新たなチャレンジ、金平茂紀さん!

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 TBSテレビ『報道特集(http://www.tbs.co.jp/houtoku/』で永らくキャスターを務めていた金平茂紀さんが今月で番組を離れて一ジャーナリストとして新たなチャレンジをすることになり、10月からは「特任キャスター」という形で番組に携わるそうです『報道特集』は 1980年10月に放送開始、以来「調査報道」を基本に現場からの声を伝え続けています。

~~~~~~~~HPより

金平茂紀

2010年から「報道特集」キャスター。TBS報道局で、モスクワ支局長、ワシントン支局長、報道局長などを歴任。2004年「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

JAGATARA、渋さ知らズ、ヤサイ(矢野顕子・坂本龍一・忌野清志郎)を忘れず愛す。
朝、ときどき水泳でストレス忘れる。
澁澤龍彦、つげ義春、『初恋・地獄篇』、『天井桟敷の人々』を、忘れた頃に回顧する。
やっぱり猫が好き。モスクワ、ワシントン、ニューヨークで計10年近く暮らした。
転がる石に苔は生えない。

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 番組最後のご挨拶

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 僕が12年間使っていた、この原稿を止めるクリップボードです。実は僕の恩師の筑紫哲也さんが、最後のオンエアの日まで使っていたものです。当時危うく捨てられそうになっていたのをスタッフのADさんの1人が拾い上げて保管して、僕に託してくれました。

 時代遅れのようなこの木製のボードですけども、東日本大震災の被災地ですとか、あるいは福島第一原発の構内、あるいはアフガニスタン、イラク、リビア、ウクライナ、ベラルーシ、ロシア、アメリカなどの取材現場に持って行きました。何のために自分は報道という仕事を続けているのかを考える時、僕はこのボロボロになったボードを眺めていました。

 番組はさらに続きます。僕は「特任キャスター」という役割で、より深く、より広く、より長く取材をして、皆さんと随時、この番組でまたお目にかかりたいと思っております。

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 昨今、ニュース・報道番組での果敢に取材する勇気あるジャーナリストが大変少ない中、金平茂紀さんは、北海道旭川出身ということもあり、本来の真実に向き合おうとする『ジャーナリスト』の一人と以前から注目していました。巷では番組を降ろされたとかも言われていますが、私はむしろ前向きに放送会社の縛りから解き離れての立場からの更なる活躍を期待したいですね。先ずはこれまでお疲れさまでした。

演劇三昧 懐かしの炭住!

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 札幌座・道産子男闘呼倶楽部 公演『五月、忘れ去られた庭の片隅に花が咲く(
http://www.sapporoza.com/program-index/?program_id=2764
