札幌旭丘高校(http://www.asahigaoka-h.sapporo-c.ed.jp/)の「総合学習サンライズ・タイム発表会」に、永年の友人からお誘いがあり、初めて出席しました。「旭ヶ丘」かと思いましたが、「旭丘」が正式名称のようですね。
当日は、まず体育館において同窓生(29期卒)で落語界の真打ちで活躍する春風亭柳朝師匠(http://www7.ocn.ne.jp/~akinai/index.html)の講演・落語でした。落語の歴史に始まり、作法等について大変興味深いお話で、その後の落語一席、生徒たちとの質疑応答も素晴らしかったですね。彼の後輩を思いやる暖かな眼差しが伝わってまいりました。
今年で5回目の発表会は、引き続き会場を二つに分けて、1年生・2年生の個人課題の発表でした。会に先立っての教頭のご挨拶、「現代の課題は、一つの分野では解決できない問題ばかり、いろんな分野の知恵を総動員しよう」というご挨拶は、まさにタイムリーなメッセージでしたね。
「Sunrise Time」とは、「総合的な学習の時間」をこう呼んでいるようです。この名称は、旭ヶ丘高校の校歌の一節「昇る朝日の力あり」にちなんでつかられたとか。朝日のように輝いて明るい未来を照らし出す、そんな力をつけてほしいという願いが込められていて、読書活動、宿泊研修、ゼミ旅行、研究発表等、プログラムも多彩です。
パンフレットによると、「広く深く学ぶ」べく、3つのステージが用意されています。「R:希望のRed、大地の時間で一年次」、「G:生命力のGreen、若葉の時間で二年次」、「P:栄光のPurple、収穫の時間で三年次」です。
この日の「発表会」も節目の活動としてしっかり位置付けられています。手元パンフレットによると、「自分が思っていることを相手に伝える『表現力』は、とても重要です。特に21世紀の社会に貢献する人材として期待される生徒には、多くの人の前で自分の考えを発表する舞台がこれから何度も訪れることでしょう。Sunrise Timeでは、コンピューターを使った情報活用の力や、プレゼンテーション力を高め、楽しみながらお互いの成果を発表しあいます」とあります。当日のプレゼン、テーマの設定も面白いものが多く、ツールの創り方も凝っていて面白かったです。昨今のテレビで繰り広げられる記者会見とは比べものにならないくらい、メッセージが伝わってきました。
今月末で退任する宮浦俊明校長とも少しお話が出来ました。彼は、私の高校時代の同期です。
クラス分けもテーマ選択を基本になされる札幌旭丘高校の意欲的なこれまでの取り組みに、沈みがちな心に勇気を与えて頂きました。こうやって育つ新しい世代が、新しい21世紀の日本を担っていくのだと確信しました。これからのご活躍を期待します!!