再エネ & グリーンエコノミー

Posted by 秋山孝二
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 「北海道大学 サステナビリティー・ウィーク2012」のプログラムの一つで、「環境政策セミナー:http://www.sustain.hokudai.ac.jp/sw/jp/2012/environmental/」が開催されました。

再生可能エネルギーとグリーンエコノミー

再生可能エネルギーとグリーンエコノミー

  「持続可能な北海道・日本・世界へ~再生可能エネルギーとグリーンエコノミー ~」と題したこの環境政策セミナーでは、再生可能エネルギーに携わる研究者、ビジネスマン、国のRio+20担当者の講演、パネルディスカッションを通じて、この間の世界の動きを概観し、北海道各地のいままでの取組の成果と、今後の再生可能エネルギーの利用促進を通じた持続可能な社会の達成に向けての課題が提起されました。

後半のパネルディスカッション

後半のパネルディスカッション

<講演・パネリスト>

* 北海道大学大学院経済学研究科 吉田文和 教授

* 日本政策投資銀行 環境・CSR部 竹ヶ原啓介 部長

* NPO法人 北海道グリーンファンド 鈴木亨 理事長

* 環境省地球環境局国際連携課 柴田泰邦 課長補佐

<コーディネーター>

北海道大学大学院地球環境科学研究院 荒井眞一 特任教授

 それぞれ大変有意義なメッセージの数々、その中で私は、特に、お金の流れ、投資からみた再生可能エネルギーを語った竹ヶ原さんのお話が印象に残りましたね。ファイナンスと地域展開とで、幾つか構造的な難しさを指摘されていました。地域から見た再生可能エネルギーのニーズと、それらに投資するサイドとのモチベーションのずれみたいなお話、北海道の今後の留意点だと思います。他には匿名組合設立によるファイナンス、まさに証券化(小口化)ですね。

 もう一つは、鈴木さんが指摘されていた「信用補完」、これこそが地域の金融機関、特に、銀行の果たすべき役割なのでしょう。昨今、信用金庫の中でそれに気がついている金融機関が出てきて業績を伸ばしています。さらに、寒冷地北海道ゆえに、冬の「熱」をどう電気以外で確保するのか、「コジェネレーション」の重要性と効率向上です。

北海道神宮境内では、秋

北海道神宮境内では、秋

 会場に向かう日、気がついてみると9月の猛暑から一ヵ月しか経ていないのに、外は確実に秋の気配。今年の冬は例年にも増して、「北国に住む人々の知恵」が求められそうです。

 新しい時代の新しいライフスタイル、安全・安心は、我々が「獲得していくもの」なのでしょう。

「父歸る」、米倉斉加年の海流座

Posted by 秋山孝二
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 「海流座は米倉斉加年が新劇の仲間と芝居をするために作った一座です」とチラシに書かれています。9月20日から今月末まで北海道巡業していて、先日、札幌の「シアターZoo:http://www.h-paf.ne.jp/zoo/index.html」で観ることができました。

父歸る&二十二夜待ち

父歸る&二十二夜待ち

シアターZoo入口

シアターZoo入口

 二つの演目、途中休憩をはさんでも1時間半程、狭い空間でしたが、素晴らしいひと時で心から感動し、しばし席を離れられませんでしたね。米倉斉加年(http://www.masakane.jp/masakane_tu_an/toppu.html)の圧倒的な存在感、特に「父歸る:http://www.geocities.jp/kyoketu/1128.html」の最初のシーンで、何も語らずもただ立っている瞬間の姿、長男の言葉を背中に受けて立ち去っていく後姿、絞り出す一つ一つの言葉と間合い等、あっこれだったなと、私自身の演劇との出会いを確認したような気がします。自分にとっての「芝居」、「演劇」の原点です。余計な説明とか形容を削ぎ落として、吟味された言葉を紡ぎ出し、やり取りの間合いも絶妙で自分の気持が付いていけるみたいな、終了後も余韻を楽しめる、そんな雰囲気が実に心地よいです。

 思い起せば30数年前、東京の読売ホールで観た山本安英と宇野重吉の「夕鶴:http://kankyakuseki.iza-yoi.net/WEBREVIEW/reviews/Yuuduru.html」、滝沢修の「炎の人:http://kankyakuseki.iza-yoi.net/WEBREVIEW/reviews/Honono-Hito.html」、あの時の感動と同じ質のものでした。

 「二十二夜待ち」では、村人たちに北広島市民の方々も出演していました、終わってからの米倉さんの説明で分かったのですが・・・・。そして、利尻島はじめ北海道を巡るうちに、芝居がどんどん進化・深化しているとのお話も。間近で米倉さんの演出の芝居で舞台に立てる、幸せですね。

