「平成」最後の大晦日に思う

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 今年1年、そして平成の30年間、私にとっても激動の時代でした。

 今朝の北海道新聞朝刊の一面トップは、「アイヌ民族差別禁止を明記 新法案の全文判明 国や自治体に理解深める義務
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/263371)」。基本理念として、アイヌ民族に対する差別や権利侵害を禁止することを明記し、国や自治体が、アイヌ関連施策を実施する責務や、「アイヌの伝統等」に関する国民理解を深める努力義務を負うことも定めたそうです。

 このところのアイヌに関する動きと今日の記事を読んで、私は10年前の「G8北海道洞爺湖サミット」開催時に、「G8サミット市民フォーラム北海道」の共同代表の一人として、「世界は、きっと、変えられる」をメインテーマに掲げた時の頃を思い出しました。

*詳細は、http://kamuimintara.net/detail.php?rskey=143200809t01

 この「フォーラム北海道」の規約では、その目的は(1)北海道洞爺湖サミットを市民に開かれたものにすること、(2)北海道(アイヌモシリ)の問題をグローバルな視点で討論すること、(3)道内のNGO・NPOなどが一緒に活動し市民の声をサミットに反映させること、としていました。

 さらに、政策提言も高橋はるみ北海道知事宛に提出していて、提言の日本文は7ページにわたり、英訳が加えられています。気候変動、生物多様性、平和・人権、貧困・開発の4分野で構成されており、「私たちが暮らしているこの島は、先住アイヌ民族が住み続けている島です。アイヌの人たちは、この島をアイヌ・モ・シリ(人間の住む・静かな・大地)と呼んできました…」という前文で始まります。(アイヌ・モ・シリのリは小文字)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~以下、一部引用

 G8サミットはサミット(頂上)という言葉が示すように、地球規模の課題を『上から』解決しようとする場です。しかし8つの『大国』だけでこうした問題が解決できないことは、すでに明らかになっています。地球規模の課題を解決していくために必要なのは、気候変動や経済のグローバル化の影響を受ける世界の人びとと、とくに地域に生きる人たちの知恵や経験、価値観です。私たちは北海道・アイヌモシリという地域に住む住民という立場から提言を行います。

・・・「北海道・アイヌモシリは豊かな自然が今も残り、食料やエネルギーの『地産地消』が可能な島でもあります。この可能性をさらに発展させ、北海道・アイヌモシリを持続可能で平和な島に変えていくことを私たちは提案します」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 当時は、はなはだ残念ですが当局から何の反応もありませんでしたが、10年の時を経て、冒頭の新聞の見出しのような世の中に大きく変わってきています。時間は掛かりましたが、私たち北海道からの提言は決して無駄ではなかったのでしょう。

 もう一つの話題は、昨日のBSでも放映されていましたが、元日本ハムファイターズの大谷翔平選手のメジャーリーグでの大活躍です。

* これまでの関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%A4%A7%E8%B0%B7%E7%BF%94%E5%B9%B3

 番組でもたくさん紹介されていましたが、アメリカでの活躍に多くの方々がその勇敢な挑戦に拍手を送り、違いを乗り越える真摯な努力と適応力を褒めたたえていました。ファン、アナリスト、メディア、ライバルチームの超一流選手たち、エンジェルス球団の幹部等、プロフェッショナルが支える一つの産業の中で、大谷翔平くんの少年のようにベースボールと向き合う姿が共感と感動を与えたと私は理解しました。「褒める文化」が実に美しい、日本のこの業界で飯を食っている連中のレベルの低いバッシングに比べて、人が育つ、育てる土壌の違いを感じました。と同時に、ここまで日本で育て上げた日本ハムファイターズ球団と栗山監督の功績も実に大きかったことを再確認しました。

 以上、様々な出来事の2018年でしたが、最後に、今年の秋山財団贈呈式での私の挨拶の手元メモからの引用です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<日本の凋落・劣化、そして新しい担い手たちの台頭>

ひどい大人たちの惨劇

政府 モリ・カケ疑惑

経済―アベノミクスの行き詰まり・破たん

記録改ざん・廃棄・隠ぺい~中央官庁

障碍者雇用の水増し~中央官庁

パワハラ・セクハラ問題

~元TBS山口敬之の犯罪と隠ぺい

~スポーツ:女子レスリング、日大アメフト部、日本ボクシング連盟、日本体操協会、etc

* 女子レスリングの伊調馨(かおり)と栄和人監督

* 日大アメフト部の悪質タックル問題で、内田正人監督、井上奨(つとむ)コーチ、記者会見時の広報部司会者・米倉久邦

* 日本ボクシング連盟の山根明会長(当時)

* 日本体操協会

<一筋の光>

+ スーパーボランティア尾畠春夫さん(78歳)

+ 宮川泰介(みやがわ たいすけ)日大アメフト選手

+ 体操女子 宮川紗江(みやかわさえ)選手

+ 伊藤詩織さん

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 私自身、限られた時間を自覚して、少しでも社会の役に立てればなと思っています、皆さま、今年一年お世話になりました、どうかよいお年をお迎え下さい。

公法協コラムに掲載

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 今月の(公財)公益法人協会(http://www.kohokyo.or.jp/)のWeb版広報に私の文章が掲載されました。

* http://www.kohokyo.or.jp/kohokyo-weblog/column/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用

◆◆――――――――――――――――――――――――――――――――――――◆◆

◎市民活動との本格的出会い

公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団

理事長 秋山孝二

◆◆――――――――――――――――――――――――――――――――――――◆◆

私は32年前に、この財団の設立に携わり、以来、理事を経て10年後、1998年に

初代理事長の秋山喜代(伯母)の逝去後を引き継いで22年間、理事長を務めています。

企業経営者としての人生を送っていた私にとって、市民活動との本格的出会いは、10年前の

「G8北海道洞爺湖サミット」開催時に、「G8サミット市民フォーラム北海道」の共同代表の

一人として、「世界は、きっと、変えられる」をメインテーマに掲げた時でした。

*詳細は、http://kamuimintara.net/detail.php?rskey=143200809t01

当時、私自身は二つの意味合いで、フォーラム代表の使命を感じていました。

1) 世代としての使命:20世紀半ばに生まれた者として、これからの若い世代が夢を持ち

続けられる社会・自然環境への努力を惜しまないこと、

2) 北海道に育った者としての使命:行政・企業とは異なった、本来の「市民セクター」

として、北海道においてプラットホームの構築、そして世界との直接的なネットワーク

づくりの実践です。

市民活動と企業活動は相対立するのではなく、担い手こそ違うとは言え、その課題解決策は、

かなり共通していると信じていました。

永く企業セクターに身を置いた私は、少しでもこの「市民活動とのコラボ」に、メディアを

含めた地元民間企業が興味を持つべく、出来る限りの努力をするつもりでこの任を引き受け

ました。

活動の詳細は、上記のサイトをお読みいただきたいのですが、今も私が忘れることができない

のは、クロージング・セッション、参加した74団体の中から14団体/個人によって、

3日間を締め括る実に多様なレビュースピーチが行われました。

G8を問う連絡会(小倉利丸)、市民外交センター(上村英明)、先住民族サミット(木幡カムイサニヒ)、

ゆうばり再生市民会議(熊谷桂子)、Japan Volunteer Center (熊岡路矢)、日本自然保護協会(道家哲平)、

生物多様性フォーラム(山下洋)、SANSAD/インド(Anil Singh)、日生協保健部会(北嶋信雅)、

Africa Jubilee South(Noel)、毎日新聞(横田愛)、Youth G8 Project(林雄太)、ezorock(草野竹史)、

ACE(岩附由香)のみなさん。

そして総括挨拶として、NGOフォーラム代表の星野昌子さんが、

「気になるのは、行政などを動かすことに成功してきた分、逆に日本の公的セクターも

市民社会とつきあい方に慣れてきて、気を緩めると取り込まれてしまうのではないかと

いうこと。

いたずらに敵対する必要はないが、私たちは立場の違いを常に意識して、緊張感と距離感を

持ち続ける一方、なおかつ喧嘩別れにならずに粘り強い話し合いを今後も続けていきたい

と思います。

大組織主体ではなく、多様なNGOの声に耳を傾け続ける姿勢を大切にしたい」と、

含蓄のあるお言葉で締めくくられました。

あれから10年、国際社会の枠組みは、「京都議定書(1998年)」、「MDGs(2000年)」から、

2015年の「SDGs」、「パリ協定締結」へと一層進展してきています。

これらを共通語として、「民が担う公共」の立ち位置にこだわり、「Society 5.0」を

先取りする取組みを果敢に地域で果たして参りたいと思う昨今です。

*society5.0とは、http://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/index.html

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 当時の私の総括はこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54

懐かしい首相官邸での写真(日本のNGOの代表の方々と)

懐かしい首相官邸での写真(日本のNGOの代表の方々と)

「寺島文庫」から あれこれ

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 「寺島文庫」については、これまで何回も書いていますが、BS11の寺島文庫監修による「未来先見塾(http://www.terashima-bunko.com/bs11.html」は、4月からリニューアルでスタートして、益々切れ味を増して、今の激動の時代に羅針盤として歴史を考察して多くの学びを得ることができます。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AF%BA%E5%B3%B6%E6%96%87%E5%BA%AB

 この数か月、アメリカのトランプ政権、及び、先進国会議の意義の変質等、深い洞察が続いているので、パネルだけでの紹介になりますが、時代の趨勢を読み解くカギになると確信しています。

アメリカの対日戦略

アメリカの対日戦略

アメリカの基本的に保持しているスタンス

アメリカの基本的に保持しているスタンス

 トランプ政権の見えてきた基本姿勢。

何とも矛盾に満ちたもの?

