新渡戸・南原賞フォーラム 2014

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 「新渡戸・南原賞フォーラム 2014」が運営委員会主催で開催されました。これまで「新渡戸・南原賞」の顕彰事業を10年間行ってきましたが、このフォーラムで一区切りをつけることとなりました。秋山財団は6回目からこの事業をお引き受けし、昨年まで事業を継続しました。当時の代表・鴨下重彦先生には生前大変お世話になり、先日もフォーラムで奥様にお会いし、御礼を申し上げました。

 これまでの受賞者はこちら――>http://www.akiyama-foundation.org/history/history_02

新渡戸・南原基金運営委員
草 原  克 豪 元文部省生涯学習局長
竹 中  英 俊 東京大学出版会 常任顧問
樋 野  興 夫 順天堂大学医学部 教授
松 谷  有希雄 国立保健医療科学院 院長
湊   晶 子 ワールド・ビジョン 国際理事
山 口  周 三 元建設業適正取引推進機構 理事長
シンポジウムパンフレット

シンポジウムパンフレット

第三部質疑応答で

第三部質疑応答で

運営委員長の草原さん

運営委員長の草原克豪さん

総合司会の竹中英俊さん

総合司会の竹中英俊さん

湊晶子先生

湊晶子先生

山口周三さん

山口周三さん

樋野興夫先生

樋野興夫先生

松谷さん

松谷有希雄さん

 これまでの授賞式の様子はこちら:

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E3

サンプロ 9月例会 2014

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 異業種交流会「サンプロ」の9月例会が愛生舘サロン(http://aiseikan.net/salonで開かれました。これまでにも何回か書いています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18511

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=753

 毎回、各参加者から示唆に富む話題提供があり、大変貴重なひと時です。今回は私からは、この数年ずっと参加している「寺島実郎経営戦略塾」、「リレー塾」から、今の各界の日本人リーダーに欠ける「歴史認識」、特に近代史について報告しました。

* 「ON THE WAY ジャーナル WEEKEND 月刊寺島実郎の世界」(http://www.jfn.jp/RadioShows/owj_tera

私のレジュメより~~~~~~~~~

~寺島文庫第5期リレー塾・第一回 講師 寺島実郎 より~

<日本>

アベノミクス 1)株高幻想 2)プチ・ナショナリズム症候群

――積み重ねてきた国際社会の中での日本の努力を一気にダメにする

政界、メディア、経済界、リーダーの見識の無さ:一番の原因は、「歴史認識の欠如」

――戦後教育における「近代史の欠落

――「日本史」、「世界史」に代わる「グローバルヒストリー」の概念

遡る歴史:戦後日本>20世紀>近代――>「17世紀オランダ

「近代史」 17世紀オランダの日本への影響 <別資料参照>

「近代」を理解するために「江戸期」の国家観を固める――本居宣長ほか

「近代」 1)デモクラシー(フランス革命、米独立戦争etc)個の自立、2)科学技術、3)資本主義 東インド会社(オランダ)

<ヨーロッパ・アメリカ>

2014年のヨーロッパは、「第一次世界大戦から100

――1914年 サラエボ事件

――4つの敗戦した帝國:ドイツ、オ・ハ二重帝国、オスマン、ロシア

――>中東の戦勝国(イギリス、フランスetc)による分割――ウイーンはロンドンへ1,254 km、イスタンブールへ1,255 km

ヨーロッパの中心だった:オーストリア・ハンガリー二重帝国(フランツ・ヨーゼフ、ハプスブルク家)

――現在のヨーロッパにイスラム教徒 1,500万人を超す(トルコから)

*二重構造 金持ちアラブと不法移民etc 抑圧されたアラブ

シュミット(ドイツ)、「21世紀はイスラムとの対話の時代」

現在の中東

1)アメリカの存在感の薄れ――イラク政策の失敗

アメリカ*エネルギー(原油、シェールガス)で世界一

*実体経済の回復 失業率6.1%、輸出No1「エネルギー」、

次世代ICT(ビッグデータ、クラウド)等戦略的産業の構築

2)地域パワーの台頭 イラン(シーア派)とトルコ(中央アジアを含む)

* プーチンのしたたかさ 中東の混乱―>オイル価格のアップ ――> ロシアへの追い風

日本   ロシアへのエネルギー依存――G7にも良い顔をしたい <矛盾を抱えている現実>

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ レジュメコピー おわり

 「17世紀オランダ」は、私にとっては蘭学研究の第一人者・片桐一男先生、さらには長崎での「第二次海軍伝習(=医学伝習)」、「愛生舘」へと繋がり、本当に不思議な歴史の縁を感じます。

