「札幌駅前通地下歩行空間」、完成!

Posted by 秋山孝二
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 札幌駅から大通につながる「札幌駅前通地下歩行空間:http://www.city.sapporo.jp/sogokotsu/umall/umall02_network.html」が12日から開通しました。折からの大震災でオープニングセレモニーは中止されましたが、物珍しさも手伝って大いに賑わっています。この空間の指定管理者は、「札幌駅前通まちづくり株式会社:http://www.sapporo-chikamichi.jp/」です。

札幌駅から大通までの通路が開通、思ったより幅が有ります

札幌駅から大通までの地下通路が開通、大混雑です

アート空間もいろいろ

アート空間もいろいろ

 天井の高さは予想通りでしたが、いわゆる「地下通路」と「地下広場」というだけあって、横の拡がりはありました。これからこの空間で、活気ある小さなお店群、パフォーマンス、斬新な芸術・文化の展示・イベント等が行われることを期待したいですね。「広場」というと、私はどうしても1960年代の東京新宿駅西口広場を想い出します、フォークソングの若者で溢れかえっていた時代です。その熱気に恐怖したのか、いつしか警察が、「ここは通路であって広場ではない」との名目で、当時の若者たちをこの場から排除し始めました。

 札幌は、是非、若い世代のパフォーマンスをおおらかに受け止めてチャレンジの場を与えて貰いたいし、市民・納税者の一人として、市・管理会社にもそう提言し続けようと思っています。数年前、この通路の建設企画説明の時、札幌市の担当課長が地元市民・経営者に言い放った言葉は忘れられません。「札幌駅前通りは、もはや地元住民の方だけのものではありません、全国の方々が訪れる場ですから、市役所が責任を持って計画策定を致します!」と。地元の意見を封じる何と思い上がった傲慢な発言かと、私はそう語った人物を決して忘れはしません。「市民と協働」などと言っている市役所が、それですから。

 この空間の出現で、従来の「北1条地下通路」と「札幌駅北口地下通路」は、市役所が言うように、本当に賑わいが出てくるのでしょうか。「相乗効果」を確かにうたっていたので、しっかり検証していかなくてはなりません。先日は時間が無かったので、北口通路だけ行ってみましたが、「相変わらず」でしたね。大通方面から歩いて行くと、駅を通過して急に静かになり、皮肉にも落ち着く(?)空間となっていました。冷たさ、潤いの無さ、明らかにこれは計画理念の欠如ではありませんか。取っ掛かりのない空間とでも言うのでしょうかね、何とか知恵を出して面白い空間にしていきたいものです。

北口通路は相変わらず?!

北口通路は相変わらずです、いつもよりは賑わう?!

 大震災で亡くなられた方々、家を失った方々、避難所生活の方々がいらっしゃる一方で、新しい空間も生まれた札幌です。これも今の時代のような気がします。「失ったものを数えるよりも、残っている身近なものに感謝しよう」と、どなたかが言っていましたが、全く同感です。まだまだ、心配事は尽きませんが、少しでも前向きに生きて参りましょう、ねっ!