何とも矛盾に満ちたもの?

 それとは独立して、アメリカのFRBは出口の模索を続けています、日本の日銀とは違い、「自立」した戦略構築が目を離せないですね。

アメリカの政策金利の推移

アメリカの政策金利の推移

 呼応するかのように、先進国首脳会議(サミット)の意味合いも変遷してきています。

サミットには参加していない中国の台頭!

サミットには参加していない中国の台頭!

 振り返ってみると、ここから出発してるのですが、ね。

日本とサミットの関係も

日本とサミットの関係も

 2008年の「洞爺湖サミット」のテーマは、私にとってもかなり身近なものだったと今思います。

アイヌモシリでのサミット、環境も大きなテーマ

アイヌモシリでのサミット、環境も大きなテーマ

* 洞爺湖サミット http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%B4%9E%E7%88%BA%E6%B9%96%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88

 そして「環境」と言えば、「地球温暖化」、「生物多様性」、1972年出版のこの本『成長の限界』が原点ですね。

『成長の限界』

『成長の限界』

 混迷の時、激動の時、いつも「原点」の確認が重要だと思います。「そもそも」、「本来の」みたいな振り返りですね。そことの距離感により、「進化」なのか「混迷」なのか、「差異分析」に留まらない「構想力」が問わるのでしょう、寺島実郎さんからいつも学ぶ所以です。

再生可能エネルギー シンポ 2017

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 少し前になりますが、「再生可能エネルギーについてのシンポジウム(http://www.reoh.org/news/170519_symposium」が開催されました、テーマは、「北海道の自然エネルギー拡大に向けた電力システムの発展ー欧州の事例からー」です。

内   容
開会の挨拶
トーマス・コーベリエル氏(公益財団法人自然エネルギー財団 理事長)
講演1「欧州における自然エネルギー電源の統合
―これまでの教訓とこれからの道筋」

(エリア・グリッド・インターナショナル 電力系統エキスパート)
【講演資料 ➡ ダウンロード
講演2「再エネと送電網の費用便益分析 〜欧州ではなぜ系統整備が進むのか〜」

安田 陽 氏(京都大学大学院 経済学研究科 特任教授)
【講演資料 ➡ ダウンロード
講演3「道北地区における風力発電のための送電網整備実証事業」

伊藤 健 氏(北海道北部風力送電株式会社 代表取締役社長)
【講演資料 ➡ ダウンロード

パネルディスカッション

モデレーター 大林 ミカ 氏(公益財団法人自然エネルギー財団 事務局長)
パネリスト
分山 達也 氏(公益財団法人自然エネルギー財団 上級研究員)
閉会の挨拶

鈴木 亨 (一般社団法人北海道再生可能エネルギー振興機構 理事長)
 まずは、トーマス・コーベリエル氏(公益財団法人自然エネルギー財団 理事長)のご挨拶。欧州では系統運用の効率化、系統増強、国際送電の拡大と、国を越えた電力市場取引などのさまざまな取り組みにより、大幅な自然エネルギーの利用を可能とし、同時に、出力抑制は数%という低い水準を維持しています。

理事長

トーマス・コーベリエル理事長

 続いては、アイメン・シャワシ(エリア・グリッド・インターナショナル 電力系統エキスパート)さんの欧州における事例について。

 北海道には日本の年間発電量の約40%に相当する大きな陸上風力のポテンシャルが存在し、さらなる風力発電の導入拡大が期待されています。しかし、新たに導入される風力発電に対し、数十%の大きな出力抑制のリスクが北海道電力から提示され、蓄電池の利用が系統接続の条件となるなど、事業実施が困難です。北海道の風力発電のポテンシャルを大幅に活用するには、世界の最新の知見をもとに、より効率的な電力システムを実現する必要があります。

 このシンポジウムでは、ベルギーとドイツに運用地域を有する国際的な系統運用会社であるエリア(Elia)グループの電力系統の専門家アイメン・シャワシさんをお招きし、欧州の自然エネルギーの系統統合における取り組みを紹介し、北海道の自然エネルギーの導入拡大に向けた電力系統の課題と対策について議論議論が展開されました。
エネルギー電源の統合

自然エネルギー電源の統合

さん

アイメン・シャワシさん

 このシンポジウムのコーディネートをされた自然エネルギー財団(http://www.renewable-ei.org/事業局長の大林ミカさんと久しぶりにお会い出来ました、2008年のG8洞爺湖サミットで、市民フォーラムの活動でご一緒に活動し、首相官邸での意見交換、世界のNGOとのコラボ、国際メディアセンターでの情報発信等、その後に繋がる貴重な場でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54

2008洞爺湖サミット直前に首相官邸で

当時の福田首相と日本のNGOメンバー

SDGsシンポ 2017 @ 札幌

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 「持続可能な地域づくりシンポジウム~世界が憧れる札幌を目指して~」は約170名の参加を得て、SDGs(持続可能な開発目標)に対して自治体、企業がどう捉えて、どう取り組んで自らの活性化につながるのかを考えるきっかけとなりました。少しだけ残念だったのは、当日、大勢の女性の参加者がいらっしゃったのですが、パネルディスカッションでの登壇者は全員男性、昨今、ジェンダーバランスがどんな場合でも注目される中、まだまだ発展途上の状況をいみじくも発信したのでしょうね。

 そもそも、SDGsとは何なのか、まずは再確認しましょうか。2015年9月、国連本部において「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」が採択されました。

* http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/


 このアジェンダでは、人間、地球及び繁栄のための行動計画として、産業や健康・福祉、気候変動等の17分野に渡る目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標(SDGs、Sustainable Development Goals)」が掲げられ、「誰一人取り残さない-No one will be left behind」という理念のもと、途上国だけではなく先進国や各自治体、企業、NGOなどを含めた全ての主体が関わり、達成を目指すものとされています。

 札幌市は、2018年から2030年を計画期間とする「第2次札幌市環境基本計画」の策定を進めており、この計画において環境側面からのSDGsへの貢献を位置付け、様々な主体とともにその取組を広げていこうとしています。

* 第2次札幌市環境基本計画  http://www.city.sapporo.jp/kankyo/keikaku/newkeikaku/dai2keikaku_competition.html

 今回のシンポジウムでは、SDGsの目標年となっている2030年を見据え、地域や経済、社会における様々な課題とそれに立ち向かうための取組事例を共有し、将来にわたって持続可能に発展していく地域づくりへの企業や自治体、市民団体等の関わり方と、その関わりを企業価値や地域の魅力の向上に結びつけていくためのアプローチについて考えました、いわゆる「バックキャスティング」で。

 当日の講師の資料は、こちらから閲覧できます――> http://www.city.sapporo.jp/…/event/sdgs_symposium/index.html

世界が憧れる札幌を目指して!

世界が憧れる札幌を目指して!

 プログラムは以下の通り:

< 基調講演 >

蟹江憲史先生慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授)

SDGs の意義と地域・企業等による活用の可能性

< 取組事例の紹介 >

関 正雄 氏(損保ジャパン日本興亜 CSR 室シニア アドバイザー)

企業とSDGs ~損保ジャパン日本興亜の取り組み例~

粟野 妃奈子 氏(北洋銀行 人事部 女性活躍支援室長)

女性が働きやすい企業作りへの取組

田瀬 和夫 氏(デロイトトーマツコンサルティング合同会社 CSR・SDGs 推進室長・執行役員)

北海道八雲町への提案

三井 一敏(札幌市 環境局長)

持続可能な環境都市『環境首都・札幌』の実現に向けた取組

後半は内容の濃いパネルディスカッションでした。

< パネルディスカッション >

【テーマ】  企業・大学・自治体として SDGs をどのように捉え、将来に向けて取り組むべきか

【コーディネーター】

・蟹江 憲史 氏(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 教授)

【パネリスト】

・関 正雄 氏(損保ジャパン日本興亜 CSR室 シニア アドバイザー)

・塚見 孝成 氏(北洋銀行 地域産業支援部 常務執行役員 審議役)

・田瀬 和夫 氏(デロイトトーマツコンサルティング合同会社 CSR・SDGs 推進室長・執行役員)

・名和 豊春(北海道大学 総長)

