公法協コラムに掲載

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 今月の(公財)公益法人協会(http://www.kohokyo.or.jp/)のWeb版広報に私の文章が掲載されました。

* http://www.kohokyo.or.jp/kohokyo-weblog/column/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用

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◎市民活動との本格的出会い

公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団

理事長 秋山孝二

◆◆――――――――――――――――――――――――――――――――――――◆◆

私は32年前に、この財団の設立に携わり、以来、理事を経て10年後、1998年に

初代理事長の秋山喜代(伯母)の逝去後を引き継いで22年間、理事長を務めています。

企業経営者としての人生を送っていた私にとって、市民活動との本格的出会いは、10年前の

「G8北海道洞爺湖サミット」開催時に、「G8サミット市民フォーラム北海道」の共同代表の

一人として、「世界は、きっと、変えられる」をメインテーマに掲げた時でした。

*詳細は、http://kamuimintara.net/detail.php?rskey=143200809t01

当時、私自身は二つの意味合いで、フォーラム代表の使命を感じていました。

1) 世代としての使命:20世紀半ばに生まれた者として、これからの若い世代が夢を持ち

続けられる社会・自然環境への努力を惜しまないこと、

2) 北海道に育った者としての使命:行政・企業とは異なった、本来の「市民セクター」

として、北海道においてプラットホームの構築、そして世界との直接的なネットワーク

づくりの実践です。

市民活動と企業活動は相対立するのではなく、担い手こそ違うとは言え、その課題解決策は、

かなり共通していると信じていました。

永く企業セクターに身を置いた私は、少しでもこの「市民活動とのコラボ」に、メディアを

含めた地元民間企業が興味を持つべく、出来る限りの努力をするつもりでこの任を引き受け

ました。

活動の詳細は、上記のサイトをお読みいただきたいのですが、今も私が忘れることができない

のは、クロージング・セッション、参加した74団体の中から14団体/個人によって、

3日間を締め括る実に多様なレビュースピーチが行われました。

G8を問う連絡会(小倉利丸)、市民外交センター(上村英明)、先住民族サミット(木幡カムイサニヒ)、

ゆうばり再生市民会議(熊谷桂子)、Japan Volunteer Center (熊岡路矢)、日本自然保護協会(道家哲平)、

生物多様性フォーラム(山下洋)、SANSAD/インド(Anil Singh)、日生協保健部会(北嶋信雅)、

Africa Jubilee South(Noel)、毎日新聞(横田愛)、Youth G8 Project(林雄太)、ezorock(草野竹史)、

ACE(岩附由香)のみなさん。

そして総括挨拶として、NGOフォーラム代表の星野昌子さんが、

「気になるのは、行政などを動かすことに成功してきた分、逆に日本の公的セクターも

市民社会とつきあい方に慣れてきて、気を緩めると取り込まれてしまうのではないかと

いうこと。

いたずらに敵対する必要はないが、私たちは立場の違いを常に意識して、緊張感と距離感を

持ち続ける一方、なおかつ喧嘩別れにならずに粘り強い話し合いを今後も続けていきたい

と思います。

大組織主体ではなく、多様なNGOの声に耳を傾け続ける姿勢を大切にしたい」と、

含蓄のあるお言葉で締めくくられました。

あれから10年、国際社会の枠組みは、「京都議定書(1998年)」、「MDGs(2000年)」から、

2015年の「SDGs」、「パリ協定締結」へと一層進展してきています。

これらを共通語として、「民が担う公共」の立ち位置にこだわり、「Society 5.0」を

先取りする取組みを果敢に地域で果たして参りたいと思う昨今です。

*society5.0とは、http://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/index.html

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 当時の私の総括はこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54

懐かしい首相官邸での写真(日本のNGOの代表の方々と)

懐かしい首相官邸での写真(日本のNGOの代表の方々と)

今年も8・15に考えること

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 本日、日本武道館(東京都千代田区)で政府主催の全国戦没者追悼式が行われ、天皇、皇后両陛下がご臨席しました。

 朝日新聞weeb版記事より~~~~~~~~~~~~~~

「長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ」

 退位を来年4月末に控え、天皇として迎えた最後の終戦の日。「おことば」では「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ」の新しい表現が盛り込まれた。戦没者を悼み、平和を願い続けた陛下の思いの表れと言えるだろう。天皇陛下にとって8月は「お慎み」の季節だ。皇太子時代の会見で言及した「どうしても記憶しなければならない四つの日」のうち、広島原爆(6日)、長崎(9日)、そして終戦(15日)の三つがあり、両陛下はこれらの日に極力外出を控え、欠かさず黙禱(もくとう)をささげてきた。

 1988年の8月15日。昭和天皇は体調が悪化するなか、静養先の那須からヘリで帰京し、追悼式に出席した。「今もなお、胸がいたみます」。戦争の当事者としての心境をおことばで明かし、これが逝去前最後の公式行事となった。

 それから、ちょうど30年になる。父の後を継ぎ、追悼式に出席した天皇陛下は「今もなお、胸がいたみます」の一節を「深い悲しみを新たにいたします」に変え、戦争の記憶を継承する大切さを訴えてきた。「象徴」として重きを置いてきた戦没者慰霊は、次世代の皇室に受け継がれる。(島康彦)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~記事コピー おわり

 敗戦から73年目の今年の8月、NHK総合「NHKスペシャル(http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=15427教育TV「ETV特集(https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/20/2259637/index.html)」テレビ朝日「ザ・スクープ(http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/」でも、これまでにない視点からの特集が目を引きます。特に、公文書焼却を決定した「1945年8月14日閣議決定」、「船乗りたちの戦争(https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180813)」、「アメリカと被爆者(http://www4.nhk.or.jp/etv21c/x/2018-08-15/31/2730/2259637/)」等は、見応えのある番組でした。

 一方、寺島文庫 BS11番組(http://www.terashima-bunko.com/bs11.html)ではこの数か月、沖縄、中国の歴史等々の深堀でした。歴史をしっかり検証し、学ぶことから、日本の近代史の自分なりの歴史認識を深めたいものです。

中国の等身大の評価

中国の等身大の評価

 沖縄と中国、アメリカとの深い歴史的関係もしっかり把握しておく必要があります。

沖縄の歴史

沖縄の歴史

そして米軍基地との関連も

そして米軍基地との関連も

 公文書に関して、昨今の日本の公文書を巡っての改ざん・隠ぺいの背景もあり、今年は特に終戦時の閣議決定に端を発して国を挙げて歴史的公文書を焼却したドキュメンタリー番組が多かった気がしています。誰のための公文書か、それが戦後73年経った今も大きなテーマとなっている日本社会、強く危機感を募らせます。

愛生舘サロン8月例会 2018

Posted by 秋山孝二
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 愛生舘サロン(http://aiseikan.net/salon)では、毎月第一木曜日夜に例会を開催しています。8月はススキノの
「UNWIND HOTEL & BAR 10階バーラウンジ(https://spacemarket.com/spaces/hotel-unwind/rooms/T8ljNbD9JEtng7gH」でした。2年前の愛生舘ビル屋上(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27586)に続いての納涼企画、焚き火はサプライズでしたね、特に寒かった訳でもなく、デザインの一環なのでしょう。

