メディアアンビシャス表彰式 2024

Posted by 秋山孝二
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 市民が勝手にメディアの世界で頑張っている方々を表彰する活動「メディア・アンビシャス | 市民が育てるメディア (media-am-s.com)の授賞式(第15回)が先日開催されました。今年は私は東京出張中で参加できませんでしたが、受賞者の皆さんが全国からご参加頂き、大変盛り上がったと聞いています。

* これまでの関係記事ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

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<映像部門>

*大賞  NNNドキュメント「いろめがね~部落と差別~」(山口放送 11月20日STV放送)

*メディア賞  ETV特集「続報 “冤(えん)罪”の深層~新資料は何を語るのか~」(NHK 12月23日放送)

*アンビシャス賞  「閉じ込められた女性たち~孤立出産とグレーゾーン~」(HBC制作 5月29日放送)

*優秀賞  ETV特集「ルポ 死亡退院~精神医療・闇の実態~」(NHK 2月25日放送)

*特別賞 BBC  「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」(ユーチューブ「BBCワールドニュース」など)

※国内放送局の制作放送ではないため各賞の選考外としたが、日本社会に与えた影響の大きさを考え評価した。

<活字部門>

*大賞  特報部掲載の一連のアイヌ民族レポート(東京新聞 5月14日以降)

*メディア賞  自民党派閥パーティ券のスクープによる裏金づくりの一連の報道

(しんぶん赤旗日曜版 ※22年11月6日以降)

*アンビシャス賞  連載「鉄路の行方を考える」(北海道新聞 10月3日~)

*優秀賞  連載「警察庁長官狙撃事件 実行犯はオウムに無縁? 連載Nの記録」(毎日新聞 3月20~23日優秀賞

*優秀賞  連載「追い詰められる女性たち」(朝日新聞 第1部4月11日から8回、6月26日から5回)

*優秀賞  連載「ワンピースを着て、街へ出た」(朝日新聞北海道面 5月31日から3回)

*特別賞  連載「海と国境」(北海道新聞 2017年11月~)

※昨年末現在で658回に及ぶ、異例のロングラン企画。日本と周辺諸国との関係を掘り下げ、資料的価値も高い。

【概況】2023年の大賞選考に先立ち、候補にあがった作品のうち映像部門のBBC「J-POPの捕食者」と、活字部門のしんぶん赤旗日曜版による自民党パーティー券による裏金づくり(22年11月6日付け)を選考対象とするべきかどうか論議になった。前者は日本メディアの制作ではなく、放送もBBCの提供するユーチューブ内などにとどまり、通常には視聴できないという指摘である。会員内で論議した結果、番組テーマはジャニーズ喜多川氏(故人)の性癖で済ませられない人権問題であり、被害の広がり、社会への影響の大きさ、さらに日本メディアの「沈黙」をも浮かび上がらせた実績を考慮し、選考対象に残すことになった。結果的には特別賞となった。もう一つの赤旗日曜版は推薦にあがる報道初報が期間対象外の22年11月で今回の選考対象期間を外れるとの指摘だったが、昨秋の東京地検特捜の摘発の契機となり、さらに自民党派閥の裏金問題として政治化する口火を切ったものとして、23年報道に含めて選考評価することになった。

【映像部門】会員らから推薦された候補は総計23本で、例年よりやや少なめ(前年31本)。性や出自による差別をテーマにする作品が目立ち、それも歴史的・社会的構造はもとより人間心理を探る“実験”番組まで候補に残り、差別問題の深まりを感じた。また社会的なニュースも理解を容易にするドラマ仕立ての作品もあった。【活字部門】推薦された候補は25件(同26本)。例年同様に連載が多く並んだ。中でも道新の「海と国境」は昨年12月末現在でも658回と異例のロングランで、その取り組み姿勢自体が審議された。自民党パーティー券に発した「政治と金」問題、またジャニーズ喜多川氏の性加害問題は、報道関係者が知っていても報じない「メディアの沈黙」として通底しているとの指摘があった。入賞こそしなかったが、BBC放送直後からこの「沈黙」を指摘した週刊文春はじめ、報道姿勢を検証するメディアも少なくなかった。(文責・山本)

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受賞者とメディアアンビシャス世話人

受賞者とメディアアンビシャス世話人

 BBCの方からはビデオレターも頂きました。

『前田一歩園財団賞』 受賞!

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 札幌南高学校林財団は、先日の『林野庁長官賞』に引き続いて『前田一歩園財団賞』を受賞しました、大変名誉なことでした。

* 『林野庁長官賞』ーー>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=47827

 先日、「(一財)前田一歩園財団(https://www.ippoen.or.jp/)」の表彰式があり、私たちの活動が前田一歩園財団賞を受賞しました。今回の受賞では、在校生・同窓生だけでなく、近隣の有明小学校とのコラボほか、地域との連携活動を高くご評価頂いたのが嬉しかったですね、宮澤校長(財団常務理事)、黒川理事、中澤理事も式・懇親会に出席しました。
 事前に黒川さん、中澤さんがパネル準備をしてくれました。
 前田一歩園財団の前理事長の前田三郎さんはお亡くなりになりましたが、札幌一中の大先輩でした。
在りし日の前田三郎さん(秋山財団とご一緒の合同報告会にて)
 ご来賓の環境省の牛場北海道事務所長からは、是非、環境省の景観登録をとお誘いされました。また、増毛山道の会の方からは、明治期に札幌一中の修学旅行(?)でこの増毛山道を歩いた記録があるそうです。いろいろな繋がりが興味深かったですね。
 表彰状贈呈後に、私から学校林の成り立ち他、現在の活動等を報告させて頂きました。
 ついでに、一歩園財団の山本課長、今ではシマエナガ写真家で全国区で活躍していますが、以前お会いしてから何と40キロの減量、釧路の医療機関で、小錦も行ったという胃の切開手術で成し遂げ、現在かなりスリムになり、撮影でも軽快な動きとか、素晴らしいですね。

 11月の相次ぐ学校林財団の受賞、第18代理事長の私も大変嬉しい時間となりました!!

INAZOマルシェ 2023(下)

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 2日目のプログラムも盛りだくさん、アプリもダウンロードしましょう!

新しいアプリ!

