映画二作品 & 演劇二作品 +1

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 芸術の秋、活動の秋でしょうか、多くのイベントが屋外・室内で目白押しの9月、自分なりに忙しいのですが、映画・演劇には時間を見ては足を運ぶ日々でした。

 「黄色い星の子供たち:http://kiiroihoshi-movie.com/pc/」、「一枚のハガキ:http://www.ichimai-no-hagaki.jp/」、ともに話題作でした。「黄色い・・」は、ナチス占領下フランスの隠された事実の映画化、「フランス国民は多くのユダヤ人を匿った」とギリギリの表現でのフランスの誇り(?)、「隠された事実」の公開に、70年の歳月を必要としたということでしょうか。「一枚のハガキ」は、「新藤兼人監督の映画人生最後にして最高の傑作」と宣伝されていましたが少々がっかり(?)、何となく場面・場面が唐突な感じでした。

「黄色い星の子供たち」&「一枚のハガキ」

「黄色い星の子供たち」&「一枚のハガキ」

 

 一方、演劇でも熱演が続いています。劇団「フライングステージ:http://www.flyingstage.com/top.html」の「ハッピー・ジャーニー:http://www.flyingstage.com/happyjourney.html」、「弦巻楽団:http://tsurumaki-gakudan.com/」の「♯15ラブレス:http://tgakudan.blog98.fc2.com/blog-entry-638.html」は、面白かったです。「ハッピー・・・」は、札幌で開催された「第15回レインボーマーチさっぽろ:http://www.rainbowmarch.org/」と期を同じくしての上演でした。丁寧な作品への仕上げに好感が持てましたし、母親の青函連絡船あたりのセリフは、私も一挙に40年前に時代をさかのぼりました。

「ハッピー・ジャーニー」&「弦巻楽団」

「ハッピー・ジャーニー」&「ラブレス」

 

 もう一つ映画一本、「未来を生きる君たちへ:http://www.mirai-ikiru.jp/」は、感動しました。子供二人の表情・演技が実に素晴らしく、ストーリーが進展していくにつれての心境の変化を見事に表現していましたし、「暴力と非暴力」、「夫婦間の感情」等、様々なテーマが織りなす微妙な感情の揺れが理解出来ました。

 朝晩、すっかり気温が下がっている札幌です。真っ青な空を見ながら、今年も秋の到来を感じる昨今です。

新渡戸・南原賞授賞式2011

Posted by 秋山孝二
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 秋山財団の褒賞事業「新渡戸・南原賞:http://www.akiyama-foundation.org/nitobe/」授賞式が、今年も東京神田・学士会館(http://www.gakushikaikan.co.jp/)で開催されました。これまでこの欄に、何回かご紹介しています。
 
 今年の受賞者は、

三谷太一郎さん(左)と北城恪太郎さん(右)へ花束贈呈

三谷太一郎さん(左)と北城恪太郎さん(右)へ花束贈呈

 授賞式の冒頭で、新渡戸・南原基金の鴨下重彦(http://jura.jp/leuko1/disease/leuko/ldfj/article/kamosita.htm)代表がご挨拶を致しました。 

新渡戸・南原基金代表の鴨下重彦先生

新渡戸・南原基金代表の鴨下重彦先生

 式典後の祝賀懇親会は、100名を越す参加者で盛況でした。ご来賓のトップバッター、内閣府・公益認定等委員会(https://www.koeki-info.go.jp/pictis_portal/koeki/pictis_portal/common/portal.html)の委員長としてご活躍の池田守男(http://www.youtube.com/watch?v=CiamAus_ftQ)さんがご挨拶をされました。「民が担う新しい公共」として、秋山財団の事業を高く評価して頂きました。 

来賓祝辞:池田守男さん(資生堂相談役)

来賓祝辞:池田守男さん(資生堂相談役)

  続いて、日本学術会議(http://www.scj.go.jp/)会長の廣渡(ひろわたり)清吾さんのご挨拶は特に印象的で、「3・11以降、科学者はこれまで市民・社会にどんな貢献をしてきたのかを、厳しく問い直す日々である」とのお言葉でした。文科系として初めての会長就任と、会場でどなたかから伺いました。

乾杯:広渡清吾さん(日本学術会議会長)

乾杯:廣渡清吾さん(日本学術会議会長)

  テレビでもお馴染みの御厨(みくりや)貴(http://www.mikuriya.rcast.u-tokyo.ac.jp/int/index.html)さんは、今回受賞された三谷太一郎先生の門下生で、学生時代に緊張して先生と向き合っていた様子をご披露されていました。

来賓祝辞:御厨(みくりや)貴さん(東京大学教授)

来賓祝辞:御厨貴さん(東京大学教授)

 授賞式のご来賓挨拶の中で、「新渡戸稲造先生、南原繁先生は、『教養』というのは『共感力』と理解していたのではないか」とのフレーズがありました、3・11以降に益々心に残ります。

 秋山財団として、9月14日開催の講演会・贈呈式、先日の授賞式と、二つの大きな行事が終了した今、私は少しホッとしています。特に今年は設立25年目の節目であり、これまでにこの財団活動に絶大なご支援を頂いた全ての方々に、心から御礼を申し上げたい気持でいっぱいです、ありがとうございました。

 25年間を振り返ると、年を経るごとにその価値の蓄積を実感します。「地道な継続の力」、世の中が激変しても変わらない「理念」とか「哲学」、当初から関わった者として、あらためて「高い志」を大切にしたい、そう思います。皆さま、今後とも宜しくお願い致します!!

“脱原発社会は可能だ”

Posted by 秋山孝二
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PARC(http://www.parc-jp.org/)主催のフォーラム「脱原発社会は可能だ:http://www.parc-jp.org/freeschool/event/110923.html」が開催されました。

 第一部:小出裕章さんの基調講演(http://www.ustream.tv/recorded/17446156

 第二部:パネルディスカッション(http://www.ustream.tv/recorded/17448379

小出裕章先生の講演

第一部;小出裕章先生の講演

4名のパネルディスカッション

第二部:4名のパネルディスカッション

明峯哲夫さんと小出裕章さん

明峯哲夫さんと小出裕章さん

 400名近い方々で満席の法政大学会場でした。パネラーは4名。城南信用金庫(http://www.jsbank.co.jp/profile/houshin.html)理事長の吉原毅さんは、「お金は麻薬!」とおっしゃっていました、企業経営者として勇気ある発言の数々です。纐纈(はなぶさ)あや(http://amanakuni.net/Namaenonai-shinbun/Namae158hanabusa.html)さんは、映画「祝(ほうり)の島:http://www.cinemajournal.net/special/2010/hourinoshima/」の監督です。明峯哲夫さんはもう何回もこの欄でもご紹介しています(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%98%8E%E5%B3%AF%E5%93%B2%E5%A4%AB)。小出裕章さんも3・11以降、一層有名になりました。

 原発事故後の社会は、エネルギー分野だけではなく、20世紀後半の都市と農村との関係、食の自給問題等、現代の日本社会の多くの課題を浮き彫りにしました。そして、個々人の頭をフル回転させて、時代を構想する力で切り拓いていくたくましさが必要とされています、一時の熱狂だけではなくですね。