* 片桐一男先生 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%89%87%E6%A1%

* 医学伝習 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%BB%E5%AD%

第5回 六華交流会

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 高校の「六華(りっか)同窓会(http://www.rikka.net/」の比較的新しい企画、「六華交流会(http://www.rikka.net/friendlink/post.html」の第5回を開催し、小砂憲一会長の高校時代、起業時の理念等の特別講演を中心に、40名を越える同窓生が密な交流でした。

 昨年の交流会についてはこちら ――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=17854

六華同窓会会長の小砂憲一さん

六華同窓会会長の小砂憲一さん

株式会社 アミノアップ化学(http://www.aminoup.co.jp/」の概要です:

商号 株式会社アミノアップ化学
所在地 〒004-0839 北海道札幌市清田区真栄363番地32
TEL:011-889-2277(代表) / FAX:011-889-2288 アクセスマップ
代表者 代表取締役会長 小砂 憲一
代表取締役社長 藤井 創
資本金 3億6千9百万円
事業内容 バイオテクノロジー(微生物大型タンク培養法)による植物生育調節物質、担子菌由来抽出物等の製造及び販売。
天然物由来の生理活性物質の開発・製造及び販売。
タンク培養、生理活性物質抽出の技術を用いた試験製造。
天然由来の農業資材、食品添加物、健康食品素材、医薬品原料の生産。
設備 エコハウス棟、AHCC工場、Oligonol工場、抽出工場、研究所、実験農場、薬草園

企業の社会的価値について熱弁!

企業の社会的価値について熱弁!

 「AHCC(http://www.aminoup.co.jp/products/AHCC/」では世界でも顕著な実績を挙げています。

「アミノアップ化学」はオリゴノールほかで国際的にも高い評価

「アミノアップ化学」はオリゴノールほかで国際的にも高い評価

 小砂憲一会長は、講演前後、たくさんの後輩たちと親しくお話をされました。当日は同窓生からこんな差し入れも。

日本酒「六華」

日本酒「六華」

 この「六華交流会」も5回を重ねて、毎年秋の総会・懇親会と合わせて、高校同期・同窓の繋がりも益々拡がりと深みを見せています。

「ジュネーヴの星」、新渡戸稲造

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 先月、BSフジで、岩手めんこいテレビ制作「ジュネーブの星(http://www.bsfuji.tv/top/pub/ootomokeishi.html)」が放映され、岩手県盛岡市出身の映画監督・大友啓史さんの取材により、新渡戸稲造の国際連盟事務次長の活躍と当時の住居だったジェントーの今、スイス機械時計で有名なフランク・ミューラー本社・「Watch Land」が紹介されていました。

* フランク・ミューラー社・Watch Land――> http://www.watchland.jp/

 新渡戸稲造のジュネーブでの活躍は私のブログでも紹介しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20081

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20133

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20192

ジュネーブ郊外ジェントーにあるフランクミュラー社の「Watch Land」
ジュネーブ郊外ジェントーにあるフランクミュラー社の「Watch Land」

旧新渡戸稲造の邸宅の裏庭から望む景観:レマン湖の背景にはモンブランも。

フランク・ミューラー社長
フランク・ミューラー社長

今年5月下旬にジュネーブを訪問したばかり、この取材は6月とのことでしたので大変興味深く観ました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20115

 そんなこんなで夏を過ごすと、先日、秋山財団のネットワーク形成助成のプロジェクトの一つのグループから素敵なお土産を頂きました。

「岩手 偉人さん 大集合!」、中は開けてのお楽しみ、新渡戸さん大当たり!

「岩手 偉人さん 大集合!」、中は開けてのお楽しみ、新渡戸さん大当たり!

 新渡戸稲造の幅広い活躍は、盛岡、札幌、ジュネーブと、世界を駆け巡ります、何とか「札幌遠友夜学校記念館プロジェクト」も成功裡に導きたいですね!