 以下、チラシより~~~~~~~~~~~~~~

芝居のはじまりファースト・ステージは、師宇野重吉について全国の旅公演からでした。

そして、いま、ラスト・ステージ人生の最終章を、仲間と共に私は、全国の旅回りで・・・・生きたいと思っています―――

舞台の完成は観客の目によって仕上がります。いい芝居はいい観客が創り上げる。私は本当の観客を求めて旅に出る・・・・

いい芝居とは、観る人、創る人の生きる喜び、哀しみ、怒り、楽しみが―――

それぞれの人生がそれぞれの心の中に燃える―――

これが現実で生きる力となる。

そんな舞台をもって旅に出る―――

みなさんとお目にかかれる日を心より願っております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 今回の「『二十二夜待ち』民話劇 木下順二 作」、「『父歸る』菊池寛 作」、ともに米倉斉加年さんの演出で、心に沁み入りました、演劇って、本当に「生きる力」です、ね。

ユニークな「ビジュアル・アート」

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  アメリカ・バーモント州の友人から最近の作品:http://www.meryllebowitz.com/index.html

~~~~~~~~Vermont artist Meryl Lebowits has been creating unique visual art for more than 30 years.

アメリカ・バーモント州で、パロディー

アメリカ・バーモント州、作品コラボレーション

ハンガリーでの大汚染事故

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 先日、ハンガリー出張中に、地元の方から2年前に起きた「同国史上最悪の化学災害」についてお話を伺いました。私の記憶では、当時何か新聞紙上で赤い色の写真があったようなといった程度でしたが、その後はすっかり忘却の彼方へ。

 その地元の方々がおっしゃるには、ハンガリーでは、EU加盟前は新鮮な野菜とかミルクが豊富だったのですが、EUに加盟して以来、身近な食物が手に入りにくくなったと不満げでした。地産地消だった優れた産品が広域連合になって広く流通することになり、地元のそれらが手に入らなくなる不条理、もう一つ、いろいろな分野での「基準」が、地域の理念とか特異性が無視されて、悪い意味で「標準化」された、或いは「より緩い基準に統一された」、そんな弊害を実感を持って語ってくれました。

 2010年10月4日に起きたこの事故では、同国西部アイカ(Ajka)のアルミニウム精錬工場の廃液貯水池から、周辺地域に110万立方メートルの有毒な赤い汚泥が流出し、10人が死亡、約150人が負傷したとのこと。その後、ハンガリー国内にとどまらず、ヨーロッパ全体の環境汚染問題へと発展して、深刻な事態になっているそうです、ヨーロッパの「食糧倉庫」としてのハンガリーとしてもですね。原因は、老朽化した巨大な貯水槽がひび割れて、膨大な有毒な廃液が流れ出たと、きわめてシンプルなのですが、何か底知れぬ恐怖感を抱きます。

ニュース報道はこちら:http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2764863/6303707

 

 日本に戻ってからインターネットで検索してみると、この事故に対して、北海道大学スラブ研究センターの家田修先生が、EU基準と国内基準の二重性に関して、詳細な論文を書かれています(http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/publictn/japan_border_review/no2/07_ieda.pdf)。その中に、「国際メディアは第一報として赤泥流出事故を大きく取り上げたが、その後、なぜか全く報道が途絶え、事故の経過や原因については霧に包まれたままとなった。しかし現地での調査などをもとに事故の背景を調べてゆくと、単なる一企業の産業廃棄物事故を越えて、ハンガリーとEU(欧州連合)、さらには日本も含む世界全体が抱える環境問題に行き当たる」と述べています。

 家田修先生が今年4月に主催された講演会(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12476)は、私も出席しました。

 今回のこのお話は、たまたまブダペストで地元に住む方のご自宅で食事中の話題でした。経済成長と環境問題、「島国日本」とよく言われますが、孤立している訳ではありません、日本海、オホーツク海、太平洋でつながっていると考えれば、日本における環境問題も、まさに即、世界的課題となるのでしょう、とても他人事とは思えませんでした。

「地域医療と霞が関の半世紀」

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 NHK教育テレビのETV特集「地域医療と霞が関の半世紀(http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/1007.html)」は、大震災被害の病院再建から、戦後の医療政策をさかのぼる、大変優れた番組でした。「医療」は、これまでの私の人生の中でも、重要なテーマであり、これからも寄り添い続けます(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%BB%E7%99%82)。

震災後の復興と戦後医療の問題提起

震災後の復興と戦後医療への問題提起

 医薬品卸業経営者として、医薬品流通の立場で度々お会いした日本医師会の坪井栄孝元会長、秋山財団の最初の講演会の演者でお招きした日野原重明先生、厚生省(現・厚生労働省)の幸田正孝さんほか、懐かしいお顔も登場していました。坪井先生は、お会いした時はいつでも、当時まだ若かった私の話をしっかりお聞き下さり、飾り気なく、誠実に向き合って頂きました。

第15代日本医師会会長・坪井栄孝先生

第15代日本医師会会長・坪井栄孝先生

幸田正孝さんと武見太郎先生

幸田正孝さんと武見太郎先生

 東日本大震災によって被災した医療機関は、実は震災前から、医師不足と赤字経営に苦しむ医療過疎地域でした。岩手県陸前高田市の県立高田病院では、今は、全国から駆けつけた応援の医師たちの助けを借りながら、何とか仮設診療所での診察を続けています。

片野嘉一郎先生

片野嘉一郎先生

 福島県では、福島第一原発の事故後、放射能による健康被害を懸念し、医師の離職が相次いでいるとのこと。原発事故が、もともと深刻だった医師不足にさらなる拍車をかけている現実です、郡山市のあの坪井先生の病院ですら、その問題に直面しているようです。
 なぜ、地域医療は疲弊してしまったのか、厚生省キャリア官僚OBと日本医師会の元幹部の方々への長時間のインタビューは、その経過を明らかにしていました。医療費削減と保険料負担の調整に追われる一方、どんな医師を育て、全国に医師をどう配置すべきかという担い手の議論がおきざりに、或いは見誤ってきた実態ですね、これは当時もずっと指摘されてきたポイントでした。

 ビバリッジ報告、医療機関整備計画、国民皆保険制度導入、プロフェッショナル・フリーダム、自由開業医制、医療金融公庫の成り立ち、一県一医大構想、家庭医制度の試み、医療法改定、地域医療計画、必要病床数、かけこみ増床、医療費亡国論、新臨床研修制度、等、これまでの歴史を振り返るキーワードも明確で、戦後の医療政策を1時間半の番組の中で、コンパクトにまとめられていました。

 この番組の特に優れているところは、震災後に病院を取り戻そうと模索を続ける岩手県立高田病院の半世紀の歩みに、戦後の医療を巡る厚生省と医師会との攻防の歴史をたどりながら、超高齢社会に突入した日本で、これからも持続可能な医療の姿への問題提起だと思います。

 予測に基づく政策立案、そこに絡む各セクターの思惑、思ったような成果を挙げられない、或いは意図しない結果となってします等、共通して大きく欠けているのは、一人一人のモチベーションとか心理と言った社会科学・人文科学的な考察のような気がします。今のエネルギーにおける原子力発電の議論にも、この論点が欠けていて、ただ「エネルギー」の問題として技術的な視点からばかりのやりとりで、それ以外は「感情的」と排除されているような気がします。成功する政策の秘訣は、実は「人の心理をつかむ」ことなのだと思います、ね。

経済団体は、思考停止状態!

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 この所のエネルギー論議の中で、日本の経済団体の動きをメディアで見る限り、その責任者たちの頭は「思考停止」か、思考自体が出来ないほど「能力低下」をきたしているか、いやもっとひどい状態、もともと能力など無い、何とも醜い、昔のリーダーの方々を承知しているだけに、恥ずべき現状です。北海道の経済団体も、全く同様の醜悪さです。

