東京、また新たな場で!

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 東京都内ではこの所新しい商業施設が続々と生まれてきているようです。

* 【2024最新】東京で行くべき新しい商業施設14選!話題のニュースポットを紹介 | NAVITIME Travel

 先日は、東京タワーから歩いて7分ほどの場所、少し前の2023年11月にオープンの「麻布台ヒルズ」で夕食を頂きました。この商業施設は、1つの小さな街のように複数の建物からなっており、レストラン、カフェ、ファッション、カルチャーなど約150店舗が営業しています。特に注目されているのは、チームラボの新施設「森ビル デジタルアート ミュージアム」や、京都の人気カフェブランド「%(アラビカ)」、アマンの姉妹ブランドであるラグジュアリーホテル「ジャヌ東京」などです。

* 麻布台ヒルズ - Azabudai Hills

~~~~HPから

 麻布台ヒルズは、区域面積約8.1ha、延床面積約86万㎡。開発前の5倍以上となる約24,000㎡の緑地を整備し、都心にありながら緑あふれる環境を実現しました。そこにオフィス、レジデンス、商業施設、マーケット、ホテル、デジタルアートミュージアム、ギャラリー、インターナショナルスクール、医療施設など、多様な都市機能が集積したコンパクトシティです。豊かな環境の中で、「Green&Wellness」なライフスタイルを叶えます。

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麻布台ヒルズ

 この周辺には、「六本木ヒルズ」、「アークヒルズ」、「虎ノ門ヒルズ」、「愛宕グリーンヒルズ」、「オランダヒルズ」と「ヒルズ」がいっぱいですね。

 麻布台ヒルズのイタリアンレストランのテラスからは東京タワーの変化するイルミネーションが魅力的。

 インバウンドの観光客とか日本で働く外国人の方々も含めて店内は満席状態、東京一極集中の流れはやはり止まらないのかもしれませんね、大規模開発プロジェクトも集中しているようで。

* これまでの東京タワー関連記事ーー> 秋山孝二の部屋

サリン事件の裏方で!

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 あれから今年で30年、フジテレビが地下鉄サリン事件の裏方をドキュメンタリー風にドラマ化した番組が放映されました。そこに、緊急に機転を利かした医薬品卸(株)スズケンの活躍も大きく紹介されていて嬉しかったですね。

* 医薬品卸の物流機能関連記事(2019年)ーー>秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 医薬品卸も物流機能競争の時代へ

* これまでのスズケン関連記事ーー秋山孝二の部屋

 いち早く臨床経験の瞳孔の反応等からサリンによる症状と診断し、農薬殺虫剤スミチオンの解毒剤としてのパム注の在庫確認に着手した墨東病院・堤晴彦医師の判断にも敬服します。

当時の臨床現場での的確な判断

当時の臨床現場での的確な判断

 緊急搬送された患者の諸症状からサリンと特定し、パム注の緊急確保を試みました。

 それに迅速に応えたのが医薬品卸のスズケンでした。

担当エリアの城東支店

担当エリアの城東支店

名古屋本社

名古屋本社

 即座に全社挙げてのパム注の在庫確認を行い、東京への供給が可能な支店に指示して、何と東海道新幹線で数カ所でピックアップして東京の医療機関に届けたというのです。実に泥臭い方法ですが、一刻を争う事態での的確な判断だったのでしょうね。

 阪本正夫さんは、私が代表取締役副社長時代もよく知っている方でしたので、懐かしく、そして誇り高かったですね。

 番組最後には小さく「SUZUKEN」のクレジットも見つけました。

 医薬品卸の基本機能は、「安全供給」と「安定供給」です。北海道の(株)秋山愛生舘時代も、社内で常々この理念は教育していました。実際、100年を越える企業活動の歴史では、炭鉱落盤事故、地震等の災害、そして函館空港でのハイジャック事件時でも、関係当局からの緊急連絡でいち早く医薬品等を揃えて運んだ事例がたくさんエピソードとして語り継いでいました。まさに企業の原点、今でいう社会貢献活動の神髄ですね。

この気迫はどこからか!

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 3月は何かとスピーチの機会も多く、インターネット検索で英語版を見ていると、心に残る伝説のスピーチが幾つかあります。ケネディ大統領の就任演説は、私はボストンのJFKミュージアムにも行って文面も手元に持っていますが、まるで詩人のよう雰囲気、今のT氏のむき出しの品の無さとは比較にならない人格の違いを感じます。

* [英語スピーチ] ケネディ大統領就任演説 | ジョン・F・ケネディ | John F. Kennedy inaugural speech | 名演説 | 大統領就任演説 | 日本語字幕 | 英語字幕

* JFK関連記事ーー> 秋山孝二の部屋

