「Rio + 20」、緊急報告会

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  「Rio + 20」の報告会が開催され、「今回何が決まったのか?わたしたちとのつながりは?」を確認する場となりました。主催は「環境中間支援会議・北海道:http://enavi-hokkaido.net/」で、 この報告会は、公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団ネットワーク形成助成の採択事業の一環でもあります。

 今年6月20日から3日間、ブラジル・リオデジャネイロで「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が開催されました。この会合には、各国の首脳をはじめ約4.4万人が参加し、「グリーンエコノミー」、「持続可能な開発目標(SDGs)」 など、様々なテーマについて議論が行われ、最終日には成果文書として「私たちの望む未来(THE FUTURE WE WANT)」が採択されました。

 ただ、私たちにとっては関係する報道も少なく、今一、そこでの議論が理解されていないという危惧の中、今回、持続可能な社会の達成に向けて、北海道で何をすべきかを考える目的で、緊急報告会が企画されました。報告者として、1992年の地球サミットから持続可能な開発の問題に携わられている京都大学・松下和夫さん、「リオ+20 NGO連絡会」事務局を担当した「環境パートナーシップ会議」の星野智子さん、北海道から現地に足を運ばれた北海道大学・瀬名波栄潤さんを迎え、これまでの経緯や会議の内容や成果、現地の様子などについて発表されました。

[プログラム]
 ■ 報告
  *全体概要:地球サミットから20 年、そしてリオ+20
  (報告者)松下 和夫 氏 京都大学大学院地球環境学堂 教授
  *NGO からの報告:NGO が見たリオ+20
  (報告者)星野 智子 氏 一般社団法人 環境パートナーシップ会議(EPC)
  *現地報告:わたしが感じたリオ+20
  (報告者)瀬名波 栄潤 氏 北海道大学大学院文学研究科 准教授
 ■ パネルディスカッション (パネラーは3人の報告者)
  *テーマ:“わたしたちは地域で何をすべきか?”
 (ファシリテーター)荒井 眞一 氏 北海道大学大学院環境科学院特任教授
           

[共催]北海道地方環境事務所、北海道大学持続可能な低炭素社会づくりプロジェクト

京都大学教授・松下和夫さん

京都大学教授・松下和夫さん

EPC 星野智子さん

EPC 星野智子さん

北海道大学教授・瀬名波栄潤さん

北海道大学教授・瀬名波栄潤さん

 それぞれのお立場から、今回の会議で議論されたこと、されなかったこと等、貴重な報告の数々でした。特に、キーワードの「グリーン経済」については、当日フロアーからも複数質問があり、今後の活動の中から、具体的事例を創っていくプロセスが大切なようです。また、NGOからはアイヌ民族が居住する地として、北海道からのメッセージ発信が必要であるとの提起もありました。政府、産業界、NGO等、マルチステークホルダーでの合意形成の重要性も。そのための信頼構築は大前提であり、これは、3・11以降の「エネルギー問題の今後」を議論する際にも、全く共通することだと思いました。

 星野智子さんとは、2008年の洞爺湖でのG8サミット(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54)でお会いして以来、久しぶりの再会でした。

 瀬名波先生は、新千歳空港から関空・ドバイ経由でリオデジャネイロを往復、二泊五日に強行軍だったそうです、やはり、リオは地球の裏側ですね。

「ちびタイ」、オシャレですね!

Posted by 秋山孝二
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  「tibitie : ちびタイ」って、ご存知でしたか?

 先日、「公益財団法人 北海道演劇財団:http://www.h-paf.ne.jp/の理事会で、隣の席のO理事長(テレビ会社:http://www.htb.co.jp/代表取締役会長)の襟に注目が集まりました、会長はファンサービスにVサインまで!

 申し訳ありません、ご自慢の笑顔は「カット!」とさせて下さい、ねっ!?

スーツ襟にストライプの小さなネクタイ!

スーツ襟にストライプの小さなネクタイ!、Vサインの奥に映る女性は財団職員のKさん

 

「tibitie : ちびタイ(http://www.nagashima-fukushoku.co.jp/tibitie.html)」 は永島服飾(http://www.nagashima-fukushoku.co.jp/index.html)の登録商品です、「意匠登録 登録第1408705号こちら」。

 ネクタイ型アイテムリストはこちら(http://www.prio.co/item/tibitie/pg328.html)です。クールビズでネクタイの行き場がなくなり、オシャレポイントも一つ減った今、ネクタイの生地を活かして新しく「ちびタイ」の登場です、素晴らしいアイディアとセンス、シアターZooの稽古場で行われた理事会に、さらに、「華」ならぬ「ネクタイ」を添えました!!!

「札幌演劇シーズン2012夏」、スタート!

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 「札幌演劇シーズン2012夏(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13732)」が、21日からいよいよ始まりました。まずは、札幌座(http://www.h-paf.ne.jp/tps/tps.html)の「アンダンテ・カンタービレ:http://www.h-paf.ne.jp/engeki/34_andante.html」です。これまでの公演とはひと味もふた味も違った魅力的な仕上がりでした。

「アンダンテ・カンタービレ」初日、開演直前:シアターZoo

「アンダンテ・カンタービレ」初日、満席の開演直前:シアターZoo

  10年前では考えられなかったこの数年の盛り上がり、一番は足を運ぶ方々のすそ野の拡大のような気がします。映画に比べて生身の役者が演じる分臨場感があり感動も大きいのですが、ハズレの芝居の場合はストレス(疲労感)も強く、何となく「敷居が高い?」、そんな声を時々聞きます。それと、劇評とか報道とか、事前情報が少な過ぎて、人に紹介する時にも「自分も行ってみないと分からない」みたいな場合が多かったのですね。

 最近は、以前より格段にメディアへの演劇に携わる方々の露出も多くなってきました。昨日の北海道新聞の「かわら版」の大きな記事、その前の夕刊の取り上げられ方等、関わる方々のエピソード等も多彩で、大変楽しみな札幌・北海道になって参りました。これまであまり演劇に関わりの無かった方々が、多彩な場で芝居を語るようになってきた、雰囲気の盛り上がりも感じます。私自身がその一人です、30年程前に札幌に来た時に、観劇は好きではありましたが、こんなに演劇に関わるとは思ってもみなかったです、特に最近の時間の費やし方はどうなってしまったのか、関わる方々に「愛おしさ」を感じてしまう、まずいパターンです?!

