京都、岡山 & 倉敷の秋 2015

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 10月は全国各地で行事がいっぱい、そんな中で京都、岡山、倉敷と用事があり、駆け足でしたが巡りました。

 まずは、今年で3年目とのこと。スイス式機械時計メーカー「フランクミューラー社(http://www.franckmuller-japan.com/」の京都での展示会です。フランク・ミューラー社長に直接お会いしてのお願い事がありましたので。

* http://www.franckmuller-japan.com/wphhjapon2015inkyoto/

フランクミューラー恒例の展示会

フランクミューラー恒例の展示会

丁度、会場にいらっしゃったフランク・ミューラー社長と

丁度、会場にいらっしゃったフランク・ミューラー社長と

 そこから岡山に移動し、「山田養蜂場・本社(http://www.3838.com/kenko/」を訪問しました。こちらでもお願い事があり、広報室のご担当の方と意見交換を致しました。ミツバチと密接なお仕事なので、1990年代から太陽光発電に先駆的に取り組まれ、工場敷地内施設はパネルでいっぱいでした。また、芸術・文化の推進活動も熱心に続けられて、北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)とも「富良野塾」の岡山県公演で永くお世話になっておりましたし、向うからも感謝されました。理念を高く掲げられての経営の一端を知り、あらためて企業の社会貢献活動の重要性を学びました。

山田養蜂場の敷地全般に太陽光パネルが!

山田養蜂場の敷地全般に太陽光パネルが!

自家発電で敷地街灯の電気を賄っています

自家発電で敷地街灯の電気を賄っています

 最終は倉敷での毎年恒例の研究会出席です。開始前に少し時間があったので古い街並みを散策し、大原美術館(http://www.ohara.or.jp/201001/jp/index.html)にも足を運びました。大原美術館については、今年8月に大原理事長のお話を今年札幌で伺っていましたので、よい機会でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24058

夕暮れの倉敷

夕暮れの倉敷

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第13回 社会福祉・医療事業の経営研究セミナー

『医療介護総合確保を考える』

主 催: 一般財団法人 社会福祉・医療事業の経営研究会

後 援: 東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻保健社会行動学分野

静岡県立大学大学院経営情報イノベーション研究科附属医療経営研究センター

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倉敷市中庄駅前の「川崎医科大学」、「川崎医療・福祉大学」でのフォーラム

倉敷市中庄駅前の「川崎医科大学」、「川崎医療・福祉大学」でのフォーラム

<セミナープログラム>

平成 27年 10月 24日(土) 川崎医療福祉大学講義棟にて

13:30~13:45 開会の辞

13:45~15:00 「第6次医療制度改革/医療介護総合確保推進までの経緯と今後」

西田在賢 (静岡県立大学大学院附属医療経営研究センター長)

15:00~15:15 < 休 憩 >

15:15~16:25 パネルディスカッション

「医療介護総合確保/地域のガバナンスを考える」

ファシリテーター 橋本英樹(東京大学大学院医学研究科教授)

パネリスト 西田在賢、遠藤邦夫(矢野経済研究所首席研究員)

岡山の医療関係者の方々ほか

16:25~16:30 閉会の辞 角田愛次郎 (一般財団法人 社会福祉・医療事業の経営研究会理事長)

この企画の意図は以下の通りです。~~~~~~~~~~~~~~~~~

 わが国の医療制度改革が本格的に始まったのは1980年代半ばであるから早や30年が経過した。改革の中身を一言でいえば、増え続ける医療保障財政をいかに持続するかに尽きる。保険料であれ、公費であれ、それらをプールした医療保障の資金と医療提供の費用のバランスをどう採るかの医療制度改革は続く。第3次改革にあたる1997年に介護保険制度の法案が国会を通過し、2000年度から同制度が始まったが、このとき高齢者医療費を部分的に医療保険制度から介護保険制度に肩代わりさせ、医療保険財政を持続させ得た。その介護保険の費用支出もどんどんと増え続けている。そして、2006年に第5次となる医療制度改革に際して、2002年度以来2度目となる診療報酬のマイナス改定を行なうことで国民医療費の伸びを抑えたものの、その後は今日に至るまで高い伸びが続き、大掛かりな医療制度改革の実施は必定であった。そこへ昨2014年に「医療・介護総合確保推進法」が公布・施行された。これが第6次医療制度改革の目印となろう。

