企業の助成事業も活発です!

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  昨年5月に、私は「北海道市民環境ネットワーク(きたネット):http://www.kitanet.org/」の理事長に就任しました。この環境系中間支援NPOは、「セブンイレブン緑の基金:http://www.7midori.org/」がメインの支援者で、他に地元企業からも力強く応援して頂いています。今回、「きたネット」が幹事団体となって推進する「『環境分野の中間支援拠点・組織連絡会議』連携型組織づくり事業の確立」が、PANASONIC・NPOサポートファンドの新設されたコンソーシアム助成の第一回目に採択されました。先日、東京・有明の「パナソニックセンター」で贈呈式・交流会・研修会が開催され、出席しました。

東京・有明:PANASONIC

東京・有明:PANASONIC

 パナソニックの企業市民活動http://panasonic.co.jp/cca/の中で、NPOへの助成テーマは「組織基盤強化」です。「子ども分野」と「環境分野」への助成は、松下幸之助氏の「環境革新企業」としての理念の一環でしょう。私たちの今回の取り組みは、1)環境省・北海道環境パートナーシップオフィス:http://www.epohok.jp/(EPO北海道)、2)財団法人北海道環境財団:http://www.heco-spc.or.jp/、3)札幌市環境プラザ:http://www.kankyo.sl-plaza.jp/、と4団体のコンソーシアムで、情報の共有によりユーザーサービスの向上につながる「見える化」の実践が一番の目的です。これから1年間、成果にこだわりながら、少しでも環境分野に携わる北海道民に対して、何か貢献できるものを創り上げたいと思いますね。

 会場を去り、「ゆりかもめ」に乗って都心に戻る途中で懐かしい船を見ました。そうです、青函連絡船航路で活躍した「羊蹄丸」と、数多くの越冬隊員を運んだ南極観測船「宗谷」です。「船の科学館http://www.funenokagakukan.or.jp/」の一部として、静かに東京湾に係留されていました。

摩周丸(奥)と宗谷

羊蹄丸(奥)と宗谷

 企業の社会貢献への取り組みは本格的になっていて、それぞれユニークな目的を持って「新しい公共」の一翼を間違いなく担っていくと思われます。これからも企業セクターと本来の意味の「第三セクター(非営利セクター)」とのコラボレイトに期待がかかります。

何なんだ、日本のメディア!

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  昨日の鳩山首相の施政方針演説を、メディアは「13,600字」、「いのち24回?」と報道していましたが、何ですか国民をバカにしたこのメディアの報道姿勢は!

 昨年の選挙で政権交代となった後のマスメディアの姿勢は、一層目を覆いたくなる見識の低さだとは思いませんか。場当たり的沖縄の米軍基地問題、検察からのリークに依拠するフライングの常習化、単なる騒ぎ屋へなり下がったかと思いきや、今度は自国のリーダーの演説をその内容ではなく、またゾロ、斜に構えての1面の見出しと記事。国民を最もないがしろにしているのはマスメディアではありませんか。「あなた達には明日は無い」ですね。

 今を生きる私達には、それらに代わるメディアが実に多様に存在します。真面目な月刊誌、市民メディア等は、インターネットという手段を媒介に、迅速に正確にそのまま明らかにします。時には優れた論文の掲載も行いますね。最近注目した幾つかを記載します。

 まずは、岩波書店月刊誌「世界2月号http://www.iwanami.co.jp/sekai/2010/02/directory.html」の特集、「普天間移設問題の真実」です。21世紀の日本の安全保障を軸に、新しい日米関係の確立に関して、大変見識のある論文の数々です。

次は、検察とメデァアについて二つ注目しました。

http://diamond.jp/series/uesugi/10110/

http://toriiyoshiki.blogspot.com/2010/01/blog-post_21.html

お二人とも大変な勇気の持ち主だと思いますし、日本のメディアの現状をよくご存じですね。こういった現状に蓋をする「マス・メディア」こそが、旧態依然のままで、、改革をする勇気のないひどい姿を露呈しています。

富良野塾、「谷は眠っていた」

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 昨年は2月に、富良野塾の公演「屋根」に行きました。今年は「伝説の舞台、最後の公演!」と宣伝されている「谷は眠っていた」を見て参りました。http://www.furanogroup.jp/