 先日の初日公演後、シアターZOOでのささやかな祝賀パーティには、札幌市の上田文雄市長、一連のプロジェクト代表・荻谷忠男HTB代表取締役会長ご夫妻もご出席で、今回の芝居に出演の役者の皆さんと親しく懇談できました、「今日観るまではこの演目はあまり好きでは無かったが、今日の公演で印象がまるで変わりました」との激賞も複数飛び出しました。。コンカリーニョからは週末から始まる公演稽古の合い間をぬって駆けつけた役者の皆さんも勢ぞろいでした、お疲れ様でした。

 いつもは舞台上の役者の方と、こういった至近距離で親しく話ができるのは、新たな人間性に触れる思いで楽しいですね、みなさんの目に勢いがあって。先日は、「芝居を終えた直後に、観ていた観客と役者が飲みながらしばし懇談する場というのは、出演者には負担だろうか?」と役者の一人に聞いてみたら、「芝居後は自分たちもテンションも上がっている場合が多く、疲労というよりもむしろ楽しみでしょうね」との返答を得ました。何かの折に、自然な形で実現してみたいです!

 公演後のトークも、普段聞けないお話の数々で、一層演劇の面白みを味わえます。脚本製作の背景、再演を重ねるごとの芝居の進化、ご自身の演劇人生の披露等、芝居の余韻とともに、昼間の仕事で疲れていても普段使わない脳の部分を刺激されるようで、劇場を出る時には体にエネルギーが湧いてきているのを感じる時が多いから不思議です。

 誰か名の売れた役者を観に行く、それはそれで楽しみ方の一つだとは思いますが、地元の脚本家、演出家、役者等が日々進化・成長していく姿を、自分の人生と並走して生きていくみたいな感じで見続けて、時々は世界の大舞台とか映画とかテレビ番組に堂々と出演している、「あいつ、最初は札幌のこの舞台に立っていたんだよね」とか言って飲みながら語らい合える、これからの私の小さな夢ですね、自分なりのこだわりと言うか。

 これから8月20日までの長丁場、コンカリーニョプロデュース公演「歯並びのきれいな女の子」、札幌座公演「瀕死の王さま」も楽しみにしています。

ドナルド・キーン博士、熱く語る

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  ドナルド・キーン(http://www.asahi.com/national/update/0308/TKY201203080224.html)博士が、北海道日米協会(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8777)特別講演会席の講師でお越し頂きました。前日の札幌大学での講演会では、申し込みが3倍以上となり、大盛況だったようです。

D.キーン博士をお迎えして北海道日米協会・特別例会

D.キーン博士をお迎えして北海道日米協会・特別例会

講演されるD.キーン博士(90歳)

講演されるD.キーン博士(90歳)

  

 18歳の時にニューヨークで『源氏物語』と出会い、19歳でアメリカ海軍入り、4年間勤務して日本軍捕虜等の通訳を務めました。以来70有余年の日本人・日本語とのつき合い、古典から現代におよぶ日本文学を研究し、世界に伝えたコロンビア大学名誉教授・文化勲章受章者です、東日本大震災後、今年3月8日に日本国籍を取得(帰化)しました。それは長い日本への感謝の気持ちから、大きな打撃に苦しむ東北・日本人とともに生きることを決意されたからとのことでした。

 先生は、昨年仙台での講演で、以下のように語りかけました。~~~~松尾芭蕉の「奥の細道:http://www.bashouan.com/psBashou.htm」ゆかりの東北の地を56年前に旅した際、桜の季節の中尊寺金色堂(http://www.chusonji.or.jp/index.html)で深く心を動かされました。暗い森の中に輝く金色堂、東北の長い冬の後に森に咲く桜、私はその二つを愛しています。東北のことを考える時、何よりも象徴的な姿です。今回、東北の人たちを勇気づけることができるのならと思い、この講演をお引き受けしました~~~~~

 先日の札幌でのお話でも、長年日本と寄り添ってきた視座から、今の日本の若者が海外へ飛び出す意欲に乏しい様子等へカツを入れて、衰えない説得力で熱弁を奮っていました。間近で拝見すると、想像以上に小柄な姿、活字での存在感が大きいと言った方が良いのかも知れません、すぐに札幌から洞爺湖に向かわれる日程とか。

 いずれにせよ、満90歳、これからも益々お元気でご活躍されることを祈念しています。

「裏切りのサーカス」、ほか

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 今年20周年を迎えた(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13685)シアターキノで、映画二作品を続けて観ました。

 一つは、「裏切りのサーカス:http://uragiri.gaga.ne.jp/」。東西冷戦下、英国諜報部(サーカス)のリーダー・コントロールは、幹部の中にソ連のスパイ(もぐら)がいるという疑いを持ち、ある指令を出します。しかし作戦は失敗し、コントロールは責任を取って右腕のスマイリーと共に組織を去りました。その後、引退したスマイリーのもとに、組織内の裏切り者(二重スパイ)を捜せという極秘命令が下ります。スマイリーは秘かに、残った4人の幹部の中から「もぐら」を捜し出します・・・・・・・・・。

