さっぽろ劇場祭(TGR)、終盤へ

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 10月下旬から始まった2011年の「さっぽろ劇場祭:TGR(http://www.s-artstage.com/2011/about/」は、いよいよ終盤を迎えています(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=TGR)。

 「劇場祭」は、実に幅広いジャンルがあります。人形劇、オペラ、読み語り、ミュージカル風(?)劇、一人芝居、現代劇・・・・・。そして、劇場内は殆どの場合、携帯電話電源切り、飲食禁止、写真・ビデオ撮影禁止ですね。先日の西区琴似・コンカリーニョ(http://www.concarino.or.jp/)では、それら全てがOKという、芝居というよりも「ショータイム」がありましたよ。私は開始前から缶ビール片手にカメラを構えて、忙しく観劇でした。

宣伝チラシより~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

子ども向け、アングラ、ショーミュージカル、学園、サーカス、海賊…と様々なテーマで作品を作ってきた「もえぎ色」が、第3回公演を新たにリメイク!舞台は劇場を大きく作り変えたショーパブ「Teardrop」。ダンサーとして働く女の子達が夢を掴んで行く物語を描くオリジナルミュージカル!

伝説のショーパブ Teardrop が、3年の時を超え甦る―
ミュージカルユニット もえぎ色 第7回公演 「Teardrop」

脚本・振付: 喜井萌希 脚色・演出: 太田真介
出演: 坂本祐以、国門綾花、懸梨恵、森高麻由、岡田怜奈、堤亜美、寺崎智美、チヤゲンタ、山腰真央、木内彩花(劇団ルート1)、たかはしはるな、佐藤紫穂(Bee-Hive)、庄本緑子、寺地ユイ(星くずロンリネス)、NEGI(劇団平成商品)、池下陽奈・星奈・夢奈、大隅夢果、小松美穂、TERA、TOUKA、寺田英夫

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用おわり

「TEARDROP」を舞台に

「Teardrop」を舞台に

演舞

踊り、踊り、踊り・・・

「マドンナ」の歌

「マドンナ!」の歌!

エネルギッシュな踊りが続く!

エネルギッシュな踊りが続く!

ユニークな存在感?

ユニークな存在感?

  演劇の劇評と言えば、加藤浩嗣さんの「シアターホリック:http://theater-holic.seesaa.net/」が興味深いですね。どこの劇場に行っても必ず前方にお座りになっています。

 多様な劇場での多様な演劇、それを支えていくプロの担い手、幅広い観客、そんな芸術・文化の香りが満ちた「サッポロ」の街にしたいですね、劇場に足を運ぶことによって。12月4日の「公開審査」が楽しみです!

「希望の『君の椅子』」プロジェクト

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 「君の椅子」プロジェクト(http://www.asahikawa-u.ac.jp/page/kiminoisu_project.htmlは、2006年に始まって、毎年新しいデザインによる椅子は、新たな命を祝福してきています。

毎年のデザインはその年に生まれた命を祝福します

毎年のデザインはその年に生まれた命を祝福します

 「君の椅子」プロジェクトの代表である磯田憲一さんは、その理念を下記のように語っています。

・・・・・、経済性や利便性だけでなく、地域社会の優しく、柔らかなネットワークを少しでも取り戻していきたい、そのためにひとりひとりがそれぞれに小さな取組みを重ねていく、そんな思いを込めて私達は「君の椅子」プロジェクトを立ち上げ、その一歩を踏み出しました。北海道という地域の持つ財産とその潜在力を活かして、「新しい生命」、「新しい市民」の誕生を暖かく見つめ支え合う地域コミュニティ、その再生の火を灯す役割を担いたい、それが私達” 君の椅子プロジェクト”の願いです。「君の椅子」は思い出の記憶装置。それは子どもたちの未来への贈り物です。新しい生命が人々のあたたかな眼差しに見守られて、健やかに成長することを願いながら私たちはこの北海道の大地から「君の椅子」を贈り届けていきます。・・・・・・・

 「君の椅子」は、名前やロゴ、一連番号が刻印された世界でひとつだけの椅子で、無垢(むく)の木材で確かな技を持つ旭川家具の職人が作ります。暦年ごとにデザインが変わるオリジナルの手づくり椅子です。

 今月初旬に、磯田さんから、3・11の震災を経て、「希望の『君の椅子』」を立ち上げる旨をお聴きして、私もすぐに賛同致しました。3月11日の大震災で、亡くなられた方々の数は毎日のように報道されていますが、その日生まれてきた「新しい命」は、まさに3・11以降の復興の「希望」です。被災した東北3県下の市町村に問い合わせをして、その日誕生した子を把握し、そのお名前を座面裏に記して贈呈する試みです。

「希望の『君の椅子』」です

「希望の『君の椅子』」です

座面裏の名前を記した刻印です

座面裏の名前を記した刻印です

 個人情報保護法との関わりで困難をともなった作業だったようですが、104の新しい命を私たち北海道民が祝福する試みは、世界に発信して希望の糸口としたいものです。私たちの気持を「見える化」して応援する、木目とともに、「3・11以降のいのち」の成長を記録する、そんな椅子になってもらいたいですね!