~~~~~~~~~<北海道新聞10月9日夕刊掲載>

道経連など道内3団体、泊再稼働を要望 経産相は否定的見解

(10/09 16:30)

 道経連など道内経済3団体は9日午前、枝野幸男経済産業相に対し、今冬の電力安定供給に必要だとして、北海道電力泊原発(後志管内泊村)の早期再稼働を要望した。これに対し枝野氏は「再稼働がなかった場合に備え最大限の対応を行う」との考えを示し、原子力規制委員会の安全審査が終わらない段階での再稼働に否定的な見解を示した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 ちょっと待って下さいよ、私は北海道経済同友会の幹事ですが、この団体の中で、上記のような「再稼働要望」といった議論をした場は、一度だってありません。幹事会終了後に、常任幹事の北電副社長が、部下から「夏の節電報告」をさせているだけで、これまで今年の「冬の再稼働」の表現を出したことは全くありません。どうして、このような重要な問題を、原則的なプロセス抜きで「要望」などといって団体を代表するかのようにことを運ぼうとするのか、それこそ「再稼働を急ぐ」暴挙です。

 昨年3・11以降の原発爆発事故に対して、電力会社への不信は高まるばかり、事故の検証も殆ど進んでいない現在、そして、電力会社への不信が全く払しょくされないどころか、使用済み核燃料の問題等も含めて不安と不信は高まるばかり。安全性に対して何の対策も完了されていない現状とも重ね合わせて、今、電力会社、地元経済団体がやらなければならない行動は、ひとえに道民に対しての信頼回復、それを行動を持って示すことに他ならないでしょう。

 地震等の天災や運用面でのトラブルによって、停止が余儀なくされる不安定な電源である原子力発電を基幹電源とした電力会社の企業責任を果たす、これは今一番重要な企業の姿勢だと思います。

 冬の電力不足が仮に想定されるのなら、これまで「オール電化」を促進してきた電力会社は、その民間企業としての責任として、或いはアフターサービスとして、「節電プラン」を各家庭に提示しなければならないでしょう。ただいたずらに「冬の電力不足」を喧伝するのでは、安全・安定供給の責務を全う出来ていません。そして、社会に対して、「ロードヒーティングを止めざるを得ない」と言って危機を煽る前に、こういう状況の責任として、市内のそれらの場所に、危険な日に、社員を総動員して砂袋、注意喚起のノボリ等で、車、歩行者への安全確保の活動に専心しなければならないのではありませんか、また、ルーフヒーティングに対しては、外部委託の雪おろし等の導入、それが民間企業の社会的責任です、お客様にはご迷惑をお掛けしない、でしょう。