チラシ

チラシ

 と、まあ、簡単に言うとこんな感じのストーリーのなのですが、これがなかなか一回観ただけでは理解が難しいのですよ。比較的地味な登場人物と名前がコードネームだったり何やかんやで、記憶力と読解力が試されているような。私も、観終わってHPやチラシでフォローアップしてやっと届いたような映画でしたが、これがまた不思議で、もう一回観たいなと思わしめる雰囲気があるのです。恐らくかなりのキーワードとかシーンを見逃しているのだとは思うのですが、とにかく、誰が味方で誰が敵なのかが瞬時に判別できない、そんな不安定さがたまらない魅力です。

 

  もう一つ、「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち:http://www.wakamatsukoji.org/11.25/」。こちらはストーリーを体験で承知しているので、次の場面までも予測できるシンプルさ。ただ、それでも当時の学生運動の高揚、機動隊との衝突等と「盾の会」の運動方針の関係では、あらたな気づきもありました。

かなりの興味を持って出かけましたが・・・・

かなりの興味を持って出かけましたが・・・・

 若松孝二監督が、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程:2008年」、「キャタピラー:2010年」に続いて(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=5642)昭和を描く最新作でした。特に60年安保闘争からの戦後の激動期を、右翼・左翼の視点から描いているのは、彼なりの新しい境地なのかも知れませんね。 映画の中では実際に起きた社会党浅沼稲次郎委員長襲撃事件、金嬉老事件、よど号事件などが、「決起」した人間たちとして機会をうかがう三島由紀夫と対照的に描かれて、三島の動揺と最終行動への歴史的な遠因とあらためて理解しました。私自身の10代から20代への人生と重なります。

 クライマックスの防衛庁バルコニーでの演説(http://www.geocities.jp/kyoketu/61052.html)とその後では、2年前に私も防衛省ツアー((http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=5391))で、移転されたものとは言え現場にも足を運んだので、臨場感がありました。1970年11月25日の朝日新聞夕刊には、確か切り落とされた首が、部屋の床にあった写真も一面トップに掲載されていたような気がします。先日マスメディアに居た方に伺うと、初版の紙上だけに掲載されてその後は差し替えられたのだと。当時、首都圏で学生だった私にとってはあまりの衝撃で、今も鮮明に覚えています。

 ただ、映画としては、現実の迫力が強烈だっただけに、どこか各シーンに物足りなさを感じました。俳優なのかセリフなのかよく分かりませんが、全共闘とのやり取りの場面、決起前の覚悟の場面、何となく平面的、そんな印象を私は持ったのです、若松監督も随分淡泊になったな、と。何はともあれ、もう、あれから40年以上の月日が経ったのですね、自分も歳をとりました!

「科学と平和」、そして九条

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  「グリーン九条の会:http://green9zyo.blogspot.jp/」、「エンレイソウ九条の会:http://enreisou9.seesaa.net/」、「医療九条の会・北海道:http://iryo-9jyo.net/」他主催の講演会が開催されました。今回は、ノーベル物理学賞受賞の名古屋大学・益川敏英先生のご講演、それに続く益川敏英先生と東京大学教授・小森陽一先生の対談でした。グリーン九条の会の内山世話人、白鳥事務局長の3年越しのラブコールで今回実現の運びとなりました、ありがとうございます!

 これまで、私も世話人の一人である「グリーン九条の会」では、継続して講演会を札幌で行ってきています。

第一回:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=88

第2回:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1351

第3回:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4280

第四回:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8525

会場は満席、別室にもあふれて100名はお断りをしました

会場は満席、別室にもあふれて100名はお断りをしたそうです

  講演会当日は、1時間以上前から会場には列が出来て、開始前にすでに満席、別室にも人があふれて、結局100人程の方にはお帰り頂いたそうです。DVDがいずれ出来上がるので、それでご覧頂くことをお薦め致します。 

 益川先生のお話は、ご自身で「科学漫談」と自嘲気味におっしゃっていましたが、面白かったですね。

講演後の懇談会でのお二人

講演後の懇談会での益川敏英さん(左)と小森陽一さん(右)

 当日夜のNHKニュース、翌日の朝日・道新の朝刊の両方で、「科学技術の平和利用を」と見出しがありましたが、違和感いっぱいですね。まず3社の記者は、後半の最初、小森さんが益川さんへの質問を聞いていなかったのでしょうか。「益川さんは、先ほどの講演の中で一度も『技術』とおっしゃいませんでしたが、特段の意味合いがあるのでしょうか?」と。それに対して益川さんは、「俗に言う『技術』ではなく、科学性を追求したい」とお答えになっていましたよ、明解に。

 さらに、「科学の問題」と「科学者の問題」は明らかに異なるとも言及し、科学者は社会人としてどう成長していくかを考えるべき、と。でも、この講演では、特段に「科学と平和」については説明はしていませんでした、演題と講演内容は必ずしも一致していなかったのですよ。記者たちは本当に会場で耳を澄ませて聴いていたのでしょうか、あらかじめの予見を持って座っていただけなのではありませんか?

 私がキーワードだと思ったのは、「科学疎外」という言葉、そういう社会に突入していること。これを克服するために科学者は、専門の一つの分野だけでなく、もう一つの分野を少しかじるべき、今、あらためて「井の中の蛙(カワズ)」の意を汲み取る必要があるのではないか、との言葉が印象的でした。もう一つ、個人の意思の危うさ、どんなに優れた科学者も晩年変質していく姿をたくさん見てきた、『国境なき科学者団』みたいな議論・提案できる集団が必要ではないか」とも提起されていました。

名古屋大学名物(?)、益川さん饅頭!

名古屋大学名物(?)、益川さん饅頭!

 名古屋大学では名物となっている「益川先生饅頭」をお土産に頂きましたが、遠慮深い私は争奪戦に出遅れて、写真だけの獲得となりました。笑顔の益川さん、素晴らしいアイディアですね、これを食べる時の心境はどんなものなのか、そちらにも興味があります?!

