日本の農業の課題と将来展望

Posted By 秋山孝二
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 北海道経済同友会の新年例会が開催されました。 

 講演のスピーカーには、(社)経済同友会http://www.doyukai.or.jp/・副代表幹事:JFEホールディング(株)代表取締役社長の數土(すど)文夫氏でした。現在、農業改革委員会の委員長を務められていて、昨年7月29日に日本の農業に関して、「国土保全・持続的農業生産・消費者重視への転換――直接支払い制度の導入で三位一体のコメ農業改革を」との表題で提言書を出しました。http://www.doyukai.or.jp/policyproposals/articles/2009/pdf/090729a.pdf

 何故、経済同友会が農業問題への提言なのか、農業を盛り上げる、一「産業」として日本の将来での位置づけを明確にしていく手立てとしての熱意を感じました。このところの国際社会で、日本の凋落を肌で感じている経営者の見識に触れた思いです。ひしひしと危機感が伝わってくる、そしてこの分野の将来において、北海道の優位性も強く示唆していました。

 今の政治の「混乱」の中で、待ったなしに世界は激動しています。農業産出額が毎年8兆円、そこに国・地方合わせて毎年4兆6千億円もの税金を投入している今の日本社会は、異常と言わざるを得ません。そして、この数字すらも、色々積算してごく最近明らかになったというお話を伺い、これまで農業政策の担い手と言われていた「三者懇:生産者(農協)・政治・行政」の責任は大きいですね。

 個人の資格で会員となっている唯一の経済団体として、これからも思い切った提案をしていきたいものだと思います。

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