・永見 靖(環境省 総合環境政策局 民間活動支援室長/環境教育推進室長)

・秋元 克広(札幌市 市長)

後半のパネルディスカッション

後半のパネルディスカッション

札幌市の秋元市長

札幌市の秋元克広市長

北海道大学の新しい名和総長

北海道大学の新しい名和豊春総長

大学のポジショニングについて

大学のポジショニングについて

アカデミックセクターからの地球の捉え直し

アカデミックセクターからの地球の捉え直し

 田瀬和夫さんのプレゼンが私には特に興味深かったですね、「SDGsに紐づく取組みをESGの三軸で整理し直してみると、三軸の相互連関の重要性が見えてきます 」というフレーズが。SDGsへの取り組みが世界の資金(投資)に繋がってくるロジックが新鮮でした、ここにSDGsに対する企業・自治体・地域の取り組みの強い動機となるのだと確信しています。

田瀬さんのSDGsとESG投資とのリンケージ

田瀬さんのSDGsとESG投資とのリンケージ

 私なりに自分の立ち位置の振り返りをしてみると、全ては2008年の「G8洞爺湖サミット」への関わりにあると思うのです。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54

三重県訪問 (下)

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 今回の三重県視察ツアーは、中部国際空港で正午過ぎに全員集合のスケジュールでした。私は一日早く名古屋に入り、当日午前中は、以前勤務していた(株)スズケン(http://www.suzuken.co.jp/)本社を訪問することになってました。札幌・新千歳空港を発つ時、あいにく中部国際空港周辺が雪で、便がキャンセル、大幅遅れだったので、急遽東京・羽田便に変更し、品川から新幹線で名古屋に向かいました。東京・静岡は快晴の空、そして富士山も見事な姿を現し、しばし、車両内で「日本の1月」を噛みしめていました。

東海道新幹線で新富士近く

東海道新幹線で新富士近く

 夜に名古屋に着き、久しぶりにカレーうどんと味噌カツセットでの夕食。私の名古屋での4年8か月の思い出に浸りました。

名古屋では久しぶりにカレーうどんと味噌カツ

名古屋では久しぶりにカレーうどんと味噌カツ

 二日間の視察の旅、締めはバスでのお弁当、黒毛和牛の「モー太郎寿司~牛肉しぐれ煮巻」でした。

お昼のお弁当

お昼のお弁当

 今回の視察旅行に先立って、昨年「北海道 150 年事業 基本方針(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/ssa/281107-hkd150-1sokai-1.pdf)」が発表されていて、そこには以下のように書かれています。「北加伊道」の「伊」は「紀伊」から取ったと三重県の鈴木知事をおっしゃっていましたね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「北海道 150 年」について

 2018 年(平成 30 年)に、本道が「北海道」と命名されてから 150 年目の節目を迎えます。 本道はかつて「蝦夷地」と呼ばれていましたが、1869 年(明治 2 年)の 7 月 17 日に、松浦武 四郎が「北加伊 ホッカイ 道 ドウ 」を含む6つの名前を候補とする意見書を明治政府に提案し、その後 8 月 15 日 に、太政官布告によって「北海道」と命名されました。

キーパーソン「松浦武四郎」

・ 蝦夷地の名称について明治政府に対して「北加伊 ホ ッ カ イ 道 ドウ 」という名前を提案 した、いわば北海道の名付け親です。

・ 明治政府に登用されて、開拓使の長官、次官に次ぐ判官に任じられ、そ の功績によって従五位に叙せられますが、北海道の開拓政策をめぐって反発し、わずか半年で政府の職を辞するとともに従五位も返上しました。

・ 武四郎が残した「天塩日誌」では、アイヌの古老から「”カイ”という言 葉には、”この地で生まれたもの”という意味がある」と教えられたとの記 述があり、「北加伊 ホ ッ カ イ 道 ドウ 」の「加伊 カ イ 」には、この意味が込められているといわ れています。