新しいアプリ!

~~~~~~~~~DAY2プログラム

映画「君の根は。大地再生に挑む人びと」& トークセッション(メノビレッジ長沼)

https://www.yukkurido.com/towhichwebelong

https://colocal.jp/topics/lifestyle/ecovillage/20161124_85392.html

カフェ&マルシェ オープン

映画「氷の花火山口小夜子」

http://yamaguchisayoko.com/

講演(時津宝生)

パネルディスカッション

(時津宝生&海老原裕磨&アーノルド・コンセンコ&幡優子)

おわりの合唱 「Waltzingdays~花」

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 映画『君の根は。大地再生に挑む人びと』の映画では、「メノビレッジ長沼(https://www.facebook.com/mennovillage/)」のお二人の解説の後、場所を移してのトークセッション、北海道・長沼での実践も含めて参加者との意見交換も興味深かったですね。植物がCO2を土中に吸収する役割を果たしているメカニズムと新しい持続可能な農業のあるべき姿への提言です。

 午後のセッションはまた刺激的な映画『氷の花火山口小夜子』でした、彼女の波乱万丈の人生、モデル・ダンサー・役者と進んでいく様を遺品となった衣装を手繰りながら、その時々の関わりのあった方々が語るドキュメンタリー。

 更に次の時津宝生さんのご講演も刺激的でした。ベトナムの先駆的技術者集団企業を紹介しながら、企業のDX化が進む近年、更にアップデートされた「HX」(ハッピートランスフォーメーション)によるITの民主化を推進。札幌のビルメンテナンス会社であるテックサプライ内に「DX/HXシステム開発Lab」を立ち上げ、人に寄り添うシステム開発に取り組んでいる様子も語られました。更に手術現場での遠隔医療研修プログラムで共同開発された北海道大学医学部の海老原裕磨教授とのトークセッションも、新しい時代の研修モデルを提示し、新しいビジネスモデルで実践されているフロントラインの方々、素晴らしかったですね。

 昨年11月に5回目の「稲造サミット」が札幌で開催され、幅広い年代が参加しました。環境問題や地域課題についてそれぞれの立場から意見を交わし、そのサミットがきっかけとなり、発案されたのがこの「INAZOマルシェ」です。市⺠団体、企業、⾏政、⼤学などさまざまな団体や人々が集い、SDGsの学びと活動を発信するとともに、その場から新たな繋がりが生まれたらと考えて開催された二日間、若い二人を中心に幅広い世代の参加を得て、新渡戸稲造の理念を今時代的(SDGs的)に解釈して、今後も札幌で継続して開催されていくでしょう、楽しみですね。

ブラボー、高岡晃教先生!

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 「第75回保健文化賞」を受賞された高岡晃教先生、おめでとうございます!!!

 「保健文化賞」は、1950(昭和25)年に創設されて以来、第一生命保険株式会社が主催し、厚生労働省、朝日新聞厚生文化事業団、NHK厚生文化事業団の後援により毎年継続して実施している顕彰事業です。
今回の受賞者は、団体10件、個人3名。

* https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35001.html

* https://www.dai-ichi-life.co.jp/dsr/society/challenges/welfare.html#anc-01

 その個人のお一人が高岡晃教先生です。受賞理由は「『まもるんジャ―』や『こども研究所』に代表されるように独自のプログラムを創出し、こどもに幼児のうちから感染症や免疫の教育を行うことで、地域における保健衛生教育の推進に貢献 している。」です。

北海道医療新聞から記事の引用

 『まもるんジャー』には、高岡先生は正義の味方の司令官、秋山財団のスタッフもたびたび出演させて頂き、『こども研究所』にも応援しました。

* 『まもるんジャー』ーー> https://www.akiyama-foundation.org/news/1190.html

* 『こども研究所』ーー> https://www.akiyama-foundation.org/news/4099.html

竹内美妃さん、お祝いの会!

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 今年度スタートした秋山財団の顕彰事業『秋山喜代賞』の受賞者、竹内美妃さんの関係者によるお祝いの会が、贈呈式後にアットホームな雰囲気で行われました。

* 竹内美妃さん関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=47326

* https://www.hokkaido-np.co.jp/article/910578/

 私も贈呈式・交流会・開催関係者直会の後に遅れて駆けつけ、皆さんと共に喜びを分かち合いました。これまで幅広いご活躍の竹内さんだけあって、お祝いの方々も多彩な分野の方々、お話は尽きずこれまでのこと、今後のこと等、心温まるひと時を過ごしました、感謝ですね。

 医療、福祉、教育分野の方々、それぞれに竹内さんとのこれまで共にしたお仕事等、皆さん一様にモチベーションの高さに驚いていました。

 財団活動の新しい事業は、いきなり「公募」といってもなかなかその趣旨を社会に理解して頂くことは難しく、特に『顕彰事業』は、受賞者の方々の積み重ねを地道に行うことによってその賞の意図が世に理解されていくとこれまでの経験から確信しています。

 今回の『秋山喜代賞』も、第一回の竹内美妃さんの受賞によりこの賞の意味合いがまずは明確にスタートできたと大いに喜んでいます。竹内美妃さん、受賞おめでとうございます!!!

秋山財団贈呈式 2023

Posted by 秋山孝二
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 今年度の秋山財団贈呈式を4年ぶりにフル・リアルで開催することができました。贈呈式に先立つ講演会では、『受領者からのメッセージ』が三人の方、特別講演では(株)セコマの丸谷智保会長。久しぶりのリアル開催には、北海道大学の寳金清博総長、(公財)公益法人協会の雨宮孝子理事長、(公財)助成財団センターの出口正之理事長もご参加されて贈呈式後の交流会は大いに盛り上がりました、嬉しかったですね。

* https://www.akiyama-foundation.org/wp-content/uploads/2023/08/5e3fcb34e3e7813d8feeae6cc9441ac7.pdf

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〇 「受領者からのメッセージ」

・『天然全長型アニオンチャネルロドプシンの見過ごされてきた分子機能』

塚本 卓 様(北海道大学大学院先端生命科学研究院 助教)

・『数十年に一度の神秘!ササ一斉開花の謎』

北村 系子 様(森林総合研究所北海道支所 主任研究員)

・『北海道の女性アスリートを「健やか」かつ「強く」する!』

後藤 佳子 様(新札幌整形外科病院 医師)

〇 特別講演会 ・講 師:丸谷 智保 様(株式会社セコマ 代表取締役会長)

・演 題:『地域に貢献する経営~地域産業エコシステム』

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 今年度の受賞者・受領者はこちらーー> https://www.akiyama-foundation.org/news/5286.html

 私を含めた主催者側は当日バタバタしていて一枚の写真も撮影できていないので、当日お客さまで参加された過年度受領者の浜中さんの写真をお借りしました。

贈呈式参加者の浜中さん撮影の写真

贈呈式参加者の浜中さん撮影の写真

 当日の模様は動画撮影もしているので近いうちにHPにアップされると思いますので、そちらをご覧頂けると嬉しいです。

 贈呈式での私の冒頭ご挨拶は以下の通りです。

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<はじめに>  

本日はコロナ禍を越えて、4年ぶりに大勢の皆さまにはこのようにリアルに今年度贈呈式にお運び頂き、心から御礼申し上げます。

先ずは受賞者・受領者の皆さま、この度は誠におめでとうございます。そして、ご来賓の皆さま、お手伝いに馳せ参じて頂いた(株)スズケンの皆さま、ありがとうございます。

冒頭にこの6月から新しく就任した大原雅(まさし)常務理事をご紹介致します。  

振り返ればコロナ禍では、理事会・評議員会、研究助成・ネットワーク形成事業の活動報告会等、日々の財団運営でも、ハイブリッド形式を導入したり、今後の会合の在り方を模索する貴重な時間となりました。

贈呈式の場が、ただの「セレモニー」ではなく秋山財団の最重要事業であり、設立以来、年一度の「交流の場」と位置付け、コロナ禍でも何とか工夫をし、設立の初心に戻って継続して参りました、今日ご臨席の皆さまにも是非その辺の財団関係者の意のあるところをお汲み取り頂ければ幸いです。

<事業実績>

コロナ禍、ウクライナ戦争等の影響で激動の国際金融でしたが、お陰様で基本財産の運用は順調で、予定通りの事業予算を確保できました。2023年度、合計463,820万円(採択率:一般23.3%、奨励42.5%37年間の累計事業実績は、合計1,623件、総額118,073万円となりました。これは選考委員会はじめ、偏に今日まで財団を支えて頂いた多くの皆さまの賜物と深く感謝申し上げます。今日ここにお集まりの受賞者・受領者の皆さま、私どもの助成金は皆さまを応援する多くの民間企業・個人の方々が産み出したものです、どうかそんな思いを受け止めて、これからの研究・活動に邁進されることを託したいと思います。

<新たな取り組み>

この場を借りて、地域・民間財団として自主・自立にこだわる当財団のこれまでの事業に加えて、今、私たちが取り組む三つのテーマについてご報告致します。

一つ目は、「顕彰事業」として『秋山喜代賞』の創設です。

私どもはこの間、「ダイバーシティ」、とりわけ日本社会全般で立ち遅れる「ジェンダー差別解消」の動きに注目しています。この数年間、微力ながら何とかこの課題に対しての事業は企画できないかと検討して参りました。

【目的】 当財団の創設者である故秋山喜代は女性経営者であり、実績を基盤に一層の飛躍と進化を求め続けていました。私たちはその理念を受け継ぎ、「女性が輝く社会の実現」や「女性の経済的自立」を目指し、北海道に縁(ゆかり)があり各分野で功績のある女性を顕彰し、身近なロールモデルを北海道に示すことで社会イノベーションの実現の機運を高めることに貢献したいと思っていました。

【対象者】 地域活動等を積極的に行い、社会的影響力をもち次代を担う女性(企業経営者、市民活動家など)であり、常に前進しリーダーを目指しながら新しい事業展開にチャレンジすることで輝いている女性です。今回その最初として竹内美紀さまが受賞されました。

二つ目は、『愛生館文庫:デジタルコンテンツ』の作成及び公開です。当財団が何故「生命科学」を名乗って設立されたのか、それを深堀し資料を収集し続けて2019年に『愛生館文庫』を創設しました。昨年からは資料室に加えて、そこに所蔵している資料を基に、『愛生館事業』の歴史的意義、近代日本の医療・健康増進事業への貢献をコンパクトにまとめた動画を三本公開しました。多くの市民の方々にご覧頂けると嬉しいです。

三番目は、財団自体のアウトリーチ活動です、1)研究者のインタビュー動画、成果論文・記事の掲載です。受領された方々のその後の研究を広く市民の方々にご紹介できる機会と期待しています。2)公法協ESG投資研究会委員での議論です。秋山財団設立の理念、自主・自立的運営の基盤としての「投資」について、今後に向けた貴重な場となりました。

最後に、秋山財団は「生命科学」と「地域」をキーワードに、先ほど民間・自主・自立に拘ると申し上げました、国の科学研究費のミニチュア版では決してなく、一線を画して、長期的視点でチャレンジしている研究を今後も応援していくことをお約束致します。

重ねて、本日の受賞・受領、誠におめでとうございます、今後のご参会の皆さまのご活躍を心から期待しています。

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姉・せつが永眠

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 私の5つ年上の姉・せつが2月6日午後4時00分、自宅で息を引き取りました。昨年6月にすい臓がんの診断を受けて以来、母を自宅で介護していた状況を維持するのが難しく、母はサービス付き高齢者住宅に移動し、姉は自宅で療養を続けていました。母を介護する想定で10年以上前に自宅をバリアフリー化にリニューアルして、この数年は様々な在宅医療・介護・サービスを活用して献身的に母の面倒を見ていた姿は、自らの体調に負荷を掛けての状態だったのかと思ったりもしています。この間、母より先には絶対に逝ってはならないという強い信念で自らの療養に励み、年明けた先月20日に母の逝去、その後の葬儀はZOOMでライブで病床から観ていて、何か母を看取ったある種の安ど感を抱いたのかもしれません。母の逝去を見届けるように2月6日に逝きました。昨年12月17日に喜寿の誕生日を家族でお祝いしたばかりでした。

 昨年暮れ12月30日に孫の智帆、年明け1月20日に母の寿美、そして先日2月6日に姉のせつ、40日間に3人の肉親を亡くした喪失感はたとえようがありません。このブログを始めて15年になりますが、こんなに書けなかった期間もありません。まだしばらく時間を必要とする今の心境、いずれの葬儀でも自分が予想する以上の弔意・参列者に、あらためて私が理解していなかったそれぞれの人生の幅広さと奥深さを知った思いです、貴重な2023年早々の日々です。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=45925

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=46036

72回目を迎えて

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 今日は私の72回目の誕生日、うさぎ年で年男というフレーズもかなり色あせて、ただ淡々とこの1年を迎えることの幸運に感謝したい気持ちです。というのもこの年末年始は、孫の死去、親族の体調の心配等が続き、世間の動きとは少し距離を置いての日々を送っているからでしょうか。

 そんな中、先日は息子夫婦の取り組みの一部が地元新聞に記事となりました、医療的ケア児の家庭に対して必要な情報を支援する専用サイトのご紹介です、制度のはざまで苦労しているご家族への情報提供、貴重な体験をしている方々の相互扶助活動ですね。

* https://www.hokkaido-np.co.jp/article/787368

 記事の中、一つの事例として孫の智帆(ちほ)のケースも掲載されていました。息子夫婦も本当にここまでよく育ててきました、私も傍で見ていて頭の下がる思いであり、この4年の生きた証は、残った妹・弟の子育て、今後の二人の医師としての仕事にも大いに役立ててほしいです。

