秋山財団30周年を語る会

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 今年2016年、「公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団(http://www.akiyama-foundation.org/」は30周年の節目を迎えました。今月、これまでの関係者の皆さまにお集まり頂き、「30周年を語る会」を財団2階で開催しました、懐かしいお顔、お元気なお姿、くつろいだ表情の皆さまとこの30年の財団活動をお話することができて、貴重な場となりました。

* 秋山財団30周年を語る集い――> http://www.akiyama-foundation.org/news/1792.html

冒頭に私のご挨拶
冒頭に私のご挨拶

 冒頭の私のご挨拶は、まずは30年間、陰に陽にご支援頂いた皆さまへの感謝の言葉です。私はこれまで、(株)秋山愛生舘の90周年、100周年時にも現役として関わってはいましたが、創業時の状況は数少ない記録からしか推測できませんでした。それに比べて30周年という時間は、設立当時の様子を具に語って頂ける方が複数いらっしゃるという意味で、リアルストーリーの説得力他、大変有難い場となりました。 財団事業は、ただ時の流れとしての線ではなく、それぞれの面としてのネットワーク、さらにその積み重ねとしての空間として、私の意識の中には片時も離れることなく存在しています。時には押し潰されそうにもなりますが、私の記憶に鮮明に残る歴代の理事・評議員・選考委員の皆さま方のご見識ほかに、感謝以外の何ものもございません、そう挨拶の中でもお話致しました。

元秋山財団副理事長の広重先生

秋山財団初代副理事長の廣重力先生

二代目副理事長の菊地耕吉先生

二代目副理事長の菊地浩吉先生

選考委員長ほか理事も歴任された米光先生

選考委員長ほか理事も歴任された米光宰先生

三代目副理事長の秋野豊明先生

三代目副理事長の秋野豊明先生

 普段は理事会、評議員会、選考委員会を開催している2階の空間が、この日は歴史を紡ぐ懇談の場となりました、不思議ですね、全くいつもと違う雰囲気を醸し出していました。そして、皆さんのお顔も笑顔で溢れて、それぞれの30年の財団の思い出が行き交っていました。集まってすぐに撮影した集合写真、本当にお偉い先生方を膝まづかせたり人使いの荒い財団で申し訳なかったです。でも、皆さん、素晴らしい表情で写っていて思わず私もほほ笑みます。

参加者の記念写真

参加者の記念写真

 この会に先立つ評議員会で、4名の理事の退任と3名の新しい理事の就任が決まりました。ご退任される4名の理事は財団設立当初からご指導を頂いた方々で、本当に長きにわたりお世話になりました、心から感謝申し上げます。

前列左から金川理事、大塚理事、飯塚理事、後列中央の秋野副理事長

前列左から金川理事、大塚理事、飯塚理事、後列中央の秋野副理事長

 秋山財団は、将来に向かってさらに前進致します(http://www.akiyama-foundation.org/vision)!!

木朝会6月例会 2016

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 今月の木朝会例会は、NPO法人「KACOTAM(http://www.kacotam.com/」の理事長・高橋勇造さんをお招きしてお話を聞きました。

 これまでの「木朝会」の記載――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9C%A8%E6%9C%9D%E4%BC%9A

高橋勇造理事長

高橋勇造理事長

 この「KACOTAM」は、4年前に立ち上げたばかりで、すべての子どもたちが周りの環境によって、学びの機会が左右されることがなく自己実現に向けて自らの人生を楽しめる社会を目指していて、「楽しい学びの場をつくること」を使命とし、「学びの機会」と「自己肯定感の向上」をキーワードに活動しています。

自ら考える…考えるの「か(Ka)」

行動する…行動するの「こ(co)」

楽しむ…楽しむの「た、む(tam)」

合わせてかこたむ(Kacotam)と名付けたそうです。

活動の目的

高橋さん自身の紹介

基本的な活動は

基本的な活動概要

 若い世代が、今の教育環境の中で機会に恵まれていない人々の課題解決に向き合い、格闘している姿に感銘を受けました。今後、秋山財団も、何らかの形でコラボが出来れば嬉しいなと思った次第です。

