サザン、人質報道に思う

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 新年早々、「長渕剛、サザンへの期待!(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22132」と題して、私は新しい年の新しい空気を吸い込んでスタートしましたが、その後、少し気分の悪い展開を目の当たりにしています。

 まずは、サザンの年末ライブを巡って、所属事務所がお詫び文を出す局面となりました(http://www.amuse.co.jp/saslive2014/)。私がサザンに期待したことは、彼のパフォーマンスに何か政治的、社会的メッセージを感じたからと言うよりも、ライブのステージで一年の振り返りを彼らなりの独特の表現で実に率直に聴衆に語り掛けた、そのミュージシャンとしての強いメッセージ性ゆえでした。文化勲章への冒涜だの反日だの、全く筋違いのバッシング等は、実に下劣な誹謗中傷だと思いますね、ミュージシャンに浴びせる言葉ではありません。サザンの批判的精神に依存して過大評価するのも違和感ですが、何でも反日・不敬というのも、知性のカケラも感じません、そういうお前らはどこに立ち位置があるのか、と。実に窮屈な世の中になっています。

 長渕が3・11の後、宮城の航空自衛隊基地で全国から集まった航空自衛隊員たちを激励したライブ(https://www.youtube.com/watch?v=EMtbGbGLQ2A)も、ミュージシャンとしてあの当時彼ができる最大限のパフォーマンスとして、私は高く評価しています。右でも左でもない、おもねるでも卑屈でもない、ステージに立つミュージシャンとして率直に表現しているその姿に感動するのです。

 それ対して今の日本社会というのはかなり壊れていますね。わずか数十名のヘイトスピーチたちを過大に報道するマスメディア、ソーシャルメディアも病んでいます。匿名性の中に身を潜めて、罵詈雑言のつぶやきとも言えない活字の羅列、いつから日本人はこんなに下劣になってしまったのか、そう思わざるを得ません。

 そんなこんなして1月を過ごしていると、今度は「イスラム国」による日本人・後藤健二さん人質事件です。今現在、まだ解放されてないので、ただただ無事の帰還を祈るばかりですが、この件のマスメディア、ソーシャルメディアの姿勢も醜悪です。新しいニュースがないのに、ただただ時間潰しの如くつないでいるような繰り返し報道、原発事故報道と同じように、状況を解説する「専門家」たち、時には「専門家もどき」もしたり顔で語っています。「あーぁ、また始まった」と感じる昨今です。

 国際社会の今の日本の立ち位置は、従来から言われている「巻き込まれる」状況ではなく、明確に「ターゲット」となっていることを認識しなければなりません。自国の首相が放つメッセージに一市民が外国で影響を受けるという時代、たとえ観光客で滞在しているとしても、「Japan」の名の下に事件・事故に遭遇するリスクを、私たちは覚悟しなければなりません。そんな時代を生きていることをです。

