原発事故、その後に思う

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 4

<大地震、今、感じること(6)>

 3月もあっという間に月末を迎えています。大変な一月となりましたが、皆さまお変わりありませんでしょうか。

 この間、たくさんの情報がインターネットを通じても得られていて、昔に比べて、一層、従来の「マスメディア」の欺瞞性を具に感じます、大口企業広告との兼ね合いから、圧力による遠慮・自粛とは言え、とりわけ映像系メディアのですね。手元の震災関連の私のメモは、どんどん増えていきますが、月の締めとして、少し書き留めておきます。

 まずは株式市場では、ストップ安になっている東京電力の株価(http://company.nikkei.co.jp/chart/chart.aspx?scode=9501&ba=1&type=year)が、実に正直な動きを示しています。先を読む株式市場で独占企業の株価として、今起こっている現実への対処の不透明性と企業の脆弱なリスクマネジメントへの評価なのでしょう。安易に「国の支援」とかと言う前に、当事者としての社会に対する経営責任をしっかり問わなければなりません。現場の関係者の努力と経営幹部の責任を明確に分離して、経営者の経済的責任、社会的責任を曖昧にしてはいけません。そして、今後の電力供給体制の再構築を早急に議論すべきだと思います。さもなくば、エネルギーに端を発した日本売りの様相を招きます、株価のメッセージは、すでに企業破たんを暗示しています。

 「原発事故」に関して、一部の反原発派の即時廃炉主張に対して、東電・保安院の世論操作に警戒感を持ちますね。まさにこの「機」に乗じて、パブリック・アクセプタンス(public acceptance)活動を変わらず進めています。1)原発事故による「計画停電(実際は無計画停電!)」を、電力不足への不安を煽る材料として逆に市民を恫喝する機能を呈している、2)当面の防潮堤強化、ポンプへの防御強化等により安全性の向上、こんな大災害を乗り切った(?)日本の優れた技術等のアナウンスです。まるで、目の前の深刻な事態が収束したかのようなおめでたさです。

 私は、今回の事故・報道で、東京電力は勿論のこと、マスメディア、経済産業省等は、国民の信頼を失ったと思います。「風評被害」とテレビで繰り返されていますが、ちょっと待って下さいよ、食べ物の放射線の高い数値に不安を抱く行動は、「風評被害」などではなく、市民のごく普通の感覚であり、批判されるべくは曖昧なメッセージしか発していない当事者たちではありませんか。以前、「自己責任」が喧伝された時も、本来は「自分で責任を取る」が、「お前、責任を取れ、俺たちは知らないよ」という意味でメディアで使われたのと同じです。言葉は大切です、巧妙に責任を回避する当事者と、それとスクラムを組むマスメディアを、私たちは見逃してはいけません。

 インターネットを通じてのニュースチャンネル(http://www.ustream.tv/user/videonews.com)で、今回の件で冷静なメッセージを発信しているサイトがあります(http://www.ustream.tv/recorded/13551476)(http://www.ustream.tv/recorded/13552530)。トータル約3時間ですが、正しい現状認識、そして今、私たちが何をしなければならないのかを明示しています。

 こちらも注目すべきサイトです(http://www.youtube.com/watch?v=ovv2__vc-Nk&feature=relmfu)。「ステーション・ブラックアウト」、青森県六ケ所村にも言及しています、集める危険性の指摘です。

 私たちは何をすべきなのか、考えてみました。

1)持続可能な省エネ・節電計画をそれぞれ考え、電力会社に提案し、20~30%程度の節減は不可能ではないことを示す。そして電力会社は、特に、大規模な「計画停電(無計画停電)」については、ライフラインの確保を最優先に、きめ細かく優先順位を決めて周知すること。情報が集中している独占民間企業の優位性を活かして、早急にプランを示す、これ位できなくては民間企業とは言えません。

2)電力会社は、毎日供給できる電力を広く迅速に知らしめる

3)各家庭は省エネ・節電のライフスタイルへ変更する、昨日の札幌市内、まだまだ緊迫感がありません

4)企業は、これまで原発が止まった時の対処を参考に、一層の省エネ対策を練り直す、それは国際競争力を高めることになる

 これからも補償に幾らかかるか分からない原子力発電を続けるのか、膨大な安全対策をしながら活用し続けるのか、それがクリーンで安価な電力なのか、電力会社が民間企業と言うのなら、自らの力で冷静に検討をすべきではないでしょうか。社内では、「自分たちは国策に沿って事業を進めただけ、むしろ被害者だ」という雰囲気もあるとか。驚くべき無責任体質です、そう発言してはばからない企業風土が、問題の温床ですし、日頃の経営者の傲慢さではありませんか。

 パブリック・アクセプタンス(public acceptance)と書きましたが、この間の原子力行政推進では、1)反原発メディアに対しての集中豪雨的抗議文、2)小学校低学年からの原発推進のプロパガンダ、3)文化人等を使ってのパブリシティ記事掲載等、多額の資金を使って行われてきています。アカデミックセクターも、本来の「真理の探究」といった視座からではない、無責任で自己保身的立ち位置からのメッセージ発信を続けてきていました、産学官一体のですね。異様な一体感を以前から感じていましたし、今月のメディアに登場する方々を冷静に拝見して、確信を得ました。

 それとこれはまだまだ議論が浅いですが、送電線の国有化とか、安全審査規準・保険料の見直しとか、国レベルで早急に方向性を示す必要があります。

 引き続き予断を許さない福島県での「東京電力原発事故(東京電力の施設であることを明確にする必要があります)」、大変不幸ではありますが、新しい日本のエネルギー政策に向けた貴重な歴史的事実としたいものです、特に若い「いのち」、これからの「いのち」のためにですね!

大盛況、レパートリーシアター

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 4

 北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)の付属劇団TPSが、初めて「レパートリーシアター」と銘打って、1ヶ月のロングラン公演を行い、大盛況で昨日終了しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7699)。「アンダンテ・カンタービレ」、「西線11条のアリア」、「秋のソナチネ」のオリジナル三作品上演、途中、11日に大震災があり、継続を危ぶまれましたが、「今回の三作品はいずれも、生きることの意味、死とどう向き合うかを描いたものであり、今、多くの方に観ていただきたいと考えております」との勇気ある判断で、予定通り公演を続けました。

初めての一ヵ月連続公演

初めての一ヵ月連続公演

  千秋楽は、「西線11条のアリア」で締めくくりました。会場はいつもにも増して大盛況、特に若い層が多かったのが心強かったですね。

千秋楽、「西線11条のアリア」は大入り

千秋楽、「西線11条のアリア」は大入り

 日本全国では、演劇公演はじめ、殆どのイベントがキャンセルになり、札幌でも同様の傾向が見られました。そんな中、今回の連続公演は、そういった時節柄であるがゆえに、逆に芸術・文化の価値を再発見した気がします。足を運んだ動機として、「毎日、悲惨な光景のテレビ映像で気が滅入ってしまったので・・・」とおっしゃる方も多かったです。