「きたネット」、今年のふり返り(後)

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 今年の「札幌KITA-NET北海道環境活動交流フォーラム2011:http://www.kitanet.org/event/index.html#works2011」は、国際森林年に因んで、「北海道スタイルの森づくり、市民力で森と人をつなぐ」と題して、盛だくさんな内容で開催されました。全道各地から170名を越える大勢の参加者が、最初から最後まで大変熱心に聴き、分科会・ワークショップでは活発な意見交換がなされました、一つの場に集う価値を、あらためて確認した一日でした。基調講演二題は「きたネットWeb:http://www.kitanet.org/index.html」の録画でも見ることができます。

フォーラムのプログラム

フォーラムのプログラム

基調講演1 「協働の力でつくる北海道の森林の未来」では、北海道大学農学部教授・柿澤宏昭(http://gcoe.ees.hokudai.ac.jp/mfrs/?p=854)先生が、「持続的な森林の管理と循環型社会の構築を進めるために、森林資源の利用まで含めたより多面的で深い市民と森林との関係のもち方について」、お話をされました。  

北海道大学農学部・柿澤宏昭教授

北海道大学農学部教授・柿澤宏昭さん

基調講演2 「もっと森を、モア・トゥリーズの活動」では、一般社団法人「モア・トゥリーズ:http://www.more-trees.org/」事務局長の水谷伸吉先生が、「より多くの人に森と関わりを持ってもらえるよう、普遍性をもった都市と森をつなぐプラットホームで ありつづけたいと願う、モア・トゥリーズの活動」を語りました。 

坂本龍一代表の「モア・トゥリーズ」

坂本龍一代表の「モア・トゥリーズ」

事務局長・水谷伸吉さん

事務局長・水谷伸吉さん

 代表の坂本龍一さんをシンボルに、フィールドをショウアップする多彩な活動は素晴らしいですねカーボンオフセットの取り組みとして、「ANA・B787カーボンオフセットキャンペーン:https://www.ana.co.jp/amc/cpn/offset/は、ちょうど今、実施期間中です。

 

 午後からは3つの分科会に分かれての意見交換、更に続く全員によるワークショップでした。

●分科会A 市民団体は森づくりをどう変える?~森づくりのモデルを考える」 

 北海道の2地域で、まったく違うアプローチから民有林保全に切り込んでいる2つのNPOが、共通する課題を考え、将来を展望しました。NPO法人ウヨロ環境トラスト(白老町:http://www.shiraoi.org/trust/)、もりねっと北海道(NPO法人森林再生ネットワーク北海道 /旭川市:http://morinet-h.org/

【コメンテーター】
荻原 裕 氏(北海道森林管理局 保全調整課 課長

●分科会B 「事業体と市民をつなぐ森づくり」

 企業・事業体と市民活動団体の連携、森林資源活用事業に取り組むNPOの事例から、森づくりの新しい道筋を考えました。 

【コーディネーター】柿澤 宏昭 氏(北海道大学農学部 教授)  

事例1 コープ未来の森づくり基金(http://www.coop-sapporo.or.jp/contents/view/id/82 & きたネット(http://www.kitanet.org/index.html
事例2 一般財団法人セブン-イレブン記念財団(http://www.7midori.org/) & NPO法人支笏湖復興森づくりの会(http://www.shikotsuko-moridukuri.org/index.html
事例3 NPO法人森の生活(下川町:http://www.forest-life.org/)が事業者としてめざすもの

【コメンテーター】  
     水谷 伸吉 氏(一般社団法人more trees)  
     西川 瀞二 氏(北海道林業技士会)  
    遠藤 俊次 氏(ホーマック株式会社)

●分科会C 「森からはじめるエネルギーシフト」 *この分科会は公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団「ネットワーク形成事業」助成により開催

  林業の持続可能性と木質バイオマスの有効利用の可能性について各地の事例から学び、「北海道における木質エネルギーへの転換をどう進めるか」をディスカッションしました。

 【コーディネーター】大友 詔雄 氏(NPO法人北海道新エネルギー普及促進協会:http://www.hkd-enekyo.npo-jp.net/ 理事長)