 こちらも今年の年頭に書き留めました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22106)。敢えて繰り返してまた掲載します。

~~~~~~~~~~~~~~内田樹さんのブログから引用

国破れて山河あり。

統治システムが瓦解しようと、経済恐慌が来ようと、通貨が暴落しようと、天変地異やパンデミックに襲われようと、「国破れて」も、山河さえ残っていれば、私たちは国を再興することができる。
私たちたちがいますべき最優先の仕事は「日本の山河」を守ることである。私が「山河」というときには指しているのは海洋や土壌や大気や森林や河川のような自然環境のことだけではない。日本の言語、学術、宗教、技芸、文学、芸能、商習慣、生活文化、さらに具体的には治安のよさや上下水道や交通や通信の安定的な運転やクラフトマンシップや接客サービスや・・・そういったものも含まれる。

~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

彼が言う、「リプレイのためには、その上に立つべき『足場』が要る。その足場のことを私は『山河』と呼んでいるのである。せめて、『ゲームオーバー』の後にも、『リプレイ』できるだけのものを残しておきたい。」、まさに「足場」を残す作業を今、地道に、確かに行っていく時期である、全く同感ですね。

【1月31日に追加した部分】 私も全く同感です

http://www.doi-toshikuni.net/j/column/20150130.html

秋山愛生舘社長室、今も変わらず

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 医薬品卸業の(株)スズケン(http://www.suzuken.co.jp/)愛生舘営業部は、今年5月に桑園地区に引越し予定です。先日、本当に久しぶりに札幌市東区北6条東3丁目札幌卸センター内の営業部を訪問しました。前身の(株)秋山愛生舘本社は、中央区南1条西5丁目を1891(明治24)年から本拠としていましたが、1968(昭和43)年に、札幌市の「卸センター構想」のキーテナントの一つとして、こちらに移ってきました。以来47年、札幌駅北口の立地の変化による今回の移動、感慨深いものがあります。

 1998年4月に(株)秋山愛生舘と(株)スズケンが上場会社同士で合併して以来17年間、五代目社長の私が6年間社長室として使っていた部屋は、そのままの状態で今日まで存続し、隣の旧秋山喜代会長の部屋も、応接室として全く同じ状態で活用して頂いていました。もう随分前のことですが、何か昨日のようにたくさんの想い出が頭の中に浮かび、ここまでの歴史の尊重に心から感謝致します。

昔の私が居た社長室

私が居た社長室の机と応接セット(ヴィッツ社製です)

隣の応接室

隣の応接室

窓際の装飾品も当時のままでした。

 応接室入口右手のコーナーには、愛生舘の歴史のルーツ・大鏡も健在です。

応接室にある伝統の「愛生舘北海道支部」の大鏡

応接室にある伝統の「愛生舘北海道支部」の大鏡

 愛生舘シリーズは、随分ここに書き留めましたね:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%84%9B%E7%94%9F%E8%88%98%E3%81%AE%

 今、医薬品流通を巡る環境は、高齢化社会、慢性疾患の増加等の追い風にもかかわらず、医療機関のジェネリック医薬品へのシフト等で構造的に厳しさを増しています。医薬品の安全・安定供給に果たしてきたこれまでの役割を業界としてもっともっと世の中にアピールして、社会インフラとしての価値を高めて貰いたいものと、業界を離れて13年経ちますが変わらずに思っている私です、スズケンのご活躍を心から期待しています!

「北を語る会」、25周年100回例会!

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 「北を語る会・25周年100回例会」が200名の参加で盛大に開催されました。記念講演は、ノーベル化学賞受賞の北海道大学名誉教授・鈴木章先生でした。昨年は、北大工学部の新研究棟落成記念講演会にもお招き頂き、鈴木章先生の「カップリング・メソッド」をお聞きしました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20265)。

 これまでの「北を語る会」の記載

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%97%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B%E4%BC%9A

当日のプログラム

当日のプログラム

 鈴木章先生は、講演後の質疑応答、懇親会と、この日最後までご出席になり、多くの参加者と親しく懇談しました。私も今回の例会に際して鈴木先生のつなぎ役として、渡会純会長、吉岡潤三幹事長のお心遣いでメインテーブルに座らせて頂きました。

渡会会長と鈴木章先生

渡会会長と鈴木章先生

 この記念すべき例会で、事前に私は懇親会の締めのご挨拶をするようにとのお話があり、開宴前は少々アルコールを自重してと思っていましたが、隣の横路由美子さんと話をするうちにいつもにも増して、赤・白ワイン、日本酒と飲んで顔は真っ赤になっていました。杉田知子さんのバイオリン演奏、ダンディ・フォーの素晴らしい歌声で興奮し、終盤は参加者全員での「知床旅情(https://www.youtube.com/watch?v=kTt4wjqgsdY)」の大合唱で会場は大盛り上がり。

 そして静けさが戻った中での私の締めのご挨拶と乾杯タイム。私は、鈴木章先生が北海道生まれの道産子で、北海道大学一筋での研究によりノーベル賞を受賞されたこと、そして秋山財団がその19年前に研究助成として同じ研究テーマを採択してご支援させて頂いたことを誇りに思うと、ご挨拶の中でお話を致しました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6835)。さらにその日が私の誕生日だったので、言うまいと思っていたのですが、皆さんにお祝いして頂いているようで心から感謝致しますとも付け加え、たくさんの拍手を頂きました、渡会会長、吉岡幹事長ほか、皆さまありがとうございます。

 記憶に残る一日となりました。

「橋本久明賞 2015」 ほか

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 「公益財団法人 北海道演劇財団(http://www.h-paf.ne.jp/)」の付属劇団「札幌座」を応援する「札幌座クラブ」の例会・「シアターZOOサロン」が開催され、今回は第10回「橋本久明賞」と「【Re:Z】大賞」の発表・表彰式が行われました。

今年度受賞の高子さんと札幌座サロン有田代表

今年度受賞の札幌座劇団員・高子未来さんと札幌座クラブ・有田英宗代表:稽古場で

Reゼット賞韓国演劇を受け取る阿部さん

「【Re:Z】大賞」を受け取るシアターZooの阿部雅子さん

 さらに今回は特別ゲストとして、 「演劇シーズン 2015-冬(http://s-e-season.com/)」の5つの公演の一つ、「蟹と彼女と隣の日本人(http://www.h-paf.ne.jp/engeki/45_kani.html)」に客演する韓国からのお二人の役者の方もご参加されました。演劇シーズンの5演目は皆、再演ですが、この芝居も2月の公演がまた新しいチャレンジです。

韓国からの演劇人お二人も

韓国からの客演、チョン・ヨンジュン(劇団青羽)さんとチョ・アラ(フリー)さん

この芝居は:~~~~ HPより

日本語と韓国語が入り乱れる中華料理店で勃発する蟹の脱走劇
ススキノのはずれにある中華料理店でアルバイトの韓国人の若者が店番をしながらスープカレーを煮込んでいると、宅配便の荷物が届く。開けてみると、大きな活きたタラバガニ。しかし彼の不注意からタラバガニが逃げてしまう。日本人と韓国人の若者たちや、店主の中年日本人女性が大騒ぎをしているところへ、怪しげな韓国語を話す日本人の男が、茹でたてのタラバガニを持って現れた・・・。

