晩秋、札幌 2016

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 今年の札幌、11月上旬に雪が30㎝ほど降り、そのまま根雪になるのかと思いましたが、その後融けて、数日前まで晩秋の風景でした。よく通る北海道神宮参道・円山公園から地下鉄円山公園駅までの風景、先日は珍しく朝霧の朝、参道を降りて公園を通ると一面落ち葉の風景と手をつないで歩く年配の夫婦の姿、すぐにカメラを取り出して撮ったものです、心に沁みました。

朝霧の札幌円山公園を歩く老夫婦

朝霧の札幌円山公園を歩く老夫婦

 どこか、映画の一シーンのよう!

落ち葉と霧と日差し

落ち葉と霧と日差し

 春はお花見で賑わった同じ場所が、まるで別物です。後は根雪を待つだけで、しばらくは白一色の世界です。

* 春の円山公園ほか――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=26705

ワグナー・ナンドール 秋季展 2016

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 栃木県・益子の秋、色とりどりですね。ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/)の秋季展(http://kankou.4-seasons.jp/asobu/509.shtml)が、今年も1ヵ月にわたり開催され、多くの皆さまがお越しになりました、ありがとうございます。

 これまでのWN財団の記事――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%AF%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83

WN財団オフィス棟

WN財団オフィス棟

展示室横の庭も秋真っ盛り

展示室横の庭も秋真っ盛り

空高く

空高く

ヨーゼフ・アティラ像も

ヨーゼフ・アティラ像も

母子像と茶室

母子像と茶室

 今回の特別展示は菊地武彦展でした。

菊地武彦展

菊地武彦展

線の形象

線が描き出す形象

日ハム優勝パレード 2016!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 今年の北海道日本ハムファイターズの日本一パレード、これまででは最高に近い場所を確保していましたが、紙吹雪の代わりの応援の小旗とスマホ撮影に阻まれ、最悪の写真の出来栄えとなりました、これもよき思い出かもしれませんね。

これまでのパレードの記事:

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2709

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15134

 最初の二枚はオフィシャルフォトからです。

4丁目交差点付近、今年は14万人のファンが応援!!

4丁目交差点付近、今年は14万人のファンが応援!!

三越前で:私は二階建てパスのすぐ横付近で応援

三越前で:私は二階建てパスのすぐ横付近で応援

 今回は2時間半前からいつもの4丁目三越前に行きました。雨が降っているので出足はそれ程早くないかと読んで行ったのですが、どうしてどうして、最前列の方々は朝6時前にはすでに陣取っていたようです。

沢山の応援小道具を袋いっぱいに詰めての応援、凄いですね!!

沢山の応援小道具を袋いっぱいに詰めての応援、凄いですね!!

 2時間以上前から上空には北海道警察とマスメディアのヘリコプターた行ったり来たり、すごい騒音でした。

上空のヘリ、ものすごい騒音!

上空のヘリ、ものすごい騒音!

 パレードは音楽隊、ファイターズガールズに続いて、オープンカー1台目には栗山監督、大野選手、田中賢介選手でした。

今年の写真は小旗が邪魔でした!

今年の写真は小旗が邪魔でした!

これじゃあ、ね

これじゃあ、ね

 オープンカー2台目には中田翔、宮西、増井選手も。

辛くも中田翔選手を撮影

辛くも中田翔選手を撮影

 今シーズンで引退を決めた武田勝選手は、オカリナを吹きながらファンに手を振っていました、隣のBBも大活躍でした。

武田勝選手はオカリナを吹きながら

武田勝選手はオカリナを吹きながら

 注目の大谷翔平選手は、二階建てパスの逆サイドで全く見えませんでしたが、向いの大きなスクリーンではパレード中にインタビューに応じる大谷選手の姿を見ました。パレードの最中にインタビューはないだろうに!と怒りの言葉が周辺から多く聞かれました、全くですよね。

二階建てバスの中でマスメディアのインタビューに応じる大谷翔平選手

二階建てバスの中でマスメディアのインタビューに応じる大谷翔平選手

 2時間もただ待っているだけかとお思いでしょうが、これがなかなか楽しい時間です、臨場感というのでしょうね。付近の女性たちが「ヨウクン、ヨウクン」と言っているので誰のことかと思ったら、「陽岱鋼」選手のことでした。パレードのコースを飛ぶ鳩を見つけては、「私は鳩になりたい!」と急に叫んだり。いつもと同じように幅広い年代の女性たちが多いですね、その熱狂たるやとてもついていけない程です。

 それにしても、ビルの上を飛ぶヘリコプターの騒音を聞くと、遠い昔、1969年当時の日比谷公園付近を思い出しますね。このような祝賀ムードのパレードではなかったですが、70年安保前夜の騒然とした日本で、集会・デモというと上空には数多くのヘリコプターと色とりどりの大きな旗、そして笛の音が今も心に残る光景です。

 翌日の北海道新聞朝刊、三面記事のトップの大きな写真に、何と左下部分、黒い帽子をかぶってカメラを片手に必死に撮影する私が写っているではありませんか、米粒大ですが。本人以外は誰も気が付きませんよね。

翌日の北海道新聞朝刊三面記事トップの写真、私、米粒大で写っていました!

翌日の北海道新聞朝刊三面記事トップの写真、私、米粒大で写っていました!

 今年の北海道日本ハムファイターズの大活躍は、本当に多くの感動を与えてくれました、ありがとう!以外の言葉が見つかりません。来年も新しい体制でさらに飛躍して欲しいですね。本当にありがとう、ファイターズ!