 北海道ではこんな具体的取り組み「エネルギー・チェンジ100:HP(http://www.enechan100.com/blog/)」がスタート、多くの方の宣言も掲載されました、私の宣言はこちら(http://www.enechan100.com/blog/?p=382)。

明峯哲夫さんの「東京日記」より

Posted by 秋山孝二
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 明峯哲夫(http://www.yuki-hajimeru.or.jp/column_5_01.html)さんは、秋山財団の評議員としてご指導を頂いています。震災直後から、ドイツ語サイトで、貴重な日記を送信し続けました。以下、ご本人の承諾を得て、その抜粋を書き留めます。

 

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「東京日記」2011316 411日    明峯哲夫                       

 

以下の文章は、311震災直後ドイツの友人から依頼され、毎日彼の下に書き送ったものである。友人は私と同世代の反原発・自給自足運動家で、小さな村の村長を務めている。私の文章は彼の翻訳により、「Das Tokio-Tagebuch (東京日記)」として彼のサイト(http://www.tacheles-regional.de/)に掲載されている。東日本大震災の一つの「記録」としてお読みいただければ幸いである。

 

326日号 「暗闇」

 

太陽が没する。あたりに暗闇が広がる。太古の人々にとって暗闇は当たり前だった。彼らには物が見えなくなる恐怖はなかったろう。彼らが暗闇を恐れたとしたら、それは夜行性の動物から襲われることだったろうか。人が火を発見したのは、暗闇でも物を見たいからではなく、火の力で野獣を遠ざけるためだったかもしれない。

 しかし現代人が暗闇を恐れるのは、野獣に襲われるためではむろんない。物が見えないことそのものを恐れているからだ。こうして現代人は明るさを求めて「火」を次々と進化させ、ついには「原子の火」を弄ぶまでになった。

 なんでも明瞭に見えなければ気が済まぬ現代人は、すべてのことを明晰に理解しなければ気が済まない。現代人が恐れるのは野獣ではなく、「暗愚=無知」である。こうして徹底した明晰さを求める人間は「科学」をひたすら発展させ、その科学が「原子の火」を生んだ。

 今は夜。我が町は「計画停電」のさなかにある。私は小さなろうそくの灯をたよりに、こうして文を紡いでいる。「原子の火」に依存しないくらしは「暗闇」を恐れないことを意味するはず。つまり「無知」であることを恐れないことだ。人間の眼は「暗闇」に慣れる。暗闇の中でこそ人の直感は研ぎ澄まされ、物の気配を正しく見分けることができる。とすれば人は「無知」であればこそ、実は事の真実を見抜くことができるはずではないか、などと・・・。

 おっと、電灯が点いた。思わずほっとする。私も紛れもない現代人である。

 

 

42日号「消えない火」

 

 用事があり、東京湾岸を電車で千葉まで行ってきた。湾岸は高い煙突が林立する石油化学コンビナートが何十キロと続いている。東電の火力発電所も5基ここにある。幸い東京湾岸は津波の被害はなかった。しかし地震直後この一角にある石油製油所で配管から漏れ出した天然ガス(ブタン)が引火、ガスタンクが次々と爆発炎上した。一時は上空800メートルまで炎が上がり、一帯は真黒な煙に包まれたという。火災は延々と続き、ガスが燃え尽きた10日後にようやく鎮火した。電車の車窓から遠くに見たコンビナートは、今は平静を保っているようだ。

 3月30日、東電会長は地震後初めての記者会見で、福島第一原発1~4号基は廃炉にすると述べた。冷却機能が回復した56号基については言明しなかったが、政府のスポークスマンはこれらも廃炉にすべきとの見解を示している。

 廃炉にするには、まず稼働中の原子炉を冷温停止状態にしなければならない。冷却装置が動けばこれは12日で完了するというが、現在もなお冷却装置は動いていない。冷温停止した核燃料を安定させるには、さらに34年冷却プールで冷やし続けなければならない。さらに施設や原子炉を解体しそこを完全な更地にするには20年、30年の歳月が必要という。しかしそれでもどこかに移され保管される使用済み核燃料は、さらに長期間放射線を放出し続ける。プルトニウムの半減期は24000年、ウランは162000年。

 化石燃料の火は燃え尽きれば、鎮火する。しかし原子の火は半永久的に消えることがないのである。

 

 

410日号「希望」

 

 あの日。

火の見櫓(やぐら)で半鐘(はんしょう)を鳴らし続けながら、津波に呑みこまれた消防団の男性。「逃げて!」と防災無線放送で住民たちに叫びながら、濁流に姿を消した町役場の若い女性職員・・・。

そしてそれから続く日々の中。

町の再生は原発の復旧からと、避難先から危険な現場に戻ってきた若い原発労働者。人々から日用品を途切れさせまいと、店を守り続ける自主避難地区の店主。従業員たちの給料を支払おうと、金策に走り回る被災した小さな工場の経営者。原発から近い町で、診療を続ける医師と看護師。避難場所でゴミの分別を呼び掛ける男性。村に留まり、牛の世話に余念のない避難区域の農民。自らも被災し、家族を失いながらも不眠不休で奔走する役場の職員。救援にやってきた若いアメリカの兵士に、何度も頭を下げながら手にした一枚の米菓を差し出す老婆。そしていつ終わるとも分からぬ仮の生活に、取り乱すことなく耐える無数の被災者たち・・・。 

被害の全容が未だ杳(よう)として不明のこの大災害。しかし勤勉で、責任感が強く、礼儀正しく、律義(りちぎ)、こうした人々が健在である限り、この国には確かな希望がある。

明日で被災1か月。

それでもまた明日、種をまこう。

 

 

411日号 「天国はいらない、故郷を与えよ」

 

 「種(たね)を蒔くな、収穫するな、食べるな、出荷するな、・・・そこに住むな」。これらは「故郷」に生きる人々への「国家」による迫害である。「国家」の武器は「数値」だ。大気、土、水、海、農産物、魚介類、飲用水などなどの汚染・・・。○○シーベルト、××ベクレムという数値が踊る度に、「故郷」に生きる人々は惑い、追いつめられていく。「原発」はこうして「故郷」を破壊した。科学の粋を集め、権力の限りを尽くしその「原発」を作ったのは、他ならぬ「国家」だ。

 首都・東京。光溢れるこの都は人々を魅了する「天国」か。「天国」は「原発」により支えられている。「原発」の喪失は「天国」から光を奪った。今「天国」は深い闇の中に沈む。

「故郷」を追われた人々はどこへ向かうのか。「天国」を失った人々はどこへ彷徨(さまよ)い出るのか。人々の安住の地はいずこか。

 

「天国はいらない、故郷を与えよ」(セルゲイ・エセーニン)

 

(「東京日記」はひとまず本号をもって、ページを閉じます。お読みいただいた方々、そして私に執筆の機会を与え、翻訳の労を惜しまなかったRichard Pestemer君に、あらためて感謝を捧げます。またの機会に。)

