WN 没後20年記念イベント @ 宇都宮

Posted by 秋山孝二
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 ワグナー・ナンドール没後20年記念として、宇都宮南図書館(http://www.minami-tosyokan.jp/)でイベントが開催されました、300名を越える聴衆は、あらためてその業績を讃えて大いに盛り上がりました。この会場では、4年前にもWN関連で対談を開催しています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18276

宇都宮南図書館イベントチラシ
講演、ピアノ演奏、写真展

講演、ピアノ演奏、写真展

 南図書館ロビーでは乾剛さんの写真展、ハンガリー特集も開催されて、大勢の市民の方々が足を止めて観ていました。

乾剛さんの写真展示

乾剛さんの写真展

図書館ロビーでの特別展示

図書館ロビーでの特別展示(乾剛さん撮影)

 会場のホール入口では、開始前から列が出来て今か今かと待っている方々の雰囲気も伝わってきます。

開場前から長蛇の列

開場前から長蛇の列(乾剛さん撮影)

開始前の様子

開始前の様子(乾剛さん撮影)

 冒頭に川田裕郎館長のごあいさつに続いて、ワグナー・ナンドール記念財団理事長として、私もご挨拶。ナンドール夫人のちよさんが今年米寿(88歳)を迎えること、ナンドールを偲ぶというよりもその世界平和を願う理念を是非受け止めて繋いで頂きたいとのメッセージを伝えたつもりです。

冒頭、理事長として私もご挨拶

冒頭、理事長として私もご挨拶(乾剛さん撮影)

 続いては4年前と同様に、オープニングとして阿久澤政行さんのピアノ演奏、相変わらず表現豊かな素晴らしいパフォーマンスでした。

阿久沢さんの演奏

阿久澤さんの演奏(乾剛さん撮影)

 次はDVD上映、そしてこの日のメインイベント、加藤直克先生のご講演です。ワグナー・ナンドール作品への造詣の深いお話と大好評でした、ありがとうございます。

先生のご講演

自治医科大学名誉教授・加藤直克先生のご講演(乾剛さん撮影)

 会の終わりはちよさんの御礼のご挨拶、「生ちよさん」の登壇に場内は大いに盛り上がりました。

ちよさんの御礼のご挨拶

ちよさんの御礼のご挨拶(乾剛さん撮影)

お世話になった方々と

お世話になった方々と(乾剛さん撮影)

 この宇都宮南図書館は、紀伊国屋書店ほかの大手企業と地元企業とのコラボによる指定管理で運営されています。今回、多くの図書館スタッフのご支援で素晴らしい会が実現しました、心から御礼申し上げます。

 「ワグナー・ナンドール没後20年記念」として、今後も9月2日には札幌、10月・12月には東京でイベントが続きます。

50年ぶりの日光、時代は巡る!

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 山形市の会合の翌日、新幹線で宇都宮に移動し、以前から願っていた足を伸ばしての日光行きが実現しました。修学旅行以来、実に49年ぶりとなります。当時は、早朝3時半に東京・本郷の旅館を出発して日帰りの強行軍で見学し、殆ど何も覚えていなかったので、今回は実に新鮮な訪問となりました。

レトロなJR日光駅

レトロなJR日光駅

 宇都宮駅から約50分、JR日光駅に到着し、駅前でレンタカーを借りてまずは日光東照宮(http://www.toshogu.jp/へ。それ程混んではいないとは言え、宇都宮から日光までの電車内は、私の座っていた車両は殆どが欧米系の外国観光客の方々、東照宮境内も外国の方が目立ちましたね。個々の社の写真はHPhttp://www.toshogu.jp/shaden/index.html)にアクセスして頂くのが一番、ここでは少し違った角度からの目線で写真を掲載します。

緑深い参道周辺

緑深い参道周辺

欧米系が目立ちます

欧米系が目立ちます

 3年前の経済同友会全国会議は、静岡で開催されました。その時も徳川家康公の話題満載でした(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19743)。

 HPより~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 日光東照宮は、元和(げんな)3年(1617)徳川初代将軍徳川家康公を御祭神におまつりした神社です。家康公は、天文(てんぶん)11年(1542)12月26日三河国岡崎城(愛知県岡崎市)でご誕生になり、幼少より苦労を重ね戦国乱世を平定され、幕藩体制を確立されました。そして、世の中に秩序と組織を形成し、学問を勧め産業を興し、江戸時代260年間にわたる平和と文化の礎を築き、近代日本の発展に多大な貢献をされました。

宮号宣下(ぐうごうせんげ)
宮号宣下(ぐうごうせんげ)

 家康公は、元和2年4月17日駿府城(静岡県静岡市)で75歳の生涯を終えられ、直ちに久能山に神葬されました。そして御遺言により、一年後の元和3年4月15日、久能山より現在の地に移されおまつりされました。正遷宮は、同年4月17日二代将軍秀忠公をはじめ公武参列のもと厳粛に行われ、ここに東照社として鎮座しました。その後正保(しょうほ)2年(1645)宮号を賜り、東照宮と呼ばれるようになりました。
 尚、現在のおもな社殿群は、三代将軍家光公によって、寛永(かんえい)13年(1636)に造替されたものです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

 陽明門は今年3月10日に竣功し、昭和の修理以来44年ぶりに本来の輝きを取り戻したようです。

国宝「陽明門」上部

国宝「陽明門」上部

 陽明門を潜り抜け、急な階段を昇りつめて、たどり着いた「奥宮(おくみや)【重文】」、拝殿・鋳抜門(いぬきもん)・御宝塔からなる御祭神のお墓所です。

奥の院、お墓

奥宮、御宝塔

 下りの景色をゆっくり楽しみながら、参道の入口付近まで降りると、日光山輪王寺(http://rinnoji.or.jp/introduction)、今、本堂(三仏堂)は50年に一度の改修工事中でした。

日光山輪王寺

日光山輪王寺

伝統的木工技術の粋を結集して

伝統的木工技術の粋を結集して

 かなり時間を掛けて散策し、次は車で中禅寺湖方面、「奥日光三名瀑」に足を運ぼうと、戦場ヶ原を抜けました。するとまずは「湯滝(http://www.nikko-kankou.org/spot/115/」です。奥日光地域の湯ノ湖から流れ落ち、落差50m、幅25mの滝。

湯滝

湯滝

 そこから中禅寺湖方面に戻りながら、途中には「竜頭(りゅうず)の滝(http://www.nikko-kankou.org/spot/6/」です。標高は1350メートル、滝全長は210メートル。滝幅は10メートル、川のような滝。

龍頭の滝

竜頭の滝

 そして中禅寺湖を越えて、「華厳の滝(http://www.nikko-kankou.org/spot/5/」、エレベーターで一気にヒンヤリした崖下へ。中禅寺湖の水が、高さ97mの岸壁を豪快に落下する、壮大ですね。発見者は勝道上人と伝えられ、仏教経典の1つである華厳経から名づけられたといわれています。

水しぶきでレンズも曇る

水しぶきでレンズも曇る

 私にとって「華厳の滝」というと「藤村操(みさお)」の名前とともに記憶にあり、彼の「厳頭の感(http://www.geocities.jp/sybrma/02hujimura.htm」は、小さい頃から心に残っていました。彼は夏目漱石に一高で英語を習い、私の札幌の高校(当時は札幌一中)の大先輩であり、そんなことも身近に感じていた所以かも知れません、それは明治36(1903)年5月22日でした。「不可解」と詠んだ彼の心境をひと時思い起こした場でした。