 案内パンフの中で、レッドベリースタジオ(http://www.akai-mi.com/)主宰の飯塚優子さんが、まるで今回を予測するかのように書かれています。

~~~~~きょうは芝居でも観ようかな、そう思ったらいつでも演劇をみることができる。そんな夢を実現するのが、レパートリーシステムによる「ロングラン」という上演形式です。せっかく創った作品を、1回の上演で消費してしまうのではなく、大切に日々新たに再演する。これは特に珍しいことではありません。歌舞伎も新派も、欧米のオペラ劇場でもパブリックシアターでも、ロングランは演劇を産業として成立させるために、広く採用されてきたオーソドックスなシステムです。

 まちに劇場があるということは、そこに「ひとの心と身体」について、いつでも考えている人たちが居るということです。病院に医者が居て病を治すように、大学や研究所に科学者が居て世界の成り立ち解明に挑んでいるように、劇場に演劇人が居て人間とこの世の関わりのあらゆる姿を映し出す仕事をします。

 生命、安全、衣食住の確保、そしてもうひとつ私たちが望むものは、芸術文化に触れる時間です。生きる意味を問い、時空を超えて限りある時間を共有する、私たちの大切な営為です。

 札幌にそのような場としての「劇場」がうまれ、演劇人が演劇の仕事に専念できるように、まずはロングラン公演を形にしてみましょう。すべてを、ここから始めましょう。~~~~~~~~

 もう一つ、シアターZOO(http://www.h-paf.ne.jp/zoo/index.html)が今年10周年を迎えました。昨日はロングラン千秋楽お祝いとともに、10周年のお祝いの会も同時に開催されました。誕生の3つのポイント、特に扇谷治男さん、ご夫人の高木孔美子さんからの寄付の経緯等も紹介されました。

 これまで多くの方々のご尽力で、札幌・北海道に演劇の種がまかれ、芽が出て、今、産業としての基盤が創られつつある確かな手応えを感じています、楽しみですね。

Before & After

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 早朝の空港に早めに到着した時、コーヒーを飲みながら、つかの間の静かな時間を過ごすことができます。「羽田空港からの新しい眺望!」と題して10日に下書きを用意したのですが、翌11日の大震災とその後の連鎖事故で、全く違ったメッセージとなってしまいました。

 搭乗口の出発準備の飛行機、恐らくアジア航路をやって来たコンテナ船、そして遠くに見える建設中の東京スカイツリー(http://www.tokyo-skytree.jp/)は、3月11日午後2時過ぎまでの日本を象徴するような光景でした。

羽田空港から、飛行機、コンテナ船、そしてスカイツリー

羽田空港から、飛行機、コンテナ船、そして東京スカイツリー(3月10日)

 大震災後も、私は数回東京に行く用事が有り、羽田空港を利用しましたが、行く度に情況が変化しています。先日は「計画停電」で、「節電実施中」の看板がいたるところで見かけました。人力で代替えできる程度の設備ばかりですので、今だけでなく、これからもこのままで結構な気もします。

震災後の羽田空港出発ロビーで

震災後の羽田空港出発ロビーで(3月23日)

 これから、私たちのライフスタイルを大きく変える必要がありそうです。

 あるご家庭の3歳の子が、トイレットペーパーを買おうと並ぶ列をみて、「地震になると、ウンチがたくさん出るようになるの?」と真剣に母親に問いかけたとか。私は今、自宅前に残る雪を眺めて、融けていくのをもったいなく思う心情です、トイレで流す水に使えるので自然のダムのような気がするもので、雪のままでしばらく残っていてもらいたいというように。

 一方、原発事故絡みでは、「???」と思う事が多いですね。昨日の作業員被爆事故報道でも、「協力企業・作業員」という言葉、全く意味不明です。何という名の企業で、代表者は誰、現場責任者の顔も見えず、東京消防庁・自衛隊等の報告と対照的です。新聞報道では、「ずさんな作業」とか「事前放射線量検査も怠る」みたいな、イラク人質事件の時の「自己責任論」を想起するよな見出しばかり、まるでその存在が有ってはいけないような、「暗黒の作業場」を印象付けます。このような現場に依拠した電力供給と享受していた消費者、両者もライフスタイルを大きく変えなければなりません。

 当初テレビに登場して「安全だ!」と繰り返していた「専門家たち」は、どこへ行ってしまったのでしょう。「想定していなかった」という言葉が、私は情報の隠ぺい、責任回避の方便かと思っていましたが、今日までの状況を見ていると、どうやら本当に想定していなかったのかもしれないと、そんな連中がこれまで原子力政策を推進していたかと思うと、一層の恐ろしさと憤りを感じます。

 「海水を注入して冷却しているので安全!」との報道でしたが、これも当初から「海水だと塩分が析出してきて、淡水とは違ってリスクがあるだろう」と、小学生でも分かることをメディアは殆ど関係者に質問しませんでした。そして、昨日になってアメリカ軍からの指摘によって(?)、淡水タンクを曳航して放水したとか、日本の関係者は何を考えていたのでしょうか、「恥を知れ!」ですね。

 時は確実に過ぎています。地震・津波被災者の方々は、復興を始めていますし、時間はかかっても必ず乗り越えると思います。原発連続事故は、深刻です。でも、それでも私たちは生きていかなくてはなりません。子供たち、これから生まれる命への責任としても、私はやらねばならないことが山積しています。今は、敗戦直後です。

「Sunrise Time」、発表会

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 札幌旭丘高校(http://www.asahigaoka-h.sapporo-c.ed.jp/)の「総合学習サンライズ・タイム発表会」に、永年の友人からお誘いがあり、初めて出席しました。「旭ヶ丘」かと思いましたが、「旭丘」が正式名称のようですね。

札幌旭ヶ丘高校正門で

札幌旭ヶ丘高校正門で、「ガオカの坂道」

  当日は、まず体育館において同窓生(29期卒)で落語界の真打ちで活躍する春風亭柳朝師匠(http://www7.ocn.ne.jp/~akinai/index.html)の講演・落語でした。落語の歴史に始まり、作法等について大変興味深いお話で、その後の落語一席、生徒たちとの質疑応答も素晴らしかったですね。彼の後輩を思いやる暖かな眼差しが伝わってまいりました。

卒業生・春風亭柳朝師匠の講演と落語

卒業生・春風亭柳朝師匠の講演と落語

  今年で5回目の発表会は、引き続き会場を二つに分けて、1年生・2年生の個人課題の発表でした。会に先立っての教頭のご挨拶、「現代の課題は、一つの分野では解決できない問題ばかり、いろんな分野の知恵を総動員しよう」というご挨拶は、まさにタイムリーなメッセージでしたね。

「総合学習サンライズ・タイム」個人研究発表会

「総合学習サンライズ・タイム」個人課題研究発表会

 「Sunrise Time」とは、「総合的な学習の時間」をこう呼んでいるようです。この名称は、旭ヶ丘高校の校歌の一節「昇る朝日の力あり」にちなんでつかられたとか。朝日のように輝いて明るい未来を照らし出す、そんな力をつけてほしいという願いが込められていて、読書活動、宿泊研修、ゼミ旅行、研究発表等、プログラムも多彩です。

 パンフレットによると、「広く深く学ぶ」べく、3つのステージが用意されています。「R:希望のRed、大地の時間で一年次」、「G:生命力のGreen、若葉の時間で二年次」、「P:栄光のPurple、収穫の時間で三年次」です。

 この日の「発表会」も節目の活動としてしっかり位置付けられています。手元パンフレットによると、「自分が思っていることを相手に伝える『表現力』は、とても重要です。特に21世紀の社会に貢献する人材として期待される生徒には、多くの人の前で自分の考えを発表する舞台がこれから何度も訪れることでしょう。Sunrise Timeでは、コンピューターを使った情報活用の力や、プレゼンテーション力を高め、楽しみながらお互いの成果を発表しあいます」とあります。当日のプレゼン、テーマの設定も面白いものが多く、ツールの創り方も凝っていて面白かったです。昨今のテレビで繰り広げられる記者会見とは比べものにならないくらい、メッセージが伝わってきました。

 今月末で退任する宮浦俊明校長とも少しお話が出来ました。彼は、私の高校時代の同期です。

 クラス分けもテーマ選択を基本になされる札幌旭丘高校の意欲的なこれまでの取り組みに、沈みがちな心に勇気を与えて頂きました。こうやって育つ新しい世代が、新しい21世紀の日本を担っていくのだと確信しました。これからのご活躍を期待します!!

「札幌駅前通地下歩行空間」、完成!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 2

 札幌駅から大通につながる「札幌駅前通地下歩行空間:http://www.city.sapporo.jp/sogokotsu/umall/umall02_network.html」が12日から開通しました。折からの大震災でオープニングセレモニーは中止されましたが、物珍しさも手伝って大いに賑わっています。この空間の指定管理者は、「札幌駅前通まちづくり株式会社:http://www.sapporo-chikamichi.jp/」です。

札幌駅から大通までの通路が開通、思ったより幅が有ります

札幌駅から大通までの地下通路が開通、大混雑です

アート空間もいろいろ

アート空間もいろいろ

 天井の高さは予想通りでしたが、いわゆる「地下通路」と「地下広場」というだけあって、横の拡がりはありました。これからこの空間で、活気ある小さなお店群、パフォーマンス、斬新な芸術・文化の展示・イベント等が行われることを期待したいですね。「広場」というと、私はどうしても1960年代の東京新宿駅西口広場を想い出します、フォークソングの若者で溢れかえっていた時代です。その熱気に恐怖したのか、いつしか警察が、「ここは通路であって広場ではない」との名目で、当時の若者たちをこの場から排除し始めました。

 札幌は、是非、若い世代のパフォーマンスをおおらかに受け止めてチャレンジの場を与えて貰いたいし、市民・納税者の一人として、市・管理会社にもそう提言し続けようと思っています。数年前、この通路の建設企画説明の時、札幌市の担当課長が地元市民・経営者に言い放った言葉は忘れられません。「札幌駅前通りは、もはや地元住民の方だけのものではありません、全国の方々が訪れる場ですから、市役所が責任を持って計画策定を致します!」と。地元の意見を封じる何と思い上がった傲慢な発言かと、私はそう語った人物を決して忘れはしません。「市民と協働」などと言っている市役所が、それですから。

 この空間の出現で、従来の「北1条地下通路」と「札幌駅北口地下通路」は、市役所が言うように、本当に賑わいが出てくるのでしょうか。「相乗効果」を確かにうたっていたので、しっかり検証していかなくてはなりません。先日は時間が無かったので、北口通路だけ行ってみましたが、「相変わらず」でしたね。大通方面から歩いて行くと、駅を通過して急に静かになり、皮肉にも落ち着く(?)空間となっていました。冷たさ、潤いの無さ、明らかにこれは計画理念の欠如ではありませんか。取っ掛かりのない空間とでも言うのでしょうかね、何とか知恵を出して面白い空間にしていきたいものです。

北口通路は相変わらず?!

北口通路は相変わらずです、いつもよりは賑わう?!

 大震災で亡くなられた方々、家を失った方々、避難所生活の方々がいらっしゃる一方で、新しい空間も生まれた札幌です。これも今の時代のような気がします。「失ったものを数えるよりも、残っている身近なものに感謝しよう」と、どなたかが言っていましたが、全く同感です。まだまだ、心配事は尽きませんが、少しでも前向きに生きて参りましょう、ねっ!

原発事故報道、アウトリーチ活動の欠如!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 2

 <大地震、今、感じること(5)>

 危機的な原発事故について、テレビで連続的に報道される楽観的メッセージ、例えば核心を外すNHK解説者のM氏、保安院幹部の後追い記者会見、狭い視野の大学教授等、「これで一安心」、「体に害を及ぼすレベルで無い」、「CTスキャナー一回分以下」等の言葉は、何とも一般市民の心には全く届かないどころか、逆に大きな不安感と不信感をかきたてる結果となっています。今回の事故の放射能レベルを、医療機関のCTスキャナーによるレベルと比較して発表するそのセンスに、あきれてモノが言えません、誰もそれを聞いて安心なんかとは思いませんよ。

 それに比べて自衛隊・東京消防庁責任者の記者会見は説得力があります。実際の現場を踏まえた「危険予知力」の違いではないかと思いますね。今朝、テレビで放水活動に携わった東京消防庁ハイバーレスキュー隊指揮官の記者会見(http://ceron.jp/url/www.youtube.com/watch?v=6Vad16Rlx8U)で、「放射能に関して、十分な知識と理解がある隊員だけに、今回の放射能レベルへの恐怖心が強く、状況への危機感もあった。ただ、今、自分たちの活動が救世主にならなければという使命は十分認識しており、モチベーションは大変高く、今回の目標完遂があった」と、淡々と述べていました。

 日本の原子力・放射線関係の研究者に足りない事は、日頃の「アウトリーチ活動」なのではないでしょうか。「原子力発電」、「放射線管理」、「放射線治療」等における放射能の話を、ごく普通の市民に対して率直に語れる術(すべ)を日頃から磨いておく必要があります。「安全であるため」の説明ではなく、研究自体の説明・お話を、小学生にも分かる形で研究の一環として義務付ける、それぞれの学会の社会的使命として行うことが重要だと思いますし、是非、該当する学会は検討して頂きたいですね。

 私たち秋山財団では、昨年から「研究助成」の要項に、「アウトリーチ活動」を義務付ける一文を入れ始めました。秋山財団の研究助成を申請する必須要件としての「アウトリーチ活動」です。それ程大げさなものを考えている訳ではありません。ごく普通の子どもたち、市民が、研究者たちが日常使っている専門用語から何を連想するか、どんな心理状態となるか等を、大学教授も若い研究者も、その初期から学びながら研究活動を行うべきだと思います。

 私は数日前の<大地震、今、感じること(1)>で次のように書きました。~~~~~~~~~~

 丁度、今、早朝テレビのワイドショーで、原発の専門家という方が、「すぐに1986年のチェルノブイリ事故と今回の事故を一緒にする人たちがいるが、全く違います!」と、あたかも心配する市民の無知を叱責するような言い方でしゃべっています。

 でも、そうではありませんね。理屈とか理論ではなくて、直接会って知った人々の顔と現実が最も説得力があるのであり、そこから連想する「不安」を払拭できない専門家の理屈こそ、「ニセモノ」と言うものでしょう。歴史的事実、或いは目の前に起きている現実に直面して、社会にしっかりした「安心」を提供できない「専門的知識」とは、一体どんな意味を持つのでしょうか。今こそ、「専門家」としてのこれまでの活動が問われているのです。