<これまでの愛生舘サロン例会記事>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22942

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=29541

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=30107

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32123

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=33420

ビル屋上でマキの火

ビル屋上でマキの火

外国のお客様も多く

外国のお客様も多く

涼しい札幌の夏

涼しい札幌の夏

 夕方から日没を経て夜を迎えての演出ともいえる明るさの変化、屋上から見るススキノエリアの景色もまた楽しです。新しい世代が新しい企画でマチを創って変えていく、そんな感慨にふけるのは私も歳を取った証拠でしょうか。本州の皆さんには申し訳ないですが、ひと時、札幌の過ごし易い夏の夜でした。

ケンユー会愛生舘支部 夏 2018

Posted by 秋山孝二
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 今年も「ケンユー会愛生舘支部」納涼会がサッポロビール園で開催されました。(株)秋山愛生舘、(株)スズケン愛生舘営業部、秋山物流サービス(株)、(株)三和化学研究所札幌支店に籍を置いた方々が集まる同窓会的組織です。毎年5月の総会、夏の納涼会、さらには活発な同好会活動で皆さんお元気です。

* これまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%A6%E3%83%BC%E4%BC%9A

司会の山本敬三さん

司会の山本敬三さん

ご挨拶の堀清純さん

ご挨拶の堀清純さん

記内勝美さん、どこかホー・チ・ミンに似ている?!

記内勝美さん、どこかホー・チ・ミンに似ている?!

愛生舘支部長の久保田忠克さん(手前)と挨拶する現役の佐藤信博さん

愛生舘支部長の久保田忠克さん(手前)と挨拶する現役の佐藤信博さん

定年退職しても永遠の青年たち?!!

定年退職しても永遠の青年たち?!!

 そして最後は、乾杯で締めとなりました。

皆さん、実にお元気

皆さん、実にお元気[/capti

 「退職後も多くの元社員さんたちが集まるって、よっぽどいい会社だったんですね」と複数の外部の方から言われます。今年5月、私は松葉杖姿でしたが、今回はノーマルスタイル、皆さんから「おっ、治ってきたの?」と声を掛けて頂いたり、変わらぬお元気な姿、嬉しいですね。

Three Billboards in Sapporo !

Posted by 秋山孝二
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 「グリーン九条の会(http://green9zyo.blogspot.com/)」世話人のお一人、植田英隆さんの試みです。映画『Three  Billboards』にヒントを得て、毎月、一枚ずつ新しいメッセージが掲載されるようです!Three Billboards in Sapporo 、札幌市東区北11条東2丁目です!

* 映画『Three  Billboards(http://www.foxmovies-jp.com/threebillboards/)』

一方通行の道路角

道路の角に

< グリーン九条の会> http://www.kamuimintara.net/detail.php?rskey=145200901z03

 2008年10月21日、私たちは「グリーン九条の会」を札幌に結成し、翌年11月17日に発足記念の集いを30名ほどの参加で開催しました。

 世話人は、植田英隆さん、内山博さんと私の3名、事務局を担当してもらう1名含め、総勢10名に満たない小さな後発の「九条の会」です。ただ、世話人の3名は、いずれも現職の会社経営者であることが特色といえるかもしれません。

 現日本国憲法九条(きゅうじょう)が改悪されたり形骸化することを憂い、大江健三郎さんなど9名の方々が「九条の会」をつくり、2004年6月に「アピール」を発表しました。「アピール」には、その趣旨に賛同する人たちは、全国津々浦々そして各分野に「○○九条の会」をつくってほしい、とのことが訴えられています。呼びかけた当の「九条の会」(元祖とでも言えばいいのでしょうか)は上下という関係ではなく、つなぎ役をつとめるとも。さらに自らのホームページをつくり、全国にそれからの運動の進行がわかるように用意してくれました。「グリーン九条の会」もそれに触発され、呼応しようとできたのです。

 名称の「グリーン九条の会」は、緑の唐草模様の風呂敷をイメージしたことからつけました。「九条の会アピールに賛同する」「経済の視点から平和を考える」が私たちの趣旨です。

 企業は、長い目で利益を出し続けていかなくては存続できない存在ですから、経営者には「時流を読み、時流に乗る」ことが必要とされます。さまざまなつきあいのなか、自らの肩に責任を背負い、自分の判断で行動することが求められる立場です。ひとりよがりですむものではなく、言動に慎重さが求められるのは当然なのです。しかし、先輩経営者たちは、戦時中「統制経済の時代」「星に錨に顔に闇の時代」を体験し、くぐりぬけ、後輩に「それらは二度とごめんだ」の言葉を残してくれました。過去の歴史から感じることがあり、アピールへの共感を共有できるなら、自分たちなりに何かやれることがあるかも、が発足への踏ん切りをつけさせてくれたのです。

 その後は毎年、世話人が一致する内容の催しをやってきています。「決して先頭に立たず、他の九条の会のみなさんの後ろをついていく」が、モットーです。何年続けられるかわかりませんが、このささやかな動きでも、つながりあうのりしろのひとつとなれれば、幸いに思う私たちなのです。

 こんな設立の思いを持ち続けて今日までやってきました。自分たちのできる場から自分たちの思いを発信し続けたい、これからも私たちらしく活動していきます。

 これまでの「グリーン九条の会」の記事ーー>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E4%B9%9D%E6%9D%A1%E3%81%AE%E4%BC%9A

『権力と新聞の大問題』

Posted by 秋山孝二
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 今の時代、メディアを巡っての望月衣朔子さんとマーティン・ファクラーさんの対談は大変鋭い指摘の数々でした。日本における権力とメディアとの闘いは、まだまだ始まったばかり、これからが本番なのかもしれません。

【目次】はじめに(望月衣塑子)/

第一章 権力に翻弄される報道メディア/

第二章 メディアを自縛する「記者クラブ」/

第三章 劇場化する記者会見/

第四章 “闘う本性”を持つアメリカのメディア/

第五章 アメリカのシナリオで強権化する安倍政権/

第六章 政権のメディア・コントロールの実体/

第七章 政権批判がメディアを活性化する/

第八章 ネット時代における報道メディアの可能性/

第九章 権力から監視される記者たち/

おわりに(マーティン・ファクラー)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~本の紹介から

 「広報か報道か、日米の精鋭記者が忖度なしで語るメディアと日本の危機」

 官房長官会見で記者として当然の質問を重ねることで、なぜか日本の既存メディアから異端視される東京新聞の望月記者。そんな「不思議の国・日本」のメディア状況を、彼女とニューヨーク・タイムズ前東京支局長マーティン・ファクラー記者がタブーなしで語りあう。
 政権とメディア上層部の度重なる会食や報道自粛の忖度など、問題は山積している。はたしてメディアや記者クラブが守るのは言論の自由か、それとも取材対象の利益か。権力を監視・チェックするジャーナリズム本来の役割と部族化する言論空間の問題点、新メディアの可能性などの展望を示す警世の一冊。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 <私の印象に残った言葉>