・ 蝦夷地調査の際には、アイヌの人々に道案内をお願いし、寝食を共にするなどアイヌの文化に深 く触れるとともに、その生活や文化を紹介するために、多くの記録を残しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 そして、「基本理念」の中にもアイヌ文化についても書かれています:

~~~~~~~~~~~~~~

 縄文文化やアイヌ文化をはじめとする本道独自の歴史や文化、国内外に誇る豊か な自然環境は、かけがえのない道民の精神的豊かさの源です。 本道が『北海道』と命名されてから 150 年目となる 2018 年(平成 30 年)を節目 と捉え、積み重ねてきた歴史や先人の偉業を振り返り、感謝し、道民・企業・団体 など様々な主体が一体となってマイルストーン(=通過点の節目)として祝うとと もに、未来を展望しながら、互いを認め合う共生の社会を目指して、次の 50 年に 向けた北海道づくりに継承します。 また、道民一人ひとりが、新しい北海道を自分達の力で創っていく気概を持ち、 北海道の新しい価値、誇るべき価値を共有し、国内外に発信することにより、文化 や経済など様々な交流を広げます。

~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 2008年のG8洞爺湖サミット時、私は、「市民フォーラム北海道(http://kitay-hokkaido.net/)」の共同代表の一人として、世界のNGO3,000人と共に札幌で「市民サミット」を開催しましたが、10年の時を経て、アイヌ民族等の世界の先住民族への認識も、大きく変わってきていることを感じました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54

 当時、「北海道知事への政策提言(http://kitay-hokkaido.net/uploads/fckeditor/uid000001_20080609102508947b9c6c.pdf)」を提出しましたが特段の回答は得られませんでした。今回、松浦武四郎を取り上げて、アイヌ民族から多くの協力と知恵を頂いたという彼の記録を高橋知事を含めて参加者全員が目の当たりにして共有し、私は何か深い感慨に耽っていました。二日間の道中、高橋はるみ知事とは至近距離に居ながら、それらのお話をする機会がなく残念でしたが、4期目の知事としては、2008年の洞爺湖サミットが北海道で開催された意義を、今を生きるリーダーとして心の底から再確認して頂きたいものと、札幌へ帰る道すがら、祈るような気持でした。

* 北海道知事への政策提言(http://kitay-hokkaido.net/uploads/fckeditor/uid000001_20080609102508947b9c6c.pdf

G7伊勢志摩サミットに思う

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 先月の「G7伊勢志摩サミット」は、日本では2008年7月の「G8洞爺湖サミット」以来のホスト国としての開催でした。マスメディア的には、直後の米国オバマ大統領の広島訪問に注目が集まったようですが、8年前の洞爺湖サミットでNGOの市民フォーラムの一人として参画した私から見ると、今回のサミットで政治の劣化・稚拙さを痛感しました。

 東洋経済ほか、各メディアに掲載されているように、安倍首相の総括ほか、現状認識を大きく歪めて、サミットの場を選挙を控えた国内政局づくりに落とし込めた政府の大罪は許し難いものがありますし、世界に恥をさらした気がします。

 首脳会談で安倍首相が「リーマン・ショック前夜」の根拠として提示した資料は、世界経済の需要動向を示す「コモディティ価格の推移」「新興国の経済指標」「新興国への資金流入」「2016年成長率の予測推移」の4点で構成されていましたが、そのどれもが根拠としてはあまりに幼稚であり、認識の誤りが明白です。IMFのクリスティーヌ・ラガルド専務理事は、翌日にすかさず「世界経済は2008年のような危機にはない」と安倍首相の意見をまっこうから否定しました。

* 東洋経済から <http://toyokeizai.net/articles/-/120248

* 「リーマンショック前夜」を裏付けれ資料を作ったのは誰か~未遂に終わったサミットを国内政争の道具にする計画

https://www.youtube.com/watch?v=jRi_FShnklI

 更にしばらく経って、「リーマンショック前夜」発言自体を無かったことにする見え透いた修正を行っているのです。国内ではこれまでゴリ押しした発言修正等は、さすがに国際政治の場では通用するはずもありません。外国メディアは厳しい指摘をしていました。

 2008年洞爺湖サミットは自体は、洞爺湖及び国際メディアセンター(IMC)がある留寿都がメインでしたが、事前のアウトリーチ20か国会合は札幌市内で開催されたので、世界の首脳が札幌のホテルを貸し切る形も多く、、警備も含めて1972年冬期オリンピック以来の国際色豊かな数日間でした。中国の胡錦濤首席一行の車列が、私たちの目の前で創成川沿いの道を疾走する風景は今も忘れられません。2008年では、NGOも活発で、時を同じく札幌市内で世界からNGO関係3000人が集合し、様々な議論を展開しました。終了後の私なりの総括はこの欄にも当時、以下の通り掲載しました。

< http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54

 また、開催前には、NGO代表の皆さんと北海道代表として当時の福田首相ほかと意見交換するために首相官邸を訪問し、2時間近く真摯に課題・解決策等を議論しました。

2008洞爺湖サミット直前に首相官邸で

2008洞爺湖サミット直前に首相官邸で

 NGOフォーラム最終日には、集まったすべてのNGOから「札幌宣言~世界の貧困をなくすための市民の声(Sapporo Declaration: Global Voices to End Poverty )~」も提起されました。間近にそのプロセスを見て、私は大変勉強になり、以後の活動に役に立ちました。

<札幌宣言(http://jnne.org/img/G8documents/Sapporo-anouncement-Final.pdf)>

 NGO幹部を乗せて私が運転する車で、留寿都にある国際メディアセンター(IMC)にも行きました。2000人を越える世界のメディア関係者及びNGOの方々100人位が滞在していると聞きましたが、中ではそれ程の人たちを感じる場面は無く、また、サミットでG8の首脳たちと直接取材できるのは数十人と限定されているではありませんか。それ以外の記者たちは、数日間、ただひたすらこのIMCで無料飲み放題・食べ放題の環境で記事を発信していることを知り、サミット自体のセレモニー化を実感しましたね。滞在者の中には、「前年のドイツよりも料理も飲み物も素晴らしいね」、「すっかり太ってしまうよ」と恥ずかし気もなく言っている者もおり、「貧困」、「飢餓」と言ったテーマ等に心を寄せる雰囲気もない、そんな現実に複雑な思いでした。

 あれから8年経って、当時も酷い政治と感じていましたが、今年のサミットの日本政府の発するメッセージを読んで、益々坂を落ちる現状に危機感を抱きます。と同時に、嘆いている暇もないので、自分の出来るフィールドで何とか少しでも夢を持てる社会づくりにまい進したい意欲も強くなりますね。

「RCE道央圏」設立総会

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 世の中は新しく2016(平成28)年度を迎え、終了・退任・新天地等、一つの区切り、あらたな出発の皆さんも多いのでしょう。私は、前年度末の報告を少し残しているので、まずはそれをアップしてからのスタートとさせて下さい。

 「持続可能な開発のための教育(ESD)(http://www.mext.go.jp/unesco/004/1339957.htm」は、2005年より「国連ESDの10年」として世界全体で推進され、2014(平成26)年は最終年という節目の年でした。また、ESDを推進するため、世界129カ所に国連大学が認定する「RCE(Regional Centre of Expertise on Education for Sustainable Development:ESD地域拠点)」が設置されており、RCEを通したESDの推進、活性化させるための活動は、2014年以降も継続していくことが決まっています。

ESDの概念図

 北海道では、「環境教育」の分野を中心にESDが推進されてきましたが、複雑化する課題に対応するためには、より一層のセクター、分野、地域を超えた連携が不可欠です。そこで、多様な主体が課題解決のために連携できる拠点を構築すべく、この間、RCE設立について呼びかけ人を中心に議論を重ねてきました。国内外の地域と直接的な連携を図り、持続可能な社会づくりにおける課題解決に向けて実践していきたいとの思いですね。

 このような準備期間を経て、先月16日、「RCE北海道道央圏協議会」の設立総会を開催し、多くの方々のご協力により協議会はスタートしました。私は、お声掛けを頂き運営委員の一人としてこの活動に参画することになりました。2008年のG8洞爺湖サミットをきっかけに、私の環境系活動への関わりが始まり、今回の活動へと繋がっています。

* 2008年G8洞爺湖サミット http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54

設立総会で代表の金子先生のご挨拶

設立総会で代表の金子先生のご挨拶

参加の皆さん:私も運営委員として末席に

参加の皆さん:私も運営委員として末席に

 更に詳しい内容は、事務局の有坂美紀さんの説明から(http://sus-cso.com/kiji/suskiko160226):

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~趣意書から

 「RCE道央圏」では、特に取り組むべき課題として、

1.生物多様性の保全と回復
2.気候変動への対応
3.エネルギーの開拓の歴史の振り返りと持続性の確保
4.人口減少・少子高齢化・グローバル化に適応する地域づくり
5.持続可能な産業と暮らしの安心安全の確保
6.先住民族との公正な関係づくり

という6つのテーマを挙げています。

 「RCE道央圏」の活動は、これら6つのテーマに関連したものになりますが、特に大切なことは「+(プラス) 1 原則」を守るという約束です。これまでとは違うやり方、分野、地域に一歩踏み出すこと、意識的にハードルを越えること。多様なRCE道央圏のメンバーがこれまでの壁を破ろうとすることで、新しい連携やノウハウが生まれ、よりよい社会に向けた変革へと進んでいけると思っています。そのための交流の場づくりや、世界各地との情報受発信、北海道の課題や魅力の見える化するという役割をRCE道央圏は果たしていきたいと考えています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