<今年優勝の喜びの記事>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=28064

「愛生神社 例祭」、そして冬へ

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 2

 札幌市中央区南1条西5丁目にあるテナントビル「愛生舘ビル(http://aiseikan.net/」は、明治時代から昭和42年まで(株)秋山愛生舘の本社でした。

これまでの「愛生舘ビル」関連記事

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27586

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27588

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16586

top_slide_g

~~~~~~~~~~~~~~~~~

所在地: 〒060-0061 札幌市中央区南一条西五丁目8番地(南一条電車通り沿い南側)

アクセス: 地下鉄「大通駅」1番出口徒歩2分

構造: 鉄筋鉄骨コンクリート造り地上7階地下1階

延床面積: 4,713.20平方メートル

建築誌:

第一期工事 1955(昭和30)年11月 南側敷地に地下1階地上3階

第二期工事 1961・1962(昭和36・37)年 北側敷地に地下1階地上5階

第三期工事 1981(昭和56)年9月 地上7階に増築

設計・監理: 三菱地所株式会社  施行: 大成建設株式会社

所有者: 秋山不動産有限会社

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 新築以来、このビルの屋上には「愛生神社」神殿が設置されていましたが、永年の風雪で木造建屋が老朽化し、現在はコンパクトな形で4階ビル管理室に移設されています。本社時代は毎年11月3日に、秋山愛生舘創立記念日と同時に例祭を開催していました。現在も例祭は毎年11月3日前後に、南1条西8丁目の三吉神社(https://retrip.jp/articles/56824/)・佐藤千昭宮司により執り行われていますが、今年は少し遅れて先日、無事終了しました。愛生神社は、下記の三神様を祀っています。

一、倉稲御魂大神(ウカノミタマノオオカミ)…穀物・農耕・商工業の神様(http://www.kaiunnoyashiro.com/jinja-link/0-ukanomitamanokami.htm

一、大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)…出雲大社の祭神・開拓の神様(https://kotobank.jp/word/%E5%A4%A7%E5%9B%BD%E4%B8%BB%E7%A5%9E-674555

一、少彦名大神(スクナヒコナノオオカミ)…出雲大社の祭神・薬の神様(http://japangod.dip.jp/%E5%B0%91%E5%BD%A6%E5%90%8D%E5%91%BD.html

今は愛生舘ビル4階管理室に

今は愛生舘ビル4階管理室に

 この機会に、この界隈について少々振り返ってみましょうか、愛生舘ビルHPから引用です:~~~~~~~~~~~~~

 アイヌの人たちが住んでいた蝦夷(えぞ)地は、明治2(1869)年に「北海道」と改称され、開拓使が置かれて、「札幌本府」の建設が始まったのが札幌の誕生の第一歩です。このときの判官・島義勇(しまよしたけ)は、円山の丘からはるか東方を見渡し、街づくりの構想を練ったといわれています。

 その後、明治8(1875)年、最初の屯田兵が入植し、先人たちは遠大な札幌建設計画に基づいて、鉄道を敷き、産業を興して、現在の原形となる市街地が形成されて、道都・札幌を築きました。大正11(1922)年の市制施行により「札幌区」が「札幌市」となり、近隣町村との度重なる合併・編入によって市域・人口が急速に拡大し、昭和45(1970)年には人口が100万人を突破、2年後の昭和47(1972)年に政令指定都市へ移行しています。同年の札幌冬季オリンピックの開催を機に、地下鉄などの新たな都市インフラの整備が進むなど飛躍的に成長を遂げ、人口190万人を有する大都市へと発展しました。

 このように急速な発展をしてきた札幌市ですが、人々の価値観やライフスタイルが多様化し、これまで増加の一途をたどってきた人口が平成27(2015)年をピークに初めて減少に転じることが見込まれる中で、従来の「量的な成長」から「質的な成長」をより重視する時期を迎えています。

 愛生舘ビルは、札幌の歴史のまさに原点・「本府」に位置し、今もこのまちの町内会は、「本府連合町内会」として開拓当時の意志、「本府の心」を受け継いでいます。

 ここは、明治24(1891)年創業の医薬品卸業・株式会社秋山愛生舘の本社があった場所です。すでに120年を越えた歴史を刻み、この街の変遷をじっと見つめ続けてきました。愛生舘ビル周辺の南1条電車通り界隈は、昔は自転車、原付バイク、トラックが頻繁に出入りする、まさに商業の拠点でした。昭和30年代には、玉木塗料店、山田文具店、そして、昨年まで続いた中山商店ほか、大勢の人が暮らし、小売店が連なる商業の拠点、人が集うにぎやかな街並みでした。

 ここのキーワードは、「大通公園」、「狸小路」、「駅前通り」、「南門通り」、「ススキノ」、「4丁目交差点」、「三吉神社」、「北海道神宮・頓宮」、「雪まつり」、「市電」・・・・、それぞれに歴史・文化の香り高いものばかりです。

昭和30年代の南1条・大通界隈(西から東方面を望む)HPより

昭和30年代の南1条・大通界隈(西から東方面を望む)HPより、手前中央部が愛生舘ビル

 ~南1条電車通り界隈~

* 「南1条電車通り」は、大正7(1918)年、札幌の最初の市電3路線の一つで、多くの市民の足として、100年近く毎日走り続けています。

* 「大通公園」は、公園であり、通りであり、イベント会場にもなります。冬の「雪まつり」を始め、今では春・夏・秋・冬に多彩な行事があり、札幌市民の集う場所で賑わっています。

* 「狸小路市場(西6丁目)」は、この地域の日々の買い物をする馴染みの場でした。

* 「ススキノ」は今も変わらぬ大歓楽街、昔も今も大人の場所です。

* 「駅前通り」は、まさに札幌駅から中島公園に至る札幌の顔です。

* 「南門通り」は、道庁南門に通ずる道で、終戦直後、進駐軍が札幌に駐屯した時に、ススキノ方面から道庁まで、電車通りを渡って行進があったそうです。

* 「風物誌」としては、2月の雪まつり(大通公園)、5月の三吉神社例大祭、6月のさっぽろまつり(札幌神社例大祭)、8月の盆踊り(狸小路)等でしょうね。

