エネルギーチェンジ研究会 in 浜中(4:最終)

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 今回の研究会開催に先立ち、25日の道知事選の告示前日に、北海道における再生可能エネルギーについて、「北海道再生可能エネルギー振興機構」と「北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク」が共同提案を発表し、それぞれのHPにも掲載しました。最終部分だけ引用します、北海道の21世紀的な「成長戦略」だと確信します、エネルギーの消費者から、生産者をも兼ねる立ち位置へ、ですね。

 共同提案より引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  北海道は今後、人口減少が予想され、かつ1次産業をめぐる状況が厳しさを増していくなかで、北海道の再エネと省エネのポテンシャルを活かすことは、地域経済を活性化する有効な手段です。原子力のリスク、気候変動のリスクを減らしながら、21世紀の展望を切り開くためのエネルギーは、道民の意志と行動の結集によって生み出すことができると確信し、この提案を提出いたします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

* 「北海道再生可能エネルギー振興機構」のHP (http://www.reoh.org/news/20150325kyoudouteiann)

* 「北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク」のHP (http://enechan100.blogspot.jp/2015/03/2015325.html

 研究会翌日の早朝、宿泊施設の周辺、湿原の遊歩道を歩くと、鹿の群れ、白鳥の飛翔、野鳥の鳴き声、波の音、どれをとっても私にとっては「非日常」、抜けるような透明感に心も洗われました。

霧多布湿原ナショナルトラスト事務所

霧多布湿原ナショナルトラスト事務所

朝日の湿原・遊歩道

朝日の湿原・遊歩道

太平洋の波しぶき

太平洋の波しぶき

朝日を浴びて

朝日を浴びて

主催者一行:「ペンション ポーチ」横にて

主催者一行:宿泊先の「ペンション ポーチ」横にて

* ペンション ポーチ http://www6.ocn.ne.jp/~porch/

エネルギーチェンジ研究会 in 浜中(3)

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 浜中町農業協同組合訪問の後、エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/が3年前から続けている「市民のエネルギーチェンジ研究会」の第6回目を、今回、霧多布湿原ナショナルトラスト(http://www.kiritappu.or.jp/の多大なご尽力により、「霧多布湿原センター(http://kiritappu.mond.jp/center/」で開催しました。これまでは、札幌、帯広、別海、遠軽、芦別でしたが、今回も予想を上回る参加者と内容の濃い講演者により、多くの収穫がありました。

 これまで掲載はこちら――>

第一回札幌 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15906

第二回帯広 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15991

第四回遠軽 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18488

第五回芦別 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22492http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22501

 夜は交流会でさらに深いお話の数々、大変楽しく、印象深いやり取りで大いに盛り上がりました。そして地元の方のお迎えはこちらのタクシーでした、「ルパン三世・モンキーパンチ(http://www.hamanaka-lupin.com/」!

ルパン三世 モンキーパンチ

ルパン三世 モンキーパンチ

エネルギーチェンジ研究会 in 浜中(2)

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 まずは、浜中町農業協同組合(http://www.ja-hamanaka.or.jp/modules/top0/を訪問して、石橋榮紀組合長(http://www.ja-hamanaka.or.jp/modules/content05/index.php?id=5#1)から酪農家の太陽光発電システム、ハーゲンダッツジャパンとの取り組みについてお話を伺いました、石橋組合長とは1月の北大に続いてお会いできました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22307)。

 栄農課の試験室環境は大学研究室並の設備と機能でした。

生乳の残留物質検査

生乳の残留物質検査・トレーサビリティ

シャーレの中で培養試験

シャーレの中で培養試験

 そして、クリーンな牛乳はクリーンな環境から作られる、使うエネルギーもクリーンエネルギーです。各酪農家は太陽光発電システム、売電もやって地域としての「メガソーラー」です、「浜中町」のブランディングですね!

