名前に見る時の流れ~

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 先日、私が評議員をつとめる公立高校の入学式がありました。その320名の「入学生」名簿、生徒の名前を見て時の流れを感じましたね。

 何かと言えば、私たちの時に「主流」だった名前の漢字が殆ど見当たらないのです。まずは、最近かなり慣れてはきましたが、男女混在のアイウエオ順名簿に違和感があり、次は男子名で「」がつく生徒はゼロ、末尾が数字の生徒はわずか4名でそれもすべて「」、私のように「」がつく子は一人もいませんでした。女子名では、私たちの時代は一般的だった末尾の「」は、わずか10数名で女子生徒の1割程度しかいません。

 人気の漢字は、「」、「」等でしょうか、名簿から拾ってみると以下のような感じです。

風太、陸、翔、唯菜、萌花、春香、中、友、大、海、しずく、すずか、こゆき、かれん、春菜、春凪、柚乃月・・・・・・・

ひと昔前の映画・舞台俳優の芸名のような凝った名前が多いですね、親族の多彩な「思い」が込められています!

 ところで、私の兄弟と言えば、「せつ」、「一男」、「孝二」、親の愛情には変わりはないとは信じますが、何ともオールドファッションと言えなくもない、私の子と言えば「基」、「晃」、「彩果」、「久」、入学式で式次第の名簿を見ながら、生徒氏名を読みあげる担任の先生も大変だなと、ふとそんな思いに耽ったひと時です。

「原発のリスク」を問いなおす

Posted by 秋山孝二
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 二つ前のこの欄に、「飯館村」のフォーラム<基調講演>「原発災害とリスクコミュニケーション」について書きました。これまでの原発リスクに対してのアプローチが、「説得」と「教育」の「リスコミ(リスク・コミュニケーション)」でなされていたこと、それがパターナリズムが横行して「スリコミ!」に転落していった経過等、この間の「原子力ムラ」の体質を見事に説明していました、と。鬼頭秀一(http://kitoh-lab.org/)先生の震災から半年の資料(http://kitoh-lab.org/assets/files/MedicalPhilosophyEthicsPPT.pdf)が興味深いとも。

 2011年3・11以降、メディアからのメッセージで私自身、体にスッと入ってくるもの、いわゆる「腑に落ちる」類と、それに反して何となく「違和感」を持つもの、喉につかえるいずいもの(?)とを感じていましたが、今回、その理由が分かったような気がするのです。違和感と言えば、「フクシマ原発事故では一人も死んでないではないか」と言い放った評論家の言は、その最たるものでした。

 NHK・ETV特集「原発のリスクを問い直す:http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2013/0406.htmlは、アメリカの原子力規制の元トップ、グレゴリー・ヤツコ委員長が福島県浪江町の原発被災者を訪問し、さらに政府事故調、国会事故調関係者と意見交換を追いかけての番組でした。

グレゴリー・ヤツコ前アメリカ原子力規制委員会・委員長(NRC)

アメリカ原子力規制委員会・グレゴリー・ヤツコ前委員長(NRC)

 

<従来の原発リスク>

* これまでの「原発リスク」は、「死亡率」を基本としたもの。今回、「死亡だけが原発被害なのか」という大きな問題提起

* 15万人を越える避難している住民をどう受け止めるか、「今、健康被害が無い」だけで原発の安全性を語ってよいものか?

* ノーマン・ラスムッセン教授: 技術者は自分の想定する範囲でしか事故の可能性は捉えられない

* グレゴリー・ヤツコ委員長: 日本では大勢の人々が住む土地を追われ、人生と未来を奪われたまま

ノーマン・ラスムッセンMIT教授

ノーマン・ラスムッセンMIT教授

グレゴリー・ヤツコさんと浪江町前町長の馬場有さん

グレゴリー・ヤツコさんと浪江町前町長の馬場有さん

 

<ヤツコ氏が感じる被害者の視点>

* 事故後の重要なのは、被災者のことを直視し考えること、被災者の声を聞いてはじめてこの悲しみを理解できる

* 人々が故郷から引き離される事態は決して容認できないこと、電力供給と引き換えにこのような事態があってはならない

* 今までとは違う「原発の安全基準」が必要だと強く考えるようになった

* 大規模避難の危険はないと保証できる場合のみ原発の稼働を許可すべきである、それが最終目標であり正しい道だと、ここを訪れて本当に実感した

 

<国会事故調の報告を読んで:メンバーとの意見交換>

* 「人災」と言い切ったことに注目

* 誰が改革の担い手となるのか、非常に難しく継続的な人材育成が必要 (日米で共通)

* 原発の安全を考える上で大きな問題は、事故を「確率論」で考えてしまう事、「百万分の一の確率」というのは、百万年に一回しか起こらないという意味ではない、「20世紀のリスクの考え方:ラスムッセン理論」

* 規制機関は「起きる確率の低い」事故に目を向け難しい決断を下さなければならない

* 「信頼」を得るというのは地道な努力の積み重ねだが、失うのは一瞬

* 日本の原子力技術者は、スリーマイル事故後、ライバルがいなくなり、イノベーションもなく傲慢になっていった(田中三彦)

これまでの安全基準の記述(一部)

これまでの安全基準の記述(一部)

 

<浪江町住民アンケートより>

* なぜ原発が完全に収束していないのに10キロ圏内に戻そうとするのか、国の方針なのか町の方針なのか、疑問に思う

* 原発がある限り戻りません、完全に東電が更地になったら戻ります。その頃にはこの世にいません

* 一部の平たん部のみの除染では安心して子育てなど無理でしょう。また近くに現状の原発がある限り、安全な地域とは到底理解できません。国、東電、自治体、本当に信頼できません

* 国・県・町の判断で帰って大丈夫と言われても、安心して帰ることはできない。人命や健康被害を最優先し、金や特定の人々の利害やもくろみ等により誤った判断が下されることのないよう良識ある判断をして頂きたい

 

<今回の視察・面談を終えて> 

* 本当の意味での住民との「新しい契約」が必要です、社会に重大な影響を与えるような事故を決して起こさない、大量の放射能物質の放出や、住民の大規模避難を許さない、という契約です

* 原発の安全の新しい考え方で、必ず実行すべきだと思います、「21世紀型の安全基準」

* 原発事業者や政府には責任があるのです、周囲の住民に甚大な被害を与えてはならない「責任」が生まれるのです

* 福島の事故は、住民との契約が欠かせないということを明らかにしました

 