~~~~~~~ 身近な場面の中、韓国の役者の方々の底力、やり取りの面白さが楽しみです。

 これまでの「演劇シーズンー冬」についてのコメントはこちら:

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15837

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9763

64回目の誕生日

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 今年の私の誕生日は、たくさんの方々からお祝いをして頂きました、ありがとうございます!

 誕生日前日、「公益財団法人 秋山財記念生命科学振興財団(http://www.akiyama-foundation.org/)」の役員会終了後に、事務局員がお祝いをしてくれました。会議の反省とともに、2年後の創立30周年をどう迎えるか、年報創刊号の当時の理事の方々の示唆に富む文章を読み解き、理念をきっちり継承して事業デザインをして参りたいと話し合いました。

久しぶりの誕生祝いのケーキです

久しぶりの誕生祝いのケーキです

 当日昼は、正月には集まれなかった親族が、福井に住む4番目の子の夫婦を除いて一堂に会し、母・孫たちを含めて4世代、総勢15名の昼食会で楽しかったですね。昨年兄が亡くなり、私自身少々気落ちしていた時だけに、次の世代の新たな命の育つ様子を目の当たりにして、こちらが何か活力を貰った気がします。それぞれの個性をすくすく伸ばして、心身共に元気な人間になってもらいたいと、心から祈る日々です。

 これまで、仕事的に他の方の誕生祝いの算段は度々していますが、私自身の誕生日をこれ程盛大に祝ってもらったことは久しぶりでした。今年で満64歳、未だ悩める場面が多いのですが、これからも若い世代と地域の為に、少しでもお力に成れればと気持を新たにした次第です。

「新渡戸稲造記念公園」、補足版

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 公園造成の窓口、「札幌市環境局みどりの推進部(http://www.city.sapporo.jp/ryokuka/shiryo/gaiyou.html」からご提供頂いた公園の写真が届きましたので、補足としてアップします。

公園全景(仲通側から)

公園全景(仲通側から)

メイン入口①

メイン入口①

メイン入口②

メイン入口②

ブロンズ像と銘板

ブロンズ像と説明板

説明板

説明板

記念館予定地

記念館予定地

公園銘板

公園銘板

休憩スペース

休憩スペース

遊具の一つ

遊具の一つ

「新渡戸稲造記念公園」、完成!

