ケンユー会愛生舘支部総会 2024

Posted by 秋山孝二
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 (株)スズケンの出身者の会『ケンユー会』総会・懇親会が、今年も開催されました。コロナ禍を経て今年でフル開催の2回目、皆さんそれぞれの健康問題は抱えながらもお元気な様子で何よりでした。

* これまでの会の記事ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

 今年も名古屋から大場会長と田中本部長。大場さんは昨年の写真が不本意だったようで、今年は少し下がってセンターポジションを確保してほっそり目に写っています!!!

 昨年の写真はこちら、お二人の巨漢に挟まれた私のスマートなこと!!

 今年4月から愛生舘営業部部長に就任した藤井さん、堂々たるご挨拶でした。

 会場のホテルに向かう途中、久しぶりに道庁中庭の池周辺を通りました。街なかに大木も数々、札幌の扇状地の伏流水の出口としての池は、この150年変わらず水を蓄えています。

 道庁中庭の大木の如く、秋山愛生舘・スズケン出身者の皆さんもいつまでもお元気でいて欲しいですね、夏の納涼会、そして来年の総会もまたお会いしたいものです。

北海道経済同友会 @ 苫小牧

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 北海道経済同友会の苫小牧支部との意見交換会が先日開催されました。私にとっては今年、函館、釧路に次いでの会合、幹事として参加しましたが地域の課題をお伺いして貴重な時間でした。

* 函館支部とーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=47173

 ラピダス(https://www.rapidus.inc/)の千歳進出等で話題の地区、襟裳沿線でも外国人労働者の大量流入ほか、エキサイティングな話題が満載でした。意見交換の後は懇親会、引き続き議論が続きました。

* https://www.rapidus.inc/news_topics/news-info/rapidus-selects-chitose-city-in-hokkaido-for-its-new-state-of-the-art-semiconductor-plant-2/

 苫小牧といえば以前の会社での長い間お世話になっている王子病院さま、懐かしかったですね。会場のホテルからすぐ近くだったので思わずその周辺を散策しました。ついででしたが、(株)スズケン(旧秋山愛生舘)苫小牧支店も訪問して、支店長他としばし懇談して懐かしかったですね。

 意見交換会、交流会も終わってJR苫小牧駅に向かうと人の姿が見えず閑散としていました。

秋山財団贈呈式 2023

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 今年度の秋山財団贈呈式を4年ぶりにフル・リアルで開催することができました。贈呈式に先立つ講演会では、『受領者からのメッセージ』が三人の方、特別講演では(株)セコマの丸谷智保会長。久しぶりのリアル開催には、北海道大学の寳金清博総長、(公財)公益法人協会の雨宮孝子理事長、(公財)助成財団センターの出口正之理事長もご参加されて贈呈式後の交流会は大いに盛り上がりました、嬉しかったですね。

* https://www.akiyama-foundation.org/wp-content/uploads/2023/08/5e3fcb34e3e7813d8feeae6cc9441ac7.pdf

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〇 「受領者からのメッセージ」

・『天然全長型アニオンチャネルロドプシンの見過ごされてきた分子機能』

塚本 卓 様(北海道大学大学院先端生命科学研究院 助教)

・『数十年に一度の神秘!ササ一斉開花の謎』

北村 系子 様(森林総合研究所北海道支所 主任研究員)

・『北海道の女性アスリートを「健やか」かつ「強く」する!』

後藤 佳子 様(新札幌整形外科病院 医師)

〇 特別講演会 ・講 師:丸谷 智保 様(株式会社セコマ 代表取締役会長)

・演 題:『地域に貢献する経営~地域産業エコシステム』

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 今年度の受賞者・受領者はこちらーー> https://www.akiyama-foundation.org/news/5286.html

 私を含めた主催者側は当日バタバタしていて一枚の写真も撮影できていないので、当日お客さまで参加された過年度受領者の浜中さんの写真をお借りしました。

贈呈式参加者の浜中さん撮影の写真

贈呈式参加者の浜中さん撮影の写真

 当日の模様は動画撮影もしているので近いうちにHPにアップされると思いますので、そちらをご覧頂けると嬉しいです。

 贈呈式での私の冒頭ご挨拶は以下の通りです。

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<はじめに>  

本日はコロナ禍を越えて、4年ぶりに大勢の皆さまにはこのようにリアルに今年度贈呈式にお運び頂き、心から御礼申し上げます。

先ずは受賞者・受領者の皆さま、この度は誠におめでとうございます。そして、ご来賓の皆さま、お手伝いに馳せ参じて頂いた(株)スズケンの皆さま、ありがとうございます。

冒頭にこの6月から新しく就任した大原雅(まさし)常務理事をご紹介致します。  

振り返ればコロナ禍では、理事会・評議員会、研究助成・ネットワーク形成事業の活動報告会等、日々の財団運営でも、ハイブリッド形式を導入したり、今後の会合の在り方を模索する貴重な時間となりました。