 以前から注目していたグレゴリー・ヤツコ氏の数々のコメントは、責任ある立場にいた方の示唆に富むものでした。フクシマの教訓を今後に活かしていく中心に、日本のポジショニングがあると確信しているのですが・・・・。日本人だけではこれまでのしがらみが強すぎて変革が難しいのであれば、世界の英知を集めて「原発のリスク」を問い直す「場」の創設に邁進すべきだと思いますね、日本の果たすべき役割は大きいです。

新年度、4月を迎えて

Posted by 秋山孝二
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 平成25年度がスタートしました。いつも横切る北海道神宮駐車場には、これまでに見たことが無い程の観光バスが停まっていました。ほとんどが中国語の観光客、残雪を見ながら歓声を挙げて大喜びでした。

次々とバスが停まる北海道神宮、中国語ばかり

次々とバスが停まる北海道神宮、中国語ばかり

 一方、FBでは湯浅誠(http://yuasamakoto.blogspot.jp/)さんのメッセージが飛び込んできました。高校生の企画による国会議員との意見交換の場(http://hgst-pw.tumblr.com/)です。彼のコメントから引用します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 はじめ

「僕らの一歩が日本を変える。」のイベント「高校生100人✕国会議員Vol2:http://hgst-pw.tumblr.com/」に助言者として参加。ほぼ全政党の党首・幹事長クラスが挨拶にくる、ランチタイムから午後のセッションにかけて50人程度の国会議員が入れ代わり立ち代わり議論・交流にくる、企業から協賛金を得て全国25都道府県から高校生を招待してしまう、大量のマスコミが取材にくる。どれをとっても「私にはできない」と圧倒された。
外形だけでなく、高校生のディスカッションのモードにも驚いた。ほとんど誰も「理想的だけど、それどうやってやるの?」というようなことを言わない。みんなが「課題の難しさ」を前提にした上で、その上でどうするか、という提案をする。そこが「夢がない」「とんがってない」と、この世代が批判される原因のようだが、いかに難しさをシェアした上で共同して知恵を絞る文化を醸成するかが課題と思っている私のような人間からすると、感慨深かった。考えてみれば、今の高校生は1990年代半ば以降生まれ。生まれてこの方デフレ、人口減少、少子高齢化がデフォルトになっている世代。あたりまえなのかもしれない。
終了後、NHKに「今日の高校生の議論を大人たちはどう受け止めるべきか」と聞かれ、「大人が大人にならなきゃいけないということじゃないでしょうか」と答える。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 最後のフレーズに共感します!

 新しい年度が始まりました、どの職場でも新しい体制がスタートし、何とかこの閉塞する社会を変えていきたいですね!

飯舘村の今、これからの課題

Posted by 秋山孝二
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 「飯舘村放射能エコロジー研究会http://iitate-sora.net/」が主催する東京シンポジウム「原発災害と生物・人・地域社会~福島の事故でわかってきたこととこれからの課題」が、東京大学弥生キャンパス・農学部講堂で開催され、300名を越える参加者で大盛況でした、当日の様子はこちらから(http://iwj.co.jp/wj/open/archives/71433)。

 第一部は<放射能の生物影響と初期被曝量評価>と題して、現地での地道な活動とこれまでの専門分野の研究を重ねての発表。イネ、シジミチョウ科ヤマトシジミ、野生動物等の被曝被害で、大変内容の濃い、また専門外の人間にも分かりやすいお話でした。これらの研究者の方々は、日々の研究活動において、ごく普通の市民・住民と触れあい、議論をしているのでしょう、究極の「アウトリーチ」ですね。いや、やっぱりこの言葉は不適切ですね、「イン」でも「アウト」でもない、まさにこの飯舘村が研究フィールドそのものなのですから。

 <基調講演>の「原発災害とリスクコミュニケーション」については興味深かったですね。これまでの原発リスクに対してのプロパガンダが、「説得」と「教育」の「リスコミ」でなされていたこと、それがパターナリズムが横行して「スリコミ!」に転落していった経過等、この間の「原子力ムラ」の体質を見事に説明していました、是非、鬼頭秀一(http://kitoh-lab.org/)先生の論文(http://kitoh-lab.org/assets/files/MedicalPhilosophyEthicsPPT.pdf)を検索して読んで下さい。

東京大学本郷キャンパス・安田講堂

東京大学本郷キャンパス・安田講堂

様々な視点からの被曝影響アプローチ

様々な視点からの被曝影響アプローチ

第1部(10:10~12:10)
放射能の生物影響と初期被曝量評価

座長 
小澤祥司/NPOエコロジーアーキスケープ 

「飯舘村全域を対象とする放射能汚染と初期被曝量評価の試み」
今中哲二/京都大学原子炉実験所 
「飯舘村での低レベルガンマ線場を用いたイネの遺伝子発現実験の報告」
ランディープ・ラクワール/筑波大学大学院生命環境科学研究科
「福島原発事故のヤマトシジミへの生物学的影響」
大瀧丈二/琉球大学理学部
「高線量地帯周辺における野生動物の生態・被曝モニタリング」
石田健/東京大学大学院農学生命科学研究科
「福島県に生息する野生ニホンザルにおける放射性セシウムの被ばく状況について」
羽山伸一/日本獣医生命科学大学獣医学部

◆基調講演(13:30~14:00)
「原発災害とリスクコミュニケーション」
鬼頭秀一/東京大学大学院新領域創成科学研究科

◆第2部(14:00~15:30)
村民の思いと現状報告
座長 菅井益郎/國學院大学経済学部

「全村避難から2年 飯舘村民からの報告」
酒井政秋/飯舘村小宮・菅野榮子/飯舘村佐須・杉下初男/飯舘村長泥
 「避難生活実態と復興に関する飯舘村成人悉皆アンケート調査報告」
浦上健司/日本大学・NPOエコロジーアーキスケープ

◆第3部(15:50~16:50)
賠償問題と支援の課題
座長 糸長浩司/日本大学生物資源科学部

「損害賠償問題」
小林克信/ 原発被災者弁護団(東京)弁護士
「「福島―関東対話の会」の活動から」
 渡辺瑛莉/福島―関東対話の会

総合討論(16:50~18:00)
モデレーター 糸長浩司

飯舘村小宮・酒井政秋さん

飯舘村小宮・酒井政秋さん

飯館村佐須・菅野榮子さん

飯館村佐須・菅野榮子さん

飯館村長泥・杉下初男さん

飯館村長泥・杉下初男さん

東京大学弥生キャンパス・農学部弥生講堂前

東京大学弥生キャンパス・農学部弥生講堂前

 今回の最大の収穫は、以前からfacebookで「お友達」だった酒井政秋さんとリアルにお会いできたことです。朝日新聞に大きく掲載されていた彼の除染に対しての真摯なコメントは、今でも忘れられません。地元からの3人のご発表は、困難な中、それぞれの現実と向き合って生きている「力」を感じました。