~~~~~~~~~~~~~~~記事より抜粋
同市中央区の医師秋山久さん(33)と妻玲子さん(37)も、情報不足に苦しんだ。昨年12月30日に4歳で亡くなった長女智帆(ちほ)ちゃんは、出生前に「18トリソミー」という染色体異常があり、心臓の壁に穴がある「心室中隔欠損」や、上唇や上顎がつながっていない口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)などがあることが分かった。
厚生労働省によると、18トリソミーは出生児の3500~8500人に1人にみられる。しかし、玲子さんは「子どもがどのような生活を送り、どのようなサポートがあるのか分からなかった」。秋山さん夫妻はネットで情報収集せざるを得なかったといい、久さんは「どうしたら適切な支援が受けられるのか手探りが続いた」と振り返る。
関家一馬さん、秋山久さんは、自らの経験を基に食事を取ってもらう方法やアレルギー対策、公共交通機関を利用する際の方法などをテーマにした記事を「医ケアkidsナビ」向けに執筆している。秋山さんは「当事者家族の困り事に答えられるように、『家族目線』の情報を盛り込んでいる」と語る。
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 同じ日の新聞には、こんな記事もありました、「最終走者の『完全な風景』」、誕生日を迎えた私としては心に響きますね。一代の命としては最終だとしても、命を繋げる長い時間軸では「命の襷」、歴史の一コマを「完全に」繋げる、そんな人生を全うしたい気持の今年です。