 また、スティーブ、ジョブズのこちらの卒業式スピーチも心に残ります、「Stay hungry,Stay foolish!!」!

* ステSィーブ ・ジョブズ・スタンフォード大学・卒業式スピーチ・2005年6月12日・スタンフォード・スタジアム

 そして最近ではこちらの若い学生のスピーチ、内容の凄さと同時に目線の強さは気迫と信念を強く感じますね。

* [英語スピーチ] 2024年ハーバード首席の卒業スピーチ|ハーバード大主席卒業生のスピーチ|知らないことの力|Sruthi Kumar|シュルティ・クマール|日本語字幕 | 英語字幕 |

* 2023年ハーバード大学院医学部生の卒業式スピーチ『医療大使』【英語スピーチ】 【世界情勢理解】リスニング 日本語字幕 LEEN AL KASSAB

久しぶりに静岡 2025(下)

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 セミナー終了後は関係者他の皆さんで場所を『【公式】浮月楼 徳川慶喜公屋敷跡』に移しての交流会、久しぶりにリアルに集まった錚々たる皆さま、それぞれの自己紹介の後に、私が乾杯の発声を行い、限られた時間でしたがこちらも内容の濃い懇談の場となりました。

 短い時間ながら私は静岡の地酒を美味しく飲ませて頂きました、比較的新しい酒蔵のようですね。

* 喜平 -静岡蔵謹醸- | 静岡平喜酒造株式会社

 お開きの後に、JR静岡駅のおみやげ屋では伝統の『静岡ひな人形』がたくさん!

* 駿河雛人形|静岡郷土工芸品振興会

 そして懐かしい「田宮」の模型展示も。

* タミヤ - Wikipedia

 おみやげ屋を覗いてから明日の朝の新幹線運行状況を確認してホテルに帰りました、新幹線はほぼ平常通りの運行に戻っているようで少し安心しました。

 今回の静岡出張は久しぶりでしたが、前日は午後8時過ぎから理事長、理事の3人で5・6軒のおでん屋は満員で席はなく、ようやくお寿司屋さんでまぐろほか静岡尽くしのつまみとお酒で短時間懇談で大満足でした。セミナー当日も濃い内容のプレゼン複数、交流会でも医療経営ほかの方々とのお話ができて満足度大でした。

 そして翌日早朝の東京行き新幹線ひかりは定刻で快晴の静岡を出発、途中車窓からは見事な富士山を見て心洗われる思いでした。

久しぶりに静岡 2025(中)

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 午後からのセミナーは降雪による新幹線大幅遅れ等はありましたが、関係の皆さんがお揃いで予定通りで始まりました、さすがに皆さん着地は決める、ですね。

 冒頭は財団理事長の西田在賢先生のご挨拶と財団が主催するこのセミナーの経緯のご説明でした。

* セミナー | 一般財団法人社会福祉・医療事業の経営研究会

西田在賢先生

西田在賢先生

 続いて第一部は厚生行政の新たな展望について、「総合的な改革の方向性」について詳細なご説明です。

 第二部は「経営持続性を見える化する病院KPC分析の紹介」と題して、西田在賢理事長のご講演です。

* 教育コンテンツ紹介 | 一般財団法人社会福祉・医療事業の経営研究会

 予定通りとは言え、プレゼン後の質疑応答も濃密で、それぞれの医療機関の課題ほか、今後の厚生行政への提案等もあり、双方に実りある時間だった気がします。

久しぶりに静岡 2025(上)

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 第18回社会福祉・医療事業の経営研究セミナー『2040年を見据えた新たな地域医療の在り方』 | 一般財団法人社会福祉・医療事業の経営研究会が、先日、静岡で開催されました、私は主催の財団( 一般財団法人社会福祉・医療事業の経営研究会)の監事を務めています。

 折からの日本列島広範囲への降雪で新幹線がかなり混乱する中、西からも東からもリアルに静岡に集まった方々40名超、その他に広島を中心にリモートでも参加頂いた方々で大いに盛り上がりました。講師陣ほか関係者も遅れる電車を上手く乗って何とか予定通りのプログラムを定刻で進めることができました。

 前日夜に静岡入りした私はセミナー当日、大雪で混乱する地方とは違い、快晴の朝を迎えました。

 午前中から会場準備、今回は初めてリアル会場参加とリモート参加のハイブリッド、音声・画像チェックに余念がありませんでした。因みに今回の会場はSBS情報システムの多目的会議場で、ハイブリッド開催はこの場のこけら落としセミナーだったようです。

 開始前の関係者の昼食は、静岡名産品が詰め込まれた素晴らしいお弁当、思わず写真を撮影するのも忘れて気が付くと一マス食べてしまいました。

 そして定刻に地元静岡の名士で財団の理事でもあるSBS情報システム元顧問・久保田徹さんの司会でセミナーは始まりました。

心の傷を癒すということ