 一昨年3月末、私はこんなコメントを書いていました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8003)。

 一堂に会した皆さんは、これまでも、今も、そしてこれからも、固有の視座から飯舘村を観続け、寄り添い、共に生きる姿勢を示していました。小雨降る東京でしたが、講堂にあふれる熱気は、冷めることはありませんでした。

映画「CARLOS」

Posted by 秋山孝二
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 この所、映画・演劇の話題が続きます、今度は、映画「CARLOS:http://www.carlos-movie.com/」です。第一部から三部まで合計5時間30分でしたが、全く疲労感は無かったですね、1970年代・1980年代の冷戦構造、ベルリンの壁崩壊後の世界情勢の変化等、並走した自分のその時代も思い出して懐かしかったです。1990年代中ごろ(?)、新聞のほんの片隅に写真入りで「カルロス逮捕」の記事を覚えています。

冷戦構造とは?を再確認した感じ

冷戦構造とは?を再確認した感じ

 HPより引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  「クリーン」「夏時間の庭」等、アート系の良質なフランス映画をリリースしてきた若き巨匠オリヴィエ・アサイヤス監督が映画作家として勝負にでた「カルロス」。
 ここ数年世界中で最も注目されてきた伝説のテロリスト、イリッチ・ラミレス・サンチェス、コードネーム「カルロス:CARLOS」の半生を史実や報道をもとに描いたこの作品は全3部上映時間5時間超えのフランス映画史上まれにみる超大作です。1974年ロンドンにおける経済界の大物殺害未遂から1994年ハルツームで逮捕されるまでの20年間、テロ14件、殺害83人、負傷者100人以上の事件に関与したといわれるカルロス。主人公カルロス役を演じたエドガー・ラミレスは「会った瞬間に映画の成功を確信した」と監督が絶賛するハリウッド期待のラテン系ニューカマー。日本赤軍によるハーグのフランス大使館占拠、ウィーンの OPEC総会襲撃等、実在の事件をリアルなアクションで再現した迫真の映像は「24」や「ジェイソン・ボーン」シリーズをはるかにしのぐ衝撃をみるものに与え、息もつかせぬスピード感で描かれたテロリストの軌跡は、アクションの本場アメリカでも絶賛の嵐!銃と女を愛し革命を夢見た男の栄光と挫折の物語は、9.11同時多発テロ事件以後を生きる私たちに世界を見つめる新たな視点を提示しています。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「テロリスト」の持つ主義主張が、どこかの時点から曖昧になり、ただ破壊することが自己目的化していく、そして、冷戦構造の崩壊が、一層彼とその仲間たちの存在を「傭兵」以下の「厄介な存在」としていく過程が見事でした。エドガー・ラミレスの体を張った演技、体形に象徴されるその時の環境と彼の精神状態、挿入される白黒ニュースが、一層迫力を与えていました。

 自分の姿を鏡に映し、或いは昔の自分をアルバムの中に見つけると、その時々の自分が鮮明に思い起こされる、顔かたち、体形はウソをつきませんね。

演劇「イシノマキにいた時間」

Posted by 秋山孝二
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 「イシノマキの時間は、今も流れている」

 演劇「イシノマキにいた時間:http://www.ishinomakitime.com/」の札幌再演が、昨年12月に続き先月、札幌西区琴似のコンカリーニョでありました。作・演出の福島カツシゲさんのお話、スペシャルゲストの吉俣良(http://www.yoshimataryo.com/)さんの演奏と盛りだくさん、お客さんも大勢で義援金も集まっていました。

演劇に携わる者がどんな支援ができるのか

演劇に携わる者がどんな支援ができるのか

  「震災から2年が過ぎ、何が変わって、何が変わらずにいるのか」、そう語りかける芝居から、演劇に携わる者としてどんな支援が出来るのかという真摯に被災地と向き合う姿が感じ取れました。仮設住宅を訪問するフリーター飯田人志(ヒトシ)のかもし出す雰囲気が心にしみて良かったですね。人の話にじっくり耳を傾けること自体も、生きる勇気を与え、励ますという、何か生の人間の力を受けとめました。現場でボランティア経験のある福島カツシゲさんの伝えたいメッセージだったのでしょう。

 吉俣良さんの演奏、「篤姫」、「風のガーデン」のテーマ曲、エンディング曲「添歩み(そゆみ)」も素晴らしかったです。震災と音楽と言うと、震災直後に被災地に入ってライブコンサートで避難者を励ました長渕剛(http://www.nagabuchi.or.jp/index2.html)を思い出しました。

 自らの表現するフィールドで、それぞれ被災地と向き合う姿勢、演劇でも音楽でも、感動しますね。

ハーブ&ドロシー2作目、上映始まる!

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 映画「ハーブ&ドロシー」については最初の作品発表の時、震災直後の2011年4月にここで書き(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8050)、今年のお正月に、2作目のプロモーションも開催されて大いに盛り上がっていました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15523)。

 先日は、「応援基金:https://sites.google.com/site/hd50×50fund/」を中心とした方々の主催による先行上映会が札幌で開催されました。アメリカからドロシー・ヴォーゲルさんもお招きして、佐々木芽生監督とのアフタートーク、応援基金からドロシーさんへのプレゼント、佐々木監督のご両親の紹介ほか、作品上映ばかりでなく、数々のドラマティックな舞台に、涙涙の感動の連続でした。

<以下の写真、フラッシュなしズームなのでいつも以上にピンボケで申し訳ありません>

アフタートークでのドロシーと佐々木監督

アフタートークでのドロシーと佐々木監督

ドロシーへの心のこもった贈りもの贈呈

ドロシーへの心のこもった贈りもの贈呈

「応援基金」代表の後藤さん

「応援基金」代表の後藤さん

上映終了後、ロビーでのサイン会で

上映終了後、ロビーでのサイン会で

 今回の映画、「ハーブ&ドロシー~ふたりからの贈りもの~」が正式タイトルです。チラシの真ん中に一筋「人生こそが、最高傑作(マスターピース)」とのフレーズ、まさにその通りですね、前作よりも格段にメッセージのぎっしり詰まった作品で、「50×50」の素晴らしい企画と相俟って、一回ではもったいない、繰り返し観に行きたい作品です。