日米協会国際シンポ 2014 (下)

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 今回のシンポジウムのプログラムはこちら――> http://www.conventionsapporo.jp/j/nichibei/program/

 「さよならパーティ」は、会場を札幌コンベンションセンターから札幌パークホテルに移して開催、こちらは「和」の趣向でした。舞台では、「アイヌ・アート・プロジェクト」のリーダー・結城幸司さんはじめ、心のこもった演奏他で拍手喝さいの連続でした。

アイヌ・アート・プロジェクト 結城こうじさん他

アイヌ・アート・プロジェクト 結城幸司さん他

 札幌市の上田文雄市長は、午後の開会式でのご挨拶に続いて、「さよならパーティ」でも互いに学び合ってきたポートランド市との交流等、熱のこもったメッセージを舞台上で語られました。今年は札幌―ポートランド姉妹都市55周年の節目の年、来年は北海道―マサチューセッツ州姉妹州25周年の記念すべき年となります。双方の関係構築に少なからず関わった私としては、何か胸に響くものを感じました。

* 米国オレゴン州ポートランド市(http://www.portlandoregon.gov/

* 札幌・ポートランド姉妹都市交流(http://www.city.sapporo.jp/kokusai/sistercity/portland.html

* 米国マサチューセッツ州(http://www.massvacation.jp/

* 北海道・マサチューセッツ州姉妹都市交流(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/tsk/teikei/gaiyou_mas.htm

 率直に言って、パーティ冒頭で知事の代理出席でご挨拶された北海道・高井修副知事のお話には失望しました、来年の25周年を迎える北海道としての気迫を感じませんでしたね。私はボストン、マサチューセッツ州には、1990年の関係構築前後から、当時の横路孝弘知事・道庁幹部から依頼が、また、亡くなったケビン・スチュワート一家との濃密な思い出もあり、この20数年間は忘れがたいものがあります。あまりお役には立てていませんが、「北海道マサチューセッツ協会(http://www5.ocn.ne.jp/~homas/)」の副会長の立場としても、これまでの両者の草の根交流への言及が殆どなく、残念でした。

 
* 故ケビン・スチュワート ――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=Kevin

  翌日夜に、今回の実行委員会の直来が開催され、ここまでの関わりをお互いに労い、さらに二次会でも楽しい清々しいひと時語らいました。これまでの疲れも吹っ飛ぶような、一つ山を越えた満足感に浸ることができて幸せです。伊藤義郎会長、藤田道子副会長、素晴らしい実行委員・ボランティアの皆さま、ありがとうございます!

直来後の二次会を終了しての記念写真、皆さん、素晴らしい方々でした!

直来後の二次会を終了しての記念写真、皆さん、素晴らしい方々でした!

日米協会国際シンポ 2014 (上)

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 準備でこの1年間忙しかった「第9回 日米協会国際シンポジウム 2014(http://www.conventionsapporo.jp/j/nichibei/」が無事終了、次世代の日米関係に期待を寄せるひと時でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20735

ウェルカムパーティオープニング 大平まゆみさん

ウェルカムパーティ・オープニング 大平まゆみさん

実行委員会・伊藤義郎会長のご挨拶から引用~~~~~~~~~~~

  明治維新以後の国の発展は、1870年時代にホレス・ケプロン、エドウイン・ダン、ウィリアム・クラーク、ベンジャミン・ライマンなどのアメリカからの指導者が北海道の地に足を踏み入れた時に遡ることができます。北海道発展の歴史を考えるうえで、アメリカとの関係を抜きにして語ることができません。そして、北海道における両国の交流は、1959年に札幌市とオレゴン州ポートランド市が姉妹都市提携を結び、1990年には北海道と米国マサチューセッツ州が姉妹提携を締結するなど、現在にいたるまで経済・文化・教育・産業・科学技術などの様々な分野で交流活動が活発に行われています。2014年は、札幌・ポートランド姉妹都市提携55周年にあたることから、記念プログラムも予定されています。
  このたびの国際シンポジウムでは、日米から各分野の専門家・有識者・ビジネス関係者等を招き、基調講演とパネルディスカッションを通して、長期的な展望に立つ日米関係を多角的に語り合い、世界の平和と共存のために日米両国が出来ることを皆さまとともに考えていきたいと思います。
 北太平洋に開かれた北海道の札幌市において、日米二カ国の枠を超え、アジア・太平洋を巻き込んだ21世紀の日米関係を構築できる場となることを確信し、多くの会員及び市民の皆さまのご参加をお待ちしております。

~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 今回のテーマは、「Towards New Partnership Age~新たなパートナーシップ時代に向けて~」です。