* アクセス・ジャーナリズムから調査報道へ

* 「I」を使って記者の存在感を出す:新聞の署名原稿で「I」を主語に出すことによってネット社会で注目

* ネットメディアとの競争・競合

* 「ミーム」なる新たな手法に対して

* 国際情勢が世界各地で同時発生的に変化している今、これまでの当たり前が当たり前でなくなっている

 マーティン・ファクラーさんと言えば、3年前に札幌でのフォーラムで(http://makerunakai.blogspot.com/2015/09/blog-post_5.html)パネリストで同席しました。

* 私のコメントから――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27125

 彼の当時の以下のコメントは鋭い問題提起でした。~~~~~~~~~~~~~~~~

 「日本はいま、これまでとは全く異なる国家をつくろうとしている。憲法に基づいた平和主義を守るのではなく、米国や英国の仲間になろうとしている。果たして、それでいいのか。大きな岐路、重要な局面に立っているのに、そうした議論が何もないじゃないですか。これは本当に不思議なことです。恐らく多くの国民は、戦後以来の大きな変化が起こっていることすら知らないんじゃないですか。私は何も新聞に反安倍のキャンペーンをやれと言っているわけではないんです。安倍政権はこういうことをやろうとしているけれども、そこにはこういう問題点や危険性がある。こういう別の意見もある。せめてさまざまな立場の見方を紹介して、幅広い議論を喚起することが必要なんじゃないですか。」

* http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/158019

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 望月衣朔子さんについては、4月6月と生でお話を伺いました。果敢な発言、これからも頑張ってもらいたいです。

* 4月札幌で――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=33093

* 6月東京で――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=33422

水落啓 遺作展 in Sapporo

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 高校時代の同期で、版画家・水落啓さんの遺作展「水落啓 遺作展 in Sapporo」が、札幌市中央区南1西3ラ・ガレリア5階さいとうギャラリーで開催されました、15年ぶりの札幌。啓・真紀子さん、ともに高校同期。今回は札幌での2003年の個展以降の作品から絶筆までを展示。20年前の札幌の展示会で買い求めた版画「荒川土手の風景」は、今も我が家の壁に掛かっています。

入口脇には水落くんの遺影も

入口脇には水落くんの遺影も

同期で送ったお花

同期で送ったお花

奥様の真紀子さんも同期

奥様の真紀子さんも同期(黄緑の洋服の方)

 比較的小さな作品を選び出しての展示は、年齢とともに成熟する彼の心象を如実に表しているような気がしました。写実的な作品から想像力豊かな幻想的世界へと、自由な空間を思いっきり飛翔している、そんな魂の開放を観る思いです。同じ時代を、しかしながら別の人生を歩んできた同期生。少しの語らいではありましたが、余韻の残る素晴らしい時間でした。

 私の家のリビングには、20年前に札幌で開催した彼の展示会で買い求めた版画が飾ってあります。6月の北海道神宮のお祭りか何かで札幌市内4丁目十字路が人でごった返している中を、ガレリア斎藤ギャラリーから南1条西5丁目愛生舘ビルまで抱えて運んできたのを覚えています。

20年前の札幌での展示会で買い求めた彼の作品「荒川土手の風景」

20年前の札幌での展示会で買い求めた彼の作品「荒川土手の風景」

 そんな彼も、今はもういなく、思い出話の中でしか語れないのは寂しいです。60歳代後半、高齢化社会とは言え、この5年間健康に生き抜くのは、なかなかハードルが高い気がしますね、私の周りでもかなりの方々がこの年代でお亡くなりになっていますから。

映画『沖縄スパイ戦史』 ほか

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 今年も8月を迎え、メディアでも戦争特集が目に付く季節です。時間があったので、映画二本を続けて観ました。開場前から外にまで続く人の列、熱い日差しの中、皆さん熱心でした。館内では、年配の女性の「私はこのような映画を観に来て変わり者かと思ったけれど、こんなにたくさんの方々がいらっしゃって皆さんも危機感をお持ちなんですね」との声も聞こえてきました。

  映画『沖縄スパイ戦史』(http://www.spy-senshi.com/、沖縄本島北部を主体とした沖縄戦の裏の歴史を淡々と取材しています。

「映画「沖縄スパイ戦史」」の画像検索結果

 2時間の上映後、「ティーチイン ゲストの三上智恵(監督)さんと大矢英代(監督)さん」、「標的の村(http://www.hyoteki.com/)」からの作成過程もお話して頂きました。

お二人の監督

お二人の監督:三上智恵(左)さんと大矢英代(右)さん

大矢さん

三上智恵さん

監督

大矢英代さん

 もう一つ、映画『国家主義の誘惑』(http://kiroku-bito.com/nationalism/)、フランス・ドイツの聴衆を意識したドキュメンタリー番組、その後の原武史(放送大学教授)さんと渡辺謙一監督の天皇制に焦点を当てた1時間を越えるトークは特に面白かったです。

 映画は、フランス在住で「天皇と軍隊」(2009年製作・15年日本公開)が話題を集めた渡辺謙一監督が、日本社会を誘う政治の正体や日本人のナショナリズムについて問いかけるドキュメンタリー。世界的にナショナリズム(国家主義)が進行する中、明治維新から今日にいたる日本人の天皇・憲法・戦争観はどのようにして醸成されていったのかを、国際関係史、地政学の観点から、国内外の論客のインタビューを交えて検証し、浮き彫りにしていく55分。

「国家主義の誘惑」」の画像検索結果

渡辺監督と  教授

渡辺謙一監督(左)と原武史教授

渡辺監督

渡辺謙一監督

教授

原武史教授

 館内は完全入れ替え制でしたが、いずれも超満員、平均年齢は私より少々上でしょうか。皆さん、現在の日本の状況に強い危機感を持っている様子でした。恐らく、戦前の経験をお持ちの方々が、何か戦争前の15年と似たような今の雰囲気を肌感覚で受け止めているのでしょう。原教授と渡辺監督とのトーク、近代の天皇制を巡っての議論、原先生の皇后陛下の研究は大変興味深かったです。

サッカーW杯ロシア大会

Posted by 秋山孝二
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 FIFAワールドカップロシア大会が終わって1か月少々、今思うと何か随分昔だったような気もします。活躍した選手たちは、それぞれの将来に向けてスタートを切っているようです。

* 結果 https://www.asahi.com/worldcup/schedule/

「FIFAワールドカップロシア大会」の画像検索結果

 私はかなりいい加減な観客なので、テレビで日本の試合も後半少々みる程度、サッカーの90分+を全てみ続ける気力・体力がありません。でも、日本戦の後の全国各地の盛り上がり報道、日本チームの戦い方についての海外メディアの報道は面白く、テレビニュース、インターネットでいろいろ検索しました。