昨年末 話題二つ

Posted by 秋山孝二
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 昨年末12月に、「北海道大学&札幌市 包括連携協定!」が大きなニュースになりました。締結式に続いて記念講演会も開催されたので、私はリモートで参加しました。

 この協定は、北海道大学が有する知見や人材と札幌市によるまちづくりが連携することにより、相互に協力・発展しながら、地域課題や社会課題の解決に寄与していくことを目的として結ばれたものです。締結式の記者会見では、寳金清博総長と秋元克広市長から挨拶と抱負が述べられ、記者からは、人事交流や人材育成、学生の地元定着に関する取組などについて、多くの質問が寄せられたそうです。

 記念講演会では、町田隆敏副市長、金子純一産学・地域協働推進機構副機構長、松島理明北海道大学病院脳神経内科診療講師・臨床遺伝子診療部副部長から、それぞれ、まちづくり、スタートアップ支援、医療のテーマで講演があり、その後、寳金総長と秋元市長による対談が行われ、これから連携を進めたい分野や取組みについて、多岐に亘って活発な意見交換が行われました。今後、様々な分野において連携を深め、既存事業のレベルアップと新たな協業が期待されます。

 もう一つの年末の話題は、年末恒例の「ラジオ出演@ FM三角山」です。丸山哲秀先生とのトーク、もう何年になるでしょうか。

* これまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E5%93%B2%E7%A7%80

 出演料はこの焼酎、すぐに誘われていきそうでした!!

 とにかく2022年師走は様々の人生模様で、私にとってはあわただしく過ぎていきました。2023年が平穏な世界であうことを祈りたいですね!

4年4日の輝く人生!

Posted by 秋山孝二
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 新年早々ですが、私からの2023年最初のメッセージは、私の孫の急逝のお知らせです。私の10番目の孫『智帆(ちほ)』が、昨年末12月30日12時42分に肺高血圧症で永眠、4歳4日の彼女の輝きを放つ人生でした。当日早朝、救急車で病院に搬送され、救急医療を施しましたが生まれた時からの心臓の障がいが困難を極めて息を引き取りました。『18トリソミー(https://www.shouman.jp/disease/details/13_01_012/)』の遺伝子障がいで、これまで誕生から幾多の困難な手術を乗り越え、共に医師の両親の懸命の育児で先日までの4年間を超える人生を彼女なりに歩んできました、その状況を傍で見ていた私としても息子夫婦、本人の生命力に頭の下がる思いです。

 あまりに急だったので、両親はじめ私も含めてすぐには受け入れることはできませんが、これまで一生懸命生きてきた智帆の生命力に驚くと共に、彼女の生きた軌跡が私たちに与えたメッセージをしっかり受け止めて、集まった親族20数名、これからたくましく生きていく決意を新たにした今年の年始でした。

 人の生きた価値は長い短いの時間軸ではなく、その密度の濃さなのだと強く感じる数日でした。喪主の私の息子は以下のように感謝の言葉で綴っていました。残った智帆の妹、弟と共に夫婦はこれからも逞しく生きていくでしょう。

 星になった智帆ちゃん、たくさんの勇気を与えてくれてありがとう、安らかにお眠り、ね!!!