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福祉フォーラム、「共に生きる」

Posted by 秋山孝二
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 社会福祉法人ノマド福祉会(http://www.nomad-haru.com/)、社会福祉法人はるにれの里(http://www.harunire.or.jp/)が中心となっての実行委員会主催、福祉フォーラム「共に生きる~地域と共にある福祉をめざして~:http://www.haot.jp/wp/wp-content/uploads/2011/08/f92b1250a4748357d0b8b612713d4ff01.pdfが、満席の聴衆で大盛況でした。

福祉フォーラム

福祉フォーラム「共に生きる」

 第一部の基調講演は、内閣官房社会福祉改革担当室長の中村秀一さんが、「社会保障制度の将来ビジョンを考える~介護・医療・年金・障害者福祉は~」と題してお話をされました。

 第二部のシンポジウムは、「地域と共にある福祉とは ~福祉の実践を通してめざすもの~」のテーマで、素晴らしい実践報告が3名のパネラーからなされました。

1.精神保健福祉分野:向谷地 生良 さん(北海道医療大学教授 社会福祉法人べてるの家:http://urakawa-bethel.or.jp/ 理事)

2.自閉症&知的障がい者福祉分野:木村 昭一 さん(社会福祉法人はるにれの里 統括施設長)

3.高齢者福祉分野:油谷 香織 さん(社会福祉法人 ノマド福祉会 統括施設長)

現場からの報告&意見交換会

現場からの報告&意見交換会

 縦割り行政からの視座ではなく、地域から「共に生きる」福祉を考えると、三つのの概念はほぼ同じであることに気づきます。すなわち、「当事者」が主役であり、福祉研究も「当事者研究」をベースにまちづくりを推進すること、今、「きずな社会」があらためて求められていること、3・11以降の被災者支援「絆社会」の再評価こそ、長い間障がい者が求め続けてきたものであること等です。

 「やり過ぎない支援」、「世代間交流の意義」、「世界的流れ、心の病は薬物依存から自己治療へ」、「生きづらさの共有」等、「当事者研究」のキーワードが満載でした。

 「総合的な福祉」、「地域と共に生きる福祉」をテーマに、定期的な全国大会開催に向けて、また一歩進んでいくエネルギーも披露されました、新しい時代が確かに始まっています。

北の映像ミュージアム、ほか

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 「多彩なイベント」とつい先日書きましたが(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9906)、今年100周年を迎える大通公園(http://www.city.sapporo.jp/ryokuka/top/odori100/index.html)及び周辺では、まだまだ続いています。

 私も一会員のNPO法人「北の映像ミュージアム:http://kitanoeizou.net/modules/official/index.php/main/top.html」の常設展示場が先日オープンしました。(株)セイコーマート(http://www.seicomart.co.jp/company/index.html)は、道内1000店舗開店の記念事業として、このプロジェクトに2000万円の協賛とのことでした、グッド・センスですね。

「北の映像ミュージアム」、テープカット

「北の映像ミュージアム」、テープカット

 テープカットされたお一人に、社長の丸谷智保さんもご出席でした。彼は、30年程前、北海道拓殖銀行光星支店にいらっしゃって、当時私が(株)秋山愛生舘の経理部長だった時の担当者でした、素晴らしく優秀でしたね。何回か一緒に食事をしたりして、十勝の池田町町長だったお父様が、「十勝ワイン:http://www.tokachi-wine.com/」を育てあげた過程をお伺いしたりしました。その後、ニューヨーク支店勤務の時は、9・11で崩壊したあの「ワールドトレードセンター」の高層レストランで、当時の確か後藤支店長と3人でお食事をご馳走になったのを覚えています。その他、たくさんの想い出も尽きません。彼の誠実な人柄、堂々たるビジネススタイル、久しぶりにお会いしても全く変わっていなくて、嬉しかったです。頑張って下さい、丸谷社長!

 「さっぽろ芸文館」一階でのテープカットに続き、中央区南2条西5丁目で、映画「大地の侍:http://www.touhoku.com/0a-02-iwadeyama.htm」、「喜びも悲しみも幾歳月:http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD8380/」が上映されました。満席の映画館、前から5番目席で観るのも久しぶりでしたね。 「大地の侍」では、大友柳太朗、高千穂ひづる、杉村春子、宮口精二ほか、「喜びも悲しみも幾歳月」では、佐田啓二、高峰秀子、懐かしくもあり風格に感動したり、思いは様々でした。

 一方大通公園では、「さっぽろオータムフェスト2011:http://www.sapporo-autumnfest.jp/」は、10月2日まで開催中。朝早くからたくさんのお客さんで賑わっていました!

さっぽろオータムフェスト2011

さっぽろオータムフェスト2011

朝から大変な賑わいです!

朝から大変な賑わいです!

 映画「大地の侍」を観ていて、何か3・11以降の福島県の皆さんと重なって、大地の意味する「重さ」を痛感しました。「面積」としてだけの土地ではなく、「文化」、「誇り」として、生きる「拠りどころ」としての心の支えが、「大地」なのでしょうね。

「さよなら原発集会」、過去最大規模

Posted by 秋山孝二
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 「http://www.youtube.com/watch?v=k5Q5cRWpQaU

 「民の力」を、なめちゃいけませんよ!

 何もコメントする必要はありません、これだけの人が集まった事実、それを報道しない全国紙・マスメディア、その事実、しっかり両目を大きく開けて見つめなければなりません。海外の報道はこちらに一覧です(http://togetter.com/li/190288)。

 動画の36分30秒過ぎからの「福島ハイロアクション」武藤類子さんのアピールは心に沁み入ります

 「明治公園に6万人」、反射的に思い出しました、1969年6月15日の集会を。

 札幌の会社では、こんな垂れ幕も現れました、3・11以降、確かに時代は変わってきています。

企業も意志を明確にし始めました

企業も意志を明確にし始めました

秋山財団、<25周年記念>

Posted by 秋山孝二
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 「公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団(http://www.akiyama-foundation.org/)<25周年記念>講演会・贈呈式」が先日開催されました。毎年9月に行われていますが、今年は設立25周年記念の節目となりました。当日、私自身は写真をとる暇がなく、リアルな現場の模様をお伝えできないのが残念ですが、後日HPにアップ出来ると思いますので、そちらでご覧いただけると嬉しいです。

 テレビ・ラジオ・新聞でもお馴染みの北海道出身・寺島実郎(http://terashima-bunko.com/)さんの講演会には、約300人の聴衆が参加し、熱心に聞き入っていました。

 最近の寺島実郎さんは、2011年5月10日に親鸞聖人750回忌講演会で「今を生きる親鸞」の題でご講演、ご存知のように、親鸞は浄土真宗の開祖であり、50年前の700回忌の講演会演者が鈴木大拙(禅文化・仏教学者:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%88%B4%E6%9C%A8%E5%A4%A7%E6%8B%99)で、寺島氏は現在、鈴木大拙の鎌倉・松ヶ岡文庫(http://matsugaoka-bunko.com/ja/index.html)の理事も務めていて、不思議なご縁を感じます。

 またそれに先立つ2007年8月4日には、90年の節目の高野山大学(http://www.koyasan-u.ac.jp/)夏季講座、で、「現代に生きる空海――経済人の視点から学ぶべきこと」と題してご講演、これまでにこの場では、新渡戸稲造、司馬遼太郎等の方々もお話をされています。