 日本のマスメディアは、微妙な場面に対してのコメントは臆病なくらい控えていて、ただ海外メディア報道を紹介してお茶を濁していた、そんないつものスタイルが印象的でした。日本のマスメディアのこのような姿勢、2011年3月11日以降の原子力発電所爆発事故でも全く同じでしたね。昔でしたら大本営発表の垂れ流しで国民を欺けたのかも知れませんが、今はインターネットで、真実がどんどん公になる時代、新聞の購読数が減っているというのは、ただ若者の活字離れというよりも、マスメディアの贋物ぶりがインターネット時代にあからさまになっているということも一因のような気がします。

 試合の結果云々よりも、私は今回のワールドカップ、日本のマスメディアの勇気のなさをまたまた露呈した気がしています。一つは、予選リーグ突破を目指した最終戦最後の10分間の戦いぶりを巡る報道。突破をまず第一の目標としていた日本チームとしては、なりふり構わない、しかしながらルールに則った戦いぶりで賭けに勝った、私はそう思うし、自国メディアとしては、当然、監督采配に拍手喝采だと思ったら、「サムライらしくない」とか「フェアだったのか」みたいな、訳の分からない評価・批判も多く、私は大いに失望しました。どうせ大本営発表メディアなら、せめて自国チームを徹底的に擁護しろよ、と。フィールドで必死に戦う選手・コーチ・監督を平気で無責任に批判する姿は見苦しい限りです。

 似たような一例として、私は海外メディアのサムライジャパンのゴールキーパー川島永嗣(https://ameblo.jp/eiji-kawashima/)へのバッシングに対して、日本のメディアがほとんど何も弁護していなかったことにも納得がいきません。

 そんな中、7月9日に元U-20ホンジュラス代表GKコーチ・山野陽嗣さんのコメントが目を引きました、まさにその通り。冷静なプロの眼に我が意を得たりです。彼の最後の言葉が心に残ります。

 「川島を叩く前に、川島を超えるGKが日本で出てこないといけません。『(ドイツの)ノイアーや(ベルギーの)クルトワだったら止めていたのに…』などと無い物ねだりをしても意味がありません。日本での人材発掘とレベルアップが必要なのに、それに反するような形で叩いてばかりの風潮には危機感を抱きます」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180708-00000007-jct-ent

 育つ風土、育てる環境、これが無ければ素晴らしい人材は輩出できないですよね、まさに目利きの存在が大切かと。今の日本社会、どのセクターも叩くばかりの輩が徘徊・充満していて、若者・プレーヤー・担い手受難の時代です。ワールドカップが終わってこんなことを振り返っている私です。

おしどりマコ・ケン 講演会

Posted by 秋山孝二
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 私も世話人の一人、「グリーン九条の会(http://green9zyo.blogspot.com/」第11回講演会が、同じく世話人をしている「メディア・アンビシャス(http://media-am.org/」との共催で、「おしどり マコ・ケン(http://oshidori-makoken.com/」をお招きして開催です、やっと実現した、そんな率直な私の気持です。

* グリーン九条の会関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E4%B9%9D%E6%9D%A1%E3%81%AE%E4%BC%9A

 テーマは、「『未来のために半径5mを変えていく』~原発事故取材報告~」です。本業はよしもと所属の漫才のお二人ですが、プライベートな時間に東京電力記者会見にこれまで500回以上出席、その他福島県の現地での取材を通じて、数々の新しい情報を引き出している稀有な存在です。今年3月のメディアアンビシャス授賞式(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32658)で、大賞に輝いた番組の主人公でした。以前から札幌にお招きしてきっちりお話を伺いたいなと思っていたので、この度実現して嬉しかったです。至近距離での「生おしどり!」、迫力満点、ライブの説得力に感動しました。

* メディア・アンビシャス大賞受賞番組ーー> NNNドキュメント「お笑い芸人 vs原発事故 マコ&ケンの原発取材 2000日」(https://www.dailymotion.com/video/x5apu4v

 講演会冒頭から笑顔のお二人、これまでの講演会とは違ったソフトな立ち上がりでした。

冒頭から笑顔のお二人

冒頭から笑顔のお二人

掛け合いは流石!

掛け合いは流石!

とにかくものすごい情報量

とにかくものすごい情報量

 ところで記者会見には多くのマスメディア所属の記者がいるのですよね、その方たちは一体どんなスタンスでその場にいるのでしょうか、何も質問もせずにただ東京電力広報部の言うがままを垂れ流しに記事・番組しているのでしょうか。マコ・ケンさんのお話を聞けば聞くほど、取材を本業とされている方々の奮起を促したい気持になります。講演後は質疑応答もあり、最後まで濃密な情報提供でした。

 講演会後は、少人数の懇親会、ここでも引き続きの情報提供が続きました。プライベートな時間でのこれまでの活動のご苦労等、とにかくお二人の絶妙のバランス、隣で聞いていて感動しました。

懇親会でも情報満載

懇親会でも情報満載

懇親会メンバー

懇親会メンバー

 楽しい懇談を終えて、さらに「グリーン九条の会」代表世話人の植田英隆さんと4人で二次会へ。私は特に、ケンさんの細やかな心使いが印象的でした、本当にお二人で成し遂げ続けているこの間の取材だとあらためて納得した次第です。

バーカウンターで

バーカウンターで

 そして最後のお別れでも。まさに徹頭徹尾「エンターテイナー」だったお二人、素晴らしいカップルでした!

ホテル前

ホテル前

経済同友会 東北ブロック会議 2018

Posted by 秋山孝二
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 昨年の山形での会議(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=30732)に続き、今年は新潟県長岡市で「経済同友会東北ブロック会議」が開催され、オブザーバーの一員で北海道経済同友会幹事として参加しました。長岡市には9年前(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3177)以来、2回目の訪問です。

 今年の会で、北海道経済同友会(http://hokkaido-doyukai.jp/)も正式メンバーとして参加が承認され、会議の名称も「東北・北海道ブロック会議」と変更されました。