公法協コラム8月 2022

Posted by 秋山孝二
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 ここ数年、財団経営、企業経営を取り巻く環境の中にいて、当事者として受け止める印象を書きました。今の世相とし
てはなかなか勇気がいるのですが、敢えて問題を提起したいとの意味合いもあります。(公財)公益法人協会コラム
https://kohokyo.or.jp/column/)、今年も8月に依頼があったので寄稿しました。
* 2021年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42200
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           公益法人協会メール通信 No.272(2022.08.15)        

 今月のコラム「ガバナンス偏重への疑問」

 ▼INFORMATION
  ○特定費用準備資金の目的外取崩しについて(内閣府)
  ○収支相償、特定費用準備資金について等(内閣府)
 ▼公法協NEWS
  ○『公益法人・一般法人の会計実務〔第2版〕』のご案内

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  ◎ガバナンス偏重への疑問

                  (公財)秋山記念生命科学振興財団 理事長
                                 秋山 孝二 

◆◆――――――――――――――――――――――――――――――――――――◆◆

 今年6月、以前経営に名を連ねた東証プライム市場上場会社の株主総会に
約20年ぶりで出席しました。
コロナ禍で会場の設営は様変わりでしたが、それ以上に事業報告を聞いていて、
私の時代に比べて監査委員会設置等をはじめガバナンスに関しての詳細説明に、
今を取り巻く企業へのこの種の強い社会的要請に驚きました。
と同時に、率直に言ってこのような仕組みの構築で本当に本来の企業のダイナミックな
活動が持続可能なのか大いに疑問でした。

 「コンプライアンス(法令遵守)強化のために、コーポレートガバナンス
(外部から企業を統治する仕組み)が必要」とは言うものの、時々刻々、
激しい環境変化と厳しい競争の中で企業は生き残りを掛けている時代、
専任の企業トップたちは24時間緊張状態の日々、非常勤の外部の監視・統治等は、
現実的に本当に可能で機能するのだろうか、
ただただ総務部門の報告資料作成業務の負担を増やすだけではないのか。

 総会後、今を預かる経営陣で私の尊敬する方がしみじみつぶやいていました、
「『金融資本主義』の蔓延で、株価の安い時に買い入れ、短期的に高くなると
すぐに売却して当面の利益を得る多数の株主の存在は、本来の資本主義の
あるべき姿なのだろうか。
企業経営陣と産業を長期的視点で育てる株主と共に歩もうとする『産業資本主義』は、
ただの理想になってしまったのか」と。
見てきた経営者としての喜びの姿とは程遠い表情に、現状の負担感が伝わって胸が痛みました。

 一方、医療で「インフォームド・コンセント」というフレーズが流行った時に、
私自身は闇雲に予め患者に伝えれば良いというものではないだろうと思っていました。
前提としての医師・患者の信頼関係が最も重要なので、高度のコミュニケーション能力が
問われるはずであり、形ばかりの「予めの説明と同意」では本来の目的はとても達せられないだろうと。

 先日、高校生の保護者から聞いた話、昨今、高校の進路指導では、「進学」、
「就職」に加えて、「起業」というカテゴリーが設けられているそうです。
前述したように大企業を取り巻く環境は大変窮屈な状況、それならば、若者は
自分のやりたいことを思い通りに貫徹する器としての「小企業」を一から立ち上げて、
そのオーナー経営者として地域社会・世界に貢献する道筋があってもよいのではないかと思うと、
この試みに私は拍手喝さいです。

 昨年のある財団法人向けのフォーラム、来賓としてご挨拶された政府の関連部署の方は、
何と「マネーロンダリングに関する注意喚起」でした。
多くの善良な財団関係者は場違いも甚だしい強い違和感を抱いたのではないでしょうか。
敢えてまとめは致しません、今の日本、ビジョンの欠如の前に、現状認識の誤り、
それに続く課題設定の誤りを私はこの間痛感しており、
基幹産業の埋没の中で新しい産業創生と地域創生の担い手として、
イノベーター的存在「公益法人」の果たす役割は大きいと確信している昨今です。

◆◆――――――――――――――――――――――――――――――――――――◆◆

寺島文庫『世界を知る力~宗教!』

Posted by 秋山孝二
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 寺島実郎さんのシリーズ『世界を知る力(https://s.mxtv.jp/variety/sekaiwoshiruchikara/)』、今回はウクライナ危機に絡む宗教と歴史に切り込んだ興味深いお話でした。

* これまでの寺島文庫関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AF%BA%E5%B3%B6%E6%96%87%E5%BA%AB

<今月の世界と日本>
・ウクライナ危機の50日と顕在化するユダヤ・ファクター
・欧州・キリスト教理解の基点
<ウクライナ史の深層>
・『正教大国ロシア』を目指すプーチン大統領の思惑

 冷戦構造が終焉してからアメリカを中心とした西側諸国の新しい国際社会の体制が生まれるのかと思いきや、当時、ロシアを訪問した時に囁かれていた共産党支配に代わるロシア正教支配の時代がくるのではという方向、まさにその予想が的中している昨今のウクライナ情勢です。

 寺島文庫では、MXテレビでは寺島実郎さんの一人語りのほかに、対談・鼎談編もアップされていて、いずれも大変深いお話の数々。それとは別に、私自身12年間お世話になっている「戦略経営塾(https://www.terashima-bunko.com/terashimabunko-juku/strategic-management.html)」、更に昨年からの「医療・防災産業創生協議会(https://www.mdpc.ne.jp/」、いずれも産業創生の視点から、日本を代表する方々との議論は、私にとっても大変刺激的であると同時に、北海道で実装するきっかけをつかむような内容も多々あり、今後が楽しみです。

 先日は、その「医療防災産業創生協議会」総会が東京で開催されて、私もリアルで出席してきました。日本社会でリーダー的なお立場の方々ともお話ができて、大変有意義な場でした。

 ただサロン的な話、知識レベルから、今はSDGsも含めて実装段階へと進めて社会のイノベーションに寄与したい、そんな意気込みを感じるそれぞれの内容です。

『バタフライエフェクト』(4)

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 「映像の世紀」シリーズ4回目、『スペインかぜ 恐怖の連鎖』(https://www.nhk.jp/p/ts/9N81M92LXV/episode/te/J5PYJ1PQKX/は、今の新型コロナワクチンにも通じる歴史とその研究者たちの地道な先駆的研究の足跡を報じていました。スペイン風邪の世界的蔓延がアドルフ・ヒットラーの登場に繋がり、研究がワクチン開発と細菌兵器開発の光と影を生みました!!