 特に、ニューヨーク在住の現在は名を成す芸術家たちが、デビュー当時にヴォーゲル夫妻に評価されてモチベーションを保ったこと、それを感謝の気持で語る場面、ハーブに老いを認めるにも関わらず最後までアートへの情熱も持ち続ける姿、ハーブ亡き後のドロシーの続く活動等、短い時間に本当に様々なドラマが凝縮されていて、感動の余韻が収まりませんでした。

 それともう一つ、「コツコツと収集する」ハーブ&ドロシーと同様に、今回の上映形態にも感動の理由があります。もちろんメインのスポンサーはいらっしゃるのですが、それ以外に、「応援基金」ほか、札幌の中心街「大通応援団」とか、とにかく地域、全国の佐々木監督の高校同窓生ら、幅広い市民の応援によって、この作品の製作と上映が実現しているのです。映画のエンドロールにその方々のお名前が記載されています。不思議なんですよね、なぜか皆でこの作品を創ったみたいな、そんな気持になります。

 今回の札幌での上映会、妻の眞澄と一緒に観に行きました。実は私としては、クラウドファンディングで寄付した時に、日頃の罪滅ぼしと思いエンドロールの名前を「秋山孝二&眞澄」として、映画のタイトルならぬ「私からの贈りもの」を気取って、サプライズのつもりで映画の最後を迎えていたのです。やがて映画が終わって明るくなったので、「気がついた?」とさりげなく聞いたところ、妻の答えは「何が??」でした。まさに、思い通りにはいきません、「人生こそが、最高傑作(マスターピース)」、ですね!

2013の弥生・3月、札幌と東京

Posted by 秋山孝二
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  今年の3月は特に際立った違いのようですね、マスメディアはどうしてああも、東京の「サクラ、サクラ、サクラ」なのか?

円山公園、まだまだ1mくらいの積雪

札幌の円山公園、まだまだ1mくらいの積雪

東京・北の丸公園:武道館とサクラ

東京・北の丸公園:大学卒業式とサクラ

北の丸公園:武道館とサクラ

東京・北の丸公園:武道館とサクラ

 何の説明もいらない、東京の「春」です。

「札幌遠友夜学校」跡地の、今

Posted by 秋山孝二
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 「札幌遠友夜学校」については、何回かコメントしてきました。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=5961