~~~~~~~~~~~

 ヨーロッパの方々にとって、「原発事故」は、チェルノブイリ事故なのですよ、研究者がどんなに「それとは違う」と主張しても、そういった認識にある人々への説得力ある説明が前堤だと理解すべきです。タコつぼ的研究、独善的研究に問題提起を与えてくれるのは、子供たち、市民たちの素朴な疑問なのではありませんか。それは自身の研究への余計な労力ではなく、大いに役に立つ価値あるメッセージだと確信します。

大地震、今、感じること(4)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 2

 昨日で今回の大震災発生から1週間、地震・津波・原発多発事故はまだまだ緊迫した状態が続いています。

 昨晩のテレビで、「有識者・専門家たち??」は、相変わらず恥ずかしげもなく「原発に海水が注水されて一安心」、「あの原子炉は古い型だったから」等、まさに無責任な発言を繰り返し、メディアのキャスター達も一部を除いて何の危機感もない質問の繰り返しです。MOX燃料の危険性、原子炉複合施設の危険性等、チェルノブイリ・スリーマイルには無かったその後の新たなリスクへの言及が隠ぺいされています。私自身、これまでの原子力発電に対しての中途半端な反対姿勢を、今、強く悔いています。企業経営者として、原発問題・憲法問題・防衛問題に対して、立場を考慮して(?)、歯切れの悪いスタンスに終始していましたので。