10月12日夜のニュース

10月12日夜のニュース

 私は実は、北電が言う「冬の電力不足」は、真実ではないのではないかと思っているのです、どう考えても冬の電力は足りるからです。むしろ、北電が本当に懸念するのは、火力発電へのシフトによる「燃料費の高騰」、それが経営コストの大幅増を促す、そのことなのではありませんか?もしそうだとすれば、まさに「経営者の怠慢」以外の何ものでもありません。そういう状況こそ、経営者の経営者たる存在が試されるのですから。

 経団連の米倉会長が良く言う「産業の空洞化」、北海道に、電気料が値上がりして「海外に出て行く企業」がいくつあると言うのでしょうか。そもそも、企業コストにおいて、電気料が占める割合はどの程度だと思いますか?それよりも、何の検証・対策完了もなく原発を再稼働するリスク、放射能汚染による地域崩壊・喪失のリスクは、現在のフクシマを見れば明らかです、成長戦略も何も無い、測り知れない損失が明確です。

 尖閣列島・竹島・北方領土の比ではない、何百万、何千万人も住む日本の「国土の喪失」です。経営者として、自分の頭で考えてみろよ、今、何をしなければならないのか、答えは明らかです!それともう一つ、「2030年代云々」のエネルギーを語るのなら、最低限その時代には生きているであろう世代の方々にお願いしたいものです、そうでなければ若者たちはやってられないですよ!

 原子力発電が導入されて以来、限りなく一定の電力需要を促してきた電力会社は、まさに原子力発電の為のライフスタイルを作ってきたのです、その電源の大事故と未だ終息しない事態が発生して、安全神話が崩壊した現在、地域独占の民間企業の責任を果たすことが急務です。車の販売会社でも、車検時・事故時で車を一時的に手放し不便を掛ける時は代車を提供します。全社を挙げて、ポータブル灯油ストーブを配布するとか、いくらでも「冬に必須のエネルギー=熱」を供給する手立てはあるのではありませんか、この非常時、電気ばかりで解決ではないはずです。

 この様な事態に対しては、ただ不足を煽るのではなく、電力供給の民間企業として、節電ではピークカット・ベースカットの効果を挙げるべく、1)時間帯に電気料金に格差をつける、例えばピーク時の値上げ、2)「需要対策」に積極的な提案等、本腰で取り組むことであり、もう一つは、「広域運営のノウハウ」を早急に確立することではないでしょうか。冬の電力需要は北海道特有のものだとすれば、本州各地では電力に余力があるはずです、北本連系設備の拡充は急務でしょう。

 生き馬の眼を抜く競争社会を生きてきた経営者たちならば、今の電力会社の経営者は何も手を打っていない、そう思うはずです。とにかく、「顧客」が見えていない、ただただ地域独占の上にあぐらをかいているひ弱な姿、記者会見でも経営者の眼差しからそう感じます。ドッジボールでもボールから逃げ回るばかりでは勝てません、しっかりボールを受けとめることが勝利への道です。

 昨年3・11以降のある時、本州から単身赴任で北海道に来られている支店長・支社長の方が、「北海道では冬の電気が不足すると凍死者が出る心配がある」とおっしゃいました。何たる侮辱、北国で暮らす我々は、そんなに軟(やわ)ではありませんよ、そう言う貴方こそ冷暖房完備の会社契約マンションの一室でぬくぬくと暮らし、「北海道は食べ物が美味しいですね」と言っているだけなのではありませんか。今日の危機的な状況の中、リアリティのない推測は止めましょうよ、歴史に学び、長年この寒冷地で暮らした知恵に学び、地元住民の声に素直に耳を傾ける、そんな向き合う姿勢を行政にも電力会社経営幹部にも求めたいですね、島国北海道の住民として、同じ舟に乗っているのですから。

東京駅丸の内駅舎保存復原

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 JR東日本(http://www.jreast.co.jp/)の「東京駅丸の内駅舎保存復原(http://www.jreast.co.jp/tokyostation/」が、10月3日からオープンしました。

 ホームページのメッセージには、「東京の玄関として歩んできた『東京駅』。たくさんの出会いと、数え切れない思い出を見つめてきました。1914年の誕生から、まもなく100年。“Over The Century” これからの100年へ引き継いでいくために…。」とあります。これからの100年、私たちは何を次の時代に引き継ぎ、残していけるのでしょうか、ね。

駅建物内で上を見上げる多くの人たち

駅建物内で上を見上げる多くの人たち

素晴らしデザインと色合い

素晴らしデザインと色合い

天井真上

天井真上

 先日、出張でたまたま東京駅に行ったところ、ドーム内も外も、見学者でいつもにも増して賑わっていました。「復元」ではなく、「復原」とか。原典の設計に立ち戻っての壮大なプロジェクトだったようです、夜のライトアップも見事です。

 最近のこういった建物は、何か文化の香り、「匠の技」みたいな雰囲気がありませんね。発注者が空間の効率とか耐震性とかを最優先にするからなのでしょうか、明治時代の見識を見る思いです。技術というよりも時代の要請というか、社会の価値観の違いでしょうか。