基本的には各酪農家ごとの太陽光発電装置

基本的には各酪農家ごとの太陽光発電装置

 一番の課題は送電線への接続部分です。

電力会社との熾烈な交渉の末、実現しました!

電力会社との熾烈な交渉の末、実現しました!

 もう一つ大切なポイントは、糞尿からのバイオガスは発電よりもまずは「熱エネルギー」として活用することが効率性からも有効とのこと、エネルギー資源と得られるエネルギーとを睨んでの優れた現場感覚ですね、特に北海道の場合、「熱」を電気以外のどのエネルギーから調達するかが、今後の省エネルギー時代のポイントであることを再確認しました。

エネルギーチェンジ研究会 in 浜中(1)

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 まずは写真だけで報告します!

浜中農業協同組合

浜中町農業協同組合

自給の太陽光パネル

自給の太陽光パネル

課題は明確ですね!

課題は明確ですね!

明峯哲夫さんを偲ぶ会

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 昨年9月にお亡くなりになった明峯哲夫さん(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21346)を偲ぶ会が、東京・立教大学一号館で催されました。

 ご逝去直後のご子息・牧夫さんの追悼文です:https://sites.google.com/site/norabocom/fuwo-cainde

会場:立教大学
会場:立教大学

集会では100名近くの方がご参加で、明峯哲夫さんの幅広いこれまでのご活躍を、それぞれのフィールドで追悼されました。

  以下は、私に届いた当時のメールから、2009年3月14日、微生物応用研究所大仁研究農場(静岡県伊豆の国市)で行われた第2回新規参入促進検討会議・相談担当者研修会(NPO有機農業技術会議主催)で報告したものを基に、書き下ろした文章からの抜粋です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 農業は農業である

 何百年、何千年と永続的に続く農業は、世界の歴史の中でもそれ程多くない。永続性のある農業はいずれも森林や草地と不可分な関係にある。例えば、(亜)熱帯モンスーン地域の伝統的焼畑耕作は、森林と農地とを輪換させるものだ。アジアに卓越する水田農業は、その地力を上流域の森林資源に依存している。日本の伝統的な畑作農業も、落葉性の二次林(里山)から堆肥源の供給を受ける。また西欧の混合農業は、草地と反芻動物の組み合わせで地力を保持している。農業は作物を植えるだけでは成り立たない。同時に森林や草地を育成しなければならない。植物(作物)は植物(樹や草)の力により育つ。これは農業の基本原理の一つである。

  20世紀の石油文明。地域の森は燃料革命と農業近代化の下、無用の長物として放置された。土は石油製品で蹂躙され、命を育む力を失った。森林と土の再生は、現代社会で最も緊急を要する課題だ。その森林と土の再生は、農の再生なしにありえない。地域社会で、そして人間のくらしで、農の営みがその根幹に位置すべきことの社会的合意をどう形成していくのか。

 真っ当な農業を真っ当にやりつづける人間がいれば、やがて社会は変わる。少数者の力を侮ることはできない。真っ当な農業とはただの農業。そう農業とは農業なのである。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

時代を駆け抜けた明峯哲夫さん

時代を駆け抜けた明峯哲夫さん

進行役 さん
進行役・飯塚里恵子さん

進行役 さん

進行役・小口広太さん
奥様・明峯淳子さん

奥様・明峯惇子(あつこ)さん

 「『自然保護』から『自然奪還』へ」、「庭を耕す」、「植物の環境応答能力+微生物の土壌形成が農業技術を創り出す」、「低投入の中で生きる力が活性化する」等、心に残る言葉がたくさんあります。「いのち」と誠実に、真正面から向かった私の恩師です。私は、明峯哲夫さんのご専門の植物学分野ばかりでなく、思想・哲学分野でも、「いのち」の考え方等、数々の示唆を与えて頂きました。そして、秋山財団へも理念的に大きな影響を与えました。「自分の中の規律を守り続けた男性」、発言者のお言葉でした。

 最後に「東京日記」から引用します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2011年411日号 「天国はいらない、故郷を与えよ」

