『戦後史の正体』、凄い本です!

Posted By 秋山孝二
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 孫崎享(うける)さんの「戦後史の正体:戦後再発見双書 http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%BE%8C%E5%8F%B2%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93-%E3%80%8C%E6%88%A6%E5%BE%8C%E5%86%8D%E7%99%BA%E8%A6%8B%E3%80%8D%E5%8F%8C%E6%9B%B8-%E5%AD%AB%E5%B4%8E-%E4%BA%AB/dp/4422300512」は、まさに「戦後の再発見」です。

発売1カ月で16万部の販売!

発売1カ月で12万部印刷済み!

 掲載サイトにある孫崎さんのメッセージも実に興味深いですし、こちらのインタビュー「『戦後史の正体』を読み解く第1夜」も2時間半ですが面白いです(http://www.ustream.tv/recorded/24903934)。発売前twitter予約が6000冊、1カ月で12万部の印刷、twitterでのフォロワーも4万人を越えるとか、3・11以降、賢い日本国民はソーシャルメディアを駆使しての「真実探しの旅」、まさにその通りです。

 記録に忠実であり、日米関係を1945年から解きほぐし、実に明快な記述、沖縄返還、核・原発問題等、アメリカの世界戦略の中での日米関係に、新しい気づきもありました、勇気を振り絞った力作だと思います(http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%BE%8C%E5%8F%B2%E3%81%AE%E6%AD%A3%E4%BD%93-%E3%80%8C%E6%88%A6%E5%BE%8C%E5%86%8D%E7%99%BA%E8%A6%8B%E3%80%8D%E5%8F%8C%E6%9B%B8-%E5%AD%AB%E5%B4%8E-%E4%BA%AB/dp/4422300512#reader_4422300512)。

* 沖縄密約(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12980)はそのごく一部であったことも明解でした

* 戦後日本の国益を真剣に考えていた人々がいた。そして、彼らが潰されてきた歴史

* 米軍基地の全面撤退を主張し続けた政治家・官僚がいた

* 日本国民が事実を知らなさ過ぎ

* 1945年8月15日は、日本が「戦争を終える」と言ったに過ぎない日、国際常識では降伏文書に調印した日が「終戦=敗戦」

* 1945年9月2日「降伏文書:http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/1028/kohfuku.html」に何が書いてあるのか、読んだことがある日本人はどれ程いるのか

* 最初の米国の布告案は、「日本を米軍の軍事管理のもとにおき、公用語を英語とする」、「米軍に対する違反は軍事裁判で処分する」、「通貨を米軍の軍票とする」の3項目、それを命がけで覆した重光葵(まもる)、彼は2週間後に解任された

* 自主路線を排除する装置: アメリカの意向を酌んだ(後押しされた)検察・特捜部、マスメディア、政治家、官僚

* 「日米地位協定」の内容を熟読した政治家、国民は、どれ位いるだろうか?

 

 戦中から戦後にかけて、或いはごく最近の出来事を含めて、とにかく記録に基づいた明解な記述が新鮮であり、腑に落ちます。原発、TPP、オスプレイ配備等、日米関係からの視座で読み解くことがポイント。

 「真実探しの旅」で得たことを、今、ここで、行動に移していきましょう!

3 Responses to “『戦後史の正体』、凄い本です!”

  1. 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 歴史と向き合う8月 2013 Says:

    [...] http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14211 [...]

  2. 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 戦後日本の体制、そして世代の責任 Says:

    [...] * http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14211 [...]

  3. 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 戦後70年、私なりの思い(4) Says:

    [...]  一方、この間出張中に読んでいた「日米開戦の秘話(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/160651)」(孫崎享・著)は、戦争を時間軸でしっかり捉えての歴史検証で、大変興味深かったです。2012年の「戦後史の正体」もすごい本でした(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14211)。 [...]