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 NHK教育テレビの「100分de名著」、先日は安克昌(あん・かつまさ)さんの『心の傷を癒すということ』の解説、強く心に染み入りましたね。阪神・淡路大震災発生時に、自ら被災しながらも、他の被災者の心のケアに奔走した精神科医です。震災後の心のケアの実践に道筋をつけて、日本におけるPTSD(心的外傷後ストレス障害)研究の先駆者となりました。

 HPには~在日韓国人として生まれて、志半ばでこの世を去りながらも、険しい道を共に歩んだ妻との「夫婦の絆」と、彼が寄り添い続けた人々との「心の絆」を描きます~とあります。

* 阪神・淡路大震災30年「心の傷を癒すということ」を読む【100分de名著】Eテレ - 100分de名著 - NHK

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【精神科医・安 克昌(あん かつまさ)】

 1960年大阪市生まれ。自らも阪神・淡路大震災の被災者であり、痛切な体験をした被災者たちの「心の傷」に真摯に向き合い続けた精神科医。日本におけるPTSD(心的外傷後ストレス障害)研究の先駆者となるも、志半ばでがんが発覚。2000年12月に39歳で死去。

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 今回の指南役には医療人類学者で精神科医の宮地尚子さん、「心の傷を耕すこと」と言う表現が強く心に残っています。「耕す」と言えば亡くなった明峯哲夫さんのお言葉も忘れられません、日本の農業に関する深い洞察、彼は「庭を耕す」とおっしゃっていました。

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 明峯哲夫さんを偲ぶ会

 心の傷を癒すことは、まさに「社会の品格」にかかわる問題ですね、今の日本社会、アメリカのトランプ発言ほか、連日「品格に欠けるメッセージ」に辟易しながら、この番組の言葉を受け止めていました。

医療現場での奮闘、あらためて

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 NHK総合「新プロジェクトX〜挑戦者たち〜 - NHK」でコロナ禍の医療最前線「パンデミック 東京の危機〜第1波 医療従事者の闘い〜」は、医療現場で格闘し続けた人々に焦点を当てた感動の番組でした。

* パンデミック 東京の危機〜第1波 医療従事者の闘い〜 - 新プロジェクトX〜挑戦者たち〜 - NHK

 2020年4月、新型コロナウイルスにより緊急事態宣言が発せられ、東京の街中から人が消えましたが、その裏で医療従事者たちは闘っていました。確たる治療法や薬もなく、致死率は5%以上。死と隣合わせの重症患者が次々とやってきましたが、その中に意識不明のまま出産した女性がいたそうです。このままでは子どもをひと目も見ることなく亡くなってしまう、医師たちは最後のとりでと言われたエクモで治療に取り掛かりました。

 その勇気ある行動はもちろん感動したのですが、私はそれ以上に聖路加国際病院の鈴木千晴看護部長のお言葉に感銘を受けました、看護の何たるかをビシッと教えられた気がします。

 コロナ禍の厳しい管理下の病室で、防護服の物々しい姿から少しでも患者さんの恐怖感を取り除くべく、笑顔の看護師本人の写真と名前を付けて任務に当たっていた様子です。

 医療現場でギリギリの状況で命と向き合っていたその姿は、医療技術ばかりでなく人の心の機微に寄り添う潤いみたいなソフトウエアの重要性をメッセージとして発していたような気がします。エッセンシャルワーカーズのまさに神髄を観た思いです。

松本文彦先生 @ 長崎大 良順会館!

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 順天堂大学医学部耳鼻科の松本文彦教授は、『愛生館文庫 - 秋山記念生命科学振興財団』の「デジタルコンテンツⅣ」でもご紹介した松本順の4代後の直系ですが、先日、大変嬉しいご報告を頂きました。長崎大学医学部キャンパスにある良順会館でのご講演が実現したのです。

* 秋山孝二の部屋

* 愛生館文庫デジタルコンテンツⅣ「愛生館のルーツを訪ねて」の公開 - 秋山記念生命科学振興財団

 昨年4月、長崎大学医学部を訪問して相川忠臣先生からいろいろポンぺ他のお話を伺いました。

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 愛生舘の「こころ」 (25)

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 愛生舘の「こころ」 (26)

 昨年末に順天堂大学医学部の松本文彦先生のお部屋で対談撮影をした際、最後に松本先生が「自分の夢でもあるのですが、いつか長崎大学医学部の良順会館で講演なんかができれば!」、と語っていたのが私も心に残っていたので、その後、相川先生にそのような企画の可能性等をお伝えしたら、医学部長にご相談してご尽力頂いたようで、今年11月に医学部2年生を前にご講演されました。医学部ロビーにあるポンぺの言葉を引用して、医師を目指す志にも言及されたそうです。

