今から10年以上前に、寺島実郎監修の札幌医科大学公開市民講座でお会いした中村桂子先生ですが、その後、2012年の秋山財団贈呈式の特別講演の演者でお招きして以来、先日、美唄の『アルテピアッツァ(https://www.artepiazza.jp/)』30周年特別講演会で再会しました、「記念講演 中村桂子 アルテで語る『生きものとしての人間のつながり』~生命誌からのメッセージ~」です。80歳を超えてもなおそのお姿は研究者としての求道を続ける雰囲気は変わらず、お話にも心から感動しました。
* 2009年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=1690
* 2012年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=11712
* 2012年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14449
大雨の中、開会かなり前から大勢の聴衆の皆さんがお越しになり、急遽別室でのリモート参加を含めて200名を超える大盛況でした。
生命誌の研究に基づくこれまでの研究例を挙げながら分かりやすくご説明になり、「私たち生き物の中の私」として考えることが大切であること、人間が人間として生きる上で「食」と「農」がとても重要と強調されていました。
講演に先立ち、アルテピアッツァ美唄の磯田憲一理事長の冒頭ご挨拶。
締めのご挨拶は坂東知文美唄市長でした。教育委員会とコラボして、小学校でカリキュラムの中に「農科」を組み込み、副読本の制作を語っていました。
この講演会の開始前には磯田理事長ご自身プラス市民の皆さんが打った手打ち蕎麦とてんぷらをごちそうになり、おもてなしの心を受け止めました。また、外は大雨の音の中、会場の体育館は中村桂子先生の穏やかながらの熱弁に大いに盛り上がり、講演後の質疑応答タイムでも、興味深い質問が続き、それに真摯にお応えになる中村桂子先生の姿勢に更に感激したひと時でした。開始前に最前列に座らせて頂いていた私は、久しぶりに先生とお話もできてそのお元気な姿と目線の強さが印象的でした。美唄市の今後の幼児教育・初等教育の取り組みに注目ですね!