Three Billboards in Sapporo !

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 「グリーン九条の会(http://green9zyo.blogspot.com/)」世話人のお一人、植田英隆さんの試みです。映画『Three  Billboards』にヒントを得て、毎月、一枚ずつ新しいメッセージが掲載されるようです!Three Billboards in Sapporo 、札幌市東区北11条東2丁目です!

* 映画『Three  Billboards(http://www.foxmovies-jp.com/threebillboards/)』

一方通行の道路角

道路の角に

< グリーン九条の会> http://www.kamuimintara.net/detail.php?rskey=145200901z03

 2008年10月21日、私たちは「グリーン九条の会」を札幌に結成し、翌年11月17日に発足記念の集いを30名ほどの参加で開催しました。

 世話人は、植田英隆さん、内山博さんと私の3名、事務局を担当してもらう1名含め、総勢10名に満たない小さな後発の「九条の会」です。ただ、世話人の3名は、いずれも現職の会社経営者であることが特色といえるかもしれません。

 現日本国憲法九条(きゅうじょう)が改悪されたり形骸化することを憂い、大江健三郎さんなど9名の方々が「九条の会」をつくり、2004年6月に「アピール」を発表しました。「アピール」には、その趣旨に賛同する人たちは、全国津々浦々そして各分野に「○○九条の会」をつくってほしい、とのことが訴えられています。呼びかけた当の「九条の会」(元祖とでも言えばいいのでしょうか)は上下という関係ではなく、つなぎ役をつとめるとも。さらに自らのホームページをつくり、全国にそれからの運動の進行がわかるように用意してくれました。「グリーン九条の会」もそれに触発され、呼応しようとできたのです。

 名称の「グリーン九条の会」は、緑の唐草模様の風呂敷をイメージしたことからつけました。「九条の会アピールに賛同する」「経済の視点から平和を考える」が私たちの趣旨です。

 企業は、長い目で利益を出し続けていかなくては存続できない存在ですから、経営者には「時流を読み、時流に乗る」ことが必要とされます。さまざまなつきあいのなか、自らの肩に責任を背負い、自分の判断で行動することが求められる立場です。ひとりよがりですむものではなく、言動に慎重さが求められるのは当然なのです。しかし、先輩経営者たちは、戦時中「統制経済の時代」「星に錨に顔に闇の時代」を体験し、くぐりぬけ、後輩に「それらは二度とごめんだ」の言葉を残してくれました。過去の歴史から感じることがあり、アピールへの共感を共有できるなら、自分たちなりに何かやれることがあるかも、が発足への踏ん切りをつけさせてくれたのです。

 その後は毎年、世話人が一致する内容の催しをやってきています。「決して先頭に立たず、他の九条の会のみなさんの後ろをついていく」が、モットーです。何年続けられるかわかりませんが、このささやかな動きでも、つながりあうのりしろのひとつとなれれば、幸いに思う私たちなのです。

 こんな設立の思いを持ち続けて今日までやってきました。自分たちのできる場から自分たちの思いを発信し続けたい、これからも私たちらしく活動していきます。

 これまでの「グリーン九条の会」の記事ーー>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E4%B9%9D%E6%9D%A1%E3%81%AE%E4%BC%9A

おしどりマコ・ケン 講演会

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 私も世話人の一人、「グリーン九条の会(http://green9zyo.blogspot.com/」第11回講演会が、同じく世話人をしている「メディア・アンビシャス(http://media-am.org/」との共催で、「おしどり マコ・ケン(http://oshidori-makoken.com/」をお招きして開催です、やっと実現した、そんな率直な私の気持です。

* グリーン九条の会関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E4%B9%9D%E6%9D%A1%E3%81%AE%E4%BC%9A

 テーマは、「『未来のために半径5mを変えていく』~原発事故取材報告~」です。本業はよしもと所属の漫才のお二人ですが、プライベートな時間に東京電力記者会見にこれまで500回以上出席、その他福島県の現地での取材を通じて、数々の新しい情報を引き出している稀有な存在です。今年3月のメディアアンビシャス授賞式(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32658)で、大賞に輝いた番組の主人公でした。以前から札幌にお招きしてきっちりお話を伺いたいなと思っていたので、この度実現して嬉しかったです。至近距離での「生おしどり!」、迫力満点、ライブの説得力に感動しました。

* メディア・アンビシャス大賞受賞番組ーー> NNNドキュメント「お笑い芸人 vs原発事故 マコ&ケンの原発取材 2000日」(https://www.dailymotion.com/video/x5apu4v

 講演会冒頭から笑顔のお二人、これまでの講演会とは違ったソフトな立ち上がりでした。

冒頭から笑顔のお二人

冒頭から笑顔のお二人

掛け合いは流石!

掛け合いは流石!