来年の全国会議は新潟市で開催予定

来年の全国会議は新潟市で開催予定

 基調講演は前長岡市長の森民夫さんでした。

米百俵と市民協働

米百俵と市民協働

森民夫前長岡市長

森民夫 前長岡市長・前全国市長会長

 講演レジュメから~~~~~~~~~~~~~~

第一章 米百俵の精神

第二章 長岡市における市民協働の成功事例

* 中越地震からの復興  民間活力の象徴――牛のヘリコプターによる搬送

* 「アオーレ長岡(http://www.ao-re.jp/)」で躍動する市民力――隈研吾さん設計

* 世界に羽ばたく長岡花火

――復興祈願「みんなであげよう!フェニックス」https://www.youtube.com/watch?v=MB7r8iCDwbo

――大林宜彦監督 映画「この空の花」https://www.youtube.com/watch?v=CivwjE-pHJY

――真珠湾に咲いた平和の花火と青少年交流 http://www.news24.jp/articles/2015/08/16/07307063.html

~~~~~~~~~~~~~~~

 長岡の人材育成は、一人のエリート教育ではなく人材の厚みをつくること、これが小林虎三郎の精神であると。官に頼らない民間経済人の活躍の歴史でもあること。直近では中越地震被害からの復興過程にも、その底力が発揮されてきたことも紹介されました。

 森さんのご講演に続いては、マチづくりのツワモノがパネリストとして登壇、「市民協働を支えた人材の成功の秘訣」と題して、それぞれ迫力満点のメッセージでした。

* 高野克宏 (公財)長岡国際交流協会 専務理事(http://www.niea.or.jp/

* 渡辺美子 NPO 市民協働ネットワーク長岡 副代表理事(http://skn-ngok.net/

* 樋口勝博 (一財)長岡花火財団 専務理事(https://nagaokamatsuri.com/zaidang.html

* 渡辺千雅 「長岡映画」制作委員会 委員長(http://locanavi.jp/blog-info/nagaokaeiga_site/

* 星 貴  長岡戦災資料館 アドバイザー(http://www.city.nagaoka.niigata.jp/kurashi/cate12/sensai/siryoukan.html

行政とのコラボも見事な協働の実践例の数々

行政とのコラボも見事な協働の実践例の数々

 私は一日目の途中で退席しましたが、灼熱の本州の夏、上越新幹線長岡駅では郷土の誇り高き人々を顕彰していました。

歴史を踏まえて

歴史を踏まえて

良寛さん

良寛さん

山本五十六連合艦隊司令長官

山本五十六連合艦隊司令長官

 故郷の歴史としっかり向き合い、骨太の地域創生を強く感じました、担い手たちの底力なのでしょうね。猛暑の中、心洗われる清涼感、何よりも元気をもらいました、ありがとうございます!

森ではたらく!14人 2018夏

Posted by 秋山孝二
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 東京で開催された「出版5周年プレ祝い『森ではたらく!』15人の仕事リレートーク・大交流会!(http://www.gakugei-pub.jp/cho_eve/1807mori/index.htm」、多彩なプレゼンと参加者で大盛況でした。登壇予定のお一人が、大雨災害で被害に合われて急きょ欠席となって、実際は14名の方が発表しました。

 林業の衰退が言われる昨今ですが、従来の林業従事者にプラス「材」「財」として「木」を活用しての活動は多彩でファッショナブルですね。デザインとかマチづくりとか、新しい視点からの取り組みが新鮮でした。

会場ロビーで

会場ロビーで

 プログラムは、

1) 森を「まわす」ーー100年先のサスティナブルな”はたらき”とは?

2) 森で「つくる」—―自然にゆだねるクリエイティブなものづくりとは?

3) 森で「わけあう」――森に生かされ、森を活かすシェアリングエコノミーとは?

と区分けされてのプレゼン。

 ゲストプロフィールはこちら――> http://www.gakugei-pub.jp/cho_eve/1807mori/index.htm#profile

登壇者の皆さん

登壇者の皆さん

 北海道から参加の足立成亮さんも出展・プレゼンし、大盛況でした。「札幌南高等学校林(http://www.rikka-forest.jp/)」の現場でもお世話になっています。

部屋の隅ではプチ・マルシェ

部屋の隅ではプチ・マルシェ

北海道から足立成亮さんも

北海道から足立成亮さんもプレゼン

夢のある活動

夢のある活動

3つのパネルディスカッション

3つのパネルディスカッション

 連日35℃を超える暑さの東京・永田町で、熱い発表と意見交換でした。新しい森づくり・森活かし、新しい担い手たちによって着実に進行している日本の現状ですね。

保阪正康さんを囲む連続講座

Posted by 秋山孝二
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 今年も昨年に引き続き、近代史の専門家で札幌ご出身の保阪正康さんを秋山財団にお招きして、21名の参加者とともに、「明治150年と平成30年~北海道に住む人びとはどう変わったか」をテーマに二日間の意見交換でした。

 前日は、小樽市内で「小樽市民講座 2018」でのご講演、今年で46回目、保阪さんは5年連続のご登壇とのことで、今年も変わらぬ人気でした。

人気の講座です

人気の講座です

 私と保阪正康さんとの出会いは、2011年の北海道新聞終戦特集取材時でした。

 これまでの関連記述――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E4%BF%9D%E9%98%AA%E6%AD%A3%E5%BA%B7

 今年の秋山財団連測講座の企画は、2月のこちら「藪半二階」で決まりました。――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32466

 今年のテーマ、保阪正康さんもかなりの気合の入りようで、昨年の議論を踏まえて、日本としての150年の検証と北海道150年の冷静な総括と歴史認識でした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 保阪さんメモからの引用

狙 い

 今年(2018年)は明治150年である。具体的には慶応3年の大政奉還からということになるのだが、もとよりこの区分は元号による分け方にすぎないといえるわけで、歴史的に正当性が確立しているわけではない。私たちは歴史を振り返る時に何らかの句読点が必要でもあり、その一つにこの元号で歴史を位置づけて見ることが考えられるという意味でもある。特に北海道に関しては「明治150年」のその内実に対して、さまざまな視点があることは了解されていなければならない。

 アイヌの人たちへの抑圧という側面、北海道入植そのものがそれぞれの場での権力闘争の結果という側面、ロシアの南下政策に対する防衛的な側面、内地でのしがらみからの自由を求めての解放といった側面、などそこには歴史的、社会的な理由が存在する。

 明治150年はそういった問題を、改めて整理しつつ、私たちはこの時代をいかなる眼で見つめるか、を考えていきたい。前半は、中央から見る明治150年を分析しつつ北海道の位置づけを、後半は、北海道の人々の考え方を私なりの見方で「道民性の変化」という視点で考えてみたい。

・・・・・・・・

おわりに

 私たちはいま、北海道そのものの「崩壊の危機」にあると考えるべきではないだろうか。その理由は、近代化の到達した地点で次に来るであろう時代が予測し得ていないがためである。北海道の位置づけが明確でないと言っても良いだろう。北海道は明治150年の出発時の形での地域づくりは終えたのだ。それを共通認識として新しい北海道を作らなければならないように思う。そのために成すべきことは何か、を考えたい。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 参加者は事前に事務局にそれぞれの思いを提出しています、以下は私のエントリーシートです。

氏名(ふりがな)

秋山 孝二 (あきやま こうじ)

1.自己紹介現在及びこれまでのお仕事、最近の一番の関心事、ご趣味など)

東京都江戸川区立鹿本中学校 理科教諭(5年間)

(株)秋山愛生舘 代表取締役社長(6年:会社在籍19年)

(株)スズケン 代表取締役副社長(48か月)

(公財)秋山記念生命科学振興財団 理事長(22年間:財団理事32年)

他、現在、財団代表理事4、評議員4、監事1

<関心事>

*日本の「近代」の捉えなおし

*明治期の全国的衛生&健康増進「愛生舘」事業のルーツを探る(初代秋山康之進のルーツ他)

*新渡戸稲造と札幌の人材育成「遠友夜学校」の理念と現代的意義

2.本講座への期待ほか(北海道150年への思い、昭和史を次世代の若者へどう伝えていくべきかについてのお考えなどご自由にお書きください)

自分自身が育った時代(1951年~今日)、義務教育年限でしっかり戦後教育(憲法、国際平和ほか)を受け、さらにその後の高校・大学で時代と真摯に向き合った自分の使命として、北海道のアイデンティティを見つめ直し、この地で自立した人材が育つことを期待し、少しでも尽力できればと思う昨今です。今の各セクターにおける歴史修正主義的風潮に危機感を覚え、このままでは若者へは渡せない、そんな世代の責任を感じています。

国際社会で、日本のリーダー的ポジショニングの機会も多くあるにもかかわらず、登場できない現状を憂いながら、まだ間に合うという一筋の希望も見出しています。

3.講師への質問事項など(今回のテーマに関することに限りません。ご自由にお書きください)

自分の残りの人生、北海道を拠点として、地域の財団法人として、何ができるのか、何をすべきなのか、30数年前の財団設立時からの私のテーマであり、「愛生舘」事業の継承者として日々葛藤しています。

抽象的ですが、「歴史を学び直す」ことが単なる趣味・興味にとどまらず、それを踏まえて日々の行動に反映することにヒントが得られれば私なりに満足です。参加者皆さんのそれぞれのお立場からの意見交換も楽しみです。

<今年の保阪さんの分析>
 北海道入植は明治20年ごろまでは前述の明治初年代に加えて、私の見るところ次の七つのタイプに分かれるのではないか。

1. 開拓使関連の人たち(北海道赴任組など)

2. 移住募集に応じた人たち(農業移民、漁業移民など)

3. 札幌、旭川など都市建設の従事者

4. 戊辰戦争の関連(会津藩など)

5. 牧場経営などの入植者

6. 民間側の商人や小事業主たち

7. 士族屯田兵

 このほか明治20年以降は、札幌農学校の教師、学生などの教育関係者、地主に惹かれての一般入植者、宗教関係、自由民権運動の挫折組、そして第七師団編成による軍事関連の人たちなどと広がりを持っていく。これらの人たちの詳細な分析が必要ではないか。

