九条の会講演会 2012

Posted by 秋山孝二
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 これまで何回か書いていますが(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8888)、今年も「九条の会:http://www.9-jo.jp/」講演会に参加しました。今年7月に亡くなられた三木睦子さんを偲んで、「三木睦子さんの志を受けついで」が特別メッセージとして加えられ、「今、民主主義が試されるとき」がサブタイトルになっていました。

舞台右に、在りし日の三木睦子さんのお写真も

舞台右に、在りし日の三木睦子さんのお写真も

  オープニングは歌手の「真子:マサコ」さんの歌2曲、「それは約束:http://www.youtube.com/watch?v=6QGzDtmWXT4」と「乾かぬ絵具:http://38300902.at.webry.info/theme/126df6a68a.html」、素晴らしい歌声でした。

冒頭、佐藤真子さんの歌2曲

佐藤真子さんの歌2曲

  最初の講演は、大江健三郎さん、「沖縄」を考えることは、日本国憲法九条を考える時に最も重要な視点であると。「自立」の視点からも、エネルギー・原発問題と沖縄基地問題は同じ構図との指摘もありました。

大江健三郎さん、本人は立っての講演を望んだのですが・・・

大江健三郎さん、本人は不本意な「着席」

  次に登壇した憲法学者の奥平康弘さんは、雑誌「世界」に掲載された寺島実郎さんの「非武装中立」と「脱原発」を批判した論文を名指しで批判しました、「空虚さ」と「虚弱さ」を感じるとは何事か、と。

奥平康弘さん

奥平康弘さん

  休憩をはさんで、九条を守る立場の「俳人の会」、「詩人の会」、「歌人の会」の方々が作品を披露しました。

「歌人の会」有志

「歌人の会」有志

 

 最後の講演は、澤地久枝さんです。三木睦子さんが、2007年6月9日「九条の会」学習会でのあいさつ、「あなたのおじいちゃんはねぇ」について、興味深いお話でした。先日、自民党総裁に選出された安倍晋三のおじいさん、安倍寛と三木武雄との逸話も含めた歴史の事実。そして最後に、日本は、「知恵の結晶」みたいな国を目指すべき、そしてそれを支える憲法であるとまとめられました。

澤地久枝さん、三木睦子さんの想い出も

澤地久枝さん、三木睦子さんの想い出も

 

 今年も日比谷公会堂いっぱいの聴衆は、「この国は民主主義の国なのか」を真剣に問いながら、緊迫する世界情勢の中、日本の進むべき方向と正面から向き合い、模索していました。