この気迫はどこからか!

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 3月は何かとスピーチの機会も多く、インターネット検索で英語版を見ていると、心に残る伝説のスピーチが幾つかあります。ケネディ大統領の就任演説は、私はボストンのJFKミュージアムにも行って文面も手元に持っていますが、まるで詩人のよう雰囲気、今のT氏のむき出しの品の無さとは比較にならない人格の違いを感じます。

* [英語スピーチ] ケネディ大統領就任演説 | ジョン・F・ケネディ | John F. Kennedy inaugural speech | 名演説 | 大統領就任演説 | 日本語字幕 | 英語字幕

* JFK関連記事ーー> 秋山孝二の部屋

 また、スティーブ、ジョブズのこちらの卒業式スピーチも心に残ります、「Stay hungry,Stay foolish!!」!

* ステSィーブ ・ジョブズ・スタンフォード大学・卒業式スピーチ・2005年6月12日・スタンフォード・スタジアム

 そして最近ではこちらの若い学生のスピーチ、内容の凄さと同時に目線の強さは気迫と信念を強く感じますね。

* [英語スピーチ] 2024年ハーバード首席の卒業スピーチ|ハーバード大主席卒業生のスピーチ|知らないことの力|Sruthi Kumar|シュルティ・クマール|日本語字幕 | 英語字幕 |

* 2023年ハーバード大学院医学部生の卒業式スピーチ『医療大使』【英語スピーチ】 【世界情勢理解】リスニング 日本語字幕 LEEN AL KASSAB

私、副代表幹事に就任!

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 北海道経済同友会 (hokkaido-doyukai.jp)の副代表幹事に、この度私が就任しました。1996年から幹事になって以来28年間お世話になっていて、この間、私は所属・役職変更が6回もありましたので今さらという感じではありますが。経済同友会は基本的に経営者個人の登録が基本なので、札幌・北海道をこよなく愛する私は永らくここで研鑽を積まさせて頂いています。

* これまでの経済同友会関連記事ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

* 経済同友会の歴史ーー> 経済同友会の歴史 | 経済同友会 (doyukai.or.jp)

 先日の年次総会後の懇親会で、簡単に就任ご挨拶をさせて頂きました。私には経済同友会幹事のロールモデルがあり、それは「2013年にお亡くなりになった東京の経済同友会終身幹事の品川正治さんです」とお話しました。

< 品川正治さん関係の記事 >

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 品川正治さん、逝く (akiyama-foundation.org)

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 「品川正治さん」お別れの会 (akiyama-foundation.org)

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 品川正治さんが問いかけたもの (akiyama-foundation.org)

品川正治 に対する画像結果

 役職・所属は代わっても、私がこよなく北海道を愛する気持ちには何も変わりがありません。これからも一経営者として自らの時代認識を研ぎ澄まし、理想を掲げて社会の羅針盤的な発言を続けていきたいとあらためて決意した次第です。

JFK賞 2022 !!

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 米国のケネディ大統領を顕彰する「JFKライブラリー(https://www.jfklibrary.org/」、今年のJFK賞は以下の受賞者です。

* https://www.jfklibrary.org/events-and-awards/profile-in-courage-award

 今年の受賞者。

 Ambassador Caroline Kennedy and her son, Jack Schlossberg, will present the 2022 John F. Kennedy Profile in Courage Awards !!

JFKのお孫さん!

JFKの孫、Jack Schlossbergさん!

『大統領就任演説』に想う!

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 アメリカのバイデン新大統領の就任演説のニュースを見ながら、私も登録しているアメリカ・ボストンの『John F. Kennedy Presidential Library and Museum』メーリングからのメールを読み、あらためて政治家の言葉の力を感じています。

https://www.youtube.com/watch?v=0N10s6mJjHQ&feature=youtu.be

 いや、政治家ばかりでなくこういった若い世代をこの場に登用する凄さもーー> https://www.bbc.com/japanese/video-55731072

 昨年のこちらの演説も凄い!!ーー> https://www.bbc.com/japanese/video-54861200

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John F. Kennedy Presidential Library and Museumhttps://www.jfklibrary.org/

Columbia PJoint, Boston, MA 02125(617) 514-1600Open 7 Days 9am - 5pm

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 ケネディ大統領の就任演説の光景!