市民活動の合同報告会

Posted by 秋山孝二
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 昨年(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9140)に引き続き、前田一歩園財団(http://www.ippoen.or.jp/)秋山財団(http://www.akiyama-foundation.org)の2回目の「活動助成合同報告会」が開催され、当日はUstreamでも中継・録画され多くの方々にご覧頂きました。
 会の冒頭には、前田一歩園財団の前田三郎理事長からご挨拶を頂き、その後、16の市民活動団体の報告がありました。

前田一歩園財団・前田三郎理事長

前田一歩園財団・前田三郎理事長

 

5時間で16団体が活動報告

5時間で16団体が活動報告

  団体目の前の、「秋」、「前」は、どちらの助成を受けたかを分かりやすくするためのものです。

1

/ 炭鉱(やま)の記憶推進事業団

http://www.soratan.com/

2

/ 道内の意思伝達支援普及プロジェクト

 http://icare-h.org/

3

/ 森林遊びサポートセンター

http://www.moriasobi.jp/

4

/ 札幌自由学校「遊」

http://sapporoyu.org/

 

 

5

/ 積雪・極寒冷地域のいのちを護る防災・減災への取り

      組み

http://www.toukihisaitaiou.jp/

6

/ オサラッペ・コウモリ研究所

7

/ 野生動物リハビリテーター協会

http://www.wra-hokkaido.org/index.html

8

/ 北海道田園生態系保全機構

http://www17.ocn.ne.jp/~npodenen/toppagemm.htm

 

 

 9

/ 和解と平和のための東アジア市民ネットワーク

http://www17.ocn.ne.jp/~npodenen/toppagemm.htm

10

/ くしろ森の楽校

 

11

/ 大沼・駒ケ岳ふるさとづくりセンタ―

http://onuma-furusen.com/

12

/ 蒼い海

 http://blog.goo.ne.jp/soratoumi_2010/

 

 

13

/ Rio+20  北海道ネットワークプロジェクト

http://enavi-hokkaido.net/forest/?page_id=402

14

/ 常呂川自然学校

http://npo-tns.p-kit.com/

15

/ 北海道コミュニケーション教育ネット

 http://commukyo.net/

16

/ 森と里つなぎプロジェクト

http://mori-net.blogspot.jp/

 
 昨年は初めての試みに勝手も分かりませんでしたが、今年は広い会場を準備し、5時間と言う長丁場でしたが熱心なプレゼンと質疑応答でした。それぞれの財団の役員の方々は、普段、これらの市民活動には馴染みが薄かったとしても、説明を通して多くの感動を受けとめたと感想を語っていらっしゃいました。
  秋山財団のネットワーク形成活動助成の中で、1年目修了時点で今回発表された団体は、収穫が多かったと思いますね。懇談会での個別の方々の感想とか意見を身近に聴くことができて、2年目以降の活動に貴重なアドバイスとなったはずです。
 また、感想の中で、「これらの活動は、本来は行政の責任でやることではありませんか?」というご意見が複数ありました。まさに、「新しい公共」とは、ひと昔前だったら行政がその担い手だったものが、現在は、市民・NPOが担う、そんな時代になっている実感を持ちました。私は、ニーズは益々増えてきているのに、もう行政にはその力も予算も無い、行政の「下請け」的活動ではなく、市民の多様なアイディア・活動が支える時代なのだと思います。
 今後の多彩な活動に期待します、皆さん、頑張って下さい!!

札幌演劇シーズン2012・夏

Posted by 秋山孝二
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 「札幌演劇シーズン2012夏:http://s-e-season.com/season/2012/summer/」が、21日からいよいよ始まります。先日その記者会見とカウントダウン掲示板披露が、「札幌市駅前通地下歩行空間:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7828」であり、実行委員会の委員の私も出席しました。上田札幌市長、荻谷実行委員長、出演の斎藤歩さんほかも出席しました。

地下通路ディスプレイ:カウントダウン掲示板前

地下通路ディスプレイ:カウントダウン掲示板前

  この掲示板、毎日早朝に、アナログで数字を変えるそうですよ、まさに手作り、今の時代、価値がありますね!?

 

  今回は2か所で3つの公演です。札幌座は、シアターZOO(http://s-e-season.com/season/2012/summer/andante/)で2演目。

斎藤歩ほか札幌座メンバー

斎藤歩ほか札幌座メンバー

  もう一つは、コンカリ―ニョ(http://blog.livedoor.jp/shoot_the_works/archives/51363946.html)です。

斎藤ちず;コンカリーニョ

斎藤ちず;コンカリーニョ

  このところの札幌における演劇の盛り上がりで、何とかプロフェッショナルな演劇人(俳優、脚本家、演出家、舞台装置関係者ほか)を100人育成したい、そんなプロジェクトの一環でもあります。「総合芸術」としての舞台・演劇を、幅広い観る側からも創っていきたいものです。

  フェイスブック(FB)ではすでにシェアしたのですが、いつかプロフェッショナルのこんな舞台が札幌でも見られるようになれば嬉しいです(http://www.youtube.com/watch?v=UC5lMrQf69Q&feature=g-vrec)。サラ・ブライトマン(http://www.sarah-brightman.com/)は本当に魅力いっぱいですが、5人のファントムの立ち姿と洋服の似合い方が素晴らしいですね、「オペラ座の怪人」は、やはり彼らの世界なのでしょうか。

祝、シアターキノ 20周年!