ハンガリー 2012 (5:最終)

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<「母子像・ふるさと」除幕式 in ブダペスト> その2

 「母子像・ふるさと」石彫の除幕式の様子、気持が高揚して写真を入れ過ぎたようではじかれましたので、続きをさらに書きます、「余韻、覚めやらず」と言った感じです。

除幕式の開会前の様子、始まる時は皆さん前に詰めてきていました

除幕式には歩道、城壁の上にも多くの方々が熱心に

  開始前にはスピーカーから、式半ばではライブのフルートの演奏、尺八の音をかもし出すこのブダ城横の場とのハーモニーが魅力的で心に沁み入りました。

ブダ城ウイーン門、「母子像・ふるさと」前でのフルート演奏

ブダ城ウイーン門、「母子像・ふるさと」前でのフルート演奏

  式終了後、50m程離れた「ホテル・キャッスル・ガーデン:http://www.budapesthotels-budapesthotelbooking.com/hotel-castle-garden-budapest/index.JP.html」に移動しての祝賀会でした。

通訳のレイカさん、キッシュさん、伊藤大使、ナジ区長、私

通訳のレイカさん、キッシュ理事長、伊藤大使、ナジ区長、私

  この写真を撮った後、もの凄い雨がしばし降り続き、雷鳴が轟き大変な天気でしたが、30分後にはピタリとやんで、何事も無かったかのような実に静かな城外でした。

 パーティの最後を飾るデザートは、何と「母子像・ふるさと」ケーキ版です。プロジェクトの締めまでこだわった今回の「除幕式」、文化の香り漂うブダペスト・ブダ城ウイーン門前、全ての企画に「脱帽!」です。

祝賀会のケーキも「母子像・ふるさと」でした!

祝賀会のケーキも「母子像・ふるさと」!

  地元のメディアにも掲載されました、ブダ城の公式HPにも。

<Here are the links of the local newspaper announcing unveiling of Boshizo.>
http://varnegyedonline.hu/news/469
http://prae.hu/prae/news.php?aid=17114
http://szoborlap.hu/18780_foldanya_budapest_wagner_nandor_2012.html
<the photo of today (it changes every day)>
http://szoborlap.hu/
http://www.retroradio.hu/retro_cikk.php?id=47550

<announcement on official HP>
http://www2.budavar.hu/index.php?node=programs&id=717

ハンガリー 2012 (4)

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<「母子像・ふるさと」除幕式 in ブダペスト>

 「母子像・ふるさと:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%AF%8D%E5%AD%90%E5%83%8F%E3%83%BB%E3%81%B5%E3%82%8B%E3%81%95%E3%81%A8」が、今回、ハンガリー・ブダペストの世界文化遺産・ブダ城(http://www.tour.ne.jp/world/heritage/heritage_budapest.html)近く、ブダペスト1区・ブダ城区、ウィーン門近くのブダ城の塀沿い広場に設置完了となりました。昨年の札幌市・市長公宅跡(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10890)に次いでのプロジェクト、札幌は「ブロンズ像」ですが、今回のブダペストは「石彫」なので、陰影が強く少し雰囲気が違います。

設置・固定作業

設置・固定作業

 

 そして、伊藤哲雄日本大使、ナジ・ガボール・トマーシュ第一区長もご出席して頂き、地元の方々はじめ140人がお集まりになる中、除幕式が執り行われました。ナジ区長のお話は、ワグナー・ナンドールの哲学に始まり、「ガイア」の理念まで言及する熱弁でした。最後の私の感謝の言葉が終わった頃に、ポツポツと雨が落ちて来て、近くのホテルに移動しての祝賀パーティー開会時にはどしゃ降りで、雷、風も吹いていました。不思議ですね、全て終了時には雨も上がり、穏やかな夜に戻っていました。

除幕式:伊藤大使、ナジ区長、私、キッシュさん

除幕式:伊藤大使、ナジ区長、私、キッシュ理事長

 

宮殿入口の側に

ブダ城ウイーン門入口の側に

新郎・新婦も注目していました

新郎・新婦も注目していました

  

 先日のシンポジウムでも説明がありましたが、ワグナー・ナンドールの人生は、ハンガリー時代、スウェーデン時代、日本時代に大きく区分することができます。これまで、ハンガリー、ルーマニア・ナジュバラドには、1990年以降の再評価の努力により、彼自身がハンガリーにおいて創作した作品が設置されていました。

 今回のこの「母子像・ふるさと」石彫は、ワグナー・ナンドールの日本での作品の写真・テラコッタを基に、ハンガリーの石彫刻家 Istvan Daranyi が製作し、初めて彼のふるさと・ハンガリーの大地にしっかり着地した、それが大きな意義だと思います。まさに、今回の設置により、ハンガリーと日本が彼の作品で相互に結ばれた、そんな感慨を持つのです、これまでこのプロジェクトに関わった多くの皆さま方に、心から感謝申し上げます、ありがとうございます!