とにかくものすごい情報量

とにかくものすごい情報量

 ところで記者会見には多くのマスメディア所属の記者がいるのですよね、その方たちは一体どんなスタンスでその場にいるのでしょうか、何も質問もせずにただ東京電力広報部の言うがままを垂れ流しに記事・番組しているのでしょうか。マコ・ケンさんのお話を聞けば聞くほど、取材を本業とされている方々の奮起を促したい気持になります。講演後は質疑応答もあり、最後まで濃密な情報提供でした。

 講演会後は、少人数の懇親会、ここでも引き続きの情報提供が続きました。プライベートな時間でのこれまでの活動のご苦労等、とにかくお二人の絶妙のバランス、隣で聞いていて感動しました。

懇親会でも情報満載

懇親会でも情報満載

懇親会メンバー

懇親会メンバー

 楽しい懇談を終えて、さらに「グリーン九条の会」代表世話人の植田英隆さんと4人で二次会へ。私は特に、ケンさんの細やかな心使いが印象的でした、本当にお二人で成し遂げ続けているこの間の取材だとあらためて納得した次第です。

バーカウンターで

バーカウンターで

 そして最後のお別れでも。まさに徹頭徹尾「エンターテイナー」だったお二人、素晴らしいカップルでした!

ホテル前

ホテル前

戦後日本の体制、そして世代の責任

Posted by 秋山孝二
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 以前、『戦後史の正体』について、或は昨年のグリーン九条の会「講演会」についての記載でも書きましたが、沖縄から見えてくる「戦後日本の体制」について、今回のこの本もまさに目からウロコです。そして、私たちの「世代の責任」も再確認します。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14211

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21437

本の表紙

本の表紙

目次から

目次から「沖縄の基地」、「福島の原発事故」、「安保村」

 私たちが生きてきた「戦後」なる時代、私はどうやら大きな勘違いをしていたようです。「食」、「エネルギー」、「基地」等、みな同じ構図とも言えます。「論評」よりも「記録」、それに基づいて能動的に「記録すること」、「残すこと」、「伝えること」の大切さを痛感します。

 そして「私たちの世代の責任」も強く感じますね、以下、寺島実郎さんの「世界1月号2015・特別寄稿」より抜粋です:

 人間は環境の子であり、生きた時代に制約される。団塊の世代が、戦後なる時代によって刷り込まれた限界を自覚するにせよ、後代に残してはならない課題を心して直視すべきである。「シルバー・デモクラシー」時代が迫る。人口の四割が高齢者という超高齢化社会では有権者人口の五割、「老人は投票に行く」という傾向を踏まえれば現実に投票に行く人の六割を高齢者が占めることになる。「老人の老人による老人のための政治」になりかねない。

 戦後民主主義が与えられた民主主義であるにせよ、また民主主義が「悪平等」を助長して煩瑣で時間がかかる仕組みであるにせよ、我々は国家主義の誘惑に引き込まれてはならない。「戦争を知らない子供たち」ではあるが、戦争を意識の奥に置き、戦前と戦後をつなぐ時代を生きてきた団塊の世代は、「国家」の名における犯罪を拒否する責任を有す。民主主義の価値を尊ぶからこそ、代議制民主主義を鍛える意思を持つべきで、「代議者の数の削減(議員定数削減)」「議員の任期制限」などによって代議制を通じたリーダーの育成と意思決定の高度化を図らねばならない。

 改めて、戦後日本に光の部分があったとすれば、一つは、冷戦期の「社会主義」からの体制転換の圧力の下に、「分配の公正」を真剣に論ずる資本主義を模索したことであり、空虚なマネーゲームを抑制し「産業と技術」を志向する経済社会を目指したことであろう。さらにもう一つは、日本近代史の省察に立って「開かれた国際主義」に真摯に生きたことであり、大国意識に立つ「国威発揚のための国際貢献」を「積極的平和主義」と言い換える浅薄なものではなかったはずだ。

 そして戦後日本の忘れ物としての最大の課題は「米国との関係の再設計」だ。それは「独立国に長期にわたり外国の軍隊が駐留し続けるのは不自然」という世界史の常識に還ることだ。この意思を失った国を世界では「独立国」とはいわない。

~~~~~~~~~~~~~~~ 抜粋 おわり

 右とか左とかではなく、ギリギリのその時々の選択で戦後日本を支えてきた勢力が劣化し、創り上げてきた価値が破壊されていく過程を観ているような現在、せめて次世代には廃墟となる前に建て直して受け渡す努力をしなけらばならない、それが今を生きる私たち世代の使命であり、責任だと確信します、たとえどんな犠牲を払ってもですね、この「戦後」を生きてきた私たちは。

基地なき沖縄を展望して

Posted by 秋山孝二
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 「グリーン九条の会(http://green9zyo.blogspot.jp/)」では、毎年講師をお招きして講演会を開催しています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%

 第8回の今回は、沖縄県宜野湾市の伊波洋一・前市長でした。沖縄の歴史、基地の因って来る所以等、これまでの経過を丁寧に語られて、認識も新たに致しました。一方、今までのこの「部屋」における「沖縄」関連は以下の通りです:

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%B2%96%E7%B8%84

 特に、一番最初の記述が私の基本的認識でした:<http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4575

 今、日米関係は重要な時期に差し掛かっていますが、何よりも「日米地位協定」についてしっかり考え直さなければ、基地問題ばかりではなく、第二次世界大戦後の日米関係、或はアジアにおける日本の立ち位置も根なし草になってしまいます。

 今年、私の手元に温めていたメモから:

<「基地問題」と「原発問題」の構図の類似性> ~~~~~~~~

* 名護市長選挙、南相馬町長選挙で、基地反対の立場の長嶺市長が再選されました。

* 映画「誰も知らない基地のこと(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12906)」

* NHK総合 戦後史証言 http://www.nhk.or.jp/postwar/program/schedule/