 介護保険制度開始のカラクリが教えるように、医療と介護は元々分けて扱われる必然性はない。本セミナーを企画開催してきたメンバーの一人である西田在賢は介護保険制度が始まった当時、川崎医療福祉大学に勤め、2001年に上梓した『医療・福祉の経営学』(薬事日報社)の前編「医療・福祉の経営原理」のプロローグに次のように記していた。「わが国の医療や介護の制度が諸外国のそれと同じにできるとはいえない。最近の経済研究が教えることのひとつに経路依存性(path dependence)という言葉があるが、これは現在の制度や市場などが『歴史的な経路』によって規定されていることを意味する。だから、たとえば医療や介護については日本だけでなく、米国にも、英・仏・独等の欧州にも同様なシステムや制度が存在するが、しかし、国民性を反映して、国によって制度は異なっており、それぞれに特有の運営を行っていることが説明される。(中略)このような限定合理性や経路依存性の考え方を了解すれば、日本が他の国々と較べて医療や介護のシステムに対するアプローチが違うのは、社会認識上の習慣や思考の上での習慣、そして支配的な物事の在り方や法律などの制度に関わる違いのゆえであると説明される。(中略)そのような基本的な理解のもとで、今後、急速に進むであろう医療や介護の保険制度改革の必然性を捕らえておくことも、関係する事業経営者にとって重要となるはずである。」

 じつのところわが国は、介護保険制度以前は介護を福祉として扱っており、介護措置は行政の仕事であり税で賄うものだと説明してきたところを、社会保険で賄うとともに介護保険から給付を受けるのは保険加入者の権利だと解釈を変え、介護サービスの提供者も利用者も頭の切り替えを迫られて混乱した。一方で米国などではヘルスケアというひとつの概念で医療と介護を扱うのを見てきた西田は、わが国の将来において医療保険制度と介護保険制度の合流は不可避だと診ていたが、どのような経路を辿ってそこに到達するかについては皆目検討がつかずにいた。ところが、このたび医療介護総合確保推進法案と総称される各種の法令が出たので、これを機会にこれまでの経緯を整理する。そして、先年からの地域包括ケア体制や今年度から進む地域医療構想と病床機能整理の課題を念頭に今後の医療介護の事業経営の参考となるパネルディスカッションを行いたい。ファシリテーターは、昨年度から大きな話題となっている非営利ホールディングカンパニー医療法人の厚労省検討委員会委員を務めた橋本英樹が担当する。

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 新しい制度の創設は様々な議論をもとに行われますが、できた制度を育て進化させることはそれ以上に困難な作業だとつくづく思いますね、利害関係者が大幅に増え、議論を大所高所からまとめていくリーダーシップが求められる、そんな印象を持ちます、これも少子高齢化の日本社会、パラダイムシフトの試練なのでしょう。

六華同窓会総会・懇親会 2015

Posted by 秋山孝二
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 今年も札幌一中・南高の「六華(りっか)同窓会」総会、懇親会が開催されました。若い世代の参加もこの数年増えてきて、あらたな世代への転換を感じます。私自身、8年間、「幹事長」として微力ながらお手伝いをして参りましたが、この度、10期下(南29期)の西尾長幸さんに交代しました。私が引き継いだの古川善雄さん(南8期)からですので、ほぼ同じ10年の若返りです。西尾さんは私よりもきめ細かな気配りのできる人物です、一層の発展を期待します。今回同時に、永年ご尽力頂いた古川善雄副会長がご退任、新たに林美香子(南22期)さんと私が副会長に就任致しました。

今年度実行委員長の小林伸行さん(南40期)

今年度実行委員長の小林伸行さん(南40期)

副会長・和田由美さん(南18期)による祝杯!

副会長・和田由美さん(南18期)による祝杯!

札幌一中校歌の斉唱

札幌一中校歌の斉唱

 同窓会誌に書いた今年の私の挨拶文です。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

歴史の一コマに生きて六華同窓会 幹事長 秋山孝二

 2015年六華同窓会総会・懇親会の開催を迎えて、これまでご準備にあたられた南40期の小林伸行実行委員長はじめ、幹事当番期の皆様に心から感謝申し上げます。今年のテーマ「六華のキセキ」からは、学校創設120周年の「軌跡」、新たな「輝石」の発見、「奇跡」への思いを感じます。

 同窓会は財政改革を終えて、昨年、懸案だった規約改正を行いました。決算期を3月から7月末へと変更し、今年度から運営の仕組を「4役会議」、「運営会議」、「常任幹事会」、「総会」とそれぞれの機能を明確にしてスタートし、今の時代に見合った、末永く安心して楽しめる活動体として再整備を行いました。

 一方、同窓のもう一つの宝である「学校林」活動も、「一般財団法人」として100周年を祝い、今、200年に向けた基本コンセプト「Rikka Forest」の理念に則り、大きな一歩を踏み出しました。恒例の春の散策会に加えて、5月末には初めての試みとして「林業体験プチワークショップ~ドンコロ集め」を実施しました。これまでは、「下草刈り」、「植林」等、将来への備えが主でしたが、今回は森に残された間伐材を回収する活動でした。地面に転がる間伐材は、大先輩たちが育てた「材」、「財」であり、現役高校生を含めた多くの参加者と手渡しリレーで運び出しながら、幾多の時代を越えた100年の歴史に思いを巡らせました。さらに、私も太いカラマツ材を一個だけ持ち帰り、家でじっと見つめながらハッと気が付いたのです、その年輪一つ一つの間から先輩たちのぎっしり詰まった意志とメッセージが聞こえてくることに。静まりかえる緑豊かな学校林の中に立つ自分、まさに歴史の一瞬間に生きている、これ程分かりやすい光景はありませんでした。