Posted by 秋山孝二
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  札幌のシアターキノ(http://theaterkino.net/)が今年で創業20周年を迎え、先日記念パーティが盛大に行われました。私も市民株主の一人、以前の会社が企業株主でもあり、時間を作っては足を運んでいます(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%8E)。

20周年パーティ:チラシ

20周年パーティほか:チラシ

パーティでの司会:中島洋・はるみ夫妻

パーティでの司会:中島洋・はるみ夫妻

 パーティは大勢の人で熱気いっぱい、中島夫妻の司会でテンポよく始まりました。

 当日のチャリティオークションで集まったお金と、7月28日の狸小路夏祭りに合わせてシアターキノで行う予定のチャリティ即売会での売り上げ加えた支援金を、被災地の宮古シネマリーン(http://www.geocities.jp/cinemarine/)や、フォーラム福島(http://www.forum-movie.net/fukushima/)に送るそうです。

  「デジタル化」は、まさに、映画界における革命なのでしょうね(http://www.nttcom.co.jp/comzine/no041/newdragnet/index.html)。シアターキノだけでなく、全国のミニシアターを取り巻く状況は、大変厳しいものがあるようですね、パーティで中島洋さんは、「市民出資映画館としての志を忘れることなく、この日を次の20年を目指すスタートの日として これからもがんばっていきたい」と力強く宣言していました。そして、「デジタル化」をむしろひとつの機会としてポジティブに受け止め、これから2~3年をかけて、新しいシアターキノを生みだしていくために、アイディアや想いを持ち寄り話しあっていく場を作っていこうと展望も語っていました。

 当日会場には、違った場でお会いしている多くの方々ともお話が出来て、あらためてシアターキノのすそ野の広さを感じました、これからも魅力ある映画を紹介して頂いて、頑張ってもらいたいですね!

北海道の 「エネルギー・ロードマップ」

Posted by 秋山孝二
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 私は昨年6月から世話人の一人として、「エネルギーチェンジ100プロジェクト:http://www.enechan100.com/」という活動を行っています。現在、私が理事長の「認定NPO法人 北海道市民環境ネットワーク(きたネット):http://www.kitanet.org」の会員も多く参画しています。

 プロジェクトではこれまで、「北海道省エネルギー・新エネルギー促進条例」を皆さんに知っていただくための活動や、「私のエネルギーチェンジ宣言」を集めてHPに上げる活動をしてきました。

北海道省エネルギー・新エネルギー促進条例:http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kke/johrei/johrei.htm

 

 その3つ目のアクションとして、昨年6月から、北海道を自然エネルギー100%アイランドに変えていく「ロードマップ策定」に取り組んでいました。岩井尚人さんをリーダーに、この議論・作業は市民有志12名(会社員、NPO職員、自治体職員、経営者、大学研究者、大学院生など)が検討を重ね、先日、「北海道の電気 再生可能エネルギー100%へのロードマップ」ができ上がり、発表しました。今年3月の中間報告(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12044)について、かなり辛口のコメントをした私としては、今回の最終報告は大変分かりやすく、今後の議論に十分耐え得る内容の濃いものになっていると思います。

北海道版エネルギー・ロードマップ(http://www.kitanet.org/enechan/enechanroadmap.html)>

 7月7日の七夕に、北海道新聞、朝日新聞で記事になっています。
* 北海道新聞  http://on.fb.me/NFLZjf
* 朝日新聞 http://on.fb.me/NmAU82

 策定するのが目的ではなく、これをテキストに、電力・ガス・石油会社等の供給を担う方々も含めて、多くの皆さんが環境活動の勉強会などで活用したり、団体のMLなどでご紹介していただけると嬉しいですね。市民目線から北海道の短期・中期・長期をどう予測するか、最終ページに算定基礎も記載されていますが、いずれも大変控え目な数字であり、それでも北海道では、自然エネルギー100%どころか200%を造り出して、長期的には「売電」で成長戦略を構築できると確信しています。実現のできるかどうか、今、道民に求められているのは、その「覚悟」だと思います。 

 「北海道エネルギーチェンジ100プロジェクト」の活動やエネルギーに関する情報は、下記のHPや、Facebookページなどで発信しています。ぜひこちらもご覧ください。

<北海道エネルギーチェンジ100プロジェクト>
ホームページ http://www.enechan100.com/
Facebookページ https://www.facebook.com/enechan100
Twitter https://twitter.com/#!/enechan100

<ご参考>

■「北海道エネルギーチェンジ100プロジェクト」とは:

北海道の自然環境とこどもたちの未来を守るために。
北海道の地産地消エネルギー最大限の活用、さらに自然エネルギーアイランドへ
のシフトをめざす団体・個人が、声をあげ、北海道の未来をつくるための提案を
行うとともに、北海道の「北海道省エネルギー・新エネルギー促進条例」の周知
と、自然エネルギー推進のために活動する市民活動の支援ネットワークをつくる
プロジェクトです。

■北海道の電気 再生可能エネルギー100%へのロードマップ:

自然資源豊かな北海道で、自然エネルギーの最大限の活用のための道のりを描き
ます。 ポイントは市民目線。子どもたち、お父さん、お母さん、おじいちゃ
ん、おばあちゃん、全ての世代が、未来に可能性と希望が感じられるような、自
然エネルギーが主役になる社会へのロードマップです。出来上がったロードマッ
プは広く公開し、「自然エネルギーアイランド北海道」 実現の次のステップの
ために、みなさんと共有していきます。

★ホームページ ★環境情報blog  http://bit.ly/3Qyat
★きたネットTwitter  http://twitter.com/kitanet
★きたネットFacebook  https://www.facebook.com/kitanet.org
★きたネットTV(動画配信サイト) http://kitanettv.blogspot.jp/
★北海道エネルギーチェンジ100 HP http://www.enechan100.com/
「北海道の電気 再生可能エネルギー100%へのロードマップ」をダウンロードしてご覧いただけます。
★ラブアース・クリーンアップin北海道  http://bit.ly/7vdgim
★北海道の環境活動のポータルサイト「環境☆ナビ北海道」 http://enavi-hokkaido.net/