事例1 木質バイオマス利活用の可能性と地域内経済効果―森からみたエネルギーの地産地消 大友 詔雄 氏

事例2 薪プロジェクト(どさんこ薪ネットコンソーシアム)について 岡田 基 氏(一般社団法人ProDeC:http://prodec.jp/

事例3 木質資源作物の可能性と下川町における公共施設のエネルギー転換 高橋 祐二 氏(下川町地域振興課 主幹:http://www.town.shimokawa.hokkaido.jp/Cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AM04000

 <11月28日追記>分科会Cの様子:http://enavi-hokkaido.net/forest/?p=315

~~~印象に残った言葉の数々~~~

* 「植林」から「森」づくりへ、「循環」の中で私たちは関わるべきである

* 地域と森林の関わりは「多様」で、「全体的」である

* 地域特性、特有資源を生かしての取り組みを、「まちづくり」として

* 都市と森とのつながり・橋渡し、3・11以降の取り組みとしての「LIFE 311:http://life311.more-trees.org/

* カーボン・オフセット(相殺)の取り組み:ANA、NTTドコモ等の取り組み

* オーストリア・ギュッシング市の取り組み(http://www.nerc-hokkaido.co.jp/wp/chiki)、http://www.eonet.ne.jp/~forest-energy/GREEN%20ENERGY%20FILE/Guessingstory.pdf

 下川町の数々の実践は、感動する程素晴らしいものでした。行政に優れた人材を得ると、市民とともに先駆的試みが可能ですし、持続可能な新しいシステムもダイナミックに動いていくことを立証していますね。素晴らしいモデルが北海道にはあり、心強く感じました。とにかく、この一日は大変内容が濃く、とても全ては書ききれません。ただの知識・知恵ではなく、これからの私の実践に大きく役立てたいものと決意をしています。皆さま、本当にありがとうございました!

「きたネット」、今年のふり返り(前)

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 環境系中間支援団体、「NPO法人 北海道市民環境ネットワーク:愛称きたネット(http://www.kitanet.org/index.html)」の今年の活動テーマは、「森づくり」です(http://www.kitanet.org/event/index.htm#2011s)。

 今年の5月、通常総会当日に今年度最初のイベントとして、「国際森林年 特別企画<北海道の森をどうする?座談会>」でした。

多彩なリーダーをお迎えして

多彩なリーダーをお迎えして

 次は7月の交流行事で、前田一歩園財団の訪問(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9393http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9405)。

 そして9月には、「森づくりと人づくり」と題しての講演と説明会が開催されました。

きたネットカフェSPECIAL 2011

きたネットカフェ SPECIAL 2011

東京 & 札幌、今年の11月

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 東京都台東区上野公園にある、旧東京音楽学校奏楽堂(http://www.taitocity.net/taito/sougakudou/)です。

東京藝大・奏楽堂

旧東京音楽学校・奏楽堂

 先日、久しぶりに上野公園界隈を歩いていると、ここでピアニスト・小倉末子の展示、「凛と弾く:http://www.taitocity.net/taito/sougakudou/sougakudou_news/news-ogura.html」を公開していました。彼女の業績は後進の指導でも発揮されて、数々の足跡を残し、終戦の1年前に54歳でお亡くなりになりました。

小倉末子「凛と弾く」の展示

小倉末子「凛と弾く」の展示

  このすぐ近く、東京国立博物館(http://www.tnm.jp/)では、特別展「法然と親鸞:http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1404」が開催中です。今年は、法然上人800回忌・親鸞聖人750回忌で、特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝」と銘打って、平成館特別展示室で、10月25日(火)~12月4日(日)までの開催です。先日も多くの方々が玄関前に列を作っていました、私はその横を通り抜けるだけでしたが・・・・。