』は、夕張をモデルにした物語、鄭義信(https://natalie.mu/stage/artist/12368)さんによる新作書下ろしを札幌と東京での公演でした。鄭さんは、「かつて『昭和』という時代があった。いろんな事件があった。そして、それをいまだ忘れられない人たちがいる……そのことを戯曲として残さねば、と思った。』と語っています。私にとっても炭鉱の落盤事故というのは、医薬品卸業に携わっていた時に医薬品等の緊急大量配送で馴染みがあっただけに、かなりリアルに響いてきましたね。また、「炭住」というと筑豊の『青春の門』の雰囲気も思い出したり、映画『焼肉ドラゴン(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=33596)』も蘇りました。

* http://sapporoza.blog.fc2.com/blog-entry-240.html

 札幌で二回目の観劇の後にはトークがありました。「 NPO法人 炭鉱の記憶推進事業団」の吉岡宏高理事長と作・演出の鄭義信さんと斎藤歩の鼎談です。

3人のアフタートーク

3人のアフタートーク

 吉岡理事長が「濃い味の舞台だった」とおっしゃっていましたが、私も同じような印象を持ちましたね、いつもの斎藤歩よりもより激しくオーバーアクション、演出の 鄭義信さんの味の濃さなのでしょう。今回各公演終了後に必ずキャスト・スタッフで反省のミーティングを行っていたとか。稽古も毎日4時間を越える熱の入りようで、役者たちもかなりの疲労感だったようです。

 札幌で二回観劇して、東京の浅草『浅草九劇(https://asakusa-kokono.com/』公演も観に行きました、ちょうど東京出張があったのと、お客さんの反応がどう違うのかも興味があったので。この公演、札幌・東京ともに毎公演満席で大盛況、特に東京では北海道弁も受けてたような気がします。昭和のニオイが舞台いっぱいに広がり、物語自体は何とも言えなく哀愁を帯びてはいるのですが、ただ悲しい炭住ではなく、そこにも希望をもって生きていた人々の息遣いを感じる、特に最後の明るい前向きな場面などは鄭義信さんの強いメッセージを感じました。

浅草の今

浅草の今

 久しぶりの浅草、外国人観光客こそいませんが、雰囲気は変わらず活きていますね。

NHKスペシャル『キーウの夏』

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 NHKスペシャル『キーウの夏~戦争の中の’平和’(https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/blog/bl/pneAjJR3gn/bp/pjyzq2m3Xr/』は、胸に刺さる番組でした。『ギルティシンドローム』、生きていることの罪を問い続ける、深い傷として残るのでしょうね。

 戦争が始まって以来、キーウの人々を撮り続けているディレクターのゴシャ・ヴァシルークさん、彼の映像で世界の知らないキーウの今を伝えています。

 一見すると、路上のカフェでは市民が語らい、ビーチは日光浴を楽しむ人で溢れる日常風景。しかし一皮めくると戦争と隣り合わせ。度々の空襲警報で人々は不眠症に苦しみ、東部では多くの人が死んでいるのに、キーウでは平和を享受する罪悪感『ギルティシンドローム』が広がって、家族の中でも分断が始まっています。

 一方、芸術家にも過酷な状況が続いているようです。

 様々に境遇で今を生きているキーウの人々、番組は「それでも生きようと必死にもがいてる」とのメッセージで結ばれていたような気がします。

『バタフライエフェクト』(14)

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 映像の世紀『バタフライエフェクト』シリーズ、今回は『映像プロパガンダ戦』です。プロパガンダというと政治利用をすぐに思いつきますが、映画の世界でもいくつかの作品が有名です。

* 映像の世紀『バタフライエフェクト』シリーズーー> https://www.nhk.jp/p/ts/9N81M92LXV/