 蛇足ですが、滝と言えば昨年の和歌山の「那智の滝(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=26368」も素晴らしかったですね。

 訪れてみると日光は宇都宮からこんなにも近かったんだ、とあらためて感じ、毎回の出張時、宇都宮で餃子ばかり食べていた自分を少々嫌悪した次第です!東照宮と華厳の滝、忘れ物を取り戻した気がした一日でした。

経済同友会 東北ブロック会議

Posted by 秋山孝二
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 東北6県と新潟県、北海道の経済同友会会員による「第41回経済同友会東北ブロック会議」が山形市の「山形グランドホテル」で開催され、180名の参加者で盛り上がりました。2014年に、山形では「日本海サミット 2014」があり、北海道経済同友会(http://hokkaido-doyukai.jp)幹事の私にとってはそれ以来の訪問でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20492

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20511

 この会は私は初めての参加でした、今年は「未来を拓く~東北の“ものづくり”世界に発信」をテーマに、ものづくり産業の振興策と今後の方向性について議論されました。パネルディスカッションでは、人材育成のあり方などについて意見交換が行われ、次世代パネル「有機EL」や日本酒など、相変わらず力強い山形のものづくりの事例も紹介されました。

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東北の”ものづくり”戦略 経済同友会東北ブロック会議

大会テーマは「未来を拓く 東北の”ものづくり”世界に発信」高い技術力を誇る東北の「ものづくり」について振興策と戦略などを語り合いました。
【基調講演】
演題: 「慶應鶴岡キャンパスの挑戦」
慶應義塾大学先端生命科学研究所(IAB) 所長 冨田勝 氏 http://www.iab.keio.ac.jp/

特別講演の

特別講演の富田勝先生

 「脱優等生」、「脱都会」で、富田勝所長はこれまでの実践を語っていました。飽くなき挑戦、研究者のアイディアを「面白いじゃないか」と背中を押すメンターとしての役割、素晴らしいですね。このIABから多くのベンチャー企業が生まれています(http://www.iab.keio.ac.jp/about/venture.html)。

 続いてのパネルディスカッションは、山形から世界に発信するモノづくり企業、プロジェクトの報告です、これまでの業績ほか、自信に満ちた素晴らしいお話の数々でした。

【パネルディスカッション】

テーマ: 未来へそして世界へ、東北の”ものづくり”振興策と戦略は
■ コーディネーター
山形大学 理事・副学長  大場好弘 氏  <https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/
■ パネリスト
山形大学大学院 有機材料システム研究科 卓越研究教授 城戸淳二 氏  <http://oled.yz.yamagata-u.ac.jp/member.cgi?p=1
山形県酒造組合 特別顧問  小関敏彦 氏   <http://www.yamagata-sake.or.jp/
(株)天童木工 取締役社長  加藤昌宏 氏  <http://www.tendo-mokko.co.jp/
オリエンタルカーペット(株) 代表取締役社長  渡辺博明 氏  <http://yamagatadantsu.co.jp/

ものづくりのパネルディスカッション

ものづくりのパネルディスカッション

 その後、各同友会代表幹事による感想発表、福島経済同友会の浅倉俊一代表幹事は「東日本大震災後、再生エネルギーや原発廃炉などの分野で福島の技術が必要とされている」と述べ、「グローバルに通用するには、常に技術を進化させないと生き残れない」と危機感を表明し、秋田経済同友会の小笠原直樹代表幹事は、「東北に優秀な人材を集める受け皿づくりが必要だ」と、人材確保の重要性を指摘しました。

 少しの休憩の後、懇親会も和やかに。山形県産の銘酒が勢ぞろい、パーティ会場ロビーに大きなぐい飲みで早速試飲、とは言っても一杯が大変な量で、私もあっという間に5種類を試してしまいました、「試飲」の領域を完全に越えての「本飲」ですね。時代とともに日本酒のトレンドも変わるようで、辛口の新潟県さんから芳醇な多少甘めの山形県産が高級志向で大きく伸びてきている昨今のようです。

開始前のロビーでは地元のお酒の利き酒

開始前のロビーでは地元のお酒の利き酒

会場ロビーのテーブル上には一升瓶の数々!

会場ロビーのテーブル上には数々の一升瓶!

 中でも皆さんが殺到していたのが高木酒造の「十四代(http://www.yukinosake.com/06-juyondai/」でした。

大人気の十四代

大人気の十四代

 東北ブロック、新潟の方々とも交流が。北海道と縁のあるかたもいらっしゃって、終宴まで楽しい時間でした。

東北ブロックの方々と

東北ブロックの方々と

 久しぶりににチャレンジする企業群のお話を間近に聞けて、元気が出てきました、本当に久しぶりのような気がします。経営者の皆さんは気負いがなく、淡々と経営理念に基づいて日々のものづくりに邁進している姿に感動します。月並みな言い方ですが、産・学・官、特に民間企業の皆さんの世界を見据えた「気概」に学ぶ処が多かったですね、「人の心」、「志(こころざし)」と言ってもいいのかも知れません、経営者の力強さ、私にも空気の入ったひと時でした、登壇者・参加者の皆さんに感謝です。

合同報告会 2017

Posted by 秋山孝二
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 今年も(一財)前田一歩園財団(http://www.ippoen.or.jp/さんとの合同報告会が開催されました。毎年の活動の積み重ねを感じ、大変興味深かったですね。

 前年までの掲載記事――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%90%88%E5%90%8C%E5%A0%B1%E5%91%8A%E4%BC%9A

 このイベントのために、前田三郎さんがわざわざ東京からお越し頂き、変わらぬお元気な姿に感動しました。新井田理事長にも久しぶりにお会いしましたがお元気で何よりでした。

開始前に前田三郎さま、秋山財団の宮原常務理事、前田一歩園の新井田理事長

開始前に前田三郎さま、秋山財団の宮原常務理事、前田一歩園の新井田理事長

 今年の報告は全部で14団体、すでに終了した活動団体の方、今年採択になった団体の方々も参加され、多彩な活動の様子が報告され、あっという間の4時間でした。質疑応答も例年以上に活発で、双方向コミュニケーションの場として定着した様子、嬉しかったですね。

3年目の活動報告

3年目の活動報告

コウモリのユニークな活動報告も

コウモリのユニークな活動報告も

 裏方として毎年お世話になっている川口さんの動画撮影、いつもいつも長時間ありがとうございます。近いうちにHPにアップされますので、乞うご期待!

複数のカメラを駆使して記録を残す貴重な作業

複数のカメラを駆使して記録を残す貴重な作業

 今年の質疑応答は例年にも増して活発でした。

活動相互のコラボもでき始めて

活動相互のコラボもでき始めて

 熱心な報告と意見交換の後は、交流中心の懇親会です。冒頭に前田三郎さんのご挨拶、凛としたお姿、久しぶりに見る「誇り高き日本人」の立ち姿でした。今、メディアを賑わしている元文部科学省事務次官の前川喜平さん、東京新聞社会部記者の望月衣塑子さんに通ずる「姿」です。

凛とした立ち姿、前田三郎さま

凛とした立ち姿、前田三郎さま

 司会は、前田一歩園財団の山本さんと秋山財団の桜井さん、自ら「凸凹コンビ」と名付けて絶好調のスタートです。

司会の凸凹コンビ!!

司会の凸凹コンビ!!

 懇親会は和やかに。

 秋山財団事務局、お一人何回も写真に登場して申し訳ありません、いや、謝ることではありませんね。来年も皆さん、宜しくお願いします!