 一方、札幌ではつい先日、中央区のサッポロファクトリー(http://sapporofactory.jp/)のアトリウムで、巨大クリスマスツリーにイルミネーションが点灯しました。イベント広場では子連れの家族も楽しそう、北海道の冬をここで過ごす人々も多いのでしょうね。

サッポロファクトリーのアトリウム

サッポロファクトリーのアトリウム

 今年2011年も残り1ヶ月半、ごく普通の暮らしが有り難く感じる今日この頃です。今年は、「年忘れ○○」等の言葉は禁句でしょうね、忘れられない・忘れてはいけない年のはずですから・・・・・。

「母子像・ふるさと」、除幕式!

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 先月31日に設置された「母子像・ふるさと」(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10725)、周辺の工事もほぼ終了し、18日午後2時から「除幕式」が開催され、80人以上の参加者で大いに盛り上がりました。前日の積雪で新しく造られた公園はすっかり冬化粧、背景は雪のベールで覆われて来年までお預けです。

ワグナー・ちよ理事長のご挨拶

ワグナー・ちよ理事長のご挨拶

除幕式:地元の幼稚園児と保護者も参加

除幕式:地元の幼稚園児と保護者も参加

  地元の幼稚園に通う子供たちと保護者の方々もご参加下さり、除幕式にも一役買ってくれました。この「母子像・ふるさと」には子供たちが実に似合いますね、歓声も空いっぱいに広がって、ひと時温かい空気に包まれます。

「母子像・ふるさと」には子供たちが似合います!

「母子像・ふるさと」像と地元の幼稚園児たち

 ワグナー・ナンドールのメッセージが市民の皆さんに届いて、新しい札幌の名所になってくれると嬉しいですね。

<補足> 円山公園となりの町内会ブログにも掲載されています(http://miyanomorimachisen.blog111.fc2.com/blog-entry-633.html)。

「フクシマ論」、開沼博さん

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 「さっぽろ自由学校・遊:http://www.sapporoyu.org/index.php」の連続講座「奪われた“郷土”~フクシマからのメッセージ~:http://www.sapporoyu.org/modules/sy_course/index.php?id_course=279」の第2回は、東京大学・大学院博士課程の開沼博さんのお話でした。開沼さんの著書「フクシマ論:http://ceron.jp/url/www.seidosha.co.jp/index.php?%A1%D6%A5%D5%A5%AF%A5%B7%A5%DE%A1%D7%CF%C0」は、第65回毎日出版文化賞を受賞し(http://mainichi.jp/corporate/info/news/20111103ddm001040037000c.html)、ベストセラーに。

 第1回の安倍(あんばい)隆さんは、このシリーズのコーディネーターも兼ねていますが、その話はアーカイブでこちら(http://www.sapporoyu.org/modules/sy_myevent/index.php?id_event=282)です。

 先日の講座会場、愛生舘ビル2階は、まさにあふれる人で超満員、驚きましたね。彼は、3・11以前から福島の「原子力ムラ」について研究を進めていて、今年1月14日に修士論文を書き終えたところだったそうです。

 戦後復帰から「田舎と都会」という枠組みで成長を続けた日本社会、それは「成長」という名の「地方の植民地化」だったと断言しました。「55年体制」とこれまで語られている1955年は、原子力基本法(http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S30/S30HO186.html)制定の年でもあります。「成長とはエネルギーだ!」、日本の戦後のエネルギーの中心に原子力があり、反対派は「変わり者」扱いになり、議論する余地はないとされてきた社会、経済的にも、文化的にも、政治的にも、いわゆる「信心(しんじん):addictional」として。

 「原子力ムラ前史」として、福島と電力・エネルギーとの関わりに言及しました。1914年の猪苗代第一水力発電所建設に始まる歴史から、1960年代の原子力発電所計画が今に至っている歴史的経過。そして、1)「中央の原子力ムラ:行政、メディア、研究者」は理想への邁進の果てに、合理性がゆがめられ、2)「地方の原子力ムラ」は原子力を媒介として豊かさを求め、原子力依存状態となっていった、それらの歴史的経過を分かりやすく解説されました。

 原発一基による1000人の雇用、定期検査で2000人の雇用、それで原発は地元経済に貢献したのか?「危ないこと」を「危ない」と言わない、言えない状況ができていたのです。