 秋山財団における『愛生館文庫』の試みが、日本の医学・医療の黎明期の歴史を少しでも深掘りできた感があり喜びました。現在、『愛生館文庫デジタルコンテンツⅤ』を制作中でこのシリーズは一区切り、私自身、この財団の目指す「生命科学」分野への研究助成、「いのち」に関わる市民活動助成と、「愛生館」の設立理念との密接な関係性を多くの皆さんに理解して頂けると嬉しいです。完成後にHPにアップした後は、ブログ形式で更に情報を加えていくつもりですので、乞うご期待です!

* デジタルコンテンツ一覧 - 秋山記念生命科学振興財団

札仙広福 円卓会議(上) @ 広島

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 北海道経済同友会も参加している「札仙広福・円卓会議」が、今年は広島で開催され、副代表幹事の私も北海道メンバーの一員として、コロナ禍もあり久しぶりの参加でした。

* 以前の円卓会議の関連記事ーー> 秋山孝二の部屋

 今年は、円卓会議開催前に、北海道メンバー独自のプログラムとして自動車メーカーのマツダの工場内にある『マツダミュージアム|体験する・楽しむ|MAZDA 企業サイト』、お好み焼き「おたふく」さんのお好み焼き体験『お好み焼き体験 広島駅 OKOSTA-オコスタ- | オタフクソース』で自ら作って食べる企画もあって楽しかったですね。どの会社もアイディア満載で顧客拡大に努めていて学びが多いです。特に、「おたふく」の佐々木社長は寺島文庫経営戦略塾でも長い間ご一緒でしたので、今回実際に体験できて嬉しかったです。

早朝の原爆ドーム

早朝の原爆ドーム

 「マツダミュージアム」では、車づくりに至る歴史を知り、形・色にこだわる経営理念も十分理解できました。何よりも熱く語る助光浩幸館長のお話に感動しました。

タイムトンネル入り口で助光館長

タイムトンネル入り口で助光館長

 マツダと言えばロータリーエンジンですよね、先駆的アイディアは当時衝撃でした。

 そして、「赤」色へのこだわりでしょう、独特の立体効果を!

 未来へのデザインテーマ『魂動(KODO)』です。

 お昼は広島駅のおたふくさんの「OKOSTA」での体験。

私の作品、素晴らしい出来上がり!!!

私の作品、素晴らしい出来上がり!!!

 参加した北海道メンバー、普段地元では見られない?!真剣な眼差しと手作業で楽しいひと時でした。最初はどうなることか、或いは着地がイマイチとか、和気あいあいで昼食時盛り上がりました!同時に新しい体験型観光のスタイルも実感したり、ですね。

<これまでの広島関連記事>

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 地域医療セミナー @ 広島

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 寺島文庫 駒沢ハウスで

ペリネイタルロス @ クロ現

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 NHK総合テレビのクローズアップ現代プラスは幅広いテーマで話題を深掘りしています。先日も、「ペリネイタルロス」について実際当事者への取材等により、私は多くを学んだ気がします。

* https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4948/

 流産や死産、また新生児の期間を含む赤ちゃんとの死別を経験した喪失感をこう呼んでいるそうです。10月9日から一週間は、そうした赤ちゃんとその家族に想いを寄せる国際的な啓発期間です。

* ペリネイタルロス https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjam/23/2/23_2_164/_pdf

 当事者の方々ばかりでなく、それと向き合う医療機関の方々にとってもまだまだこれからの分野、グリーフケアはかなり浸透していますが、幼い命の喪失には単純な励ましとか慰めではとうてい癒されない深い悲しみと喪失感があることも理解しました。2年前の年末に私の孫が4歳で旅立った時も、両親の悲しみはもちろんですが、祖父として何という言葉を掛けたらよいのか、ただ沈黙するしかない自分の無力を感じました。そしてそれは時間が経っても軽減されることはなく、命の尊厳の重さを今も持ち続けています。

札幌 宮の森・小別沢 界隈!

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 今日で8月も最後、今月は東京・関東からのお客さんが多数、宮の森を訪問されました。最初は、全国ママさんコーラスコンクール全国大会に参加された栃木県代表の皆さん、愛生舘ラボ(HöRM CLINIC | ホルムクリニック 再生医療 (horm.co.jp)の3階で発声練習から直前稽古と素晴らしい歌声がフロアーいっぱいに響いていました。

 続いては同じく愛生舘ラボの見学・体験で東京からのお客様。終了後に秋山財団にもお越しになり、夕食は小別沢トンネルを越えたレストラン「アグリスケープ(INFORMATION | AGRISCAPE」で。