東京六華同窓会 2016

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 「東京六華同窓会 2016()」に先立ち「六華ワールドフォーラム(http://www.tokyorikka.jp/worldforum/WF-mae-2016.html」、今年のテーマは、「若者よ 早く世界に出よ!先輩たちよ 早く若者を世界に送り出せ!」でした。

* これまで記載したもの――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%85%AD%E8%8F%AF%E5%90%8C%E7%AA%93%E4%BC%9A

 まずは、同窓生ではありませんが、2014年ノーベル物理学賞受賞者で米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授・中村修二先生のビデオメッセージです。当初、基調講演を行う予定でしたが、急遽帰国せざるを得ず、ビデオによるメッセージとなりました。英語力の重要性と、英語によるコミュニケーション能力を身に付けるために、若いうちから英語圏に留学することの重要性を強調されていました。

ビデオメッセージで中村先生
ビデオメッセージで中村修二先生

 つづいて基調講演として、早稲田大学大学院商学研究科・早稲田ビジネススクール准教授・池上重輔(南35期)先生、国際舞台での企業マネージメントやコンサルタントの経験が豊富です。

池上重輔先生

池上重輔先生

 毎年6月開催の東京六華同窓会総会・懇親会は600名近くが参加しました。

東京六華同窓会総会に私も札幌の六華同窓会副会長として登壇

東京六華同窓会総会に私も札幌の六華同窓会副会長として登壇

同窓会懇親会ではNHKアナウンサーの

懇親会司会はNHKアナウンサーの高市佳明(南41期)さん

札幌一中の校歌を壇上で唄う同窓生

札幌一中の校歌を壇上で唄う同窓生

 私も懇親会でたくさんの方々と懇談できました、特に世代を越えてのお話はうれしかったですね。

学校林の活動で出会う三世代?

学校林の活動で出会う三世代?(北口さん撮影)

札幌座サロン 6月例会

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 北海道演劇財団の札幌座を応援する会「札幌座クラブ」が毎月開催する「札幌座サロン」、6月例会は盛りだくさんの内容でした。メインゲストは東京からの西堂行人さん。「ギリシャ劇」というものについて大変面白いお話でした。

 「学び舎ZOO」という今年から始まったシアターZOOの学芸企画で、たくさんの人が集まりました。劇場で演劇を見る前に、その演劇にまつわる諸々を専門家に話してもらおうという企画です。今後も、秋の「肝っ玉おっ母」の前にブレヒト劇について、冬の「ワーニャ」の前にもチェーホフ劇についてなど、継続して開催されるようで楽しみですね。

 西堂さんと、演出の清水友陽、斎藤歩が司会進行を務める形でレクチャーを始めました。

 7月公演「鳥(http://www.sapporoza.com/program-index/?program_id=739」、今から約2400年前に、ギリシャ人アリストパネスの『鳥』という作品は上演されたギリシャ喜劇です。ギリシャ劇といえば、悲劇が日本ではよく知られているのですが、ギリシャ喜劇の成り立ちやギリシャでの演劇や劇場のこと等、大変新鮮なお話、特にシェークスピア以前の演劇の歴史は興味深かったですね、そもそも言葉とは、とか、対話とかの意味合いが。

いつにも増しての参加者!

いつにも増しての参加者!(札幌座クラブFBページより)

左から斎藤歩さん、清水友陽さん、西堂行人さん(札幌座クラブFBページより)

左から斎藤歩さん、清水友陽さん、西堂行人さん(札幌座クラブFBページより)

 今回は人形の沢さん、音楽の歩さん、ダンサーの東海林さんはじめ若手の役者たちが頑張って踊り、舞い(?)ます、飛べるかどうかが問題ではありますが・・・・。

次期札幌座公演「鳥」の予告編

次期札幌座公演「鳥」の予告編

最後はサプライズのご登場、沢則行さん

最後はサプライズのご登場、沢則行さん

G7伊勢志摩サミットに思う

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 先月の「G7伊勢志摩サミット」は、日本では2008年7月の「G8洞爺湖サミット」以来のホスト国としての開催でした。マスメディア的には、直後の米国オバマ大統領の広島訪問に注目が集まったようですが、8年前の洞爺湖サミットでNGOの市民フォーラムの一人として参画した私から見ると、今回のサミットで政治の劣化・稚拙さを痛感しました。