 パートナーシップという言葉は、ケネディ政権時代に故ライシャワー駐日米国大使時代がポピュラーにした言葉。キャロライン・ケネディ大使就任は、新たなパートナーシップ時代の到来を意味するものかもしれません、そんな雰囲気を会場から感じました。

二日目のワークショップ

二日目午前のワークショップ:140名が11のグループで密度濃い意見交換

 午前のワークショップの若い世代の参加者は、昼食時の三浦雄一郎さんの講演に続き、午後のシンポジウムにも質疑応答に積極的に加わり、最後まで集中力を切らさずに参加されていました。そして、最後がこの記念撮影です。これまでの日米関係を支えて来られた皆さんとの写真は、彼・彼女たちの将来に大きなモチベーションを与えたと思います。

午前のワークショップ参加の若い世代と午後のパネリストが記念撮影!

午前のワークショップ参加の若い世代と午後のパネリストが記念撮影!

 パネルディスカッションで、日本側から主張する方がパネリストとして不在だったのが唯一残念でしたが、通訳の見識を含めて、在札幌米国総領事館(http://japanese.sapporo.usconsulate.gov/)はじめ、大変高い評価を得た朝からの今回の企画でした。

清き國ぞとあこがれぬ

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 溜まっていたコメントの三つ目です、少し前なのに何か遠い昔のような気になるほど、昨今、世間は騒々しいです。

 北海道放送で放映された映画のDVD版「清き國ぞとあこがれぬ(http://www.hbc.co.jp/tv/info/kiyokikuni/)」上映と藤田正一先生のご講演でした。札幌農学校、札幌遠友夜学校、新渡戸稲造の精神が、寮歌とともに今も伝わっている実感ですね、言葉と歌、日本語の美しさをあらためて感じ取ります。

作詞家・横山芳介役 = 小倉瑛矢(北大農学部学生/第100代、101代応援団長)
作曲家・赤木顕次役 = 中西博宣(北大農学部学生)
ナレーション = 竹下景子/近藤肇(HBCアナウンサー)

ちえりか企画、映画「清き國ぞとあこがれぬ」&講演

ちえりあ企画、映画「清き國ぞとあこがれぬ」&講演

寮歌と共に今も伝わる遠友精神

寮歌と共に今も伝わる遠友精神

「都ぞ弥生」作詞の横山

「都ぞ弥生」作詞の横山芳介

企画世話人・大橋さん

企画世話人・大橋さん

 私は北海道大学出身ではありませんが、私の父が、戦後復員して北大理学部、農学部に相次いで学士入学したので、幼い頃から「都ぞ弥生(http://www.youtube.com/watch?v=zWFr4XKj2nI)」を聞いて育ちました、素晴らしい歌ですね。

村岡花子と教文館

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 手元で温めていた原稿の二つ目です、NHK朝ドラ「花子とアン(http://www.nhk.or.jp/hanako/」は、「ごきげんよう!」で大変高い視聴率、人気です。ヒロインは勿論ですが、私は吉田鋼太郎の嘉納伝助(http://www.nhk.or.jp/hanako/cast/index.html#hanako[cast]/15/)に一番魅かれます。今月末でいよいよ終わりです!

 8月に東京に行く機会があり、時間を見つけて銀座・教文館(http://www.kyobunkwan.co.jp/)での展示「村岡花子と教文館(http://www.kyobunkwan.co.jp/narnia/muraoka-story)」に足を運びました。

東京・銀座の教文館ビル

東京・銀座の教文館ビル(右手)

たくさんの来場者

たくさんの来場者

 昨年、ここでは新渡戸稲造の特別展、出版記念会も開催されました。

* 特別展――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18105

* 出版記念会――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18202

* 今年7月14日までの展示会――> https://www.youtube.com/watch?v=t5effHdxoPg

 村岡花子は、この教文館で子どものための雑誌『小光子』の編集や単行本の翻訳・編集の仕事をしていました。夫儆三との出会いも、『赤毛のアン』の原著を贈られたショー女史との出会いの舞台も、ここ銀座の教文館だったようです、創業130年を今年迎える老舗です。展示会場では、当時のNHKラジオ放送番組「コドモの新聞」の村岡花子の肉声も聴くことができました。1932年から、各地のニュースを子ど­もたちに分かりやすく伝えるこのラジオ番組を10年間担当しました。