 さらに、直近で発売された月刊誌「世界:http://www.iwanami.co.jp/sekai/」10月号では、連載「脳力のレッスン」で、自らこの10年のご自分の発言を検証・総括されています。 

講演会パンフ:今年は25周年記念として演者に寺島実郎氏

講演会パンフ:今年は25周年記念として演者に寺島実郎氏

 その後に、受賞者、来賓、財団関係者が出席して、贈呈式が行われました(http://www.akiyama-foundation.org/what/index.php?year=2011&mon=06&day=30#36)。

来賓として北大・佐伯総長、財団賞受賞者・浅香正博先生

来賓として北大・佐伯浩総長、財団賞受賞者・浅香正博先生

 冒頭の私の挨拶で、財団の現況をお越し頂いたみなさんにご報告しました~~~~~以下、引用です。

1つ目は、一昨年12月から、「公益財団法人」という法人格として、順調に活動を始めており、つい先日は北海道庁担当者による最初の監査も終了しました。「民が担う新しい公共」として、確実に財政基盤を固めつつ、なお一層311以降の北海道の将来に向けて貢献する決意を新たにしています。

 

2つ目は冒頭にも申し上げましたが、今年、秋山財団設立25周年を迎えるにあたり、昨年度から「記念事業」を推進しています。昨年の片桐一男先生の記念講演会はその第一弾であり、この財団の原点であります「『愛生舘事業』の志」を再度確認する意図で開催致しました。今年は、それをまとめた「ブックレット」の発刊、資料・書籍の収集・調査研究の継続、そして今年7月には片桐先生による5日間連続の「古文書講座」を開催して、広く本州からも含めて多くの市民のご参加を頂きました。

 

3つ目は「コラボレーション」、「ネットワーク」の視座、拡がりへの期待です。いわゆる研究分野での「アウトリーチ活動」であり、市民活動分野での「コラボレーション」です。たとえば、昨年財団賞を受賞された上田宏先生は、今年の札幌でご自身が主宰する国際学会で「市民講座」を開催されました。市民活動助成では、当財団と前田一歩園財団さんとの共同で報告会を開催し、その模様をustreamでライブ・録画配信して多くの方々と共有しました。また、研究助成の募集要項には、「アウトリーチ活動」の要望を書き込みました。これから益々、ソーシャルメディア等も駆使した研究者と一般市民とのコラボレーションが、成熟した市民社会の醸成に寄与すると信じています。http://www.akiyama-foundation.org/what/index.php?year=2011&mon=07&day=01#37

 

4つ目は、今検討中のものですが、財団と助成受領者・団体との「パートナーシップの形成」です。今年度中に、「秋山財団の未来像2011」を策定し、助成受領者には論文掲載等の機会提供支援、受領団体とは密接な活動報告とアドバイス等、インターネットのホームページも駆使して、共に進化していく財団でありたいと思っています。

 

以上ご報告しました様に、当財団は一歩一歩ではありますが、皆さま方の率直なご意見・ご提言に耳を傾け、25周年を節目として、財団の初心である「生命科学(いのち)の視座」を忘れることなく、着実に前進して参りたいと思っています。

 贈呈式後の懇親会にも多数ご参加を頂き、多くの交流が図られたようで良かったです。年に一度の財団としてのメインイベントが大盛況で終了し、また来年からワンランク上のステージで少しでもお役に立ちたいと気持を新たに致しました。

 なお、「新渡戸・南原賞:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35」の受賞式は、9月26日に東京神田・学士会館で開催予定です。昨年の様子はこの欄にも書き留めました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6170)。東京でも新たな出会いがあることを楽しみにしています。

 これまで秋山財団を応援して頂いた皆さまに、心から御礼申し上げます。今後とも宜しくご指導をお願い致します。

未来を壊さないエネルギーのはなし

Posted by 秋山孝二
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  田中優さんの講演会「未来を壊さないエネルギーのはなし」が、200名の参加で大盛況でした。副題は、「~考えてみませんか?未来を照らす「あたらしいエネルギー」のつくり方、つかい方~」です。

■□■□◆◇◆◇■□■□◆◇◆◇■□■□◆◇◆◇
   “持 続 す る 志”    <優さんメルマガ:http://tanakayu.blogspot.com/

全国を飛び回る田中優さん

全国を飛び回る田中優さん

 講演の様子はこちらから:

 * 第1部(講演・約時間)⇒http://ow.ly/6sA3N

 * 第2部(質疑応答)⇒http://ow.ly/6sA4X

或いは

 * 第1部(講演)⇒
http://www.facebook.com/l/nAQDdlSNLAQA_PdQt4qSfbGvN4asU9Udfvsi8r5smADG4zQ/ow.ly/6sA3N 

 * 第2部(質疑応答)⇒
http://www.facebook.com/l/1AQCJou9kAQB7d57NI8rW2CPO3e-Pm8Ev2I3k3j5HceUUkQ/ow.ly/6sA4X

 

 講演内容は是非録画をご覧ください、あっという間の2時間で、たくさんの今後へのヒントを頂きました。たとえば、これまでの原子力政策に関して、どうして巨大施設が建設され続けるか、どうしてプロパガンダが継続できるか、推進する構図を端的に指摘されていました。1)メディア、2)金融機関、3)大手建設会社(ゼネコン)、4)政治家、5)地元知事(「政策協定」締結当事者)の各権益として、です。

 誰が電気を消費しているのか?なぜ事業者はピーク時をつくるのか?市民の希望はなぜ通じないか?等について、次々と明解なお答えでした!!

 「スマートグリッド」のキーワードは: 省エネ製品、バッテリー、電気自動車、自然エネルギー、IT

 北海道の<コ・ジェネ>における比較優位性が多いにある、運動の広がりを創り出していく視点から、たくさんのメッセージでした。それも、彼のこの間の地道な活動を総括しての絞り出すようなお話で、かつ分かりやすくて素晴らしかったです。「エネルギー」に集中してのお話、昨今ともすると放射能汚染関連で満載となる講演を、今の北海道的課題に置き換えての2時間のお話と質疑応答、大変中身の濃い時間でした。

 3・11以降の「エネルギー」チェンジは、「食の安心・安全」と同じように、私たち一人一人の問題であり、国とか専門家とか電力会社にお任せでは危ういですね、顧客として、今を生きる日本国民として、放射能汚染ではそれこそ世界に対しての責任も持たなければなりません。今、議論を深めて、声を挙げずにいつやるのでしょうか!!!