 東洋経済ほか、各メディアに掲載されているように、安倍首相の総括ほか、現状認識を大きく歪めて、サミットの場を選挙を控えた国内政局づくりに落とし込めた政府の大罪は許し難いものがありますし、世界に恥をさらした気がします。

 首脳会談で安倍首相が「リーマン・ショック前夜」の根拠として提示した資料は、世界経済の需要動向を示す「コモディティ価格の推移」「新興国の経済指標」「新興国への資金流入」「2016年成長率の予測推移」の4点で構成されていましたが、そのどれもが根拠としてはあまりに幼稚であり、認識の誤りが明白です。IMFのクリスティーヌ・ラガルド専務理事は、翌日にすかさず「世界経済は2008年のような危機にはない」と安倍首相の意見をまっこうから否定しました。

* 東洋経済から <http://toyokeizai.net/articles/-/120248

* 「リーマンショック前夜」を裏付けれ資料を作ったのは誰か~未遂に終わったサミットを国内政争の道具にする計画

https://www.youtube.com/watch?v=jRi_FShnklI

 更にしばらく経って、「リーマンショック前夜」発言自体を無かったことにする見え透いた修正を行っているのです。国内ではこれまでゴリ押しした発言修正等は、さすがに国際政治の場では通用するはずもありません。外国メディアは厳しい指摘をしていました。

 2008年洞爺湖サミットは自体は、洞爺湖及び国際メディアセンター(IMC)がある留寿都がメインでしたが、事前のアウトリーチ20か国会合は札幌市内で開催されたので、世界の首脳が札幌のホテルを貸し切る形も多く、、警備も含めて1972年冬期オリンピック以来の国際色豊かな数日間でした。中国の胡錦濤首席一行の車列が、私たちの目の前で創成川沿いの道を疾走する風景は今も忘れられません。2008年では、NGOも活発で、時を同じく札幌市内で世界からNGO関係3000人が集合し、様々な議論を展開しました。終了後の私なりの総括はこの欄にも当時、以下の通り掲載しました。

< http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54

 また、開催前には、NGO代表の皆さんと北海道代表として当時の福田首相ほかと意見交換するために首相官邸を訪問し、2時間近く真摯に課題・解決策等を議論しました。

2008洞爺湖サミット直前に首相官邸で

2008洞爺湖サミット直前に首相官邸で

 NGOフォーラム最終日には、集まったすべてのNGOから「札幌宣言~世界の貧困をなくすための市民の声(Sapporo Declaration: Global Voices to End Poverty )~」も提起されました。間近にそのプロセスを見て、私は大変勉強になり、以後の活動に役に立ちました。

<札幌宣言(http://jnne.org/img/G8documents/Sapporo-anouncement-Final.pdf)>

 NGO幹部を乗せて私が運転する車で、留寿都にある国際メディアセンター(IMC)にも行きました。2000人を越える世界のメディア関係者及びNGOの方々100人位が滞在していると聞きましたが、中ではそれ程の人たちを感じる場面は無く、また、サミットでG8の首脳たちと直接取材できるのは数十人と限定されているではありませんか。それ以外の記者たちは、数日間、ただひたすらこのIMCで無料飲み放題・食べ放題の環境で記事を発信していることを知り、サミット自体のセレモニー化を実感しましたね。滞在者の中には、「前年のドイツよりも料理も飲み物も素晴らしいね」、「すっかり太ってしまうよ」と恥ずかし気もなく言っている者もおり、「貧困」、「飢餓」と言ったテーマ等に心を寄せる雰囲気もない、そんな現実に複雑な思いでした。

 あれから8年経って、当時も酷い政治と感じていましたが、今年のサミットの日本政府の発するメッセージを読んで、益々坂を落ちる現状に危機感を抱きます。と同時に、嘆いている暇もないので、自分の出来るフィールドで何とか少しでも夢を持てる社会づくりにまい進したい意欲も強くなりますね。

チェリスト 宮田大 @ 札幌

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 宮田大さん(http://www.daimiyata.com/)のチェロリサイタル、エネルギッシュな躍動感と技が印象的でした。2009年、第9回ロストロポーヴィチ・チェロコンクールで優勝、これは日本人として初めてだそうです、まだ30歳で今後が楽しみです!