久しぶりのハチの巣、ほか

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 今年、久しぶりに家の庭にハチの巣が出現!地上から70㎝くらいの場所、気が付かず通っていました。

スズメバチかと思ったら野生のミツバチのようです

スズメバチかと思ったら野生のミツバチのようです

 8年前にも外のドウダンツツジにこんな巣が出来ました、こちらはスズメバチ。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1701

 本来は長男家族が友人たち家族と庭でバーベキューパーティを予定していたのですが、急遽場所を隣の中庭に変更しました。直前でしたが見つけてよかったです、何事もなくて。

小さな子供たちも楽しそう!

小さな子供たちも楽しそう!

 ご近所の方の話によると毎年2・3個は出来ているそうです。私の家では、できる年とできない年があります。そう言えば、カラスの攻撃性も今年は強いのかな、と。先日、北海道大学構内のプロムナードを歩いていると、急にカラスが後ろから数回攻撃してきました。頭の上を狙うかのように音を立ててです。毎年恒例の時期なのか、それとも年によって何かの条件が揃うと活性が高まるのか、ささやかに知る動物たちの生態から自然の変化を知る日々です。気温の較差も大きい昨今でもありますし・・・・。

今年も、「華麗」に舞う! 2017

Posted by 秋山孝二
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 今年、2017年6月、私の母93歳が踊りました、「加齢」ではなく、「華麗に」です!

今年のドレスも素晴らしく

今年のドレスも素晴らしく

 これまでのダンスの記事掲載はこちら:

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20454

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25255

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=27114

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=28322

 この数年、毎回毎回、「これが最後」と言いながら、変わらず元気に踊る姿は、息子としても誇りに思います。多くの方々に支えられて、母も私も本当に幸せですね。

兎澤先生、平先生ほか、多くの方々にも感謝

兎澤先生、平先生ほか、多くの方々にも感謝

 前回は一番下の息子夫婦がおばあちゃんの晴れ姿を観にきましたが、今回は、丁度、東京から札幌に来ていた二番目の息子家族が、子供二人を私の家に預けて一緒に会場に来てくれました。普段、二人とも働いていて忙しく暮らしている中、ひと時の別世界だったとようです。

息子夫婦も喜んで

息子夫婦も喜んで

 スタートとラストは、平・兎澤先生のデモンストレーションでした。いつもいつも、フラッシュ無しの動きの速いダンスの撮影は難しいですね、ピンボケ、タイミングずれで申し訳ありません。

これはオープニングの写真です

これはオープニングの写真です

締めはラテン!

締めはラテン!

 いつもと違う脳の部分が刺激されるのか、帰り道は元気が出ているから不思議です。これが最後と言って、一回一回と丁寧に向き合う、そんな母の姿は立派です、まだまだいけそうですね!

パソコン不調、そして復旧!

Posted by 秋山孝二
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 すっかりブログの間が空いてしまいましたが、実は、14日夜、出張先の宇都宮に滞在中、Windowsアップデートの不具合で、パソコンが立ち上がらなくなりました。このような状態は初めてだったので大いに慌て、さらに私自身が出張で移動中で落ち着いてパソコンに向き合うこともできず、また、いつもパソコンのアドバイスをもらっている方々は、連休中にそれぞれ家族で旅行中で連絡が取れず、パニック状態でした。復旧は出来たとして、もしかしたらこれまでのデータがすべて吹っ飛んでしまっているのかとネガティブに考えたりもして。

 そんな時に、私の息子が本日、家族旅行から札幌に戻り、早速駆けつけてくれて1時間半少々、いつものスタート画面が現れて復旧できたのです。息子が言うには、「原因はWindowsアップデート中に待てずに電源断したせいか、ブート情報吹っ飛んでた為、手動でそれらをリビルド、でした。みなさんもWindowsアップデートとは気長に付き合いましょう〜」とFacebookに書き込んだりしていました、アマチュアとプロとの違いとでもいうのでしょうか、ね。

 永い間パソコンを使っていますが、アップデートの不具合でパソコンが不調なったのは初めてこと、以前、ワードの原稿修正が出来なくなって、知人の友人に復旧をして頂いたことはありましたが、Windowsが立ち上がらないというのも何とも衝撃的な状態でした。スマホは続けて使えはしましたが、私にはとても窮屈な道具で、やはりパソコンの広い空間が使い勝手がいいですね。

 それと、わずか3日間でしたが、インターネットのいつものサイトから諸情報を得ることができなかったので、この間のニュースに対する飢餓感とうかのどの渇きというか、新聞だけでは全く満たされない感覚も再認識しました。スマホでは見出し情報は得たとしても、幅広い視野からの論説の貴重さは、あらためて失って感じた次第です。

 今回、幸いにも復旧しましたが、過度のパソコンへの依存は、本当に恐ろしいことになる、そう教えられた数日間でした。

新渡戸の足跡 @ カナダ(8 最終)

Posted by 秋山孝二
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 カナダ滞在最終日の朝は、少々時間があったので、ホテル近くのWater Front に足を運び、ウイスラー・ヴィクトリア方面への水上飛行機の離発着ほか、のんびり湾内を眺めていました、至福の時間でしたね。

大型客船も着岸間近

アラスカからの大型客船も着岸間近

飛行艇も離着を繰り返す

水上飛行機も離着を繰り返す

 長々と報告を書き連ねてしまいました、ここまでご覧頂きありがとうございます。

 内容の濃い3日間を終えて、今回、一番印象に残ったのは、人々の「笑顔」ですね。「Keep Smiling」とよく言いますが、とにかく少し疲れた時、やっとたどり着いた時、注文を取りにテーブルに来た時、本当に素晴らしい笑顔とアイコンタクトで何回も元気になりました。その瞬間をカメラに収められないのが残念です。

宿泊ホテルの客室フロアー

宿泊ホテルの客室フロアー

 今回の一連の報告は、「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」の代表理事、「新渡戸稲造記念・遠友みらい塾(http://enyumirai.main.jp/」代表の役目として書き留めました。

 訪問に先立ち、事前に盛岡の新渡戸基金・藤井茂常務理事にTad Suzukiさん、Ryo Sugiyamaさんをご紹介して頂き、大変充実した意見交換となりました、心から御礼申し上げます。お二人とも度々、『新渡戸稲造の世界(http://www.nitobe.com/)』に投稿されていて、これからも繋がりを持ち続けられると思うと、大変嬉しいです。新渡戸稲造が生まれた盛岡市と命の終わったカナダ・ビクトリア市は、姉妹都市になってすでに30年を越えていますが、二つの街の関係は、まさに「太平洋に掛かる橋」ですね。

ロイヤル・ジュビリー病院中庭の記念庭園で

ロイヤル・ジュビリー病院中庭の記念庭園で

<エピローグ>

 ヴィクトリアで歩き続けて少々疲れた時、建物の脇で見た看板です、こうありたいですね、これからの自分の人生。

なるほど・・・
なるほど・・・
 これで全8回、お仕舞いです!