 グローバルな課題解決、「持続可能な開発のための教育(ESD)」の枠組みの中で、ローカルな北海道から発信する、そんな方向性だと私は理解しています。これまで日本では、「持続可能」というと「環境分野の活動」と狭い範囲で認識され、自然保護、森林保全等、自然環境を軸としたテーマと捉えがちでしたが、グローバルなテーマ設定としては、貧困、格差等も含む人文科学、社会科学的な側面からの課題解決の視座も重要なのだと思います。秋山財団でこのところ注力している「ネットワーク形成」、「アウトリーチ活動」と通じる概念だと、私は勝手に解釈しています。

 「+(プラス) 1 原則」で、新しい展開を模索したいものです。

コープ未来(あした)の森づくり!

Posted by 秋山孝二
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 「きたネットカフェ 」、今回は「コープさっぽろ」さんの「コープ未来の森づくり基金(http://www.coop-sapporo.or.jp/contents/view/id/82)」の取り組み紹介でした。当初の「植樹」から「育樹」へと活動も大きく進展してきています。

 これまでの「きたネットカフェ」の記載はこちら:

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2038

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14955

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19486

コープさっぽろの取り組み

コープさっぽろの取り組み

2008年の洞爺湖サミットを契機に、その年の10月からの新しいロゴでは、「CO2削減」の意味も込めて下のような図柄になっています。

* こちらをご参考に:https://www.coop-sapporo.or.jp/data/files/csr/report/csr2009-04-05.pdf

新しいロゴでも「‐CO2」を盛り込む

新しいロゴでも「‐CO2」を盛り込む

稲垣さんと さん

稲垣一雄さんと前濱喜代美さん

鈴木さんと宮本さん

鈴木さんと宮本さん

 コープさっぽろさんの「食」、「エネルギー」を軸とした「環境」への取り組みは、組合員への還元・責任といった使命感に裏付けられた確かな活動でした。その土地の樹木が、どう生育しようとしているのか、印象に残り言葉の数々、素晴らしいひと時でした!

 今回の動画はこちら――> http://kitanettv.blogspot.jp/2015/02/2015csr.html

ブログ、1,000本目です!!!

Posted by 秋山孝二
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 2008年10月16日から始めたこのブログ「秋山孝二の部屋」が、今回、めでたく6年目で1,000本を迎えました。量の問題よりもまずは良く続いたなと、率直に思います。

深まりゆく秋・札幌 2014

深まりゆく秋・札幌 2014

 スタートは、ちょうど「G8北海道洞爺湖サミット(http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/summit/toyako08/」が終了して、リーマンショック直後でした、何か残したいなとの自然な気持から。

 第一回はこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24

 最初は何も分からずにおっかなびっくり、ただただ文字だけを書き連ねていましたが、読まれた方が「写真もあったらいいね」とおっしゃったので、6か月経って初めて写真を挿入してみました、その第一回がこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=799

 「予めのカテゴリー分けもままならず、最初からしばらくはアトランダムに垂れ流しになりますが、そのうちに整理していこうと思っています。取りあえずスタートを前に、『決意表明!』です。」と始めたのですが、今もってカテゴリー分けもできずに、垂れ流しです。途中、一時「コメント可」にした時期もあったのですが、スパムがひどくて今は「不可」にしています。ただ、Facebookも途中から活用し始めたので、時々はそちらにも投稿したり・・・。この6年間でインターネットの世界は格段に拡がり・奥行きを見せていますね、同時に少々忙しくなったりもして・・・。

 Facebookはメッセージのやり取りのスピードがかなり速く、ある環境系のオピニオンリーダーは、「内圧が上がらない内にアップするので、思考が浅くなるような気がします」とおっしゃっていましたが、私も全く同感です。ロジック以前の反射・反応のレベルでメッセージのやり取りが成立している、ノリのいい方向き(?)、そんな場と感じられます。

 自分のブログの中で、私的に「連載」で気に入っているものは以下の二つでしょうか。

* 愛生舘の「こころ」

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%84%9B%E7%94%9F%E8%88%98%E3%81%AE%

’71 北アメリカへの一人旅

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%97%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA

 この間、「2011.3.11」が起こり、原発事故報道ではマスメディアへの不信でいっぱいでしたが、私はブログのお陰でインターネットの大海から検索機能で世界の知恵と出会う機会も多く、かなり正確な状況を把握できました。関西の新聞社の方、メディアの方から「写真を使わせて頂いて宜しいでしょか」とか、検索でアクセスし、引用で使って頂いた時もありますし、ご連絡がありその後も何回もお会いしている方もいらっしゃいます。一方、私の場合は未だにありませんが、特定のブログへのヘイトスピーチ、品の無い誹謗中傷も頻発し、情報社会の裏面、社会の病んでいる様子も垣間見ます。

 いつまでとか、出来るだけ長くとか、何も特段の目標は持ち合わせてはいません、自然体で書けなくなった時には静かに消えたいと思っています。今では書くことが「日常」になっているので、それまではお時間のある時にご覧い頂ければ大変嬉しいです、これからもよろしくお願いします!!

ドイツのNPOから学ぶ

Posted by 秋山孝二
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 セブン-イレブン記念財団(http://www.7midori.org/)と全国環境ボランティアリーダー会が主催した「生物多様性―国際シンポジウム」は、ドイツからの講師のお二人、ゲルハルト・エプラー氏(NABUヘッセン州支部代表)とライナー・ミヒャエルスキー氏 (NABUラインラントファルツ州支部広報担当官)の基調講演で始まりました。

* NABU(https://www.nabu.de/)

 総合司会は、九州環境サポートセンターの宮原美智子さんです、昨年12月に熊本でお世話になりました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18678)。

◎講師プロフィール

ゲルハルト・エプラー氏 Gerhard Eppler
NABU(ドイツ自然保護連盟)ヘッセン州支部 支部代表
本職は環境評議員、生物学者。自然保護センター所長、NABUヘッセン州支部代表はボランティア(名誉職)

ライナー・ミヒャエルスキー氏 Rainer Michalski
NABU(ドイツ自然保護連盟)ラインランドファルツ州支部 広報担当官
ラインランドファルツ州のラインヘッセン地域の広報官

司会の宮原美智子さん

司会の宮原美智子さん

ドイツ さん

ゲルハルト・エプラー氏(NABUヘッセン州支部代表)

ライナー・ さん

ライナー・ミヒャエルスキー氏 (NABUラインラントファルツ州支部広報担当官)

 続いてのパネルディスカッションのパネラー、お一人は北海道の「認定NPO 法人霧多布湿原ナショナルトラスト(http://www.kiritappu.or.jp/)」・伊藤俊和事務局長、簡潔明瞭で素晴らしく洗練されたプレゼンテーションでした。特に印象的だった以下のポイント

* 行政の「調査」は何年もかかり、現状ではその暇はない。まずは「残すこと」、“生態系”を残すこと、そして手段としての「ナショナルトラスト」。

* 見て残す、使って残す、いわゆる「ワイズ・ユーズ」==自然、人の生活、ともに「残す」

* 「ここが好きだ」という人たちが集まった、「反対する」人たちを集めた訳でない

認定NPO法人 霧多布湿原トラストの伊藤事務局長

認定NPO法人霧多布湿原ナショナルトラスト 事務局長 伊東俊和氏

 もうお一人は、NPO法人海辺つくり研究会(http://homepage2.nifty.com/umibeken/)・木村尚事務局長です。

東京湾 さん

NPO法人海辺つくり研究会 事務局長 木村尚氏

 それぞれの方のお話は、極めてオーソドックスで、「なるほど、やっぱり」という共感ばかりでした。「生物多様性戦略と広報力」のサブタイトルが付いているだけあって、メディアとの付き合い方等も、ドイツも日本も一緒の印象を持ちましたね。

 ドイツのお二人がおっしゃっていた二つのことが心に残りました。

* その活動の為に何かをしたいという人たちを集めること

* 活動の「顔」となる方の「人格」が重要

 2008年のG8洞爺湖サミットの時も感じましたが、広報活動において、日本のNGO・NPOはどこか辛抱強さに欠ける部分があるのかなと思います。

* G8洞爺湖サミット時の市民活動はこちら――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54

Eric Johnston 記者の眼

Posted by 秋山孝二
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 北海道日米協会の例会、今回はジャパンタイムス(http://www.japantimes.co.jp/)大阪支局次長のEric Johnston 記者の講演「国際ジャーナリストの見た日本」でした。ピッツバーグ大学卒業後、1988年に来日以来、記者として取材で活躍し、2008年G8洞爺湖サミットでも北海道を訪問されています。「記者」というと誤解がありますね、「ジャーナリスト」と紹介するのが適切な気がします。

 例会ではこれまで印象的な講演も多いです(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13838)。

見事な日本語で日本の政治動向に鋭い切り込み!

見事な日本語で日本の政治動向に鋭い切り込み!

  主として日本の政治への切れ味爽やかなメッセージでしたが、新しい視点というよりも、「ウン、なるほど」といった感じのコメントが多く、違和感は全くなかったですね。どう今の状況を変えていくか、その展望を日本国民としては模索・実践しなけば状況は変わりません。以下、印象に残った部分を書き留めます

* 「どんな国を創りたいのかを明確に示す!」、今の日本の政治家に最も必要である