「種(たね)を蒔くな、収穫するな、食べるな、出荷するな、・・・そこに住むな」。これらは「故郷」に生きる人々への「国家」による迫害である。「国家」の武器は「数値」だ。大気、土、水、海、農産物、魚介類、飲用水などなどの汚染・・・。○○シーベルト、××ベクレムという数値が踊る度に、「故郷」に生きる人々は惑い、追いつめられていく。「原発」はこうして「故郷」を破壊した。科学の粋を集め、権力の限りを尽くしその「原発」を作ったのは、他ならぬ「国家」だ。

首都・東京。光溢れるこの都は人々を魅了する「天国」か。「天国」は「原発」により支えられている。「原発」の喪失は「天国」から光を奪った。今「天国」は深い闇の中に沈む。

「故郷」を追われた人々はどこへ向かうのか。「天国」を失った人々はどこへ彷徨(さまよ)い出るのか。人々の安住の地はいずこか。

「天国はいらない、故郷を与えよ」(セルゲイ・エセーニン)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用おわり

「マッサン」のニッカ余市蒸溜所

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 NHK総合テレビの「マッサン(http://www.nhk.or.jp/massan/」は、いよいよ最終を迎えています。先日、電車で余市町に行き、「ニッカウヰスキー(株)北海道工場余市蒸留所(http://www.nikka.com/distilleries/yoichi/」を見学しました、JR線の土砂崩れで不通だった銭函・朝里間も回復した初日だったので、見学者でいっぱい、雪の白、レンガ・樽の茶、空の青、澄んだ空気の中、素晴らしい時間でした!

 ビール園も同じですが、工場で試飲するとどうしてああも美味しいのでしょうか。瓶からよりもはるかに香しいスモーキーフレーバー、2種類のウヰスキーとアップルワインは、ストレート、ロック、どうやって飲んでも素晴らしい香りと味でした。