~~~~~~~~~

 先日の講演会終了後、少人数の懇親会で伊波洋一さんが、「『イデオロギー』で基地問題を扱うのはプロパガンダであり、それに対して沖縄の人々は『アイデンティティ』として基地撤去を訴え続けているのです」とおっしゃいました。ストンと胸に落ちるフレーズ、地域に生きる人間の矜持は、まさにここにあるのでしょうね。他の「地域課題」と違って、沖縄の場合は即、国政に直結する防衛、戦後体制だったりなので、北海道に住む自分としては、どうコラボした活動ができるのか、引き続きの課題です。

 自分にとっての沖縄の難しさだと思っています。

品川正治さんが問いかけたもの

Posted by 秋山孝二
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 「グリーン九条の会(http://green9zyo.blogspot.jp/」主催の第7回例会「品川正治さんが問いかけたもの―品川正治さんを語り継ぐが開催されました。私も世話人の一人であり、後半のパネルディスカッションのコーディネーターを務めました。

2009年6月6日、札幌での「グリーン九条の会第2回例会」での講演

2009年6月6日、札幌での「グリーン九条の会第2回例会」での講演(DVD記録より)~当日会場で上映

<基調講演>

品川正治『戦後歴程』(岩波書店)が問いかけるもの~~~~小森陽一さん 九条の会(http://www.9-jo.jp/)事務局長/東京大学大学院教授

<パネルディスカッション>

「我々のこれまでとこれから」 品川正治さんを偲んで

パネリスト  小森陽一さん

植田英隆さん 株式会社りんゆう観光(http://www.rinyu.co.jp/) 代表取締役

高崎裕子さん 弁護士(http://www.law-takasaki.com/profile.html#takasaki_y

コーディネーター  秋山孝二  認定NPO法人北海道市民環境ネットワーク(http://www.kitanet.org/)理事長

基調講演:「九条の会」小森陽一事務局長

基調講演:「九条の会」小森陽一事務局長

パネルディスカッション

パネルディスカッション:パネリストの植田社長、小森さん、高崎さん

<論点の概要>

* 「状況は創り出すもの」~~「激動の時代」ではなく、まさに「激突の時代」である

* 経済を「人間の眼」でみる、人間中心の経済運営

* リーマンショック翌日のAIG救済から読み解く金融資本の姿と立ち位置

* アメリカの価値観と日本の価値観は全く異なること~~外交、経済で基本的認識とすべき

* 日本のマスメディア~「怒りの拡散」の歴史、60年安保闘争時の「7社共同宣言」etc から現在まで

* 1970年代前半の選択の誤りをしっかり総括し、これからに活かす努力が重要

~~~~~~~~~~~~~

 第二部は質疑応答と懇談の場でした。井上一郎さんも益々意気軒昂、乾杯のご挨拶と音頭を取って頂きました。

懇親会で乾杯のご挨拶:井上一郎さん
懇親会で乾杯のご挨拶:井上一郎さん

 
 小森陽一さんは言いました、1970年代前半の日本の選択の誤りをしっかり総括して、私たちは品川正治さんの理念・実践を憲法九条の視点からどう受け継ぎ、担うのか、それがこれからの展望を拓く要であると。私自身が品川正治さんから少しでも引き受けようと思っていることについては、後日、まとめて書き留めるつもりです、濃密なこの日のフォーラムでした。

「品川正治さん」お別れの会

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 10月30日、ホテル・オークラ東京で、「『品川正治さん』お別れ会」が催されました。品川正治さんは、平成25年8月29日に享年89歳でお亡くなりになりました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17826)が、経済同友会・終身幹事として最後までご活躍されていました、自らの戦争最前線の体験から、戦後の経済界の中でも「反戦・平和」への揺るがぬ信念を貫き、札幌にもお招きしてご講演をお願いしたこともあります。「グリーン九条の会」のブログにも掲載されています――>http://green9zyo.blogspot.jp/

 「『平和』に対して、経営者はもっと積極的に活動をすべきなのではないか」とおっしゃった姿は脳裏に焼き付いています(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=70)。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1351

配布の栞から

配布の栞から
在りし日の品川正治さん:会場内の展示パネル

在りし日の品川正治さん:会場内の展示パネル

 「平安の間」は、大勢の弔問客で溢れていましたが、祭壇は清楚な中に素晴らしい笑顔のご遺影、多くの献花で悲しみに沈むように静かで穏やかでした。奥さまには、「札幌から参りました」とご挨拶をさせて頂き、これまでの御礼を申し述べました。

 つい先日、ご著書を続けて読みました。

* 「手記 反戦への道(新日本出版社):http://www.amazon.co.jp/%E6%89%8B%E8%A8%98-%E5%8F%8D%E6%88%A6%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%81%93-%E5%93%81%E5%B7%9D-%E6%AD%A3%E6%B2%BB/dp/440605393X