* 「ソーシャルメディア」の影響について、従来型マスメディアほか政治にこれまで関わってきた人々には理解できていない

* TPPの議論の中で、日本における北海道の役割を知った――>良いこと!

* 「政治における日米関係」、これは多くの日米関係の中の一つと認識すべき、幅広い分野で培ってきた歴史の価値と信頼

* 北海道は「自然エネルギー」の可能性が極めて高い、特に「風力発電」

* 「原子力ムラ」、「原子力ロビー」活動が他地域に比べて北海道は少ないのでは?

 

 出席者全員に、2012年12月出版の「Fresh Currents:http://www.freshcurrents.org/」をプレゼント、放射能被災地フクシマでの取材をもとに、豊富な内容です。

表題の下に「Japan's flow from a nuclear past to a renewable future」

表題の下に、「Japan's flow a nuclear past to a renewable future」

 「ジャーナリスト」と言える方々が、日本人ではどれ程いらっしゃるのでしょうか、とりわけ既存のマスメディアにはですね。誰に対する報道の使命なのか、そんな真摯な姿が伝わってきたお話でした。

越田清和さん、逝く

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 一貫して反戦・反貧困の市民活動分野で活躍された越田清和さんが、先日お亡くなりになりました。2008年7月、「G8洞爺湖サミット」開催の時、「G8サミット市民フォーラム北海道:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54を立ち上げ、事務局長としてご活躍され、当時代表世話人の一人として私も一緒に活動しました。以前から体調が思わしくないとは風の便りで聞いてはいましたが、私より年下、突然の訃報に何とも驚き、悲しみでいっぱいです。

12日道新夕刊一面、小坂洋右さんの記事

12日道新夕刊一面、小坂洋右さんの記事

  このコラムにもあるように、2009年10月に札幌にムハマド・ユヌスさんをお招きしてのフォーラム(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2289)で、越田さんはパネラーの一人として登壇し、素晴らしいプレゼンテーションで満席の聴衆にメッセージを伝えていました、ユヌスさんがなぜ「ノーベル経済学賞」ではなく、「ノーベル平和賞」だったかを、見事に説明しました。

 蛇足ですが、その翌日に新千歳空港カウンターでユヌスさんとお会いすることもできました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6670)。

 市民活動では全くの新参者の私ですが、この分野で強く印象に残っている人物が越田清和さんです。G8洞爺湖サミット開催直前に、一連の市民活動の一つとして札幌大通公園で催された1万人集会とその後のデモンストレーションで、総責任者だった彼は、集会前から壇上で諸注意を繰り返し伝えていました、とにかくこのデモでは一人の逮捕者も出さずに自分たちのメッセージを社会に訴える意気込みを、私は開会前から現場で感じていました。

 私は集会で地元を代表して壇上であいさつを述べた後に、西区の別の会に出席しなければならずにその場を離れ、その後デモ解散場所の中島公園に遅れて駆けつけて、そこで少し気落ちした様子の越田さんとお会いしました。「あと100メートルの所で、逮捕者を出してしまった」と肩を落としている彼と、中島公園から南1条のフォーラム事務所まで、一緒に歩いて戻ってきたことが忘れられません。なんと心根の優しい人かと、彼のそれまでの活動実績とともに、あらためてそのお人柄に惚れた時でした。

 また、北海道新聞の書評に私の翌年に彼が指名された時には、わざわざ連絡をしてきて、「秋山さんが自分を推薦してくれたのか」と。私は、「いやいや、新聞社独自の選考ですよ。でも仮に私に聞かれたら、やはり越田さんを推薦していたとは思いますが」ともお話をしたら、笑っていました。

 私は彼の長い活動の中では、ごく一瞬一緒だったに過ぎないとは思いますが、つき合いの長さではありませんね、瞬間のひと言、瞬間の眼差しに、彼の「本物」の姿を見つけ、感じた思いは忘れることができません。

 4月の偲ぶ会には参列して、私も御礼とお別れをしたいと思います、越田さん、お疲れさまでした、どうか安らかにお眠り下さい。

「グローバル化」の中の北海道

Posted by 秋山孝二
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 「北海道グローバル化地域活性化戦略セミナー」が、北海道航空・港湾研究会(http://www.kirari.com/hub/index.html(公財)北海道国際交流・協力総合センター(HIECC:旧北方圏センターhttp://www.hiecc.or.jp/との共催で、開催されました。HIECC は、平成22(2010)年4月、同年3月末で解散した社団法人北太平洋地域研究センター(NORPAC)の事業を承継しました。

 今回のセミナーは、そのNORPACの客員研究員として、25年間にわたってご助言・ご指導を頂いていた市川政司さんを講師にお招きし、「グローバル化の中の北海道の地域発展戦略」と題して、ご経験に基づいた実に内容の濃いお話でした。事務局の藤原達也さん、北海学園大学の松江昭夫さんにはお世話になりました。

講師 市川政司(いちかわまさじ) さん  【主な略歴】 明治学院大学英文学科卒業、英ロイター通信記者(東京支局)、日本経済新聞記者、国連広報官・国連ニューヨーク本部経済社会情報部、札幌アメリカンセンター副館長、在日米国大使館上級顧問等、現在、プロジェクトアナリスト(企画構想事業化・開発推進戦略策定)

 

以下、キーワードを書き留めます。とにかく、お話は全て実際に起こったことばかり、それも冷戦時代の複雑な国際社会の中でです。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

* 今回の講演の隠れたテーマは、「北海道の眠っている人を起こしてくれないか!」に応えること

* 「グローバル」という言葉: これは政治的言語、1975年の冷戦構造の中では、国境を意識した「インターナショナル」という言葉が一般的で、「グローバル」は、科学技術分野で使われており、環境問題で使われ始めた時期だった、言い換えると国境を意識しない(越えた)課題に対しての限定的な使用

* 北海道は、「国際化」では経験豊富な地域: 例としては、幕末から明治維新の函館五稜郭の戦い、札幌農学校の実践、冷戦構造において札幌で開催された1972年冬季オリンピック、KAL007の稚内沖での撃墜等

* 微妙な国際情勢にもかかわらず、見事に成し遂げてきている

* 「グローバル」な活動は、個人レベルで可能: 例としては、第二次世界大戦後の極東裁判において、函館にあった英米豪の捕虜400名の捕虜収容所の2代目所長は、食糧難の時でも捕虜の為に調達し、法廷には、当時の捕虜が救済運動の書面を提出し、所長は無罪に。アメリカのトモダチ作戦は、昨年の大震災時ばかりでなく、1959年の伊勢湾台風による大被害においても発動されて、養豚が壊滅的打撃を受けた山梨県に、米国・アイオワ州のブタを巨大輸送機を使って大量に届けた。

* 「インターナショナル化」は国境を意識しているので、あらゆる活動に「政府」が関与してきて、地域間直接交流が難しい

* アメリカ・ニューヨーク市は、国連職員へのサービスとして、170言語(170カ国ではない)に対応できる体制を完備している。できる所から、10年、20年やっていく取り組みが大切

* 2008年のG8北海道・洞爺湖サミットは、世界に「北海道」をアピールした。アメリカ・ロシア・北朝鮮・韓国・中国と隣接する国際社会の中で微妙な位置の北海道が、平和で安定している現場を示した、そのことに自信を持っていいのではないか

* 「グローバル」には、リスクも潜んでいる: 例としては、「サイバー戦」、行ったこともない地域からの攻撃。テレビでの不用意な発言があっという間に拡散して、不買運動等に発展する危険性も

* 外国人の介護分野の日本における資格取得にあたって、日本語の試験に合格しなければ国に帰す日本という国は、本当に先進国たる資格があるのだろうか

* グローバルな時代における「先進国としての責任」を意識すべきではないか

* ワシントンには、ホワイトハウスのすぐ近くに、「21世紀はこうなっています」という大きな展示フロアーがある。北海道の優れた歴史を今に刻み(馬車、DMV、先進医療、寒冷地技術、等)、一望できる場所が、玄関口の新千歳空港に存在するのか

* 「グローバル化」は、世界が家族、地球家族に加わること、今、「知能の総合力」が求められている

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ここには書けない国家間の極秘に関するお話も幾つかありました、亡命を求めてやってくる人々への対応等の。市川さんのお話からは、「きまり」とか「規則」を越えた先にある、ギリギリの局面で人間と人間との関係に寄り添う眼差しを感じました。最後の「知能の総合力」というのは、まさに「構想力」なのだと思いましたね。複雑な国際社会の歴史の中で、日本人として優れた判断で生きてこられた人間の尊厳を受けとめました、素晴らしいお話でした。

2010年、少しの満足!

Posted by 秋山孝二
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 今年は、私にとっては情報発信をする機会に恵まれました。この欄は勿論ですが、北海道新聞の1年間の「新聞評」担当、パネルディスカッションのパネラー、札幌劇場祭審査員等です。「新聞評」は、辛口でと担当の方から言われて多少意気込んで取り組みましたが、多くの新聞等も読まなくてはとても辛口での論評は難しく、予想以上の作業でしたね。でも、本当にたくさんの方からの反応も直接頂き、手応えがかなりあったので嬉しかったです。

北海道新聞「新聞評」・担当3回(各1300字)で、以下その抜粋:

<2月上旬掲載>・・・・・・未来は予測するものではなく創り出すものであり、激変期にありながら「従来型」の視座に固執では感動はない。特に「東アジア共同体」構想の国際社会での意味、4つの密約等について、編集には座標軸と原点を示す「覚悟」と「勇気」を期待したい。

<6月上旬掲載>・・・・・・「APEC札幌会合まで1ヶ月」(5日朝刊)、「日本酒外交舞台で存在感」(17日夕刊)に接して、2年前のG8北海道洞爺湖サミットの記憶が蘇った。私は留寿都・国際メディアセンター(IMC)にNGO枠でしばし滞在し、海外からを含めて4000名を越える報道関係者の活きた取材・発信現場を垣間見た。NGOメンバーの記者会見等を含めた真摯で積極的な情報提供活動、市民メディアの的確な課題把握力、日本の映像メディアの浅薄さ、そして質・量ともに贅を尽くしたセンター内の無料飲食メニュー等である。国際会議で大切な地元の姿勢は、上滑りな「おもてなしの心」ではなく、しっかりした議論に裏付けられたメッセージの発信であり、日本のマスメディアに今問われているのは、目の前の状況から課題を認識・抽出する感性と能力なのではないだろうか。