新渡戸の足跡 @ カナダ(7)

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 訪問先の「番外編」として、バンクーバーの「UBC人類学博物館(UBC Museum of Anthropology :MOA)」は、ハイダ族などのファースト・ネーション(北米の先住民族)の生活文化に焦点を当てた博物館です。ビル・リードの「The Raven and the First Men」などの彫像やトーテム・ポールなどの展示があり、UBCの「NITOBE MEMORIAL GARDEN(http://botanicalgarden.ubc.ca/visit/nitobe-memorial-garden/」の庭園管理責任者・学芸主任のRyo Sugiyama(杉山龍:すぎやまりょう)さんと昼食後に行きました。

* UBC人類学博物館――> http://moa.ubc.ca/

裏庭からみる博物館

裏庭からみる博物館

 この博物館については、初日にお会いしたヴィクトリア大学(http://www.uvic.ca/の図書館司書、Tad Suzuki さんからも、是非、見学するようにとお薦めがありました。

UBCの新渡戸記念庭園斜め向かいに「MOA」玄関

UBCの新渡戸記念庭園斜め向かいに「MOA」正面玄関

 そう言えば、どの施設にも寄付で貢献した方々の顕彰銘板が飾ってありましたね。ロイヤル・ジュビリー病院内にも、素晴らしいデザインの銘板を見つけました、一人一人の思いを大切に敬意を表現する姿勢、学びたいものです。

寄付の金額によってグループが形成されている?

寄付の金額によってグループが形成されている?

 移動中のフェリーで、忘れがたい写真を数枚をご紹介します。

ヴィクトリアからバンクーバーに向かうフェリー

ヴィクトリアからバンクーバーに向かうフェリー

小島の間を縫うように進むと真っ青な海に白い航跡が美しい。

ヴィクトリア港に着岸間近、出口の扉も開き

フェリー、バスの中からの眺望!ヴィクトリア港に着岸間近、出口の扉も開き

バス・トラックデッキは車でびっしり

バス・トラックデッキは車でびっしり

下船は自転車部隊が最優先

下船は自転車部隊が最優先

 自転車と言えば、バンクーバーの街中には自転車専用レーンが整備されていました。札幌の街なかも平坦で自転車利用には向いている土地柄、是非参考にしてもらいたいコンセプトです。アメリカオレゴン州のポートランドも同じマチづくりでした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25860

早朝からも。専用レーンと専用信号

早朝からも。専用レーンと左上の専用信号

自転車レーンも双方向

自転車レーンも双方向

躍動感あふれる自転車!

躍動感あふれる自転車!

新渡戸の足跡 @ カナダ(6)

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 ジュビリー病院の中庭の大きな興奮が冷めないまま、結局、帰りも歩いてヴィクトリアの町なかに戻りました。途中、地図にFort St.から少し入った所に、記載されていた歴史的建造物にも寄りながら。

 昼はバスターミナル近くのパブでピザ+地ビール、これで止めておけばよかったのですが、ウエイトレスのチャーミングな笑顔と乾いた空気の気持よさにグラスの赤ワインまで飲んでしまい、「ビーコンヒル公園(http://www.victoria.ca/EN/main/residents/parks/beacon-hill.html」に向けて、今度は南に歩きました。最南端に来てみると、やはり10年位前に観光バスで通過した場所だったと記憶が蘇りました。 公園の南西のダグラス通りとダラス通り Dallas Rd.の交差点には、トランス・カナダ・ハイウエイの始点「マイル・ゼロ Mile Zero」の標識があります。

トランス・カナダ・ハイウエイの始点「 Mile Zero」の標識

トランス・カナダ・ハイウエイの始点「 Mile Zero」の標識

素晴らしい景観

素晴らしい景観

 二日前のTad Suzuki 情報では、ここの海岸線近くに、ヴィクトリアと姉妹都市の盛岡市の記念碑があるというので探しました。海岸に下り、新渡戸の碑を見つけようとまた戻ってきましたが、すぐには発見できず、一回通り過ぎましたが、戻ってくる時にやっと出会えました、病院と同じ時にこの記念碑は建立されたようですね。

姉妹都市交流の記念碑

姉妹都市交流の記念碑

NITOBEの名前を刻まれて

NITOBEの名前を刻まれて

 快晴の天気にも恵まれて、当初予定した新渡戸稲造に絡むポイントに足を運ぶことができました。今から80数年前に、この土地で命を終えた生涯、特にロイヤル・ジュビリー病院の中庭に顕彰される歴史の重みは、深く私の心に刻まれました、「いのちの看取り」の何なのかを。 気が付けばこの日も夕方を迎え、帰りのバンクーバー行きバスはほぼ満員、フェリーからの眺望は行きと違って、私の眼に焼き付きました、思い出深い一日となりました。

シアトル方面のマウント・レニアー?

シアトル方面のマウント・レニアー?

新渡戸の足跡 @ カナダ(5)

Posted by 秋山孝二
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 翌日は早朝から、今回の訪問の3番目の目的で新渡戸稲造の最期、息を引き取った場所・ビクトリア市の訪問です。バンクーバー市内の長距離バスステーションまでホテルから電車で向います。

早朝のバンクーバー・パシフィックステーション

早朝のバンクーバー・パシフィックステーション

方面別に:懐かしいグレイハウンドのバスディポ

方面別に:懐かしいグレイハウンドのバスディポ

 バスに乗ってフェリーターミナルを経由してフェリーで1時間半、そこからビクトリア市内中心部バスターミナルまで約50分でした、合計で片道4時間くらい、快晴の天気にも恵まれたビクトリアの町は輝いていましたね。

素晴らしいバンクーバーからヴィクトリアまでの景観

素晴らしいバンクーバーからヴィクトリアまでの景観

ヴィクトリアバスステーション向い

ヴィクトリアのバスステーション向い

 着いてまず目指したのは、2日前にTad Suzukiさんに書いてもらったスケッチに基づいて北上し、Fort Streetに沿ってひたすら歩きました、新渡戸稲造の最期、息を引き取った「Royal Jubilee Hospital(ロイヤル・ジュビリー病院)http://www.viha.ca/locations/royal_jubilee_hospital.htm」です。

 ジュビリー病院にどれくらい歩いて掛かるかは不安でしたが、スマホの地図を見ながら、最初の10分間で思う以上に距離感を掴めたのでプランに自信を持ちました、便利な時代ですね。途中、路線バスも通っていることが分かったので乗ることも考えましたが、一歩一歩噛みしめながら歩き続けたら35分くらいで病院に着きました。

Fort Streetからの入口

Fort Streetからの入口

 病院の表・横・裏・救急病棟等、私は以前の仕事柄、日本でたくさんの病院を訪問していたので、ジュビリー病院のコンセプトはすぐに理解しました。開放系の造りで、各病棟にも極めて自由に出入りでき、病棟廊下には椅子とテーブルが優しく配置され、患者さん、ご家族の方々もくつろげる空間となっています。

昔の病院の風情を残しながら

昔の病院の風情を残しながら

 奥の敷地には大規模な新館外来・病棟が構えていました。

現在の正面玄関と左は救急外来入口

現在の正面玄関と左は救急外来入口

 1時間程滞在したでしょうか、あちこち覗き、ボランティアの方、受付の方に新渡戸についてお聞きしました、新しい情報はそれ程ありませんでしたが。中庭の庭園は、病院の企画としてはお金をかけていたような気がします。手術室は外観からだけでしたが本物、礼拝堂は外からと2階から中にも入れたのでゆっくり見学できました。歴史を確かに記録して、寄付者への尊敬の念も顕されています、素晴らしいですね。