 皆さん、私は幹事長として長くお世話になりましたが、この10月総会で退任致します。この間は改革の連続でした、多くの若い世代と出会う機会も多く、そして、「未来プロジェクト」の優れたメンバーたちが、これからの六華同窓会を引き続き支え続けてくれるでしょう。今後の会の益々の発展を祈念し、これまでの皆さまのご支援・ご協力に心から感謝申し上げます。

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 時を越えて世代が繋がる、毎年のことながら改めての感動を覚えます。「六華同窓会」の益々の発展を祈念致します。

変わるグローバルマネーの投資先

Posted by 秋山孝二
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 先月、秋山財団の基本財産運用でお世話になっている外資系金融機関から、「最近のグローバルマネー」についてのセミナーにご招待を頂き、出席しました。かなり少人数のサロン的雰囲気の場で、財団運営にも役立つ最新のトレンド等、有益なひと時となりました。

 昨今は、「SRI(社会的責任投資)(http://www.smtam.jp/sri/about/」からさらに進化して、「インパクト投資(http://impactinvestment.jp/impactinvestment/」に注目が集まっています。

 
 複数の講演の後は中村愛(めぐみ)さん(http://profile.ameba.jp/meg-harp/)のハープ演奏でしばし心静かに。ハープと言うと古代ギリシャのイメージがなぜか私には浮かんできます。

素晴らしいハープの音色

素晴らしいハープの音色

そっくりですね!

Posted by 秋山孝二
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 今年も合同報告会でお世話になったM財団のY課長さん、セミプロの写真家でも有名ですが、随分前に受け取ってずっと手元に置いていましたが、あまりによくできた「ロゴ」なので、許可を得ずここにアップします。特徴を掴み、さらに面白みも増す、森の生き物たちとハーモニー、見事な出来栄えです、モデルの素晴らしさでしょうね。

白老、ウヨロ川の秋

Posted by 秋山孝二
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 ラブアースクリーンアップイベントラブアースの森づくりin白老http://www.love-earth-hokkaido.jp/love-earth/news/index.php?page=article&storyid=72」に参加しました。

 白老町のラブアースの森で、午前中は除間伐(手のこを利用した伐採作業)、枝打ち(下枝や枯れ枝を切り落とし作業)作業、午後はウヨロ川フットパスウォーキングで、サケの遡上や川辺の自然を観察します。

 昼食は森でバーベキュー。白老牛、シカ肉やジンギスカンを堪能しました。「ウヨロ環境トラスト(http://www.shiraoi.org/trust/)」の皆さんに大変お世話になりました、ありがとうございます。

ウヨロ環境トラスト

ウヨロ環境トラスト「トラストの森」入口

浜田さんからのアドバイスほか

濱田満さんからのアドバイスほか

枝打ち、間伐の実技

枝打ち、間伐の実技

昼食は白老牛、シカ肉バーベキュー

昼食は白老牛、シカ肉バーベキュー

ウヨロ川フットパス、サケの遡上がものすごい!

ウヨロ川フットパス、サケの遡上がものすごい!

無数の死骸と臭い

無数の死骸と臭い

フットパス終点はファーム

フットパス終点はオーシャンファーム

 サケの遡上は、私はこれまで札幌・豊平川、道東・薫別川等で橋の上から見たことがありますが、今回は、面としてウヨロ川を下流域に歩いていくと、遡上するサケには変わらず感動しますが、それ以上に、無数の命尽きた死骸が河畔、川底に散乱して、その臭いも辺り一面漂っていました。卵を、そして時々はそのサケを食べるカモメの群れ、サケが死ぬことによって命を繋ぐ凄まじいまでの生存競争を目の当たりにしました。サケの回遊では、平成22年度に秋山財団賞(http://www.akiyama-foundation.org/history/history_01)を受賞された上田宏先生(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター)の「サケの母川記銘・回帰機構に関する生理学的研究」でも研究が進んでいます。

 現場の迫力というのでしょうか、時間・空間が新鮮で、とても貴重なひと時となりました。

* オーシャンファーム(http://ihatov-oceanfarm.jp/access.html

秋の中山道、飛騨高山 2015 (3 最終)

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 飛騨高山、秋の「高山祭」、HPから詳細を知ることができます。