 <市電の歴史>

大正 7年   初めて3路線(南1条線、停公線、南4条線)・5.3㎞でスタート

昭和 6年   山鼻西線開通で23.4キロメートルへ

昭和33年   国内初の路面ディーゼルカー運行開始、道産ボギー車運行開始、藻岩山ロープウェイ営業開始

昭和34年   婦人子供専用電車運行開始

昭和46年   <地下鉄南北線開通(北24条~真駒内間12.1Km、14駅)>

大幅路線廃止: 苗穂線、豊平線、西20丁目線、北5条線、鉄北線、電車完全ワンマン化になる

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 「愛生神社」の例祭を終えると、札幌もいよいよ冬本番です。私にとっては生まれてから18歳まで暮らした場所、65年を経て周囲も変貌していますが、土地が放つメッセージは忘れたくないですね、まさに「SAPPOROっ子」としてのルーツですから。

祝、附属札幌中学校70周年!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 北海道教育大学附属札幌中学校の開校70周年記念式典・祝賀会が開催されました。南2条西15丁目に戦後開校して、南22条に移転し、さらにあいの里に移り、現在に至っています。

* こんな動画も――> http://www.lyricslisten.com/-22-wKYsBBqNank

あいの里・校舎体育館での式典

あいの里・校舎体育館での式典

 式典では全校生徒による合唱ほか、素晴らしい心のこもったプログラムの数々でした。

全校生徒による合唱

全校生徒による合唱

 生徒会長のご挨拶も立派でしたね。

前生徒会長の言葉

前生徒会長の言葉

生徒会長の言葉、素晴らしい内容!

生徒会長の言葉、素晴らしい内容!

 夜は会場を札幌プリンスホテル・パミール館に移して行われました。佐々木貴子校長のご挨拶に始まり、ご来賓の北海道教育大学理事、同窓会会長の祝辞と続きました、皆さんメッセージ満載の聞き応えのあるお話でした。同期ごとに丸テーブルの指定座席、私の隣には何と50年ぶりくらいに再会した東京からの同期生でした、ほかにも2期先輩たちもご一緒に、ひと時同窓生として等身大の会話が楽しかったです。

夜は祝賀会@札幌プリンスホテルパミール

夜は祝賀会、佐々木貴子校長のご挨拶@札幌プリンスホテルパミール

 会の終わりは校歌斉唱(http://www.lyricslisten.com/-_Y6mnS0YUgA)、この校歌は途中から転調するなど本当にモダンで歌詞もよく、「藤房」、「アカシア」、「藻岩嶺」、サッポロの香りいっぱいです。式典の時に、2期生の大先輩がおっしゃっていましたが、この校歌は、最初の南二条時代の校舎の風景を謳ったものだそうです、「藻岩嶺を仰ぐ学び舎」等。

会は校歌斉唱で幕を閉じる

会は校歌斉唱で幕を閉じる

 式典での出席者へのプレゼント、生徒一人一人のメッセージが書き込まれた藍染、真心こもるメッセージを届けて頂きました。

全員へのプレゼント・藍染:生徒一人一人の手書きの言葉も添えて

全員へのプレゼント・藍染:生徒一人一人の手書きの言葉も添えて

 今回の70周年記念誌で、同窓会からのメッセージに私も副会長として寄稿しました。~~~~~~~~~~~~~~~

70年、時代は巡る 同窓会副会長(第18期) 秋山孝二

開校70周年、心からお祝い申し上げます。

 私にとっての「中学校」は、まずは自分自身の附中の学校生活、藻岩山麓で部活動と生徒会活動の充実した日々でした。部活は決して誇るべき戦績は残せませんでしたが、主将として自分たちで練習メニューを工夫・作成し学びが多かったです。体育祭、文化祭では、生徒会長として生徒たちの自主的企画・運営等、仲間との葛藤を乗り越えて、やり切った感は今でも記憶に鮮明です。

 もう一つは、大学を卒業してからの東京都江戸川区立中学校の理科教諭の経験です。僅か5年間でしたが、私の人生の中では実に濃密な時間でした。子供が特に好きだった訳でもない私は、中学校時代から将来は中学校教諭になりたいと考えていた様で、附中卒業文集には「僻地教育――千里の志」と書いてあります。その後、朝永振一郎博士に憧れ、「物性物理学」に挑戦するも、大学卒論作成過程で私は研究職には向いていない事を痛感しました。退職後は札幌で企業経営に携わり、ふと仕事で考え事をしていると、「こんな風に思考した事が以前にもあったな」と気がつく時が度々ありました。不思議なもので、記憶の引出しに確かに仕舞い込んだ教師生活の数々の経験が、鮮やかに甦り、経営の場に大いに役に立ちました。

 教諭時代、私は男子・女子バレーボール部の監督で、学級担任以上に部員と365日の生活は、その中でも一番貴重なものです。当初は出ると負けのチーム、試合場に向かう我々は屠場へ引かれる牛の心境で、負けても笑顔の子供達に、「お前達、悔しくはないのか!」と怒鳴り、試合後バスも使わせずトボトボと歩いた日々でした。学校近くまで来た時、一人の男子が「先生、今度は恥をかかせないように俺達頑張るから」とポツリと言ってくれました。

 猛練習の甲斐があり、やがて厳しい地区予選を勝ち抜いて、都大会へ男女そろって出場できるまで成長し、特に女子は、接戦を粘り準決勝に進出し、あと一歩で全国大会出場と強くなりました。子供達はその後、インターハイで全国優勝したり、日本体育大学応援団長になったり、実業団チームの一員としてテレビのバレーボール中継で見たり、なかなかの活躍のようでした。

 生活指導は、子供達にとってより、私自身の人生勉強になりました。二十代の私は、正義感ゆえに子供達を随分傷つけたような気がしています。「教育とは子供達に自信を与える事である。その為には教師は立ちはだかる壁になり、時には支える踏み台になれ。教師自身の正義感で、子供を悪者扱いしてはいけない」、私の尊敬する学年主任の一番印象に残る言葉でした。家出した子、万引きした子、警察に捕まった番長を理科実験準備室に個別に呼んで話をすると、皆、実にいい子たちでした。自分の学校の下級生が他校生にお金を強奪された時、「俺の力が足りなかった」と号泣した番長。「いや、お前のせいではない」と肩をたたき、ともに涙を流した自分が懐かしいですね。

 沢山の中学生を見てきて、私は確信します、附中生は間違いなく社会、組織のリーダーを期待されている、と。混迷する21世紀、鍛えられた附中生にこれからの日本を担って頂きたい、今、まさにそんな思いです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 私にとっては、藻岩山の風景と小学校・中学校の思い出が濃いですね。以前にもブログにこう書きました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9598