JFK gives inaugural address at Capitol

Image: Video screenshot animated gif

 「政治」の位置づけが違うのか、責任ある立場の政治家から発せられる言葉の品格というか、日本の政治に関わる方々の貧弱な姿が一層浮き彫りになるから情けないですね。一国の代表者が「コメントを差し控える」などというフレーズの連発は、自滅行為だと以前から私は思っています。

 昔、私が大学を休学してアメリカを旅した後、復学して、夜に月曜日から金曜日毎日3時間四谷の英会話学校に通っていた時、あるベテランの教師が私たちに言いました、「国際社会では黙ってはいけない、今〇〇だから言葉が出てこないんだ、と言葉を発するべき!」と。思いを言葉にする、それ以来私は肝に銘じているのですが、なかなか普段の暮らしの中では思い通りにはいきません。

 でも、政治家はそうも言ってはいられません、それが使命だからです。今回のバイデン新大統領の就任演説も決して難しい言葉ではありませんが、彼の苦難の人生の裏付けなのか、穏やかな表情の中にアメリカ、国際社会を背負う覚悟を感じるし、ハリス副大統領とともに醸し出す雰囲気に「人間の品格」を感じるのは私だけではないと思います。

 政治的評価はさておき、JFKは今でも私の心の中にあります。

* ケネディ大統領の就任演説ーー> https://www.youtube.com/watch?v=Xk2_XW5g704

懐かし、海外からのお客さま !

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 コロナ禍が続き、この間予定していた秋山財団のイベントも中止になり、ふと過去の記録を振り返っていると、懐かしい近い過去のお客さまの思い出にしばし魅入りました。

 2008年、当時、市民活動助成で応援したチェルノブイリの子供たちを支援する市民活動の方からのご依頼で、駐日ベラルーシ大使ご夫妻とチェルノブイリの子供たちが秋山財団事務所を訪問されました。当時元気に建物内を走り回っていた子たちも、12年経ってどんな大人になっているのでしょうね。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7835

大使ご夫妻

大使ご夫妻

チェルノブイリ原発事故の子供たちと

チェルノブイリ原発事故の子供たちと

 そして、お客様といえば翌年の2009年には中国からも、市民活動の窓口となっている中国の行政府の皆さん、(公財)公益法人協会から地域に根差している財団の見学希望ということでご依頼がありました。当日私は、東京での外せない用事があり、萱場利通監事が秋山財団を代表してお迎えしました。

http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=2816

写真が小さくて申し訳ありません。

 今、海外からのお客様はなかなか移動も難しく訪れることもありませんが、秋山財団も引き続き海外とのネットワークを大切にしていきたいですね。もう十数年前に、私がアメリカ・シアトルで開催されたイベントに参加したこちらの団体『Council on Foundations(https://www.cof.org/content/council-foundations』、今でも何かの機会にはフォーラム等に参加してみたいなと思っています。

 アメリカ・ボストンの『JFK Library(https://www.jfklibrary.org/』も数回訪問後もずっと注目しています。今のアメリカの大統領の立ち振る舞い、当時の品格からすると見る影もなく、危うさ、寂しさを感じますね。

* 関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=jfklibrary

NHK・Eテレ『7人の小さき探求者』

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 NHK・Eテレ『7人の小さき探求者』は、「Philosophy for children (P4C)」の実践の様子を追いかけていました。

* Philosophy for children (P4C)ーー> http://p4c-japan.com/

「Philosophy for children (P4C)」の画像検索結果

 「p4c」とは子どもの哲学 「philosophy for children」 のことで、頭文字からつくられた略称です。哲学の活動に子どもたちといっしょに飛び込み、教室の学びを劇的に変える革新的なアプローチのことです。