 福島県いわき市生まれの若干27歳、上野千鶴子さん、吉見俊哉さんに師事したそうですが、とにかく冷静沈着で、恐るべき若手研究者です。質問に対しても温かい眼差しと丁寧な答え、地元福島の住民に寄り添う調査・研究の証しを見せて頂いた気がします。最後に、「今、変わらないものが、いつ変わるというのだろうか・・・・」、地方が見過ごされているのではないか、東京発マスメディアは、ただ情報を消費しているだけ」と結ばれました。

 本当に、「今、変えないで、いつ変えると言うのか!」、後の世代、或いは歴史から、3・11以降の我々が試されています。

 

三国清三が語る、「北海道から世界へ」

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 この1カ月くらい、私が関係する諸団体で、講演等イベントが目白押しです。先日は、北海道経済同友会の例会で、「オテル・ド・ミクニ(http://www.oui-mikuni.co.jp/cgi-local/top/index.cgi)」のオーナーシェフ・三国清三(きよみ)さんをお招きして講演がありました。北海道増毛町(http://www.town.mashike.hokkaido.jp/menu/kanko/kankou-top/mashike-kankou1.html)出身、私より3歳若い彼の話は、ほぼ同時代を生きていながら、アメリカ・ヨーロッパでの活躍の映像からも推し量れ興味深く、彼自身の人生から紡ぎ出される言葉に力がありました。

最初に修行した札幌グランドホテルで講演

最初に修行した札幌グランドホテルで講演

 増毛の浜で採れる「ホヤ」の味で育った三国さんは、「五味:甘い、すっぱい、しょっぱい、にがい、うま味」の大切さを感じ、その後のシェフ人生の基盤となりました。

 2003年に札幌駅南口に「ミクニ サッポロ:http://www.stellarplace.net/floor_guide/142/」開業、このところは子供たちの食育活動(http://mikuni555.com/conts/)、スローフード運動にご尽力されています。

 最後は、「結局は、最も価値のあることは『オリジナリティ』であり、それがグローバル社会での日本人としての『アイデンティティ』、『誇り』だと思います」と結ばれました。

「近自然」によるまちづくり

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 スイス近自然学研究所代表の山脇正俊(http://web.me.com/masatoshiyamawaki/homepage/profile-jp.html)さんをお迎えしての講演、1年に一回は日本に来て、札幌でも毎年講演をされています。

 主催は、「スローフード・フレンズ北海道(http://www.slowfood-friends.org/)」で、今年で9年目の近自然セミナーです。フレンズHPの活動記録に、2003年からの様子が掲載されており、代表の湯浅優子(http://www.netbeet.ne.jp/~tabitoka/heart/05tuttyan.html)さんは「ファームイン」の草分けです。共催は「北海道エネルギーチェンジ100プロジェクト(http://www.enechan100.com/http://ja-jp.facebook.com/enechan100)」、「北海道エコビレッジ推進プロジェクト(http://ecovillage.greenwebs.net/about.html)」でした。

山脇さん:中代達矢に似た風貌

山脇正俊さん:中代達矢に似た風貌?

 当日の逐一の報告は書き留めませんが、先日、同じく参加した鈴木善人さんは自身のブログ(http://www.leaps.jp/?p=2940)で内容をコンパクトにまとめています。経営者から見ると、「リスクマネジメント」という言葉で「近自然」を語って頂けたことが、最も腑に落ちるポイントかなと、やはり経営者の鈴木善人さんのブログを読んで感じました。

 特に印象に残ったフレーズは、~~~環境配慮は「危機管理:リスクマネジメント」であり、4つの原則がある:1)事前の周到な準備、2)危機の認識、3)迅速で適切な回避行動、4)対処より予防~~~~まさに「経営」そのものですよね。

 もう一つ、「スペシャリスト」に対する言葉で、従来の「ジェネラリスト」は英語の語感が良くなく、「ユニバーサリスト」が使われる場合が多いとか、日本語では「万能家」と訳しているようです。

 基本的概念で、食、農、エネルギー、景観、近自然等、皆共通するものがあります。

さっぽろアートステージ2011

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 今年で7回目、「さっぽろアートステージ2011:http://www.s-artstage.com/2011/」が始まりました。

 「さっぽろアートステージ」とは、札幌で活躍するアーティストに発表の場をつくり、その作品を市民と一緒に観て、ふれて、感じるアートイベントです、市内各所で関連イベントも盛んです。

駅前地下通路で

駅前通り地下通路で

 「アート」は、ふれて、感じて、はじめて楽しめるものだと思いますね、HPには次のように書かれています。