ハンガリー 2012 (3)

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<IBF:武術会賢臣流  ヨーロッパ競技会

 「武術会賢臣流:Society of Far Eastern Martial Arts」を中心とした「IBF(International Budo Federation):http://www.ibf-international.com/」主催のヨーロッパ競技会が開催中で、時間を作って見学に行ってきました。

 会場は大学の体育館、3つの試合場では、熱気あふれる対戦が続く一方、VIPルームでこの会の会長としばし面談し、「認定証書」と「金メダル」を受け取りました。

武術会賢臣流 開祖 サボー・アンドラーシュ氏と

武術会賢臣流 開祖 サボー・アンドラーシュ氏と

  別の部屋では、日本刀、鍔、鎧等の展示も行われていて、丁寧な説明も。

IBFにより日本刀・鍔・鎧の展示会

IBFにより日本刀・鍔・鎧の展示会

  ヨーロッパでの「武術」への人気は大変盛り上がっているそうです。昨年の日本の3・11大震災を支援する意図で、様々なイベントを開催し、その収益を全て東北地方の復興に寄付したことも知りました、有り難い話です。それにしても、ハンガリーに来て、武術と出会うとは思ってもみませんでしたね。

ハンガリー 2012 (2)

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<「ワグナー・ナンドール」シンポジウム in ブダペスト>

 昨年出席しましたが(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10355)、今年は会場は同じ「ペトフィ文学博物館(http://www.pim.hu/object.1160b1a4-08c9-4ea9-bb65-1d30e97d1eb0.ivy)」で、テーマは「ワグナー・ナンドールの人生の軌跡」をたどるものでした。

会場はブダペスト市内中心部の美術館

会場はブダペスト市内中心部のベトフィ文学博物館

  私は今回、トップバッターで以下のような挨拶をしました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今日、ここで「ワグナー・ナンドール記念財団」の理事長として、皆さまの前でご挨拶できることを、大変光栄に思っています。当財団は、20114月から「公益財団法人ワグナー・ナンドール記念財団」として、新たに活動を始めています。さらに、今年6月に私が二代目理事長に就任しました。勿論、ワグナーちよは変わらず元気で、引き続き理事として情熱を傾けています。

 

 せっかくの機会ですので、この数年間の<新しい事業>を報告致します。

まず、2011年に「ワグナー・ナンドール記念研究助成事業」を開始し、第1回として陶芸家の成良仁(なりよしひとし)氏に贈呈しました。つづいて2011年、DVD 日本語版のNo2 No3を完成し、新しい視点からのWNの思想・哲学の紹介を試みています。

一方、2011.3.11震災で益子の財団では多少の被害があり、修復のためにしばし休館しました。2012春季展開催(4/155/15)は、「ワグナー・ナンドール没後15周年記念展示」として、多くの方々に訪問して頂きました。2012年、DVD 英語版3巻を完成、秋季展は1016日から1カ月を予定しおり、併設展としてWN研究助成受賞者・成良仁さんの作品展示も開催します。最近の来館者の特徴は、1)栃木県外からの来館者が増加、2)新規来館者が増加、3)HPを見て興味もち、来館する人も増加しています、関係HPとのリンク、モバイル版もUP等の効果だと思います。

 

 次に、今日、私がここにお集まりの皆さまに是非お伝えしたいことは、この間、ハンガリーと日本の二つのWN財団の交流が「作品」を通じて一層進化していることです。

一つは、ハンガリー、アカデミア・フーマーナから贈って頂いた「ハンガリアン・コープス」ブロンズ像は、2012429日に益子アトリエで除幕式を開催しました。EU協議会前副議長テーケシュ・ラスロー氏(ルーマニア代表)、大塚朋之益子町長を始め、地元の皆さん、財団関係者多数のご出席を頂きました。さらに、「ヨーゼフ・アティラ」ブロンズ像は、益子の庭園に設置完了し、「嘆き」石膏原型は、禅の廊下に展示しています。

次は、2年前から【母子像・ふるさと】石彫をブダペスト市に設置の企画が起こり、写真資料とテラコッタを「ハンガリー・アカデミー・フーマーナ」に送付し、今年、これらの限られた資料から素晴しい石彫が完成したと、ワグナー・ちよが絶賛していました。明後日、こちらで除幕式が開催されることを心からお喜び申し上げます。また、【母子像・ふるさと】ブロンズ像は、ワグナー・ちよのふるさと札幌市・市長公邸跡に設置完了し、除幕式が20111118日、札幌市副市長、隣地のアメリカ総領事館リース総領事、地域の保育園の子どもたち・保護者の皆さん等のご出席で、なごやかに執り行われました。当日は雪が少し積もっていましたが、その後、春を迎えたこの場では、多くの子どもたち、親子連れ、お年寄り、若者たちのくつろぎ、癒(いや)しの場として人気を集めています。

 

以上ご報告したように、この間の、ワグナー・ナンドールの作品を軸とした、ダイナミックな活動は、あらたな発展の段階に入っていると思います。ワグナー・ナンドールを直接知る方々の時代から、作品を通じて彼の哲学・理念をしっかり伝えていく時代を迎えていること、言い換えると、益子町のアトリエを本拠地として、「哲学の庭11体」の東京都中野区、「母子像・ふるさと像」の東京都麻布(あざぶ)、札幌市、そしてハンガリー各地、ナジュバラド等、作品と土地を結ぶネットワークを基盤に、WNの思想・哲学をあらたなメッセージとして世界に発信していく段階に進化してきています。