~~~~~~~~~~~~私の母校の小学校校歌「明星輝く藻岩の山の、気高き姿を日ごとに仰ぎ・・・」、中学校校歌「藻岩嶺を仰ぐ学び舎、我ら今、ここに集いて・・・」、高校校歌「明日に望む藻岩嶺に、夕べ河畔の豊平に・・・」、全てに登場する「藻岩山」は、私の心のふるさとです。

 札幌の街は、西側に山並みが連なり、南西に藻岩山、南9条通りから西を望むと円山が、南大通から西を望むと大倉山が、北5条通りから西を望むと三角山が、そして遥か北西には手稲山を仰ぎみることができ、景観的にも明治時代の開拓設計者の素晴らしいセンスに感謝したいですね。

 先日、東京からのお客様を、久しぶりに藻岩山観光道路を走って藻岩山頂にご案内しようと思って近くまで言った所、「現在休止中」との看板が掛っていました。山頂の建物のリニューアルで今年12月まで休業とのことでした(http://moiwa.sapporo-dc.co.jp/)。藻岩山頂からの夜景は素晴らしいですね、函館山と世界に誇れる夜景だと思います、香港、長崎なども行きましたが、比較になりません。

 遠くから眺めてもよし、登ってもよし、夜の夜景もよし、こんな素晴らしい山は私のこれまでの人生にはありませんですよ!~~~~~~~~ 引用 おわり

 今年は先月の小学校開校130周年(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27847)、高校の同窓会総会・懇親会(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27903)、そして今月の中学校開校70周年、記念すべき節目の年となりました。人生65年を越えてくると、思い出が遠退くのではなく、新たな出会いで一層膨らむから不思議ですね、皆さんありがとうございます!

遠友みらい塾 設立1周年!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 「遠友みらい塾(http://enyumirai.main.jp/」は設立一周年、先日、第7回例会を寺島実郎塾長を迎えて開催しました。

これまでの記載――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%A0%E5%8F%8B%E3%81%BF%E3%82%89%E3%81%84%E5%A1%BE

 塾長の寺島実郎さんからは、人工知能(AI)、宗教、「インテリジェンス」と「インフォメーション」の違い、17世紀オランダをはじめとする世界認識等の幅広いお話があり、先進各国が内向きになっている状況等、塾生との活発な質疑が行われました。引き続き塾生からは多くのプロジェクトの発表があり、私からは来年11月開催予定の「INAZOサミット」の概略、実行委員会立ち上げ等を説明しました。前回にもお話をした、ハードウエアとしての「記念館建設」プラン、ソフトウエアとしての「遠友みらい塾」、そしてネットワーキングとしての「INAZOサミット」と骨格を再度確認しました。スタートからほぼ1年を経過した「遠友みらい塾」ですが、2年目以降の活発な活動を予感させるものになりました、次回は2017年1月28日13時30分、同じ会場で開催予定です。

会場いっぱいの参加者

会場いっぱいの参加者 写真撮影:鹿野内 太一

一周年記念で寺島実郎塾長のお話

一周年記念で寺島実郎塾長のお話

 これまでの各種取り組みの報告と今後の活動への提案、ゆるいつながりで一年間やってきましたが、それぞれのフィールドがそれぞれの課題解決に向けて着実に動き始めています。最初は「SAPONISMO(http://sa-po.net/」。

「SAPPORONIZMO」プロジェクトの亀田さん

SAPONISMOプロジェクトの亀田敏美さん 写真撮影:鹿野内 太一

 続いて以前にもご紹介した「リサイクルプロジェクト(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27841)」。

「デロリアンプロジェクト」の宮澤洋子さん

「デロリアンプロジェクト」の宮澤洋子さん 写真撮影:鹿野内 太一

 続いては「『農業本論』ほか読書会(http://enyumirai.main.jp/category/%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E4%BC%9A/」。

「農業本論」ほかの読書会、三上節子さん 写真撮影:鹿野内 太一

「農業本論」ほかの読書会・三上節子さん 写真撮影:鹿野内 太一

 最後は、「日本自治ACADEMY(http://www.japan-a-academy.jp/aisatsu/index.html」の取り組み報告、前回も谷理事長に参加して頂きました、地域がアジア・世界と直接交流時代です。

自治体まちづくりプロジェクト   写真撮影:鹿野内 太一

日本自治ACADEMY・千葉正和さん 写真撮影:鹿野内 太一

 当日配布した「INAZOサミット」の概略は以下のようです。~~~~~~~~~~~~~~~~~

< INAZOサミット 企画概略>

目的 : 新渡戸稲造とメリー夫人、及び新渡戸家の業績を顕彰し、再確認してネットワーク形成を促し、個々の活動の相乗効果を発信する

開催: 毎年一回、ゆかりの地で持ち回り開催、第一回を201711月札幌で開催予定

企画 : 基本的には各地で特色を活かした参加型の企画、毎年「実行委員会」を設立してユニークな内容で実施。第一回の札幌での開催は、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」、「遠友みらい塾」が軸となって実行委員会を立ち上げてスタート。来年に向けてFBですでに「実行委員会(https://www.facebook.com/groups/994582350667325/)」ページ作成済み。

* ビデオメッセージを含めて参加が見込まれる方々 ~新渡戸稲造ゆかりの地、団体~

【都市】 盛岡、花巻、十和田、札幌、東京、カナダ・バンクーバー、スイス・ジュネーブ、台湾

【団体】 (一財)新渡戸基金、盛岡先人記念館、花巻新渡戸記念館、十和田市立新渡戸記念館、札幌遠友夜学校関係(遠友夜間中学、平成遠友夜学校、等)

【学校】 北海道大学、東京女子大学、拓殖大学、ボン大学、ハレ大学、新渡戸文化学園,普連土学園、北星学園、恵泉女学園、津田塾大学、東京大学、京都大学、同志社大学、麗澤大学(廣池学園)、創価大学、ブリティッシュ・コロンビア大学、スワスモア大学とハーバフォード大(この2つに新渡戸史料が多くある)、ジョンズ・ホプキンス大学、
国連大学

【その他】 新渡戸稲造記念中野総合病院

<参考>

北海道での足跡

―岩手県出身、北海道で学び、後にメリー夫人とともに二度目の札幌生活
―農政者として北海道の開拓事業と農業の発展に大きく貢献
―教育者として、特に女性、貧しい子供の人材育成に大きく貢献

―「遠友夜学校」設立により50年のボランティア教育活動の礎

新聞記事2015 ~按針サミット、バッジで応援 市民の会が製作 伊東~

伊東市で開かれる按針サミットを盛り上げようと発足した「按針サミットを応援する市民の会」(杉本総一郎会長)が20日までに記念のオリジナル缶バッジを製作し、同市のJAあいら伊豆8支店などで取り扱いを始めた。1口500円の事業協賛者に渡す。同市在住の彫刻家重岡建治さんのデザイン。