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 高山祭とは、春の「山王祭(さんのうまつり)」と秋の「八幡祭(はちまんまつり)」、二つの祭をさす総称で、16世紀後半から17世紀の発祥とされています。幾多の変遷を経ながらも、江戸時代の面影を残す伝統行事として、今日まで受け継がれてきました。
 このうち、高山を秋の彩りで染める「八幡祭」は、旧高山城下町北半分の氏神様である桜山八幡宮の例祭です。毎年10月9日・10日になると、安川通りの北側・下町に「八幡祭」だけの11台の屋台が登場。屋台が町を巡る曳き廻しや布袋台のからくり奉納などの伝統的な祭行事が楽しめます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~ コピーおわり

 前日、郡上八幡から高山に入り、夕方に屋台会館(http://www.hidahachimangu.jp/yataikaikan/welcome.html)で事前に「飛騨の匠」を予習しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~ HPより

 古くから飛騨の国は、大和朝廷ヘ、税のかわりに匠(たくみ)を毎年送り出しました。選ばれて都ヘ出た匠たち(毎年100人~130人)は、奈良の都の宮殿や、お寺の建築に従事してその腕をふるいました。

 匠が都ヘ送られた期間はおよそ600年、延べにして7、8万人の飛騨人が一年間都で働いたことになります。この人たちを総じて「飛騨の匠」と呼んでいます。

 飛騨の国には、今もこの匠たちの長い伝統と、培われた技術が脈々とうけつがれていますが、中でも江戸時代後期に、大輪の牡丹のように花開いたのが高山祭の屋台(国指定重要有形文化財)です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ コピーおわり

桃山神社 秋の高山祭の主役です

桜山八幡宮は 秋の高山祭の主役です

高山本陣前の朝市

高山本陣と前の朝市

昔の町並みも

昔の町並みも

 祭り当日、参道に勢ぞろいした屋台(http://kankou.city.takayama.lg.jp/2000019/2000020/2000724/2000723.html)。

11台の屋台も勢ぞろい

11台の屋台も勢ぞろい

 からくり屋台のパフォーマンスは大変な人、人、人。3時間以上も前から場所を取っていた方もいらっしゃったり。大観衆の中、20分程に技術の粋を集中する時空は、歴史の凝縮を感じました、素晴らしい興奮でした!

からくり屋台も大群衆の中

からくり屋台も大群衆の中で

 動画でよく見るズームでのカラクリ人形よりも、私はそれを見に集まった群衆の熱気に興奮しました。警備員に喰って掛かる少し酔ったお客さん、何が始まるのか好奇心に満ちた様子の外国人観光客のカップル、スマホで写真を撮ろうと背伸びする人々等、何か妙な連帯感を感じてしまうから不思議ですね。これが「お祭り」の魅力なのでしょう。どっこい、地方は活きている!!!

 みたらし団子、しょうゆせんべいも美味しかったです!

秋の中山道、飛騨高山 2015 (2)

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 二日目は馬籠(まごめ)宿と足を伸ばして郡上八幡、そして高山に泊りでした。

 中山道の宿場町・中津川馬籠宿、坂が急でかなりの難所だったのでしょうね。島崎藤村のふるさとで、「藤村記念館(http://toson.jp/」も充実していました。

外国の観光客もリュックを背負って

外国の観光客もリュックを背負って

ここでも水車が活躍中

ここでも水車が活躍中

 山内一豊と妻千代でも有名な郡上八幡は城下町、郡上踊り、吉田川、宗祇水等、水を中心に街も風情がありました。現地ガイドさんは、郡上踊りの唄い手で、踊りの指導ほか唄も披露してくれました。

山の上の郡上八幡城

山の上の郡上八幡城

特産のニッキのお店

特産のニッキのお店

日本の名水第一号

日本名水百選第一号「宗祇水」

街の中小路の疎水

街の中小路の疎水

 一方、郡上八幡は「食品サンプル」でも圧倒的なシェアだそうですね、HPにも書かれています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ HPより

郡上踊りで有名な郡上八幡。清流と名水の城下町としてその美しい町並みは国の重要伝統的建造物保存地区にも指定されています。

そんな郡上八幡のイメージとは程遠い・・・といっては失礼かもしれませんが、実は食品サンプルの生産量日本一の郡上八幡。食品サンプルのパイオニア、岩崎瀧三氏が郡上八幡の出身であり、そのことがきっかけで今では郡上の重要な地場産業となりました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

* http://guide.travel.co.jp/article/9449/

岩崎龍三の生家前にもサンプルが

岩崎瀧三の生家前にもサンプルが

 橋から吉田川に飛び込む風景も、記憶のどこかに残っていました、とにかく水の流れる音とマチの空気が心地よかったです。

秋の中山道、飛騨高山 2015 (1)

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 今年7月の利尻島・礼文島の旅に続いて、道新観光(http://www.doshinkanko.com/)のツアー「高山市内に泊まる秋の高山祭と馬籠宿・妻籠宿 3日間」に参加しました、しばし別空間にいるようで、北海道にはない「時代」を満喫できました。現地ガイドの皆さんの個性あふれるご説明、ツアー添乗員・大西さんの自然体が心地よかったです、ありがとうございます!