 ガイドさんの解説の中、一号貯蔵庫での「エンジェル・シェア」は印象的でした。

~~~~~~~~~~~~~~~ HPより

 創立時に建てられた第1号貯蔵庫のある場所は、当時は余市川の中洲でした。
床は土のままで適度な湿度が保てるよう、また、外壁は石づくりで夏でも冷気が保てるように設計されています。樽の中の原酒は木目を通して呼吸し、少しずつ熟成が進みます。それと共に蒸発が進みます。20年で約1/2ほど蒸発しますが、このことを「エンジェル シェア」天使の分け前と一般的に言われております。※ご見学用に開放している為、1号貯蔵庫のみ空樽を置いています。ウイスキーの原酒が増えるごとに、貯蔵庫の数も増え、現在、26棟でウイスキーが熟成を重ね、開封される時を待っています。

~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 昨年、ニッカウヰスキーは創業80周年の節目を迎えました(http://www.nikka.com/80th/)。夢を実現する竹鶴政孝さんのストーリーは、まさに日本のウイスキーの歴史ですね。

工場内メイン道路

工場内メイン道路

マッサンの部屋

マッサンの部屋

RITA ハウス

RITA ハウス

博物館内で

博物館内で

一号貯蔵庫に静かに眠るウイスキー樽

一号貯蔵庫に静かに眠るウイスキー樽

 札幌から余市まで、JR線は今でこそ高架部分が多くなり、蒸気機関車から電車に代わっていますが、海岸線沿いの素晴らしい景観が続きます。そして、サッポロ、銭函、朝里、小樽、塩谷、余市と、流行歌の中にも登場する地名のオンパレードです。昔、夏の海水浴とか祝津水族館に行った時、トンネルごとに窓を閉めて機関車の煙が入らないようにした時代が懐かしいです。

 NHK総合テレビの朝ドラ、私はこれまではあまり魅かれてはいませんでしたが、一つ前の「花子とアン」は見ていました、役者では特に吉田綱太郎さんの嘉納伝助が好きでした(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20968)。そして今回の「マッサン」では、堤真一さんの鴨居の大将が魅力的でした、「やってみなはれ!」、男を感じるカッコよさですよね!

震災復興シンポジウム 2015 in 盛岡

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 今年の「3・11全国経済同友会震災追悼シンポ」は盛岡で開催されました。岩手県立不来方(こずかた)高校音楽部の「ふるさとの山に向ひて」、「星めぐりの歌」、「時代」、は素晴らしい天使の声、そして参加者全員と手に手つないで「ふるさと」の大合唱は、心に染み入りました、まさに追悼の歌声でしたね。終了後、参加された全国の経営者の多くが、「感動した」、「涙が込み上げてきた」とおっしゃっていました。

不来方高校合唱部

不来方高校合唱部

* 「ふるさとの山に向ひて(https://www.youtube.com/watch?v=yDcKmgrbgjU

* 「星めぐりの歌(https://www.youtube.com/watch?v=w_SeZysa_Ss

* 「時代(https://www.youtube.com/watch?v=vCeNH_vQjfY

 今年も私は第一分科会に出席しました。昨年の様子はこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19311

第一分科会:今年も福島原発事故のその後に注目

第一分科会:今年も福島原発事故のその後に注目

希望を求めて

希望を求めて

 政府、各省庁、電力会社幹部の無責任には憤りを感じますが、今年も現場を預かる方々の使命感はヒシヒシと伝わってきました。毎年毎年、困難な状況の中でも自分の立ち位置で最大限の努力をしている姿を受けとめ、メディアではいろいろ批判がある中、まだ日本は捨てたものではない、そんな気がしてきます。

 あの高校生たちの歌声を聴いて、或はあの場にいた経営者の方々がご自身の故郷の山に向かって、相変わらず「原発再稼働」を思考停止の如く叫び続けるとすれば、その感性に人間か否かを問いたいものです。そして、感性無き経営者が、今の日本の経済界を率いているそのことが、日本国にとって最大の「リスク」であることに間違いありません、担い手を代えないと日本の将来はない!

 <ふるさとの山に向ひて>    作詞:石川啄木   作曲:新井満

 ふるさとの山に 山に向ひて
 言ふことなし ふるさとの
 山は あ~ ありがたきかな

 やはらかに柳 柳あをめる
 北上の 岸辺目に見ゆ
 う~ 泣けとごとくに

 かにかくに 渋民村は
 恋し 恋し 恋しかり
 おもひでの おもひでの山
 おもひでの川

 ふるさとの訛 訛なつかし
 停車場の 人ごみの
 中に あ~ そを聴きにゆく

 かにかくに 渋民村は
 恋し 恋し 恋しかり
 おもひでの おもひでの山
 おもひでの川

 ふるさとの山に 山に向ひて
 言ふことなし ふるさとの
 山は あ~ ありがたきかな
 ありがたきかな

Live in the lib 2015

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 私の出身高校で企画された札幌での「六華ワールドトーク~“Live in lib”シリーズ」第2回は、南35期・志済聡子さんです。一昨年の東京六華同窓会(http://www.tokyorikka.jp/)で、「ワールドフォーラム」第一回がスタート(https://www.youtube.com/watch?v=uCPKnW-p5Xw)、その関連イベントとして札幌で始まりました。札幌南高・林副校長、図書館司書・成田康子さんの多大なご支援で実現しています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【テーマ】 世界は仕事で変わる 仕事で世界を変える