故 秋山一男 三回忌法要

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 私の兄、故秋山一男の三回忌法要が、身内だけではありましたが執り行われました、早いものですね、もう亡くなってから丸二年が経ちました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21621

 当日は、横浜市青葉区の「緑山霊園合掌の杜(https://www.houyugroup.co.jp/reien_eitai/001midoriyama)」で法要とお墓参り、会食でした。TBS「緑山スタジオ(http://www.midoriyama.co.jp/studio/index.html)」のすぐ近く、閑静な住宅地が続く落ち着いた場所です。

祭壇にビールも

祭壇にビールも

緑山霊園のお墓にも献花

緑山霊園のお墓にも献花

 親類だけの会食でしたが、それぞれの思い出を語り合いながら、一男氏の幼い頃の姿、生前の臨床アレルギーの専門家としての業績等を、あらためて再認識したよい時間でした。この数年、兄の同期の人たちが続いて亡くなられている報に接し、高齢化時代とは言え、65歳から70歳までの時期に一つの大きなハードルがあるような気がしています。

 私からも皆さんにご報告しました。没後検討を続け、今年度秋山財団の研究助成事業の中に、「アレルギー特別助成」をあらたに設け、2月に公募開始した結果10件の応募があり、その内3件の採択となり、9月に初めての贈呈式を無事終了していることを。今後も幅広い分野の研究者の方々にこの分野の助成事業を推進したいと考えていることもお話をし、皆さんに喜んで頂きました。

* http://www.akiyama-foundation.org/history/history_05

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 秋山財団HPより

<アレルギー特別助成>

■助成の目的

 この研究助成は、長年にわたり臨床アレルギー学の発展に多大な貢献をされた故秋山一男氏(前日本 アレルギー学会理事長、前国立病院機構相模原病院院長・臨床研究センター長)のご遺志を受け継ぎ、 アレルギー領域の研究を支援する目的で開設したものです。秋山一男氏は秋山財団の基本財産に  多額の寄附をされ、今日の研究助成事業の基盤を築きました。 すでに北海道地区のアレルギー領域の研究は世界的なレベルにあります。この研究助成はさらなる アレルギー領域における独創的な研究や社会に貢献できる成果を期待して行われるものです。道内の アレルギー領域の研究者の方々には、幅広く応募して頂くことを望みます。

■助成の対象となる分野

 臨床アレルギー領域

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 さらに、今年8月に私も参加しましたが、全国の医師を対象とした臨床アレルギーセミナーへの応援もできたらと、今、検討を続けています。兄の業績を残った私たちが少しでも引き継いで社会に貢献できればと、一層決意を新たにした次第です。

* 相模原臨床アレルギーセミナー http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27404

 法要の後、自宅のある玉川学園へと足を伸ばして、兄の書斎ほかの見学、さらに思い出話が続きました。

法要終了後には自宅で偲ぶお話も

法要終了後には自宅で偲ぶお話も

 秋山財団で一男氏の業績を記念する事業を立ち上げたほかに、私の所に論文の転載承諾の依頼等、亡き後もその業績に基づく研究は休むことなく続いているようです、素晴らしいことですね。命が終わって人の記憶の中にはその存在が薄くなっていくとしても、生前精一杯果たした研究成果、患者さんお一人お一人への誠意は、消えることなく永遠に残る、そう私は実感している昨今です。「いのち」、「生命科学」をテーマとしたこの秋山記念財団、これからも理念を高く掲げて事業開発に向けて飽くことなき議論と研鑚を積んでまいります。

米大統領選挙2016に思う

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 アメリカ大統領選挙の結果は、共和党のトランプ氏が勝ちました。多くの予想を覆しての当選、私も経過・結果を追っていましたが、以下のサイトが目に留まりました。

 まずはこちらのブログ、私も賛同します。結果が明らかになった直後、世界のマスメディアにみる「隠れトランプ支持者の存在」という表現は、何と勝手な言い分かと。どこにも隠れてはおらず、ただただメディアが把握していなかっただけではありませんか。

https://cloudseye.wordpress.com/2016/11/09/%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%97%e5%8b%9d%e

 こちらも凄いです、ヒラリー・クリントン、負けてこの演説、米国の首脳として表舞台で活躍してきた人間の強靭さを感じます。(http://www.nytimes.com/video/us/politics/100000004708101/hillary-clinton-concession-speech-live-stream.html

 「皆さんに、特に若い人たちに聞いて欲しいんです。私は、自分が信じるもののために、生涯をかけて戦ってきました。勝ったことも、負けたこともあります。辛い思いもしました。あなたたちも、勝つこともあれば、負けることもあるでしょう。負けることは辛い。でも、決して、信じることをやめないでください。正しいことのために戦うことは、価値のあることです。やるべき価値のあることなんです。私たちは最も高い『ガラスの天井』を打ち破ることはできませんでした。でも、いつか誰かが打ち破るでしょう。そのときが、今、私たちが考えている以上に早いことを望みます。全ての少女たちに聞いて欲しい、あなたは、価値がある存在で、しかも力強い。あなたの夢を実現する機会を追い求めるに値するんです。そのことを、決して疑わないで」



 さらにあのバーニー・サンダースのメッセージも力強いですね。言葉の力、人間の力を感じます。

【トランプの勝利を受けてサンダースが発した声明(2016年11月9日付)】

 没落しつつある中間層は、病んでおり、支配層の経済、支配層の政治、支配層のメディアにうんざりしている。ドナルド・トランプは、この中間層の怒りをうまく利用した。労働時間は長くなり、賃金は引きさげられており、実入りのいい勤め口が中国その他の低賃金国へと移転されていくのを指をくわえて見送り、億万長者たちは連邦所得税をまったく納めず、自分の子供たちに大学教育を受けさせる余裕がないということに、人々はうんざりしている。―最富裕層がますます富を増大させている一方で、こうしたことが生じているのである。

 トランプ氏が、この国の勤労家庭の生活を向上させる政策を真摯に追求する程度におうじて、私やほかの進歩派は、彼と共闘する意思がある。〔一方で、〕彼が、人種差別的、性差別的、外国人排斥的、環境破壊的政策を追求する程度におうじて、われわれは全力を挙げて彼と戦うつもりだ。

“Donald Trump tapped into the anger of a declining middle class that is sick and tired of establishment economics, establishment politics and the establishment media. People are tired of working longer hours for lower wages, of seeing decent paying jobs go to China and other low-wage countries, of billionaires not paying any federal income taxes and of not being able to afford a college education for their kids - all while the very rich become much richer.”