* 「戦後歴程~平和憲法を持つ国の経済人として(岩波書店):https://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0259150/top.html

 状況に流されるのではなく、状況を創り出す」、そんな凛とした哲学を強く感じるお人柄(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=70)を忘れることなく、心からご冥福をお祈り致します。

目加田説子さん in Sapporo!

Posted by 秋山孝二
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 日曜朝のテレビ「サンデーモーニング(http://www.tbs.co.jp/sunday/)」に出演している中央大学教授・目加田説子(もとこ)さんが、札幌で初めての講演、今回第6回目「グリーン九条の会:http://green9zyo.blogspot.jp/」主催でこの場が実現しました。これまでこのシリーズの講演については数回この欄でも書きました。

* 品川 正治 さん http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1351

* 湯浅 誠 さん  http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4280

* 益川 敏英 さん http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13758

札幌で初めての講演

札幌で初めての講演

 「国際公共政策」がご専門で、大学で教えるとともに、「地雷廃絶日本キャンペーン(http://www.jcbl-ngo.org/」の運営委員として、NGO活動でもご活躍です。

目加田説子さんと主催者との夕食会で

目加田説子さんと主催者との夕食会で

 幼い頃、アルゼンチンで暮らした経験は忘れがたく、軍事政権、ペロン政権、イザベル政権等、クーデターによる政変の危うさを身をもって体験し、これまでの研究活動のバックボーンになっている印象を受けました。

 今回、私たちが札幌にお招きしてじっくりお話を聞く企画は、テレビ等でのコメントではいかにも時間が限られて、目加田先生の鋭いご指摘、ご提言をもっと奥深く聴いてみたいという多くの声に応えたものでした。先日の会場でも、講演の初めから終わりまで、何かピーンと心地よい緊張が持続して、疲労感は全くなく、充実した時間・空間となりました。講演後の質問に対して、誠実に向き合ってお答えを紡ぎ出す姿勢に、私は最前列で感動していました。

 特に私にとって興味深かったのは、目加田先生がこれまで取り組んできた課題解決は、広く大きな拡がりに留意して、「超党派」を目指した活動であったこと、メディアも全メディアへの発信に心掛けていること等です。そして、「成功体験の積み重ね」を重視して、若い世代にもそれを教えてきたことでしょう。「メディアが伝えないことは何なのか」をいつも考えることが重要であると力説される姿は、そんな地道な活動をされてきた目加田先生の真骨頂だと思います。

 「社会的責任投資:SRI(Social Resposible Investment)」への説明も実に奥行きの深いお話でした。まだまだ金融機関の社会的責任に対して未熟な日本国民の問題意識ですが、非常に重要な問題を先進国として含んでいます。この分野においてもNGOの圧力が必要なのでしょうね。市民として、私たちもおかしなことに対しては声を上げ続けていくことが大切だと思います。バブル崩壊後20年以上経て、一体日本の金融機関はどれほど改革を進めたというのでしょうか。本来の「信用創造」による地域経済の活性化といった使命を、私は身近な金融に従事する方々から感じることはできません。

 お話にもありましたが、日本国は先進国と言われながら、現在、人権問題で国際機関から122の勧告を受けている状態で、これらについて日本のメディアも殆ど報道していません。今、You-tube上で話題になっている「人権」に対する一件を皆さんご存知ですよね(http://www.youtube.com/watch?v=oKTLY702Pyw)?日本の「人権人道大使」が、「シャラップ!」と繰り返し語った’事件’です、ジュネーブで今年5月21日から22日にかけて­行われた国連拷問禁止委員会で、日本の代表として参加した上田秀明人権人道大使の信じられない発言です。一人外務省高官の属性としての低劣な資質というよりも、こういった認識の人間が政府高官としてここまで生きてきているその国・政府の意識レベル、日本国民としてまさにこれ以上の「恥」はありません!

 クラスター爆弾についての丁寧な説明に始まった今回のご講演は、私にとっては「日本のアカデミックセクターの良心」を目の当たりにした感じです。清楚な出で立ちの中に凛とした理念と主張、日本もまだまだ捨てたものではない、講演後の食事会、交流会において、至近距離で拝見し、意見交換をさせて頂き、確信した一日でした。

 目加田説子先生、今後の一層のご活躍を期待しています!!

「科学と平和」、そして九条

Posted by 秋山孝二
