異業種交流会「サンプロ」の9月例会が愛生舘サロン(http://aiseikan.net/salon)で開かれました。これまでにも何回か書いています。
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=18511
* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=753
毎回、各参加者から示唆に富む話題提供があり、大変貴重なひと時です。今回は私からは、この数年ずっと参加している「寺島実郎経営戦略塾」、「リレー塾」から、今の各界の日本人リーダーに欠ける「歴史認識」、特に近代史について報告しました。
* 「ON THE WAY ジャーナル WEEKEND 月刊寺島実郎の世界」(http://www.jfn.jp/RadioShows/owj_tera)
私のレジュメより~~~~~~~~~
~寺島文庫第5期リレー塾・第一回 講師 寺島実郎 より~
<日本>
* アベノミクス 1)株高幻想 2)プチ・ナショナリズム症候群
――積み重ねてきた国際社会の中での日本の努力を一気にダメにする
* 政界、メディア、経済界、リーダーの見識の無さ:一番の原因は、「歴史認識の欠如」
――戦後教育における「近代史の欠落」
――「日本史」、「世界史」に代わる「グローバルヒストリー」の概念
* 遡る歴史:戦後日本>20世紀>近代――>「17世紀オランダ」
* 「近代史」 17世紀オランダの日本への影響 <別資料参照>
* 「近代」を理解するために「江戸期」の国家観を固める――本居宣長ほか
* 「近代」 1)デモクラシー(フランス革命、米独立戦争etc)個の自立、2)科学技術、3)資本主義 東インド会社(オランダ)
<ヨーロッパ・アメリカ>
* 2014年のヨーロッパは、「第一次世界大戦から100年」
――1914年 サラエボ事件
――4つの敗戦した帝國:ドイツ、オ・ハ二重帝国、オスマン、ロシア
――>中東の戦勝国(イギリス、フランスetc)による分割――ウイーンはロンドンへ1,254 km、イスタンブールへ1,255 km、
ヨーロッパの中心だった:オーストリア・ハンガリー二重帝国(フランツ・ヨーゼフ、ハプスブルク家)
――現在のヨーロッパにイスラム教徒 1,500万人を超す(トルコから)
*二重構造 金持ちアラブと不法移民etc 抑圧されたアラブ
* シュミット(ドイツ)、「21世紀はイスラムとの対話の時代」
* 現在の中東
1)アメリカの存在感の薄れ――イラク政策の失敗
アメリカ*エネルギー(原油、シェールガス)で世界一
*実体経済の回復 失業率6.1%、輸出No1「エネルギー」、
次世代ICT(ビッグデータ、クラウド)等戦略的産業の構築
2)地域パワーの台頭 イラン(シーア派)とトルコ(中央アジアを含む)
* プーチンのしたたかさ 中東の混乱―>オイル価格のアップ ――> ロシアへの追い風
* 日本 ロシアへのエネルギー依存――G7にも良い顔をしたい <矛盾を抱えている現実>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ レジュメコピー おわり
「17世紀オランダ」は、私にとっては蘭学研究の第一人者・片桐一男先生、さらには長崎での「第二次海軍伝習(=医学伝習)」、「愛生舘」へと繋がり、本当に不思議な歴史の縁を感じます。
* 片桐一男先生 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%89%87%E6%A1%
* 医学伝習 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%8C%BB%E5%AD%