 新型肺炎対策のため突然、休校となった気仙沼市の小泉小学校。全国に先駆けて、東日本大震災をきっかけに始まった対話を通じてこどもが考える力を育む授業「p4c(ピーフォーシー)」を行ってきていました。6年生7人は卒業直前の突然の休校に揺れる現状を、こども独自の視点で捉え、言葉にしていきます、彼らは学校がなくなった日々に何を考えたのか、互いに“対話”することで、思いを伝えあっています。

避難訓練

避難訓練

卒業式

卒業式

 私自身、わずか5年間ですが、東京都江戸川区の公立中学校で教師の仕事に就いていました。たくさんの思い出が詰まった時間は、今も私にとっては宝物、子供たちから数多くのことを学ばせてもらいました。

* 私の教師としての記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%B9%BF%E6%9C%AC%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1

札幌一中の『学友会雑誌』から

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 連続して開催されている北海道文教大学(http://www.do-bunkyodai.ac.jp/)の市民公開講座の矢部玲子先生シリーズも、今年で早くも第4回を迎えました。今回は、札一中・南高「六華同窓会(https://rikka.net/)」の開校120周年記念事業としてデジタル化された『学友会雑誌』をベースに、明治時代の青春を修学旅行から探り寄せました。

* 講座案内――> http://www.do-bunkyodai.ac.jp/college/ExtensionLecture/2019/1653/

* 昨年の様子――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34065

 『学友会雑誌』は、北海道札幌南高等学校旧制中学校時代の、主に生徒執筆の文芸誌です。明治30年以降のものがほぼ全巻保存されています。

「札幌一中学友会雑誌」の画像検索結果

 当日参加された東京からご参加の先生が、新たな情報を提供しました。

 明治39年開催の満州国への修学旅行、生徒・職員を含めて3694名が全国から参加し、これは、陸軍省と文部省の共同事業だったようです。

新渡戸連続講座 第3回 2019

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 新渡戸稲造連続講座の2年目第3講は、小野有五先生のお話。

< これまでの記事 >

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=34744

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=36502

小野有五先生

小野有五先生

 参加者は道民カレッジ受講生6名、一般参加者は19名でした。当日のレジュメA3裏表のほか昨年の「音楽と講演のつどい」のレジュメも含め資料として皆様にお渡ししました。講演では、「コトバ」と「言葉」の違い、「言葉」は意味を限定するが、「コトバ」には自由があり、「真如」(神・自然・宇宙)に上昇する「優れた詩」のような性質があるということ、また、新渡戸稲造がよく言及する「分け登る麓の道は多かれど同じ高嶺の月を見るかな」(傳一休禅師)(『新渡戸稲造全集』第一巻『東西相触れて』162頁ほか所収)にある「東西宗教の合一」につながる精神についても言及され、その後、活発な質疑がなされ、この精神は西行に通ずるのではないかとのご意見も参加者から発言が出ていました。

* 傳一休禅師 http://www.ko-kon.net/kokoro/shinjin/wakenoboru.html

宗教と新渡戸稲造

宗教と新渡戸稲造

 今回のお話、私が理事長を務めるワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/)の「哲学の庭(https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/219000/d007585.html)」の理念にも通じるもので、大変内容の濃い、深いひと時となりました。「哲学の庭」の像群は、ハンガリーのブダペスト・ゲレルトの丘にも設置されています。

「哲学の庭」の画像検索結果

* ハンガリー・ブダペスト、ゲレルトの丘  http://wagnernandor.com/javato.htm

 小野有五先生、2回目のご登壇ありがとうございます!