* <利尻島・礼文島ツアー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%88%A9%E5%B0%BB%E5%B3%B6%E3%83%BB%E7%A4%BC%E6%96%87%E5%B3%B6

 今回のキーワードは、「水」でしょうかね!妻籠(つまご)宿に向かう途中にまず目に入ってきたのは南木曽(なぎそ)町の「読書(よみかき)水力発電所」、木曽川の読書ダムから取水し、大正12年に大同電力・福沢桃介社長により竣工。現在、この施設(発電所本館、柿ぞれ水路橋、桃介橋)は関西電力管轄で、稼働中の発電所としては唯一の国の重要文化財になっています。完成当時の出力は4万700キロワット、現在は最大11万7,100キロワットの発電です

読書(よみかき)発電所

読書(よみかき)発電所

 そこから中山道・妻籠宿。夕暮れが迫る古の町並みは一層風情がありましたね。

妻籠宿の町並み

妻籠宿の町並み

夕暮れ時

夕暮れ時

 「脇本陣 奥谷]の囲炉裏は当時の厳格な家父長制の象徴のような場でした。島崎藤村の初恋の人「おゆふ」さんの嫁ぎ先です。

ガイドさんの説明を受けて

「脇本陣 奥谷」、ガイドさんの説明を受けて囲炉裏端

坂の中ほどになる水車小屋

坂の中ほどになる水車小屋

再生エネ国際シンポ・WS(4 最終)

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 今回の報告を、早速、北海道再生可能エネルギー振興機構の田原沙弥香さんがまとめて掲載してくれました。資料等も読めます。

* http://www.reoh.org/news/20151004SympoBroshure_presentation

 また、参加者の一人で「エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/)」代表・宮本尚さんは、FBで下記のように述べています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 宮本尚さんのメッセージより

・・・・・その間、たくさんの専門家の方のお話、インドネシア、タイ、中国、韓国、ベトナム、アジア各国の方から、再エネの取組みを聞きました。それとともに、私も、無いアタマでものすごく考えた。特に、今の私たちに決定的に足りないこと、どうしたらいいのかずっと考えてた。

 カンタンに言うと、この国には、プロフェッショナルが持つ知見、その財産を市民のレベルアップにつなげていくシステムが足りない。市民の日常につながらない。さらに、エネルギーということで言うと、3.11の「失敗」を知見に変えて蓄積し、それをもって国際社会に貢献するということができていないということ。そんなことないよ、と言う人もいると思う。専門家レベル、業界レベルでは共有できているのかも知れないけど、市民には伝わってこない。市民側も、日常の中で受けとるためのベースとなるものが養われていない…。

 例えば、大停電のとき、インフラが全滅したとき、命を守るためのリスクマネージメント、エネルギーのバックアップはどうあるべきか、自治体、個人、いろんなレベルでどう取組むか。エネチェンは最初からそこを目的のひとつにしてきた。そもそも私自身がなーんにも知らなかったので、いっしょにみんなで勉強しようよ、という感じではじめた。

 しかし、あれから4年、具体的な、効果的な方法はまだ見つけられていない。もちろん、3.11以前とは飛躍的に変わってきているのだけど、まだまだ学びたいときにいつでも学べるようなシステムにはなっていない。暮らし自体は、技術の進歩や設備機器の価格がダウンすることで、テレビやスマホのように、飛躍的に変わる、飛躍的に導入が進み、あるのがあたりまえというような変化が起きることはあるけど、今求められてるのは、そういう変化じゃない。市民は、学び考える習慣が伴わなければダメだと気づいてる。どうやってつなげるのか、どんなシステムが「普通」に、常にそこにあるようになればいいのか。がんばっているNPOやがんばってる人はあちこちに居るのだけど、そこにたどりつくのには相当の意志やめぐりあわせがまだまだ必要だよね。

 本来は学校教育の中にそれがあるべきなんだろうけど、学校で学ぶことと暮らしは乖離したまま。カンタンにめざすものに手が届くようにはなっていない…。うーーん…。それは、私はたまたまエネルギーやってて実感しているけど、エネルギーだけじゃなくて、多分あらゆる分野で。・・・・・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ コピー おわり

 私も宮本さんと同じようなことを感じていました。札幌でのシンポジウムでコーディネーターをされた松浦正浩先生(東京大学 准教授)は、「合意形成論」がご専門です。昨今の原子力発電、特定機密法に始まる今年の安保法制議論等の社会・政治問題で、私自身、この「合意形成」プロセスの欠如を痛感しているので、先生のご専門には興味を抱いています。今回はコーディネーターのお立場だったので、松浦先生ご自身の発言は限られていましたが、以下の国会における参考人陳述の発言は素晴らしいです。

* https://www.youtube.com/watch?v=iquX1evXdDk

 今回の運営スタッフは、皆さん大変有能な方々ばかりで、それぞれ持ち場持ち場でご尽力を頂きました。気持よく仕事が出来る、そんな雰囲気がいいですね、皆さん、ありがとうございます!