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=5980

 2012年の大みそか、私はこの欄に書きました~~~~~~~~~~~~~

 もう一つの来年に向けての挑戦は、人材育成の原点、「新渡戸稲造・遠友夜学校」を札幌の教育の柱にしていく活動です。新渡戸稲造についてもここで何回も書きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E7%A8%B2%E9%80%A0)。今年は「生誕150年」でしたが、私自身は動きが取れませんでしたので、来年の「没後80年」には札幌のまちづくりとコラボレーションし、幅広い方々の参画を得て、「事業」を構築していくのが夢であり、正夢としたいですね。

~~~~~~~~~~~~~~~~

 今のその跡地です。

2013年3月現在、更地の一角に彫像

2013年3月現在、更地の一角に彫像(右隅)

彫像の後ろから南方向、隣のビルは霊廟

彫像の後ろから南方向、隣のビルは霊廟

近くに寄ってみると、台座下部に「学問より実行」の文字

近くに寄ってみると、台座下部に「学問より実行」の文字

さらに接近すると、新渡戸稲造・メリー夫妻のレリーフも

さらに接近すると、新渡戸稲造・メリー夫妻のレリーフも

 この歴史的場所を、札幌市民として何とか「メモリアルな場」としましょうよ!

宮の森中科学部の生徒たち

Posted by 秋山孝二
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  秋山財団では、数年前から研究者の「アウトリーチ活動」について助成を受けた方々には、積極的に実践するようにお願いしています。今年度からは、財団自体としても、地域の若い世代との接点を模索すべく活動をしてきました。

 先日、縁あって、地域内の札幌市立宮の森中学校(http://www.miyanomori-j.sapporo-c.ed.jp/)の科学部(http://shizecon.net/teacher/school2011_02.html)の生徒たちと顧問の森山正樹先生が、秋山財団を訪問しました。私はどうしても都合がつかずお会い出来なかったのですが、もの凄い情熱とレベルの高さに、財団スタッフも舌を巻いていました。詳細はこちら(http://www.akiyama-foundation.org/news/437.html)。

 その後、森山先生から送られてきたメールの添付です、科学部新聞(e7a791e5ada6e983a8e696b0e8819e)。

実験の説明準備

実験の説明準備

日本の科学技術の将来を託したい生徒と先生

日本の科学技術の将来を託したい生徒と先生

 プレゼン能力もさることながら、そのテーマ設定には驚くばかり。日本の自然科学技術の将来は明るいですね。原書を読み、独創的なテーマに取り組み、とにかく「凄かった」と。

 顧問の森山正樹先生は、たくさんの論文発表をされています(http://www.enetalk21.gr.jp/ek/ek_energy.htm)。訪問された後に、先日、宮の森中学校を訪問して、しばし森山先生とお話をしてきました。昔、東京の江戸川区で理科教諭だった私としては、どうしても一度お話をしたい先生でしたので、お会い出来て光栄でした。森山先生の今後のご活躍を期待しています。

Eric Johnston 記者の眼

Posted by 秋山孝二
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 北海道日米協会の例会、今回はジャパンタイムス(http://www.japantimes.co.jp/)大阪支局次長のEric Johnston 記者の講演「国際ジャーナリストの見た日本」でした。ピッツバーグ大学卒業後、1988年に来日以来、記者として取材で活躍し、2008年G8洞爺湖サミットでも北海道を訪問されています。「記者」というと誤解がありますね、「ジャーナリスト」と紹介するのが適切な気がします。

 例会ではこれまで印象的な講演も多いです(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13838)。

見事な日本語で日本の政治動向に鋭い切り込み!

見事な日本語で日本の政治動向に鋭い切り込み!

  主として日本の政治への切れ味爽やかなメッセージでしたが、新しい視点というよりも、「ウン、なるほど」といった感じのコメントが多く、違和感は全くなかったですね。どう今の状況を変えていくか、その展望を日本国民としては模索・実践しなけば状況は変わりません。以下、印象に残った部分を書き留めます

* 「どんな国を創りたいのかを明確に示す!」、今の日本の政治家に最も必要である

* 「ソーシャルメディア」の影響について、従来型マスメディアほか政治にこれまで関わってきた人々には理解できていない

* TPPの議論の中で、日本における北海道の役割を知った――>良いこと!

* 「政治における日米関係」、これは多くの日米関係の中の一つと認識すべき、幅広い分野で培ってきた歴史の価値と信頼

* 北海道は「自然エネルギー」の可能性が極めて高い、特に「風力発電」

* 「原子力ムラ」、「原子力ロビー」活動が他地域に比べて北海道は少ないのでは?

 

 出席者全員に、2012年12月出版の「Fresh Currents:http://www.freshcurrents.org/」をプレゼント、放射能被災地フクシマでの取材をもとに、豊富な内容です。

表題の下に「Japan's flow from a nuclear past to a renewable future」

表題の下に、「Japan's flow a nuclear past to a renewable future」

 「ジャーナリスト」と言える方々が、日本人ではどれ程いらっしゃるのでしょうか、とりわけ既存のマスメディアにはですね。誰に対する報道の使命なのか、そんな真摯な姿が伝わってきたお話でした。

西澤寛俊先生、大活躍の6年間!

Posted by 秋山孝二
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 本当に超忙しい時というのは、手元にどんどん情報が溜まっていき、それらを裁いていく時間さえ見つからない、そんな状態ですね。私にとってこの間は、まさに「怒涛の一週間」でした、途中東京出張一泊も含めて。

 これから数回、手元に少々溜まった話題を続けてで申し訳ありませんが、掲載していきます。

 

 先日、北海道病院協会(http://www.h-ha.jp/)の研修会で、西澤寛俊先生のお話を伺いました。中医協でのこれまで6年間の生々しい場面も蘇り、実に興味深かったです。

  西澤寛俊先生については、以前この欄で書きました。~~~~~~~~~~~~~~~~~

  この札幌の勉強会「木朝会」から、現在の全日病会長・西澤寛俊先生、常任理事・徳田禎久先生が大活躍されています。更にさかのぼると、診療報酬を議論する最も重要な機関、中央社会保険医療協議会(中医協:http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000008ffd.html)の委員として、竹内實先生が7年半も奮闘されて、現在は西澤先生が委員として活動されています。この木朝会は20数年前の設立時、竹内先生と私でアイディアを出し合い、札幌パークホテルを会場として始まり、メンバーはかなり変わりましたが今も続いています。先日の夜間例会には、竹内・西澤先生も講師の徳田先生とともにご出席でした。今、思い出してみても、日本の医療制度への積極的提言活動に燃えた素晴らしい日々でした。間違いなく、北海道の医療経営者が政策をリードしてきました、「地域一般病床」はじめ、政策に盛り込まれた項目もこの間かなりに及んでいます。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9730

~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

中医協委員6年間のふり返り

中医協委員6年間のふり返り

「木朝会」2代目代表でした

「木朝会」2代目代表でした

 一つ一つの政策実現の陰には、中医協のような会議での西澤先生の貴重な発言が功を奏している場合があります。現場からの声をしっかり届け、正しい現状認識に基づた政策でなければ、国民には大変な迷惑となりますよね。

 あと少しの任期、どうか最後までご活躍されますことをお祈りしています!!

「シェーナウの想い」で

Posted by 秋山孝二
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 「NPO法人 北海道グリーンファンド:http://www.h-greenfund.jp/」の2013年度通常総会が開催されました。理事長の鈴木亨さんは、再生可能エネルギー関連ではこれまで大活躍、日本のリーダーです。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10663