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 昨年11月末に、完成間近の「新渡戸稲造記念公園」は(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21820)、12月16日に完成し、今は雪の中で静かに今年春の供用開始を待っています。

 ただ、遊具で遊ぶのを待ちきれない近所の子供たちは、雪の中を公園に漕ぎ入りながら、すでに遊び始めているようです、嬉しいですね。2年前のワークショップで、「冬でも遊べる公園に」との要望が地元のお母さんたちから出ていましたので。雪を頂く公園入口の塀も、風情があって「札幌遠友夜学校」の歴史を彷彿させる雰囲気を醸し出します。

仲通側入り口

仲通側入り口

遊具も設置済み

遊具も設置済み

豊平川側の入り口

豊平川側の入り口、奥に新渡戸ご夫妻記念碑像が移動完了設置

 下の写真の右手に、「札幌遠友夜学校記念館」が来年着工、再来年完成予定で、今、建設寄付金の募集に奔走しています。

アプローチと新渡戸ご夫妻記念碑像

アプローチと新渡戸ご夫妻記念碑像

 記念碑の文面については、私たち市民グループ「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」メンバーが、市役所担当者とやり取りを重ねて、以下のような内容で案内版に刻まれています。

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新渡戸(にとべ)稲造(いなぞう)の精神を受け継ぐ札幌(さっぽろ)遠友(えんゆう)(や)学校(がっこう)跡地(あとち

 この土地は、1894年(明治27年)新渡戸稲造が勤労青少年や晩学者のために開設した男女共学の無料の私設夜間教育施設「札幌遠友夜学校」の跡地です。

 当時札幌農学校の教授であった新渡戸稲造は、妻メリー夫人の実家に引き取られて育った孤児の女性から遺贈された1000ドルをもとに古家付き土地を購入して学校とし、主に札幌農学校(のち北海道大学)の学生たちが無償で教育に当たりました。女子に対する裁縫等の教育は地域の女性たちが協力しました。1944年(昭和19年)に閉校するまでの50年間に数千人が学び、1000人以上もの卒業生を世に送り出しました。

 その後、運営母体の財団法人札幌遠友夜学校から市に無償譲渡されたこの土地に、1964年(昭和39年)札幌市勤労青少年ホームが建設され、1979年(昭和54年)新渡戸稲造博士顕彰会により、札幌出身の彫刻家山内壮夫制作の「新渡戸稲造萬里子両先生顕彰碑」が前庭に建立されました。

 そして、2011年(平成23年)レッツ中央(旧札幌市勤労青少年ホーム)が解体されたことをうけて、2015年(平成27年)地域の交流拠点となり新渡戸稲造の精神を受け継ぐ「新渡戸稲造記念公園」として整備されました。

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 まずは今春から、子供たちの元気な声が聞こえてくる公園として、まさに21世紀の「札幌遠友夜学校」がスタートします!

「食」も芸術なんでしょうね!

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 一つ前のこの欄に歌手による音楽の力に期待すると書きましたが(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22132)、芸術・文化は音楽だけではありません。「食も芸術!」、デザートが運ばれてきて納得しました、ステーキ円山(http://tofu-corporation.co.jp/steak-maruyama/info/)で。

デザート

デザート

この立体感は写真では難しいかな?

この立体感は写真では難しいかな?

長渕剛、サザンへの期待!

Posted by 秋山孝二
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 混沌とした時代に、芸術・文化の力は偉大です。長渕剛(http://www.nagabuchi.or.jp/)、桑田佳祐(http://special.sas-fan.net/special/sas2015/)ほか、それぞれのフィールドで真摯に時代と向き合っていますよね。

湯川れい子と長渕剛との対話

湯川れい子と長渕剛との対話

 今年8月予定、富士の裾野での長渕剛のライブです(http://nagabuchi2015.com/)。

 サザンもすごいですね

* https://www.youtube.com/watch?v=-qRqeSC7sE0

 こちらも何と言ってよいやら・・・・。独特の音感!