 でも、この場に至って、自分の命というよりも、子供たち・孫たちの命と将来の安心・安全な暮らしのために、これからの人生を送らなければなりません。戦後日本の極めて恵まれた時代を生きることが出来た私は、これまで得た少しの知識と知恵を、次の時代に生きる人々のために尽力する責務があります。眼前の同世代の体たらくを目の当たりにして、そう痛感しています。

 枝廣淳子さんのメーリングから、諸外国の応援メッセージを引用掲載します(http://www.japanfs.org/ja/pray4japan/message.cgi)。また、国内からも具体的なアドバイスも集まっていて(http://www.es-inc.jp/news/001949.html)、私自身は、一層の節電モードのライフスタイルに入っています。

 群馬大学の片田敏孝教授(http://www.ce.gunma-u.ac.jp/staff/st02_katada.html)は、これまで防災教育を現地の中学生に指導してきたそうです。その成果は今回実践の中で示されました。(http://plaza.rakuten.co.jp/yamamotoyoshie/diary/201103190000/

 こちらも説得力があるサイトです(http://www.asyura2.com/index.html)。

 

 こんな折り、環境分野で大きな功績を果たしてきた、北海道大学教授・小野有五先生の定年記念講演会が、「地球科学者から環境科学者へ:大学と社会を結んで25年」と題して開催され、会場の北大クラーク会館は超満員で溢れました。 

小野有五教授定年記念講演会~大学と社会を結んで25年~

小野有五教授定年記念講演会~大学と社会を結んで25年~

 この間、氷河から地球の研究に端を発した地球科学者・小野有五先生でしたが、ビートルズの「A long and winding road:http://www.youtube.com/watch?v=JrcYPTRcSX0&feature=related」をバックミュージックに、ご自身の軌跡を素晴らしいまとめで締めくくりました。まさにこの時に、小野先生のこのご講演は、学者としての一筋の光とでも言いましょうか。

* 「大学と社会を結んで」と簡単に言っていますが、まさに「水と油」みたいな関係だった

* 専門家は、ごく普通の市民に分かる説明、今風に言えば「アウトリーチ活動」が必須な時代になっている。今回の一連の原発事故に対する「専門科学者」たちの、最も欠如している視座である

* 宮澤賢治の1929年11月29日の予告文:今にも活きる言葉に違いない

 「われわれはどんな方法で、われわれに必要な、われわれの科学を、手に入れることができるのか」

 羅須地人協会で:http://www.artwing.biz/kaze2/rasutizin/rasutizin.html

* アイヌ民族の歴史に対する認識: 徳川幕府は「蝦夷地」として、まだ外地扱い、すなわち「アイヌの地」としての認識があったが、明治維新以降、北海道の中のまさに「植民地化」であった、奪われた土地、奪われた文化、奪われた人権等、で。

* マザー・テレサの言葉、「愛することの反対は、憎しみではなく、『無関心』である」

 

 本来は駆けつけるはずだったお弟子さんのアラスカ大学・吉川謙二教授は、サンフランシスコで足止めとなり、今アメリカで大ブレーク中、本人主演のyoutube掲載、「The tunnel man:http://www.youtube.com/watch?v=-l0JdVtmNus」の紹介がありました。「究極のアウトリーチ活動!!!」でしょうか。

 弁護士の市川守弘(http://www.akiyama-foundation.org/network/tema05.html)さんは、「科学者の社会的責任」を果たすということが、如何に困難なことか、森林・生態系保護活動においても同様なこと。そして同時に、「裁判所の責任」も、これまでの各地の諸開発問題では重いものがあることを指摘されました。

 2008年の「先住民族サミット」で活躍し、その後「Win-Ainu」設立にもかかわった結城幸司(http://www.akiyama-foundation.org/network/tema06.html)さんも駆けつけました。

 

 幅広く市民活動とコラボレイトした小野有五先生は、退官とはいえ、まだまだこれから多くの分野でのご活躍を期待しなければなりません、北海道の環境問題のアドバイザーとしてです。取り敢えず、ここまでお疲れさまでした。

大地震、今、感じること(3)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 昨日の続きになりますが、海外メディア・外国政府関係者の今回の福島原発事故の認識は、連日、日本で報道されている内容とは大きく異なり、大変危機的で深刻です。

 私の身内に届いたカナダからの友人のメールでは、「自分の周りには住む場所が十分あるから、今すぐにでも家族全員でこちらに移動するように」と、真剣な内容だったとか。諸外国のメディアは、福島原発の爆発の連鎖とその対応の事実をつぶさに見つめながら、冷静に報道しています。この場合、冷静と言うのは、「真実を語る」という意味ですね。

 東京電力、保安院の記者会見、テレビに出て来る「専門家」、メディアスタッフの話は、何の役にも立ちません。とにかく、当該事故現場組織の「発電所所長」とか、現場の最高責任者の存在が全く見えないのは大きな疑問ですね。現場はこういう作業をしていて、こんな作業プランを持っているといった、やっている側発の報道が何もない、危機管理の中ではあり得ない状態です。無いなら無いと率直に言えば、市民はそれぞれの判断で責任を持って動けます。

 現場に一度も足を運んだことが無い連中が、「安全だ、安全だ」といくら叫んでも、市民はとうの昔にその「ニセモノ性」を見破っていますよ。理屈では「対策」になっていても、それが出来る環境が現在あるかどうか、直感的に理解しているのです、私たちは。発表される写真だけ見ても、「安全」などとは程遠い現実を認識できるのです。

 市町村長の何人かはメディアの取材に対して、現在の状況報告、必要物資の具体的要請等、大変な困難な環境の中、必死に訴えています。これ自体、本来はそんなことをしなくても支援の手を差し伸べなければならないのでしょうが。それと同様に、原発事故に関して、現場最高責任者は、「日本国民を守る」意識を持って語り続けなければなりません。もし、その任に誰も就かないのなら、これまでの原子力政策というのはその程度の覚悟だったということを、しっかり歴史に刻んでおかなければなりません。

 もう一つ、政府は今すぐに、全国各地の原発責任者及びその次席を招集して、現場に最も近い場でこの現実をしっかり観察して、現場はどんな状態なのか、今後の原発運営に活かす手立てをすべきです。廃炉・見直しも含めた、将来の日本のエネルギー政策に向けて、この未曽有の事故の連鎖を無駄にしてはいけません。