これまでの皆さま方のご尽力に心から感謝申し上げるのと同時に、このことを今後活動の軸に据えていきたい、私はそう感じています。

 

ご清聴ありがとうございます。

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シンポジウム終了後の懇親会で

シンポジウム終了後の懇親会で

会終了後に玄関を出て見ると、雰囲気のある街並みの路地

会終了後に玄関を出て見ると、雰囲気のある街並みの路地

 今年のシンポは、原点に戻って、ワグナー・ナンドールの生涯を、特にハンガリー、スウェーデン時代の創作活動を通じて、出席した皆さんと共有するひと時となりました。

ハンガリー 2012 (1)

Posted by 秋山孝二
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<追悼記念式典 in セーケシュフェヘールバール>

 ワグナー・ナンドールの作品、「ハンガリアン・コープス」については、これまで何回か書いています。今年4月に、益子で除幕式が開催されました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12758)。

 昨年10月に、初めてハンガリー・セーケシュフェヘールバール市の広場に設置されているこの像を訪れ、10月6日の記念式典にも参加して献花しましたが(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10357)、今年も、ワグナー・ナンドール記念財団(http://www3.ocn.ne.jp/~wagner/TOP.html)理事長としては初めて参加し、市長、軍、教会の代表者の次ぎに献花をしました。

街なかの広場に建つ「ハンガリアン・コープス」

街なかの広場に建つ「ハンガリアン・コープス」

献花する来賓:左から教会トップ、県議会議長、市長、軍トップ

献花する来賓:左から教会トップ、県議会議長、市長、軍トップ

式典終了後に取材に応じる市長

式典終了後に取材に応じる市長

  この式典、行く途中に気がついたのですが、私は何か革命勝利の祝典と勘違いして赤と白がベースのネクタイで臨んでいたので、会場での来賓の皆さんの黒ネクタイを見て、一人違和感を感じていました、申し訳ありません。出番はないけれども、会場には多くの地元の小学生も参加していて、数年後には自分たちも合唱・詩の朗読等の担い手になることを自然のうちに見取るのでしょう、これぞ生きた歴史教育です。

 歴史の掘り起こし(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=10423)について、昨年は旧市街の発掘作業を見学して、記載しました:

~~~~セーケシュフェヘールバールでの発掘作業と復元プロジェクトは実に面白かったですね、そしてそこに世界からの考古学者が参画している事実も。古い歴史を検証することとこれからの新しい時代を創る仕事が、「今、この場」の活動で結合している、腑に落ちるお話でした。~~~~:

 今回はワグナー・ナンドールの作品の復元プロジェクトです。

美術館の作品復元プロジェクト責任者のお二人

美術館の作品復元プロジェクト責任者のお二人

 古代ローマ時代のものと思われる大きな石の断片が廊下に並び、その奥の部屋で、作品の復元プロジェクトの意見交換です。ワグナー・ナンドールの作品は、記録からここの美術館に収納されていたことは明確ですが、様々な時代の変遷の中で、あるものは破壊され、あるものは紛失し、復元はそう簡単な作業ではないようです。共産党政権下での数々の作品コンクールに応募し、そのリスト・写真の記録が、彼の作品の存在の動かぬ証拠となっています。お話のやり取りを聴いていて、昨年見学した旧市街の発掘作業と同じように、「歴史の再発見」、「歴史を生きた軌跡の発掘」、そんな活動の価値を強く感じましたね。

 激動の時代を生きた一人の芸術家の「再評価」は、言葉で言うほど簡単ではありません。残った人々の地道な活動とあふれる情熱が不可欠です。そして、もう一つ、それを支える風土もですね、このマチ、市民、政治、行政には、そんな伝統・文化がしっかりDNAとして内在されている確信があります。

 抜けるようなハンガリー平原の青空の下、今年もまた、何か大きなヒントを得たような気がします。

九条の会講演会 2012

Posted by 秋山孝二
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 これまで何回か書いていますが(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8888)、今年も「九条の会:http://www.9-jo.jp/」講演会に参加しました。今年7月に亡くなられた三木睦子さんを偲んで、「三木睦子さんの志を受けついで」が特別メッセージとして加えられ、「今、民主主義が試されるとき」がサブタイトルになっていました。

舞台右に、在りし日の三木睦子さんのお写真も

舞台右に、在りし日の三木睦子さんのお写真も

  オープニングは歌手の「真子:マサコ」さんの歌2曲、「それは約束:http://www.youtube.com/watch?v=6QGzDtmWXT4」と「乾かぬ絵具:http://38300902.at.webry.info/theme/126df6a68a.html」、素晴らしい歌声でした。

冒頭、佐藤真子さんの歌2曲

佐藤真子さんの歌2曲

  最初の講演は、大江健三郎さん、「沖縄」を考えることは、日本国憲法九条を考える時に最も重要な視点であると。「自立」の視点からも、エネルギー・原発問題と沖縄基地問題は同じ構図との指摘もありました。

大江健三郎さん、本人は立っての講演を望んだのですが・・・

大江健三郎さん、本人は不本意な「着席」

  次に登壇した憲法学者の奥平康弘さんは、雑誌「世界」に掲載された寺島実郎さんの「非武装中立」と「脱原発」を批判した論文を名指しで批判しました、「空虚さ」と「虚弱さ」を感じるとは何事か、と。

奥平康弘さん

奥平康弘さん

  休憩をはさんで、九条を守る立場の「俳人の会」、「詩人の会」、「歌人の会」の方々が作品を披露しました。

「歌人の会」有志

「歌人の会」有志

 

 最後の講演は、澤地久枝さんです。三木睦子さんが、2007年6月9日「九条の会」学習会でのあいさつ、「あなたのおじいちゃんはねぇ」について、興味深いお話でした。先日、自民党総裁に選出された安倍晋三のおじいさん、安倍寛と三木武雄との逸話も含めた歴史の事実。そして最後に、日本は、「知恵の結晶」みたいな国を目指すべき、そしてそれを支える憲法であるとまとめられました。

澤地久枝さん、三木睦子さんの想い出も

澤地久枝さん、三木睦子さんの想い出も

 

 今年も日比谷公会堂いっぱいの聴衆は、「この国は民主主義の国なのか」を真剣に問いながら、緊迫する世界情勢の中、日本の進むべき方向と正面から向き合い、模索していました。

Kevin一周忌の集い

Posted by 秋山孝二
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 これまで何回も書いてきましたが、「R.Kevin Stewart:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=Kevin+Stewart」が亡くなってから、丸一年が経ちました。先日、札幌で一周忌の集いを開き、それぞれの想い出を語り合って、しばしケビンの面影を偲びました。今回は、一切のコメントを控えて、写真だけの掲載に致します。

祭壇と写真入り横断幕

祭壇と写真入り横断幕

祝、「yhs」 15周年!

Posted by 秋山孝二
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 早いもので今日から10月、2012年もあと残すところ3カ月となりました。

 札幌の劇団「yhs:http://yhsweb.jp/」は、今年で設立15周年を迎えました。記念公演は、「つづく、:http://yhsweb.jp/nextplay」でした。この公演のチラシ、「つづく、」の文字が少し角ばっていたので、ある財団のO理事長は、「コゴク、」と読んで、「変わった題名だな」と思っていたそうです、人の理解って様々ですね?!

「yhs」設立15周年記念公演、「づづく」

「yhs」設立15周年記念公演、本番前の「づづく、」の舞台