当日チラシ

当日チラシ

 後半の「プロコフィエフ チェロ・ソナタ ハ長調(http://ml.naxos.jp/opus/10712)」はすごかったです。

 数年前に、同じキタラホールで、ミッシャ・マイスキーのリサイタルも印象に残っていますが、今回の宮田大さんのほとばしる演奏と音色は、若さと同時に卓越した技量も感じました、チェロはやっぱりいいですね。

 この欄でこれまで書いたチェロに関してはこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AD

遠友みらい塾、ほか

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 5月は札幌、東京で各種フォーラムが盛りだくさん、その中から私が参加した二つをご紹介します。

 まずは、「新渡戸稲造記念遠友みらい塾」、昨年10月に発足し、随時、分科会がスタートしています。先月はその中で、「マチづくりプロジェクト」として、札幌市内丘珠空港を軸とした「丘珠研究会」の報告でした、講師は塾の会員、武山泰典さん(武山事務所㈱代表取締役)でした。

「新渡戸稲造記念遠友みらい塾」――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%A0%E5%8F%8B%E3%81%BF%E3%82%89%E3%81%84%E5%A1%BE

 札幌都心にある丘珠空港の活性化を図る目的で、札幌の経済人ら13人で設立された丘珠研究会(会長・加森公人・加森観光社長)は、4年前に、『札幌丘珠空港の役割と将来像~地方創生と地方空港の役割~』と題したセミナーを開催しました。経済界や行政などから約600人が参加、フジドリームエアラインズ須川恒次社長や大阪観光局溝畑宏理事長などが講演、同研究会は滑走路延長やもう1本の滑走路建設など具体的な提言も行いました。

 その冒頭で加森会長は、「研究会は2011年7月に発足しこれまで64回の議論を重ねてきた。我々の身近にあってあまり利用されていない丘珠空港を新千歳空港のセカンダリー空港として、また樽前山噴火の際には新千歳が使えなくなるリスクがあるため危機管理からも丘珠活用を考えるべき」と訴えました。さらに、「石狩湾新港にも近く産業振興、観光客誘致、札幌の新しいマチづくりの観点からも丘珠の重要性は増す」とその効果についても言及し、武山さんもそのフォーラムで研究会の報告をされました。

* セミナーの様子――> http://hre-net.com/keizai/keizaisougou/16444/

竹内さんのプレゼン

武山さんのプレゼン

 先日の武山さんのお話では、プライベートジェットの駐機場建設、ターミナルビル建て替え、空港名の変更など新構想ほか、空港充実ばかりでなく、地下鉄駅からアーバンロープウェイで利便性を高めること等、周辺のマチづくりとの相乗効果も期待できることが注目されました。丘珠研究会が誕生して5年、民間の活力でチャーター便とは言え丘珠空港のジェット機就航にも道を開き、同研究会の活動は民間発想による地方創生のモデルケースと言えるもので、今後は札幌市や道とともに国への要望や地域住民の理解を得る具体的作業に入るステージとなっていますね、今後も追いかけていきたいプロジェクトです。

 もう一つは、東京で開催された「IBM Watson Summit 2016」です。「~ようこそ、コグニティブの時代へ」のサブタイトルにも示されているように、「Big Data」、「AI」を基盤に、様々な分野での展開事例も紹介されました、大いに刺激を受けましたね。時代は確実に進化している、そんな実感でした。

* IBM Watson Summit 2016」 http://ibmevent.jp/watsonsummit2016/

当日プログラムの表紙

当日プログラムの表紙

 「IBM Watson」のテクノロジーを中心に、IoTやコグニティブ技術、クラウド、アナリティクス、FinTech、APIエコノミーなど最先端テクノロジーのビジネス活用方法や先進事例などが多数紹介されていました。コンピュータが自ら認知/学習し、考える仕組みである「コグニティブ・コンピューティング」、人と同じように、いやそれ以上に膨大な自然言語や文書、映像等のデータを理解・学習することで 、さらに進化を続けています。