車内の広告

車内の広告

 折からの風雪で高速道路が閉鎖され、昨年利用したバス「高速ふらの号」は運休で、急きょJRにより滝川乗換えで富良野に到着しました。滝川から富良野までの列車は一両、乗客は通学の高校生、比較的年配の方々と、地域の貴重な足として活躍していました。

JR富良野駅で

JR富良野駅で

 「富良野GROUP ロングラン公演 2010冬:谷は眠っていた~富良野塾の記録~」で、作・演出の倉本聰さんは26年間の富良野塾活動を振り返っています。「この春、富良野塾は26年間の幕を閉じますが・・・」で始まるこのメッセージに、倉本さんはじめ歴代の塾生の方々の並々ならぬ努力と精進の軌跡を感じます。

富良野演劇工場入口で
富良野演劇工場入口で

 実際、約2時間の公演では、鍛え上げた肉体の織りなす数々の場面は興奮の連続でした。歌詞を変えての中島みゆきの「ファイト:http://www.youtube.com/watch?v=zAVAwvKpokw」、さだまさしの「風に立つライオン:http://www.youtube.com/watch?v=TTYZn1EVWl0」も、彼らの思いとぴったりで力強かったですね。若い役者たちの躍動感あふれる舞台から、沢山のエネルギーを貰いました、感謝です。

札幌・中島公園あたりでは

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  冬の中島公園は一面の白い地で、菖蒲池も凍って平らな面となっています。昔はここはスケートリンクになっていて、私もよく滑りに来ていました。大通公園にもリンクがあり、近くだったのでよく行きましたが、中島公園の方は氷が平らで、幾つかの学校のスケート部の選手も列を作って練習で使っていましたね。

冬の中島公園菖蒲池

冬の中島公園菖蒲池

 昨日はこの界隈でイベントが三つあり、午後から夜まで過ごしました。

 一つ目は北海道立文学館http://www.h-bungaku.or.jp/で、「チカップ美恵子作品展・カムイの言霊―物語が織り成すアイヌ刺繍」の展示とムックリ演奏でした。チラシには次のフレーズが。

「 伯父、山本多助から聞いた「アイヌ・ラックル」(天地創造)の神話世界

  母、伊賀ふでから学んだウポポ(歌舞)やアイヌ文様刺繍

  生命のめぐりの環の中で生きた誇り高き二人のきょうだい

  いま、語り継ぐ地球の未来へのメッセージ 」

 またムックリのライブは、「アイヌ・ネノ・アン・アイヌとして、母として」と題して結城志穂(ムックリ演奏家/アイヌ文様刺繍家)さんの素晴らしい演奏とお話でした。彼女は釧路に生まれ、幼いころからアイヌ文化を受け止めて、現在は5人の子育て中。「アイヌ・アート・プロジェクトhttp://www.ainu.info/ainuartproject.html」のウポポ(歌)とリムセ(踊り)を担当して、全国で活躍中です。

 チカップ美恵子さんの最新著書『カムイの言霊 ―物語が織り成すアイヌ文様』(現代書館発行・1890円)の紹介もありました。会場内は撮影禁止でしたが、印象的なメッセージが展示されていました。

 
 「私たちはかけがえのない地球に生きている。地球のすべての生命は水があることで誕生したという。雨となって大地に降り注ぐ水は生命をもたらし、やがて天に還ることで循環を永遠に繰り返す。アイヌ民族は森羅万象にカムイが宿ると信じ、感謝の祈りをささげて自然界と一体になる生活をしてきた。
 アイヌ・モシリ(人間の大地)では人間もまたその自然の中で生かされている一つの生命体である。地球の「生命のめぐりの環」の中で、アイヌ・ネノ・アン・アイヌ(人間らしい人間)として生きる。私の伯父・山本多助、そして母・伊賀ふでから受け継いだ魂ともいうべき「アイヌ・イタク:言霊」を今にかみしめ、語り継いでいきたいと思う」

 
 二つ目は「高木孔美子さんを偲ぶ会」です。去る1月3日、76歳でご逝去されました。NHK札幌放送劇団へ入団後、舞台・ナレーション等で活躍され、近年は朗読劇に取り組み、最期まで女優として生き続けた生涯でした。また、シアターZOO(http://www.h-paf.ne.jp/zoo/index.html)の建設・オープンにも大変ご尽力されました。昨年の朗読も聴きにいきましたが、昨日はシアターZOOの劇場内で彼女の朗読(録音)の再生と献花台、ロビー・スタジオでは写真・思い出の品々の展示があり、お元気な時の姿をあらためて思い出しました。ご冥福をお祈り致します。