“To the degree that Mr. Trump is serious about pursuing policies that improve the lives of working families in this country, I and other progressives are prepared to work with him. To the degree that he pursues racist, sexist, xenophobic and anti-environment policies, we will vigorously oppose him.”



 いずれにせよ、時代は確かに変わってきている、それを実感する昨今です。日本の立ち位置、それを私たちが未来の姿と共にしっかりイメージしていくことが大切ですね、できることを着実にやって参ります。

きたネットセミナー 2016

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 今年もきたネットセミナーを開催し、熱心な説明と個別相談会、そして助成財団サミットでした。

* きたネット(http://www.kitanet.org/

セミナーで熱心に聞き入る参加者の皆さん

セミナーで熱心に聞き入る参加者の皆さん

地球環境基金さん

地球環境基金さん

TOTOさん

TOTOさん

秋山財団も

秋山財団も

前田一歩園財団さん

前田一歩園財団さん

 各団体の助成システムの説明の後は、毎年好評の個別相談会で熱心な質疑が続きました。環境分野の市民活動に対して、それぞれ特色のある助成制度がお役に立てると嬉しいですね。

祝、日本ハムファイターズ、日本一!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 今年10年ぶりに日本一になりました、リーグ優勝、CS優勝、日本シリーズ優勝と、ドラマの連続で興奮しました!

Facebook から

Facebook ファイターズのHPから

 今年の日本一パレードは11月20日、私はこれまで毎回観に行っていて、南1条西4丁目が定位置です。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2709

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15134

<Facebookへの私の投稿と反応>

秋山  日本ハムファイターズの日本一、本当に心から嬉しいですね!瞬間から今日まで、時間の許す限り映像・活字に触れていますが、栗山監督はじめ球団すべて、何か一つの理想的な学校みたいで、「育み」を感じ、これまでのプロ野球を越える感動と景色を見ているようです。選手、コーチ一人一人がチームの中における自分の役割をしっかり認識していて、目の前の状況を的確に判断して個々に対応する姿、まさに全員で一つのゲームに向き合っている素晴らしい集団に育て上げています。

 それに対して従来型の解説者・マスメディアは何ともお粗末ですね。大谷翔平の二刀流をあれだけ批判していた輩はどこへいっちゃったのでしょうか。見たこともない逸材を過去の限定的な自分の経験で批判する悪しきムードは、もうやめにしないと、若い有能な選手たちをスポイルするだけですね、これは何もプロ野球に限ったことではないでしょう。新しい時代は新しい担い手が創る、未来は予測するものではなく創るもの、私たち世代はポストを明け渡して、違った立ち位置から若者を見つめる、そんな気持の昨今です。

――私も札幌ドーム三連戦を北海道でテレビ観戦でしたが、こちらに戻って優勝戦を自宅で観戦し、栗山監督の、他スタッフの人間を育んでのスポーツに感動し、ファンになりました。

――スポーツの生番組の感動に比べて、シナリオに誘導されたバラエティ番組や筋書見え見えのドラマのつまらいこと。

――秋山さん、ご無沙汰です。時代は流れ過去や事例に固執せず、新たな視点でみて、若い世代を応援していくって事ですね。秋山さんに会いたくなりました。

秋山  応援する側が力を貰う、本当ですね。11月20日、札幌でパレードがあります。私はこれまでの日ハムの優勝パレードは毎回3時間以上前から行っているのですが、私より年上の女性たちがさらに前から陣取っています、皆さん、「ありがとう!」と言いながらです!

――わたくしも二刀流を激しく批判した一人です。自分の粗末な見聞、体験から、大谷の持つ投手としての才能を二方向に分散して「二兎一兎」になるのを惜しんだからです。しかし、大谷の才能はわたくしの想定外、異次元のものでした。大谷の異次元の才能を生かした様々な二刀流のオプションがあることを今年の起用が示しました。結果としては「二刀流批判はわたくしメの不明であった」と認めます。認めたうえで、大谷の異次元の才能を、無理な起用でつぶさぬよう、球団(現在、将来の)責任が問われます。大谷の実績によってこれから野球を続ける少年少女たちが新たな可能性に向かって挑戦する「勇気」(私は『勇気』の大安売りは嫌いですが)を与えてくれたことに最高の賛辞を贈りたい。総合点で今年の両リーグ通じてのMVPは文句なしに大谷翔平君だと、誰もが認めるでしょう。

秋山  実は私の危惧もそこにあります。今度は、今後も二刀流を期待する大合唱で貴重な財産を潰してしまうのでは、と。要するに言いたいことは前途有望な若者の才能と将来を、温かい目で見守る姿勢、それが本当のファンではないか、ということです。

――応援、ありがとうございます。2013年からファイターズのアドバイザーとして関わっていますが、この会社の本質=本業は、「人材育成」だと感じています。選手に限らず、球団としての様々な事業は、人材育成であり、人材育成を通して北海道に貢献していると思います。まだまだやれることはたくさんあります。チームあっての球団ですが、チームと事業の両面から北海道に貢献していきます。今後とも、応援のほど、よろしくお願い致します。

秋山  アドバイスの成果でしょう、おめでとうございます。広島カープの雰囲気もベテラン・若手の一体感で雰囲気がいいですね。今朝の朝刊に、「エキジビションで第7戦、黒田・大谷の先発で試合を!」とありましたが、日ハムが勝ってみるとそんな気分にもなります!