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13100

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14807 

 総会終了後に、ドイツ映画「シェーナウの想い:http://www.geocities.jp/naturalenergysociety/」の上映がありました。

【映画の概要】
「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子どもたちへ」
(あらすじ)  ドイツ南西部、黒い森のなかにある小さなまちシェーナ
ウ市。チェルノブイリ原発事故後、シェーナウの親たちが、子どもの未来
を守るため、自然エネルギーの電力会社を自ら作ろうと決意する。
2008年ドイツ製作 翻訳;及川斉志(2012年)

 その後は岡崎朱実さんの進行により出席者が全員それぞれの想いを語りました。

進行役は岡崎朱美さん

多様な意見がいっぱい

 

 最後は皆さんで記念撮影、「シェーナウの想い」でポーズです!

何故か皆さんこのポーズ!

何故か皆さんこのポーズ!

日本の科学技術の底力!

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 (公社)経済同友会(http://www.doyukai.or.jp/)の「環境・エネルギー委員会」が企画した九州視察に同行しました。「環境・エネルギー委員会」は、委員長が長島徹さん(帝人取締役会長)、主たる検討課題は、「震災後のエネルギー政策(含む原子力、電力システム改革)、地球温暖化対策のあり方」です。長島さんは、医薬品卸業時代、帝人ファーマとのお取引でお話をさせて頂き、昨年の富山(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12630)で再会し、先月札幌(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15803)でもお話することができましたし、今回のお誘いにも心から感謝します。

 今回訪問したのは下記の2か所です。

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* 「独立行政法人 産業技術総合研究所:http://www.aist.go.jp/aist_j/information/index.html」の「水素材料先端科学研究センター(Hydrogenius):http://unit.aist.go.jp/hydrogenius/ci/index.html

* 北九州市の「北九州スマートコミュニティ創造事業:http://www.kitaq-smart.jp/cmssmallgroups/listview?nn=SMT&mg=1」関連施設

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 まずは、激しい風雨の中、九州大学伊都キャンパスにある「水素材料先端科学研究センター(Hydrogenius):http://unit.aist.go.jp/hydrogenius/ci/index.htmlです。

九州大学伊都キャンパス:水素

九州大学伊都キャンパス:水素

村上センター長ほか幹部の皆さま

村上敬宣センター長ほか幹部の皆さま

 村上敬宣センター長から、この施設のご説明。「水素材料先端科学研究センターは、水素利用社会の実現を技術的に支援するため、水素と材料に関わる種々の現象を科学的に解明して、各種データを産業界に提供するとともに、安全で簡便に水素を利用するための『技術指針』を確立することをミッションとし、2006(平成18)年7月1日に設立されました」。

 以下、HP(http://unit.aist.go.jp/hydrogenius/ci/outline/teams.html)からの引用です~~~~~~~~~

平成18年度は、水素脆化、水素トライボロジー、高圧水素物性の基本原理を解明し、材料の脆化・摩耗対策の検討を行うため、超高圧水素下における材料特性及び高圧水素 トライボロジー、水素高圧物性などの基礎特性のデータ整備に着手いたします。その後、シール用 材料であるゴムやテフロン等の力学的特性に及ぼす水素の影響についても基礎研究をスタートさせ、金属材料の水素脆化評価を行い、長期の水素曝露期間を模擬した試験方法の確立を目指すとともに、水素チャージした金属材料の水素脆化特性のデータベースの拡充を図ります。

このような上記研究開発を、第2期研究戦略の戦略課題「水素エネルギー基盤技術と化石燃料のクリーン化技術の開発」の一環として位置づけ、基礎から応用までカバーする本格研究を実施していきます。また、内外の研究機関との連携を推進するとともに、水素材料研究における世界的なイノベーションハブとして機能すべく、成果の発信と普及に努力していきます。

独立行政法人 産業技術総合研究所では「持続的発展可能な社会 実現への貢献」をミッションとして日々研究を進めており、私どもの研究成果がその目標達成の一つとなることを目指しております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 設立から7年を経て、この間、「事業仕分け」論議で苦労しながらも、世界で唯一「水素の総合研究」の場として、上記の目標に基づく数々の実績を挙げてきています。先日のご説明の中でも、3・11以降、一層再生可能エネルギー源としての最も注目される物質として評価が上がっていることを実感します。ともすると「水素は危険」と思いがちですが、軽いという特性が、開放系環境にしておけば地表に沈殿することなく瞬時に上空に昇るという意味では、きわめて自然には優しい物質とも言え、認識を新たにしました。

 

  続いては、環境未来都市・北九州市(http://www.city.kitakyushu.lg.jp/soumu/02000009.html)で展開している「北九州スマートコミュニティ創造事業:http://www.kitaq-smart.jp/cmssmallgroups/listview?nn=SMT&mg=1」関連施設です。ものすごいプレゼンテーションでした、流れるような心地よさと、関わっている方々の表情に見られるエネルギーと明るさ、下の松岡さんの姿からも発信する「力」を感じ、プロジェクトの将来性が読み取れます。

松岡俊和理事

松岡俊和・北九州市環境局環境未来都市担当理事

電気創造の「見える化」

電気創造の「見える化」

HPから~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

政府の新成長戦略に位置づけられる日本型スマートグリッドの構築と海外展開を実現するための取り組みである、「次世代エネルギー・社会システム実証」を行う地域について、国が公募し、本市を含む全国20地域が提案したところ、平成22年4月本市が全国4地域の一つとして選定されました。平成22年8月、提案した「北九州スマートコミュニティ創造事業」のマスタープランを策定し、現在、参画企業とともに事業を推進しています。

* 実施主体  北九州スマートコミュニティ創造協議会(北九州市、新日本製鐵(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、富士電機(株)、(株)安川電機、(株)日鉄エレックスなどで構成)

* 実施地区  北九州市八幡東区東田地区(約120ha)

* 実施期間  平成22年度~平成26年度(5年間)  事業数 38事業   総事業費 163億円(5年間)

* ​定性的目標
 ・住民や事業所など需要家が太陽光発電などを設置することで、エネルギーの単なる「消費者(consumer)」にとどまらず、「生産消費者(prosumer)」へと変革
 ・従来からのエネルギー供給者に加え、prosumerである市民や事業者が自ら「考え」「参加する」ことで、人々が自ら使うエネルギーを自ら管理する「デマンドサイド・セルフ・マネジメント」を実現
 ・「ダイナミックプライシング」と「インセンティブプログラム」の組み合わせによる快適性や経済性を考えた行動への変革
 定量的目標
 ・CO2削減目標 市内標準街区と比較して、2014年までに2005年比50%減
 ・安定供給 新エネルギー大量導入時においても、周波数・電圧変動を一定の範囲内に維持
5つの柱
 (1)新エネルギー等10%街区の整備
 (2)建築物等への省エネシステム導入
 (3)地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)の構築
 (4)次世代交通システム等の構築
 (5)アジア地域等海外への発信

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~HPからの引用おわり