 

 三つ目は、「MAGICALCAMP & the IMAGIKAL & TO OV cafe」による『 お神楽ビデオジョッキー&ライブの夕べ 』です。案内状には、

「・・・ゆったりまったりなトーク&ライブを開催します。
昨年10月に刊行された神楽案内本『神楽と出会う本』の著者であり、
音楽家、神楽&伝承音楽を追求し続けている、MICABOXこと三上敏視さんhttp://www.comco.ne.jp/~micabox/が登場です。日本全国の神楽を見て撮って回った楽しくて貴重なビデオを解説しながら上映する「神楽ビデオジョッキー」と、アコースティックなミニライブなど、日曜夕方からゆるり と行いますます!ぜひともお気軽におこしください・・・」

とのメッセージ。

 会場で三上敏視さんは、「映像で紹介する各地の神楽の姿から、私たち都市生活者は現地の人々の信仰心や、神楽をやり続けるという意志を感じるだけでなく、その地域や神楽を伝承していきたいと願う人達とどのようにつながっていけるのか、そんなことも考えてもらえればと願っています」と静かに語っていました。会場は満席で熱気もいっぱい、全国各地の色合いも出ていて興味深かったですね。ちなみに三上さんのお家は我が家と同じ町内会です。

 午後から夜の時間、中島公園で自分なりに「つなぐ」をテーマに、大変有意義な時を過ごしました。

日本の農業の課題と将来展望

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 北海道経済同友会の新年例会が開催されました。 

 講演のスピーカーには、(社)経済同友会http://www.doyukai.or.jp/・副代表幹事:JFEホールディング(株)代表取締役社長の數土(すど)文夫氏でした。現在、農業改革委員会の委員長を務められていて、昨年7月29日に日本の農業に関して、「国土保全・持続的農業生産・消費者重視への転換――直接支払い制度の導入で三位一体のコメ農業改革を」との表題で提言書を出しました。http://www.doyukai.or.jp/policyproposals/articles/2009/pdf/090729a.pdf

 何故、経済同友会が農業問題への提言なのか、農業を盛り上げる、一「産業」として日本の将来での位置づけを明確にしていく手立てとしての熱意を感じました。このところの国際社会で、日本の凋落を肌で感じている経営者の見識に触れた思いです。ひしひしと危機感が伝わってくる、そしてこの分野の将来において、北海道の優位性も強く示唆していました。

 今の政治の「混乱」の中で、待ったなしに世界は激動しています。農業産出額が毎年8兆円、そこに国・地方合わせて毎年4兆6千億円もの税金を投入している今の日本社会は、異常と言わざるを得ません。そして、この数字すらも、色々積算してごく最近明らかになったというお話を伺い、これまで農業政策の担い手と言われていた「三者懇:生産者(農協)・政治・行政」の責任は大きいですね。

 個人の資格で会員となっている唯一の経済団体として、これからも思い切った提案をしていきたいものだと思います。

『雨はすべてを洗い流す』、上映&トーク

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  昨日は、2010年最初の「メディア・アンビシャス:http://media-am.org/」例会で、会員多数の出席で活発な意見交換も続き、大変内容の濃いひと時でした。

 uhb制作:2009文化庁芸術祭参加ドキュメンタリー作品『雨はすべてを洗い流す』の上映と、ゲストとしてディレクターの後藤一也さんと編集の定居孝行さんにお越し頂き、在宅死の痛みと夫婦・親子の絆の再生を追う姿をリアルに伺うことが出来ました。

メディア・アンビシャス ちらし

メディア・アンビシャス ちらし

  大きな課題を抱える現在の在宅医療、それを怒り告発するというよりも、その中で在宅死を迎える患者さん本人と、それに真摯に向き合う家族の強さ・美しさに焦点を当てたドキュメンタリーです。昨晩の議論にもなっていましたが、11月末に放映された実際の番組とは違いコマーシャル抜きの作品でしたので、より一層ストーリーの連続性が把握できて、新たな感動を与えたようです。以下、意見交換の中から思い出すものを幾つか。