中庭に「新渡戸稲造記念庭園」が拡がる

中庭に「新渡戸稲造記念庭園」が拡がる

新渡戸家家紋を表現して

新渡戸家家紋を表現

当時の手術室も残して

当時の手術室も残して

記念礼拝堂

記念礼拝堂

看護学校の卒業生銘板も

看護学校の卒業生銘板も

 庭全体の作りはUBCの理念と全く同じ。前日お会いしたUBCの庭園管理責任者・学芸主任のRyo Sugiyamaさんの説明にあったように、「軽井沢のせせらぎの音を聞きたい」を表現し、銅像の隣に滝を作って水の音を聞くことができます。さらに、ジュビリー病院の中庭の新渡戸像の隣に、看護師たちを讃える礼拝堂があるのは、その辺のストーリーを考慮してのことかもしれないと、私は病院関係者の見識を感じた次第です。

 時代こそ違いますが、1933年10月15日、新渡戸稲造はこの場で手厚い看護を受けて多くの方々に見守られながら、静かに永眠されたのかと、何かパイプオルガンのレクイエムが聴こえてきそうな、厳粛なひと時となりました。

新渡戸の足跡 @ カナダ(4)

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 キャンパス内をかなり歩き回ると、今回の目的の2番目、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)の「NITOBE MEMORIAL GARDEN(http://botanicalgarden.ubc.ca/visit/nitobe-memorial-garden/」の訪問と庭園管理責任者・学芸主任のRyo Sugiyama(杉山龍:すぎやまりょう)さんとの約束の時刻が近づきました。

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RYO SUGIYAMA
Nitobe Memorial Garden Curator
UBC Botanical Garden and Centre for Plant Research
THE UNIVERSITY OF BRITISH COLUMBIA

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<新渡戸紀念公園の生い立ち>  :「紀念」は「記念」よりもより一層顕彰の意を込めたこだわり

 新渡戸稲造は、国際的に活躍した教育学者、外交官であり、1933(昭和8)年2月、日本が国際連盟脱退を通告したその年の秋、カナダのバンフで開かれた太平洋問題調査会の第5回会議に日本代表団団長として、カナダを訪問しました。会議終了後、当時、国際港のあった西海岸ヴィクトリアで倒れ、市内のロイヤル・ジュビリー病院に入院し、10月15日、治療の甲斐なく息を引き取りました。後に、友人たちにより石灯籠を中心としたささやかな庭園が造られました。

* 太平洋問題調査会 https://mainichi.jp/articles/20160331/dde/014/010/003000c

* 第5回バンフ会議(1933年 8月14日から26日まで開催され、米・日・中・英・豪・ニュージーランド・加・比に加え仏・蘭・蘭領東インド(現インドネシア)が新たに正式参加し11地域となりました。テーマは「太平洋地域に於ける経済上の軋轢とその統制」

 その後、この庭園は第二次世界大戦中に荒廃しましたが、1958年に新渡戸博士を紀念し、博士の「われ太平洋の橋とならん」の志に因んだ庭園の整備が、ブリティッシュコロンビア大学庭園委員会によって決定されました。設計施工にあたったのは、日本国外で多くの日本庭園を手掛けていた当時千葉大学園芸学部造園学科の教授だった森歓之助でした。森は設計だけでなく、1年間以上にわたり現地に滞在して施工にも従事しました。そして、この庭園は、1960年に急逝した森が設計した最後の作品となりました。

 その際に施工に携わった現地日系ガーデナーたちは、完成後も10年以上にわたりこの庭園の維持管理に尽力し、1992年に枡野俊明により改修されて今日に至っています。庭園の面積は約1ha、直角三角形状の敷地で、池を中心とした池泉回遊式庭園ですが、中央の池を太平洋に見立て、入り口側から見て右側に日本、左側に北米大陸の樹木を植栽し、一本の橋を架けて新渡戸稲造の「太平洋の橋」を表現しています。

  • メインの道路からの入口
メインの道路からの入口

門の上にある木製看板

門の上にある木製看板「紀」の文字には特段の思いが!

「CHIBA UNIVERCITY」の文字が焼き付く!

CHIBA UNIVERSITY」の文字が目に飛び込む!

  因みに、UBCの庭園設計者は千葉大園芸学部ご出身の森歓之助先生、先日お会いした杉山龍さんも千葉大学園芸学部ご卒業で、奥様も。大学と今の仕事に就いているのは関係はないとおっしゃっていましたが、実は私も千葉大学で学部は教育学部、妻も同じです、大学にはあまり興味はなかったのですが、何かご縁を感じるとともに、ほんの少し誇らしく思いました。

庭園管理・学芸主任のRyo Sugiyamaさん

庭園管理・学芸主任のRyo Sugiyamaさん

 こちらでの新渡戸稲造の紹介です――> http://botanicalgarden.ubc.ca/visit/nitobe-memorial-garden/inazo-nitobe/

 この公園のテーマは、何といっても「日本と北米大陸との融合」でしょうか、樹種でもそれを表現しています。日本から運んだモミジ、サクラ、ショウブ等、60年以上を経てしっかり根付いていました。

日本(池畔)と北米大陸(その奥)のハーモニー・融合

日本(池畔)と北米大陸(その奥)のハーモニー・融合

 「願はくは、われ、太平洋の橋とならん」

「大平洋に掛ける橋」をモチーフに

「大平洋に掛ける橋」をモチーフに

橋の右側がモミジほかで日本をイメージ

橋の右側がモミジほかで日本をイメージ

橋の左側は地元の樹種で北米大陸をイメージ

橋の左側は地元の樹種で北米大陸をイメージ

少し違った角度から

少し違った角度から

 ブリティッシュコロンビア州とコケの相性は良いと、庭の管理責任者・杉山龍さんのお話。

素晴らしい緑色!

素晴らしい緑色!

 杉山さんの説明によると、新渡戸は最期の時、看護婦さんに最後の望みはと促されて、「軽井沢のせせらぎの音を聞きたい」とおっしゃったといいます。そこで、ジュビリー病院の担当看護婦さんが、ホースで水の音を聞かせてあげたとか。その逸話を基に、公園に滝による水の音とせせらぎを創り出したとのことです。それと、近くのショウブ(菖蒲)は、UBCのこの庭園に明治神宮から持ってきたもので、日本の心をイメージしているとか。一つ庭園と言っても、なかなかその因ってきたる所以の深さに感動します。

滝から落ちるこだわりの水の音

滝から落ちるこだわりの水の音

明治神宮からの菖蒲、庭園メインテナンスも大変です

明治神宮からの菖蒲、庭園メインテナンスも大変です、東京農大からのインターン生

息をのむ美しさ

息をのむ美しさ

 日本からのサクラ、樹齢80年を越えるタキニオイ(http://www7b.biglobe.ne.jp/~cerasus/cera-tn/c-takinioi.html)です。

森先生が持ってきたサクラ「タキニオイ」樹齢80年

森先生が持ってきたサクラ「タキニオイ」樹齢80年

 「Nitobe」は「ナィトーブ」と発音するようですね、こちらでは。新渡戸稲造の遺志と生涯を丁寧に表現した素晴らしい日本庭園です。これを、UBCが整備を決めたこと、メインテナンスを継続していることに、さらに感動します。新渡戸が生きた時代は、彼の意志とは必ずしも違った方向に進みましたが、今を生きる日本人たちは、まさに「スーツを着たサムライ」としてしっかり永く語り続け、理念を継承していかなければならない、そんな「使命」を感じました。

 一通り熱い説明が終わった後、近くのキャンパス内の「Koerner’s PUB(http://koerners.ca/)」で、ビールを飲みながら昼食をご一緒し、さらにお話をお聞きしました。今、この公園のさらなる整備計画も進行中とのことです。新渡戸稲造の足跡をより深く、広く紹介できるような多くの縁ある方々とのコラボレーションが必要だと痛感しましたね。そんな意味もあり、今年11月25日に札幌で開催予定している第一回 INAZOサミット」にもお誘いしました、可能性はかなりあるようですので楽しみです!