ぎっしり詰まったプレゼンの数々

ぎっしり詰まったプレゼンの数々

 このコグニティブ・コンピューティングを支えるプラットフォームが「IBM Watson」ですね。先日のフォーラム冒頭でも、金融機関や保険会社、医療・ヘルスケア、コールセンター、小売、Eコマースなど幅広い分野で、「IBM Watson」を活用したサービス導入やビジネス開発が進み始めている事例も紹介されていました。

 今回の「IBM Watson Summit 2016」は、今年度の日本IBMが主催する最大規模のカンファレンスとのことでした。開始前、休憩時には、プロフェッショナルのボーカル・バンド演奏もあり、照明も色とりどりでさながらライブ会場でしたね。

会場内はさながらライブステージ!

会場内はさながらライブステージ!

 昨今、鬱陶しい話題の中でまみれている感が強かった私としては、上記の二つのようなフォーラム参加の機会を得て、少し元気が出てきました、時代は確実に前に進んでいる、そんな手応えを実感できる場でした。

海軍記念日 2016

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 今年も海軍記念日(5月27日)に、札幌護国神社で慰霊祭が催されました。どうして私のブログに旭日旗?、と思われる方も多いかもしれませんが、戦後を生きてきた私にとっては、ここが「反戦」の原点です。私の父は「北海道全海軍の集い(http://kanazawa.jimbou.net/catalog/product_info.php/products_id/37600)」の会長を務めていました。

< 参考: 北海道全海軍英魂之碑 https://nyh3boys.theblog.me/posts/210535?categoryIds=25631

 昨年の様子はこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23518

札幌護国神社本殿で

札幌護国神社本殿で

 昨年よりも参列者は多く、終戦後71年を経て、なお海軍の絆は健在でした。昨今の新たな安保法制、直近の自衛隊演習場における実弾での射撃訓練等、自衛隊にとっては見過ごせない状況に、戦争体験を持つ方々、及び自衛隊OB達の複雑な心境を垣間見るやり取りもありました。戦争に一番身近にいるのは、やはり現役の自衛隊員なのでしょう。

 反橋宮司の鎮魂の詞は実に内容の深いものでした。

『すべての日本人へ』、出版記念!

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 (一財)新渡戸基金(http://www.nitobe.com/)の常務理事・藤井茂さんと、元新渡戸文化学園中学高校校長の長本裕子(http://www.tokyobunka.ed.jp/school_guide/youkoso/koutyou.html)さんの共著、『すべての日本人へ~新渡戸稲造の至言』の出版祝賀会が、東京と盛岡で和やかに開催されました。昨年一年間にわたり盛岡タイムスに連載した《新渡戸稲造の至言》が、単行本として発行されたのです。東京の祝賀会で司会をされた柴崎由紀さんのブログでも紹介されています。

* http://inazo-nitobe.blogspot.jp/2016/05/blog-post_63.html

著書の表紙:新渡戸直筆のイラストも

著書の表紙:新渡戸直筆のイラストも

 開会直後は、賀川豊彦の詩「永遠の青年(http://kagawabooks.blog.shinobi.jp/%E8%A9%A9%E9%9B%86/)」の朗読。

冒頭の詩の朗読と司会者・柴崎由紀さん(左)

東京では冒頭に詩の朗読と司会者・柴崎由紀さん(左)

著者のお一人・藤井茂さん(右)と東京女子大学・小野祥子学長

著者のお一人・藤井茂さん(右)と東京女子大学・小野祥子学長

もう一人の著者・長本裕子先生

もう一人の著者・長本裕子先生

参加者で集合写真

参加者で集合写真

 さらに新渡戸基金の本拠地、盛岡でも祝賀会が開催されました。開会にあたり、「新渡戸稲造を讃える歌」を太田代政男さまの素晴らしい歌声で披露されました!