* 医療制度の改定により、末期がんの告知を曖昧にされたままの状態で退院を迫られている多数の患者の存在

* 「在宅死は素晴らしい」はずだったにもかかわらず、現実は「在宅死」は何と厳しい現実か

* 「怒り」では人の気持を変えられない、「悲しさ・美しさ」という方向へ

* 患者本人の人生を受け入れてくれた医師・家族を含めた周囲の人々により、患者の表情が大きく変化していく様子

* 「在宅で看取る意味」、それをガン患者の娘は「親の為に家に帰ってきた」と言った

* 「死と向き合う」、それは家族の絆の深化・進化、「死・痛み・絶望」は、家族・共同体の絆の確認の場

* ドキュメンタリー作成とは、「相手の物語に入っていくプロセス」、すなわち「一緒に紡ぎだす」作業

* 視聴者の想像力・空想力は作者の予想を越えるもの、説明のし過ぎは制作者のおごり

 映画では名画座で再上映とか、DVD化とか、再び見る手立てがあります。テレビ番組では、NHKではアーカイブスとかオンディマンドとかで再度見られますが、民放のドキュメンタリーはそんな手段がありませんね。東京・新宿には吉岡忍さん、森達也さん等が企画する「ドキュメンタリー酒場」という場があるそうです。

 そう言えば2月15日のメディア・アンビシャス例会では、森達也『ドキュメンタリーは嘘をつく』を題材にする予定です。

 お二人のゲストのお話は、私にとっては大変新鮮な内容ばかりで感動致しました。これからもご活躍して下さい。

札幌は、未明からの雪です

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 昨晩からの雪で、札幌の朝は新雪で埋まりました。

 「やっぱり自然の雪です」と言った途端に、木の枝に積もる雪です。モノトーンの世界は、曇りでも日差しを浴びても、そして夜でも輝いています。

白と枝とのコントラスト

白と枝とのコントラスト

白というよりうすい緑色ですね

白というよりうすい緑色ですね

 今日の朝刊各紙は何やら騒々しいですが、今ひとたび深々と降る雪をじっくり眺めていたい心境です。

東京の夜、色は貧富の差かな?

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  東京に出張する機会は度々ありますが、夜のマチの灯りをゆっくり見るときは滅多にありません。寒波に覆われた首都圏で(とは言っても普段札幌に居る私としては、実はそれ程とは感じません)、しばし多様な「光」を眺めていました。

 一つは東京・汐留にそびえる40階を越える高層マンション(億ション?)です。昔、イギリスから中国への返還直前に香港で会議があり、多忙な日程の合間だったのですが夜景を見に行った時に、現地の方が眼下の夜景を見ながら、「青い光の家は貧乏人、赤っぽい光の家はお金持ちです」とおっしゃったのを妙に覚えています、まだ青色発光ダイオード(LED:エルイーディー:Light Emitting Diode)が広く世に出る前だったと思います。

 東京・汐留付近の高層マンションに住んでいる方々は、基本的には皆さん富裕層なのでしょうが、建物を見上げると多様な光の色でした。朝6時半頃にこの付近を歩くと、住民と思われる十数人が昔から続くNHKラジオ体操を前庭で、雨の日は玄関のロビーでそろってやっている光景に出合います。私にとっては、小学校時代に北海道・有珠での臨海学校で、東京都江戸川区の教員時代に林間学校で、毎朝懐かしいラジオ体操第一・第二です。

高層マンションの窓の灯

高層マンションの窓の灯

  もう一つは東京駅八重洲北口のイルミネーションです。札幌大通公園のライトアップを見慣れている私には、クリスマス的年末の雰囲気に何となく違和感があるのです。微妙に違う色合いは意図的なのかどうなのか、いずれにしても喉の・心の渇きは癒してはくれない気がするのですが。

東京駅八重洲北口で

東京駅八重洲北口で

  やはり冬は、自然の「雪」にかないませんね。森林の景色として、枝の黒とそれに付く新雪の白とのコントラストは、日中も夜も何にも代えがたい美しさと暖かさです。

土 × 炎 = ?