~~~~~~NHKホームページより
 「映像は嘘をつく」。AIを駆使したフェイク映像が大統領選挙や戦争の行方すら左右している。映像プロパガンダ戦の始まりは、百年前、ソ連のある若者が日本の漢字の不思議さを知ったことに遡る。部首の組み合わせが別の意味を生む不思議さ。彼の名はエイゼンシュテイン。映画監督となり、映像を組み合わせる革命的な表現手法を編み出した。しかしそれはナチス、アメリカ、日本も含めた、国家的プロパガンダ戦へと広がっていく。
~~~~~~~~~

 エイゼンシュテインの発見がそもそもの始まりなのでしょうか?

 ナチスドイツではゲッペルスが有名ですね。

 広く世界で上映されたこちらの映画も「プロパガンダ」とか。

映画『カサブランカ』

映画『カサブランカ』

* 映画『カサブランカ』ーー> https://www.youtube.com/watch?v=GGxAOtNe9iQ

映画『戦艦ポチョムキン』

映画『戦艦ポチョムキン』

* 映画『戦艦ポチョムキン』ーー> https://www.youtube.com/watch?v=FeNIzuUkds8

 映画には心を動かす力がある分だけ時の政府に利用されるツールとして使われるのでしょうね。日本国内の歴史を振り返るとすぐに1940年代の戦時の「大本営発表」が頭に浮かびますが、今では、日々流れるテレビニュースもその危険性があります。昨今の公共放送のニュース番組は殆ど観る気がしません。ただ、ドキュメンタリー番組は豊富なアーカイブスに裏付けられてスタッフの方々のご尽力による鋭い分析・検証により、見応えがあります。是非、これからもこんな番組作りを続けて頂きたいものです。

植物群、凄いですね!!

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 札幌の家の向かいの土地、永年お住いの方が東京に移住されて2年ほど経ち、その間更地になっていましたが、二冬過ぎると草だけでなくニセアカシア他の多様な樹木も生育して鬱蒼とした状態になってきています。

 毎日早朝にごみステーションまでの道の行き帰り、今年の冬の豪雪の中でもしっかり根を張って春の訪れと共に一気に背を伸ばし、葉を広げて花を咲かせて、今、種を作っている様子は、「雑草」と一括りにしては申し訳ないほどの勢いを見る思いで感動すらするから不思議です。

 これから秋・冬を迎えてどんな風に適応して変貌していくのか、否応なく観察しながらのしばらくの期間となりそうで楽しみ(?!)です。

【 翌日のコメント 】

 実はこの記事を書いた翌日、向かいの土地がきれいに刈られました、土地が売れて二階建ての住宅が建つようです。私の観察は「幻」に終わります、どんな方がお隣になってくるのか。

秋山財団贈呈式 2022

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 今年も秋山財団贈呈式を開催しました、単なる儀式ではなく、コミュニケーションの場としてこれまで設立以来続けています。

* https://www.akiyama-foundation.org/news/4871.html

 参加者は受領者は全員ですが、コロナ禍でまだ以前のように大勢のお客様をお迎えすることには慎重でした。

< これまでの贈呈式の記事 >

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%A7%8B%E5%B1%B1%E8%B2%A1%E5%9B%A3%E8%B4%88%E5%91%88%E5%BC%8F

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42354

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42384

 昨年は中止しましたが、今年は永年続けていた『特別講演』を時間短縮でしたが復活しました。

根本昌宏先生

根本昌宏先生

 全員への授与を終えて、今年の財団賞受賞の札幌医科大学医学部病理学第一講座・鳥越俊彦教授の記念講演『ヒトがん免疫応答のメカニズム解明とがん免疫療法への応用研究』でした。

鳥越俊彦先生

鳥越俊彦先生

 そして、コロナ禍も2年半を経て、ただ昨年同様に限定版の贈呈式では進展が見られないというので、今年は懇談時にコーヒーと事務局手製のお菓子パックをそれぞれの受賞者にお配りしました、大変好評でしたね。

 後日、秋山財団ホームページに、当日の模様が動画でアップされますので、乞うご期待!です。

孫たちの9月?!

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 札幌では、孫たちはそれぞれの夏の終わり、秋の始まりを過ごしています!!

 先ずは残った花火セットの後始末での点火、今年の8月は北海道以外では猛暑が続いたようですが、北海道はどちらかというと涼しい夏、殊の外今年は花火の残りが多かったのかもしれません!

 幼稚園児の運動会は円山公園グラウンドで、天気にも恵まれて久しぶりの保護者席からの応援が真っ青な空に響き渡っていました。私は孫を撮影したつもりが、後から息子夫婦に聞くといつもと違って髪を編んでいたとかで、何と違うお子さんだったようで孫娘を一枚も撮れていなかったのです、お爺ちゃん失格ですね!!!

 一番下の息子家族、小規模保育所の運動会は宮の森の杉の子公園で「いつもと同じ」をコンセプトにアットホームな雰囲気が素晴らしい!

 最年少の孫、12番目、つかまり立ちを始めています、少し前までは笑顔でしたがカメラを向けるとご機嫌ナナメ?!

 私が幼かった頃、よく大人の会話で「明治生まれの年寄りは・・・」と言われていましたが、令和生まれの孫たちが育った時は、「昭和生まれの年寄りは・・・」と言われるのでしょうね!今年もあと3か月少々、私自身は状況の変化になかなか追いつけず日々衰えを感じる毎日ですが、孫たちは確実にそれぞれのスピードで一日一日成長しています。国際社会での日本の劣化を危惧していますが、先ずはこんな平和が続きますように!

* これまでの孫の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=43983