手元写真あれこれ

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 日々暮らす中、出張途中、マチなかを歩いている時、思わず記録に残しておきたい場面があり、いつも持ち歩いているミニカメラ、時々はスマホで撮影し、折を見てこのブログにアップしようと手元に置いているのですが、忙しさに紛れてその機会を逸していた数枚を、「あれこれ」と題してアップします。

 まずは昨年暮れ、札幌に雪が降って間もない時の「母子像ふるさと」。雪で上部が覆われた像は、母がその寒さから子を守るように抱く姿が一層メッセージを発する感じです。真冬は札幌市により養生の柵で保護されているので、雪の中の貴重な写真となりました。

昨年暮れ、札幌の初雪

昨年暮れ、札幌の初雪

 東京方面に出張の時は、いつも新千歳空港のANAラウンジでパソコン作業等で待ち時間を過ごしています。昨年秋だったでしょうか、目の前を新しい政府専用機(防衛省管轄)の慣熟試験飛行でベース基地の千歳でみました、二機がそろっている時もありますが、この日は一機が所定の場所に戻るところでした。来月からこれまでのボーイング747に代わって就航すると聞いています。

新しい日本国飛行機

新しい政府専用機

 年明け初めて、千葉県館山にある家からの帰り、アクアラインの橋の上でバスの中からの撮影でした。この日は風が強く、「天気晴朗なれど波高し」状態で、東京湾内でも白波が立っていました。

2019年新年の東京湾

2019年新年の東京湾

 最後は、東京の九段下、「寺島文庫」を訪問した時に、一階ロビー横に展示されていた実物。「JFK」と聞くと、やはり私には特別のインパクトがあります。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23264

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23358

東京九段の寺島文庫で

東京九段の寺島文庫で

三重県訪問 (中)

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 二日目の朝、ホテルにあった新聞を見ると、早速前日の記事が掲載されていました。

翌日の新聞各紙三重版に掲載

翌日の新聞各紙三重版に掲載

 この日の行程は、三重県総合博物館(http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/視察、その後、三重県庁を訪問し、鈴木英敬・三重県知事との面談・意見交換でした。

県立博物館で館長・学芸員からご説明

県立博物館で大野照文館長&学芸員からご説明

歴史上の人物の人脈を見える化

歴史上の人物の人脈を見える化

 週末から始まる特別展示「植木等と昭和の時代(http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/88903000001_00004.htm」の準備状況もついでに見学しました。

近々の植木等特別展示の準備

近々の植木等特別展示の準備も

 県庁での鈴木英敬知事との面談、私は(公財)北海道演劇財団理事長として参加していましたが、特段発言する場面もなく、席に着いていました。鈴木知事とは、昨年3月、寺島実郎さんの戦略経営塾が賢島で開催された時(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=25817)にお会いしてお話を聞いていましたので、終了後にご挨拶した時にその旨をお伝えしました。

 知事との面談後は、高橋・鈴木両知事の記者会見。

三重県庁で鈴木知事と懇談後の記者会見

三重県庁で鈴木知事と懇談後の記者会見

 今回の訪問団は「北海道150年事業実行委員会」のメンバーが中心で、この委員会は、北海道150年道民検討会議が策定した「北海道150年事業基本方針(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/ssa/281107-hkd150-1sokai-1.pdf)」を踏まえ、北海道を愛する多くの皆様方と連携しながら、2018(平成30)年に、北海道命名150年の記念事業を推進することを目的(北海道150年事業実行委員会規約第2条)として、平成28年11月7日に設立されました。

5月のBoston 2015(7 最終)

Posted by 秋山孝二
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 そろそろこのシリーズを終わりにしないと延々と続いてしまうような気がします。

 まずは、「JFKライブラリー&「ミュージアム」の興味深いサイト二つ:

* 50周年記念サイト: http://www.jfk50.org/

* 日本とケネディとの関係(就任演説ほか):http://www.jfklibrary.org/JFK/JFK-and-Japan.aspx

 1961年の大統領就任演説の最後のフレーズです。

~~~~~~~~~~~~~

 世界の長い歴史の中で、自由が最大の危機にさらされているときに、その自由を守る役割を与えられた 世代はごく少ない。私はこの責任を恐れず、喜んで受け入れる。他の者や他の世代と立場が替われたらと考える者などいまい。われわれがこの努力にかけるエネルギー、信念、そして献身は、わが国とわが国に奉仕する者すべてを照らし、その炎の輝きは世界を真に照らし出すことができるのである。

  だからこそ、米国民の同胞の皆さん、あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。 あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。

 世界の市民同胞の皆さん、米国があなたのために何をするかを問うのではなく、われわれが人類の自由 のために、一緒に何ができるかを問うてほしい。

 最後に、あなたが米国民であれ、世界市民であれ、今ここにいるわれわれに対して、われわれがあなたに求めるのと同じ水準の熱意と犠牲を求めてほしい。善良な良心を唯一の確かな報奨として、歴史をわれわれの行為に対する最後の正しい審判として、神の祝福と助けを求めながらも、この地球上における神の御業を真にわがものとしなければならないことを知りつつ、われわれの愛するこの土地を導いていこうでは ないか。

~~~~~~~~~~~~

 次は、初日のフォーラムに主催者である昭和女子大学学長・理事長の坂東眞理子先生と、翌日のファー先生のご自宅での授賞式でお会いし、ゆっくりお話を致しました。坂東真理子先生は、「女性の品格」他の著書でも日本で著名ですが、昭和女子大学がなぜボストンに語学を軸とする出先教育機関を設立したのか等、大変貴重な内容を伺いました。

* 「学長ブログ」はこちら――> http://content.swu.ac.jp/president/

 更に帰路、ボストンのホテルで早朝だったため予め予約したハイヤーの運転手さん、何かものすごく礼儀正しいので朝から気持が良いなと思って車内でしばしお話をしていました。「どこから来たのか?」というから「日本からだよ」と。すると彼は、「ボクは日本、東京が大好きだよ!」。さらに続けて、「エチオピアのアベベ・ビキラをしっているかい?」、私は「知らない訳はないだろう、1964年東京オリンピックのマラソンで裸足で優勝した英雄だ」。彼は淡々と、「彼はエチオピアで今でもヒーロー。実はボク、2001年東京国際マラソンで、エチオピア選手として2位だった」と。後で調べたらこちらにある通り(http://homepage1.nifty.com/yito/marathon/2001Tokyo/index.html)、「2位 テスファイ・ジファル (エチオピア) 2°11′07″」、堂々たるタイムですよね。更に別のサイトでは「マラソン世界記録の歴代7位(2時間6分49秒)」の素晴らしい記録をマークしているのです。2001年のこの大会も下馬評として「◎(二重丸)」選手で優勝候補筆頭だったようです。

 「昔はマラソンで走り続けていたけれど、今はタクシードライバーとして毎日車で走っている!」と、やや自嘲的に笑顔で語っていました。東京国際マラソンの後にアキレス腱の故障で引退し、3年前に20年以上ここに住んでいる兄を頼ってボストンで働いているそうです。やはり世界記録を争う戦いを経験した人物は、何をやってもどこか抜きんでている、今回のボストン訪問を締めくくる極めて印象的な出会いで感動しました。

どこか風格が漂っていて品格を感じる風貌!

テスファイ・ジファルさん

どこか風格が漂っていて「品格」を感じる風貌!

 最後に番外編、乗継地のシカゴ・オヘア空港のラウンジ、トイレに入ってしばしチン黙していると目に入ったのが下のロゴ、まさに日本の成長戦略を象徴するように輝いていました。今回の出張、アメリカ本土を離れる最後は日本経済の今後のヒントを得て、気持よく日本に向かいました。

シカゴ・オヘア空港:ユナイテッド航空ラウンジの男性用トイレで

シカゴ・オヘア空港:ユナイテッド航空ラウンジの男性用トイレで

 やっとこれでこのシリーズを終えられそうです、ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

5月のBoston 2015(1)

Posted by 秋山孝二
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 アメリカ・マサチューセッツ州のBoston、今から45年前に初めて訪れて以来、これまでに何回訪問したでしょうか。今回は一番短い滞在かも知れませんが、歴史を繋ぐ濃厚な人との意見交換は、わたくし的には予想をはるかに上回る成果が期待できそうです、到着してすぐに空港から直行して途中参加したフォーラムから始まり、今回、ボストンと歴史、新しいページの幕開きを予感します。

 これまでのこの「部屋」でのボストンに関する記述:http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=Boston