<10月上旬掲載>・・・・・・・・・昨年、足利事件の菅家利和さんが釈放されたのは、元局長が逮捕されるわずか10日前である。多くのメディアは、今年3月に菅家さんの無罪判決が出た時、「捜査の全面可視化」を提起する一方、裁判員制度の導入も踏まえて事件報道のあり方に関して、捜査中心から公判中心へ基本的に転換したはずではなかったのか。本紙には、発表依存の報道から脱却し、以前、道警裏金報道で見せたような、果敢な取材に基づく調査報道の復活を期待したい。

<10月・新聞週間特集(800字)として>~~~~~~~~~

 メディアとしての「新聞」の危機は、諸外国の事例で頻繁に語られている。日本では、発行部数の多さ、テレビと内容的に同期している点、広告料の構成比の違い等、特有の環境があり、必ずしも同じ道をたどるとは思えない。ただ、本来の新聞の強みを関係当事者が見失った時、衰退が始まるのだろう。

 先月の記事で、私が数社を比較して注目した一行の見出しがある。2010年版防衛白書・閣議報告は「沖縄海兵隊の役割強調」(10日夕刊)、他紙は「防衛白書、薄い民主色」(11日朝刊)と、一歩踏み込んで沖縄普天間問題の迷走との関連を表現していた。また青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場問題で、本紙が「再処理工場2年延期」(10日夕刊)とした記事が、他紙では「核燃 展望なき操業延期」(11日朝刊)だった。「安心・安全」への国民の高い関心に応える見出し、記事になっているかどうか、考えていただきたい。

 私はこよなく新聞を愛する読者として、期待を込めて望むことがある。一つは、「時代を展望して」、「流れを読んで」と難しいことを言うつもりはないが、少なくともリアルな現場から発せられる「今」を伝えてもらいたい。現場を深く掘る取材によって、「時代の空気」を読者に提供できないものだろうか。もう一つは、「たれ流し」のごとき発表報道ではなく、徹底した取材を基に、主語の明確な検証・調査報道を行ってほしい。発表報道の偏重は、いずれテレビやインターネットへ取って代わられる自滅行為ではないか。

 戦前、新聞は「上から目線」の国民教育機能で、権力の監視機能とは大きく性格を異にしており、さらに「報道」が「宣伝」に変わっていった。検証・調査報道の意義は、出来事には時間がたってから分かることがあり、安保・沖縄関連の「密約」でも明らかなように、当時「報道されなかったこと」の意味も、後に検証すると重要性を再認識することができるということである。

 市民の視点を貫き、立ち位置を明確にするためにも、記事の検証企画・調査報道にこだわって頂きたい。冷戦後の国際社会、政権交代後の日本社会、今、新しい時代に会社としての「覚悟」が問われているような気がする。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~

パネラーとして: 

8月「札幌の芸術都市構想フォーラム」http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=5134

12月「社会起業研究会フォーラム」http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6770

 

劇場祭審査員として:

11月札幌劇場祭審査員講評:http://www.s-artstage.com/2010/tgr/2010/12/936/

 

 いずれも多くの皆さま方からご批判、お褒めを頂き、私自身大変励みとなりました。世の中まだまだ先の見えない混とんとした時期が続きますが、やらなければならない事がたくさんあります、来年も一日一日丁寧に生きていきたいものと心に決めています。今年1年、この欄を読んで頂いた方には心から感謝申し上げます。どうか、良いお年をお迎え下さい。

エコビレッジライフ体験塾

Posted by 秋山孝二
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 今年の秋山財団の社会貢献活動助成で、選考委員会で高い評価を得て採択された「エコビレッジライフ体験塾( http://ecovillage.greenwebs.net/course/course.html)」の一コマに参加してきました。当日は明峯哲夫さんの座学で、20名を越える参加者もあり盛況でしたhttp://ecovillagehokkaido.blogspot.com/2010/10/1024.html)。

 代表の坂本純科さんの説明によると、エコビレッジは「持続可能な社会モデル」で、「住民が互いに支えあう仕組み」と、「環境に負荷の少ない暮らし方」を求める人びとが、意識的に創るコミュニティのことだそうです。健康で幸せなライフスタイルを望む人びとの間で着目され、今や世界各地15,000ヶ所に広がっていると言われています。

 EDE(Ecovillage Design Education:エコビレッジ・デザイン・エデュケーション:http://www.ede-japan.org/)を基本に、学びのテーマは、1)持続可能な食と農( CSA:community supported agriculture(http://journeytoforever.org/jp/farm_csa.html)の実践、2)持続可能な住まいと暮らし、3)持続可能な経済、4)持続可能な関係づくりと組織運営、です。

長沼の体験塾・塾用畑と教室ほか

長沼の体験塾・塾用畑と教室ほか

 プログラムによると、近くで「メノビレッジ長沼:http://web.me.com/raymondrepp/mennovillage-jp/Top_Page.html」を営むレイモンド・エップさんも講師のお一人です。CSA(Community Supported Agriculture)を実践し、米、小麦、野菜、養鶏のほかパンや味噌などを会員に提供しています(http://www.waa-bc.com/agri/hokkaido/article/hokkaido_080930151150.html)。2年前の「G8洞爺湖サミット」開催と時を同じくして、「G8サミット市民フォーラム北海道」が、「市民サミット」で数多くのフォーラムを企画して、その一つで「北海道発、世界の未来~環境・農業・地域自立」と題して大変内容の濃いシンポを展開しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=54)。パネリストとしてレイモンド・エップさんもご参加頂き、「北海道に根差した多様な農業を!」と、力強い提言をアピールされたのを鮮明に覚えています。

 先日の講師・明峯哲夫さんは、秋山財団の選考委員でもあります。「やぼ耕作団」等の現場の豊富な経験はじめ、有機農業を通じての「いのちの哲学(http://www.yuki-hajimeru.or.jp/column_5_01.html)」まで、「小規模農業の意義・可能性」について、生物多様性の概念にも言及されて、大変興味深いお話でした。「伝統的な小規模技術の発展的継承」、「大地の慈しみ」を再確認し、大地を耕すことの意義を一層感じました。

 お昼は特製カレー数種類、取れたて新米がデザートと、何とも贅沢な昼食でした。エコビレッジライフ体験塾の充実と進化を祈念しています。

朝日地球環境フォーラム2010

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 今年で第3回目、「朝日地球環境フォーラム2010:水と緑と太陽と」が開催されました(http://www.asahi.com/eco/forum2010/)。混み合うとの事前メール案内があったので、約1時間前に会場のホテルに行きました。入口付近でビラ(冊子)を配る市民団体風の方々、受け取って後で読むと「武田薬品湘南工場跡・湘南研究所建設」に反対する内容(http://www.shounan.biz/)でした。

 会場入り口は物々しく、空港と同じ手荷物検査機による警備でガードマンも数多く配置され、その中をくぐり抜けてやっと「一般・公募出席者」の座席にたどり着きました。オープン前の舞台に向かった光景が下の写真です。私たち「一般(?)」の前は、「講師席」、「講師関係者席」、「特別招待席」、「関係者席」の各札が張り巡らされて、前方全て、全席の3割くらいはこれらに割り当てられていましたでしょうか。 

ある種、異様な光景でした

開始前、ある種、異様な光景でした

  ちなみに、フォーラムが始まり、「講師席」、「講師関係者席」は6割程度埋まり、それ以外の指定枠はほとんど空席のままでした。別の目的を意図したと思われる奇妙な光景でした。翌日の紙面では、勿論、ただ演壇上だけが掲載されていましたが・・・・。現場に居なければ分からない臨場感(?)でしたね。

 フォーラム・パネル参加者(http://www.asahi.com/eco/sympo2010/speakers/index.htm

 パネラーの皆さんはそれぞれ論客ぞろい、オリビア・ラム(http://globe.asahi.com/feature/090525/01_1.html)さんは特に魅力的でした。アメリカのパトリック・クローニン(http://amesei.exblog.jp/10543824/)さんは、新しい日米関係を象徴する「グリーン同盟:Green Alliance」を提唱しましたが、風貌からは「環境系」というより「国家安全保障系」という感じではありました。

 武田薬品工業(株)(http://www.takeda.co.jp/about-takeda/message/article_88.html)の長谷川閑史(やすちか)社長は、冒頭に「日本は水に恵まれていると思っている人たちが多いが、大変な間違いである。食料の外国からの大量輸入は、取りも直さずそれぞれの国・地域の水を消費して初めて成り立っていることを認識しなければならない。そう考えると、日本人をまかなう「淡水」は枯渇の危機にある」と語られました。公益社団法人経済同友会・副代表幹事でもあり、昨年の経済同友会・全国会議が札幌で開催された時(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1272)に、個人的にご挨拶をさせて頂きました。原子力発電へのコメントには違和感がありましたが、グローバル経済での豊富な経験に基づき、含蓄のあるコメントでした。

 パネルディスカッションの前に、京都造形芸術大学教授・Earth Literacy Program代表・竹村真一先生のデモンストレーションでした。デジタル地球儀「触れる地球:(http://www.elp.or.jp/video/tangibleEarth/index.html)」を使ってのパフォーマンス(!)は強く印象に残りましたね、本当に宇宙からリアルな地球を眺めている感じでした。2年前のG8・洞爺湖サミット開催時、留寿都の国際メディアセンター(IMC)で「五つの触れる地球:http://www.tangible-earth.com/tearoom/」を見ましたので、久しぶりの再会でした。秋山財団もパートナー企業で参加している「日刊温暖化新聞」にも登場しています(http://daily-ondanka.com/thoughts/tkmr_01.html)。