~~~~~~~~~~~~~~~~ 保阪さん分析からの引用おわり

 これに対して、参加者の皆さんからさらに補足する貴重なご発言も多く、大いに盛り上がった今年の講座でした。議論の中では、アッツ玉砕後、北海道出身のご遺骨を札幌市内で札幌一中生徒が抱える列の写真も披露されました。玉砕のこのような慰霊祭は最初で最後だったようです。この列は中島公園に向かいました。

おびただしい数のご遺骨(中身は骨ではなく)

おびただしい数のご遺骨(中身は骨ではなく)

 今回は、前回にも増して様々なお立場の方がご参加になり、メディア、研究者、企業、行政等の視点からの意見交換は実に内容が濃かったです、来年も是非開催したいと思っています。

『一九六八野郎』!

Posted by 秋山孝二
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 今月号の岩波『世界(https://www.iwanami.co.jp/book/b372513.html)』に寺島実郎さんの連載「脳力のレッスン特別篇」として、「一九六八年再考――トランプも『一九六八野郎』だった」は、大変興味深い内容です。

 私にとっての『一九六八年』は忘れることができません。高校3年生、受験を控えていましたが、ベトナム戦争で疲弊する世の中は何か騒然としていて、東京大学入試中止、朝永振一郎先生に憧れて当初志望していた東京教育大学も、年が明けて早々に入学試験が中止となりました。数年後、大学は都内から筑波学園都市に移って「筑波大学(http://www.tsukuba.ac.jp/)」となり、現在に至っています。そして、後に振り返ると、私の首都圏での大学生活では、キャンパスでの学びよりも、外での集会等での出会い、そして山本義隆さんの存在が大きいです。

 山本義隆さん関係記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E7%BE%A9%E9%9A%86

* これまでの「1968年」記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=1968

 今振り返ると、この時期にどんな立ち位置で時代に関わっていたかは、その後のそれぞれの人生に大きな影響を与えているように思います。これまでお会いした数多くの方の中には、同時代を生きていながら、「全共闘って何?」という輩もいたりして、それが現実かと妙に納得したりいろいろです。

 寺島実郎さんの記述によると、例えば、アメリカのトランプ大統領はこんな感じだったようです、「これじゃね~」と思うのは私一人ではないでしょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~寺島実郎さんの記述から引用

・・・1966年秋に入学したペンシルベニア大学のウオートン・ビジネススクールでは、「美人を連れて歩くのが好きな奴」という印象を多くのクラスメートに残している。・・・自分を「シンシナティ・キッド」と呼んで、卒業時には20万ドルの財産を持っていたと胸を張るが、1968年という時代に世界の若者が「社会変革」に血をたぎらせていたことなど関心の対象外で、一切の言及はない。

・・・この時代を生きた米国の世代に関して気になるのはベトナム戦争との関わりである。・・・「医学的に不適格」として兵役を回避する自分本位の男、時代に正対もすることなく青年期を自分自身のためだけに生きた男というのが若きトランプの実像といえる。

・・・この自己陶酔型の人物の視界には、目指すべき理念、自分の生き方に疑問を抱く力、問題を深く考察する知的葛藤が皆無である。それが、世界の不幸をもたらしていることに気づく。

・・・国の掲げる価値を真摯に信じてベトナムに行った青年は死傷し、背を向けて「女とカネ」に執着していた男が大統領になる。こんな理不尽があっていいのであろうか。だが、それが現実なのである。

・・・確かに歴史は一直線には進まないが、長い視座で考えれば条理の側に動く。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 今、65歳を越えた年齢になって私が思うのは、当時の揺れ動く価値観の中でも時代と真摯に向き合っていた自分の姿勢は評価したいなと。教員時代も、企業経営者時代も、そして今もそうです、足元の日本・北海道を基盤にした歴史認識を求めて、寺島実郎さんが言う「歴史の鏡を磨く」ことから、「持続する志」を持って、課題に挑戦したいものです。

 あらためて「一九六八年」は、私にとって第二の誕生日です。

日大アメフト部に思う

Posted by 秋山孝二
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 日本大学アメリカンフットボール部の事件が明るみになってから、私なりにウオッチし続けていますが、直後の当事者日大部員の毅然とした記者会見をはじめ、幾つかの心に残るコメントがありました。

 一つは、米スタンフォード大学アメフトチームで、唯一の日本人コーチ(オフェンシブ・アシスタント)として活躍する河田剛さんの発言です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180528-00010004-huffpost-soci

 威圧的な態度で部下らに接するパワハラは、大きな社会問題となっている。企業では管理職の研修も開かれ、問題が発覚したら加害者が厳しく処分される。日本のスポーツ界は、そうした社会やビジネスの「常識」と切り離されている点が特徴だ、と河田さんは指摘する。