 「デマンドサイド・セルフ・マネジメント」は、天気予報の情報を基にしたシュミレーションから始まり、「不安定」とよく言われる自然エネルギーを限りなく「安定的」にベストミックスを創り出し、課金体系に瞬時に連動してディマンドへのインセンティブに変える仕組み、まさにスマートシティの真骨頂です!
 自動車産業にとっても、究極のエコカーは水素による燃料電池車であると。そこには「21世紀の日本の科学技術」で成し遂げられる可能性が大変期待できるとも、両施設の責任者の方々はおっしゃっていました、素晴らしいことです。つい数日前に、仙台の全国会議で児玉龍彦先生からも、「20世紀のチェルノブイリ事故とは違って、21世紀の日本の科学技術と経済を結集すれば、必ず除染と地域の復興は成し遂げられる」と発信されていました。
 日本の科学技術の底力とでも言うのでしょうか、今回、総勢10名という少数精鋭(私以外は?)の視察チーム、バス内の意見交換も意義深く、素晴らしい場・人たちと出会うことができました、これからの「再生可能エネルギー」を基盤としたマチのイメージが明確になりました。重ねて、お誘い頂いた長島徹会長に感謝致します、今とも宜しくお願い致します!

2013.3.11、仙台で (3:おわり)

Posted by 秋山孝二
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 320人参加の仙台での経済同友会全国会議、95%(いや98%?)は男性で、私も含めて皆さんダークスーツ姿、昔はごく当たり前だと思っていましたが、最近の私には異様な光景に映ります。「被災地の実態」をこれらの経営者たち、経済団体は、本当に直視してきているのか、会場に早めに到着して、しばし黙考していました。

とにかくスーツ姿の男ばかり

とにかくスーツ姿の男ばかり

 分科会での児玉龍彦先生のお話は、深かったですね。フロアーから「低線量被曝の安全基準値」についての質問に答えました。「これから起こるであろう多くの事実に対して科学的視座から言及することを、『予防の科学』、『予測の科学』と呼ぶとしよう。統計学等、過去情報に基づく分析・考察と違って、これが正しいとは言うのはなかなか難しい。強いて言えば、幾つかの予測を数値で挙げて、それぞれの選択は個々人でというのが最も誠実なコメントになる。ただ、今の状況で、広く社会に向かってそう言える勇気が科学者にあるかどうか、それが試されているのだろう」、これまで勇気を持って誠実に関わってきた先生であるが故に、大変興味深いお話と私は聴いていました。正確なデータの継続的開示によって、データへの信頼が形成され、本当の意味での風評被害を防げるし、的確な判断の基になるとのメッセージでした、言い換えるなら「賢い国民への道筋」とでも言えるのでしょう。

 語り部タクシー(http://www.sendaichuotaxi.co.jp/charter/kataribe.html)の運転手さんは、釜石でお年寄りを助手席に乗せて車を運転中に津波にのみ込まれたそうです。一度は津波を避けて山側の道を選んで走行していたにも関わらず、途中から「大丈夫」と思いこみ、いつもの距離の短い便利な道に入り、巻き込まれたと。以前から水圧で窓・ドアが開かなくなると学んでいたので、すぐに窓を開けてしばし漂流し、水位が上がって来た時にタイミングを見て車の屋根の上に這いあがり、お年寄りもその後引き上げてまたしばし漂流し、公園の遊具につかまり車を離れ、その場で数十分震えながら待機し、その後周辺の男性に梯子を使って救助されたとか。

 その男性は、周囲に居た同僚たちからは、「行くな、行くな、二次災害になるぞ!」と言われる中、助けに来てくれたそうです。漂流している時は不思議な程冷静だったけれど、救助を寒さの中で待っている時にたまらない恐怖に襲われたそうです。ご自身は、濁流の中を流されながら、いざとなったらこのお年寄りを捨てて自分だけ助かりたいとずっと思い続け、救助された後、そんな自分を恐ろしくもあり情けないと責めるのですと。

 そして運転手さんが卒業した小学校が、あの津波避難訓練を学校全体で取り組んでいた「釜石の軌跡:http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/0901/」、群馬大学の(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7883)のあの小学校とのことでした。「学校の授業でしっかり理解していたつもりでも、人間って忘れるのですね、今、私は忘れないように語り部タクシーをやっています」と、それまでの堅い表情から少し柔らかな表情になりました。

 前日の会議で、「かなり復興している」と語っていた代表幹事の皆さんも、役回りで言わざるを得ないというのでは本当の復興ではありません。3・11を体験した一人の人間として、この惨事を受けとめて乗り越えるのにはまだまだ時間が掛るのでしょう。慌てることはありません、一歩一歩前に進んで参りましょう、それが復興への道筋です。私も忘れはしませんし、できることをやって参ります、貴重な二日間でした。

2013.3.11、仙台で (2)

Posted by 秋山孝二
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 会議の翌日、時間を作って「語り部タクシー:http://www.sendaichuotaxi.co.jp/charter/kataribe.html」で案内をしてもらいました。

 まずは仙台市荒浜地区(http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/0602_2/)、市立荒浜小学校(http://www.sendai-c.ed.jp/~arahama/です。

隣の体育館は解体が決まったようです

隣の体育館は解体が決まったようです

 次は隣の名取市閖上(ゆりあげ)地区(http://memory.ever.jp/tsunami/shogen_natori.html)、「閖上赤貝」でも全国的に有名です、復興ブログ(http://blog.livedoor.jp/coolsportsphoto/ほか震災後のいち早い立ち上がりは地域の底力を証明しました。

上のトランスの位置まで津波がきたそうです

上のトランスの位置まで津波がきたそうです

漁業を守る神社の丘から

地元漁業を守ってきた神社の丘から

 3・11二周年の翌日でした、中学校校門・慰霊碑前のたくさんのお花を整頓す女性二人の姿。お一人が、ここで14名犠牲になった「閖上中学校遺族会(http://blog.e-stageone.org/?eid=867276)」代表・丹野佑子さんでした。昨日のイベントで白い鳩風船が飛びました(http://www.youtube.com/watch?v=kwpwtU95jsE&feature=youtu.be)。少しの時間でしたがお話をして、その気丈な姿に頭が下がりました。国、市に対して、たくさんおっしゃりたいことも多いのでしょうが、関係者に何とか多くの犠牲者から学んで、今後の防災対策につなげて欲しいと提言をされていました。

 そして仙台空港(http://www.sonpo.or.jp/archive/publish/bousai/jiho/pdf/no_249/yj24918.pdfです。

空港ロビー内、右の柱のブルーのラインまで津波が

空港ロビー内、右の柱のブルーのラインまで津波が

 1ヶ月の修復期間を経て、見事に再開し、復興の象徴となったようです。

2013.3.11、仙台で (1)

Posted by 秋山孝二
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 今の自分にとって、「3・11と向き合い続けること」は、まずは被災地の現実をしっかり見ることだと思っています。この2年間、昨年の福島県会津若松への出張(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E4%BC%9A%E6%B4%A5%E8%8B%A5%E6%9D%BE)、八戸での「いとこ会:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14515」と、2回東北に足を運びましたが、今年は320名の「全国経済同友会東日本大震災追悼シンポジウム」に参加して、しばし3・11以降の復興と向き合う機会を得ました。

岩手、仙台、福島の各経済同友会代表幹事からの現況報告

岩手、仙台、福島の各経済同友会代表幹事からの現況報告

  現状報告は、いろいろ課題はあるものの、三地域とも大変前向きな内容でした、むしろ終盤のフロアーからの質問で、「本当の姿にしっかり目を向けていないのではないか」と言った指摘もあったり。たとえば、「アンケート調査を基にした対応ではなく、現場の生の声を聴くべき」、「国の法律が有事の災害時対応には対応できていないので、法律改定を提起すべき」、「スピード感の欠如」、「何も変わっていない、何もない現状を直視すべき」、「予算の金額、契約の金額で復興は測れない、新しい指標はないものか、物が出来て人が住んで初めて復興ではないのか」、とかです。