 百年前、米カンザス州の陸軍基地で広まったスペインかぜは、第一次世界大戦へ向かう兵士たちと共にヨーロッパへ渡り4千万人の命を奪い、さらにパリでの講和会議の最中に米大統領ウイルソンが感染したことで歴史が大きく変わります、ヒットラーの台頭です。一方、スペインかぜの最前線で闘った米ペンシルベニア大学は感染症研究の中心地となり、ハンガリーから来たカタリン・カリコ博士との出会いを経て、コロナワクチン『mRNA』開発へとつながっていきます。カリコ博士は人工的に作り出した遺伝物質『mRNA』の医療への応用の道をひらき、ファイザーなどの新型コロナウイルスワクチン開発に大きな貢献をしたことで世界的に知られる研究者です。

 当時のペンシルベニア大学

 先月、バイオ企業「ビオンテック」上級副社長のカタリン・カリコ博士が来日し、ウイルスの感染拡大が続く中、今後はさまざまな変異ウイルスに対応できるワクチンが重要になるとして、次世代のワクチン開発を進めていることを明らかにしました。科学技術の分野で優れた業績を挙げた研究者に贈られる『日本国際賞』の今年の受賞者の会見が行われ、新型コロナウイルスワクチンの開発に貢献したカタリン・カリコ博士ら3人が出席しました。

* 「日本国際賞」ーー> https://www.japanprize.jp/prize.html

 「日本国際賞」は、国際科学技術財団が科学技術の分野で、人類の平和と繁栄に貢献する優れた業績を挙げた研究者に毎年贈っている賞で、カタリン・カリコ博士は「もともとはワクチンを作ろうとしていたのではなく、mRNAを医薬品に使いたくて研究を続けてきた。新型コロナウイルスのワクチン開発は利益のためではなく、倫理的な義務感からだった」と話しました。

* 受賞者:カタリン・カリコ博士ーー> https://www.japanprize.jp/prize_prof_2022_kariko.html

 駐日ハンガリー大使館でパラノヴィチ・ノルバート大使と面談、パラノヴィチ大使にはワグナー・ちよが大変お世話になりました。

* パラノヴィチ・ノルバート大使関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%A7%90%E6%97%A5%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%BC

寺島文庫『世界を知る力』

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 寺島実郎さんが主宰する『戦略経営塾』を受講して12年、この間の世界情勢の大きな変化の中、その羅針盤として私が最も信頼している視座は、今、益々その価値を発揮しているような気がしています。日々のメディアをいくら追いかけてみても毎日の天気予報を観ているようで、そこからは温暖化の危機とかは何も見えてきません。

 この月一の番組『世界を知る力(https://www.terashima-bunko.com/terashima/book-info/447-sekaiwoshiru.html』は、youtubeにアップされて世界各地から200万回以上のアクセスを記録しています。

11月発売予定

11月発売予定

 寺島さんの基本的スタンスは、まずは正しい現状認識から。国際社会の中で衰退、劣化する日本の国力を正しく認識するところからしか21世紀の日本の復活を展望することはできません。

 そんな現状認識を踏まえて、大きな構想力で進路を見出す試み。

 例えば、秋山財団も参画しているこの「医療・防災産業の基盤産業化」プロジェクトは、その実装化の一例です。

 繰り返しになりますが、大きく変わる世界情勢の荒波の中で、羅針盤としての寺島実郎さんのこのシリーズ、益々価値を生み出してくる気がしています。

* 寺島実郎さん関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AF%BA%E5%B3%B6%E5%AE%9F%E9%83%8E

六華同窓会 2021

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 高校の六華(りっか)同窓会、今年はリモートとソーシャルディスタンシングを配慮した会場参加のハイブリッドで2年ぶりに開催されました。また、昨年の学校創立125周年記念講演も、1年遅れとはなりましたが総会後の懇親会の代替えとして豊富な内容で実行されました。

* これまでの関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%85%AD%E8%8F%AF%E5%90%8C%E7%AA%93%E4%BC%9A

 まずは今年の六華同窓会総会で大西雅之会長のご挨拶、素晴らしい内容のあるお話でした。

六華同窓会 大西雅之会長

六華同窓会 大西雅之会長

 続いては例年の懇親会の代わりに学校創立125周年記念講演会です、本来は昨年開催予定でしたがコロナ禍で今年になりました。

 冒頭には125周年記念事業実行委員会の村木宏彰委員長のご挨拶。

 講演会は南66期!私の遥か47歳年下の森唯菜さんの司会で始まりました。

講演会司会 森唯菜さん

講演会司会 森唯菜さん

 前半は南24期・MITメディアラボ副所長石井裕さんのボストンからのリモートでのご講演。最先端のテクノロジー研究のお話は高校時代の感動された詩から始まり、ロマンに満ちたお話でした。「造山力」、強烈な印象でした!これからの科学はもはや理系・文系とかの枠組みを超えた世界での研究であることを痛感しました。六華同窓会の大西雅之会長と石井裕先生は南24期で同期。

リモート講演 MIT石井先生

リモート講演 MIT石井先生

 続いては南23期大野東北大学・寶金北海道大学総長の同期対談。それぞれのご自身の高校時代、さらには石井先生がアメリカで研究されていた90年代と日本の医療現場で手術等で仕事に忙殺されていた時期との比較等、大変率直で興味深かったですね。

東北大学 大野総長

東北大学 大野英男総長

北海道大学宝金総長

北海道大学寶金清博総長

 今回、東京からお越しになった東京六華同窓会の片山昌彦会長(23期)と両総長二人は同期。

南23期の同期の方々と

南23期の同期の方々と

 講演会終了後は来年の幹事当番期(南37期)への同窓会旗の引継ぎです。

幹事当番期の引継ぎ!

幹事当番期の引継ぎ!

 この日の締めのご挨拶を同窓会副会長の私(南19期)も登壇しました、優秀な良き後輩たちの活躍に私自身元気を頂いた夜でした。

今、“いのち”を問う

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 コロナ禍の中で、「いのち」を問う番組が心に沁みました。

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NHK教育テレビ

こころの時代~宗教・人生~「コロナの時代に“いのち”を問う」

ホスピス財団理事長 柏木哲夫

https://www.nhk.jp/p/ts/X83KJR6973/episode/te/W58P5XWR6Q/

公式サイトから
 新型コロナウイルスが猛威を振るう中、医療現場では感染リスクのため誰の看取りも許されずに最期を迎える“孤独な死”が頻発している。日本のホスピス医療の第一人者である柏木哲夫さんはこの現状に対し「延命や生命維持といった“生命”だけを重視して、患者や家族の感情や価値観などを含む“いのち”を置き去りにしてはならない」と話す。最前線の医療現場の取り組みと共に、今、私たちがみつめるべき”いのち”とは何か考える。

 印象的な言葉として

* 「生命」と「いのち」の違い!