* https://www.youtube.com/watch?v=Rcawox_xZ6k

 
 この作品は、激動期の時代背景もあり、テーマが、出版・言論、英語、外国人教師、軍国主義の台頭、戦争、そして特にNHKに代表されるメディア(ラジオ)と戦争等、多彩です。登場人物のセリフとしてかなり率直で大胆な時代批判の表現もあります、脚本家・中園ミホさんの素晴らしさを感じ、また、わき役陣の個性も楽しいです。

* http://www.nhk.or.jp/hanako/info/scenario.html

千葉大学教育学部の同期と

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 8月下旬から9月上旬と、私が関わる大切なイベントが続き、すっかりアップするのが遅れてしまいました。

 少々遡りますが、まずは大学同期との久しぶりの会食のご報告。千葉大学教育学部を卒業して40年が経ちました。永く教育界で活躍された方々が多いのですが、民間企業、或は私のように教職を経て別の業界に転職した方もいます。懐かしい当時、その後のお話で盛り上がり、またの再会を約束して楽しいひと時を終えました。

久しぶりの大学同期たち

久しぶりの大学同期たち

 私自身の大学時代については、このブログにも数回書きました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=4459

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6222

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12243

 私の教師生活は、今考えるとわずか5年間なのですが、そこでの経験、周りの自分を見る眼では、歳を経るごとに「元教師」のイメージが増幅されているようで不思議です。やはり、子供たち相手の仕事なので、自分も成長(衰退?)すると同時に、当時の教え子たちが大きく成長・変化するからなのでしょう。今も、「秋山先生の教え子」と言ってくれる何人かと、仕事上で会う機会があるので幸せです。彼らも50歳を越えているというから、時の流れは本当に速く、一人の人生というのもほんの瞬間なのかと、少々センチメンタルになる満月の夜、翌日の朝ですね。

秋山財団贈呈式 2014 (3:最終)

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 今年の「受領者からのメッセージ」は、若いお二人の研究者が、それぞれご自身の研究に至るストーリー、現在の研究内容等を分かりやすく説明されました。

ミルクは命を育む

小林謙さん:ミルクは命を育む飲み物!

骨といのち

佐藤真理さん:第二の脳(セカンドプレイン)としての骨!

 パーティでは多彩な交流もあちこちで多彩な交流もあり、今後の活動にも期待が持てます。

きたネット常務理事・宮本尚さん、小澤祥司さん、北見看護大学・根本さん

北海道エネルギーチェンジ100ネットワーク代表・宮本尚さん、小澤祥司さん、防災対策の根本昌宏さん

大地といのちをつなぶプロジェクト代表:高橋裕之さん

大地といのちをつなぶプロジェクト代表:高橋裕之さん

 贈呈式での私の挨拶、俊鶻丸(しゅんこつまる)」の件で、終了後に秋山財団事務局スタッフがさらに調べてくれて、当時の水産庁長官・清井正さん(東京都出身)と分かりました。その後、食糧庁長官を経て農林事務次官に就任されていました。さらに、この放射能汚染の研究で中心的役割を果たした三宅康雄先生の研究室門下で研究を続けた方の中に、猿橋勝子さんがいらっしゃいます。猿橋勝子さんは、女性研究者支援活動でも著名で、気象研究所退任記念に設立した「猿橋賞」は、その後の女性研究者の顕彰として高い評価を得ています。因みに、第11回(1991年)受賞者が森美和子先生で、秋山財団評議員、昨年・今年の秋山財団選考委員長でもお世話になりました。

* 猿橋賞――> http://www.saruhashi.net/saruhashi.html

 何か不思議なご縁を感じます。

秋山財団贈呈式 2014 (2)

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 肝心の贈呈式の写真は、残念ながら皆関係者なので、当日のプロの年報用写真以外に一枚もありません、難しいところですね。受賞者の皆さまはほぼ全員ご出席頂き、財団関係者も役員はもちろん、選考委員の先生方も数多くご出席、毎年思うのですが大変高い出席率を維持していて嬉しいです。