このビールのコップ、何かの瓶です!

このビールのコップ、何かの瓶です!

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INAZOサミット 開催趣意書

 新渡戸稲造は、明治から昭和初期にかけて青年や学生に深い人格的感化を与えた教育者・国際人でしたが、今、混とんとする21世紀を生きる私たちにも、その業績から学ぶ事柄が数多くあると思います。日本国内ばかりでなく、広く海外でも多くの地域で幅広い活動を行い、今もその功績は髙く評価されて語り継がれています。

 「INAZOサミット」 開催の目的は、新渡戸稲造とメリー夫人、及び新渡戸家の業績を再確認して顕彰し、縁の地のネットワーク形成を促し、個々の活動の相乗効果を発信する試みです。この数年、日本各地で関わりのある方々との意見交換に基づき、今回、それらを地域の繋がりで「見える化」し、さらに新たな気づきを得る場を「INAZOサミット」として、縁のある土地の持ち回りで開催することと致しました。

 動植物に生命の継承があり、地域社会に歴史の継承があり、人の成育プロセスに精神の継承があります。体験を積み上げ、視座を拡大しながら時代にかかわることは容易ではありませんが、道は険しくとも志を同じくする友人とあるべき方向を見つめて活動していきたいと決意しています。

 「INAZOサミット」の企画が、自由な環境の中で、参加される方々が互いに開かれて創発しあう場になることを期待し、そうしたことを大切にしながら未来の地域・世界を切り拓く活動として、多くの方々と共に歩むきっかけとなることを希望しています。

世話人 (2017.4.2現在)

一般財団法人 新渡戸基金 専務理事 藤井茂

一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会 代表理事 秋山孝二

参加が見込まれる方々

~新渡戸稲造縁の地、団体~

【都市】盛岡、花巻、十和田、札幌、東京、カナダ・バンクーバー、ビクトリア、スイス・ジュネーブ、台湾

【団体】(一財)新渡戸基金、盛岡市先人記念館、花巻新渡戸記念館、十和田市の新渡戸記念館、札幌遠友夜学校関係(遠友夜間中学、平成遠友夜学校、等)

【学校】北海道大学、東京女子大学、拓殖大学、ボン大学、ハレ大学、新渡戸文化学園、普連土学園、北星学園、恵泉女学園、津田塾大学、東京大学、京都大学、同志社大学、麗澤大学(廣池学園)、創価大学、ブリティッシュ・コロンビア大学、ビクトリア大学、スワスモア大学、ハバフォード大学、ジョンズ・ホプキンス大学、国連大学

【その他】新渡戸稲造記念中野総合病院

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新渡戸の足跡 @ カナダ(3)

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 Tad Suzukiさんとの濃密な意見交換の翌日、今回の目的の2番目が、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)の「NITOBE MEMORIAL GARDEN(http://botanicalgarden.ubc.ca/visit/nitobe-memorial-garden/」の訪問と公園管理責任者・学芸主任のRyo Sugiyama(杉山龍:すぎやまりょう)さんとの意見交換です。

 早朝、前日にホテルのフロント嬢に教えてもらった路線バスで、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)バンクーバーキャンパス(http://you.ubc.ca/tours-info-sessions/virtual-tour/を目指し、ホテル近くのバス停から25分くらいでキャンパスのバスセンターに到着しました。モントリオールのマギル大学の分校として設立され、1915年に独立したことを後から知りました。ここではおよそ4万5千人が学び、現在の第29代カナダ首相ジャスティン・トルドーをはじめ、これまで4人のカナダ首相経験者、さらに7人のノーベル賞受賞者を輩出しています。

 余談ですが、久しぶりに乗った路線バス車内の乗降の仕組みは、昔と変わってなかったですね。降りたい停留所に近づくと、車内両側のカベ上角に前方から後方に張ってある黄色いヒモを下に引くと、運転手横のボードに「STOP」の赤ランプが付き、完全に止ると降りる人がドアを手で押すと開くという、実にアナログ・マニュアルで降車する仕組みです。日本のように、やたら降車ボタンを設置するよりも、はるかに安上がりな気がします。

 時期的に夏休み中のせいか、本来の学生達の姿は少なく、サマースクールの高校生たちでしょうか、数グループと少しの観光客が歩いているくらいで、静かで落ち着いた雰囲気でした。聞いてはいましたが、402ヘクタールの敷地はとにかく広く、日本で一番広いと言われる北海道大学・札幌キャンパス(177ヘクタール)の2倍以上の面積です、面談時刻の前に時間があったので、かなり歩いて散策しました。

バスターミナルから真っすぐ上る

バスターミナルから真っすぐ上る

 ここから右にずっとMAIN MALLを歩くと、有名な観光スポットのバラ園と素晴らしい背景です。

花、海、山々、ファンタスティック!

花、海、山々、ファンタスティック!

バラ園とカナダ国旗

バラ園とカナダ国旗

 そして、真後ろを先ほどの噴水を通り越してずっと2㎞くらい歩くと、南端にはトーテムポールが山方向を見つめています。

まるで守護神のよう!

まるで守護神のよう!

直径1mはあるでしょうか

直径1mはあるでしょうか

 MAIN MALL、途中には樹齢100年を越える樹々、古い建物を大切に使っている様子も。

昔の大学本部建物?

昔の大学本部建物?

堂々たるMAIN MALL

堂々たるMAIN MALL

熟樹が通りの両サイドに延々と

熟樹がMAIN MALLの両サイドに延々と

綺麗に手入れされている感!

綺麗に手入れされている感!

 さらに歴史をきっちり刻んでいる「Totem Park」、不思議な霊的雰囲気を醸し出す森です。

霊感を漂わせる不思議な空間

霊感を漂わせる不思議な空間

 キャンパスを散策するうちにすっかりUBCの雰囲気に取り込まれてしまいました、素晴らしい学びの場です、ね。

新渡戸の足跡 @ カナダ(2)

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 今回のバンクーバー滞在、最初の目的は、ヴィクトリア大学(http://www.uvic.ca/の図書館司書、Tad Suzukiさんとの面談・意見交換です。二日後に現地を訪れる予定ですが、その前に、到着した当日の夕方、バンクーバー市内で食事をしながらお会いしました。

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Tad Suzuki,MTS MA MLS     ( http://www.uvic.ca/library/research/librarians/suzukit/index.php)
INFORMATION SERVICES LIBRARIAN
FIN ARTS,HISPANIC & ITALIAN STUDIES
McPherson Library,University of Victoria

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3時間以上もお話

3時間以上もお話

 Tad Suzukiさんは、これまでに盛岡の「(一財)新渡戸基金」発行の『新渡戸稲造の世界』(http://www.nitobe.com/に数回寄稿されていて、基金の藤井茂常務理事からご紹介をして頂き、今回お会いすることになりました。

 専門とは少々異なっていて、遠友夜学校については特に詳しく調べたことはないと控え目でしたが、新渡戸周辺のことについては興味を持たれていて、ときおり(一財)新渡戸基金の『新渡戸稲造の世界』に寄稿しているとのことでした。その中の一つ、2015年発行の『第24号 新渡戸稲造の世界』では、『新渡戸稲造と平和憲法~南原繁「歴史をつくるもの」の新渡戸理解と憲法九条』と題して、幅広い視点から今の日本の憲法論争に言及され、特に後半部では、「戦争ボケ」している人々への痛烈な指摘が興味深いですね、全く同感です。偶然にも、私の活動報告と同じ号の掲載でした。