講師 志済聡子さんの略歴(職歴)

1986年 北海道大学法学部法律学科卒業

1986年 日本アイ・ビー・エム株式会社入社

2008年 IBM Corporation (アメリカ)へ出向

2009年 日本アイ・ビー・エム株式会社執行役員に就任

2014年 北海道大学「新渡戸カレッジ」フェロー

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日本アイ・ビー・エム執行役員の志済さん

日本アイ・ビー・エム執行役員の志済聡子さん

学校図書館で在校生に対して

学校図書館で在校生に対して

講演後は活発な質疑応答も

講演後は活発な質疑応答も

 現役高校生に対して、20年後に後悔しないために、二つのアドバイス。

1) グローバル化がもっともっと加速することを前提で自分の将来を考えること

2) グローバル化が進む世界で生きてゆくための素養を身につけること

 今回のイベント会場でお世話になっている札南高図書館司書・成田康子さんは、全国的にも図書館運営で大変著名な方です。著書「みんなでつくろう学校図書館(http://www.iwanami.co.jp/hensyu/jr/toku/1201/500703.html」は、本当に興味深い内容満載です。

 講演後の質疑応答も活発でした。次々に手が挙がって、志済さんの対応も簡潔明瞭、予定時間を過ぎてもなお続いて質問攻めでした。世界で活躍する先輩たちの話を直接聞いて、現役高校生も大いに刺激を受けたでしょうね、今後の一層の飛躍が楽しみです!

林業調査入門編 2015

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 「北海道札幌南高等学校林(http://www.rikka-forest.jp/」についてはこれまで数回書き留めました。

* 春の散策会(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13035

* 100周年沿革誌(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15600

* ファイアプレイスづくり(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21539

 今回は、今、中心的に活動を担い始めている企画活動委員会メンバーと現役高校生の約30名の参加で、来年度の作業に向けた「林業調査・入門編」です。

カンジキをしっかり装着

私もカンジキをしっかり装着

表面ばかりでなく空間もよく見極めて

表面ばかりでなく空間もよく見極めて

線状間伐の事前マーキング作業

線状間伐の事前マーキング作業

お昼はみんなで火を囲み

お昼はみんなで火を囲み

 3月の穏やかな日差しの中で、湿った雪を踏み固めながらの行進、木々の選別・評価、上空の空間の様子、間伐する木の選択等、盛りだくさんのプログラムで充実した一日でした。森林モデルは時間軸をかなり長く設定しないと豊かにならないですね、森林を「材」から「財」にするためには待つ時間が大切かと。人間の生きる知恵が試される、そんな思いです。

 今年は雪が少な目と思っていましたが、現地はまだ1メートル以上の積雪、昨年秋にファイアプレイスづくりで気に吊るした小さな「鐘」も、手の届く高さに見つけました。今度は5月の散策会でまた来ることになりそうです。以前に比べると、同窓生の学校林への関心は、格段に高まってきている気がします、楽しみですね。

卒業式、それぞれの旅立ち

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 3月といっても日本列島は広いですね、北海道札幌市と栃木県益子町でも随分風景は異なっています。これからは日一日春が近づくのでしょう。

札幌市中央区の北海道神宮境内で

札幌市中央区の北海道神宮境内で

栃木県益子町のワグナー・ナンドール財団前庭・白梅

栃木県益子町のワグナー・ナンドール財団前庭・白梅

 3月と言えば卒業シーズン、役回りから公立高校の全日制、定時制、そして今年は通信制を含む私立高校の卒業式にも続けて出席する機会を得ました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=653

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12046

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19219

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19522

 私が評議員を務める公立高校で、全日制は極めてシンプル、来賓挨拶、送辞、答辞は一切なく、卒業証書授与も名前を呼ぶことなく各クラス代表が一括して受け取ります。ただ、その後が思い思いのパフォーマンスでまるでライブ感覚で保護者、来賓、教職員もノリノリで拍手喝采です、「今年はあっさりね」とかの論評、「もっと遠慮しないでやればいいのに!」とかのリクエストも飛び出したりします。これは昔の「欺瞞的卒業式粉砕!」運動の歴史を引っさげていると言われています、私たちが卒業した1・2年後、学校側はとにかく出来るだけ簡素にして早く終了したい、そんな時代もあったとか。

 定時制の場合は、言ってみれば極めて「オーソドックス」ですね。卒業生が少ないこともあるのか、送辞、答辞、最後には「蛍の光(https://www.youtube.com/watch?v=zzcWPu7dxSw)」の斉唱です。特に今年の「蛍の光」は心に沁みました、NHK総合テレビの朝ドラ「マッサン(http://www.nhk.or.jp/massan/)」で、本来のスコットランド民謡の唄として繰り返し紹介されています。