★E☆navi版北海道環境白書 http://enavi-hokkaido.net/wp/
★中間支援会議・北海道パンフレットができました: ダウンロード http://bit.ly/LFPBnU

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 新しい動き、新しい担い手による、新しい時代の到来を感じている昨今です。

大いなるチャレンジ、「輪舞(ロンド)」

Posted by 秋山孝二
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 文化庁と(公社)日本劇団協議会(http://gekidankyo.blog59.fc2.com/blog-entry-38.html)主催、日本の演劇人を育てるプロジェクト・新進演劇人育成公演「輪舞-ロンド-」(原作アルトゥル・シュニッツラー、脚色・演出橋口幸絵=劇団千年王國・札幌座)の公演がありました。「国会議員」、「女優」、「夫」、「娼婦」、「人妻」、「作家」、「女子高生」、「ヤクザ」が織りなす一室でのやり取り、これまでとは違ったシアター「ZOO」の空気でした。

チラシの表紙

チラシの表紙

8通りの輪舞?

8通りの輪舞?

 2者間の関係性が、相手が変わることにより全く違うやり取りとかもし出す雰囲気、役者と観客のこれまでの人生によって、それぞれに受けとめ方も違う、そんな不思議な芝居でした。5年後、10年後、再演があると、自分も今回とは違ったメッセージを受けとめるような気がしています。 この種の性のテーマは、日本人を含めたアジア文化と欧米文化とでは、味の濃淡で、大きな違いがありますね。もっと濃厚な味が私は好きというか、役者の皆さんが少し若過ぎる?還暦過ぎの私にはそんな気がしました。

 このところの札幌の演劇環境は、「札幌劇場祭:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9C%AD%E5%B9%8C%E5%8A%87%E5%A0%B4%E7%A5%AD」、「札幌演劇シーズン:http://s-e-season.com/」等、企画も継続してきており、大きな盛り上がりを見せています。若い役者の皆さんの進化と今後の活躍に期待したいです。

アメリカの「現場力」?

Posted by 秋山孝二
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 数年ぶりにアメリカ東海岸・ボストンを訪問して、「現場力」について幾つか感ずる所がありました。

 何回も書きますが、私がアメリカに最初に行ったのは、1971年9月で、40年以上前になります。それ以来、数え切れないほど、主として企業訪問等で各地に足を運び、ハワイ・オアフ島ホノルルには6ヵ月間家族で暮らしたり、その都度、広大なアメリカの変化を体で感じています。今回、成田・ボストンの直行便が就航したのを敢えて使わずに、行きはワシントンDC経由、帰りはシカゴ経由で長時間のルートだったのも、何か昔との各地の「違い」を体感してみたいといった、こだわりでもありました。

ボストン・ビーコンヒルの仲通り

ボストン・ビーコンヒルの仲通り

 行きのボストン・ローガン空港に到着した後、預け荷物のピックアップでは、40分以上待って探しましたが、見つからず。早速バゲージ・クレームのカウンターで調べてもらったら、乗り換えたワシントンDC・ダレス空港で、1時間での荷物の積め替えが間に合わず、まだ空港に置かれたままとか。係の女性は、「後続の便でこちらに届くので、今夜中には滞在のホテルに届けます」と、笑顔(?)での対応でした。私は、「明日お会いする大切な方への品物があるので、是非とも今日中でなければ困る」とかなり強い調子で言って、午後3時頃にホテルにチェックインしたのです。荷物が届いたのは夜の9時過ぎ、外側が汚れに汚れての到着でした。因みに、空港カウンターで手渡された「Delayed Baggage Report」には、以下のように書かれています。

Dear Vlued Customer,

We regret that your baggage was not available to claim after your recent flight. Everything possible will be done to locate your property and return it to you promptly.

For information regarding your delayed baggage, contact the United Airlines Baggage Resolution Center at its 24 hour, seven day a week number: ・・・・・・・・・

 こんなペーパーがすぐ出て来るからには、日常的にこのような遅れがあるのでしょうね。ボストンでのこの種のトラブルは、私の知る限りこれまで3回、自分自身では、ロスアンゼルス空港で乗り換え便への積み遅れで日本に届かなかったことに続く2回目の出来ごとでした。ロスの場合は、1980年代、荷物の中にあった品物が盗まれていました。その他には、スーツケースの破損が2回、札幌に戻って保険で新しくしましたが、とにかく、荷物の作業に関わる労働力の質が、日本とは比較にならない程レベルが低い、これはこの40年間変わりませんね。この質の向上は、国民全体の教育水準に関係するはずで、それよりバックアップ体制を整えるとか、無人化・自動化の構築の方が安上がりと考えるのでしょうか。これらの仕事の不手際ゆえのコストは、会社的には膨大だと思うのですが。

 帰る時は何事も無くと祈っていましたが、そうはいきませんでした。早朝ボストンを発つ飛行機便だったので、ホテルを午前5時過ぎにチェックアウト、フロントではこちらから言う前に、「タクシーをお呼びします」と笑顔(?)で対応、係のベルボーイがタクシーを玄関口に呼びました。するとそこに後ろから突進してくるもう1台のタクシーが。先に来たタクシーに荷物を入れようとしたところ、運転手同士が、「オレの番だ、並んでいる順番だ」、と何とつかみ合いになりそうな大喧嘩、仕舞いには「警察を呼ぶぞ!」等までヒートアップ、その間ホテルのボーイはどうしたらいいのか分からず私の顔を見るばかり。私は、どちらでもいいんだ、早く空港に行かなければ乗り遅れるよと。中国では並ばずに混乱ですが、アメリカでは並んでいても混乱です!