 全体として共通する印象としては、経営者のお話は分かりやすいということでしょうか。日々の経営の中で、延々と議論だけでは何も解決しない、とにかく状況打破のために果敢に挑戦している現場を感じました。

 報告終了後に、追悼式典が行われ、14時46分、全員での黙とう、あらためて犠牲となった御霊への祈りでした。

 引き続きの分科会、私は「原子力災害の克服に向けて」に参加し、以前から注目していた児玉龍彦先生のお話も間近で聴くことができました。2011年7月27日の衆議院厚生労働委員会での陳述は伝説となっています(http://www.youtube.com/watch?v=O9sTLQSZfwo)、「国会の怠慢」、「子どもを守らなくて何の国家か」と憤る姿は、まさに自然科学者の信念なのでしょう、当時、鬼気迫るものを感じました。

パネラーの児玉龍彦先生とコーディネーターの冨山和彦社長

パネラーの児玉龍彦先生とコーディネーターの冨山和彦社長

  今回の児玉龍彦先生は、2011年の現実の危機感、緊急性の指摘と比べて、現状では、継続的にしっかり放射線量を測定して、この間の変遷を住民が納得できる手立てを与えることに重点を置かれていました。「今回の原発事故は、かつてない規模の『環境汚染』である認識をもつこと。当事者の意見をしっかり聴き、ち密な作業が重要。結論が先に決まっている議論が多過ぎ」、「データを継続的に示し、説明し続ければ、何を心配し、何は安心できるかを理解できる」等です、近距離で初めてお会いしましたが、児玉先生の笑顔は本当に素晴らしいですね。

 そして、「20世紀のチェルノブイリ事故とは違って、21世紀の日本の科学技術と経済を結集すれば、必ず除染と地域の復興は成し遂げられる」との自信にあふれるご発言に、場内は大きな感動でした、日本の自然科学者の矜持です!

 一方、マスメディアもテレビ・新聞でも特集でいっぱい、2013年3・11の地元紙夕刊の一面です。

あれからもうすぐ満2年

Posted by 秋山孝二
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 2011年3月11日を経て、日本はその前の世界とその後の世界と、大きな時代の変わり目となりました。私自身にとっても、直後からこの現実と無縁ではいられず、たとえば、これまでフクシマ原発事故について、たくさん書いてきました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85)。

 そして、一周年の昨年の私のメッセージです(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12165)。忘却の彼方ではなく、しっかり向き合い続ける、それが今を生きる日本人としての立ち位置だと思います。

 今年は、こんなサイトもあります:

* http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2013_0306.html

* http://youtu.be/_Fz7hTNV-_U

 「全国経済同友会 東日本大震災 追悼シンポジウム」が3月11日に仙台で開催され、私はそれに出席します。日本の代表的な経済人が、2年を経て、今何を考えているのか、全国の電力会社トップも参加予定ですので、しっかりそのメッセージを聴いてこようと思っています。翌日は、「語り部タクシー:http://www.sendaichuotaxi.co.jp/charter/kataribe.html」で今の被災地を自分なりに検証します。

 被災地を、とりわけ原子力発電の今後においては、フクシマの現実を直視しない原発再稼働の判断は有ってはならないことです。いや、使用済核燃料の処理、電気料金体系の構造改革等、優先順位のはるかに高い課題が山積みです。経済界に身を置く日本の経営者達が、この2年間の被災地の現状を正しく認識すれば、原発事故が「エネルギー」だけの問題ではなく、今の、将来の日本人、世界の人々の「基本的人権」の問題だと気がつくことに、かすかな望みをつなぎます。薄っぺらな「経済成長最優先」論議は、もうやめにして、日本人としての矜持、責任を世界に示すことだと、私は仙台の会場でも主張したいと思っています。

エネチェン研究会、十勝でも

Posted by 秋山孝二
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 先月札幌で初回を開催した「エネルギーチェンジ研究会:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15906」、第2回は帯広で行いました、当日は道東・道北が大あらしの中、熱心な事例発表と意見交換が行われました。

 事例発表の最初は、「(株)エコERC:http://www.ecoerc.com/の為廣社長です。昨年、「アースカフェ・プロジェクト:http://earth-cafe.jp/」で会社を訪問して、この欄にも書きました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13373)。

エコERC 為廣社長

エコERC 為廣社長

  二つ目の事例は、「三菱電機プラントエンジニアリング(株)(http://www.mpec.co.jp/)」の谷中康人さんによる「小水力発電装置」です。

三菱電機プラントエンジニアリング(株) 谷中康人さん

三菱電機プラントエンジニアリング(株) 谷中康人さん

小水力発電装置の実例
小水力発電装置の実例

三番目は、「更別村(http://www.sarabetsu.jp/)役場」の小野寺達弥さんによる「太陽光発電設備」です。

更別村役場 小野寺達弥さん

更別村役場 小野寺達弥さん

更別浄化センターの太陽光発電設備

更別浄化センターの太陽光発電設備

 市民の取り組みも幾つか紹介されて、短時間で実のある意見交換ができました。太陽光発電設備については、「大規模:メガ」に対する環境的視点からの疑問、地元にどの程度の貢献が見込まれるのか、設備の耐用年数及びその処理等、注意深い交渉と検証の必要性も提起されました。

 小水力では、水の権利関係の精査、機械自体の価格と投資回収等、初期の取り組みの難しさも指摘されました。

 バイオディーゼルについては既存の法律のしばり、縦割り行政の壁等、前提となる国レベルの環境整備によるところが多いような印象もありました。日本国内での本気度がためされているような。

 今回はマスメディアの方もご出席になり、あとは地元金融機関とエネルギー供給会社の方々がご参加頂けるようになると、もっと意見交換も厚みが出て来るのでしょう、これからの課題です。いずれにせよ、それぞれの地域の貴重な取り組み、毎回新しい発見があるので新鮮です。

正気の沙汰とは思えない

Posted by 秋山孝二
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 毎日発行される新聞の全国紙、地方紙を、くまなく読むことは不可能ですが、時々、FBとかで特に話題になる場合は、読み逃していても目に触れられるので有り難いですね。

 この新聞社説もそんな話題の中から読むことが出来ましたが、驚くような内容です、とても正気の沙汰とは思えません(http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20130224-OYT1T01073.htm)。

 「風評被害」の言葉で、全ての「真実」を隠ぺいする体制、想い出しますね、「自己責任」の名の下に人質を守ることを放棄した当時の政府、同じようにきわめて悪質な「プロパガンダ」です。海外の多くの研究者、ジャーナリストが、フクシマで起きている現実に警告を発している事態、今の時代、賢い国民は様々なメディアツールでそれらにアクセスできるのです。今回の原発事故による放射能汚染を、相も変わらず厳重な管理下の医療機関の放射線量と比較している非常識等、当事者の日本のマスメディアがこのありさまです。日本が真に先進国として世界に貢献するためには、国民一人一人が賢い情報をしっかり得て、このような低劣な主張をするメディアをしっかり見極めなければなりません、勇気を持って。

 これを読んで、昨年末に東京で開催されたフォーラムを想い出しました。あるマスメディアの方からご案内を頂いて足を運びましたが、その時登壇した方、個人的に7つの裁判でこの新聞社から訴えられているとか。守る盾もない個人を、一企業が顧問弁護士を使って複数の裁判を起こす、こちらも正気の沙汰とは思えません。「権力の暴走?」、何か組織内で起きている、そう思うのが常識なのではないでしょうか。歴史のある組織の中に、それを正す「装置」が欠如しているとすれば、まだまだ犠牲者が数多く出て来そうな気がします。この社説が、本当にこの新聞社の主張したいことなのでしょうか、この会社に私は優秀な方を存知あげているので、企業の理念に立ち戻って、本来の姿に修復してもらいたいと思いますが・・・・。

 私の幻想でないことを祈ります。

昨年末、マスメディアの方からご案内頂いたフォーラム

昨年末、マスメディアの方からご案内頂いたフォーラム