* https://www.youtube.com/watch?v=VZ5IloX7OtE

 昨今の定時制に通う生徒たちの状況は、昔の働きながらというよりも、不登校等で学校に通えなかった子ほか、その理由も多様です。学校評議員として定時制授業を参観する機会が数回ありましたが、先生と生徒がまさに教室内で真剣勝負でした。入学時の子供っぽさが年を経るに従って落ち着いてきて、顔つき、態度まで変わってくるから毎日の教育の力はすごいですね。先生達のご努力も想像を越えるものがあると思われ、頭が下がります。

 私立高校の卒業式は、来賓の多さに驚きました。地域社会の代表の方はじめ、私のような者にまでご案内状を頂くのですから、普段から多くの関係者との繋がりを重視している姿勢がうかがわれます。こちらもどこか懐かしさを覚える「儀式」で、ひと時ノスタルジックな雰囲気に浸ることになりました。

 いずれの場合も、新しい「旅立ち」の子供たちを横から観ていると、本当に「巣立ち」という言葉がピッタリです。社会の荒波の中で、どうかめげずに生き抜いて貰いたいなと、祈りにも近い気持になりますね。

 何はともあれ、それぞれの子供たち、卒業おめでとう!!!

遠友再興塾で学ぶ

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 「遠友再興塾」についてはこれまで数回書きました。今回は昨年のフォーラムに続いて、第2回目の勉強会、講話の一つは、「遠友夜学校と母」と題して、私の中学校の恩師でもある高柳晃先生のお話でした。

<第2回 「遠友再興塾」勉強会>

1) ご講話 札幌市総務局行政部公文書館 榎本 洋介 様 テーマ 「開拓使時代の札幌の整備」

2) NHK収録の遠友夜学校のビデオ 放映

3) ご講話 高柳 様   テーマ 「遠友夜学校と母」

昨年の「再興塾フォーラム」についてはこちら:

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20873

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20891

遠友再興塾代表の山崎健作さん

遠友再興塾代表の山崎健作さん

お母さまが遠友夜学校を卒業された高柳晃先生

お母さまが遠友夜学校を卒業された高柳晃先生

 札幌のマチの歴史を、開拓使時代に遡って整備計画を辿ると、明治期の壮大な夢を感じ、今後の札幌の方向性も見えてくる気がします。と同時に、社会の教育制度に頼るばかりでなく、民間のボランティア活動のまさに草分けとして50年間続いた「札幌遠友夜学校」の実践を学びながら、当時の人々の人材育成への情熱もリアルなお話として受け止めることができます。

 「温故知新」、足元の歴史から学んだひと時でした。

戦後日本の体制、そして世代の責任

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 以前、『戦後史の正体』について、或は昨年のグリーン九条の会「講演会」についての記載でも書きましたが、沖縄から見えてくる「戦後日本の体制」について、今回のこの本もまさに目からウロコです。そして、私たちの「世代の責任」も再確認します。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14211

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21437

本の表紙

本の表紙

目次から

目次から「沖縄の基地」、「福島の原発事故」、「安保村」

 私たちが生きてきた「戦後」なる時代、私はどうやら大きな勘違いをしていたようです。「食」、「エネルギー」、「基地」等、みな同じ構図とも言えます。「論評」よりも「記録」、それに基づいて能動的に「記録すること」、「残すこと」、「伝えること」の大切さを痛感します。

 そして「私たちの世代の責任」も強く感じますね、以下、寺島実郎さんの「世界1月号2015・特別寄稿」より抜粋です:

 人間は環境の子であり、生きた時代に制約される。団塊の世代が、戦後なる時代によって刷り込まれた限界を自覚するにせよ、後代に残してはならない課題を心して直視すべきである。「シルバー・デモクラシー」時代が迫る。人口の四割が高齢者という超高齢化社会では有権者人口の五割、「老人は投票に行く」という傾向を踏まえれば現実に投票に行く人の六割を高齢者が占めることになる。「老人の老人による老人のための政治」になりかねない。

 戦後民主主義が与えられた民主主義であるにせよ、また民主主義が「悪平等」を助長して煩瑣で時間がかかる仕組みであるにせよ、我々は国家主義の誘惑に引き込まれてはならない。「戦争を知らない子供たち」ではあるが、戦争を意識の奥に置き、戦前と戦後をつなぐ時代を生きてきた団塊の世代は、「国家」の名における犯罪を拒否する責任を有す。民主主義の価値を尊ぶからこそ、代議制民主主義を鍛える意思を持つべきで、「代議者の数の削減(議員定数削減)」「議員の任期制限」などによって代議制を通じたリーダーの育成と意思決定の高度化を図らねばならない。

 改めて、戦後日本に光の部分があったとすれば、一つは、冷戦期の「社会主義」からの体制転換の圧力の下に、「分配の公正」を真剣に論ずる資本主義を模索したことであり、空虚なマネーゲームを抑制し「産業と技術」を志向する経済社会を目指したことであろう。さらにもう一つは、日本近代史の省察に立って「開かれた国際主義」に真摯に生きたことであり、大国意識に立つ「国威発揚のための国際貢献」を「積極的平和主義」と言い換える浅薄なものではなかったはずだ。

 そして戦後日本の忘れ物としての最大の課題は「米国との関係の再設計」だ。それは「独立国に長期にわたり外国の軍隊が駐留し続けるのは不自然」という世界史の常識に還ることだ。この意思を失った国を世界では「独立国」とはいわない。