 少し離れた私たちに何が出来るか、枝廣淳子さんのメーリングから引用します。環境に関わってきた彼女が、この難局においても情報収集・発信し続けるその姿に感動致します、日刊温暖化新聞は秋山財団もパートナーとなっています。彼女はまさしく「ホンモノ」です。

~~~~~~~~~~~

日刊 温暖化新聞の企業・団体パートナーでもあるソトコトさんが、「被災地の
復興のために、わたしたちができること」というページをアップされました。

以下にご紹介します。もちろん、できることはこれだけではありませんが、「被
災地から遠く離れた自分に何ができるんだろう?」と思っていらっしゃる方がい
らしたら、ぜひ!

~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「被災地の復興のために、わたしたちができること」
<ソトコト・ホームページ>
http://www.sotokoto.net/setsuden/
<ロハスクラブ・ホームページ>
http://www.lohasclub.jp/setsuden.php

2011年3月11日に発生した、東北地方太平洋沖地震による甚大な損害は、私たち
がこれまでに経験したことがない災害です。被災地域に暮らしている方々、救助
活動や復興活動に尽力されている方々を支援するために、私たちができることの
ひとつが「節電」です。

未曾有の大地震による、電力施設への被害発生により、私たちの日本は電力が不
足しています。特に、被災地域においては、電力の確保は、救援活動や復興活動
にとっては極めて重要な問題です。

政府及び東京電力は、3月14日から「計画停電」の実施をアナウンスしています。
計画停電は、電力需要が現状の電力供給能力を上回ってしまった場合に実施され
る手段であり、電力需要を抑制するためには、鉄道、工場、大型商業施設などの
社会全体での節電努力、そして、一般家庭での節電努力が必要です。

いま一番大切なことは、まず被災地が必要とするエネルギーを確保することです。
そして、そのためには、私たち一人ひとりが「節電」を心掛け、続けていくこと
が重要です。

電気は、水道やガスの供給にも必要とされるエネルギーであり、被災地での救援
活動や復興活動に必要なライフラインの確保のためにも、私たち一人ひとりの節
電努力が必要です。

●私たちが生活のなかでできる節電

・外出の際、あるいは、使っていない電気製品のプラグはコンセントから抜きま
しょう。機器によってはプラグを挿し込んでいるだけで、待機電力を消費してし
まう場合があります。

・昼間は、なるべく必要最低限の照明で過ごしましょう。オフィスでは、昼休み
の消灯や、通路のなどの照明の間引きも節電になります。

・暖房機器を必要とするこの季節は、朝の時間帯や18:00~19:00の時間帯が電力
消費のピークタイムとなります。電子レンジ、洗濯機、炊飯器などの消費電力の
高い機器は、ピークタイムをずらして使用しましょう。

・冷蔵庫にはものを詰め込み過ぎないようにしましょう。また、電気炊飯器の保
温時間を減らすのも節電に有効です。

・屋内では、温かい格好をして、カーテンを閉める(断熱効果があります)など
して、エアコンやストーブなどの暖房機器を使う時間を減らしましょう。

・テレビよりもラジオのほうが消費電力が小さくてすみます。

電気を大切に使うことで、被災地を励ますことができます。
私たち一人ひとりの節電努力が、被災地が必要とするエネルギーを創り出します。
物資援助やボランティアなどの人的支援も必要ですが、被災地側の受け入れ態勢
も充分ではない今、私たちが、いまそれぞれの暮らしのなかでできるアクション
が「節電」です。
私たちが日々の暮らしのなかで、節電に努力し、続けていくことは、確実に、被
災地のチカラになります。

現在、節電が必要とされているのは、東日本エリア(東京電力、及び、東北電力
の管轄内)です。東日本と西日本では、周波数が異なることから東日本に周波数
を変換して送電できる容量に上限があります。このため、東京電力、東北電力の
管轄外で節電しても被災地のためにという意味では効果は生まれません。

それでも、電力以外にも燃料が足りないという状況もあり、日本全国で節電・節
約していたくことはとても大事なことです。そして、「電力消費量を自分たちの
意思で減らすことができる」ことを未来に向けて実証・伝えていくためには大き
な役に立つと思います!

~~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~~

そして、イーズでも、これまでのコンテンツからヒントやアイディアをとりまと
めてご紹介するページをアップしました。

~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~~

「被災地の復興のために、わたしたちができること。節電努力。」
http://www.es-inc.jp/news/001947.html
※※この呼びかけは、ソトコトの「被災地の復興のために、わたしたちができる
こと。節電努力。」に賛同し、同じタイトルで呼びかけています。※※

「いまの状況で私に何ができるのだろう?」と思っていらっしゃる方も多いこと
でしょう。義援金や救援物資の支援などのほかにも、毎日の暮らしの中で「でき
ること」の1つが節電です。特に、被災地と同じ周波数の圏域の方々は、その節
電が被災地への電力につながります。周波数が違っても、ガソリンその他、省エ
ネすることが役に立ちます。

「節電」や「省エネ」については、イーズでも枝廣のメールニュースや書籍等を
通して、ご紹介・ご提案してきました。これまでに蓄積した情報から、わたした
ちができる「節電」に関する部分をピックアップしました。お役に立てばうれし
いです。

被災地の一刻も早い復興を心より願っております。

枝廣・イーズスタッフ一同

~~~~~~~~~~~~~~~~

大地震、今、感じること(2)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 今回の地震の件、いち早く海外にも伝えられたようですね。11日夜にお会いした上海のビジネスパーソンには、直後からインターネットでたくさんのお見舞い・励ましメールが中国から届いたとか。私のところにも、海外からのお見舞いメッセージ、アポイントのキャンセルも来ました。ヨーロッパの方は、特にチェルノブイリ事故の経験があり、敏感な反応があります。集団に属している場合、その責任者は、何の渡航禁止処置もしないことの責任追及も懸念するのでしょうね。幾つかご紹介します、表現の仕方、心配りに感激します。

*私のアメリカの友人から~~~

Hi Koji,

We are so sorry to hear about the problems in Japan this week. I want you to know I’m thinking about you and hoping that your family is safe and healthy.

How is life in Hokkaido? Did you have problems with the hurricane or tsunami?
Are your children safe?

 

*17日に東京で会うことになっていたスイス人から~~~

I would like to send our sincere thoughts to you and to your country for what is happening in Japan these days which will remain, for sure, in the Japanese history.

I hope you and your loved ones are safe, without injuries and that you have no damage at home. I keep closely following the information on the development of the situation.

My trip to Japan has been postponed further to this dramatic event as our management believes that this is not an appropriate timing to come to Japan during these difficult times for you. My apologies for that cancelation, we shall contact you again when this emergency situation has settled down.

Please do not hesitate to contact me anytime should I be any help.

 

*栃木県益子町にあるワグナーナンドール記念財団理事長・ワグナーちよさんは、東京にも住まわれていますが、彼女からのメール~~~

ナンドールがいたら、すぐ東北に向かって走り出すの止めるのが大変でしたでしょう。

神戸の折にも切断機や溶接機を車に積んで助けに行くというのを、若くない私共が行ったら
かえって足手まといになるからと必死で止めました。

ここの対策はよく出来ていて水、電気も十分ですしスタッフも一生懸命です。医者もいるし
その上キシュさんもいてラッキーでした。イロナさん他ハンガリーの方々はTVで悲惨な状態を
見て、切符を二枚手配するからすぐちよさんとハンガリーへ戻れ、と何人もから電話が来ます。
あなただけ早く帰って、と言わないところがハンガリー人らしいです。おそらくキシュさんは
ナンドールに対しても私への責任を感じて下さっているのでしょう。

 

 1956年の革命(ハンガリー動乱)はじめ、幾つかの理不尽な体験をしている人々は、「Dear friends」の絆が強く、危機に直面した時の「同志的助け合い」にスイッチが入るのかも知れません。私たちも頑張らなければなりませんね!!

 日本でも渡辺謙さんほかが新しいサイトを立ち上げました、「Kizuna311:http://kizuna311.com/」。

大地震、今、感じること(1)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 今回の地震、日が経つにつれて甚大な被害の様子が明らかになってきています。地震・津波、余震、そして福島原発連続事故による電力供給難です。繰り返し、被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。

 昨日、羽田空港出発ロビーは、いつもの照明よりも暗くはなっていましたが、現場で働く職員の頑張りに支えられて、チェックインほかには何の支障もありませんでした。むしろ非常時の印象も明確で、秩序ある静けさとでも言うのでしょうか。都内JR切符の自動販売機も、3分の1は計画停電で使用できない旨の張り紙がありました。

羽田空港出発ロビーは薄暗く

羽田空港出発ロビーは薄暗く

 原発事故は今後も目を離せませんね。私どもの財団としては、3年前に、ベラルーシ大使ご夫妻と被災地生まれの子供たちがこの事務所を訪問されたこともあり、原発事故と聞くと、あの時の子どもたちの屈託のない笑顔と澄みきった眼を想い出します。

財団事務所を訪問したベラルーシ大使ご夫妻と療養の子どもたち

2008年、秋山財団を訪問したベラルーシ大使ご夫妻と療養の子どもたち

訪問時に頂いたプレゼント!