 酷暑の本州を束の間離れての札幌滞在は、大変思い出になると喜ばれていました、嬉しいですね。

看護研究学会での再発見

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 第32回の(一社)日本看護研究学会の北海道地方学術集会が恵庭市の文教大学で開催されました。

 これまで「看護」と言うと医療機関内での職域に限定されている感がありましたが、今回は「地元創成における看護職の役割」、地域における高齢者、まちづくり等での看護専門職の役割を議論していて、私自身新鮮で勉強になりました。

 昨年度の秋山財団の『秋山喜代賞』、第一回受賞者の竹内美紀さんが基調講演、自らの豊富な経験を語りました。

* 昨年度秋山喜代賞関連の記事ーー>

ーーーー 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

ーーーー 2023年度 贈呈式の動画 - 秋山記念生命科学振興財団 (akiyama-foundation.org)

 基調講演に引き続いてのシンポジウム、小磯修二先生の冒頭講演に続いて、二つの会場での分科会。私は『高齢がん患者の周術期における睡眠変化量の検証』、続いて『在宅緩和ケアにおけるがん患者家族のwell-being関連要因の研究』を聴講しました。

 小磯修二先生がおっしゃる「地域政策のテーマ」は『高齢化』と指摘して、従来の福祉政策の限界と社会との関わりを求めての姿勢がポイントとお話されていました。

 終了後は、竹内美紀さん応援の関係者と玄関前で記念撮影、横浜時代の看護学校の恩師もお越しになりました。

 また、今回の学術集会の高岡哲子会長(北海道文教大学)とも記念撮影です。

 終了後は、恵庭市内での関係者の懇親会、介護を巡っての現場の貴重なお話の数々、竹内さんの活動の素晴らしさ等を引き続いて語り、楽しいひと時でした。これからの看護職の発展性に期待すると同時に、竹内さんのご活躍も楽しみですね。

DXセミナー開催 2024

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 「DXセミナー 2024』が開催されました、昨年の『INAZOマルシェ』の流れを受け継いでの企画です。内容等はアプリ『INAZOマルシェ』に登録してご覧下さい。

* INAZOマルシェ (studio.site)

*  秋山孝二の部屋 » Blog Archive » INAZOマルシェ 2023(上) (akiyama-foundation.org)

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » INAZOマルシェ 2023(下) (akiyama-foundation.org)

 共催した札幌商工会議所の経済センタービルからの札幌時計台のレアな景観!

 セミナー冒頭に私のプレゼン20分。

 北海道大学経済学部の平本先生のご講演も刺激的でした。

 午後の最初は(株)テックサプライのDX/HXの事例報告です。

 北海道大学医学部の海老原先生の手術現場でのDX活用事例、これからの医療に希望を与える実践報告でした。

 午前10時から午後4時過ぎまでの長丁場、準備をして頂いた時津さん、幡社長、宮澤さん、福間さんほか、皆さんお疲れさまでした。

メディアアンビシャス表彰式 2024

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 市民が勝手にメディアの世界で頑張っている方々を表彰する活動「メディア・アンビシャス | 市民が育てるメディア (media-am-s.com)の授賞式(第15回)が先日開催されました。今年は私は東京出張中で参加できませんでしたが、受賞者の皆さんが全国からご参加頂き、大変盛り上がったと聞いています。

* これまでの関係記事ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

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<映像部門>

*大賞  NNNドキュメント「いろめがね~部落と差別~」(山口放送 11月20日STV放送)

*メディア賞  ETV特集「続報 “冤(えん)罪”の深層~新資料は何を語るのか~」(NHK 12月23日放送)

*アンビシャス賞  「閉じ込められた女性たち~孤立出産とグレーゾーン~」(HBC制作 5月29日放送)

*優秀賞  ETV特集「ルポ 死亡退院~精神医療・闇の実態~」(NHK 2月25日放送)

*特別賞 BBC  「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」(ユーチューブ「BBCワールドニュース」など)

※国内放送局の制作放送ではないため各賞の選考外としたが、日本社会に与えた影響の大きさを考え評価した。

<活字部門>

*大賞  特報部掲載の一連のアイヌ民族レポート(東京新聞 5月14日以降)