~~~~~~~~~~~~~~~ 抜粋 おわり

 右とか左とかではなく、ギリギリのその時々の選択で戦後日本を支えてきた勢力が劣化し、創り上げてきた価値が破壊されていく過程を観ているような現在、せめて次世代には廃墟となる前に建て直して受け渡す努力をしなけらばならない、それが今を生きる私たち世代の使命であり、責任だと確信します、たとえどんな犠牲を払ってもですね、この「戦後」を生きてきた私たちは。

ブラボー!中島みゆき 劇場版

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 中島みゆき「縁会 2012~3(http://www.enkai-movie.jp/)劇場版」は素晴らしかったですね。「劇場版」と銘打っては第5弾となるそうです。ライブの映画版は所詮映画だろ、となめていましたが、ライブよりもむしろ集中できるし、何せバックのミュージシャンたちがアップで映ったり、横のコーラスにもフォーカスされたり、客席からでは見られない映像が多く、舞台全体はライブよりもトータルの作品としての価値は高い気がします。

 20曲の音楽はイントロから最後までじっくり聴けるし、音も空間いっぱいに拡がって迫力満点、人気の秘密が分かりますね。追加の上映も各地で決まっているとのニュースも見ました。私は、「倒木の敗者復活戦(https://www.youtube.com/watch?v=nWjQuS9HgKI」が素晴らしかった!

緑会 2012~3

縁会 2012~3

 今さらですが、彼女の唄には「力」がある、昨年12月にここに書いた「世情」もいいですね(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21983)。

メディアアンビシャス大賞 表彰式!

