「IBM 北海道会議」は、年一回、時のテーマを軸に地元の様々のセクターの方々が集中して議論する場です。この会議に私は、第一回から三回まで続けて参加し、3年前に久しぶりに復活参加(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10557)を果たしました。毎回、一泊二日の濃密な議論は、私にとって大変よい刺激の場となっています。今年の基調講演は、「里山資本主義(http://www.tfm.co.jp/forest/?itemid=79552)」で著名な藻谷浩介(http://www.jri.co.jp/page.jsp?id=20680)さんで、分科会でもご一緒させて頂き、今年は一層貴重な会議となりました。
藻谷浩介さんのプロフィール~~~~~~~
地域エコノミスト。日本政策投資銀行参事役を経て現在、日本総合研究所主席研究員。長年、地域経済再生のために全国で提言を続けている。日本の全市町村をくまなく回り、年間300回もの講演活動を行う。著書に『デフレの正体』。NHK広島局制作の「里山資本主義シリーズ」にナビゲーターとして出演し、身近な資源を活用する地域発の新たなライフスタイルを提言した。2013年夏には、NHK広島取材班と共著で『里山資本主義 ―日本経済は「安心の原理」で動く』を出版した。
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◆里山資本主義とは
里山資本主義とはマネー資本主義の反対語としてつくった言葉です。マネー資本主義では、生活に必要なものを全てお金で買ってきます。ですので、お金が大事なので、もっともっと持っているお金を増やしましょうというのがマネー資本主義です。
里山資本主義はその反対で、なんでもかんでもお金ばかりではなく、生活に必要なものは採ってくるとか、物々交換とか、育てるとかして調達してはどうだろうということです。
NHKのこの番組「里山のちから(http://www.nhk.or.jp/eco-channel/jp/satoyama/interview/motani01.html)」を、私は昨年度後期、札幌学院大学(http://www.sgu.ac.jp/)で「経営組織論」の講義の中で取り上げました、学生たちの反応はかなり良かったですね。
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18929
今年のテーマは、「北海道の超高齢社会にどう対応するか」でした。藻谷浩介さんの基調講演は新しい視座へのヒント:
* 基本的な経済の現状認識を「率」ではなく「絶対数」でみることが重要
* 高齢化自体は50年も経れば解決する
* 事実を正面から見ること、角度を変えるではない
* 「北海道」の問題は「全アジア的」問題でもある
* 「北海道」を「東京」との比較で見てはいけない
二日目は各分科会報告の後に全体討議でした。参加者の皆さんは、日頃様々の場で講演をされている方も多く、「北海道の超高齢社会にどう対応するか」に対して、とにかくたくさんのキーワードが続々と出ていました。
* 健康増進プログラム
* 移住促進
* 活性化には4つの「K」 : 環境、健康、観光、科学技術
* 「中国共産党」と付き合うのではなく、「中国人」とどう向き合うかではないか
・・・・・・ 意見交換は止まることなく続きました。