* 「魂」の平安

* 「いのち」を見つめる医療

* 死んでいく力

* 「ユーモア」の力

* にもかかわらず笑う

 コロナ禍の中、患者さんに触れることが出来ない状況で手を温める看護の方々の工夫、そんな患者さんに寄り添う気持ちの表現としてできる限りのことを医療現場、患者さんとの接点で実現する関係者のご努力に感動しました。

NHKTV ドキュメンタリー 三題

Posted by 秋山孝二
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 NHKテレビのドキュメンタリー番組は日頃から見応えがありますが、コロナ禍、及び8月の一連の終戦特集シリーズは特に印象深く心に響きました。

 まずは、NHK教育の「ETV特集『ドキュメント 精神科病院×新型コロナ』(https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/QJXG2VP5RJ/」、日本最大の精神科病院・都立松沢病院、重い精神疾患のある新型コロナ患者を専門に診る病棟に1年間密着、患者、病院、行政への取材から精神医療の実態に迫る内容でした。

精神病院の実情をコロナ禍が炙り出す!

精神病院の実情をコロナ禍が炙り出す!

 二つ目は原爆関係の初動調査の真実、NHK総合「NHKスペシャル『原爆初動調査 隠された真実』(https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/QP8G3PR83P/)」。戦後、アメリカ軍の軍医のお孫さんも証言されていました。

 三つ目は、同じく原爆関連の開発の秘話、NHK教育・ETV特集「日本の原爆開発~未公開書簡が明かす仁科芳雄の軌跡~(https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/JZW13Z1YV8/」です。戦時中、日本が極秘に進めた原爆開発。それを率いた物理学者・仁科芳雄が残した1500通の未公開書簡が発見され、多くの謎を解くミッシングリンクと注目されています。

仁科芳雄博士

仁科芳雄博士

 豊富な映像のアーカイブス、諸外国にも収蔵されている映像も含めて、歴史を検証するには大変貴重なデータの数々、これからも観続けたいものです。

『パンデミック 激動の世界』

Posted by 秋山孝二
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 この間のコロナ禍、国民に自粛ばかりを求める国の無策は目を覆うばかりですが、その兆候はすでにこの数十年の政策の誤りにあると思います。

 先日の『NHKスペシャル 新型コロナ用病床が増えない背景 なぜ危機は繰り返されるのか~検証“医療先進国”~ | パンデミック 激動の世界(11)(https://www.nhk.or.jp/covid19-shogen/theme/theme6/451385.html』では、大越健介さんがその辺の歴史的変遷と課題を的確に取材されていました。

番組の要点

保健所は「防衛線」

静岡県の保健所で目の当たりにした「防衛線」の奮闘

「防衛線」保健所 誕生秘話

防衛線、破られる

全国の保健所の厳しい状況

保健所と同じジレンマは「PCR検査」にも

10年前から変わらぬぜい弱性

2009年に学んだ医師たちの“有事への備え”

震災を経験した神戸市・戦力拡充の奮闘

保健所を地元の“専門能力をもつ人材”で支援する新制度・IHEAT

パンデミックの経験を未来に

大越健介キャスターの取材後記

<参考>

https://www.youtube.com/watch?v=boYEHRbDsuA


 今現在、コロナ病床に充てられているのはわずか4%。

 北海道庁にも数年出向されていた中村秀一さんも率直なコメントをされていました。彼が札幌勤務時代、お子様が私の子供たちと同じ小学校に通う環境、学校の運動会で一緒に父親の競技に参加したのを懐かしく思い出します。

中村秀一さん

中村秀一さん

 歴史的には、感染症対策は公衆衛生の要だったにもかかわらず、20世紀後半に「感染症は克服した」みたいな誤った認識から地域で機能していた「保健所」の縮小政策、医療政策に起因する数々の課題が浮き彫りになってきてると思われます。これからも必ずやってくる新たなパンデミック、今回の新型コロナ対策の誤謬から多くのことを学ばなければ感染された方々、お亡くなりになった方々に申し訳ない気持ちになります。

金岡祐一先生 ご逝去

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 秋山財団の設立当初から選考委員長、評議員、理事として、財団の基盤を創って頂いた金岡祐一先生がご逝去されました。北海道大学薬学部からご連絡を頂き、先日は北海道新聞に死亡告知が掲載されました。

 心からご冥福をお祈りいたします。

 これまでにも何回か金岡先生のお話は記事にしています

* 2012年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12594

* 2015年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=24562

 原発事故後の状況に関しても、科学者・研究者のお立場から大変示唆に富むコメとを私に頂きました。

~~~~~~~~~~ 私の当時のブログより

 今さらの気もしますが、線量の違いは見た目には全く分かりませんね、気温・湿度等とは違って、人間の五感では判別できない「放射線量の怖さ」が分かります。もちろん、線量「0.00」状態を望むわけではありません。おおよその「安全の目安的数値」はあるとは思いますが、瞬間的数値の意味だけでなく、「内部被曝」を含めた体内への長期的影響も懸念される「放射能汚染」、医療・研究機関のように狭い管理された空間ではない「環境」においては、「安全基準」はあり得ない、やはり人間の手には負えないものと理解すべきですね、そんな現場感をあらためて強くしました。何を言いたいのかというと、今回の爆発事故で環境に放出された放射線量と、病院等でのX線被曝を比較して、「大丈夫、安心です!」と喧伝する解説者・メディアがナンセンスだと、声を大にして叫びたいのです。

 それともう一つ、定時定点観測を継続的に公開していくことが重要です。「大丈夫」とか、「安全です」とか言うのではなく、淡々と現実の「数値」を掲載すること、そして、それを個々の人間が判断するレベルの見識を持つことが、3・11以降の日本で暮らす人々に必要なのだと思います。富山でお会いした金岡祐一先生が、おっしゃっていました、「正確なデータを継続的に公開すれば、世界の良質な研究者が信頼するその数値を基に、多くの貴重な考察・コメントを寄せてくれる時代でしょう」、「『風評被害』を言うのであれば、『風評加害』も同時に存在するはず」、と。

 データに基づくしっかりした議論を、これからも身につけたいですね。

~~~~~~~~~~~ 引用おわり

 金岡祐一先生、本当に秋山財団創設時から大変お世話になりました、先生のご意思をしっかり受け継いで、秋山財団の運営に尽力致します、心より感謝申し上げます、どうか安らかにお眠りください。