 結局、後から来たガラの悪い運転手の車で空港に行ったのですが、どこかとんでもない所に連れて行かれるのではないかと、内心は穏やかではありませんでした。ところが、間もな空港へ、支払う段になってみると、このチャージが到着時にホテルまで掛った値段より3割も安いのです。「人は見かけによらない?」、「やり手の運転手?」、「到着時は何だったのか?」、何とも理屈では説明のつかない、早朝の一場面でした。それにしても、ホテルのあのベルボーイは、一体何のために居るのかですよね、あれではホテルの経営者も頭が痛いだろうと、帰りの飛行機の中でも考えていました。

 アメリカの空港で、場所が分からずに近くにいる職員に聞くと、「あの係員に聞くと分るよ」と返事する係員が多くいます。「それだったら、お前は何のためそこに立っているのか!」と一喝したくなる時も多かったです。雇用促進は分かりますが、もう少し現場への教育投資をしなければ、サービスにもならないだろうにと思います。

 ひるがえって日本のこの種の「現場力」は、世界一レベルが高いのではないでしょうか。礼儀正しいし、時間に正確だし、間違いが殆どないし、それ故に日本の責任者・経営者は、これに甘えて強靭な経営力を持ち得ない、そんな気がします。時々は、「too much:やり過ぎ」の感もあります、コストの掛け過ぎ?仮に、日本の現場力とアメリカの経営力(システム)が合体すれば、かなり競争力のある企業になるでしょう。いや、アメリカの経営力もそれ程のものではないと、どなたかにいわれそうですが・・・・。

 アメリカの飛びきり優秀な人材・機能は認めますが、生活者目線からは、それらに届くまでの「現場力」が、如何にもレベルが低い、あらためて「確信?」を得ました。

Kevin を偲んで (3:最終)

Posted by 秋山孝二
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 久しぶりのボストンは、湾岸部分の再開発工事が終了し、以前の高速道路が地下に建設されて、地上部分は緑化で大きな公園になり、景観も素晴らしくなっていました、詳細は州政府のこちら(http://www.massvacation.jp/)で。私も感じるままにいくつか。

 

 * 「伝統とモダンの共存」: 昨年訪問したベルリン(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10458)でも同様でしたが、歴史をしっかり価値づけている街であればある程、哲学が明確、現代との絶妙な調和を実現しています。アメリカ合衆国発祥の地「ニューイングランド」の歴史とプライドを、「見える化」している見識を街中から感じます。

コプレイ・スクウェアで

コプレイ・スクウェアで 

  コプレイ・スクウェアの左・トリニティチャーチ(http://www.trinitychurchboston.org/building-slideshow.html)、今年創業100年を迎えた右・コプレイプラザホテル(http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/105956/105956.html)、真ん中・ジョンハンコックタワー(http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20102673135)です。スクウェア―では、週末にはマルシェで賑わっていました。

 シンフォニーホールは、冬のボストン交響楽団、夏はボストンポップスオーケストラの本拠地です。7月4日の独立記念日では、ボストン・ハッチシェルでの演奏に合わせてのチャールズ川の花火は最高です(http://www.celebrateboston.com/july-4th.htm)。

ボストン・シンフォニーホール

ボストン・シンフォニーホール

街の街路灯のバナー

街の街路灯のバナー

 

 * 「語り継がれる物語と語る人たち」: フェンウェイ・パーク(http://www.cheaptravelz.com/venue/mlb/fenway_park.html)は、アメリカで最古の野球場にもかかわらず、「パーク」と呼ばれているだけあって地元の人には身近な場として愛されており、多くの歴史と伝統にこだわって、ストーリーの多さにも驚きます。

フェンウェイ・パーク外

フェンウェイ・パーク外

  ボストン・レッドソックス(http://boston.redsox.mlb.com/index.jsp?c_id=bos&sv=1)と言えば、「伝説の背番号42」、テッド・ウィリアムズ(http://circlechange.com/players/ted-williams)です。フェンウェイ・パークの多くの場所に、彼の「伝説」が語り継がれています。

語り継がれる赤い外野席シート

語り継がれる伝説の「赤い外野席シート」

  Mariaさんのお話によると、KevinとMariaとの最初のデートが、この赤い席だったとか。Kevinは、熱狂的なレッドソックスファンで、亡くなる1カ月前にも、友人にネット裏の放送席に招待されて観戦しました、長男のAidenは、7月2日から、ここで開かれる「レッドソックスのジュニアキャンププログラム」に参加するそうです。因みに先日ここで、「ダルビッシュ・有って知ってる?」、と地元の方々に聞いてみましたが誰も知りませんでした、ここはボストン、日本から来ているのは「ダイスケだろっ?」と。

 

* 「地域に暮らす人々の中に生き続ける」:ボストンのビールと言えば、「サミュエル・アダムズ:http://www.samueladams.com/age-gate.aspx?ReturnUrl=%2findex.aspx」、レストランでもバーでも、まずはこれを一杯飲まなければ落ち着きません。

伝統のビール、「サァム」です

伝統のビール、「サァム」です

  Kevinとはよく飲みに行きました、ゴルフ場でもバーでも、いつも最初は「サミュエル・アダムス」で乾杯でした。

 

 Kevinとの思い出は語り尽くせませんが、今回の訪問、私個人のノスタルジアなどではありません。昨年亡くなった後のMaria、3人の子どもさんたちの様子を今回聞いて、あらためてKevinの札幌で残した功績を「見える化」すること、そしてそれが少しでも残されたご家族の生きる自信になるのなら、これ以上の喜びはありません。

長女のIsla、バレーボール選手

長女Isla、バレーボール

長男Aiden、野球と空手の選手

長男Aiden、野球と空手

2女、Carlin、乗馬とサッカー

2女Carlin、乗馬とサッカー

 Kevinの志は、妻のMariaさん、Isla、Aiden、Carlinの子どもさん達がしっかり受け継いでいくでしょう。別れ際に、私たちは決してKevinのことは忘れないし、感謝の気持も変わらないと言いました。数年以内には、必ずご家族で札幌に来るとおっしゃっていました、どうか幸多かれ、と心からお祈り致します!