 今回、冒頭の理事長としての私のご挨拶は以下の通りです。この間の若き研究者への思いを、「俊鶻丸(しゅんこつまる)」に込めて語りました。昨年のテレビ番組については以前にもこのブログで書いています(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=19083)。

~~~~~~~~~~~~~~ 理事長としての私の挨拶

 本日は、多数のご来賓のご臨席を賜り、またお手伝いに株式会社スズケン様より社員の皆様に駆けつけて頂き、当財団「平成26年度贈呈式」を開催出来ますことは、大変光栄に存じ感謝申し上げます。

〇 秋山財団(昭和621月に設立)、本年28年目

・助成総額約84,000万円  ・助成累計件数1,204

<近況報告>

「ネットワーク」化への取り組み

・研究分野の「アウトリーチ活動」

・市民活動分野の「コラボレーション」

実施例

a7月6日、前田一歩園財団との第4回助成事業合同報告会

合計20団体(秋山財団:12ネットワーク形成事業助成プロジェクト)

b)7月19日(本日出席の)上田評議員(北大北方生物圏フィールド科学研究センター)のバックアップで、札幌旭丘高校生物部(顧問:綿路先生)とのコラボ企画を学校祭の中で実現、反響あり。

取組み事例は財団HP・年報等に掲載 → 財団事業の柱の1つに育てる

評議員会、理事会での議論

・「生命科学」と「自然科学」の概念の理解について

・財団賞への人文科学・社会科学分野への拡がりについて

<私からのメッセージ> STAP細胞ほか、何かと研究者に対する社会的注目が増えている

20139月 NHK教育「ETV特集」

「海の放射能に立ち向かった日本人~ビキニ事件と俊鶻丸~」

 60年前の195431日、アメリカは太平洋ビキニ環礁で水爆実験を強行。マグロはえ縄漁船第五福竜丸など数百隻、人によっては1千隻以上とも言われる漁船が被ばく、放射性物質に汚染されたマグロの水揚げ等、大きなニュース。アメリカは「放射性物質は海水で薄まるためすぐに無害になる」と主張。

 それに対して、当時の国立衛生試験所、理化学研究所等により、日本独自に海の放射能汚染の実態を解明しようという一大プロジェクトが始動。水産庁長官が国会で約束。海洋学、気象学、物理学、化学、食品学など幅広い分野で活躍する第一線の研究者が結集し科学者たちの「顧問団」を組織。当初予算3、000万円が1,400万円に減額されたにもかかわらず、水爆実験から2か月後、そこに至るまでに断る口実はいくつでもあったにもかかわらず、、科学者22人を乗せた調査船・俊鶻丸(588トン)がビキニ実験場に出動!

 科学者たちは死の灰による被曝の恐怖、“米潜水艦の魚雷攻撃を受けるかも知れない”という極限の状況の中で、2か月に亘る調査を実施.調査の結果は、海の放射能汚染は簡単には薄まらないこと、放射性物質は食物連鎖を通じてマグロの体内に蓄積されること、部位によってかなりの違いがあること等を豊富なデータに基づき、初めて明らかにした。

 俊鶻丸の中心的な科学者たちは、大気や海洋の放射能汚染の調査・研究を継続→大きな原発事故にも対応できる環境放射能の横断的な研究体制の必要性を主張!しかし、・・・

この活動から私が指摘したい4つのポイント:

〇 60年前、日本の若き科学者たち、当時その任にあった関係諸機関の責任者たちが、リスクを恐れずに行った行動から、私たちは何を学ぶべきなのか!

〇 私たち戦後世代は、「戦争を知らない」では免罪されない。広島・長崎の原爆、そして原発事故、「自然災害」、「人的災害」。経験者は本当に語れるのか、語ってきたのか、経験しなかったが故に伝えられることがあるのではないか!

〇 「伝えていかなくては」ならない。今を生きる私たちが次世代に対してその責任を負っている、それが今を生きる者の「時代認識」ではないのか!

〇 2014年、私たち一人一人、とりわけ生命科学の道を歩む科学者の矜持が、人間としての良識が、人間性そのものが問われている!

 私たちは歴史から学ばなければなりません!

<ご出席の大学関係者、研究機関、そして受領者の皆さん!>

 助成金の中には28年間、秋山財団に寄せられた沢山の方々からの大切な志と熱き想い、期待が込められている事を忘れないで頂きたい。ステージは、秋山財団が用意、心寄り添う「パートナー」として、共に歩み続けたい。

<最後に>

 100年の時を越えて、北の生命と共に歩んで来た秋山愛生舘の歴史とDNAを受け継いだこの財団。生命と向き合い、道民のいのちと共にある科学、自然と共生する生命科学の進化の為に貢献し続ける事をお誓い申し上げます。

 本日ご列席の皆様には日頃のご支援、ご厚誼に感謝致しますと共に、引き続きなお一層のご厚情を賜りますようにお願い申し上げて、私のご挨拶と致します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~挨拶 おわり

秋山財団贈呈式 2014 (1)