国際微生物学連合(IUMS)2011会議

Posted by 秋山孝二
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 9月の札幌は、多くのイベント・会議が目白押しです。「国際微生物学協会連合(http://www.congre.co.jp/iums2011sapporo/index.html)2011大会」が、先日札幌で開催され、海外からも含めて4000人の参加者で盛況でした。日本では大阪での後、21年ぶりに札幌で開かれました。今回の札幌大会の大会長・冨田房男先生は、平成14年度の秋山財団・財団賞(http://www.akiyama-foundation.org/history1/)を受賞されています。

札幌コンベンションホール入口で:日本で21年ぶり、札幌では初めての開催

札幌コンベンションセンター入口で:札幌では初めての開催

 私は、二つの公開プログラム(http://www.conventionsapporo.jp/j/meeting/outreach/images/iums.pdf」)に参加しました。

 一つは公開講座:「高峰譲吉――北里柴三郎」で、 高峰譲吉(http://www.npo-takamine.org/)と北里柴三郎(http://www.kitasato.ac.jp/kinen-shitsu/)について、海外の研究者を含めて、多角的な人物像を紹介していました。

市民公開講座(1)

市民公開講座(1)

ワシントンのさくら、日米協会設立の経緯など

ワシントンのさくら、日米協会設立の経緯など

  高峰譲吉は、タカジアスターゼ、アドレナリン、ワシントンの桜、日米協会、三共(株)の初代社長等、大変幅広い分野での活躍で大きな足跡を残しました。

 もう一つは、市民公開講座:「限りなく広がる微生物の世界:後援(NBRC:http://www.nbrc.nite.go.jp/)」で、別府輝彦(http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/hakko/history.html)先生、喜田宏(http://www.hokudai.ac.jp/bureau/news/jihou/jihou0506/615_02.htm)先生のお話は興味深かったですね。

 喜田宏先生は、秋山財団の平成14年度講演等助成を受賞(http://www.akiyama-foundation.org/history6/index14.php)されています。別府輝彦先生は、「未知の大陸―新しい微生物世界を探る」と題して、「微生物種の多様性は、コロンブスの大陸発見にも匹敵する新しい世界の発見」であり、「『微生物共生系』は、ガイアとしての地球それ自体を意味する壮大な共生体である」こと。喜田宏先生は、「鳥インフルエンザとパンデミック対策」、「季節性インフルエンザの克服こそが、パンデミックインフルエンザ対策の基本である」と、今の対策の問題点を指摘していました。

 限りなく拡がる微生物の世界、ミクロな話は実に壮大(マクロ)でした。

重たい、原発関連二つの映画

Posted by 秋山孝二
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 3・11の東京電力福島原発事故は、今なお緊迫した状態で推移していますが、6ヵ月を過ぎてこの所、テレビでも映画でも、検証・調査的な番組・作品が上映されています。

 映画では、「チェルノブイリ・ハート:http://www.gocinema.jp/c-heart/」ですね、「事故から25年・・・・、まだ終わっていない」で始まりますが、子供たちへの影響はまだまだ未知のことも多く、映っている人物もその後亡くなっていたり、それゆえの悲惨さを感じます。子供たちの表情が何とも切なく、胸に刺さります。

今なお続く被曝被害、恐ろしいことです

今なお続く被曝被害、恐ろしいことです

 もう一つは、「あしたが消えるーどうして原発?http://www.cinematoday.jp/movie/T0010562」です。1時間弱のドキュメンタリー映画で、原発設計者の証言がリアルです、抜粋の動画(http://www.youtube.com/watch?v=4lvvCEVF7vg)でも見られます、実に怖い話であり、22年前の映画とは思えません、まさに「想定内」の出来ごとでした。

  私の場合、しかしながらただ怖がってばかりではいられません。エネルギー政策とか言う前に、子供たちの人権を今を生きる世代としてどう守っていくのか、基本的生存の問題です。