~~~~~~~~~~~~~~~「yhs」HPより

 2020年冬、札幌市周辺を記録的な寒波が襲い、凍死者が続出した。
さらに4月を過ぎても気温が全く上がらず、
積雪量がゼロになることのないまま、再び冬を迎える。
2021年3月に、ようやく政府は札幌市周辺地域を
「異常気象に伴う特別管理地域」と設定。
多くの避難者が発生する。
 
2112年、万年雪に包まれて60年以上が過ぎたSAPPORO地区。
研究者や観測隊、わずか500名ほどが滞在する土地となっていた。
産業も廃れ、文化も途絶え、かつての200万人都市の面影はなく、
冷凍保存されたビル群が立ち並んでいるのみだ。
 
そんなSAPPOROに、東京のテレビクルーがドキュメンタリーの取材にやってきて、
廃墟と化したかつての「劇場」に足を踏み入れる。
そこには、打ち捨てられたスピーカー、灯体、舞台美術、
チラシ、台本たちが散乱していた。
やがて、そこに残された「記憶」が少しずつ蘇ってくる……。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

  代表の南参(ナンザン:http://nanzan.yhsweb.jp/)さんと、11月28日(水)に秋山財団で「札幌プロジェクト第2回トーク」で対談する予定です。このシリーズ、初回は、「このひとと語ろう~札幌の演劇へのアプローチトーク~」と題して、演劇創造都市札幌プロジェクト(http://s-e-season.com/about-project/)代表・荻谷忠男(HTB北海道テレビ放送 代表取締役会長:http://www.htb.co.jp/)さん、札幌演劇シーズン2012夏作品演出・イトウワカナ(intro主宰・演出家:http://www.intro-sapporo.com/)さんの対談が、平岸のHTB本社ロビーで開催されました。

 舞台で作品を観るたのしみだけでなく、脚本家、演出家、役者の方々のトークは、実にまた違った側面を知る気がして楽しいです。先日も、役者の方に、「公演終了直後に、ロビーとか近くの飲み屋で、観客と芝居についてのやり取りは負担だろうか」と聞いみたら、皆さん一様に、「終演後はテンションも上がっていて、疲労感とかよりもむしろ興奮状態。毎回毎回、お客さんの雰囲気で芝居の出来も違うので、そう言った場は自分たちにとっても大変興味深い」と。

 そんな発言に自信を得て、これからは、機会を見つけてはトライしてみようと思っています。「yhs」の皆さん、15周年おめでとうございます!