素晴らしいスタッフの皆さま

素晴らしいスタッフの皆さま

 初めてのケイタリングで少々緊張されていた「鶴雅ビュッフェダイニング札幌(http://www.tsuruga-buffet.com/)」の皆さん、大西希支配人、高橋料理長ほか多くのスタッフのお陰で皆さん大満足でした。希さんのお父様の大西雅之さんは、秋山財団の理事でもあり、私の高校の5年後輩になります。今回、チームによる料理の盛り付け、テーブルへ配膳のプロセスも具に拝見していて、プロフェッショナルの拘りと凄みも見せて貰い感激でした、ありがとうございます!

鶴雅ダイニングの料理と盛り付け

鶴雅ダイニングの料理と盛り付け

 トヨタ財団遠山敦子理事長ともゆっくりお話しができました。トルコ大使、文部科学大臣、文部科学省職員時代のお話、私の教員時代とは少し時期は異なってはいますが、校内暴力等、日本の教育政策と現場のお話にも花が咲きました。オリンピック組織委員会評議員等、超多忙の中、札幌までお越し頂きありがとうございました。

トヨタ財団遠山理事長と

トヨタ財団遠山理事長と

 シンポジウム最後で私のご挨拶、3日間の感想を兼ねて、以下のような趣旨でした。

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 秋山財団では、特にこの5年間、研究助成でのアウトリーチ、ネットワーク形成事業助成でのコラボレーションを受領者の方々に期待し、それへの協力も行ってきました。点が線に、そして面に繋がって、「生命地域(バイオ・リージョン)」としての北海道の発展に寄与したいとの理念からです。

 日本は「技術立国」と言われて今日まできています、確かに自動車産業ではトヨタ自動車さまの先駆的テクノロジー等、世界に誇れるものも多いのでしょうが、今回の再生可能エネルギー分野では、むしろアジアに学ぶ技術ばかり、「技術」というよりも「生きる力・知恵」と言うべきなのでしょう、簡単に技術を輸入するのではなく、それぞれの地域にある資源、見合った方法から編み出す努力を惜しんではなりません、この数日のWSでそんな認識を持ちました。課題を認識することは今後の展望を切り拓くことに繋がります。ワークショップ、シンポジウムを通じて、多くの「確信」と「気づき」、そして「希望」を持ちました。

 今回の企画、トヨタ財団さまが北海道の地で企画して頂いたことに感謝するとともに、「よいお話を聞いた」で済ますことなく、それぞれの立ち位置から、北海道、日本における「再生可能エネルギー」の実践に取り組んでいくことをお約束して、それが「3.11」以降を生きる我々の使命であることを確認して、締めのご挨拶とさせて頂きます。

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この企画に関わられたすべての皆さまに、心から感謝申し上げます、ありがとうございます!!

再生エネ国際シンポ・WS(3)

Posted by 秋山孝二
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 3日目は、札幌に移動してのシンポジウムです。

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[プログラム]

* 開会挨拶    トヨタ財団 遠山敦子理事長
* 来賓挨拶    北海道 山谷吉宏副知事

* 基調講演
「アジアの再生可能エネルギー」  石原 慶一氏(京都大学教授)
「北海道の再生可能エネルギーと地域活性化の展望」  吉田 文和氏(北海道大学 名誉教授)

* 「芦別・夕張再生可能エネルギープロジェクト視察&ワークショップ報告」 李秀澈氏(名城大学経済学部教授)

* 事例報告&パネルディスカッション「北海道及びアジアの地域と再エネの未来」
パネリスト:
① チャチャワン・チャイチャナ氏(タイ:チェンマイ大学)
「再生可能エネルギーによる地域での企業の取り組み」
② ファイサル・ラハディアン氏(インドネシア:小水力発電協会)
「地域ベース小水力発電プロジェクトの取り組み」
③ 高橋祐二氏(下川町 森林総合産業推進課 バイオマス産業戦略室長)
「下川町における森林バイオマスエネルギーの取り組み」
④鈴木 亨氏(NPO法人北海道グリーンファンド 理事長)
「北海道における市民風車の取組み」
コーディネーター:
松浦正浩氏(東京大学 准教授)