Kevin を偲んで (2)

Posted by 秋山孝二
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 Kevinの墓前で、これまでのお礼を伝えて私の気持は少し落ち着くかと思ったのですが、なかなかそうはいかず、想い出はボストン周辺で尽きることなく、なかなか整理できません。

 (株)秋山愛生舘の子会社として1991年に設立した「Autumn Hills International:AHIC」は、ボストン郊外のCambridgeにあるハーバードスクウェアに置き、私が社長、Kevinがジェネラル・マネージャーで活動を開始しました。何回も出張ベースでは行きましたが、基本的には私は非常勤、実質はKevinが現地の責任を負って、最大で4名の部下とともに仕事に励んでいました。近くにハーバード大学(http://www.harvard.edu/)があり、いつも観光客を含めて賑わっていましたが、ビジネスは苦戦の連続でしたね。

1991年、チャールズ・スクウェアの一室でスタート

1991年、チャールズ・スクウェアの一室でスタート

 その後、そこから15分くらいのWalthamに場所を移しました、場所を変えてビジネス展開も拡がってきて、調査・研究から、実際の商品の動きも出て来ました。

広い駐車場のあるオフィス

広い駐車場のあるオフィス:建物2階でした

 1998年に合併により親会社がスズケンに代わって以降、2003年に全ての株式を、当時社長だったKevinが買い取って、「Health Tech」としてHopkintonの自宅地下を本社として再出発しました、いわゆる「SOHO:http://ja.wikipedia.org/wiki/Small_Office/Home_Office」ですね。会社は順調な業績で推移していました。

自宅玄関の表札、この裏側の地下一階がオフィス入口

自宅玄関の表札、この裏側の地下一階がオフィス入口

   

 記憶を頼りに街なかで探していると、忘れられない場を見つけました。会社設立が暗礁に乗り上げて、私が助けを求めて電話をした翌日夕方、Kevinと会った「Hotel Meridien」です、今は、別のホテル名になってはいましたが・・・。

変わらない赤い日除け

変わらない赤い日除け

  この日は、Mariaさん、3人のお子さんと一緒に、2人が結婚して初めて住んだBelmontの家、次に引っ越しした家も訪れて、昔懐かしい街並み、通り、お店等について、Mariaさんが子どもたちに、父親Kevinの足跡として説明していました。街なかは随分再開発等で景観が変わった所も多かったのですが、オフィスのあった地域、郊外の住宅地は昔のままでした。

 子どもたちは、どう受け止めてくれたのか、これからの人生に何か力となって繋がってくれることを願っています。場所が放つメッセージとか説得力というのは不思議ですね、もう20年程前のことがつい昨日のことのように蘇ります。

 あらてめてKevin、本当にお世話になりました、ありがとう!

Kevin を偲んで(1)

Posted by 秋山孝二
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 昨年10月1日に49歳で亡くなったR. Kevin Stewart(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=Kevin)の墓前にお参りをしたく、やっと時間をつくってボストン(http://www.cityofboston.gov/)行きが叶いました、久しぶりのマサチューセッツ(http://www.massvacation.jp/)でしょうか。

 アメリカ独立記念日(7月4日:http://www.eigotown.com/culture/special/july_4th/july_4th.shtml)の少し前の混み合うシーズン、金曜日のコプレイ・プレイス、ニューベリー・ストリート周辺も大変な賑わいでした。この時期、ボストンでは、「ボストン・フェス:http://calendar.boston.com/boston_ma/events/fairs+festivals」と銘打って、多彩なイベントが繰り広げられています。

 そんな中、奥さまのMaria、長女のIsla、長男のAiden、双子の妹のCarlinと一緒に、お墓参りに行きました。

左から二女の、長女の、長男の、奥さまのMariaさん

左から二女Carlin、長女Isla、長男Aiden、奥さまのMaria

 Kevinのお墓は、自宅のあるHopkintonの隣町にあり、うっそうとした樹が茂り、水辺の静かな場所でした。釣りの好きだった彼と相談して、この場所に決めたとか。

住宅の隣町にある古くからある墓地

隣町にある自然豊かな静かな地

墓石

墓石:野球ボール、フクロウの石像、ポーカーチップ

  自宅のあるHopkintonは、「ボストンマラソン(http://www.baa.org/)」のスタート地点、この大会は、アテネ近代オリンピックの翌年、1897年4月19日に記念すべき「第一回大会」が行われ、以来、続いている世界で最も古い市民マラソン大会です。現在は、「パトリオット・ディ:愛国者の日」として、4月第三月曜日がマサチューセッツ州の祝日となっていて、これまでに、君原健二、瀬古利彦ら日本選手も数多く優勝し、幾多の名勝負も繰り広げられています、まさに「伝統のマラソン大会」ですね。

住宅のあるHopkinton、ボストンマラソンのスタート地点

住宅のあるHopkinton、ボストンマラソンのスタート地点

木陰にはスターターの銅像も

木陰にはスターターの彫刻も

  一方、街なかのコプレイ・プレイス、ボストンマラソンのゴール地点です。

Finish地点のライン

Finish地点のライン

コプレイ・スクウェア

コプレイ・スクウェア

さらに近くのフェンウェイ・パークはこちらの本拠地

さらに、近くのフェンウェイ・パーク

 Kevinが愛した場所を、Mariaさん、お子さん3人と巡っていくと、彼との想い出が次から次へと湧いてきて、何とも収拾がつきません。