* https://www.youtube.com/watch?v=NoqKQRPCII4

* https://www.youtube.com/watch?v=QM646h-5OJc

* https://www.youtube.com/watch?v=77mUtbOq7H8

 何だかんだ言っているだけの学者・評論家よりも、自分のフィールドで企画・表現するアーティストの方が時代に対して真摯な姿勢だと思います。私の立ち位置でも、まずは自分のフィールドで「足場を築く」状況なのでしょうね。

国破れても、山河があれば・・・・

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 年始に当たり、同じような気持で新しい年を迎えている方がいるのだなと、少しの驚きを感じます。

 「内田樹 年頭予言(http://blogos.com/article/102607/」は、今の自分とかなり近い認識、特に、「これから私たちが長期にわたる後退戦を戦うことになるという見通し」に関してです、ネガティブなスタンスではなく、その「覚悟」が必要だとの意味合いで共有できるのです。

~~~~~~~~~~~~~~内田樹さんのブログから引用

国破れて山河あり。

 統治システムが瓦解しようと、経済恐慌が来ようと、通貨が暴落しようと、天変地異やパンデミックに襲われようと、「国破れて」も、山河さえ残っていれば、私たちは国を再興することができる。
私たちたちがいますべき最優先の仕事は「日本の山河」を守ることである。私が「山河」というときには指しているのは海洋や土壌や大気や森林や河川のような自然環境のことだけではない。日本の言語、学術、宗教、技芸、文学、芸能、商習慣、生活文化、さらに具体的には治安のよさや上下水道や交通や通信の安定的な運転やクラフトマンシップや接客サービスや・・・そういったものも含まれる。

~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 彼が言う、「リプレイのためには、その上に立つべき『足場』が要る。その足場のことを私は『山河』と呼んでいるのである。せめて、『ゲームオーバー』の後にも、『リプレイ』できるだけのものを残しておきたい。」、まさに「足場」を残す作業を今、地道に、確かに行っていく時期である、全く同感ですね。

 こちらも年頭に興味深い内容でした: 群衆、群衆心理、群衆の力<https://www.youtube.com/watch?v=sR_MPyUYIbo

 これまで一つひとつ着実に積み重ねてきた「歴史」によって構築された「価値」と言っても良いのかも知れませんが、地域なり底流なりに脈々と存在するものをギリギリながらしっかりと「保守する」、そんなニュアンスでしょうか。戦後70年の日本に住む人間として、戦後教育の下で生きてきた人間としての底力が試される、いつもの年にも増して、強く意識をする年始です。

新しい時代の始まりを感じて

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 年末・年始のまとまった休み、自分のライフスタイル自体は普段とさほど変わりはないつもりですが、周辺もお休みなので自分だけの時間が持てて少し「非日常」かな、と。

 年末の複数のボクシング世界タイトルマッチは興奮しましたね、勝ち負け以上にその試合展開は人生のドラマを観るようでした(http://www.h3.dion.ne.jp/~toomo/html/titlemach.html)。

 特に印象に残ったのは、12月30日の井上尚弥、4度のダウンを奪う衝撃的な2回KO勝ちで2階級制覇を達成、約12年間世界王座に君臨してきた名王者ナルバエス(アルゼンチン)から4度のダウンを奪った試合は、観ていても衝撃と言えるほどの鮮やかさでした。

https://www.youtube.com/watch?v=BMN1poI9SkI

 年が明けて恒例の「箱根駅伝」も91回を迎え(http://www.hakone-ekiden.jp/)、今年は青山学院のぶっちぎりの総合優勝、選手一人一人の表情が明るく、自分で考えながら走ることを「組み立てている」、そんな感じを受けました。

 今年のチームの特徴が公式サイトで紹介されています。故障を減らすために専属のトレーナーを増員してケアに努めた結果も出たようです。そう言えば、他校では、ケガで多くの有力選手が出場できなかったり、無理して走って途中で失速といった場面もありました。選手の意志を尊重といった無責任なトレーニング環境、精神論だけで乗り越えようとするチームの雰囲気、気を付けなければ選手を使い捨てにしてしまいます。マスメディアも、ことさらドラマチックにこういったアクシデントを取り上げてはいけませんね。