~~~~~その「アート」を街に開放し、気軽に楽しめるように、わたしたち「さっぽろアートステージ」はアーティストと市民がつながる「アートの入口」をつくり出しています。その入口は、舞台へ、現代アートへ、音楽へつながる入口です。そんな入口を街の至る所に出現させ、みなさんと「アート」の距離を縮めたい、「アート」を身近に感じてもらいたいと思っています。

 2011年もアートステージは「舞台芸術部門」「学生音楽部門」「音楽部門」「美術部門」の4部門で構成。「特別企画」として今年限定で、3月に開通した「札幌駅前地下通歩行空間」を舞台に「キックオフイベント」を開催いたします。アートステージのスタートとなる「キックオフイベント」ぜひ、ご期待ください!~~~~~~~~

 キックオフイベントは、今月5・6日に地下通路で開催されました。

地下通路での展示

地下通路での展示

 一方、 「札幌劇場祭:TGR(http://www.s-artstage.com/2011/tgr2011/)」も、先月下旬から、先立って市内9つの劇場で一層レベルアップし始まっています。

琴似・パトスロビーで、多様なチラシ

琴似・パトスのロビーに揃う多様なチラシ

 今年も私は審査員として、1カ月に32本のエントリー演劇を観ることになり、すでに8本は終わりました。昨年は初めての審査で要領も良く分かりませんでしたが、その後1年経ち、今年はかなり周辺情報も増えていますし、しっかりした審査で臨みます。今年の私の視点を、劇場祭のHPに掲載しています。

~~~~~<コメント> 3・11以降、芸術・文化の価値が人々に生きる力を与えるとして、高く評価されています。まだ一度も演劇を観たことの無い、或いは「敷居が高い」と敬遠している多くのごく普通の市民に対して、劇場に足を運んで貰う努力・意欲が感じられること、芝居を通して伝えたいメッセージ、問題提起が明確であること、そして何か新しいものを追いかけている姿、等が私の視点です。演劇に興味はありますが、基本的に「素人」の立ち位置にこだわりたい、北海道の演劇人に期待しています!~~~~~~

●今年のTGR札幌劇場祭大賞の審査員は以下の7人です。
・飯塚 優子 (レッドベリースタジオ主宰) ※審査委員長
・早川 渉 (映画監督)
・秋山 孝二 (NPO法人北海道市民環境ネットワーク理事長)
・松井 哲朗 (劇評誌「続・観劇片々」主宰)
・桑田 信治(株式会社インテリジェンス anウィークリー北海道版編集担当)
・北田 静美 (株式会社ウエス CREATIVE5 営業企画 プロデューサー)
・森  彩夏 (北海道教育大学岩見沢校 芸術文化コース  アートマネージメント音楽研究室所属4年生)

 12月4日は、午後から公開審査会があり、そこで大賞他が決まります。実は、私の所属、この「秋山財団」から「NPO理事長」に変更しました。肩書を入れると漢字が20文字以上も続くことになり、芸術・文化には馴染まない(?)と勝手に自分で判断して代えました!

 

  更に、今年から「常設」となった「500m美術館:http://www.s-artstage.com/2011/artstreet_about/」も一段とレベルアップです。

今年から「常設」へ:500m美術館

今年から「常設」へ:500m美術館

  芸術の秋、札幌は今、盛りなり、ですね。

中川ヒデアキ:追悼ライブ

Posted by 秋山孝二
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  「中川ヒデアキ:追悼ライブ」が、札幌市西区八軒のレッドベリースタジオ(http://www.akai-mi.com/)で開催されました。ここで昨年は10周年記念企画で、こんなコンサート(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=5248)も。

 数少ないインド古典音楽の演奏家として知られた札幌在住の中川ヒデアキさんが、がんにより9月15日に57歳で亡くなりました。演奏仲間には「デンさん」の愛称で慕われ、インド音楽と釣りが好きだった中川さんを悼み、友人らが札幌市内のライブ喫茶などで追悼ライブの企画、初日でした。

右:シタール、左:タブラ

左:タブラ、右:シタール

 この回は、シタール・井上憲司(http://www.kenjiinoue.com/)さん、タブラ・逆瀬川健治(http://homepage2.nifty.com/souhadou/index/Home.html)さんの演奏でした。

タブラ演奏:逆瀬川 健治、シタール演奏:井上憲司

タブラ演奏:逆瀬川 健治、シタール演奏:井上憲司

 とにかく、一つの曲が長いです。初めてだったので、最初は旋律を追いかけて追いかけて、そのうちに催眠術に掛ったみたいに眠くなります、退屈で眠気がくるのとは違います。それからなおも淡々とシタールの響きとタブラのリズムが織りなす不思議な音楽、結局曲の終りが第一部の終了でした。

 私は中川さんには生前お会いしたことはないのですが、こうやって追悼ライブが、以前の仲間たちによって開催されて多くのファンが集まる、死してなおの存在感、素晴らしいですね。

六華同窓会2011

Posted by 秋山孝二
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 高校の「六華(りっか)同窓会:http://www.rikka.net/」の総会・懇親会が、今年も盛大に開催されました。東京には「東京六華同窓会:http://www.tokyorikka.jp/」もあり、こちらは6月に行われました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9007)。