* 閉会挨拶:秋山記念生命科学振興財団 秋山孝二理事長
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北海道・山谷副知事のご挨拶

北海道・山谷吉宏副知事のご挨拶

インドネシア、タイ

インドネシア、タイからの報告ほか

下川町、グリーンファンド・スズキさん

木質バイオマス、風力発電の事例報告

私は締めのご挨拶

私は締めのご挨拶

参加の高校生たちと

参加の高校生たちと

 パネルディスカッションの質疑応答で、女子高校生から、「アジアの国では、再生可能エネルギーを自分たちの技術で開発できるのに、日本では装置を輸入に頼っているのは何故ですか?」という発言があり、その核心をついた質問に会場がどよめいて大いに沸いていました。

再生エネ国際シンポ・WS(2)

Posted by 秋山孝二
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 二日目は、朝、札幌からバスで芦別、夕張に向けてフィールドワークです。芦別では今年2月にエネチェン研究会でお世話になった芦別市役所・さんと長野さんに、再度、資料館、木質バイオボイラーのご説明をお願いしました。昼食時には今野宏芦別市長もご挨拶に駆けつけて頂きました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22492

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22501

 次に夕張ではマチの再生、小水力発電の実例、そして各国の取組みを話題に濃密なワークショップでした。

芦別・市長もご挨拶

芦別・今野宏市長もご挨拶

夕張でのワークショップ

廃校音楽室での夕張でのワークショップ

体育館活用の雪氷冷熱

廃校体育館活用の雪氷冷熱

雪氷貯蔵庫

雪氷貯蔵庫

廃坑湧き水活用の小水力発電

翌朝早朝には廃坑湧き水活用の小水力発電

再生エネ国際シンポ・WS(1)

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 (公財)トヨタ財団(https://www.toyotafound.or.jp/)と北海道で活動する秋山財団ほかとの共催で、「地域のための再生可能エネルギー国際シンポジウム&ワークショップ」が開催されました。3年掛けての企画により、東南アジア諸国の政策担当者と国内の有識者40名が集い、芦別、夕張の現地で木質バイオ・小水力発電施設を見学し、ワークショップを数回行い、札幌での150人の参加によるシンポジウムも大盛況でした。

 トヨタ財団企画担当者の青尾謙さんからは終了後、早速ご挨拶がFacebookで届きました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ メールのコピー

 北海道で行われた国際ワークショップ&シンポジウム「地域のための再生可能エネルギー:日本とアジアから考える」

* http://www.reoh.org/news/20151004SympoBroshure
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 国際助成グループの青尾です。10月2日より5日まで、北海道で「地域のための再生可能エネルギー:日本とアジアから考える」を開催しました。

 日本とアジア6か国からの研究者・実践者約40名が集い、芦別市・夕張市での現場視察とワークショップ、北海道大学での公開シンポジウム(秋山記念生命科学振興財団様、北海道再生可能エネルギー振興機構様、北海道大学持続可能な低炭素社会づくりプロジェクト様との共催、北海道、札幌市ご後援、参加者約150名)と盛りだくさんな4日間でした。

北海道再生可能エネルギー振興機構http://www.reoh.org/

北海道大学持続可能な低炭素社会づくりプロジェクト(http://sustain.oia.hokudai.ac.jp/carbon/jp/)

* エネルギーチェンジ100ネットワーク(http://enechan100.blogspot.jp/)

 互いのおかれた自然環境や制度、社会状況の違いにも関わらず、多くの点を共有し広く発信できたこと、またアジアにまたがるピア:ネットワークができたことはとても貴重なことと感じました。共催団体の皆さまはじめ、今回の企画にご協力・ご参加いただいた多くの方々に、深く御礼を申し上げます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ コピーおわり

 2日の初日は、ウエルカムパーティを秋山財団事務所で開催し、初対面の方々ともまずは懇親を深めました。

ウェルカムパーティを秋山財団事務所で

ウェルカムパーティを秋山財団事務所で

懇談の終わりには外国からご参加の方々の自己紹介も

懇談の終わりには外国からご参加の方々の自己紹介も

 今回は、秋山財団では鶴雅グループの赤レンガテラスさんの初めてのケータリングでした、支配人の大西希さんもご挨拶に来ていただき、行き届いたサービス、食事は参加者の皆さんから大好評でした。

* 鶴雅グループ http://www.tsurugagroup.com/

寺島経営戦略塾、ほか

Posted by 秋山孝二
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 「寺島戦略経営塾(http://www.terashima-bunko.com/terashimabunko-juku/strategic-management.html」の第5期が始まりました。この所、東京以外でも広島、三重、と拡がりを見せて、益々切磋琢磨されています。