片桐はいりの不思議な魅力

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 NHK教育『スイッチインタビュー(https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/MPZZ23W13W/』、今年でデビュー40年、片桐はいりさんには以前から注目していましたが、何なんでしょうね不思議な魅力は!今回は、中野純さんとの対談です。女優業の傍ら、地元の映画館の「キネカ大森(https://ttcg.jp/cineka_omori/)」でもぎりのボランティアスタッフとして働いているようです。

https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/MPZZ23W13W/blog/bl/peZjvLyGze/bp/pYo8ON9ZvK/

https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/MPZZ23W13W/blog/bl/peZjvLyGze/bp/pXervoOlyj/

 「空間に支配されている気持よさ」、分かりますね、そんな状態!!

奇跡の66歳 郷ひろみ!!

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 NHK総合『SONGS』 郷ひろみ、まさに「奇跡の66歳(https://www.nhk.or.jp/music/songs/472406.html)」ですね。

 『言えないよ(https://www.youtube.com/watch?v=HAkUeMEOXzQ)』

 若い頃のアイドル時代は殆ど興味はありませんでしたが、先日、これまでの芸能生活の軌跡と現在の66歳の姿を拝見して、凛として生きてきた人生を垣間見た気がしました。

 一時芸能界から離れて8年間、その間にニューヨークでの修行を経ての新たな「郷ひろみ」でデビュー、年齢に応じた進化を感じる生き方に感動しました。

 歳を経て新たな自分にチャレンジしている姿、自分の頭で考えて自分の人生の主人公であり続ける、本当に素晴らしいですね。

ハンガリー文化センターで!!!

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 東京のリスト・ハンガリー文化センターで『日本の中のハンガリー人アーティストが見た:和の心』が開催されましたhttps://culture.hu/jp/tokio/events/Hungary-in-Japan-Exhibition

* これまでのハンガリー関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%BC

 私たち日本人が気が付かない視点からの『和の文化』の解釈、大変斬新で変化に富んだ作品の数々でした。

 先日は、そのオープニングパーティにここのナジ・アニタ館長からご招待を受けて出席しました。冒頭にそれぞれのアーティストの大変丁寧なご紹介があり、それに続いてのバイオリン演奏、ハンガリーに因んだ曲のメドレーでした。

 一連のプログラムの最後は乾杯の発声、当日、アニタ館長から依頼を受けて、ワグナー・ナンドール記念財団理事長として私がすることになりました。

 更に、アニタ館長のご案内によると、10月7日のワグナー・ナンドール生誕100年の記念展示がブダペストでオープンされた後は、当日集まった日本で暮らすアーテイストの大先輩としてのナンドール作品もこの場に加えて展示する予定とのことでした、嬉しいですね。

核兵器禁止条約会議から

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 jcjフォーラムで核禁止条約締約国会議に参加した『KNOW NUKES TOKYO(https://www.know-nukes-tokyo.com/』のメンバーが、ウイーンでのその様子を赤裸々に報告されていました。

 国内のマスメディアで報道されているのとかなり違った印象を受けました。この会議に参加しようとしない日本政府の姿勢に対して、上記の行動目標を掲げて事前に、ウイーンでの会議期間の中で、そして帰国後も果敢に活動している様子に、将来の日本に希望を見出す気がしました。今の日本の一番の弱点は、3番の指摘にあるように国際社会における「核軍縮の議論」を理解していないことなのでしょうね。これは私の世代の責任が大きく、今の日本の政治経済を担っているリーダー達の見識の浅さですね、思考停止というか議論をしようともしない雰囲気。

 私たちの世代に鋭く刺さるメンバーたちの指摘でした。

『世界を知る力』、ますます深く!

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 寺島実郎さんの『世界を知る力』シリーズの対談編、今回は以前に何回もお会いしている薬師寺の大谷徹奘https://www.tetsujo.net/)執事長との対談でした。

* これまでの『世界を知る力』関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%80%8E%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%82%8B%E5%8A%9B%E3%80%8F

* これまでの『薬師寺』関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E8%96%AC%E5%B8%AB%E5%AF%BA

 心に染み入るお話の数々、また近々お会いできる機会があります、楽しみです!!

期待、新たな助成制度!

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 札幌市では今年の秋から新たな芸術・文化への助成制度を発足しました。現場の各芸術分野で活動されている方々が数年間議論して策定した新しい助成金制度、今後が楽しみですね。