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  昨年末12月20日(日)から年明け2月11日(祝)まで、札幌の北海道立近代美術館http://www.aurora-net.or.jp/art/dokinbi/で開催されている表題の展覧会、「つちとほのおで何だろな:http://www.aurora-net.or.jp/art/dokinbi/exhi/special/special_new.html」に行ってきました。

展示会場入り口

展示会場入り口

  「ARCHAIC FANTASY:アルカイック・ファンタジー(古代への憧れ)-現代の陶芸と古代の美」というテーマで、函館市の南茅部郡で出土した土偶(複製)と岡本太郎他の作品のコラボレーションです。

 土偶は北海道初の国宝に指定されて、私も昨年9月訪れた青森から北海道にかけて広がる「縄文文化圏」として昨今ブームとなっています。縄文文化に見られる人間と自然との「共生」は、気候変動や生物多様性といった現代の課題と相まって注目されているのでしょうね。

 今回の企画では、茶器・花器の展示と同時に、「つくって、たたこう、縄文太鼓!」とのスローガンを掲げ、近代美術館と近くの円山小学校とのコラボレーションにより、「土器づくり+革はりと演奏」のワークショップも開かれて、その小学生たちの作品も展示されていました。

縄文太鼓

縄文太鼓

子どもたちの作品群

子どもたちの作品群

 展示の中で私が最も興味深く感じたのは、「高村宜志(たかむら・たかし)作<時空9501>」です。撮影禁止でしたので、パンフレットからの画像によりかなり不鮮明で残念です。

左が全景で右はその一部アップ
左が全景で右はその一部アップ

  古代遺跡・ピラミッド型の外形で、近くに寄ると未来都市みたいなかなり几帳面な建築物群です。所々空間が空いていて、そこが更に立体的な街の姿。更に近くで平面的に見ると、コンピューターの部品・IC基板みたいな模様です。作品解説にもありますが、「古代から未来まで、壮大な時間旅行を楽しめる」感じです。

 「戦後の陶芸は、自由な造形性を求めて、原始・縄文時代の土器や土偶にも創造の源泉を辿った」と学芸員の佐藤幸宏さんはコメントしています。

 時間・空間を超えた「繋がり」を感じる不思議な場でした。

ブラボー!「ユメノナカ」

Posted by 秋山孝二
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  昨年12月に、私の通っていた高校の吹奏楽部定期演奏会が約1000名のお客さんを集めて開催されました。オーソドックスな曲・斬新な編曲・ソロ・アンサンブル、ジョン・レノンとヨーコ・オノでも有名な「ハッピー・クリスマス」、「魔女の宅急便」セレクション等、多彩な曲を伸び伸びと演奏していました。顧問の先生のお話によると、楽器もまだまだ揃っていなくて発展途上の状態とのことでした。秋の高校野球新人戦では連日応援席での演奏だったそうです。試合の方は全道大会決勝では惜しくも敗れて準優勝でしたが、応援の力も貢献したのでしょう。

札幌市民ホールで

札幌市民ホールで

 そしてなんといってもサプライズだったのは、「山﨑葵:やまざきあおい」さんの登場でした。彼女は現役高校1年生、12月6日の「第3回ミュージック・レボリューションhttp://www.yamaha-mf.or.jp/pr-release/200912__3music_revolution.html
」で、オリジナル曲「ユメノナカ」を歌い、全国のアマチュア5409組の頂点に立ったのです、それも「グランプリ」と「特別審査員賞」のダブル受賞でした。この日は2曲を披露しましたが、「ユメノナカ」は私たちフォーク時代の雰囲気にも通じる曲風で、歌詞も切ない程の心象風景が大変率直で素晴らしかったです。歌詞の最初だけですが、こんな感じです。http://www.musicrevolution.jp/japanfinal/music/

 このコンテストは、中島みゆきが「時代http://www.youtube.com/watch?v=p-9QV2L50Ck」を歌ったポプコンの流れを継ぐもので、山﨑さんもプロデビューを目指していると舞台でも語っていました、文武とも素晴らしい後輩に恵まれて、現役は頑張っていますしこれからも楽しみです。札幌生まれとしては、誇り高いお二人です。

COP10、10月に名古屋で開催

Posted by 秋山孝二
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  今年は「国際生物多様性年」であると同時に、10月には名古屋で「生物多様性条約第10回締約国会議:COP10」が開催されます。年明けの新聞各紙を読む限り、今一それへの関心は高まっているとは言えませんが、これから生物多様性についての議論と行動が益々活発になり、また世界の注目が日本に集まる機会となってくれることを期待したものですね。