 「水問題」は、「食糧問題」、「エネルギー問題」、「安全保障問題」であり、国際社会の中での未来に向けた議論が必要なのでしょう。「Natural Security」、「Green Alliance」等、いろんな言葉が飛び交っていました、この分野で日本のイニシアティブは、本当に重要だと思います。朝日新聞社のこのような取り組みに敬意を表します。

進化する、「ネットワーク形成事業」

Posted by 秋山孝二
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  秋山財団の「ネットワーク形成事業:http://www.akiyama-foundation.org/network/」は、現在6つのプロジェクトが活動中です。その中で、昨年始まり今年2年目を迎える「世界先住民族ネットワークAINU(WIN-AINU):http://www.win-ainu.com/」の年度総会が開催されました。ひな壇には写真の通り、昨年の設立総会と同じ顔ぶれが並んでいますが、何故か余裕の表情を感じるのは私だけではないと思います。それもそのはず、この1年の間にアメリカ・ニューヨーク、スイス・ジュネーブ、ニュージーランド等での国際会議にも出席して、大いに自信をつけてきているからでしょう。

WIN-AINU・総会

WIN-AINU・総会

  先日の年次総会でも、フロアーには多くの会員が参加して、盛りだくさんの事業報告と今年度の事業計画でした。2年前のG8洞爺湖サミットでは、二風谷・札幌で「先住民族サミット」を開催して、世界の先住民族と交流の機会を設営し、ネットワークの基礎を築きました。その時は、「2010年にカナダで第2回目」と計画されていましたが、今年はCOP10会合が10月に名古屋で開催予定ですので、それに合わせて名古屋で国際会議を準備することに変更との事でした。G8サミットの地元開催で「実質的成果」を最も勝ち取り、着実にネットワークを形成して進化し活動する姿に、胸躍る興奮を覚えました。今年・来年の活動の発展を祈念いたします。

 

 もう一つは、「社会起業研究会:http://www.akiyama-foundation.org/network/tema02.html」です。釧路を拠点とする試みは、今年最終年の3年目を迎えています。先日の釧路でのフォーラムでは、100名を越える地元市民・企業・行政の方々の参加があり、エキサイティングなパネルディスカッションも面白かったです。

フォーラムのチラシ

フォーラムのチラシ

 釧路公立大学(http://www.kushiro-pu.ac.jp/)学長・小磯修二先生の問題提起、NPO法人地域生活支援ネットワークサロン理事・日置真世(http://n-salon.org/hioki/)さん、SANY代表・柴田進さんの活動報告、そして釧路社会起業プロジェクトの相原真樹さんの進行で、軽妙なパネルディスカッションが繰り広げられました。当日は地元「FMくしろ」によるライブ中継(http://946jp.com/20100516/)放送でもリアルに報道されました。当日の視聴者の反応も読みとれます。

大盛況、釧路・「社会起業研究会」フォーラム

大盛況、釧路・「社会起業研究会」フォーラム

 短時間でも大変内容が濃く、振り返えっても「社会起業」のエッセンスが凝縮している気がしました。とにかく評論家の立場ではなく、実践者としてフィールドに立っている方々の説得力は、何にも代えがたいメッセージがあります。「買い物難民」、「買い物弱者」の言葉は、今メディアを飛び回っています。場当たり的なまちづくり、無責任な大手スーパーの出店・撤退等、全国的にも見られる困難な現状ではありますが、、「解決する機会がある、と考えるべき」とおっしゃる日置さんの前向きな姿勢で示される通り、今、自立して地域に暮らす人々の課題に真摯に向き合うことこそが解決の第一歩ですね。

 今という時代はこれまでの「営み」を考え直す時であり、足元の課題・解決策を一緒に考える「たまり場」、いろいろな人が分け隔てなく集まれる場、その構築・提供の機会こそ秋山財団の「ネットワーク形成事業」の一番の目的です。

辻陽明さん、逝く

Posted by 秋山孝二
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 朝日新聞社編集委員の辻陽明(つじ・ようめい)さんが、6月11日に食道がんで亡くなられました、53歳の生涯でした。

昨日東京で「偲ぶ会」が催されて、朝日新聞社関係者、公益法人関係者等沢山の参加者で会場は溢れ、あらためて辻さんのこれまでのお仕事のご功績の高い評価とお人柄が偲ばれました。

祭壇の遺影・愛用のサックス・短詩

祭壇の遺影・愛用のサックス・短詩

亡くなる直前6月1日に詠まれた短詩です

亡くなる直前6月1日に詠まれた短詩です

生前ご一緒にお仕事をされた朝日新聞の記者の方々はじめ、とりわけ関係の深かった方の気持のこもった弔辞の数々、そして最後の奥様のお話に、会場のあちこちからすすり泣きが聞こえて参りました。千里のご出身で大阪大学法学部をご卒業されています。奥様のお話によると、09年4月に療養のために故郷千里に戻った辻さんは、千里の変化がご自分の人生の変遷と重なっているとお感じになられたと。辻さん自身は万博開催で進歩や発展の象徴だったかつての千里よりも、深い緑に包まれた静かで穏やかな千里にこそ「希望」があると思ったのではないか、とこの詩の思いも語られていました。

私は4年前でしたか、財団法人のフォーラム・懇親会で辻さんと初めてお会いしました。控えめに会場の端の方にお立ちではありましたが、何かそのお姿全身から醸し出す雰囲気に存在感があり、眼差しと表情の優しさが特に印象的でした。2005年10月1日から連載の「新市民伝」が始まったばかりの頃でした。その後大変多様な市民活動を担う方々70名を取材しての連載となりました。「これからは、本来的な意味の『新市民』の活動が社会を変えていく」ことへの深い見識を、私はその時に読み取りました。

人との出会いというのも不思議ですね。辻さんとはその後数回しかお会いしていないのに、その強烈なイメージは忘れることが出来ません。何回も飽きる程(?)お会いしていても殆ど心に残らないタイプも多い中、辻さんからのメッセージは実に印象的でした。昨日の弔辞をお聴きしていると、普段の職場でも人並み外れる情熱で光っていたようです。

昨年の洞爺湖サミットに対しても、07年5月に「日本NGO『陰の主役』」と題してのコラムも書かれていました。

ヤマハ音楽教室に通ってサックス演奏を習い続けて、発表会でも演奏されたそうです。昨日の会の終盤に辻さんの演奏録音が会場中に流れました。曲目は「Left Alone」でした。

願わくば、朝日新聞の中に辻陽明さんに続く若い記者の方々が、「シビル・ソサイアティ」への熱く優しい眼差しを持って続いて頂きたいものと。昨日会場に集まった皆さんの思いに違いありません。辻陽明さん、ありがとうございました。そして、安らかにお眠り下さい。

連続しての興味深いフォーラム・シンポ

Posted by 秋山孝二
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 15日に世界平和アピール七人委員会http://worldpeace7.jp/:札幌大学講演会「洞爺湖サミット後の日本と世界」が開催されました。実行委員会の一人として関わり、武者小路公秀、土山秀夫、小沼通二、池田香代子、池内了の五人の講師の先生ともお話する事が出来て、大変内容の濃い数日でした。内容に関しては、いずれ後援していた北海道新聞紙上で紹介されると思いますので省略しますが、それぞれの講師の方々が、ご自身の確固たるフィールドに基づく、広い視野からのご意見・提言に、久しぶりの納得感を得た時間でした。

これに先立ち、14日午後には池田香代子さんが札幌西高を訪問して、40名程の高校生と交流会の企画があり、私も出席しました。池田香代子さんは、ご存知のように「世界がもし100人の村だったら」の著者です。都立西高出身の池田さんは、冒頭「私も西高出身です」と切り出して、一挙に生徒と接近して、その後もとても初めての出会いとは思えない自然なコミュニケーションに、彼女の眼差しの優しさを感じました。生徒からも「国際貢献で自分たちに何が出来るのか」といった率直な前向きな発言も多く、それに丁寧に答える姿にお人柄を再認識しました。

14日の夜は、武者小路公秀さんがミニフォーラム「国連・先住民族宣言の意義~反植民地主義の視点から」のテーマで講演されて、私も参加しました。国連大学副学長のご経験から、この宣言に至る長い道のり、「自己決定権」が認められた意義、文明の名の下の植民地化等、示唆に富むお話の数々に、時間軸の重みを強く感じました。翌日、グランドホテルにお迎えに行き、会場の札幌大学までタクシーでご案内の車中で、「G8サミット市民フォーラム北海道http://www.kitay-hokkaido.net/」の活動の数々を説明すると、所々で、「それは、素晴らしい活動でしたね」と、少し間合いを置いておっしゃられるお言葉に、独特の雰囲気があり、大変印象的でした。15日のお話の中で、国際課題解決の重要な担い手としてNGOの存在感が大変大きくなっている旨のご評価がありました。

15日には、また「第5回禁煙フォーラム」が北海道医師会、日本禁煙学会北海道支部他の主催で開催されて、その基調講演として、私が「G8サミット市民フォーラム北海道の取り組み」と題して、1時間のお話を致しました。禁煙とは直接関係は無かったのですが、今回のサミットに向けたNGOからの保健・医療分野での提言と、サミットの議長総括の内容とを比較して、MDGshttp://www.mofa.go.jp/Mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs.html の中で、保健・医療のテーマを日本が最も力を入れた分野であり、「洞爺湖国際保健行動指針」を策定した事等を説明しました。道医師会長他、幹部の先生もご出席されており、この分野での日本の貢献が、今後国際社会で一層期待されることを強調したつもりです。

17日には、グリーン九条の会発足記念~経済の視点から平和を考える「朗読劇と講演の集い」を開催しました。http://kitay-hokkaido.net/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000000161 世話人の一人に私はなっていたのでいろいろな方にご参加を呼びかけました。米騒動から90年の今年、物語「浜に立つ女たち」(桂書房)を書かれた大成勝代さんと、朗読の女優岩倉高子さん、それに大成さんのご主人で南砺市立福光美術館長の奥野達夫さんに札幌までお越し頂きました。生きる為に立ちあがった浜の女性達とその後の運動の連鎖等、一貫して女性の強さにあらためて感動致しました。阻止した船の目的地が北海道だったことも少なからずの因縁であり、同時に日本における「米」の持つ意味が、ただの食糧だけではなく、生活・文化の基軸といった意味あいも感じました。

以上、この数日間、歴史から学ぶ数々の教訓の重みを感じながら、これらをじっくり咀嚼して、これからの活動の糧にして行きたいと思っています。素晴らしい活動をされている方々と、時間・空間を同じくして一緒に呼吸するひと時は、本当に何にも代えがたい貴重な体験ですね。