~~~~~~~~~~~~~北海道新聞記事より
札幌拠点のアーティスト支援 市、民間団体と協力

 札幌市は、同市を拠点に文化芸術活動に取り組む民間団体が「中間支援団体」となって、アーティストを支援する新たな助成プログラムを今秋から始める。従来のように行政が助成内容や対象を決めるのではなく、現場をよく知る民間団体が間に入ることで、新型コロナウイルス禍で大きな影響を受けたアーティストにより効果的できめ細やかな支援を行う。

 市は、公演の中止や観客の減少など活動継続が困難になったアーティストをどうやって支援するか模索してきた。有識者と市の担当者による2021年度の「札幌文化芸術未来会議」の議論をもとに、全国の自治体でも珍しい「中間支援団体」が中心となる助成プログラムの実施を決めた。

 市は今年4~6月に「中間支援団体」を公募。43団体から応募があり、審査の結果、「HAUS(ハウス)」「AISプランニング」「PROJECTA(プロジェクタ)」「北海道演劇財団」の4団体を選定し、各団体に約500万円を交付した。

 それぞれが助成対象となる団体・個人を募集し選考。10月から来年2月ごろまで美術や舞台芸術などのノウハウを生かし、作品づくりの支援や創作の場の提供など活動を継続するための多彩なプロジェクトを展開する。

 市文化振興課は「民間と行政が力を合わせるこれまでにない手法で、文化芸術の発展を後押しし、まちを元気にしたい」としている。(渡部淳、中村公美)

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NHK 『戦争特集』 二題

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 NHK・BS1スペシャル『歩兵第11連隊の太平洋戦争』は、昨年12月の再放送ですが、8月の終戦特集番組の中で一つの部隊の顛末を追いかけた優れた報道でした。

* 歩兵第11連隊ーー> http://burari2161.fc2web.com/hohei11rentai.htm

 大変歴史のある部隊で、編成後の初陣は「萩の乱」、続いて西南の役にも出陣し、日清戦争では平壌(ピョンヤン)を攻略したようです。その後、北清事変、日露戦争、シベリア出兵にも参戦、さらに日中戦争を経て南太平洋の戦いに向かい、敗戦を迎えます。幾多の危機を乗り越えて捕虜になり辛くも生き残った方々の貴重な証言が胸を打ちます。

 もう一つは、NHKスペシャル『太平洋戦争 1942 大日本帝国の分岐点(前編・後編』、80年前の1942年、明から暗へと一変した「大日本帝国」の分岐点を見つめた番組、アーカイブス映像とITによる多くの日記の言葉分析が相まって引き付けられました

* https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/83RG8YMQV8/

* https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/W6XZ8LQ3ZY/

 言葉の時間的推移、報道により国民の熱狂の度合いもうかがうことができます。

 言葉の関連の強弱と言葉の頻度の大小をITで可視化しています。

 一方、アメリカは当初から情報の戦略的意義を十分理解していて、日本軍の電報解読に注力をして、ことごとく作戦を事前に察知して戦況を有利に進めていました、まさに勝つべくして勝った戦いと言えましょうか。

 それに対して日本陸海軍は、ミッドウェー海戦の大敗北以降は特に情報統制と欺瞞が激しく、負けるべくして負けた戦争といえます。

 アメリカは開戦当初から、日本本土爆撃による戦意喪失を狙っていたようで、開戦して間もなくすでに日本本土に接近した空母から発進したB25による爆撃を試みおり、その16機の飛行航路も今回可視化されていました。本土への爆撃は、本来、本土に暮らす多くの庶民に戦争の危うさを伝える重要な出来事にもかかわらず、大本営はその被害を意図的に過小評価したばかりでなく、残骸も見当たらない敵機撃墜報道を平気で垂れ流した事実、そんな状況もこの番組では赤裸々に伝えていました。

 ここ数年、アーカイブ映像ばかりでなく、軍の日誌、個人の日記等の文字による記録をITで分析して可視化する試みが増えています。それらを基にした番組は、私たちに新たな歴史を教えてくれて貴重ですね。この時代に生まれた若者たち、兵士として徴用されて各地を死ぬまで転戦して消費された、時代に翻弄された人生を余儀なくされた、そんな表現は懸命に生きた兵士の方々を冒涜するものでしょうか。前線の多くの兵士たちに比べて、司令部他の陸海軍幹部たちの無責任さは、しっかり歴史に刻んで、多くの犠牲を出して負けるべくして負けた戦争責任をしっかり総括する必要があるでしょうね。