訪問時に頂いたプレゼント!

 秋山財団の社会貢献活動助成の第一号で採択された、「チェルノブイリへのかけはし:http://www.kakehashi.or.jp/」の皆さまの企画で、この訪問が実現しました。子供たちは財団の建物中を走り回っていましたし、被災した女性のエカチェリーナ・コスチュケービッチさんが、その時付添いの医師として同行していました。 

 丁度、今、早朝テレビのワイドショーで、原発の専門家という方が、「すぐに1986年のチェルノブイリ事故と今回の事故を一緒にする人たちがいるが、全く違います!」と、あたかも心配する市民の無知を叱責するような言い方でしゃべっています。

 でも、そうではありませんね。理屈とか理論ではなくて、直接会って知った人々の顔と現実が最も説得力があるのであり、そこから連想する「不安」を払拭できない専門家の理屈こそ、「ニセモノ」と言うものでしょう。歴史的事実、或いは目の前に起きている現実に直面して、社会にしっかりした「安心」を提供できない「専門的知識」とは、一体どんな意味を持つのでしょうか。今こそ、「専門家」としてのこれまでの活動が問われているのです。

 対照的に、昨日アメリカの科学者が、「今回の事故は、スリーマイル事故とチェルノブイリ事故との間くらいの危険度」と語っていました。さらにこの欄の末尾に、3月11日付ニューヨークタイムスのこの事故に対する論評を添付致します。国内の「専門家」が信頼できないのは情けないことですが、命には代えられませんので。

 この数日間各テレビ局に出演している原子力発電関係の「専門家」と称される方々、特に東京大学教授たちの、ごく普通の市民に対しての冷たい眼差し・立ち位置、NHKを筆頭とするメディア関係者の突っ込みの甘さは、一種の日本の「異常性」を象徴するような現実だと思います。「想定外」、「念には念を入れて」等、ここに至ってこれらの言葉に憤りを感じるのは私だけではないのではありませんか。

 昨日、JR東京駅構内を歩いていて、黙々と各ホームに向かう大勢の人々の後ろ姿を見ていて、何かある種の「感動」を覚えました。普段は、単なる群れとしての存在にしか映らなく、それどころか「従順な羊ではなく、自分の頭でしっかり考えろよ!」と攻撃的になる自分がいるのですが、昨日は明らかに違いました。日本社会は、「現場の力」、「労働力の質の高さ」で今日まで来たことを確認しました、指導的(?)立場の人材・アカデミックセクターがいかに貧弱でもですね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2011年3月11日:ニューヨークタイムス
「日本における放射能放出は数カ月続く可能性あり」と専門家が見解を示す

デヴィッド・サンガー、マシュー・L・ウォルド
http://www.nytimes.com/2011/03/14/world/asia/japan-fukushima-nuclear-reactor.html?_r=1&emc=na&pagewanted=print
日本の政府関係筋は、2つの発電所での炉心溶融は「部分的」であり、発電所外
での放射能の測定値は、日本の安全基準値の2倍とはいえ比較的低いと思われる
と言っているが、米国国防総省は13日にプラントから100キロメートル離れた地
点を飛行したヘリコプターに少量の放射性の微粒子が付着していたと発表した。
セシウム137とヨウ素121が含まれていると思われ、これは環境汚染の広がりを示
している。

1号機の設計に詳しい複数の専門家によれば、東京電力側にはいまや、冷却手段
として放射性物質を含んだ水蒸気を定期的に放出する以外に選択肢はほとんどな
く、この措置は核分裂が止まった後も1年以上続けられることになる可能性があ
るという。ということは、数十万人の避難住民は長期間家に戻れないことになり、
風向きが変われば、放射性物質が海方向ではなく日本の都市に向かって運ばれる
可能性がある。

通常の原子炉冷却機能を回復するには、電力が必要であり――地震と津波で電力
供給は停止中――発電所の技術者たちは、すでに放射能汚染が著しい場所で作業
をする必要があるだろう。

米国政府は、不安を抑えるために、「ハワイやアラスカ、米国領および米国西海
岸では、放射能が人体に悪影響を与えるレベルには達しないと予想される」との
結論を出しているが、日本に到着した専門家はこの3日間に起こったことを把握
し始めており、その一人は「最良のシナリオをたどったとしても、これが近いう
ちに終わることはない」と述べた。

核分裂反応が止まって原子炉の運転が停止されても、燃料は運転時の約6パーセ
ントの熱を出している。通常は、電気ポンプによって熱水を抜き、それを冷却す
るのだが、今回の場合、電力供給が止まった後、このシステムが使えなかったた
め、海水を注入して燃料冷却を試みた。だが、これによって、炉内の圧力が上昇
して、大気中に蒸気を放出し、さらに水を注入するという手法をとらざるを得な
くなっている。

燃料が無傷であれば、放出する蒸気に含まれる放射性物質はわずかであるが、燃
料が損傷すれば放出される蒸気の汚染度は高まる。

もう一つの懸念材料は、日本の原子炉の中にはMOX燃料を使っているものがあり、
MOX燃料には再処理したプルトニウムが含まれていることだ。今回の原子炉がこ
のタイプであれば、放出する蒸気はより有害なものになる可能性がある。

問題の原因は、津波の後の一連の失敗にある。津波は福島発電所の周囲にあった
護岸堤防を軽々と越え、ディーゼル発電機が浸水した。発電機は低いところに置
かれていた--これは明らかに、護岸によって守られるだろうという誤った自信
によるものだ。

大きな爆発は、炉心が冷却されない場合に原子炉格納器内で起きる可能性のある
ことを示す警告である。IAEAによれば、「炉心の損傷を抑える手段として」東京
電力は海水にホウ素(核反応を止める作用がある)を混ぜて注入することを計画
し、12日午後10時20分にそれを開始した。

これは捨て身の行動である。海水を注入すれば発電不能になるので、廃炉を決心
したということなのだ。だがこの海水注入も簡単ではない。格納器内の圧力がひ
じょうに高くなっているために海水注入が困難になっている。

問題をさらに大きくしているのは、原子炉内の計器が地震または津波で損傷して
いるようで、炉心にどのくらいの水があるかを正確に知ることができなくなって
いることだ。

また、注水の作業にあたっている人々は放射能にさらされていると思われる。放
射能汚染の治療を受けた作業員も複数いるという。彼らの被爆の程度がどの程度
深刻なものかは不明である。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

大地震、津波、そして原発事故

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 2
 掲載した後、14日午前11時にこのサイトを追加しました(がんばれ日本:http://ideapad.jp/d9385fb4/show/)。
16日午後1時にこのサイトを追加しました(http://www.earthday-tokyo.org/2011/news/2011/03/3141400ustream.html)。
 
 11日午後2時50分頃に、私は札幌の秋山財団事務室で仕事をしていると、滑るような横揺れがあり少し続いたので、直感的にどこかで大きな地震だなと思いながら、事務局二人の所に行きました。すぐにテレビをつけて見ると、「東北沖を震源とする地震が発生」とすでに報道していました。

左は11日夕方の号外、他は12日朝刊1面

左は11日夕方の号外、他は12日朝刊1面

 私の身内は首都圏に複数暮らしていて、携帯メールでそれぞれの安否確認を行いましたが、会社から2時間以上歩いて家にたどり着いた者等、深夜までには居場所も確認できて、少しホッとは致しました。ただ余震の心配、東北・八戸の親戚の安否、その他余談を許さない情況の中、気になりながらも一晩過ぎました。