 「社会やビジネスでの常識が、スポーツの世界には遅れて入ってきます。それは、スポーツの地位が低いからです。アメリカでは、有名企業のCEOがスポーツ球団経営の打診を受けたりします。そうすることで、ビジネス界の知識や常識がスポーツ界にも浸透し、逆にスポーツのいいところがビジネスにも活かされ、双方向です。ところが日本は一方通行で、変化もすごく遅い」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 もう一つは、日本大学アメリカンフットボール部選手一同の声明文です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

https://www.daily.co.jp/general/2018/05/29/0011304364.shtml?pu=20180529

 私たちは、日本大学アメリカンフットボール部全体が生まれ変わる必要があることを自覚しています。今後、具体的に何をしていかなければならないかについては、これから選手一同とことん話し合って決めていきたいと思います。ただし、絶対に必要だと今思っていることは、対戦相手やアメリカンフットボールに関わる全ての人々に対する尊敬の念を忘れないこと、真の意味でのスポーツマンシップを理解して実践すること、グラウンドではもちろんのこと、日常生活の中でも恥ずかしくない責任ある行動を心がけるなど常にフェアプレイ精神を持ち続けることを全員が徹底することです。そのために何をしていく必要があるのか、皆様にご指導頂きながら、選手一人ひとりが自分自身に向き合って考え抜くとともに、チーム全体でよく話し合っていきたいと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~一部の引用 おわり

 日本大学と言えば、私が思い出すのは今から遡ること50年、1968年頃から数年の「日大闘争」ですね。当時の古田体制に敢然と立ち向かった秋田明大全共闘議長ほかの活動は、今もはっきり記憶にあります。50年を経て共通するのは、日大当局側の責任逃れで嘘も平気で語る醜い大人の姿です。いや、日大に限らず、今の日本社会、潔くカッコいい大人が極端に減った気がします、真っ当に責任を負う大人です。

「一九六八、日大闘争」の画像検索結果

「一九六八、日大闘争」の画像検索結果

 私は繰り返し自分に言い聞かせています、「時代と真摯に向かい合う」、さらに「歴史に誠実に」でしょうか。個人の人生としては、その瞬間瞬間を精一杯生きる、みたいな、そんな人生の積み重ねは時が経っても新鮮であり、何回反芻しても後悔することはありません。

 日大アメフト部の皆さんには、新しい指導者の下で再スタートして、本当の意味で強力なチームに成長して貰いたいですね、必ずそう成れると思います、頑張って!!!

映画『焼肉ドラゴン』

Posted by 秋山孝二
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 この処、等身大の家族をテーマにした映画が続きます、先日も夜に『焼肉ドラゴン(http://yakinikudragon.com/』を観てきました。どこか『万引き家族』とも通じる雰囲気、大阪での万国博覧会が催された1970(昭和45)年。私自身が生きてきた時代と重なり、余韻の残る物語でした。舞台で再演を続け、演出・脚本家としての鄭義信としては初めての映画監督とか。カットが細かく、どこか素朴な映画の印象はありました。

* 『万引き家族』 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=33555

 「小さな焼肉屋の、大きな歴史を描きたい」と語る監督の言葉通り、70年代の時代の記憶、人々のぬくもりが鮮明に蘇り、時代に真正面に向き合い、明日を生きるエネルギーで溢れる人間模様は昭和の記憶でしょうか。

公式HPより~~~~~~~~~~~~

 鄭義信作・演出による舞台「焼肉ドラゴン」は朝日舞台芸術賞グランプリ、読売演劇大賞および最優秀作品賞など数々の演劇賞を受賞。熱狂的な支持を受け2011年・2016年と再演を重ね、多くのファンを魅了しました。そんな演劇界では一流の演出家であり、映画界では『月はどっちに出ている』、『血と骨』などで脚本家としも名高い鄭義信が本作では初監督に挑みます。