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 「公益財団法人 秋山記念生命科学振興財団(http://www.akiyama-foundation.org/」の一年で一番のイベント、「特別講演会」と「贈呈式」が、200名の出席者で盛会裏に終了しました。当日の様子は、後日、秋山財団HPに掲載されると思いますので、是非ご覧ください。(http://www.akiyama-foundation.org/news/1020.html

< 特別講演会 >
 昨年に続いて今年も、特別講演の前に「受領者からのメッセージ」を企画しました。これは、今後の研究やプロジェクトの理解者を拡げる「場」を創り出したいとの趣旨で、最前線のお二人の若き研究者と、冬場の災害に直面した時の「生きぬく力」を提唱される、ネットワーク形成事業助成の受領者お一人、合計3名に発表して頂きました。研究者としての取り組みが率直な語り口から伝わり、活動については、実証的な取り組みの成果を知ることができました。

〇 「受領者からのメッセージ」

・『乳腺胞上皮細胞における乳汁分泌機構の解明』 北海道大学大学院農学研究院 助教 小林 謙 様

・『私が研究をする理由』 北海道大学大学院歯学研究科 助教 佐藤 真理 様

・『冬の万が一を想定した寒冷期災害対策の実証と提案』 日本赤十字看護大学看護薬理学領域 准教授 根本 昌宏 様

特別講演、贈呈式のしおり (秋山基氏 撮影)

特別講演、贈呈式のしおり (秋山基氏 撮影)

開会前から多くの参加者 (秋山基氏 撮影)

開会前から多くの参加者 (秋山基氏 撮影)

〇 特別講演会

・講師:小澤 祥司 様(環境ジャーナリスト・環境教育コーディネーター)

・演題:『 地域を潤すエネルギーの選択

~ 持続可能なエネルギーシステムへの転換 ~ 』

 特別講演会では、環境ジャーナリストの小澤祥司さんを東京からお招きして、私が座長を務めました。

< 講演要旨 >

  東日本大震災とそれに引き続く東京電力福島第一原発の事故によって、日本のエネルギー状況は大きな転換点を迎えたといえます。事故前には、気候変動を防ぐためとして原子力発電の比率を高める政策が進められようとしていました。

 しかし福島原発事故であらためて原発の危険性と廃棄物処理の困難さが浮き彫りになり、新設はおろか再稼動も容易には進められない状況になっています。一方で、化石エネルギー資源の枯渇する状況もそう遠くない将来に訪れるでしょう。もともと原子力発電は危険であるばかりでなく、非効率な発電方式です。私たちはややもするとエネルギー=電気と思いがちですが、私たちが使うエネルギーのうち電気の比率は小さく、また実際に電気でなくともよい用途は多いのです。

 自然エネルギーの活用を考えるときにも、電気へのこだわりを捨て、より効率のよい使い方を選択することが必要です。それには、現在の大規模集中型からコミュニティ型(小中規模分散型)へのエネルギーシステムの転換が必要になります。この転換は、海外や域外への経済的な依存を減らし、地域に雇用を生むことにもつながります。内外ですでにそうした取り組みは進んでいますし、自然条件に恵まれた北海道はエネルギー自立の可能性に満ちていると思います。

<経歴>

1956年 静岡県掛川市生まれ、1980年 東京大学農学部卒業、出版社に勤務の傍ら自然保護ボランティア活動に参加、1986 チェルノブイリ原発事故をきっかけにエネルギー問題・地球環境問題に関心を深める、1990 以後、自然環境教育や自然エネルギーの普及をテーマに活動、2011 東日本大震災後に福島第一原発事故による汚染に見舞われた福島県飯舘村民の支援活動、放射能汚染調査に携わる

<著書>

『エネルギーを選びなおす』(岩波新書)、『減電社会』(講談社)、『飯舘村 6000人が美しい村を追われた』(七つ森書館)、『コミュニティエネルギーの時代へ』(岩波書店)、『メダカが消える日 自然の再生を求めて』(岩波書店)、ほか多数。

今、あらためて検証しよう!

Posted by 秋山孝二
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 朝日新聞のスクープをきっかけに、マスメディアで福島原発事故「吉田調書」を巡って報道が始まり、9月中旬には政府も公開を決めたようです。それに先立ち、北海道新聞でも一面トップで記事となっています(http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/science/science/1-0043690.html)。「撤退」、「逃げた」といった言葉の問題よりも、私は事故現場、本社・官邸、原子力ムラ、マスメディアのギャップと癒着を検証したいですね、「原発安全神話」の愚を繰り返すことはもう出来ませんから。

 この調書のポイントはこちら――>http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/559967.html

 それとは別に、youtube上にも、2年前に原発事故報道の検証が大変興味深く行われていました。

