「メディア・アンビシャス(http://media-am.org/)」の授賞式、私も世話人の一人ですが、今年は愛生舘サロン(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16586)で開催しました。
昨年の結果はこちら――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15670
今年の授賞式プログラムは以下の通りです~~~~~~~~~~~~~~~~~
<表彰式&パネル討論> 「いま、報道の現場から」
18:00 ドキュメント上映:映像部門大賞作品
「海の放射能に立ち向かった日本人~ビキニ事件と俊鶻丸」(NHK)
19:00 表彰式
19:30 パネル討論
徹底討論「いま、報道の現場から」
<活字部門>
北海道新聞記者 井上雄一さん
毎日新聞記者(北海道) 伊藤直孝さん
<映像部門>
テレビ朝日(東京) ディレクター 後藤那穂子さん
NHK文化福祉番組部(東京) プロデューサー 木村和人さん 、ディレクター 猪瀬美樹さん
本会・代表世話人 北大大学院教授 山口二郎
司会:本会・世話人 萩本和之
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表彰式に先立って上映された今年度映像部門大賞作品、「海の放射能に立ち向かった日本人~ビキニ事件と俊鶻丸」(NHK)のディレクターのNHK静岡放送局の奥秋聡さんからのメッセージです。~~~~~~~~
「海水中に放出された放射性物質は潮流に流され拡散するので、魚や海草などの海洋生物に取り込まれるまでには相当程度薄まる。」2011年3月末福島第一原発から海洋に汚染水が放出された時の原子力安全・保安院の発言です。私はそれを聞いた時、疑念を持ちながらも、過去に経験したことがないことだから否定することもできないなと思っていました。その後、番組に登場する調査船、俊鶻丸の存在を知り、考えが大きく変わりました。日本の科学者は60年も前に海の放射能汚染の影響が地球規模であること明らかにしていたのです。なぜこれほど大事なことが引き継がれなかったのか。それを知りたくて番組を制作しました。
この度は市民の立場に立った番組として評価していただいたことが何より光栄です。市民が過去の経験から学び未来を考えることができる社会であって欲しいと強く思っております。今後もそのことに少しでも貢献できるような番組を制作していきたいです。
~~~~~~~~~~ メッセージ おわり
この3月1日にビキニ事件から60年の節目を迎えるにあたり、NHK静岡放送局では特設サイト(http://www.nhk.or.jp/shizuoka/bikini60/)を作りました、忘れてはいけない貴重な歴史的事実ですね。
普段あまり交流の無い映像系・活字系の記者、プロデューサー、ディレクターの皆さんたちの相互交流は、東京、札幌問わず、大変貴重な場となり、夜遅くまで盛り上がりを見せていました。この会「メディア・アンビシャス」代表の山口二郎先生は、4月から東京の法政大学へ移られますが、会の代表は引き続き就任しています。NHKの経営幹部を巡っては、何かと騒々しいですが、現場を預かる意欲的なメディアの皆さんの意欲的なお話をじっくり伺うことができた貴重な場となりました。
皆さん、難しい環境の中でこれからも大いに頑張って頂きたいですね、ご活躍を祈っています。