会の冒頭で素晴らしい歌声

スタートは素晴らしい歌声

 地元盛岡では、産学官の幅広いリーダーがお集まりになり、花巻、東京からも足を運ばれていらっしゃった方も多かったです。光栄にも、私は乾杯の音頭を言われて、新渡戸稲造ご夫妻によって設立された「札幌遠友夜学校」記念公園、記念館建設に向けた取り組みの現状を少しご紹介する機会にもなりました。

<札幌遠友夜学校記念館建設の取り組み>

* http://nitobe-enyu.org/

* http://enyumirai.main.jp/

 祝宴では、皆さん席を立ってあちこちで人の輪ができて、多くの方々と交流して楽しかったですね。それと会の後、お二人の著者を囲んでの少数の懇親会がまたまた大変盛り上がりました。私も普段はあまり撮ったことがなかったカメラのビデオモードだったり、自分の声がリラックスしていることに驚きました。やはり、私の体には、半分東北の血が流れているのでしょうね、八戸出身の父を思い出しながら、ふとそんな思いにも耽りました。

会終了後は、少人数での懇親会

会終了後は、少人数での懇親会

札南高学校林 春の散策会 2016

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 札南高学校林(http://www.rikka-forest.jp/outline/)を舞台に、恒例の「春の散策会」が開かれ、過去最高の180名を越える参加者で大盛況でした。

 過去の学校林での活動はこちらに記載しています:

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23501

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23575

 素晴らしい晴天にも恵まれ、有明小学校校庭を出発して、学校林に入る長い列。記念碑では恒例の集合写真、そして財団関係者たちは昨年秋に1年生が下草刈りを行った場を通りながら、今年の作業道開設現場へと急ぎました。

180名を越える参加者

180名を越える参加者

昨年秋の1年生による下草刈りエリア

昨年秋の1年生による下草刈りエリア

今年新たに開設した作業道

今年新たに開設した作業道

 この数年、企画活動委員会を中心に、活発な活動を繰り広げています。今年の3月には、「雪の学校林を歩こう~学校林未踏エリア調査・観察体験(http://www.rikka-forest.jp/info/2016/01/post-7.html」という企画があり、大変貴重な体験で参加者も大満足でした。

 これまでは山林保全を主たる活動としていましたが、100年を経たこの学校林、今後は「環境林」、「教育林」として、私たち同窓生は言うに及ばず、地域の皆さまとも共同の企画を行ったり、自ら森林計画の策定もしていきたいと思っています、本当にこれからが楽しみです。

きたネット総会 2016

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 「認定NPO 北海道市民環境ネットワーク(きたネット)(http://www.kitanet.org/」の年次総会が今年も同日行事とともに開催されました。

同日行事 < 世界とつながる・世界に発信する「北海道の生物多様性を守るために」 >

録画――> https://youtu.be/rILpWweUW4o

世界の中の北海道、という視点で、私たちが守るべきものは?
北海道が世界の環境保全に果たすべき役割は?
酪農学園大学の名物教授お二人にお話をうかがいます。

【講師】

金子 正美 先生 <http://www.seimeikankyo.jp/gis/menbers/pg60.html

酪農学園大学 環境共生学類GIS研究室 教授/RCE北海道道央圏協議会 会長
2016年3月に設立したRCE北海道道央圏協議会についてのお話も。
1957年、赤平市生まれ。帯広畜産大学卒業、北海道大学大学院環境科学研究科修 士課程修了。北海道庁環境政策課、北海道立環境科学研究センター 科長などを 経て、2006年から現職。共著書に『鳥の自然史―空間分布をめぐって』(北海道 大学出版会)、共編書に『自然環境解析のためのリモー トセンシング・GISハン ドブック』(古今書院)など。

生物多様性 金子正美先生

生物多様性 金子正美先生

【講師】

吉田 剛司 先生 <http://blog.goo.ne.jp/wildlife_tuyoshi

酪農学園大学 環境共生学類 野生動物保護管理学研究室 教授
ウィスコンシン大学スティーブンスポイント校卒業 イリノイ大学大学院修了。 京都府立大学大学院修了、博士(農学)。2007年~酪農学園大学 環境システム 学部 生命環境学科准教授2013年~ 酪農学園大学 環境共生学類教授。エゾシカ などの大型哺乳類の保護管理、ザリガニからカエルまで幅広い外来生物の対策、 道内外の希少種の保全が主な研究テーマ。野生動物 管理を担う人材の育成に取 り組むと同時に、小中学校などでの環境教育やイベントを通して、一般の人々に 野生動物の保全を広く呼びかける活動を行っている。

