今年は「国際生物多様性年」であると同時に、10月には名古屋で「生物多様性条約第10回締約国会議:COP10」が開催されます。年明けの新聞各紙を読む限り、今一それへの関心は高まっているとは言えませんが、これから生物多様性についての議論と行動が益々活発になり、また世界の注目が日本に集まる機会となってくれることを期待したものですね。
今年の「COP10」は着地点ではなく、むしろ「企業と生物多様性」の本格的な活動の出発点と言えるかもしれません。08年に北海道の洞爺湖・札幌で「G8サミット」が開催された時もそうでしたが、これを機会に考えるきっかけになって貰いたいと思います。
株式会社レスポンスアビリティhttp://www.responseability.jpの足立直樹さんは、これまで企業と生物多様性の保全に対してメッセージを発信し続けています。昨年末からNIKKEI NETへの連載を開始しました。 秋山財団の「ネットワーク形成事業」の一つ、社会企業研究会で第一回のゲストとして興味深い講演をして頂きました。http://www.akiyama-foundation.org/network/tema02.html
一方、枝廣 淳子さん・小田 理一郎 さん著 (技術評論社)の「企業のためのやさしくわかる『生物多様性』」http://gihyo.jp/book/2009/978-4-7741-4043-8 では、日本の先進的企業の事例も示されています。
「温暖化」に比べて今一つ理解が難しいテーマなのでしょうか、生物多様性を失うリスクについて、今年は一歩踏み込んだ議論に自分自身も入っていきたいものと思っています。