 それ故に、今福島にいる子供たちへの放射能汚染は、限りなく少なく防御しなければならないでしょう。基準がどうこう言う前に、命を守るためには時間がそうたくさんはありません。
 一つ前に掲載した足立直樹さんの新しいメーリングがきました。今、実際に活動している方々の思いを読みとれますので、引用します。
~~~~~~~~~~~~~~~~引用はじまり
 既にいろいろなことをこの半年の間に変えた人たちは、空気を読むことの危険性に気付き、あえて空気を読まずに、自分の頭で考え、行動を起こした人たちです。周りが変化するのをじっと待つのではなく、自分で新しいものを作ったり、新しい世界に身を投じたのです。
 たとえば今週は、孫正義氏が呼びかけた自然エネルギー財団がいよいよ始動し、明日、明後日は世界中から駆けつけた専門家が、自然エネルギーによる持続可能な社会作りを目指すための戦略を練り、提言を行います。私もその専門家会議に参加することになっており、この新しい仕組み作りに加われることをとても嬉しく思っています。
 景色はまだ変化していないけれども、風向きは既に変わっているのです。自分の周りの空気を読んでいるだけでは、この大きな流れには案外気付きにくいのかもしれません。なにしろ、周りの空気はすっかり淀んでしまっているかもしれないのです。
 大きな時代の流れに取り残されないためには、横並びはむしろ危険と思った方がいい状況になってきたのかもしれません。空気を読むのではなく、時代の風を読む、そんな意識を大切にしたいと思います。
                                                サステナビリティ・プランナー 足立直樹
▼新著『もう空気は読まなくていい ~ポスト3.11を生き抜くために~』
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用おわり
 3・11以降、すでに行動を起こし始めている方々が大勢います。福島原発行動隊(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=9664)も同様です。出来ない、やらない理由を100語るよりも、今、それぞれの「個」が出来る場から小さな一歩を踏み出しましょう、次の世代の生存のためにですね!

「命の世話」と向き合う

Posted by 秋山孝二
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 先月までの4年間、第16代大阪大学総長だった臨床哲学者の鷲田清一(http://www.isc.meiji.ac.jp/~nomad/washida/menu.htm)さんが、日曜日朝のテレビで静かに語っていました、「『命の世話』と向き合う」です。

 NHK教育テレビでは、心に沁みる番組がありますね(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=NHK%E6%95%99%E8%82%B2%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93)。3・11の大震災後、何か生きていることの意味合いが変わってきているような気がします。以下、幾つか印象的だったフレーズを。

* 「命の世話」を引き受ける

* 「Responsibility」の意味は、「Response:応答・反応」+「Ability:能力」であり、日本語訳の「責任」とは意を異にする。「Community」の「パブリックな事がら」をもう一度引き受け直す、それが「Responsibility」の本来の意味

* 大切なものを失った時、「自分の人生を語り直す」プロセスが大切、そして最後まで自分で語り終えることも<R.D.レイン(Ronald David Laing):http://d.hatena.ne.jp/keyword/R%A1%A6D%A1%A6%A5%EC%A5%A4%A5%F3

* 「聴き役」の心得は、1)相手が語り切るまでひたすら「待つ」こと、言葉が出て来るまで「待つ」こと。<感心する才能>、2)他人との関係の中で考える、自分の時間を相手にあげること、3)自分の中で完結させない、すなわち「命の世話」と向き合うこと

* 自分の名前は、人から頂いたもの、それは「相対化した自分」と向き合うことを意味づけられている

 

 休日の朝、頭が一番すっきりしている時間帯に、根源的・哲学的なお話が入ってくるのは心地良いです。この番組を見ていて、思い出した方がいます、「株式会社レスポンスアビリティhttp://www.responseability.jp」代表取締役の足立直樹さんです、これまで企業と生物多様性の保全に対してメッセージを発信し続けています(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2990)。 秋山財団の「ネットワーク形成事業」の一つ、「社会企業研究会」で第一回のゲストとして興味深い講演をして頂きました(http://www.akiyama-foundation.org/network/tema02.html)。先日届いたメーリングの最後に、「・・・・・、 何かおかしくなりつつあることに、みなさんはもう気がついているはずです。問題は、いつ行動を起こすかです。それが、持続可能になれるかどうかの分かれ道なのだと思います。――サステナビリティ・プランナー 足立直樹――」と書かれていました。

  「2001.9.11」からちょうど10年、「2011.3.11」から6ヵ月、犠牲になった皆さまのご冥福をお祈りしながら、身の引き締まる思いの今朝の私です。

「Socimo」論の説得力!

Posted by 秋山孝二
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 私も会員の日本ファンドレイジング協会(Jfra:http://jfra.jp/)主催のセミナーは、今年2月に多数の参加者で開催され、新時代の到来を感じましたが(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7411)、先日は、「つながりを楽しみながら社会を変えていく~創造的なコミュニティの作り方」と題して、ソーシャルコンテンツプロデューサー・(株)SCOP(http://s-cop.jp/)代表の山名清隆(http://whosereal.causepark.jp/social_marketer/post_56.htmlさんの講演がありました。「Socimo:Social Motivation」論、面白かったですね、HPに記載されているプロジェクト、どれも皆大変ユニークです、特に「日本愛妻家協会」の「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ:http://www.aisaika.org/index2.html」なんて、何ともユニーク中のユニークですね!

山名清隆さんの熱弁!

山名清隆さんの熱弁!

 

 「Socimo:Social Motivation」論、印象に残るフレーズの連発でした!

* ソーシャル・モチベーション(略して「ソシモ・SOCIMO」)とは、ひとりの人が社会にポジティブにアプローチしていく動機、それによって「ムーブメント」を創り出す

* 「叫ばれキャベツ」は、「なまもの」であり、男の「勇気野菜」:来年開催予定の第1回「嬬恋(つまごい)キャボス会議:http://www.kyabosforum.com/report.html

* 「自分超え現象」:自分との関係性発見(カッコいいおもしろそう)→>モチベーションの触発(オレにもできるかも)ー>参加&行動(ひとまずやろう)===>自分超え現象(世の中と関係している実感・誰かとつながっている感じ:新しい自分)

* 「Soccimo:ソシモ」、「Famemo:フェイモ、有名になりたい」、「Manemo:マネモ、お金を得たい」の関係性

* 「THEORY U」、Dr.C.Otto Scharmer

* 「私」という制限を越えていくと、「覚悟」が生まれる

* 「働き方を変える」ということ: 「依頼に応えるくん」 から 「期待を高めるくん」 へ

* 新しいプロジェクトは、モチベーションが「動き出し」、「集まりはじめ」、「まわり出す」

* 3次元ワークスタイル: 自分がするという主体的「意志」を立てると、視点が多観点化され創造性が再生し、広大な構想空間が出現する。依頼が期待へ、、指示が共感へ、要望が希望へ、予想が可能性へ変わっていく : サッカーでいう「スペースを作る」と同じ発想

* 4次元ワークスタイル: 思考の制限から離れてアイディアを「放牧する」感覚!

* 正直さと大胆さと勇気の表明をすると、創造的な対話空間が生まれる~共感の波が広がり出す

 

 そして、最後に山名さんは言いました、

「ファンドレイジング」は「アート」である、人を巻き込み、温度を上げる!!!    その通りですね!

抵抗あるなぁ~、このフレーズ!

Posted by 秋山孝二
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 どうもストンと腑に落ちない、センスの無いフレーズですね、せっかくの朝なのに胸のつかえを感じました。

羽田空港出発ロビーから階下のポスター

羽田空港出発ロビーから階下のポスター

 

 「ひとつ」、「日本」、「ひとつ」、「美しい」、「誇る」、「心」、「ひとつ」、「飛び立つ」、誰が?誰へのメッセージ?、どこに飛び立つの?昔の「統一と団結?」を思い出しましたよ。何のメッセージなのか、さっぱり理解できません。生きた化石ににもなりませんね。