Posted by 秋山孝二
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 メディアの優れた番組・記事を市民が勝手に讃える活動、「メディアアンビシャス(http://media-am.org/」が今年も「大賞」ほかを選出し、先月表彰式を開催しました、私は世話人の一人としてお手伝いをしています。

 今年の開催案内には、以下のような認識で参加を呼び掛けています。

 「昨今、民主主義を支える柱の一つであるはずのメディアが、あらゆる意味で危機の最中にあると痛感しています。1つ1つの事例研究だけでも膨大な論文の山ができそうですが、几帳面な検証・議論も不十分に時は流れています。そんな中でも、果敢に取材をする方々、それを勇気を持って番組・記事にする方々に、市民目線から拍手を送り賞状を贈呈する、これが私たちの活動です。年に一回の授賞式、賞状を手渡すだけでなく、受賞者の皆さんからの報告、参加者との質疑も企画し、エールを送り、メディアの現況をめぐって論議を深める場を目指しています。多くの方のご参加をお待ちしています」。

< 審査結果と経過 >

【活字部門】

☆メディアアンビシャス大賞

「戦後70年へ『北海道と戦争』」(8月~現在) 北海道新聞取材班

☆メディア賞

「戦後70年に向けて いま靖国から」(6月~7月) 毎日新聞記者伊藤智永さん

☆アンビシャス賞

「政府事故調の『吉田調書』入手」(5月) 朝日新聞

☆入選(2件)

「『秘密法』を考える」(1月~現在) 北海道新聞取材班

「元朝日新聞記者と北星学園脅迫事件のその後」(雑誌「創」2015年1・2月号)   北海道新聞編集委員徃住(とこすみ)嘉文さん

[選考経過]会員より推薦のあった15本の記事のそれぞれ一部をホームページに掲載。最終審査では推薦者の説明の後、投票・審議を経て各賞を決定した。大賞の「戦後70年へ『北海道と戦争』」は人びとの埋もれた戦争の事実を追う根気よい取材が「戦争の記憶、残虐さを掘りおこしている」と評価された。なお、アンビシャス賞の「政府事故調の『吉田調書』」については掲載社が取り消しているが、「政府が隠ぺいしようとした調書の内容を明らかにするきっかけになり、読者の知る権利に応えることになった」と評価を集め、受賞となった。

【映像部門】

☆メディアアンビシャス大賞

「揺れる原発海峡~27万都市函館の反乱」(5月) 北海道文化放送(UHB)制作放送

☆メディア賞

「陽炎 えん罪被害の闇」(7月) 北日本放送(KNB)制作-札幌テレビ

☆アンビシャス賞

「本当は学びたい~貧困と向き合う学習支援の現場から~」(6月) NHK教育

☆入選(3件)

「裂かれる海~辺野古動き出した基地建設」(12月) 琉球朝日放送制作-北海道テレビ

「和解~広島・中国人強制連行問題の軌跡」(1月) RCC中国放送-北海道放送

「神秘の球体マリモ~北海道阿寒湖の奇跡」(8月) NHK

[選考経過]推薦候補は14件。12月末の1次審査の後、1月の集中上映を経て、投票・審議した。大賞の「揺れる原発海峡~」は支持の多くを集めて選ばれた。「東京の路上で『大間原発を知っていますか?』とインタビューしたり、オンカロと幌延の地層の違いに触れるなど、函館から出発しながらトータルな視点で構成しているところが印象的。しかも、反原発といえる番組が、視聴者に比較的に見てもらえる土曜日午後に放送されたことにも興味がわく」などの推薦理由に共感が寄せられた。入選は3件が同点だった。

【活字部門】 大賞ほか

【活字部門】 大賞ほか

【映像部門】 大賞

【映像部門】 大賞

 東京からもわざわざお二人の方がお越し頂き、取材の様子、番組制作の苦労等について、率直にお話を聴くことができました。時代と真摯に向き合い、先入観念の間違い、新しい世代の価値観の違いほか、ハッと気が付くような現場からのご報告に、参加者一同集中したひと時でした。

 その後の場所を移しての交流会には、これまで最高数のご出席者で、遅くまで大盛り上がり、この企画を継続する意味を再認識した次第です。メディアの最前線で日々奮闘される皆さんとの時間、これからも引き続き大切にしたいですね。詳細の報告は、メディアアンビシャスHPにアップされます、ご出席の皆さん、お疲れ様でした。

* メディアアンビシャス(http://media-am.org/