――日ハムの不動の四番、中田選手が大谷を評して「俺たちの練習って何なんだろう」と言っています。一流は一流を知るといいますが、トップクラスの選手から見ても大谷の才能は、想定外ということのようです。今年のドラフトで同世代の選手が、大谷を評して「雲の上の存在」と言ってリスペクトしています。つまり大谷は、過去にない超人ということでしょう。日本も過去と同じことをしていたのではすでに対応できない時代に入っているということを超人が自ら示してくれていて、その世界は、過去の実績などは何の意味もないということを教えてくれているようです。そのような超人であるなら、どこまでできるかぜひ見てみたいものです。

――北海道日本ハムファイターズ、優勝おめでとう。嬉しいですね。大谷、中田、大活躍しました。ヤクルト時代から古田、栗山、池山、内藤、頑張ってました。評論家にいきなり監督が出来るのか否定的な意見もありましたが、実績で覆しました。二刀流ももちろんですが、栗山の生き方そのものが新しい事への挑戦だったのですね。不動の四番、中田翔のように変えないものは変えない。投手交代は先手を打って変える。信頼されて、チームでやる野球、見ていて気持ちが良かったですね。

――育む、重い言葉です。そのための自分の役割は何だろうと考えつつ。一方。老兵は・・・・とも。

――テレビ番組の中のインタビューに答えて「人の子だからダメだと言われた時は良い気持ちはしませんでしたが,一流の選手だった方たちが,無理だ,難しい,やめた方がいいと言ってくれた御陰で,自分のやること(二刀流)の価値がいっそう高まったのでありがたい.」という内容の事を全くいやみを感じさせずに静かに語っていました.結果を残したから言えるのか,こういったものの見方,考え方ができるから結果を残せるのか,感心しながら聞きました.

~~~~~~~~~~~~~~~~~~ FBからの引用 おわり

 とにかく、毎試合、ドラマの連続でした。栗山監督の采配、それに的確に応えたコーチ・選手諸君にアッパレ!ですね。

RETHINKING IMPACT @香港 (3 最終)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 一日目の夜は場所を移して、カクテル&ディナーでの交流会。ここでもフィゲレスさんがショートスピーチです。

午後8時からのパーティでも

午後8時からのパーティでも

 すべての終了は夜11時をまわっていましたが、疲労感よりも充実感の方が大きかった今回のプログラム1日目でしたね。ダイナミックなグローバルマネーのシフトを感じました。

* * *

 二日目は少し人数が絞られてのパネルディスカッション二つです。前日の宿泊の部屋は46階、私は今年4月の別府での地震(後にこれが「熊本地震」の本震となった)の体験から、高い所での宿泊は少々トラウマがありよく眠れません。香港は大丈夫とは思いましたが、非常階段の昇り降りを想像すると、やはり頭のどこかに不安が過ります。

4月の別府――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=26258

宿泊はホテルの46階

宿泊はホテルの46階

 最初は、「Sustainable Seas」。海運業界ほか、海に纏わる環境に配慮した企業活動でした。広大な「海」が、ビジネス、投資のポテンシャルが大きいですね。

持続可能な海を巡って

持続可能な海を巡って

 後半は、「Investing in a Low-carbon World」、投資家サイドから見た低炭素ビジネスの展望です。

海への新たな投資機会

低炭素社会への新たな投資機会

 このフォーラム、昨年は「再生可能エネルギー」、今年は「気候変動・温暖化」に焦点を当てて、グローバルなトレンドを知る機会となりました。普段、日本国内で暮らしていると、なかなかこの種のホットなニュースに触れるチャンスがありません、大変残念ですが。

 そうこう振り返っていると、時代は動いていますね、枝廣淳子さんから以下のようなニュースが飛び込んできました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~メールの引用

 先日、「モントリオール議定書の締約国会議、代替フロンの規制を採択」というニュースをメディアが報道していました。どのような規制か、削減の目標はどのくらいか、いつ発効するか、といった報道が主です。日本のメディアではそれほど大きな扱いではなかったように思いますが、海外の持続可能性に関わる専門家のネットワークでは、「これはパリ協定よりも画期的だ!」といった発言も多く見られました。

<地球温暖化への影響が大きい冷媒の廃止に向け画期的な協定>

http://www.nytimes.com/2016/10/15/world/africa/kigali-deal-hfc-air-conditioners.html?_r=0

 米中の動きが注目されています。両国が、「温暖化を競合優位を創り出すための産業政策のひとつとして見ており、取り組んでいる」ことが明らかです。

 2016年10月15日に成立した協定は、温暖化対策として、エアコンや冷蔵庫に使われている冷媒(温暖化効果の高い化学物質)の使用を世界全体で削減するというもので、法的拘束力を有する協定です。ルワンダの首都キガリで行われたこの会合は、日本でのメディアの扱いもそうでしたが、パリ協定ほどは注目されませんでした。しかし「ここでの成果は、地球温暖化の減速への取り組みに対して、パリの場合と同じくらい、もしくはもっと大きい影響すら及ぼす可能性がある」とニューヨークタイムズの記事では強調しています。

 ジョン・ケリー米国務長官の「これは私たちの地球の温暖化、将来の世代にとっての温暖化に歯止めをかけるために、私たちが今この瞬間に踏み出すことのできる、たった一つの、最も重要な一歩となるだろう」という言葉が引用されています。

 パリ協定は、あらゆる発生源からのCO2が対象となりますが、今回の新しい協定の対象はたった一つ。エアコンや冷蔵庫に使われる代替フロン(ハイドロフルオロカーボン、HFC)という化学的冷媒です。HFCが大気中の温室効果ガスに占める割合はほんのわずかですが、その温室効果はCO2の1000倍とのこと!

 今回の協定は、2050年までに、CO2に換算すると700億トンの削減に等しい効果を生み出すと期待されています。700億トンとは、世界全体のCO2排出量の約2年分です。記事では、「科学者は、HFCの温室効果作用を考えると、この協定によって気温上昇は摂氏0.56℃近く抑えられるだろう、とみている」。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 また、パリ協定と同じく大事な動きがもう一つ、昨年9月に国連サミットでありました。持続可能な開発目標(SDGs)が国際社会の合意となったことです。SDGsがどのような背景で作られたのか、バラトングループのアラン・アトキソン氏ら「17goals(http://17goals.org/)」というサイトがあります。

<持続可能な開発目標(SDGs)がつくられた背景~環境メールニュースより~>

http://www.es-inc.jp/library/mailnews/2016/libnews_id008327.html

 日本の動きを世界に発信するJFSでは、SDGsのサイトを立ち上げ、日本の最新情報や政府の取り組み、JFSの関連記事を紹介しています。

<JFS:持続可能な開発目標(SDGs)サイト>

http://www.japanfs.org/ja/projects/sdgs/index.html

* * *

 世界は枠組み構築でどんどん進み、状況はすごいスピードで変化していて目が離せません。フォーラムに参加して考え込んでいる場合でもないのでしょうね、日本国政府が世界の動きに乗り遅れていたとしても、地球環境の悪化は待ってはくれません。引き続き幅広い「環境問題」に注目しつつ、広く情報を収集し、自分たちのできるフィールドでイノベーションを続けることが大切だと、香港から戻ってあらためてそう感じています。

RETHINKING IMPACT @香港 (2)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 2

 今年のフォーラムは、主催者のご挨拶に続き、最初は昨年のCOP21で中心的な活躍をされた気候変動枠組条約事務局長のChristiana Figueres さんの基調講演、Post-COP21 Futureでした。

 英ネイチャー誌は昨年12月17日、この年の科学界を代表する人物10人の筆頭に、地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」の取りまとめに尽力した国連気候変動枠組み条約のフィゲレス事務局長(59)を選びました。フィゲレスさんは中米コスタリカ出身で、2010年に事務局長に就任し、昨年12月にパリで開かれた同条約の締約国会議(COP21)では、対立する先進国と途上国の間の交渉を橋渡しし、各国の意見を尊重して透明性を重視する姿勢を貫き、複雑な交渉を合意に導きました。「パリ協定の採択は地球にとって歴史的な瞬間そのものだった」と、多くの海外メディアが称賛しました。

<近年の受賞歴> ~~~~~~~~~~~~~~~

* 2016年: オランダのオラニエ=ナッサウ勲章オフィサー章、米国カリフォルニア州の非営利団体Vote Solar のSolar Champion賞

* 2015年: フランス・パリ市グランドメダル、フランス・レジオンドヌール勲章、ドイツ・ミュンヘン安全保障会議のエヴァルト・フォン・クライスト賞、英『ガーディアン』紙の名誉のメダル

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 この日のスピーチは聴衆に向けて、終始、炎が吹き出るような力強い演説でした。

火を噴くような力強い演説
クリスティーナ・フィゲレスさんの講演:火を噴くような力強い演説
質疑応答でも

質疑応答でも迅速なやり取り

<手元に書き留めたコメント>

* 「気候変動」それ自体がリスクという時代、それへの認識と課題解決策は企業として必須要件

* COP21パリ協定締結までは、「ノイズ」と「シグナル」が拮抗していたが、昨年末に強いメッセージを示した。「ノイズ」から「シグナル」へ時代は変わった

* 30年後、50年後ではない、今後の「5年」に掛かっている。すでに投資が始まっている

* 20世紀のテクノロジーではなく、新しいテクノロジー企業に若者は魅かれる

* アジアの高い貯金・貯蓄率には、確かな投資対象が必要ではないか、正しい投資のサイクルを確立して

* 「環境の変動」は「経済の変動」であり、「環境の安定」は「経済の安定」である