寺島文庫 連続講座 第7回

Posted by 秋山孝二
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 寺島実郎さんの戦略経営塾、リレー講座、連続講座をこの10年継続して参加していますが、今月の寺島実郎の世界を知る力 #7「世界経済の見通し/”北の黒船”知っておくべき日露関係の近代史(https://www.youtube.com/watch?v=wFvESgeQnds」も素晴らしい内容でした。

 事前に寺島さんから私に電話でご連絡を頂いて、「是非、ロシアとの関係においては北海道の多くの方々に視聴して頂きたいのでご案内を!」とのメッセージでした。

~~~~~~~~~~~~~~~~番組内容:多摩大学の久恒啓一教授の発信から

経済というのはそもそも中国古典からは、「世を経(おさめ)、民を済(すくう)」こと。

世界経済

  • IMFの世界経済予測では、世界同時好況の3年間。2020年はコロナ禍により▲3.3%成長。2021年は1月予測は5.5%だったが、4月予測は6.0%と強気
  • 主たる原因はアメリカが2020▲3.5%で、予測が15.1%から6.4%になったこと。バイデン大統領はワクチンの接種もすでに60日間で目標の1億人を突破(100日の予定だった)。4月末までに2億回の目標を設定。年収864万円以下には15万円の給付を行う。200兆円(1.9兆ドル)のインフラ投資の財政出動でアクセル全開
日本経済
  • 日本は2020▲4.8%でこれは20132014年の規模。1月予測は3.1%、4月は3.3%でなお水面下
  • 中国は20202.3%とプラスで、1月予測は8.1%、4月はさらに加速し8.4%。インドは4月予測で12.5%、アセアンは4.9%。アジアの世紀が顕著
  • 日米の違い、アメリカの政策は機動力と柔軟性がある。

1:日本は赤字国債を日銀が青天井で引き受けており、後続世代の借金にしているだけ。

2:実体経済の悪さと株高(米33800ドル49日。日2970849日)という不自然さ。不安材料がでてきた。投資会社アルケガスの破綻で日米欧の金融が大きな損失、レバレッジ投資、行き過ぎたマネーゲーム金融資本主義のいびつな姿

日本経済の「家計」

  • 家計:勤労者(現役)世帯の可処分所得は、201043.0万円、201542.7万、201947.7万。2020年49.9万(10万円給付を除けば47.1万円)、ピークは1997年の49.7万円)
  • 全国全世帯の家計消費支出では2020年は月27.8万円、ピークは1993年の33.5万円。2000年から2020年の20年間では、年間47.3万円ダウン!!

衣は▲47.1%、食は8.6%、住は▲11.3%。小遣い・交際費は▲49.0%で34673円で20年前と比べ年間で▲41.6万円(最大の減少)。光熱・通信13.4%。教育・娯楽は▲28.0%で月▲15499円で年▲18.6万円

日本人は学ばなくなった、学べなくなった。シケて、内向きに!

  • 消費支出の中身の推移

食の分野のプラスは調理食、肉類、お菓子、飲料。マイナスは外食と魚介類、食生活も変化。増えたトップ3分野は諸雑費(どうでもいいもの。雑費貧乏)4152円増加、通信3958円増加(価格は4分の1に値下がりだがスマホ需要が大きく増加)、自動車関連(地方は2台、モールへ)3312円増加。一方で医療や健康(サプリ)は増えているのをみると賢くなっているともいえ、努力して情報に接することが必要だ、内向きから賢くへ!

全体知への接近

今回からの3回は北方領土問題をめぐるロシアとの向き合い方がテーマ。今回は前提としての日露関係の歴史。

  • 日本人は1853年のペリーの浦賀来航で近代が始まったと考えているが、「北の黒船」が先にやってきている。半世紀前の1792年にラックスマン根室へ。函館への回航させ、長崎の通行許可証を発行。9ヶ月滞在した。漂流民であった大黒屋光太夫1783年に漂流)を連れてきた。光太夫エカテリーナ二世と面会。ロシア語をマスターし44歳で帰国。老中は松平定信。一時金30両を与えられ、月3両の手当をもらい、千代田区番町に住み78歳まで生きた、聞き書き『北瑳聞』
  • 1785年には林子平が「蝦夷国全図」という北海道の概念図1798には近藤重蔵が択捉を調査、「大日本恵土呂府」の標識を建てた。1800伊能忠敬が日本地図を完成
  • 1804年にはレザノフが長崎に6か月間留め置きで、通行証を取り上げられる。仙台石巻の漁師4人(1793年に漂流)を連れてきた。世界一周を初めてした日本人、アレクサンドル一世と面会。聞き書き『環海異聞
  • 情報は受け手の能力に比してしか伝わらない。レザノフは択捉で略奪行為を働き警戒された。
  • 1806年に津軽藩南部藩に守備の要請。1807年幕府の直轄地天領にする。1821松前藩に返却。1860ロシアが清国と結んだ北京条約でウスリー川東岸を割譲させ、ウラジオストック(東を攻めよ)を建設。北海道と極東ロシアは双生児、どちらも移民で成立。近代史はロシアと向き合った100年だった(司馬遼太郎
  • ロシアが東へ向かう理由ピョートル大帝ロマノフ王朝の中興の祖)は16973月から18月間欧州視察を行ない、4か月間オランダ東インド会社で造船術を学ぶ。1703年サンクトベルクの建設を開始1792-1918年のロマノフ王朝の首都)。1705日本語学校を創設。漂流民の大坂出身の伝兵衛(1701年)を教師にした。1754日本語学校イルクーツクに移転。13世紀から15世紀にかけてモンゴルに支配された「タタールのくびき」から、東方に巻き返し。
  • 日本の動向ラックスマンとレザノフの間の1800八王子千人同100人(家康が武田軍団を郷氏にした10010組の大軍団)が蝦夷地へ入植。原半左エ門。苫小牧50人、白糠50人。ロシア対策の開拓だった

 今月からは続いて翌週に細川護熙元首相との対談も、歴史を遡りリアルな細川家伝承のお話の数々、説得力が素晴らしかったです!細川護熙さんとは奈良・薬師寺でもリアルにお話を伺いました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%B4%B0%E5%B7%9D%E8%AD%B7%E7%86%99