オープニング:吹奏楽部

オープニング:吹奏楽部

  オープニングは吹奏楽部の演奏、続いてダンス部のはち切れそうなパフォーマンス。今年も600名を越える同窓生の登録があり、「絆」を確かめ合ったひと時です。毎年、年長者順に着席テーブル、私たちの期は、この数年、「もうすぐ我々も着席組だよね」と、同期の連中と話をしていましたが、何と今年がその「着席組」だったではありませんか!座って歓談していると、何だかすっかり落ち着いてしまって、立っている若い世代との交流もそっちのけで、立派な「長老組」でした。こうして歳を取っていくのかと、少々の寂しさも感じながら・・・・。

ダンス部:素晴らしい笑顔

ダンス部:素晴らしい笑顔

  懇親会途中で、アコースティックギタープレーヤー、現役大学生・南58期の山木将平(http://yamakishohei.web.fc2.com/top.html)くんの演奏もありました(http://www.youtube.com/user/shoheiyamaki)。素晴らしいテクニックに加えて、特殊奏法等の作曲・演奏活動にもチャレンジし、チラシにあるように、まさに北海道の大地と空の広大さを感じさせました。会場では1stアルバムの「NORTH WIND:http://www.amazon.co.jp/NORTH-WIND/dp/B004OVSP6M」も販売されて、飛ぶように売れていましたね、楽しみです!

山木将人さんの演奏

山木将平くんの演奏

  昨年少し納得のいかなかった一中の大先輩達、今年は気合十分で、一中校歌、応援歌を堂々と歌い上げました!中53期の山本晋也さんは、歌詞を大きめに印刷して皆さんに配り、この日に備えたとおっしゃっていました。

一中同窓生の雄姿

一中同窓生の雄姿

 「六華同窓会」の幹事長をつとめている私は、今年の会誌に、「『自立した個』として生きる時代」と題して書きました。~~~~~~~~

 2011年六華同窓会総会・懇親会、とりわけ今年は、例年以上に開催できること自体を心からお喜び申し上げます。今年のテーマ、「『六華全書』~今、ひもとくとき」からは、多彩な同窓生の「今」と「人生」を紡ぎ、独自の「六華全書」をひも解いていきたいとの意欲を感じ取ります。これまで幹事当番期としてご準備にあたられた南36期の福沢康弘実行委員長はじめ、同期の皆様に心から感謝申し上げます。

本年3111446分に発生した巨大地震、それに連なる大津波、驚愕の東京電力福島原子力発電所事故は、多くの喪失感を生みながらも、今生きている我々に大きな課題を提起しています。そんな中で今年の当番期は、「『六華全書』に集約された『知』の力は、私たちの想いを必ずやかたちにしてくれると信じて」と、大変前向きに語っています、今ここ、まさに六華に集う人々の出番だというように。

 

7月の「FIFA女子ワールドカップ2011」で、「なでしこジャパン」の優勝は、私たちにたくさんの勇気を与えてくれました。選手たちは日々苦労の連続でここまでの道のりを勝ち取り、結果を出し、試合後のコメントも笑顔も実に爽やかでした。さらに今回の佐々木則夫監督は、男子の岡田前監督、ザッケローニ監督にも共通していますが、事前情報を基に戦略・戦術を駆使して「日本らしさ」を創り出し、試合が始まってからは選手に全幅の信頼を寄せて、試合後は選手を称賛してやまない、本当に素晴らしい采配でした。「駒として使う」というより、一人ひとりの考える力を信頼して、情況に応じた瞬時の判断を任せる、組織における「自立した個」の育成、まさに新しい時代の監督像です。311以降の日本に必要な人材は、自分の頭で考え続ける、こうした「自立した個」であり、取りも直さず、六華に集う人々そのものではありませんか。~~~~~~~~

 

3・11以降の同窓会、また「つながり」の新鮮さを感じて良かったな、と。

「母子像・ふるさと」札幌に到着!

Posted by 秋山孝二
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  昨年のフォーラム(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6371)から1年を経て、ワグナー・ナンドール記念財団(http://www3.ocn.ne.jp/~wagner/TOP.html)が札幌市へ寄付した「母子像・ふるさと」が、旧札幌市長公館跡(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4981)に10月31日に到着しました。

 栃木県益子町から大洗のフェリーに乗って、地元益子町の田中さんご夫妻がトラックで搬送して設置も完了しました。今後は周辺の整備・養生を終えて、今月18日午後2時の除幕式を迎えます。

益子からはるばるやって来た「母子像・ふるさと」

益子からはるばるやって来た「母子像・ふるさと」

18日午後2時からの除幕式まではひっそりと

18日午後2時からの除幕式まではひっそりと

 田中さんは、一昨年の中野区哲学堂公園に建立された「哲学の庭・群像:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2792」も、一週間泊まり込みで11体の像を設置しました。今回は数時間でしたが、大きな木箱に梱包して、陸路・水路を経ての搬送、終了後もとんぼ返りでまた深夜のフェリーに乗って、益子に戻りました。3・11以降の震災復旧のお仕事が地元で目白押し、とても札幌でゆっくりしている時間は無い様子でした。