* http://www.nitobe.com/sekai24.pdf

 また、お勤めのヴィクトリア大学内は特に新渡戸に縁のある施設はないとおっしゃっていました。お話の中で、市内の新渡戸ゆかりの場所を数箇所、ロイヤル・ジュビリー病院、ビーコンヒル・パーク、バンクーバーからヴィクトリアへのアクセス、市内の位置関係をスケッチで地図まで書いて教えて頂きました。事前に、新渡戸と二世教育に関して論文を発表した野呂博子教授(日本語教育学)(http://www.uvic.ca/humanities/pacificasia/people/faculty/noro-hiroko.php)のご紹介もありました。あいにく今回は時間の都合が合わず面談はかないませんでしたが、野呂先生は教育学(日系教育制度史)がご専門なので、今後も夜学校についても興味があるかもしれません。札幌遠友夜学校の資料一式は、Tad Suzukiさんにお渡しすることを託しました。
 
 野呂先生が以前盛岡の『新渡戸稲造研究』に掲載した、バンクーバーの日系日本語教育に対する新渡戸の影響に関する論文『太平洋の懸け橋~日系カナダ子女の日本語教育と新渡戸稲造』のコピーと、Tad Suzukiさんが今年2月、バンクーバーの日系紙「Vancouver Shinpo」に寄稿された『武士道』に関するエッセイ「新渡戸稲造と『武士道』の平和論」も事前に郵便で届きました。この『武士道』に関する論文は、私の認識とほぼ同じ、お会いした時もこの『武士道』で新渡戸が西洋社会に伝えたかった日本文化・思想について話が盛り上がりました。

* 野呂博子先生の掲載論文 http://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I8986235-00

* Tad Suzukiさんの掲載論文 http://www.v-shinpo.com/columns/senkei/3308-toukousenkei170209-3

 それ以外にも、この日の夜のお話で貴重な情報を得ました。バンクーバーは新渡戸記念庭園の他、つい最近亡くなられたUBCの名誉教授ジャン・ハウズ先生(日本思想史)が長年新渡戸稲造と内村鑑三に関する研究をしていたので、日本人の間では新渡戸への関心は高いこと、ビクトリアは新渡戸の生地・盛岡と姉妹都市であることなどです。さらに、Tad Suzukiさんは、「ブリティッシュコロンビア大学(UBC)(https://www.ubc.ca/」で永らく学ばれており、翌日訪問予定のUBCの新渡戸記念庭園となりの「人類学博物館(MOA)(http://moa.ubc.ca/」は是非行くようにとお薦めでした。

 今回、到着その日にヴィクトリア周辺情報他を意見交換できたのは大きな収穫でした。何より、ゆかりの場所を訪問し、新渡戸稲造の最期の地を確かに踏みしめることに、ある種の興奮を覚えた夜となりました、Tad Suzukiさん、ありがとうございます!

新渡戸の足跡 @ カナダ(1)

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 この数年間、「新渡戸稲造と札幌遠友学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」の活動を進めていて、どうしても行きたかった場所が、新渡戸の最期となったカナダのバンクーバーとヴィクトリアです。今回、前後の窮屈な日程を割いてやっと実現し、わずかバンクーバー三泊の滞在でしたが、お二人の方との面談、路線バス、電車、フェリー、そして連日20㎞の徒歩の探索は、実に濃密で、当時の地元の方々の新渡戸に寄せる熱い敬意と、それを今に伝える方々の活動を感じ取ることができました。まさに、「場所が放つメッセージ」そのものでした。

 私にとって最初のバンクーバー訪問は、今から47年前(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3791)でした。今回は確か4回目のバンクーバー市内、今年は、「CANADA150(http://canada.pch.gc.ca/eng/1468262573081」のエンブレム他で溢れていました。

カナダ建国150周年

 1864年にシャーロットタウンのプロビンスハウスで最初の建国会議が開催され、 1867年、英領北アメリカ法により、オンタリオ、ケベック、ノバ・スコシア、ニュー・ブランズウィックがカナダ自治領に統合され、カナダ連邦が誕生しました。そして、2017年7月1日のカナダデー(建国記念日)、カナダは建国から150周年を迎えました(http://lifevancouver.jp/2017/06/summary/119946.html)。

 その後も今年はイベントがカナダ各地で開催予定です(http://torja.ca/special/canada150-event/)。

市内の通りの両サイドにも

市内の通りの両サイドにも

ウオーターフロントで

ウオーターフロントで

「寺島文庫」から あれこれ

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 「寺島文庫」については、これまで何回も書いていますが、BS11の寺島文庫監修による「未来先見塾(http://www.terashima-bunko.com/bs11.html」は、4月からリニューアルでスタートして、益々切れ味を増して、今の激動の時代に羅針盤として歴史を考察して多くの学びを得ることができます。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AF%BA%E5%B3%B6%E6%96%87%E5%BA%AB

 この数か月、アメリカのトランプ政権、及び、先進国会議の意義の変質等、深い洞察が続いているので、パネルだけでの紹介になりますが、時代の趨勢を読み解くカギになると確信しています。

アメリカの対日戦略

アメリカの対日戦略

アメリカの基本的に保持しているスタンス

アメリカの基本的に保持しているスタンス

 トランプ政権の見えてきた基本姿勢。

何とも矛盾に満ちたもの?

何とも矛盾に満ちたもの?

 それとは独立して、アメリカのFRBは出口の模索を続けています、日本の日銀とは違い、「自立」した戦略構築が目を離せないですね。

アメリカの政策金利の推移

アメリカの政策金利の推移

 呼応するかのように、先進国首脳会議(サミット)の意味合いも変遷してきています。

サミットには参加していない中国の台頭!

サミットには参加していない中国の台頭!

 振り返ってみると、ここから出発してるのですが、ね。

日本とサミットの関係も

日本とサミットの関係も

 2008年の「洞爺湖サミット」のテーマは、私にとってもかなり身近なものだったと今思います。

アイヌモシリでのサミット、環境も大きなテーマ

アイヌモシリでのサミット、環境も大きなテーマ

* 洞爺湖サミット http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%B4%9E%E7%88%BA%E6%B9%96%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88

 そして「環境」と言えば、「地球温暖化」、「生物多様性」、1972年出版のこの本『成長の限界』が原点ですね。

『成長の限界』

『成長の限界』

 混迷の時、激動の時、いつも「原点」の確認が重要だと思います。「そもそも」、「本来の」みたいな振り返りですね。そことの距離感により、「進化」なのか「混迷」なのか、「差異分析」に留まらない「構想力」が問わるのでしょう、寺島実郎さんからいつも学ぶ所以です。

再生可能エネルギー シンポ 2017

Posted by 秋山孝二
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 少し前になりますが、「再生可能エネルギーについてのシンポジウム(http://www.reoh.org/news/170519_symposium」が開催されました、テーマは、「北海道の自然エネルギー拡大に向けた電力システムの発展ー欧州の事例からー」です。

内   容
開会の挨拶
トーマス・コーベリエル氏(公益財団法人自然エネルギー財団 理事長)
講演1「欧州における自然エネルギー電源の統合
―これまでの教訓とこれからの道筋」