*メディア賞  自民党派閥パーティ券のスクープによる裏金づくりの一連の報道

(しんぶん赤旗日曜版 ※22年11月6日以降)

*アンビシャス賞  連載「鉄路の行方を考える」(北海道新聞 10月3日~)

*優秀賞  連載「警察庁長官狙撃事件 実行犯はオウムに無縁? 連載Nの記録」(毎日新聞 3月20~23日優秀賞

*優秀賞  連載「追い詰められる女性たち」(朝日新聞 第1部4月11日から8回、6月26日から5回)

*優秀賞  連載「ワンピースを着て、街へ出た」(朝日新聞北海道面 5月31日から3回)

*特別賞  連載「海と国境」(北海道新聞 2017年11月~)

※昨年末現在で658回に及ぶ、異例のロングラン企画。日本と周辺諸国との関係を掘り下げ、資料的価値も高い。

【概況】2023年の大賞選考に先立ち、候補にあがった作品のうち映像部門のBBC「J-POPの捕食者」と、活字部門のしんぶん赤旗日曜版による自民党パーティー券による裏金づくり(22年11月6日付け)を選考対象とするべきかどうか論議になった。前者は日本メディアの制作ではなく、放送もBBCの提供するユーチューブ内などにとどまり、通常には視聴できないという指摘である。会員内で論議した結果、番組テーマはジャニーズ喜多川氏(故人)の性癖で済ませられない人権問題であり、被害の広がり、社会への影響の大きさ、さらに日本メディアの「沈黙」をも浮かび上がらせた実績を考慮し、選考対象に残すことになった。結果的には特別賞となった。もう一つの赤旗日曜版は推薦にあがる報道初報が期間対象外の22年11月で今回の選考対象期間を外れるとの指摘だったが、昨秋の東京地検特捜の摘発の契機となり、さらに自民党派閥の裏金問題として政治化する口火を切ったものとして、23年報道に含めて選考評価することになった。

【映像部門】会員らから推薦された候補は総計23本で、例年よりやや少なめ(前年31本)。性や出自による差別をテーマにする作品が目立ち、それも歴史的・社会的構造はもとより人間心理を探る“実験”番組まで候補に残り、差別問題の深まりを感じた。また社会的なニュースも理解を容易にするドラマ仕立ての作品もあった。【活字部門】推薦された候補は25件(同26本)。例年同様に連載が多く並んだ。中でも道新の「海と国境」は昨年12月末現在でも658回と異例のロングランで、その取り組み姿勢自体が審議された。自民党パーティー券に発した「政治と金」問題、またジャニーズ喜多川氏の性加害問題は、報道関係者が知っていても報じない「メディアの沈黙」として通底しているとの指摘があった。入賞こそしなかったが、BBC放送直後からこの「沈黙」を指摘した週刊文春はじめ、報道姿勢を検証するメディアも少なくなかった。(文責・山本)

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受賞者とメディアアンビシャス世話人

受賞者とメディアアンビシャス世話人

 BBCの方からはビデオレターも頂きました。

『前田一歩園財団賞』 受賞!

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 札幌南高学校林財団は、先日の『林野庁長官賞』に引き続いて『前田一歩園財団賞』を受賞しました、大変名誉なことでした。

* 『林野庁長官賞』ーー>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=47827

 先日、「(一財)前田一歩園財団(https://www.ippoen.or.jp/)」の表彰式があり、私たちの活動が前田一歩園財団賞を受賞しました。今回の受賞では、在校生・同窓生だけでなく、近隣の有明小学校とのコラボほか、地域との連携活動を高くご評価頂いたのが嬉しかったですね、宮澤校長(財団常務理事)、黒川理事、中澤理事も式・懇親会に出席しました。
 事前に黒川さん、中澤さんがパネル準備をしてくれました。
 前田一歩園財団の前理事長の前田三郎さんはお亡くなりになりましたが、札幌一中の大先輩でした。
在りし日の前田三郎さん(秋山財団とご一緒の合同報告会にて)
 ご来賓の環境省の牛場北海道事務所長からは、是非、環境省の景観登録をとお誘いされました。また、増毛山道の会の方からは、明治期に札幌一中の修学旅行(?)でこの増毛山道を歩いた記録があるそうです。いろいろな繋がりが興味深かったですね。
 表彰状贈呈後に、私から学校林の成り立ち他、現在の活動等を報告させて頂きました。
 ついでに、一歩園財団の山本課長、今ではシマエナガ写真家で全国区で活躍していますが、以前お会いしてから何と40キロの減量、釧路の医療機関で、小錦も行ったという胃の切開手術で成し遂げ、現在かなりスリムになり、撮影でも軽快な動きとか、素晴らしいですね。

 11月の相次ぐ学校林財団の受賞、第18代理事長の私も大変嬉しい時間となりました!!

INAZOマルシェ 2023(下)

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 2日目のプログラムも盛りだくさん、アプリもダウンロードしましょう!

新しいアプリ!

新しいアプリ!