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  「グリーン九条の会:http://green9zyo.blogspot.jp/」、「エンレイソウ九条の会:http://enreisou9.seesaa.net/」、「医療九条の会・北海道:http://iryo-9jyo.net/」他主催の講演会が開催されました。今回は、ノーベル物理学賞受賞の名古屋大学・益川敏英先生のご講演、それに続く益川敏英先生と東京大学教授・小森陽一先生の対談でした。グリーン九条の会の内山世話人、白鳥事務局長の3年越しのラブコールで今回実現の運びとなりました、ありがとうございます!

 これまで、私も世話人の一人である「グリーン九条の会」では、継続して講演会を札幌で行ってきています。

第一回:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=88

第2回:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1351

第3回:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4280

第四回:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8525

会場は満席、別室にもあふれて100名はお断りをしました

会場は満席、別室にもあふれて100名はお断りをしたそうです

  講演会当日は、1時間以上前から会場には列が出来て、開始前にすでに満席、別室にも人があふれて、結局100人程の方にはお帰り頂いたそうです。DVDがいずれ出来上がるので、それでご覧頂くことをお薦め致します。 

 益川先生のお話は、ご自身で「科学漫談」と自嘲気味におっしゃっていましたが、面白かったですね。

講演後の懇談会でのお二人

講演後の懇談会での益川敏英さん(左)と小森陽一さん(右)

 当日夜のNHKニュース、翌日の朝日・道新の朝刊の両方で、「科学技術の平和利用を」と見出しがありましたが、違和感いっぱいですね。まず3社の記者は、後半の最初、小森さんが益川さんへの質問を聞いていなかったのでしょうか。「益川さんは、先ほどの講演の中で一度も『技術』とおっしゃいませんでしたが、特段の意味合いがあるのでしょうか?」と。それに対して益川さんは、「俗に言う『技術』ではなく、科学性を追求したい」とお答えになっていましたよ、明解に。

 さらに、「科学の問題」と「科学者の問題」は明らかに異なるとも言及し、科学者は社会人としてどう成長していくかを考えるべき、と。でも、この講演では、特段に「科学と平和」については説明はしていませんでした、演題と講演内容は必ずしも一致していなかったのですよ。記者たちは本当に会場で耳を澄ませて聴いていたのでしょうか、あらかじめの予見を持って座っていただけなのではありませんか?

 私がキーワードだと思ったのは、「科学疎外」という言葉、そういう社会に突入していること。これを克服するために科学者は、専門の一つの分野だけでなく、もう一つの分野を少しかじるべき、今、あらためて「井の中の蛙(カワズ)」の意を汲み取る必要があるのではないか、との言葉が印象的でした。もう一つ、個人の意思の危うさ、どんなに優れた科学者も晩年変質していく姿をたくさん見てきた、『国境なき科学者団』みたいな議論・提案できる集団が必要ではないか」とも提起されていました。

名古屋大学名物(?)、益川さん饅頭!

名古屋大学名物(?)、益川さん饅頭!

 名古屋大学では名物となっている「益川先生饅頭」をお土産に頂きましたが、遠慮深い私は争奪戦に出遅れて、写真だけの獲得となりました。笑顔の益川さん、素晴らしいアイディアですね、これを食べる時の心境はどんなものなのか、そちらにも興味があります?!

「九条の会」講演会、日比谷公会堂で

Posted by 秋山孝二
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 「未来世代にのこすもの、私たちは何を『決意』したか」をテーマとして、今年も「九条の会:http://www.9-jo.jp/」講演会が東京・日比谷公会堂で2000名を越える参加者で開催されました。一昨年のこの会にも出席しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1351)。

日比谷公会堂正面玄関上

日比谷公会堂正面玄関上

 哲学者の鶴見俊輔さん、作家の澤地久枝さん、憲法学者の奥平康弘さん、作家の大江健三郎さんの4名がそれぞれ30分程度お話をされました。いずれも大変含蓄のある内容で、終了後に振り返ってみても胸に刻まれています。

澤地久枝さんの講演

澤地久枝さんの講演

 澤地さんは、「地震列島の上で営む日本人の生活である。今、『運命共同体』の船に乗り合わせて、『世直し』、言い換えれば『革命!』、この国の姿を根本から変える方向へ舵を切るべく、原点とも言えるものが日本国憲法だと思う。戦争放棄の第九条と、生存権にかかわる第二十五条に力をもたせ、それを砦として世の中を変えてゆきたい。私たちが、原発から漏れだす放射線を制御する技術を持ち合わせていないことが明らかになった今、まず、全原発廃止の方向を目指す意思表示から。小田実は、『一人から始める』と書いたそう、しかし、『一人』ではない」、「『独立した個人の人格』こそが価値である」、と満場の聴衆に熱く語り掛けました。

大江健三郎さんの講演

大江健三郎さんの講演

 4番目にお話をされた大江さんは、「井上ひさしさんが、この会ではいつもトリをつとめてユーモアあふれるお話でした」と振り返り、やはり自分にはその役回りは荷が重いとも。「Articulate(アーティキュレイト):明瞭に話す」という言葉を引用して、はっきりモノを言って抵抗する姿勢を大切にしたいと、冒頭におっしゃっていました。