世界へ発信 吉田剛司先生

世界へ発信 吉田剛司先生

吉田剛司先生の軽妙なトーク

吉田剛司先生の軽妙なトーク

温暖化の危機

温暖化の3つの危機

 金子先生、吉田先生のお話は、自由闊達そのもの、特にお二人の若い時の写真を拝見して好奇心いっぱいの研究者の姿を見つけました、「野生生物」を研究するスタンスは、やはり「ワイルド」、「リベラル」であることが必須なのでしょう、このような先生の下で学べる学生たちは本当に幸せですね!

 年次総会も無事終了し、恒例の交流会でした。毎年同じですが、なぜか総会よりも交流会の参加の方が多いのです!?

交流会も盛り上がり

交流会も盛り上がり

愛生舘の「こころ」 (16)

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 午後は、千葉市花見川区柏井の川口家(旧家)を訪問し、川口久子さまへのご挨拶と愛生舘事業関連のお話を伺いに参りました。当時のことを知る川口新之丞の娘さんの次男・川口和夫氏の妻・川口久子さまと、同居のご長男で新之丞の曾孫にあたる川口貴雄さまとお話をし、いろいろ新しい事実を知ることができました。

川口家の正面の門

川口家の正面の門

門横の敷地内には鳥居・神社も

門横の敷地内には鳥居・神社も

広大な敷地に母屋も重厚

広大な敷地に母屋も重厚

川口久子さま(右)とご子息の川口  さま(左)

川口久子さま(右)とご子息の川口貴雄さま(左)

川口

川口新之丞さま、42歳でご逝去

部屋の中には揮毫ほか歴史的作品がたくさん

部屋の中には揮毫ほか歴史的作品がたくさん:正面上は勝海舟の書

 川口家の蔵に保管されていた貴重な資料は、千葉市郷土博物館に寄託され、大切に保管されています。こちらでは、久子さまから、川口家のリアルなお話の数々を聴くことができました。家を継ぐことの難しさと価値みたいなものを、あらためて感じましたね。

 明治の初期、「くすり」に対する信頼がまだ社会的にない時代、松本順の処方による「お墨付き」三十六方製剤の販売会社「愛生舘」を立ち上げた高松保郎、それを財政的に支えた川口新之丞、その新之丞の下で支部創設の実務に携わった初代秋山康之進、やがて出資者と創業者との間に不信感が募り、「愛生舘」事業自体はほんの数年で終わりを迎えますが、すでに営業を始めていた北海道支部では、支部が自立して「秋山愛生舘」として、開拓時代の北海道民の健康を後方から支援するために、新之丞の熱い協力を得て、営業活動と商品供給を続けました。全国展開の夢はそのスタートからつまずきましたが、北海道で暖簾を守り、信頼を得た企業活動は100年以上続き、1997年、広域医薬品卸「スズケン」と合併して、明治の創業時の全国展開を果たし、その夢を実現するに至りました。

 古きを知り、私なりの何かストーリーの完結を見た清々しさを感じた一日でした。これからいよいよ、秋山財団30周年記念事業として「愛生舘文庫」の創設に向かいます!

愛生舘の「こころ」 (15)

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 初代秋山康之進と千葉の川口家との関係は、これまで一枚の領収証で繋がれているだけでした。この度、時間を作って千葉市亥鼻(いのはな)にある千葉市郷土博物館と川口家を訪問し、調査をして参りました。

まずは、千葉市立郷土博物館(http://www.city.chiba.jp/kyoiku/shogaigakushu/bunkazai/kyodo/kyodo_top.html)です。

復元したお城の中に郷土博物館

復元したお城の中に郷土博物館

 今回の訪問の目的は、秋山財団30周年の記念事業として、秋山記念財団内に「愛生舘文庫」創設の準備を進めている中、初代秋山康之進、松本順、川口家(雷鳴堂社長)川口新之丞との関連で、愛生舘事業に関する残遺資料の有無の確認・閲覧でした。