~~~~~~~~~DAY2プログラム

映画「君の根は。大地再生に挑む人びと」& トークセッション(メノビレッジ長沼)

https://www.yukkurido.com/towhichwebelong

https://colocal.jp/topics/lifestyle/ecovillage/20161124_85392.html

カフェ&マルシェ オープン

映画「氷の花火山口小夜子」

http://yamaguchisayoko.com/

講演(時津宝生)

パネルディスカッション

(時津宝生&海老原裕磨&アーノルド・コンセンコ&幡優子)

おわりの合唱 「Waltzingdays~花」

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 映画『君の根は。大地再生に挑む人びと』の映画では、「メノビレッジ長沼(https://www.facebook.com/mennovillage/)」のお二人の解説の後、場所を移してのトークセッション、北海道・長沼での実践も含めて参加者との意見交換も興味深かったですね。植物がCO2を土中に吸収する役割を果たしているメカニズムと新しい持続可能な農業のあるべき姿への提言です。

 午後のセッションはまた刺激的な映画『氷の花火山口小夜子』でした、彼女の波乱万丈の人生、モデル・ダンサー・役者と進んでいく様を遺品となった衣装を手繰りながら、その時々の関わりのあった方々が語るドキュメンタリー。

 更に次の時津宝生さんのご講演も刺激的でした。ベトナムの先駆的技術者集団企業を紹介しながら、企業のDX化が進む近年、更にアップデートされた「HX」(ハッピートランスフォーメーション)によるITの民主化を推進。札幌のビルメンテナンス会社であるテックサプライ内に「DX/HXシステム開発Lab」を立ち上げ、人に寄り添うシステム開発に取り組んでいる様子も語られました。更に手術現場での遠隔医療研修プログラムで共同開発された北海道大学医学部の海老原裕磨教授とのトークセッションも、新しい時代の研修モデルを提示し、新しいビジネスモデルで実践されているフロントラインの方々、素晴らしかったですね。

 昨年11月に5回目の「稲造サミット」が札幌で開催され、幅広い年代が参加しました。環境問題や地域課題についてそれぞれの立場から意見を交わし、そのサミットがきっかけとなり、発案されたのがこの「INAZOマルシェ」です。市⺠団体、企業、⾏政、⼤学などさまざまな団体や人々が集い、SDGsの学びと活動を発信するとともに、その場から新たな繋がりが生まれたらと考えて開催された二日間、若い二人を中心に幅広い世代の参加を得て、新渡戸稲造の理念を今時代的(SDGs的)に解釈して、今後も札幌で継続して開催されていくでしょう、楽しみですね。

ブラボー、高岡晃教先生!

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 「第75回保健文化賞」を受賞された高岡晃教先生、おめでとうございます!!!

 「保健文化賞」は、1950(昭和25)年に創設されて以来、第一生命保険株式会社が主催し、厚生労働省、朝日新聞厚生文化事業団、NHK厚生文化事業団の後援により毎年継続して実施している顕彰事業です。
今回の受賞者は、団体10件、個人3名。

* https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35001.html

* https://www.dai-ichi-life.co.jp/dsr/society/challenges/welfare.html#anc-01

 その個人のお一人が高岡晃教先生です。受賞理由は「『まもるんジャ―』や『こども研究所』に代表されるように独自のプログラムを創出し、こどもに幼児のうちから感染症や免疫の教育を行うことで、地域における保健衛生教育の推進に貢献 している。」です。

北海道医療新聞から記事の引用

 『まもるんジャー』には、高岡先生は正義の味方の司令官、秋山財団のスタッフもたびたび出演させて頂き、『こども研究所』にも応援しました。

* 『まもるんジャー』ーー> https://www.akiyama-foundation.org/news/1190.html

* 『こども研究所』ーー> https://www.akiyama-foundation.org/news/4099.html

竹内美妃さん、お祝いの会!

Posted by 秋山孝二
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 今年度スタートした秋山財団の顕彰事業『秋山喜代賞』の受賞者、竹内美妃さんの関係者によるお祝いの会が、贈呈式後にアットホームな雰囲気で行われました。

* 竹内美妃さん関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=47326

* https://www.hokkaido-np.co.jp/article/910578/

 私も贈呈式・交流会・開催関係者直会の後に遅れて駆けつけ、皆さんと共に喜びを分かち合いました。これまで幅広いご活躍の竹内さんだけあって、お祝いの方々も多彩な分野の方々、お話は尽きずこれまでのこと、今後のこと等、心温まるひと時を過ごしました、感謝ですね。

 医療、福祉、教育分野の方々、それぞれに竹内さんとのこれまで共にしたお仕事等、皆さん一様にモチベーションの高さに驚いていました。

 財団活動の新しい事業は、いきなり「公募」といってもなかなかその趣旨を社会に理解して頂くことは難しく、特に『顕彰事業』は、受賞者の方々の積み重ねを地道に行うことによってその賞の意図が世に理解されていくとこれまでの経験から確信しています。

 今回の『秋山喜代賞』も、第一回の竹内美妃さんの受賞によりこの賞の意味合いがまずは明確にスタートできたと大いに喜んでいます。竹内美妃さん、受賞おめでとうございます!!!

秋山財団贈呈式 2023

Posted by 秋山孝二
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 今年度の秋山財団贈呈式を4年ぶりにフル・リアルで開催することができました。贈呈式に先立つ講演会では、『受領者からのメッセージ』が三人の方、特別講演では(株)セコマの丸谷智保会長。久しぶりのリアル開催には、北海道大学の寳金清博総長、(公財)公益法人協会の雨宮孝子理事長、(公財)助成財団センターの出口正之理事長もご参加されて贈呈式後の交流会は大いに盛り上がりました、嬉しかったですね。

* https://www.akiyama-foundation.org/wp-content/uploads/2023/08/5e3fcb34e3e7813d8feeae6cc9441ac7.pdf

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〇 「受領者からのメッセージ」

・『天然全長型アニオンチャネルロドプシンの見過ごされてきた分子機能』

塚本 卓 様(北海道大学大学院先端生命科学研究院 助教)

・『数十年に一度の神秘!ササ一斉開花の謎』

北村 系子 様(森林総合研究所北海道支所 主任研究員)

・『北海道の女性アスリートを「健やか」かつ「強く」する!』

後藤 佳子 様(新札幌整形外科病院 医師)

〇 特別講演会 ・講 師:丸谷 智保 様(株式会社セコマ 代表取締役会長)