~~~日本国憲法の前文~~~~~~~~~~~

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

~~~~~~~~~~~~~

 前文に2回表現されている「決意した」に、特別の価値を見出したいと。加藤周一、小田実、井上ひさしが相次いで亡くなり、呼びかけた人の数は少なくなるけれど、7500を越える各地の「九条の会」は、それぞれの活動によって勢いを大きくしています。北海道でも、グリーン九条の会(http://green9zyo.blogspot.com/)等多くのユニットで活動しています。

 井上ひさしさんの同級の憲法学者・樋口陽一(http://www10.ocn.ne.jp/~sak/higuchi-chosho.html)さんを紹介しながら、「立法事実:立法を必要とする情況」という言葉を引用し、戦争における「加害体験」としての憲法制定事実を思い起こすことの大切さも強調しました。1)とりわけ中国・朝鮮に対して、2)日本軍が国民に対して、3)軍幹部が兵士に対して、の加害体験です。そして、今こそ「決意し」て、再出発の意志を固めよう!と結びました。

 最後に事務局長の小森陽一さんが、「九条の会は今年の11月19日で7年を迎えます。ヒロシマ、ナガサキ、第五福竜丸、そしてフクシマへと続く日本から世界への核廃絶の発信を、これからも一層強固に進めていきましょう!」との呼びかけと御礼の言葉で、今年は終了しました。

 会場出口で、大江さん、澤地さん、小森さんにご挨拶も出来ました、演者の一つ一つの言葉の深い意味を反すうしながら、日比谷公園をあとに、3・11以降、また新たな出発です!!

北海道日米協会の総会で

Posted by 秋山孝二
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 北海道日米協会(http://www.plaza-sapporo.or.jp/citizen/meikan/060.html)の年次総会が、パフォーマンス・午餐とともに開催されました。私は以前から会員ではありましたが、この10年くらいはほぼ休眠状態でした。昨年から伊藤義郎会長体制の下、理事に就任して、これからは少し時間を割いて尽力しようと思っています。

伊藤義郎会長のご挨拶

前方に揃う役員・来賓:伊藤義郎会長のご挨拶

  総会に引き続いて、北海道インターナショナルスクール(http://www.his.ac.jp/)の生徒たちによる歌と踊りで、「サバナ・サバ」ほか、元気溢れるパフォーマンスでした、スワヒリ語で「少しずつ」を意味するそうです。6月4日には西区ちえりあホールで、「グリオーアフリカの語りべー」が予定されています、今、アフリカは熱いようですね!

インターナショナルスクールの生徒たちによるライブ

インターナショナルスクールの生徒たちによるライブ

 

 少し前に、「来月札幌で下記の講演会を予定しています」と、ご案内をしました。日米協会の会員でありながら、「さらば日米同盟」というタイトルの講演会を主催するには、少し説明がいるのかも知れませんね、何か矛盾すると思われる方もいらっしゃるでしょうが、日米関係は極めて重要であるがゆえのこのテーマでの開催です。沖縄はじめ駐留する米軍基地に象徴されるように、従来の安保条約下の軍事的な片肺同盟ではなく、本来の幅広い「日米同盟関係」を目指し、構築し直して進む選択が重要だと思います。

~~~~~グリーン九条の会 第4回講演会̶ 経済の視点から平和を考える~~~~~~~~̶
天木 直人 氏 「さらば 日米同盟~平和国家日本を目指す最強の自主防衛政策~」

と き:2011年6月25日(土)
開場13:30 開演14:00
ところ:りんゆうホール 札幌市東区北9条東2丁目りんゆう観光3F
TEL:011-742-4233
会 費:1,000円
主 催:グリーン九条の会
協 賛:(株)りんゆう観光

連絡先 グリーン九条の会
〒003-0831 札幌市白石区北郷1条7丁目5-8 白鳥方   green9zyonokai@gmail.com
お問い合わせ、参加申し込みは、郵送か、メールでお願いします

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 最近の日米関係と言えば、大震災後の米軍海兵隊・海軍「トモダチ作戦:http://www.youtube.com/watch?v=zYErfIN4ELY&feature=relatedhttp://www.youtube.com/watch?v=Vj6gg5vMEHk&feature=related」でしょうか。放射能汚染の中、いち早い無人偵察・撮影機の映像に基づく救出作戦行動は、日本の自衛隊とともに光る活躍でした。ただ、だからと言って沖縄の米軍基地の必然性につなげるのはあまりに軽率・ナイーブだと感じますが。実は、1923(大正12)年9月1日の関東大震災(http://www.ads-network.co.jp/zatugaku/saigai-07.htm)でも、当時としては信じられないような米軍による災害支援があったそうです。当時は安保条約に基づく日米同盟など存在していなかった時代にもかかわらず、ですね。

 プロパガンダに流されることなく、冷静に現状を捉えて、間違いない日本の歩むべき道を選択しなければなりません、今の政治情況そしてここしばらくは、内閣・国会ともに、それらを構成する連中の能力からいって、この重要な決断を委ねることは出来ません。自分たちの船は我々で漕いで行くしかないではありませんか、オールを放してはいけない時期なのだと私は思います、今、岐路に立っているのですから。昨年の映画「INVICTUShttp://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3298」、中島みゆきの「宙船(そらふね)http://www.youtube.com/watch?v=vGVTiCg8DNI」ですよ。

~~~~その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ、おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな~~~~~

ウィキリークスの威力

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 「WikiLeaks:http://wikileaks.ch/」は、ご存じのように、2006年にオーストラリア人ジュリアン・アサンジ(Julian P.Assange)氏が、「全ての情報にあらゆる人がアクセスできるべき」との理念で創設したウェッブサイトです。どんなものかは、こちらの動画(http://www.youtube.com/watch?v=J2ZI4s9yxc4)でも分かりますが、日本では「暴露系サイト!」とマスメディアにより「ならず者」扱いで、諸外国との認識の差が甚だしいです。

 約40万件の外国公電を把握していると言われていますが、現在はそのまだ1%しか公開されていません、国別ではアメリカがトップ、日本は3番目の多さにもかかわらず、これまで国内関係者はその事実を過小評価・隠ぺいしようとしていました。これらが公開されれば日本のマスメディアの報道に対して、大きな疑問を提起するからでしょう、各国首脳の対応に比べて日本の当局の認知度が低いのは、日本のメディアがウィキリークスの価値を正確に伝えていないことに因るものでしょう。

 今回、朝日新聞の一連のウィキリークスによる公開文書を読むと、日本の外務・防衛官僚が、日米関係に対して自国政府元首・大臣よりもアメリカ当局の意向をおもんぱかる異常さ、まさに国民をなめた姿勢と言えるのではありませんか。この特集は衝撃的で、ウィキリークスの情報公開について(http://wikileaks-japan.blogspot.com/)、天木直人さんは「日本外交への地震・津波だ」、と表現しています(http://news.livedoor.com/article/detail/5537721/)。

 このコメントとは別ですが、来月札幌で下記の講演会を予定しています。