 1日経つと、今度は地震そのものは勿論ですが、それによって発生した津波による大被害に言葉を飲み込みました。そして、時間を経るごとにどんどんその犠牲者・被害も膨れ上がってきていました。1995年1月の阪神淡路大震災の180倍のエネルギーとは言え、津波も報道されている数字以上のエネルギーだと感じました。数字には出てこない複合的な現象による被害があるのでしょう。

 さらに、昨日午後になり福島原発の爆発、放射能被爆等も報道されてきています。東京電力・原子力保安院の記者会見が全く廻りくどくて良く理解できません。それに比べて、原子力資料情報室(http://www.cnic.jp/)が12日20時に行った記者会見(http://www.ustream.tv/recorded/13269582)は、われわれの今懸念するポイントに応える内容になっています。日頃の視座の違いでしょうか、それにしても当事者・東京電力の情報開示能力の欠如は、あきれるばかりですね。

 こと原発に関する情報は、どうしてこうも分かりにくいのでしょうか。事実確認の説明自体が、とうてい普通の市民にはすぐには理解できません。意識的に「隠している」としか思いようがありません。

 それともう一つ、今回は大地震・津波・原発事故の複合災害であり、個々の「専門家?」がテレビ等で数値の説明をしても意味が有りません。過去情報に基づいて長々説明するよりも、今の状況にどう対処すべきなのか、「役に立つメッセージの発信」であってほしいものです。行政も機能しないし、結局は地元住民は現場の判断で行動するしかない、そんな感じですね。

 まだまだ被害は広がりそうで心配ですが、これまでに犠牲になられた皆さまに、心からお見舞い申し上げますとともに、この惨事から得られる教訓を今後に必ず活かしていきたいと思います。

こうして彼は「犯人」にされた

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 映画「それでもボクはやっていない:http://www.soreboku.jp/index.html」、「Shall we ダンス?」の周防正行監督、足利事件冤罪被害者の菅家利和さん(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3796)、足利事件の弁護士の笹森学さんをお招きしてのシンポジウム「取り調べの全面可視化を考える」が、700名以上の参加者を集めて開催されました。

700人を越える参加者

小ホールから大ホールへ変更:700人を越える参加者

パネルディスカッションでの熱心な議論

左から周防正行さん、菅家利和さん、笹森学さん

足利事件の経過と課題報告

足利事件の経過と課題報告

 周防正行監督のお話は、実に興味深かったですね。映画製作の視点から、「全面可視化」と「いわゆる可視化(部分可視化)」の意味合いの全くの違いを熱く語りました。

* 映画「それでもボクはやっていない」は、2年間の取材(弁護士、当事者、裁判官へのインタビュー、傍聴等)に基づいたもの:特に印象的だった元検察官の言葉、「裁判で一番重要なことは『やったという自白』で、証拠の王様」

* 日本社会の警察・検察・裁判所に対する盲目的信頼、足利事件ほかの事実が明らかになり、大きな時代の転換点

* 取り調べの「全面可視化」とだだの「可視化」は似て非なるもの、全く別のベクトル、「部分可視化」は最も危険、なぜなら「編集」作業を通して逆の証拠として活用される危惧の方が大きい

* 「初期供述の重要性」がもっと認識されるべき、例えば痴漢事件の場合、最初の駅の部屋での供述がポイントで、真実に最も近い場合が多い、その後の警察での取り調べでは変質していく

* 「全面可視化」は、従来型の取り調べのやり方を変える、今までのやり方が根底から覆る

* 刑事裁判の場は、裁判官・検事・弁護士というプロ集団の中に、ただ一人のアマチュアが立っている図式

* 世界的には「可視化」とは、「録画」のことであり、部分可視化などあり得ない

* 「全面可視化」は被疑者だけでなく、参考人、被害者、証人等、全て録画すべき

 つい最近の村木事件でも、検察特捜部、警察の「検証」が報告されていますが、全て内輪の者だけでの検討で信頼できないですね。笹森弁護士もおっしゃっていましたが、間違いを起こした時に「速やかに回復する機能」が欠落している、まさにこれまでの制度的欠陥と言わざるを得ません。課題のつまみ食いによる中途半端な対応策で、お茶を濁して逃げないように、私たち市民は自分の問題として、今後も注視していかなくてはなりませんし、ここにおけるメディアの役割も大きいですね。

 来月に封切りとなる周防正行監督の「ダンシング・チャップリン:http://www.dancing-chaplin.jp/」も面白そうです。監督の妻・草刈民代の「ラストダンス」ともチラシにありますし、なんせいつ行っても1000円になりましたからね。

「タオ財団」、最後の理事会・評議員会

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 (財)タオ世界文化発展研究所(http://wagnernandor.com/indexj.htm)は、私も常務理事を務めていますが、先日栃木県から「公益財団法人」への移行認定を受けて、今年4月1日から名称も変更し、「公益財団法人ワグナー・ナンドール記念財団」として、新たな展開が始まります。

 先日は、現財団として最後の理事会・評議員会が益子で開催されました。一昨年、東京都中野区・哲学堂公園に「哲学の庭」が設置となり(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2792)、昨年12月の「一周年記念フォーラム:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6768」、そして公益移行認定と、このところ大きな進化を遂げています。新しいDVD作品2枚、「妻が語るワグナー・ナンドールとその世界」、「違いを越えて世界を結ぶ~哲学の庭」も完成して、ますます活動も充実するでしょう。ご希望の方には販売もしていますので、益子の事務局にお問い合わせ下さい。

新しい紹介DVD作品2枚

新しい紹介DVD作品2枚、素晴らしい内容です!

 折からこの時期、地元益子町でも「雛めぐり・ストリートライヴ」が数か所で開催されて、3月の柔らかい日差しの中、マチも賑わって(?)いました。

益子町ではいくつかの場で「ストリートライブ」!

益子町ではいくつかの場で「ストリートライブ」!

 さらにJR東日本の東北新幹線では、この日から最高時速300kmの「はやぶさ:http://www.jreast.co.jp/e5/main.html」が走り始めたようです、1日2本ですから、目にすることは難しいですね。

JR東日本の新幹線駅では「はやぶさ」でもちきり

JR東日本の新幹線駅では「はやぶさ」でもちきり

 それぞれのプロジェクトが、それぞれの場所から新たなスタートを切っています。

「幸せ経済社会研究所」、キックオフ!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 2

 枝廣淳子さんが新しく設立した「幸せ経済社会研究所:http://ishes.org/」の設立キックオフ・フォーラムがありました。バラトングループの若手のホープ、アラン・アトキンソン(http://www.atkisson.com/)さんの基調講演とQ&Aです。

超満員の会場で、アランの講演です!

超満員の会場で、アラン・アトキソン氏の講演

実にさわやかな、ナイス・ガイでした!
実にさわやかな、ナイス・ガイでした!

 枝廣淳子さんはこれまでに、JFS(ジャパン・フォー・サステナビリティ:http://www.japanfs.org/ja/aboutus.html)をはじめとして、12の視座から環境問題に取り組んできています(http://www.es-inc.jp/)。今回設立の背景は・・・

* 経済成長のジレンマ: 1)現在のままの経済成長は持続可能ではない、2)経済成長を止めると、社会は不安定になる、3)どうしたらよいのか・・・・?