 一方、「BS11」での「現代ビジネス講座~世界を知る力(http://www.bs11.jp/news/3506/」も毎回新しい気づきを与えてくれます。一般の新聞、テレビ等のマスメディアでは断片的な報道に留まり、大きな潮流とか時代認識には役に立ちません、それどころか誤った現状認識が多々見られ、とても時代を読む術としては間に合いませんね。歴史を深掘りをして今の考える、そんなスタンスが魅力です。

BS11番組から

BS11番組から

BS11番組から

BS11番組から

 戦略塾会場の東京・九段の「寺島文庫」には、興味深い資料がたくさんあります。100年前のパナマ運河開通を祝うサンフランシスコ博覧会のポスターです。

サンフランシスコ展示会ポスター

サンフランシスコ展示会ポスター

「サンフランシスコ展示会 1915」ポスター

「サンフランシスコ展示会 1915」ポスター

祝、北大薬学部創立60周年!

Posted by 秋山孝二
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 北海道大学薬学部創立60周年及び総合研究棟新営・管理研究棟改修完成記念の式典・講演会・祝賀会」にお招き頂き、出席致しました。北大薬学部と私の伯父・故秋山康之進と喜代、(株)秋山愛生舘、秋山財団との深い関係も再確認する貴重な場でした。

* 記念プログラム――> http://www.hokudai.ac.jp/home2015/program/program10_01.html

薬学大学院正門

生命科学院正門

新設なった学生実習施設

新設なった学生実習施設

 この日の為に作成されたDVDでは、医学部薬学科創設から今に至る歴史を、米光先生ほかが丁寧に語っていらっしゃって、その中で、秋山康之進夫妻、秋山愛生舘との浅からぬ関係を繰り返しお話をされていて、大変恐縮致しました。

祝賀会開始前の控室で放映されたDVD:秋山との関係も随所に

祝賀会開始前の控室で放映されたDVD:秋山との関係も随所に

 金岡祐一先生も、遠方の富山からご出席になり、祝賀会前後、お話をすることが出来ました。3年前の経済同友会全国会議が富山で開催された時に、夕食をご馳走になったことも私の挨拶の中で披露致しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12594

金岡祐一先生も富山からお元気な姿で!

金岡祐一先生も富山からお元気な姿で!

鏡割りには米光先生も

鏡割りには米光宰(おさむ)先生も

 祝賀会冒頭の来賓4名の挨拶として私もご指名を頂き、以下のようなお話をして祝意と感謝を述べました。

 私の来賓としてのご挨拶 ~~~~~~~~~~~~~~~~~
 

私の伯父、三代目秋山康之進は、「北大医学部薬学科設置期成会 副会長」として、ささやかながら尽力致しました。

 設置後は、伯母の秋山喜代とともに、「秋山奨学金」事業立ち上げ、15年間継続しました。毎年4・5名の学生に奨学金を支給し、毎月、南1条西5丁目の自宅に夕食に招待し、勉学、研究のお話を目を細めて本当に嬉しそうに聞いていたのを私は今でも忘れることができません。

 その後、(株)秋山愛生舘100周年を前にして、奨学金よりももう少し幅広く「研究」を応援できる仕組みを検討するようにとの指示が秋山喜代からあり、1985年頃に「財団」設立の準備に入った次第です。

 まずは、財団運営の先輩、エーザイ(株)社長、当時の研究開発本部長・内藤晴夫さんを筑波に訪問し、そこで「秋山さんなら、やはり、伴義雄先生に相談するのが一番でしょう」とアドバイスを頂き、当時習志野の東邦大学薬学部教授だった伴先生のところに数回お邪魔しました。

 伴先生は研究室で、いろいろなお話をしましたが、結局、壁に貼ってあったポスターを指さしながら、「21世紀は、『ライフサイエンス(生命科学)だろう』とおっしゃって、その概念を丁寧にご説明下さいました。正直、私には何か雲を掴むようなお話ではありましたが、今、29年を経て、少しその趣旨が分かりかけてきたような気がしています。

 1987年1月に「秋山記念生命科学振興財団」を設立し、伴先生には最初の理事にもご就任頂き、初代の選考委員長として金岡祐一先生には、現在の秋山財団の選考プロセスの基盤を創って頂きました。さらに、上田亨先生、米光宰(おさむ)先生、大塚栄子先生、野村靖幸先生、森美和子先生と、歴代の薬学部の諸先生のご指導により、秋山財団は大きく飛躍することができました、心から感謝申し上げます。

 秋山財団にとって、北大薬学部は「生みの親」であり「育ての親」でもあります。本日の創立60周年は私ども秋山財団関係者にとっても、心からお喜び申し上げるものでございます。今後さらに一層のご発展を祈念してお祝いのご挨拶と致します、ありがとうございます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 挨拶コピー おわり

 北海道の薬学の歴史に関わった秋山の足跡、私が出席して見聞きしたことを、家に帰って仏壇に向かって報告を致しました。