~~~~~~~~~~~~~~~~

 ところで、昨年12月のCOP21とはどんな会合だったのか、枝廣淳子さんの異業種交流会(http://www.es-inc.jp/network/index.html)ほかでも議論になったサイトをご紹介し、簡単に整理をしましょう。

* 「COP21とパリ協定のおさらい」 ~環境メールニュースより~

http://www.es-inc.jp/library/mailnews/2015/libnews_id008176.html

* 「パリ協定の意味」~ガスエネルギー新聞「賢人の目」連載コラムより~

http://www.es-inc.jp/library/writing/2016/libwri_id008368.html

* 世界各国の温暖化についての関心や危機感は?

http://www.gasdemori.jp/column/index1.html

* COP21・パリ協定とは? http://www.gasdemori.jp/column/index2_1.html

* 2℃の意味  http://www.gasdemori.jp/column/index.html

* 「パリ協定」発効目前の今、経団連のすべきこと~Yahoo!ニュースより~

http://bylines.news.yahoo.co.jp/edahirojunko/20161002-00062790/

* 「COP21に向けてのリーダーシップを!」(PDF)~ビジネス情報誌『エルネオス』「枝廣淳子の賢者に備えあり」連載コラムより~

http://www.es-inc.jp/library/writing/archives/doc/ELNEOS201512.pdf

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 コンパクトにまとまったサイトの数々、残念ながら日本国内で大手企業の経営者をはじめ、これらのグローバルな動きを殆ど把握してなく、日頃、経済団体の会合でもあまり話題にならないのが残念です、無関心というのでしょうか。ひとり日本の企業だけが、また世界から遅れをとっている状況、地域からキャッチアップしていきたいものです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 特別講演に続いてのパネルディスカッション:

 最初は「The Business of Climate Change」です。

気候変動のビジネス

 この日の後半のパネルは「Financing Green」。グローバルマネーは今、広い意味の「環境の課題解決ビジネス」に注目しています。

環境ビジネス

環境ビジネスパネル、最前線で傾聴するフィゲレスさん

 新しいビジネスを起業して担う側、それらに注目して投資する側、今、再生可能エネルギーをはじめとする広い意味の「環境」分野は、世界各国で宝の山といった感じです。「COP21パリ協定」の成功は、新しい時代の幕開けと認識すべきですね。

RETHINKING IMPACT @香港 (1)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 秋山財団の基本財産運用でお世話になっているロンバー・オーディエ(http://www.lombardodier.com/home.html)が、毎年、今頃開催するフォーラムに参加しました。昨年はシンガポール(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24868)でしたが、今年は香港で濃密な二日間でした。

 日本ハムファイターズ対広島カープの野球・日本シリーズの行方を気にしながら、関西空港経由で香港に行きました、私にとってはアフリカへの中継の出張を含めて4回目だったような気がします、毎回、滞在が比較的短いので記憶が必ずしも定かではありませんが。

* アフリカ・マラウィ編――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%A3%E7%B7%A8

 初回訪問は随分前でしたが、1998年7月5日に閉港した「世界一危険な空港」と言われていた啓徳空港の時代でした。着陸直前に香港島向いで急旋回するあの空港です。今は、移転して広大な空港となり、九龍地区・香港島にもエアポート快速で25分程度で到着します。

* 啓徳空港――> http://dailynewsagency.com/2013/07/19/incredible-pictures-airplane-near-misses-xd5/

空港から香港島まで

空港から香港島まで25分

香港島から九龍地区を臨む

香港島から九龍地区を臨む

空は高く

空は高く

 会場は、「Asia Society Hong Kong Centre(http://asiasociety.org/hong-kong)」一階ホールです。特別展も開催中で、学校の生徒・学生たちも訪れている高台にある立派な建物でした。

会場のASIAセンター

会場のAsia Society Hong Kong Centre ロビー