 そして、長女・静花役に真木よう子、次女・梨花役に井上真央、三女・美花役に桜庭ななみと美人三姉妹が揃い、静花への思いを秘めたまま梨花と結婚する男性・哲男に大泉洋など日本映画界を代表する豪華キャストが集結。さらにキム・サンホ、イ・ジョンウンら韓国の名優が我が子や店に集う騒々しい客たちを、いつも温かなまなざしで優しく包みます。

~~~~~~~~~~~~~~~~

 ちいさな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営み、故郷を失くし、戦争で左腕を奪われた亭主・龍吉が、「つらい過去は決して消えないけれど、たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる」と語る言葉の意味を、今の時代を生きる若者たちはどう理解するのかなとも考えましたね。

 「大きな時代の波に翻弄されながら」と公式HPにも書かれていましたが、まさにその通り、大阪伊丹空港に着陸するジェット機の爆音がそれを象徴しながらも、その下でたくましく暮らす・生きる家族の姿が愛おしく感じます。「在日」をテーマにしながら、それぞれの「在日」を炙り出し、多様な人生の来し方行く末を追いかける、味わい深い作品でした。

合同報告会 2018

Posted by 秋山孝二
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 (一財)前田一歩園財団(http://www.ippoen.or.jp/)と(公財)秋山記念生命科学振興財団(http://www.akiyama-foundation.org/)との合同報告会は、今年で8回目を迎えました。

*これまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%90%88%E5%90%8C%E5%A0%B1%E5%91%8A%E4%BC%9A

第8回目

第8回目

今年の報告団体

今年の報告団体

 今年は、展示もありました。秋山財団の採択活動「厳冬期の災害に向き合い、『地力(ちぢから)』の向上でいのちを護るプロジェクト(http://www.akiyama-foundation.org/news/2700.html)」の「段ボールベッド」、活動の進展とともに、第一世代、第二世代、第三世代と進化している様子を具に見て取れます。

奥がから第一世代、手前が第三世代

奥がから第一世代、手前が第三世代

実証実験を経ての進化

実証実験を経ての進化

7トンまでの耐久性!

7トンまでの耐久性、この方くらいでも全く楽勝!

 発表の後は交流会。盛んな皆さんの交流であっという間に時間が過ぎました。

小池理事の締めのご挨拶

小池理事の締めのご挨拶

 回を重ねることの価値、重みを実感したひと時でした。ご参加の皆さま、ありがとうございます!

映画『万引き家族』

Posted by 秋山孝二
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 映画『万引き家族(http://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/)』​は、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、日本映画では21年ぶりとなる最高賞にあたる「パルムドール」を受賞しました。この公式HPで予告編のナレーションは、我が(公財)北海道演劇財団の斎藤歩専務理事です!

 是枝裕和監督は語っています、「血縁が無い中で人って家族が作れるのだろうか?血のつながっていない共同体をどう構築していけるか、ということですね。特に震災以降、世間で家族の絆が連呼されることに居心地の悪さを感じていて。だから犯罪でつながった家族の姿を描くことによって、“絆って何だろうな”、と改めて考えてみたいと思いました。」と。

映画『万引き家族』 是枝裕和監督が犯罪で繋がる家族を描く、リリーフランキー×安藤サクラ×松岡茉優 - 写真1

映画『万引き家族』
公開日:2018年6月8日(金)全国ロードショー
監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)
出演:リリー・フランキー 安藤サクラ / 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ
緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 ・ 柄本明 / 高良健吾 池脇千鶴 ・ 樹木希林
配給:ギャガ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~HPより

 映画『万引き家族』​は、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門への正式出品され、最高賞にあたるパルムドールを受賞。日本の映画では今村昌平監督による『うなぎ』以来のことで21年ぶりとなり、大きく話題を呼んでいる。是枝監督は、コンペティション部門では『海街diary』から3年ぶり、5回目の出品となる。また、2004年『誰も知らない』で主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞、2013年『そして父になる』で審査員賞を受賞した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林、役者の力量と言うのでしょうか、セリフが実に自然で、脚本がまるで無いみたいな日常性を醸し出しています。家族みんなで素うどんをすすったり、縁側で花火を見上げたり、戦後の昭和を生きてきた私は何気ない場面にそれを感じました。血が繋がった家族がDV・ネグレクト等の問題が頻発する現代社会で、「万引き」という犯罪で生計を立て「家族」を形成して生きている姿から、「暮らす、生きていく」意味合い、今の日本社会への静かな問題提起となっています。

観劇 & 第114回北を語る会

Posted by 秋山孝二
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 「北を語る会」、今回は第114回目、シアターZooで『フレップの花、咲く頃に』の観劇の後、隣の稽古場で懇親会でした。

* 「北を語る会」のこれまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%97%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B%E4%BC%9A

『フレップの花、咲く頃に』ーー> http://www.h-paf.ne.jp/program/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%AE%E8%8A%B1

フレップの花、咲く頃に

<キャスト>

山田百次
西田薫(フリー)
熊木志保(札幌座)
竹原圭一(RED KING CRAB)
高橋海妃(フリー)

友情出演
アリョーナ(ジャイブプロモーション)

 朝鮮人、日本人、ロシア人、樺太アイヌたちが、国家・民族の垣根を越えて一つのコミュニティを奇跡的に形成していた「混住」の時代、個人レベルでの心の交流を描いた作品です。この日の公演は満席で、終了後の皆さんのお顔は満足感で溢れていました。

 今回演出の斎藤歩からのメッセージです。~~~~~~~~~~~~~~~~

 台本を執筆するのは山田百次くん(ホエイ)です。「珈琲法要」をご覧になられた方も多いと思いますし、2月「暴雪圏」での強盗殺人犯の演技も記憶に新しいと思います。

 昨年「亀、もしくは…。」のサハリン公演を終え、サハリンとの新たな交流を検討していた矢先に、私が出会った一つの手記をもとに百次君が取材を重ね、脚本化してくれました。敗戦直後の樺太に残留していた日本人の方々が経験した「混住」という時代。当時小学生だった吉岡潤三さん(北海道演劇財団理事)のお宅に、突然ソビエト軍のトラックが横付けされ、一組のロシア人夫婦が降ろされて「お前たちは今日からこの夫婦と一緒に暮らせ」と命じられたのだそうです。それから、ロシア人の夫婦と吉岡さんのご家族の2年ほどの暮らしが始まったのですが、そのころ樺太には大勢の朝鮮人も連れて来られていたり、樺太アイヌの方々もいたり、様々な民族の人たちが、垣根を持たずに一緒に暮らすコミュニティを形作っていたのだそうです。

 実際に北海道のすぐ隣の島で起こっていたことを舞台上に現わすためには、ロシア人の俳優が必要でした。サハリンのチェーホフ劇場から呼んでこなければならないかなぁ…と考えていた矢先に、テレビの画面に現れてくれたのがアリョーナさんでした。すぐに電話に飛びつき、連絡先を調べて出演交渉したところ「友情出演」という形で出演してくれることになりました。山田百次くんも勿論出演し、5月の「シンデレラ」に続いて連投の西田薫、熊木志保、そしてMAMの「父と暮せば」でTGR俳優賞を受賞した高橋海妃さん、更に竹原圭一くん(RED KING CRAB)も、二つ返事で出演を了承してくれました。

 今年は「日本におけるロシア年」だそうで、日本とロシアの友好・交流について考えることの多い年だと思いますし、北海道150年という事で、記念事業としても登録をさせていただいています。北海道から世界を、そしてこの国の近代を眺め感じ・考える貴重な作品になると思います。シアターZOOで全10ステージ、皆さまを劇場でお待ちしています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 この公演に至るプロセスも具に見ていた私としては、作品自体の知らなかった樺太の歴史の一断面とともに、地域のテーマとしての興味深さも感じて、余韻が残りました。脚本の山田百次さんは、これを書くために実際にサハリンに調査に行かれたとか、すごいですね。

 終演後の役者の皆さんを含めた「北を語る会」メンバーの懇親会は、話題満載で大変楽しい時間となりました。観劇後のこのようなひと時、数倍の喜びとなります。

50名を越える参加者の皆さん

50名を越える参加者の皆さん

演出の斎藤歩さん

演出の斎藤歩さん

原作者の吉岡順三さん

原作者の吉岡順三さん

脚本。主演の山田百次さん

脚本・主演の山田百次さん

サハリンのロシア人を演じるアリョーナさん

サハリンのロシア人を演じるアリョーナさん(サハリン出身)

 在札幌ロシア総領事館の総領事もご覧になって、今後、サハリンでの公演も含めた企画に構想も膨らんでいるようです。これまでも札幌座は、ハンガリー、ルーマニア、韓国、ロシア等、数々の海外公演を経て、その都度大きな進化をしてきているので、これからも楽しみです!

皆さん、お疲れさまでした!!

ありがとう、松葉杖!

Posted by 秋山孝二
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 世間では、サッカーW杯の決勝トーナメントで大騒ぎですが、私にとっては2月26日に転倒による骨折をして以来、足の回復が最大の関心事。毎朝、足首の関節をさすっては、昨日よりは少しいいかなと、自らの身体を励ましながら過ごす日々です。4月末のゴールデンウィーク頃にはスタスタと歩いているイメージでしたが、いつ完全に回復するかの目途も立たず、少々気落ちしていた時期もありました。

 この間4か月お世話になった松葉杖、途中二本から一本になり、2週間位前に何とか卒業できました。しかし、杖無しの新たな状態で、まだまだリハビリが続きます。

松葉杖ーー> http://www.smartcrutch.jp/blog/best-fit-foryou2syurui/

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32609

共に過ごした4か月

共に過ごした4か月

 松葉杖と一緒のライフスタイルで、私は非日常のたくさんの体験をし、多くの方々の善意も感じました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32759

 さらに、自分の身体、特に足首上の状態を毎日観察していると、東日本大震災の東北地方の復興状況と重なるから不思議です。2か月くらいして仮骨ができてきて骨格が少ししっかりしてくるとともに、寸断された血管が復旧してきたのか、血液循環が回復して腫れが引いてきました。すると、膝の上も含めた筋肉がかなり落ちているのに気が付きます。筋肉を復活するには、歩く等の運動ほか「適度」の負荷を掛ける必要があり、正しい歩行姿勢で毎日リハビリに励み続けます、地道に。この「適度」がなかなか難しいのですよね。週一回通っている病院のリハビリ担当の方からも、マッサージと歩行姿勢についてはアドバイスを貰っています。

 震災後の東北各地、寸断された物流網の復活、循環の回復、放射能被害以外の各地の復興も、ほぼ同じようなプロセスを踏んで今日に至っているような気がします。

 人間の回復力の素晴らしさ、社会の弱者への眼差し、周囲からかけて頂いたお見舞いの言葉、これまで体験したことがない領域の日々、私には貴重でしたが、気がついてみるともう、今年も7月になりました。