~~~~~~~~~~~~~~~ 公式HPから青山学院チームの欄

全体的な走力が格段と上がっています(自己ベストもほとんどの選手が更新)。
年間を通して故障者が少なかったのが一因だと思います。
また競技レベルに関わらず、一人一人が強くなる為に陸上と向き合い、自分に何が必要か、足りないか考えて練習、生活してくれています。
強くなりたいという想いや、自主性が高まったと感じています。

~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 特に7区の小椋裕介くんは、札幌山の手高校出身でもあり、以前から注目していましたが(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18860)、今年の走りはさらに磨きが掛かっていて綺麗で、見事区間賞を獲りました。走り終えてのインタビューの受け答えも落ち着いていて知性を感じて嬉しかったです。そして、優勝が決まった後の原晋(はらすすむ)監督(47)の談話も素晴らしかったですね、「こんなに選手が力を持っているとは思わなかった」、「箱根駅伝もビジネスも一緒です!」と。今日の新聞朝刊を読むと、サラリーマン出身で箱根駅伝の経験はないとのこと。テレビから伝わる伝統校監督の車からの罵声にも聞こえる叱咤激励とは対照的な選手への眼差し、何か従来の体育会系とは違った新しい選手育成法を感じて心地よかったです。

 他にも年末・年始にはラグビー、サッカー等数多くのスポーツで熱戦が繰り広げられていました。総じて、新しい時代の始まりを私は強く感じ、それは新しい担い手によって成し遂げられていることに、社会を変える大きなヒントを得たように思います。そうです、新たな時代を創るのは「新しい担い手」、ですね!

2015年、敗戦から70年の節目

Posted by 秋山孝二
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 新年明けましておめでとうございます、皆さまに於かれては如何お迎えでしょうか。元旦の札幌は、気温は低めながら陽射しを浴びての穏やかなスタートです。

 今年は、1945年の敗戦から70年の節目を迎え、一層「戦争をしない国づくり」に正面から向き合う重要な年となりそうです。今の政治状況では、国際社会の私たちの立ち位置は、政治に期待するどころか火種ばかりを振りまいて全く信頼ができません。むしろ、これまでに培ってきた民間企業・市民同志による信頼と実績に基づいた関係性を大切にしていきたいものです。

 そして、もう一つ、宮内庁には頑張ってもらいたいですね。今朝の報道の天皇陛下のメッセージも、今年の冒頭のご挨拶としては素晴らしく時機を得たものだと思います(http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/583555.html)。

宮内庁HPより~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

天皇陛下のご感想

平成27年

 昨年は大雪や大雨,さらに御嶽山の噴火による災害で多くの人命が失われ,家族や住む家をなくした人々の気持ちを察しています。また,東日本大震災からは4度目の冬になり,放射能汚染により,かつて住んだ土地に戻れずにいる人々や仮設住宅で厳しい冬を過ごす人々もいまだ多いことも案じられます。昨今の状況を思う時,それぞれの地域で人々が防災に関心を寄せ,地域を守っていくことが,いかに重要かということを感じています。

 本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。

 この1年が,我が国の人々,そして世界の人々にとり,幸せな年となることを心より祈ります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ HP からの引用おわり

 私的には、今年は「札幌遠友夜学校記念館」建設に向けた資金集めの正念場、夜学校の理念を今の時代的な解釈を加えてどんな事業を展開していきたいのかを含めて、幅広く広報活動にまい進して参りたいと思っています。そして、昨年から新たに引き受けた(公財)北海道演劇財団と(一財)北海道札幌南高等学校林の理事長を含めて、従来の諸団体の理事長等の任に恥じないように誠心誠意頑張って参り所存です。

* (公財)北海道演劇財団 http://www.h-paf.ne.jp/kouhou-39.pdf

* (一財)北海道札幌南高等学校林 http://www.rikka-forest.jp/

 今年も札幌の地下歩行空間には、高校の後輩たちによる力強い書が公開されています。

札南高・書道部による今年の干支「羊」です!

札南高・書道部による今年の干支「羊」です!

 今年も宜しくお付き合い下さい!!