  空もひとつ?? ――> 窮屈な表現ですよ、「空は宇宙の果てまで無限に広がる」、でしょ!

 日本もひとつ?? ――> 生きている一人一人が見えてこない、「日本に生きる人たちは昔もこれからも多様」、でしょ!

 美しい国?? ――> そう思ってこれまで生きてきたけれど、ただ消費するだけで、今を生きる人間達が汚してきたのでは?

 誇るべき絆?? ―― 誰に誇るんだろうか、「支えあう、信じあう絆」、でしょ!

 心もひとつに飛び立とう!?? ――> 今大切なのは、それぞれの「いのち」が元気を取り戻すこと、「心も多彩に生き直そう」、でしょ!

 空もひとつ 日本もひとつ 心もひとつに AIRPORT ACTION ! ??――> 依頼する方も依頼する方、広告代理店も安易です。

豊平川、増水!

Posted by 秋山孝二
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 今日、早朝の便で東京から札幌に戻りました。途中、恵庭の漁川、札幌市内の望月寒川も、豊平川と同様に増水していました。千歳川はそれほどでもなかったですね、水源が支笏湖に限られているからでしょうか。

JR千歳線・鉄橋から増水した豊平川

JR千歳線・鉄橋から増水した豊平川です(6日午前9時20分頃)

 台風12号から変わった温帯低気圧と、太平洋を北上中の台風13号の影響で、道内は6日も胆振、石狩地方などで24時間降水量が9月の観測史上最大を観測するなど、局地的な大雨が続いています。雨のピークは過ぎたようですが、雨雲が東へ移動しながら7日未明まで降り続く見通しで、札幌管区気象台は引き続き土砂災害などに警戒を呼びかけている、との報道です。 気象台によると、6日午前10時までの24時間降水量が9月の観測史上最大を観測したのは、札幌市内では小金湯で185・0ミリなどのようです。 豊平川源流の豊平峡、定山渓方面も同様にすごい雨だったのでしょうね。

 普段は静かな豊平川、やはり自然の力は測り知れませんね、事故等で犠牲者が出ないことを祈っています。

<7日に追加添付:吉島久晴さんのフェイスブックから:http://www.facebook.com/profile.php?id=100001988156719#!/photo.php?fbid=172494659492879&set=a.120947061314306.23889.100001970396622&type=1&theater

今年の秋、多彩なイベントの札幌

Posted by 秋山孝二
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 9月の札幌、最初の日曜日は、台風接近中でしたが、イベントが盛りだくさん!

 大通公園5丁目では、「北海道有機農業フェスティバル:http://yuki-hirogaru.net/assets/files/Hokkaido_Organic_festa2010.pdf」、全国有機農業推進協議会(http://zenyukyo.or.jp/news_list/34.html)が主催し、全道の有機農家40店が直接販売、今年で第2回目です。

大通公園5丁目で、有機農産物の産地直売会

有機農産物イベント:大通公園5丁目

  次は4丁目十字街を中心に、第11回さっぽろパフォーマンスカーニバル「だい・どん・でん:http://www.daidonden.com/が、今年は台風接近中で雨・風・青空とめまぐるしく変わる天気の中、地下通路・広場・地上でたくさんの観客で溢れていました。地下鉄大通駅コンコースでは、ゲストパフォーマー・肉体派津軽三味線「セ三味ストリート」のライブ。

三味線パフォーマンス:地下鉄大通駅

三味線パフォーマンス:地下鉄大通駅

  今年3月に完成した札幌駅から大通までの地下通路の一角でも、たくさんの人だかりでした。

パフォーマンス:駅前地下通路

パフォーマンス:駅前地下通路

  地上の4丁目十字街・三越前では、晴れ間をぬって、地元保存会のみなさんによる「ひょっとこ踊り」です。この他、「だい・どん・でん」はたくさんの会場で、「同時多発ライブ・パフォーマンス」。贅沢を言えば、やっぱり例年のように、地上4丁目十字街で青空の下、大歓声が天高く飛んでいく感じが最高ですね!

地上では、ひょっとこ踊り?:4丁目三越前

地上では、ひょっとこ踊り?:4丁目三越前

 さらに、狸小路2丁目・1丁目には、「安田侃野外彫刻展―街に触れる―:http://www.city.sapporo.jp/shimin/bunka/kav.htmlの幾つかの作品です。すでに、創成川、駅前通り地下通路、大通には置かれていましたが、9月3日からはいよいよ秋の屋外展示会としてスタートです、マチ中に何気なくアートの香り、オシャレですね。

安田侃さんの作品:狸小路2丁目から1丁目

安田侃さん作品:狸小路2丁目から1丁目

 札幌駅前からの地下歩行空間、以前から芸術空間としての企画が検討されてきていますが、地上の光線他、せっかくの「空間」です、照明をふんだんに活用する非日常の演出が面白いと思います。パフォーマンスの場(平面)の提供ではもったいない、ふとそんな気がしました。地下鉄バスセンター前までの「500M美術館:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6621」のような雰囲気がいいのでは?

 初秋の札幌、晩秋の「さっぽろアートステージ:http://www.s-artstage.com/2011/」と相まって、芸術・文化の香りが満載です!

原発被災地の農業は?

Posted by 秋山孝二
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 先日、定例の異業種交流勉強会があり、食―農関係の方々と「原発被災地の今後の農業」にいての意見交換ができました。(株)横市フロマージュ舎(http://www.milkland-hokkaido.com/koubou/35-yokoichi/index.html)・横市英夫社長、(株)リープス・鈴木善人社長(http://www.leaps.jp/)、http://www.leaps.jp/?p=2784、千野米穀店・徳永善也社長(http://ja-jp.facebook.com/ChinoGrainは、それぞれご自分のフィールドから、福島県の今後の農業について率直なお話でした。

 ひと言でいうと、放射能による土壌汚染の実態、汚染の作物への影響等、あまりにも未知のことが多すぎて、検証するデータに乏しく研究も不十分、従って今後の対策についても、「本当のことを公に語るのは難しい状況」でしょうか、かなりの人たちがそう思っていても、口に出した途端に世間から嵐のようなバッシングに会うことは明らか、とか。客観的な展望とこれまで地元で農業一筋でやって来られた方とのギャップは、どうしようもなく大きいです。

 議論の一例として、「土壌汚染」というけれど、土壌の汚染度イコール農作物の汚染度ではないはずですよね、その土壌から農作物が取り込む放射性物質の「吸収量」というのはどの程度なのかは、私にとって疑問でした。以下、それへの返答です。湧き出る疑問は尽きません。

鈴木社長のHPより~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 農産物には、それぞれ放射性物質を土壌から吸収して作物体内に取り込む量がある。これを「移行係数」という(ホウレンソウなら 0.00054、キャベツなら 0.00092、サツマイモなら 0.033  というように。(セシウム137)。移行係数は一般的に低い。ということは、検出された作物が収穫された土壌には、高い放射性物質が存在するということでもある。

 そこでとれた農産物の安全性が担保されていても、そこで農作業する人の安全性は担保されているのだろうか?先祖代々、受け継がれたきた豊穣の土地を理不尽に汚され、そこで本当に農業を続けていくことができるのだろうか?農地の放射性物質の検査、公開はどの程度進んでいるのだろうか?

 屋外に放置された稲わらからは数万ベクレルの放射性物質が検出されている。周辺の土壌にもおそらくは同じぐらいの放射性物質が降下しているだろう。もし、農地から放射性物質が検出されれば、その農地で生産される農産物の価値は暴落するだろう。長い年月をかけて築き上げた産地やブランドのの価値は一瞬にして地に落ちる。市場で値段がつかず、生産コストが販売コストを上回っても農業という産業は成立するのだろうか?

 政府や東電はきっと「補償する」という言うだろう。でも、いつまで補償するのだろう。放射性物質はそこにずっと残る。たとえ除染したとしても産地の信用を回復するには長い時間がかかるだろう。政府が市場で値段もつかない農産物を買い上げるにしても、その財源は?そして買い取った農産物はどこへいくのだろうか?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 

 一方、先月、福島県内経済界で活躍するメディア関係の社長ともお会いする機会があり、地元経済人の大変現実的で、前向きな復興プランを伺いました。彼がおっしゃるには、「今は、県民も企業も、ただただ補償についてが最大の関心事になっていて、復興プランの自主的策定に意識が及んでいないのが残念だ。それどころか、先駆的に取り組むことが、逆に補償対象から外れると思いこんでいて、全く受け身な状態が一層情けない」と。