~~~~~グリーン九条の会 第4回講演会̶ 経済の視点から平和を考える~~~~~~~~̶
天木 直人 氏 「さらば 日米同盟~平和国家日本を目指す最強の自主防衛政策~」

と き:2011年6月25日(土)
開場13:30 開演14:00
ところ:りんゆうホール 札幌市東区北9条東2丁目りんゆう観光3F
TEL:011-742-4233
会 費:1,000円
主 催:グリーン九条の会
協 賛:(株)りんゆう観光

連絡先 グリーン九条の会
〒003-0831 札幌市白石区北郷1条7丁目5-8 白鳥方   green9zyonokai@gmail.com
お問い合わせ、参加申し込みは、郵送か、メールでお願いします

天木 直人 Naoto AMAKI プロフィール
1947年、山口県に生まれる。1969年、京都大学法学部中退後、上級職として外務省入省。中近東アフリカ局アフリカ第二課長、内閣安全保障室審議官、在マレーシア日本国大使館公使、在オーストラリア日本国大使館公使、在カナダ日本国大使館公使、アメリカ在デトロイト日本国総領事などを経て、2001年2月~2003年8月、駐レバノン日本国特命全権大使。小泉純一郎首相らに米国のイラク攻撃を支持しないよう諫言したことで、2003年8月に外務省を解雇処分。その後、評論・執筆活動を続ける。日本ペンクラブ会員。
著書には23万部を超すベストセラーとなった『さらば外務省!』(講談社)をはじめ、『怒れ、9条!』『アメリカの不正義』(以上展望社)、『さらば小泉純一郎!』『ウラ読みニッポン』(以上、講談社)などがある。さらに『さらば日米同盟!』(講談社 2010年)。~~~~~~~~~~~~~~

 

 日本の既存メディアが、メディア分野の新しい動きに対してみせる姿勢は、国際社会の中でこれまでいつも特異的です。インターネットニュースサイトを情報収集から締め出し、ウィキリークスを「暴露系」と誹謗中傷し、限られた情報のみを「既存メディア村」内で処理加工してきた事実。今回の東京電力原子力発電所事故においても、諸外国のメディア情報により事実を迅速に把握していた日本国民が多かったのは、実に嘆かわしいことですね。今の時代、「隠ぺい」などというのは出来るはずもありません。

 繰り返します、「風評被害」が拡がるのは、ひとえに正確な情報を迅速に伝えていないからに外ならず、従来のメディアに比べて、市民活動団体、独立系市民メディアのグローバルな発信力・収集力は、多言語を駆使し双方向機能も兼ね備えていて、素晴らしい力なのだと思います。豊富な情報の中から的確な判断をする、自立した「個」に基づく成熟した市民社会でありたいものです。

湯浅誠さん、岩盤を穿(うが)つ!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
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  私も世話人の一人になっている「グリーン九条の会」が、「第3回講演会――経済の視点から平和を考える」を開催しました。湯浅誠(http://yuasamakoto.blogspot.com/)さんを演者にお迎えして、「岩盤を穿つ」と題し、質疑応答を含めて約2時間半、250名の聴衆と共に平和と貧困について考える素晴らしいひと時でした。

講演会チラシ

講演会チラシ

  講演の冒頭から、「3万人を越える毎年の自殺者、貧富の格差等、今問われているのは、日本社会そのものの問題である」と、そして2006年から始まった日本の歴史上初めての「人口減少社会」のリアリティが、今を生きる人々に殆ど欠如していることを鋭く指摘されました。