 「母子像・ふるさと」は、台座に23度横向きにボルトでしっかり固定され、18日の除幕式までカバーが丁寧に掛けられました。周辺が整備されるとまた一段と雰囲気も出るのでしょうが、思えばワグナー・ナンドールと出会った私の叔母・ちよさんのふるさとに、しっかり固定された、まさに劇的瞬間なのですよね。

 3・11以降、「絆」の大切さが再認識される昨今、この像が放つ「いつの世でも、どんな国でも確かな絆としての母と子」、それが「札幌市長公館跡地」に建立される大きな意義を感じます。

田中さんご夫妻に金メダル!

田中さんご夫妻に金メダル!

 遠くからありがとうございます、この仕事を成し遂げた田中さんご夫妻に、表彰台で「金メダル」です!!

「みんなのエネルギー・環境会議 札幌」

Posted by 秋山孝二
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  「みんなのエネルギー・環境会議:http://www.meec.jp/」、第3回目が札幌で開催されました。 当日は300人を越える聴衆で満席、セッションも内容が濃く、「エネルギー」、「原子力発電」についても、賛否はともかく、まずは議論の新しいフィールドが生まれている、そんな感じでした。

 コーディネーターをつとめた枝廣淳子さん(幸せ経済社会研究所所長:http://ishes.org/)の能力・センスが、ひと際輝いていたと思います。ある時はさりげなく補足し、ある時は大胆に方向性を変える、以前枝廣さんのワークショップ(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=508)で学んだ「Resilience」な姿勢そのものでした。そう言えばこの研究所のキックオフ・ミーティングは、今年の大震災の直前に東京で開催されました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7722)、何かの因縁ですね。

枝廣淳子さんに関するこの欄での掲載一覧――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9E%9D%E5%BB%A3

豪華メンバーが勢ぞろい!

豪華メンバーが勢ぞろい!セッション1で

 セッション1「エネルギー政策と原子力」
「新しい」エネルギー基本計画はどうあるべきか?
コーディネーター:枝廣淳子氏(幸せ経済社会研究所所長)
登壇者:飯田哲也氏(環境エネルギー政策研究所)
    上田文雄氏(札幌市長)
    澤昭裕氏(国際環境経済研究所)
    澤田哲生氏(東京工業大学原子炉工学研究所)
    鈴木達治郎氏(原子力委員会委員長代理)
    吉岡斉氏(九州大学)
    吉田文和氏(北海道大学大学院) 

 セッション2「再生可能エネルギー」
日本と北海道の自然エネルギーは増えるのか?何が必要か?
コーディネーター:枝廣淳子氏(幸せ経済社会研究所所長)
         鈴木亨氏(NPO法人北海道グリーンファンド理事長)
登壇者:飯田哲也氏(環境エネルギー政策研究所)
    上田文雄氏(札幌市長)
    小林基秀氏(北海道新聞社編集局報道本部編集委員)
    吉田文和氏(北海道大学大学院)

  このフォーラムの内容は新聞等でも報道されましたし、近いうちに録画で掲載されるでしょうから、ここでは逐一の報告は致しません。ただ、 会の趣旨は次のようなものです~~~~~~~~~~~~~~~~~~~HPより~~~~~~~~~

 「みんなのエネルギー・環境会議」は、原発推進/反原発・脱原発、自然エネルギーの今後等について、「こうあるべき」という特定のスタンスを打ち出すためのものではありません。それぞれの観点についての賛成・反対を含め、さまざまな立場や考え方の人々がオープンに日本の産業や暮らしを支えるエネルギーの今後について、考え、語り、議論し、対話する場を作っていくことをめざします。

 エネルギーについて考えることは、私たちがどのような豊かさを望むのか、未来の暮らし方をイメージするのか、を考えることでもあります。国民の参加と合意に基づく民主的なエネルギー政策をつくっていくとともに、エネルギーに関する議論それ自体が日本を真に幸せな民主主義国家にしていく一助になると信じています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用おわり~~~~~

 長時間でしたが、集中力の欠けることなく壇上と聴衆が真剣でした。私は、同じ空間・時間を共有すると、人柄が浮き彫りになってくる、或いは、やり取りの中でその人の人間性がにじみ出ると思うのです。普段活字で読んでいて共感しているつもりでも、本人を目の前にして発言を聞いて落胆する場合もありますし、また、その逆もあったりして。

 さらに今回感じたことは、「今、その重要な立場にいる方が意識を変えることの重み」ですね。ある意味で権力を保持している方、影響力のある方が、「人間として時代と真摯に向き合う」姿勢があるとすれば、それが最も「力」を発揮する、今回、原子力委員会委員長代理の鈴木達治郎さんのお話しぶりをお聴きしていて、そう感じました。

 3・11以降の新しい時代、エネルギーについて、皆で議論していきたいですね!