 川口家から数年前に、約15,000点の資料がこの郷土博物館に寄託されていると聞いていましたので、事前に知りたい範囲の情報をお伝えして、係の学芸員・土屋雅人さんにお願いして用意をして頂いていました。当日は段ボール10箱位ありましたでしょうか、綺麗に番号付き袋に整理された資料から、一点一点開封して記録をさせて頂きました。数々の貴重な新たなものがありましたが、その中から三点だけご紹介致します。

 初代秋山康之進の実父・芝田玄達は、川口家川口理右エ門さんの主治医でした。まずは、その診断書を数点見つけました、日付は「明治十壱年」とあります。多少虫食いの紙ですが、鮮明な文字の臨場感は素晴らしいです。

初代秋山康之進の実父・芝田玄達と川口理エ門さんとの関係

初代秋山康之進の実父・芝田玄達と川口理右エ門さんとの関係

 二つ目は、初代秋山康之進の印鑑証明と思われるもの。

初代秋山康之進の印鑑証明書

初代秋山康之進の印鑑証明書

 更には、初代秋山康之進が川口新之丞さん宛に出した書簡の封筒です、直筆の名前と折り方に注目です。

初代秋山康之進の直筆封書

初代秋山康之進の直筆封書

 今回、郷土歴史研究家・中澤惠子先生と学芸員・土屋雅人さんには、長時間本当にお世話になりました。何か歴史の扉が大きく開き、光が差し込んできた感動を覚えました。

郷土歴史研究家・中澤惠子先生と学芸員・土屋雅人さん

郷土歴史研究家・中澤惠子先生と学芸員・土屋雅人さん

 現在、世界の博物館では、資料のディジタル化が進み、インターネットによる検索機能で、全世界の博物館がネットワーク化される日も遠くないようです。今回の私たちの調査により、私たちがリクエストした資料もデジタル情報で保管されるようですので、また一段、アーカイブスとしての価値も高まるのかと期待が膨らみます。一つ一つの資料を丹念に調べていく大変根気のいる活動ではありますが、私自身、先代からの遺言の未実現活動として、秋山財団30周年の節目に、何とか完成させたいと強く感じた次第です。

 余談ですが、この博物館の場所、はるか45年前に、私が千葉大学の入学式が執り行われた場所であり、本当に久しぶりの訪問でしたが、別の意味で感慨無量でした。さらに、学芸員の土屋さん、同じく大関さんは、ともに千葉大学の後輩とのこと、何か浅からぬ「縁」に感動しました。

 土屋さんに送って頂き、午後からは花見川区の川口家を訪問しました。

世田谷区下北沢フォーラム

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
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 先日(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=26647)に続いての世田谷区シリーズ、今回は下北沢フォーラムでポートランドのマチづくりをモデルに、「しもきた商店街振興組合(http://www.shimokita-info.com/」が主催です。

吹田良平さんの小気味よいポ市の紹介

吹田良平さんの小気味よいポ市の紹介

 吹田良平さんは、2年前に帯広でもお話を伺い、その時も大変興味深い内容でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19779

ポートランド国際空港のカーペット交換を巡ってのこだわり!
ポートランド国際空港のカーペット交換を巡ってのこだわり!

こちらもポ市的こだわり?

こちらもポ市的こだわり?

 PDCの山崎満広さんと一緒に吹田良平さんもパネラーで面白トークでした。

PDC山崎さんも参加してのパネルディスカッション

PDC山崎満広さんも参加してのパネルディスカッション

再生されたパール地区のデザイン

再生されたパール地区のデザイン:人と公共交通で賑わいを

 PDCの山崎満広さんについてはこちら(http://noren3.com/interview/featuring-today1/)。つい先日著書を出版しました、「ポートランド 世界で一番住みたい街をつくる」です。

http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC-%E5%B1%B1%E5%B4%8E-%E6%BA%80%E5%BA%83/s?ie=UTF8&page=1&rh=n%3A465392%2Cp_27%3A%E5%B1%B1%E5%B4%8E%20%E6%BA%80%E5%BA%83

 札幌もポートランド市から学ぶ絶好のチャンスです!