会場は250人の満席

会場は250人の満席

  社会としての解決策は、「一人ひとりの可能性を最大眼に引き出すこと」しかないのではないか、それが貧困問題から考える経済の視点である、と簡潔に語りました。

* 人間は見たいものしか見ないもの

* 貧困は「社会のあり方の問題」、それが「経済成長の問題」であるはず

* 「自死」「交通事故死」等の遺失価値は4兆円を越えるだろう―――社会に取っては「損する方向」に向かってきた結果

* 企業は社員をリストラ出来る、日本国は日本国民をリストラは出来ない、ワーキングプアもホームレスも日本社会のどこかで生きていくのだ

* これまでは「企業」と「家族」で支えてきた日本国、今はそれらの「溜め」が無くなってきた

* 「すべり台社会」で底辺に落ちた「Noと言えない労働者」には、一歩一歩上に昇る階段が必要

* 「貧困」と「貧乏」の違い:「貧乏」は貧しいが人間関係の「溜め」は存在する、「貧困」は貧乏で孤立している、すなわち「無縁」

* 自死する人のほとんどが「ゴメンナサイ」と言って亡くなっていく現実――社会自体の病理と受け止めるべき

* 今の日本は、「不満」と「あきらめ」が同居する状態で、最も不健康な社会

* 世代間格差、官民格差による対立・ギャップは、孤立と分断しかもたらさない、誰かが「呼びかける」必要があり、その人を「活動家」と自分は認識している

  講演後の質疑応答では、紙に多くの方が質問を寄せて内容も多様でしたが、一つ一つに丁寧にお答えになっていました。その後のサイン会でもたくさんの人が並んで、順番に個別に湯浅さんと言葉を交わす姿が印象的でした。25年以上も「もやい:http://www.moyai.net/」、「反貧困ネットワーク:http://www.k5.dion.ne.jp/~hinky/」を通じて活動されてきた方の、本物の姿を見て感動致しました。参加した多くの方々に、大きな勇気を与えてくれた講演でした。

大通公園:紫・白のライラックが満開

大通公園:紫・白のライラックが満開

 気がついてみるともう5月も終わりを迎えて、大通公園のライラックも満開でした。私にとって今年の5月は超過密スケジュールで、週末も連続してダブル・トリプルのイベント・会議の連続、どうやらそれも峠を越えました。しばし思索に耽りたいと思ってはいるのですが・・・・・。

連続しての興味深いフォーラム・シンポ

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
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 15日に世界平和アピール七人委員会http://worldpeace7.jp/:札幌大学講演会「洞爺湖サミット後の日本と世界」が開催されました。実行委員会の一人として関わり、武者小路公秀、土山秀夫、小沼通二、池田香代子、池内了の五人の講師の先生ともお話する事が出来て、大変内容の濃い数日でした。内容に関しては、いずれ後援していた北海道新聞紙上で紹介されると思いますので省略しますが、それぞれの講師の方々が、ご自身の確固たるフィールドに基づく、広い視野からのご意見・提言に、久しぶりの納得感を得た時間でした。

これに先立ち、14日午後には池田香代子さんが札幌西高を訪問して、40名程の高校生と交流会の企画があり、私も出席しました。池田香代子さんは、ご存知のように「世界がもし100人の村だったら」の著者です。都立西高出身の池田さんは、冒頭「私も西高出身です」と切り出して、一挙に生徒と接近して、その後もとても初めての出会いとは思えない自然なコミュニケーションに、彼女の眼差しの優しさを感じました。生徒からも「国際貢献で自分たちに何が出来るのか」といった率直な前向きな発言も多く、それに丁寧に答える姿にお人柄を再認識しました。

14日の夜は、武者小路公秀さんがミニフォーラム「国連・先住民族宣言の意義~反植民地主義の視点から」のテーマで講演されて、私も参加しました。国連大学副学長のご経験から、この宣言に至る長い道のり、「自己決定権」が認められた意義、文明の名の下の植民地化等、示唆に富むお話の数々に、時間軸の重みを強く感じました。翌日、グランドホテルにお迎えに行き、会場の札幌大学までタクシーでご案内の車中で、「G8サミット市民フォーラム北海道http://www.kitay-hokkaido.net/」の活動の数々を説明すると、所々で、「それは、素晴らしい活動でしたね」と、少し間合いを置いておっしゃられるお言葉に、独特の雰囲気があり、大変印象的でした。15日のお話の中で、国際課題解決の重要な担い手としてNGOの存在感が大変大きくなっている旨のご評価がありました。

15日には、また「第5回禁煙フォーラム」が北海道医師会、日本禁煙学会北海道支部他の主催で開催されて、その基調講演として、私が「G8サミット市民フォーラム北海道の取り組み」と題して、1時間のお話を致しました。禁煙とは直接関係は無かったのですが、今回のサミットに向けたNGOからの保健・医療分野での提言と、サミットの議長総括の内容とを比較して、MDGshttp://www.mofa.go.jp/Mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs.html の中で、保健・医療のテーマを日本が最も力を入れた分野であり、「洞爺湖国際保健行動指針」を策定した事等を説明しました。道医師会長他、幹部の先生もご出席されており、この分野での日本の貢献が、今後国際社会で一層期待されることを強調したつもりです。

17日には、グリーン九条の会発足記念~経済の視点から平和を考える「朗読劇と講演の集い」を開催しました。http://kitay-hokkaido.net/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000000161 世話人の一人に私はなっていたのでいろいろな方にご参加を呼びかけました。米騒動から90年の今年、物語「浜に立つ女たち」(桂書房)を書かれた大成勝代さんと、朗読の女優岩倉高子さん、それに大成さんのご主人で南砺市立福光美術館長の奥野達夫さんに札幌までお越し頂きました。生きる為に立ちあがった浜の女性達とその後の運動の連鎖等、一貫して女性の強さにあらためて感動致しました。阻止した船の目的地が北海道だったことも少なからずの因縁であり、同時に日本における「米」の持つ意味が、ただの食糧だけではなく、生活・文化の基軸といった意味あいも感じました。

以上、この数日間、歴史から学ぶ数々の教訓の重みを感じながら、これらをじっくり咀嚼して、これからの活動の糧にして行きたいと思っています。素晴らしい活動をされている方々と、時間・空間を同じくして一緒に呼吸するひと時は、本当に何にも代えがたい貴重な体験ですね。