国際微生物学連合(IUMS)2011会議

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 9月の札幌は、多くのイベント・会議が目白押しです。「国際微生物学協会連合(http://www.congre.co.jp/iums2011sapporo/index.html)2011大会」が、先日札幌で開催され、海外からも含めて4000人の参加者で盛況でした。日本では大阪での後、21年ぶりに札幌で開かれました。今回の札幌大会の大会長・冨田房男先生は、平成14年度の秋山財団・財団賞(http://www.akiyama-foundation.org/history1/)を受賞されています。

札幌コンベンションホール入口で:日本で21年ぶり、札幌では初めての開催

札幌コンベンションセンター入口で:札幌では初めての開催

 私は、二つの公開プログラム(http://www.conventionsapporo.jp/j/meeting/outreach/images/iums.pdf」)に参加しました。

 一つは公開講座:「高峰譲吉――北里柴三郎」で、 高峰譲吉(http://www.npo-takamine.org/)と北里柴三郎(http://www.kitasato.ac.jp/kinen-shitsu/)について、海外の研究者を含めて、多角的な人物像を紹介していました。

市民公開講座(1)

市民公開講座(1)

ワシントンのさくら、日米協会設立の経緯など

ワシントンのさくら、日米協会設立の経緯など

  高峰譲吉は、タカジアスターゼ、アドレナリン、ワシントンの桜、日米協会、三共(株)の初代社長等、大変幅広い分野での活躍で大きな足跡を残しました。

 もう一つは、市民公開講座:「限りなく広がる微生物の世界:後援(NBRC:http://www.nbrc.nite.go.jp/)」で、別府輝彦(http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/hakko/history.html)先生、喜田宏(http://www.hokudai.ac.jp/bureau/news/jihou/jihou0506/615_02.htm)先生のお話は興味深かったですね。

 喜田宏先生は、秋山財団の平成14年度講演等助成を受賞(http://www.akiyama-foundation.org/history6/index14.php)されています。別府輝彦先生は、「未知の大陸―新しい微生物世界を探る」と題して、「微生物種の多様性は、コロンブスの大陸発見にも匹敵する新しい世界の発見」であり、「『微生物共生系』は、ガイアとしての地球それ自体を意味する壮大な共生体である」こと。喜田宏先生は、「鳥インフルエンザとパンデミック対策」、「季節性インフルエンザの克服こそが、パンデミックインフルエンザ対策の基本である」と、今の対策の問題点を指摘していました。

 限りなく拡がる微生物の世界、ミクロな話は実に壮大(マクロ)でした。