(エリア・グリッド・インターナショナル 電力系統エキスパート)
【講演資料 ➡ ダウンロード
講演2「再エネと送電網の費用便益分析 〜欧州ではなぜ系統整備が進むのか〜」

安田 陽 氏(京都大学大学院 経済学研究科 特任教授)
【講演資料 ➡ ダウンロード
講演3「道北地区における風力発電のための送電網整備実証事業」

伊藤 健 氏(北海道北部風力送電株式会社 代表取締役社長)
【講演資料 ➡ ダウンロード

パネルディスカッション

モデレーター 大林 ミカ 氏(公益財団法人自然エネルギー財団 事務局長)
パネリスト
分山 達也 氏(公益財団法人自然エネルギー財団 上級研究員)
閉会の挨拶

鈴木 亨 (一般社団法人北海道再生可能エネルギー振興機構 理事長)
 まずは、トーマス・コーベリエル氏(公益財団法人自然エネルギー財団 理事長)のご挨拶。欧州では系統運用の効率化、系統増強、国際送電の拡大と、国を越えた電力市場取引などのさまざまな取り組みにより、大幅な自然エネルギーの利用を可能とし、同時に、出力抑制は数%という低い水準を維持しています。

理事長

トーマス・コーベリエル理事長

 続いては、アイメン・シャワシ(エリア・グリッド・インターナショナル 電力系統エキスパート)さんの欧州における事例について。

 北海道には日本の年間発電量の約40%に相当する大きな陸上風力のポテンシャルが存在し、さらなる風力発電の導入拡大が期待されています。しかし、新たに導入される風力発電に対し、数十%の大きな出力抑制のリスクが北海道電力から提示され、蓄電池の利用が系統接続の条件となるなど、事業実施が困難です。北海道の風力発電のポテンシャルを大幅に活用するには、世界の最新の知見をもとに、より効率的な電力システムを実現する必要があります。

 このシンポジウムでは、ベルギーとドイツに運用地域を有する国際的な系統運用会社であるエリア(Elia)グループの電力系統の専門家アイメン・シャワシさんをお招きし、欧州の自然エネルギーの系統統合における取り組みを紹介し、北海道の自然エネルギーの導入拡大に向けた電力系統の課題と対策について議論議論が展開されました。
エネルギー電源の統合

自然エネルギー電源の統合

さん

アイメン・シャワシさん

 このシンポジウムのコーディネートをされた自然エネルギー財団(http://www.renewable-ei.org/事業局長の大林ミカさんと久しぶりにお会い出来ました、2008年のG8洞爺湖サミットで、市民フォーラムの活動でご一緒に活動し、首相官邸での意見交換、世界のNGOとのコラボ、国際メディアセンターでの情報発信等、その後に繋がる貴重な場でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54

2008洞爺湖サミット直前に首相官邸で

当時の福田首相と日本のNGOメンバー

SDGsシンポ 2017 @ 札幌

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 「持続可能な地域づくりシンポジウム~世界が憧れる札幌を目指して~」は約170名の参加を得て、SDGs(持続可能な開発目標)に対して自治体、企業がどう捉えて、どう取り組んで自らの活性化につながるのかを考えるきっかけとなりました。少しだけ残念だったのは、当日、大勢の女性の参加者がいらっしゃったのですが、パネルディスカッションでの登壇者は全員男性、昨今、ジェンダーバランスがどんな場合でも注目される中、まだまだ発展途上の状況をいみじくも発信したのでしょうね。

 そもそも、SDGsとは何なのか、まずは再確認しましょうか。2015年9月、国連本部において「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」が採択されました。

* http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/


 このアジェンダでは、人間、地球及び繁栄のための行動計画として、産業や健康・福祉、気候変動等の17分野に渡る目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標(SDGs、Sustainable Development Goals)」が掲げられ、「誰一人取り残さない-No one will be left behind」という理念のもと、途上国だけではなく先進国や各自治体、企業、NGOなどを含めた全ての主体が関わり、達成を目指すものとされています。

 札幌市は、2018年から2030年を計画期間とする「第2次札幌市環境基本計画」の策定を進めており、この計画において環境側面からのSDGsへの貢献を位置付け、様々な主体とともにその取組を広げていこうとしています。

* 第2次札幌市環境基本計画  http://www.city.sapporo.jp/kankyo/keikaku/newkeikaku/dai2keikaku_competition.html

 今回のシンポジウムでは、SDGsの目標年となっている2030年を見据え、地域や経済、社会における様々な課題とそれに立ち向かうための取組事例を共有し、将来にわたって持続可能に発展していく地域づくりへの企業や自治体、市民団体等の関わり方と、その関わりを企業価値や地域の魅力の向上に結びつけていくためのアプローチについて考えました、いわゆる「バックキャスティング」で。

 当日の講師の資料は、こちらから閲覧できます――> http://www.city.sapporo.jp/…/event/sdgs_symposium/index.html

世界が憧れる札幌を目指して!

世界が憧れる札幌を目指して!

 プログラムは以下の通り:

< 基調講演 >

蟹江憲史先生慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授)

SDGs の意義と地域・企業等による活用の可能性

< 取組事例の紹介 >

関 正雄 氏(損保ジャパン日本興亜 CSR 室シニア アドバイザー)

企業とSDGs ~損保ジャパン日本興亜の取り組み例~

粟野 妃奈子 氏(北洋銀行 人事部 女性活躍支援室長)

女性が働きやすい企業作りへの取組

田瀬 和夫 氏(デロイトトーマツコンサルティング合同会社 CSR・SDGs 推進室長・執行役員)

北海道八雲町への提案

三井 一敏(札幌市 環境局長)

持続可能な環境都市『環境首都・札幌』の実現に向けた取組

後半は内容の濃いパネルディスカッションでした。

< パネルディスカッション >

【テーマ】  企業・大学・自治体として SDGs をどのように捉え、将来に向けて取り組むべきか

【コーディネーター】

・蟹江 憲史 氏(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 教授)

【パネリスト】

・関 正雄 氏(損保ジャパン日本興亜 CSR室 シニア アドバイザー)

・塚見 孝成 氏(北洋銀行 地域産業支援部 常務執行役員 審議役)

・田瀬 和夫 氏(デロイトトーマツコンサルティング合同会社 CSR・SDGs 推進室長・執行役員)

・名和 豊春(北海道大学 総長)

・永見 靖(環境省 総合環境政策局 民間活動支援室長/環境教育推進室長)

・秋元 克広(札幌市 市長)

後半のパネルディスカッション

後半のパネルディスカッション

札幌市の秋元市長

札幌市の秋元克広市長

北海道大学の新しい名和総長

北海道大学の新しい名和豊春総長

大学のポジショニングについて

大学のポジショニングについて

アカデミックセクターからの地球の捉え直し

アカデミックセクターからの地球の捉え直し

 田瀬和夫さんのプレゼンが私には特に興味深かったですね、「SDGsに紐づく取組みをESGの三軸で整理し直してみると、三軸の相互連関の重要性が見えてきます 」というフレーズが。SDGsへの取り組みが世界の資金(投資)に繋がってくるロジックが新鮮でした、ここにSDGsに対する企業・自治体・地域の取り組みの強い動機となるのだと確信しています。

田瀬さんのSDGsとESG投資とのリンケージ

田瀬さんのSDGsとESG投資とのリンケージ

 私なりに自分の立ち位置の振り返りをしてみると、全ては2008年の「G8洞爺湖サミット」への関わりにあると思うのです。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54