* ハーマン・デイリーのピラミッド(http://change-agent.jp/sustainablemanagement/pyramid.html

* 持続可能な発展の3つの統合指標: 「自然資本」ー持続可能性(Sustainability)、「経済」ー自然資本の幸せへの転換率(Efficiency)、「幸せ」―皆に実現しているか(Sufficiency

* 全体とつながりを考えること: 「経済」、「社会」、「幸せ」――まず指標を考え直そう、という動き

 

 アラン・アトキソン氏は、「Growth and Happiness:成長と幸福」と題しての講演でした。30を越える質問からなるこの講演、普段分かった気になっている言葉を、再度検証する良い機会となりました。その後のQ&Aでも、幾つかのキーワードが・・・・

* インビジブル・エコノミー、「アマチュア・エコノミー」の価値と重要性~~「アマチュア」とはラテン語で「愛」の意味とか

* すべて「プロフェッショナル・エコノミー(お金に代えられる)」にしていいのだろうか?

* これまでお金で代え難かったものをお金にしてしまうと、失われるものも多い

* プロフェッショナル経済とアマチュア経済の線引きをしっかり行うこと――「賢い」経済を目指すべき

* これまで、「歴史は勝った者によって書かれている」

* 日本は、「課題先進国」!!!

  「好奇心」は学習する原点であり、「ダメな自分」を見るのも必要ではないか、と笑顔で問いかけるアランの姿は、透明感と爽やかさでいっぱいでした。JFS(http://www.japanfs.org/ja/)のカタログに「日本から世界へ、世界から日本へ~~コミュニケーションが未来を創ります」と書かれています。

 今回のフォーラム、若い方々と女性が多かったですね。私は平均年齢をかなり上げている参加者の一人だったかもしれません。

「TPSレパートリーシアター」始まる!

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 2

 私も副理事長を務める北海道演劇財団の付属劇団TPS(http://www.h-paf.ne.jp/)が、今年、初めてのチャレンジ「レパートリーシアター」を始めました。役者は大変ですが、3月一ヵ月間にレパートリー3つの作品を公演します。場所は、中島公園横のシアターZoo(http://www.h-paf.ne.jp/ogist/)です。

 初日公演後、関係者が集まってキックオフ・パーティー、すごい熱気でした。

シアターZooのロビー:これまでのポスター

シアターZooのロビー:これまでのポスター

レパートリーの名場面

レパートリーの名場面

初日を終えて「祝スタート・ミニパーティ」で挨拶する斎藤歩さん

初日を終えて「祝スタート・ミニパーティ」で挨拶する斎藤歩さんと出演者たち

 札幌には、たくさんの若手の演劇人が活躍しています。ただ、コマーシャル料等が首都圏と違っていて、ギャラにも限界があり、なかなか演劇だけでは食べていかれないのが現実です。そんな中でも果敢に挑戦する役者達に拍手を送り続けて、北海道発の人材を世に送っていきたいものです。「創造都市・さっぽろ」を謳うのなら、すでに著名なものを呼んできての「興行」、作品鑑賞だけの「消費」ではなく、人材の育成を主軸にすべきではありませんか!今必要なのは、それぞれできる活動、たとえば資金的支援、場を創る、鑑賞する、広く宣伝する等を通して、産業としての育成的視座をもつことなのだと思います。

 今回の公演は、身近なテーマを扱っていて、北海道のローカルな話題で大変面白いと思いますよ!!!!

映画「太平洋の奇跡」

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 今年は、日米開戦(1941年)から70年、映画「太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男:http://www.taiheiyo-no-kiseki.jp/index.html」は日米のスタッフ・キャスト合同の話題作で、印象深かったですね。

 「歴史に埋もれた真実の物語」とチラシにあった通り、私自身恥ずかしながらこう言った事実を知りませんでした、サイパンは玉砕だったと思っていて、です。さらに、この真実がアメリカ人の元海兵隊員ドン・ジョーンズによって明らかになったこと、原作者が戦後に来日して取材を重ねて書きあげた著書であることに、少し残念な気もします。彼は、大場栄大尉の戦いぶりに強い感銘を受けたとも、本人の言葉として語られています。あとがきには、「多くの人たちが、自分たちの父や祖父や叔父たちが、国を守るために戦った精神について何も知りませんでした。もっと驚いたことは、その人たちがしたことに、何の尊敬の念も払っていないことです。私は、このことをとても残念に思います」と記されているそうです。

 竹野内豊が演じた大場大尉は、太平洋戦争の激戦地サイパン島で、わずか47人の兵力で4万5000人もの米軍を巧妙な戦略で翻弄し、“フォックス”と畏敬の念を込めて呼ばれていました。ただ、当時の日本兵にあって、「自決するより生きて戦うことを選べ!」という信念を貫き、終戦後の12月に戦没者を弔うべく軍歌を歌いながら投降したという史実を知る日本人は、驚くほど少ないのも事実です。

 竹野内をはじめ、作品にかかわったすべてのスタッフ、キャストが伝えたかったことは、「日本人の誇り」だったのでしょうね。俳優、監督の弁(http://dogatch.jp/cinema/taiheiyo/special/)は、大変興味深いです。

* 大場栄大尉役の竹野内豊: 「生きて、日本に帰ろう」、赤ん坊に言うセリフ「生きろ!」

* ハーマン・ルイス大尉役のショーン・マクゴーウァン: 「優秀な軍人は戦争を求めない、戦うのは平和を求める時だけ」

 映画にはいくつか印象的なシーンがありますが、私は、投降後、米軍のジープに乗りながら、敵だったアメリカ軍人に対して、「ただ無心に戦っただけ。私はこの島で、誉められるようなことは何もしていません」と、静かに語っている場面が一番でしたね。もう一つ、アメリカ軍の当初の指揮官・ポラード大佐が、日本兵のメンタリティを「理解出来ない!!」と繰り返し叫び、「上官たちがどうして決戦前夜に自ら命を絶つのか」等、たくさんの質問をルイス大尉に浴びせる場面も面白かったです、恐らく多くのアメリカ人、いや現代の日本人でも抱く疑問かもしれません。

 この映画をみ終わってから、インターネット検索で映画の周辺情報を読んでいますと、実に多彩で、さらに興味を増しますね。以前にも書いたのですが、演劇(芝居)にも映画作品程の周辺情報があれば、誘いやすいし、もっと広くファンを集められるような気がするのですが、これからの課題でしょう。

 竹野内豊(http://www.youtube.com/watch?v=FG3pQiT-d4Y&NR=1&feature=fvwp)の今回の好演は、これまでのイメージを変えるのに十分だったとの評価です。私は、もう少しあくが強くても良かったのかな、と思いましたが。日本軍と現地民間人との葛藤も、沖縄での現実を含めて、見逃してはならないです、軍隊は「何のために、誰を守るために戦っていたのか」、ですね。

「かつうらビッグひな祭り」、ほか

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comment: 1

 千葉県外房・勝浦市の「かつうらビッグひな祭りhttp://www.city.katsuura.chiba.jp/event/hinamatsuri.html」は、マチあげてのひな人形フェスティバルです。神社・寺院・交差点、駅周辺の商店街のそれぞれのお店の前にも、中にも、ユニークなひな人形がたくさんありました。強風にもめげず、しっかり台座に座っていましたよ。

遠見岬神社の階段で

遠見岬神社の階段で

覚翁寺山門前で

覚翁寺山門前で、菜の花もたっぷり

図書館2階の江戸時代の雛人形

図書館2階の江戸時代の雛人形

  江戸時代の人形は、顔の形も目の大きさも、現代とは随分違っています。

  そう言えば、名古屋市にある「徳川美術館:http://www.tokugawa-art-museum.jp/」の特別展「尾張徳川雛祭りhttp://www.tokugawa-art-museum.jp/planning/h23/02/index.html」も伝統があり素晴らしいですね。1998年4月から4年8ヶ月、私が名古屋に単身赴任していた時に、隣の牡丹園も含めて毎年訪れていました。

 今日から弥生3月、全国各地で「ひな祭り」にちなんだイベントが開催されています。雪の多かった札幌も、確かに春の日差しになっています。