 まずは、写真で駆け足のボストン。今回も宿泊はCopley Scquare界隈です。すぐ近くの「公共図書館(http://www.bpl.org/」に久しぶりに足を運び、一室のヘンデル・ハイドンの特別展示では因んだ曲にしばし耳を傾ける時間もあり最高でした。実際の図書館機能はほぼ電子化されていますので、ここはまさに歴史的雰囲気を醸し出す「学びの場」と言えましょうか、ただ座っているだけで何かとてつもなく思考が進む気がします。

Copleyの公立図書館エントランス

Copleyの公共図書館エントランス

広大な閲覧・研修室

広大な閲覧・研修室

ヘンデル&ハイドンの特別展示(音楽付)

ヘンデル&ハイドンの特別展示(音楽付)

 続いては地下鉄グリーンラインとレッドラインを乗り継いで、さらに循環バスで、こちらも二十数年ぶりに「JFKライブラリー&ミュージアム(http://www.jfklibrary.org/」。前回よりも格段に展示が充実していました、シニア割引があったのを後から知りアダルトからの変更を申し出ましたが、「too late」と受付の中年男のそっけない返事、まぁ差額3ドルは寄附でいいやと、ここは随分寛容な私でした、スタッフの男たちのサービス精神の無さは少々残念でしたね。

 最初にシアターで上映するJFKの履歴動画では中国語の字幕付きで少々驚きました。大平洋戦争に参加し、JFKの乗っていた船が日本軍に撃沈されて海上を彷徨って奇跡的に救助された場面では、まさに「共通の敵国・日本に対して共に戦った戦勝国の米国(美国)&中国」をイメージさせる作りも微妙でした、そんな印象を持つのは私だけかもしれません。私が今から四十数年前に最初にハワイ・パールハーバーに行って記録映画を観た時、日本のゼロ戦が炎に包まれて墜落する姿に、「great !!」と叫んだ子供の声を思い出しました。軍事的に日米関係強化にのめり込む今の日本の政治情勢、実は米中関係の歴史ははるかに深く広く着実に深化している、寺島実郎さんのいつもおっしゃっていることです。

 今回あらためて展示の作りを見ていて、JFKが若い時代に、ヒットラー・ナチス時代のドイツを訪問した時の感想、ロシア・モスクワを短期的訪問して社会主義国の現場感覚を持っていたこと、いかにも1960年・70年代は冷戦構造の真っただ中だったこと、大統領に就任するまでのそれに向けた幅広い見識を持つ十分な準備があったこと等、大統領として資質を磨くプロセスを理解した気がします。JFKというとどうしても暗殺ばかりが話題になりますが、ここではしっかり「何を成したのか」、「どんな人格だったのか」を伝えたい、そんなメッセージを受け止めました。

 周辺も随分変貌しています。以前はポツンと白亜の建物だったような気がするのですが、現在は「UMass Boton(https://www.umb.edu/the_university」のキャンパスが、25年計画のマスタープランに基づき着々と整備されいます。

エントランスは変わり無し

エントランスは変わり無し

大統領就任演説は録画も。吹き抜けのアトリウムのウオールには一節。

伝説の大統領就任演説の動画も。吹き抜けのアトリウムのウォールにはその一節

前庭からの景色:JFKとマサチューセッツ!

前庭からの景色:まさにJFKとマサチューセッツ!

 夕方はハーバードスクウェアで用事があったので少し早目に「ハーバード大学(http://www.harvard.edu/)」キャンパス中庭で、しばし椅子に腰かけて通る人並みをボケっと観ていました、これもまた至福の時間でした。

左にジョン・ハーバードの坐像、この日も観光客の一群が

左にジョン・ハーバードの坐像、この日も観光客の一群が

バナーはオシャレながらある意味「月並み?!」

バナーはオシャレながらある意味「月並み?!」

 こんな調子で報告していたら、何回になるか分かりませんね。適当に掻い摘んでといきたいのですが、書いているとどうしても続いてしまいます、宜しくお付き合いをお願いします、ね。