 「徹底検証!~テレビは原発事故をどう伝えたか?(https://www.youtube.com/watch?v=RiDkLmTeCk0#t=9925」は、当時の報道を振り返りながら、実に多くの問題を私たちに提起してくれます。4時間弱ですが、忘れていた報道を振り返り、テレビに登場した「専門家」たちの呆れる発言を聞き、あらためて無責任構造を炙り出します。「情報が少なく判断が出来なかった」とすぐに弁解しそうな輩ですが、当時このようなコメントをした責任を重く受け止めて頂きたいと同時に、私たち日本国民はそれを免罪してはいけません。

 多くの皆さんには是非4時間じっくりご覧頂き、今後のマスメディアの検証にお役に立てて下さい。そして、「専門家」と言われる研究者たちが如何にいい加減な連中であり、それらを番組に登場させているマスメディアの体質も見極めておかなければ、今後の教訓と改革に役に立ちません。個々の人間の思考力が問われます。そして、その責任を問い続けなれば、将来に向けた展望が拓けません。

内容の概略~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2012/04/19 に公開

徹底検証!テレビは原発事故をどう伝えたか?

 福島原発事故から1年が経った。政府の事故調査委員会や民間事故調、国会事故調と、3­つの調査委員会によって、事故直後の東電や政府の対応が徐々に明らかになってきている­。では、その当時、果たしてテレビはどのような役割を果たしていたのか? 311直後のテレビを見続け、分析してきた研究者やジャーナリストらが徹底検証する。

ゲスト

* 伊藤守(早稲田大学メディアシティズンシップ研究所所長)

* 小田桐誠(放送批評懇談会/ジャーナリスト)

* 広河隆一(フォトジャーナリスト/DAYS JAPAN編集長)

司 会:白石草(OurPlanetTV)

徹底検証!テレビは原発事故をどう伝えたか?
Part1 緊急事態をどう伝えたか?
Part2 避難指示をどう伝えたか?
Part3 1号機爆発をどう伝えたか?
Part4 被曝リスクをどう伝えたか?

テレビは原発事故をどう伝えたのか (平凡社新書) 伊藤 守 http://www.amazon.co.jp/dp/4582856314…
NHK独り勝ちの功罪 (ベスト新書) 小田桐 誠 http://www.amazon.co.jp/dp/4584123594…
DAYS JAPAN (デイズ ジャパン) 増刊 検証原発事故報道~あの時伝えられたこと
http://www.amazon.co.jp/dp/B007FSZHDU…

制作:OurPlanetTV
http://www.ourplanet-tv.org

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~紹介 おわり

<幾つかのキーワード>

* 外国メディアと国内メディアの報道の落差、危機感・スピード感の違い、BBCの危機報道姿勢

* 映像と現実とのギャップ~意図的に平穏な時の映像を放映していた

* パニックを恐れて、結局は人命を軽んじている

* 直後より時間が経てば経つほどひどくなる報道

* 人々を人質にして原子力産業を守った

* NHKは「番組」としてばかりでなく、「ニュース」としてもっと速く、早く報道できなかったのか

* 反省の番組を一つも作らない日本のマスメディアの状況

* 研究者(地震、津波、原子力分野)、メディア、政府、自治体等、あらゆる領域で自己検証をしなければならない。どのような取材があったのか、どのように報道すべきだったのか等

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 当時、私はここのブログで今回の検証と同じような感想を述べています、今もその時の意見が間違っていなかったことを確信しています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7807

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7922

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8003

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12165

* 「大地震で、今、感じること」シリーズで: http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%80%81%E4%BB%8A%E3%80%81%E6%84%9F%E3%81%98%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8

 日本の企業は、やはり現場力で今日の地位を築いてきたのですね。東京電力の本社の危機感の無さは、事故直後だけでなく、日頃の経営陣を覆う雰囲気だと思います。そして、3年後の今も、全国の電力会社の経営者たちは一体どれだけあの事故から学んだというのでしょうか。

 一度に4基の原発が爆発事故を起こしその対処に立ち向かっていた吉田所長を想像し、胸が熱くなります。