 今年の「COP10」は着地点ではなく、むしろ「企業と生物多様性」の本格的な活動の出発点と言えるかもしれません。08年に北海道の洞爺湖・札幌で「G8サミット」が開催された時もそうでしたが、これを機会に考えるきっかけになって貰いたいと思います。

 株式会社レスポンスアビリティhttp://www.responseability.jpの足立直樹さんは、これまで企業と生物多様性の保全に対してメッセージを発信し続けています。昨年末からNIKKEI NETへの連載を開始しました。 秋山財団の「ネットワーク形成事業」の一つ、社会企業研究会で第一回のゲストとして興味深い講演をして頂きました。http://www.akiyama-foundation.org/network/tema02.html

 一方、枝廣 淳子さん・小田 理一郎 さん著 (技術評論社)の「企業のためのやさしくわかる『生物多様性』」http://gihyo.jp/book/2009/978-4-7741-4043-8 では、日本の先進的企業の事例も示されています。

 「温暖化」に比べて今一つ理解が難しいテーマなのでしょうか、生物多様性を失うリスクについて、今年は一歩踏み込んだ議論に自分自身も入っていきたいものと思っています。

初詣、何を祈願でしょうか?

Posted by 秋山孝二
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  私にとっては静かな年始です。元旦の初詣、いつものように北海道神宮で祈念をしました。人出は相変わらずでしたが、気のせいか例年に比べてお賽銭の量・金額が少ないような気がしましたが。

2010北海道神宮

2010北海道神宮

 大晦日のNHK紅白歌合戦http://www9.nhk.or.jp/kouhaku/index.htmlは、数日前の過去特集も見ましたが、スーザン・ボイル、矢沢永吉が印象的でした。「大人の歌」というか、素晴らしいですね。今年は60回という節目でもあり、特別な演出だったのでしょう。

 2日から今日までの箱根駅伝(http://www.hakone-ekiden.jp/http://www.ntv.co.jp/hakone/index.html)は、毎年色々なドラマがあって目が離せません。メディアの事前取材、特に走っている選手の出身地・出身高校の表示、それらを支えているチームメイトの紹介、そして「今昔物語」として合間合間に紹介される人を巡るストーリーは、選手たちが必死で繋ぐタスキと相まって、時を越えて継承されていく「伝統」と、それを担う人の営みを感動的に報道してくれます。

 レースの勝敗以上に、ここに至るまでのドラマ的視点は、スポーツ中継を越えてドキュメンタリー番組を見ているようで、毎年手に汗握ります。そう言えば昔は、相撲中継でもそれぞれの力士の人生の深い解説もあったりで、聴き入っていたのを覚えています。最近は相撲でも、野球でも、サッカーでも、ボクシングでも、目の前の勝敗の解説に終始して奥行きがありませんね。解説する方々の見識の違いでしょうか。

さぁ行こう、2010!

Posted by 秋山孝二
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 明けましておめでとうございます。

 新しい方向性が決まり、今年は着実に改革の「実」を積み重ねていく年だと思っています。「さぁ行こう!」というフレーズ、実は遡ること31年程前の東京・小平の体育館です。当時全日本バレーボール女子チームが、世界選手権に向けて合宿をしていて、そこに私は教えている中学校男女バレーボール部員を連れて見学に行きました。試合形式の練習中に、当時のベテラン横山樹里選手が、自分たちのサーブになる度に「さぁ、行こう!」と前向きな掛け声を、若い選手たちに掛けながらコートを走り回っていました。

 見学が終わり江戸川区への長い帰り道、生徒たちと「あの掛け声、前向きでいいよね」と意見が一致し、それ以降この「さぁ、行こう!」はどんなつらい時でも「合言葉」になっていました。終わった悪い結果をただ慰めるのではなく、かといって「ガンバレ、ガンバレ」とやみくもに応援するのでもなく、「一緒にこれからもやって行こうよ」みたいな、私の好きなフレーズとなりました。

 難しい時代ではありますが、身の回りには宝の山がたくさんありますよ。考えることを止めることなく、それらを発掘して、育てて、皆さん、一緒に前へ「さぁ、行きましょう!」ね!