・演 題:『地域に貢献する経営~地域産業エコシステム』

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 今年度の受賞者・受領者はこちらーー> https://www.akiyama-foundation.org/news/5286.html

 私を含めた主催者側は当日バタバタしていて一枚の写真も撮影できていないので、当日お客さまで参加された過年度受領者の浜中さんの写真をお借りしました。

贈呈式参加者の浜中さん撮影の写真

贈呈式参加者の浜中さん撮影の写真

 当日の模様は動画撮影もしているので近いうちにHPにアップされると思いますので、そちらをご覧頂けると嬉しいです。

 贈呈式での私の冒頭ご挨拶は以下の通りです。

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<はじめに>  

本日はコロナ禍を越えて、4年ぶりに大勢の皆さまにはこのようにリアルに今年度贈呈式にお運び頂き、心から御礼申し上げます。

先ずは受賞者・受領者の皆さま、この度は誠におめでとうございます。そして、ご来賓の皆さま、お手伝いに馳せ参じて頂いた(株)スズケンの皆さま、ありがとうございます。

冒頭にこの6月から新しく就任した大原雅(まさし)常務理事をご紹介致します。  

振り返ればコロナ禍では、理事会・評議員会、研究助成・ネットワーク形成事業の活動報告会等、日々の財団運営でも、ハイブリッド形式を導入したり、今後の会合の在り方を模索する貴重な時間となりました。

贈呈式の場が、ただの「セレモニー」ではなく秋山財団の最重要事業であり、設立以来、年一度の「交流の場」と位置付け、コロナ禍でも何とか工夫をし、設立の初心に戻って継続して参りました、今日ご臨席の皆さまにも是非その辺の財団関係者の意のあるところをお汲み取り頂ければ幸いです。

<事業実績>

コロナ禍、ウクライナ戦争等の影響で激動の国際金融でしたが、お陰様で基本財産の運用は順調で、予定通りの事業予算を確保できました。2023年度、合計463,820万円(採択率:一般23.3%、奨励42.5%37年間の累計事業実績は、合計1,623件、総額118,073万円となりました。これは選考委員会はじめ、偏に今日まで財団を支えて頂いた多くの皆さまの賜物と深く感謝申し上げます。今日ここにお集まりの受賞者・受領者の皆さま、私どもの助成金は皆さまを応援する多くの民間企業・個人の方々が産み出したものです、どうかそんな思いを受け止めて、これからの研究・活動に邁進されることを託したいと思います。

<新たな取り組み>

この場を借りて、地域・民間財団として自主・自立にこだわる当財団のこれまでの事業に加えて、今、私たちが取り組む三つのテーマについてご報告致します。

一つ目は、「顕彰事業」として『秋山喜代賞』の創設です。

私どもはこの間、「ダイバーシティ」、とりわけ日本社会全般で立ち遅れる「ジェンダー差別解消」の動きに注目しています。この数年間、微力ながら何とかこの課題に対しての事業は企画できないかと検討して参りました。

【目的】 当財団の創設者である故秋山喜代は女性経営者であり、実績を基盤に一層の飛躍と進化を求め続けていました。私たちはその理念を受け継ぎ、「女性が輝く社会の実現」や「女性の経済的自立」を目指し、北海道に縁(ゆかり)があり各分野で功績のある女性を顕彰し、身近なロールモデルを北海道に示すことで社会イノベーションの実現の機運を高めることに貢献したいと思っていました。

【対象者】 地域活動等を積極的に行い、社会的影響力をもち次代を担う女性(企業経営者、市民活動家など)であり、常に前進しリーダーを目指しながら新しい事業展開にチャレンジすることで輝いている女性です。今回その最初として竹内美紀さまが受賞されました。

二つ目は、『愛生館文庫:デジタルコンテンツ』の作成及び公開です。当財団が何故「生命科学」を名乗って設立されたのか、それを深堀し資料を収集し続けて2019年に『愛生館文庫』を創設しました。昨年からは資料室に加えて、そこに所蔵している資料を基に、『愛生館事業』の歴史的意義、近代日本の医療・健康増進事業への貢献をコンパクトにまとめた動画を三本公開しました。多くの市民の方々にご覧頂けると嬉しいです。

三番目は、財団自体のアウトリーチ活動です、1)研究者のインタビュー動画、成果論文・記事の掲載です。受領された方々のその後の研究を広く市民の方々にご紹介できる機会と期待しています。2)公法協ESG投資研究会委員での議論です。秋山財団設立の理念、自主・自立的運営の基盤としての「投資」について、今後に向けた貴重な場となりました。

最後に、秋山財団は「生命科学」と「地域」をキーワードに、先ほど民間・自主・自立に拘ると申し上げました、国の科学研究費のミニチュア版では決してなく、一線を画して、長期的視点でチャレンジしている研究を今後も応援していくことをお約束致します。

重ねて、本日の受賞・受領、誠におめでとうございます、今後のご参会の皆さまのご活躍を心から期待しています。

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