 しかしながら、経済界の有力な経営者たちは、今、覚悟を決めて、放射能で汚染された福島の土は、今後何十年掛っても福島県の中で、放射能汚染のモニュメントとして向き合っていくと。ヒロシマ・ナガサキの被爆の犠牲のもとに「内部被曝の研究」が蓄積・進化したように、放射能汚染の犠牲と向き合って、フクシマから土地の浄化技術・代替エネルギー技術の発信をしていく姿勢が希望となると、そう確信しているようです。それが自立した福島県人の矜持なのでしょう。国頼みではなく、自力で展望は拓く心意気です。

 海外メディアもいろいろですが、こんな記事もあります、「福島原発事故による死者は今後100万人以上、と英紙インディペンデント電子版29日(現地時間)報道」、と韓国メディアが伝えました。根拠の薄い記事も記事ですが、それをまた記事にするスタンスも底が浅いですね(http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0901&f=national_0901_034.shtml)。外国のメディアも玉石混交です、しっかり見極めなければなりません。   

 もう一つ、私へのメーリングの中、地元福島で取材する農業系記者の方から、7月に日本各地で講演や記者会見を行ったECRR(欧州放射線リスク委員会)議長のクリス・バズビー氏の論文の邦訳です。前述の英紙インディペンデントが言う100万人というのは、この論文の5倍の数字です。講演の動画はこちらです(http://iwakamiyasumi.com/archives/11569)。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~以下 引用 

『福島の破局的事故の健康影響 欧州放射線リスク委員会(ERCC)のリスクモデルに基づいた解析第一報 』

 以下、この論文の「結論と勧告」を抜粋します。

 ECRRリスクモデルにより福島事故の100キロ圏の住民300万人に対する健康影響を検討した。100キロ圏内に1年居住を続けることにより、今後10年間で10万人、50年間でおよそ20万人がガンを超過発病すると予測された。直ちに避難を行うことでこの数字は大きく減少するだろう。100キロ圏と200キロ圏の間に居住する700万人から、今後10年間で10万人、50年間で22万人が超過発ガンすると予測された。これらの予測値は、ECRRリスクモデルおよびチェルノブイリ事故後のスウェーデンでの発ガンリスクに関する疫学調査に基づいて算定されたものである。

 余談ですが、いまドイツのテレビ局が福島の農家を取材した映像がネットを飛び交っています。福島で有機農業で頑張っている人たちが、この映像のおかげで断りが増えていると嘆いています。30日に三里塚百姓を軸に北総台地の有機農業の百姓衆が数十人集まり、東電成田支社に出向いて交渉し、ぼくも参加しました。

 千葉でも有機農業の産直は3割から4割売り上げが落ちています。三里塚有機農業は国家権力との激しい闘いの中で生まれ、もう40年近い歴史があります。ある古い有機農業の生産者が、会員の消費者(もう10年以上)から「表土を30センチは剥げばいい。剥いでいるのか」と詰問されたと言っていました。30センチの表土作ってきた代々農民の汗と苦労への思いはどこにもないようです。三里塚には、新規就農の若い世代も多くいます。夫婦で頑張っているある人は、消費者からまるで自分たちに責任があるように言われる、と嘆いていました。

 ぼくはいま仲間と福島の高齢農村女性グループと組んで、崩壊した小さな生産・直売・加工を取り戻す取り組みをやっています。こう書くと必ず、都会の運動家から「そんなことをして避難しなければならない人をモルモットにするのか、政府の手先か」という声が来るのは承知しています。しかし、福島で暮らし、耕し続けようとしている人に寄り添わない運動はぼくにはあり得ない。

  このドイツの映像では「これでは食べのものではない、まるで放射性廃棄物だ」という字幕が入っていました。ぼくは百姓ではないですが、自分で作ったものをこう言われた百姓の気持ちはどうなんでしょう。

 生きかわり死にかわりして打つ田かな:http://www.sunfield.ne.jp/~shihou/kijyo/kijo1.htm

ぼくの好きな村上鬼城の句です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~K.O.  引用 おわり

 

 日本人同士での不信感、自分本位な都会の消費者の意識、あの福島の原発は誰のための電気を作っていたのでしょうか、今を生きる日本人が試されている、そんな気がします。リスクを定量化して継続的に公開していく努力等、原発事故被災地の農地で、今後、農業をするべきかどうか、どうすることが本当に現地の方々の将来を拓くことになるのか、メディアも含めて、そろそろ真剣に議論する時期ではないでしょうか。

 エネルギー分野では、こんな新しい取り組み、「みんなのエネルギー・環境会議:http://www.meec.jp/」がスタートしています。ただ、ワイワイの「大騒ぎ」ではなく、これだけの犠牲に報いる将来につながる「プラン」を提起したいものです。

十勝・個性派のチャレンジ!!

Posted by 秋山孝二
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  「アースカフェ・プロジェクト:http://earth-cafe.jp/」を主宰する、(株)リープス(http://www.facebook.com/Leaps.inc)・鈴木善人社長のお誘いがあって、帯広一泊の「アースカフェ・スペシャル(?)」に参加しました。

 まずは、十勝清水の高台から豪快に十勝平野を一望、感動のパノラマでした。遥か地平線に目をやり、それから近くを見るとたくさんの乳牛が豆粒のようですが放牧されています。こんな広い空は、昨年3月の南アフリカ・ケープタウン以来でしょうか(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=3570)。

十勝清水の展望台から帯広方面を望む

十勝清水の展望台から帯広方面・地平線を望む

酪農王国:牧草を食む乳牛

酪農王国:牧草を食む乳牛

 そこから東京の「北城塾」ご一行様と待ち合わせ予定場所、清水町の「十勝千年の森(Millennium Forest):http://www.tmf.jp/about.phpに移動しました。北城塾については、塾のキーマン・Maxさんのブログから拝借します(http://ameblo.jp/max24da/entry-10806568893.html)。

 この「北城塾」塾長の北城恪太郎さんは、現在、日本アイ・ビー・エム(株)最高顧問で、経済同友会・前代表幹事、私はIBM常務時代からご指導を頂いていて、経済同友会のフォーラム等でもお世話になっていました。「イノベーション」に関する企業経営者としての見識で、北城さん以上の方にお会いしたことがありません。

 今回、帯広ご出身の柏尾哲哉(http://www.tokachi.co.jp/feature/200910/20091027-0003148.phphttp://ja-jp.facebook.com/people/Tetsuya-Kashio/100002375492392)さんから鈴木社長に連絡があり、私も一部このプログラムに参加することになりました。メンバーの方々とご挨拶しましたが、皆さんお若く、第一線のビジネスパーソン、吸収力豊かで前向きな雰囲気が素晴らしかったですね。

 訪問先も実に個性的で「濃厚!」な方々ばかり、自らリスクを取って果敢に挑んでいる、そんな姿に感動しました。まずは、「中藪農園:http://nakayabu.com/?page_id=8」の中藪(なかやぶ)俊秀社長です。ジャガイモの品種へのこだわりと挑戦に気迫を感じました。

「中藪農園」のカボチャ畑で

「中藪農園」のカボチャ畑で

  次は、「北海道ホープランド:http://www.hopeland.jp/」の妹尾(せのお)英美社長、河川敷を活用しての「放牧豚」、「えぞ豚」の商標も登録に挑戦中とのこと。あの年齢(失礼!)で、湧き出るようなアイディアとヴェトナム・モルドバの海外展開等の実践力、源泉は何なんでしょうか、ただただ圧倒されるバイタリティです。

ホープランド・放牧豚

北海道ホープランド・えぞ豚(放牧豚)

 北城塾長から国の農業政策に対しても意見を求められていましたが、お二人とも明解なコメントで、これまでのご自分の実践に基づき、国際社会の中での自らの農業の立ち位置をしっかり認識されていました。土地の特性によって多様な日本の農業の現実に対して、一律な国レベルの政策ということ自体にすでに無理がある、そんな感じもしました。「十勝農業」と言っても多様であることに留意しなければなりません。これが「農業支援」とか「あるべき日本の農業」とか、軽率な現状認識に基づいて政策を決めては間違えますね。エネルギーも全く同じですが、食、それを支える農業のあり方について、もっともっと幅広い「生活者」の議論が必要なのだと思います、消費者とか素人とか言わないでですね、自分たちの問題ですから。

 その他に、たくさんの気づき、話題がありましたが、映像の説得力にはかないません、鈴木善人社長撮影のフォトアルバムに代えさせてもらいます。https://picasaweb.google.com/leaps.inc/WlIfgF?authuser=0&authkey=Gv1sRgCJ2q2cqP5Ov3ZA&feat=directlink

 突き抜けるような、いっぱいの青空と地平線を目の当たりにして、体の中を清流が通り抜けていく、久しぶりの透明感です!