贈呈式の場が、ただの「セレモニー」ではなく秋山財団の最重要事業であり、設立以来、年一度の「交流の場」と位置付け、コロナ禍でも何とか工夫をし、設立の初心に戻って継続して参りました、今日ご臨席の皆さまにも是非その辺の財団関係者の意のあるところをお汲み取り頂ければ幸いです。

<事業実績>

コロナ禍、ウクライナ戦争等の影響で激動の国際金融でしたが、お陰様で基本財産の運用は順調で、予定通りの事業予算を確保できました。2023年度、合計463,820万円(採択率:一般23.3%、奨励42.5%37年間の累計事業実績は、合計1,623件、総額118,073万円となりました。これは選考委員会はじめ、偏に今日まで財団を支えて頂いた多くの皆さまの賜物と深く感謝申し上げます。今日ここにお集まりの受賞者・受領者の皆さま、私どもの助成金は皆さまを応援する多くの民間企業・個人の方々が産み出したものです、どうかそんな思いを受け止めて、これからの研究・活動に邁進されることを託したいと思います。

<新たな取り組み>

この場を借りて、地域・民間財団として自主・自立にこだわる当財団のこれまでの事業に加えて、今、私たちが取り組む三つのテーマについてご報告致します。

一つ目は、「顕彰事業」として『秋山喜代賞』の創設です。

私どもはこの間、「ダイバーシティ」、とりわけ日本社会全般で立ち遅れる「ジェンダー差別解消」の動きに注目しています。この数年間、微力ながら何とかこの課題に対しての事業は企画できないかと検討して参りました。

【目的】 当財団の創設者である故秋山喜代は女性経営者であり、実績を基盤に一層の飛躍と進化を求め続けていました。私たちはその理念を受け継ぎ、「女性が輝く社会の実現」や「女性の経済的自立」を目指し、北海道に縁(ゆかり)があり各分野で功績のある女性を顕彰し、身近なロールモデルを北海道に示すことで社会イノベーションの実現の機運を高めることに貢献したいと思っていました。

【対象者】 地域活動等を積極的に行い、社会的影響力をもち次代を担う女性(企業経営者、市民活動家など)であり、常に前進しリーダーを目指しながら新しい事業展開にチャレンジすることで輝いている女性です。今回その最初として竹内美紀さまが受賞されました。

二つ目は、『愛生館文庫:デジタルコンテンツ』の作成及び公開です。当財団が何故「生命科学」を名乗って設立されたのか、それを深堀し資料を収集し続けて2019年に『愛生館文庫』を創設しました。昨年からは資料室に加えて、そこに所蔵している資料を基に、『愛生館事業』の歴史的意義、近代日本の医療・健康増進事業への貢献をコンパクトにまとめた動画を三本公開しました。多くの市民の方々にご覧頂けると嬉しいです。

三番目は、財団自体のアウトリーチ活動です、1)研究者のインタビュー動画、成果論文・記事の掲載です。受領された方々のその後の研究を広く市民の方々にご紹介できる機会と期待しています。2)公法協ESG投資研究会委員での議論です。秋山財団設立の理念、自主・自立的運営の基盤としての「投資」について、今後に向けた貴重な場となりました。

最後に、秋山財団は「生命科学」と「地域」をキーワードに、先ほど民間・自主・自立に拘ると申し上げました、国の科学研究費のミニチュア版では決してなく、一線を画して、長期的視点でチャレンジしている研究を今後も応援していくことをお約束致します。

重ねて、本日の受賞・受領、誠におめでとうございます、今後のご参会の皆さまのご活躍を心から期待しています。

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ファミリービジネス継承を語る!

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 私も永らくお付き合いしている外資系金融機関の『ファミリービジネス』継承のパネルディスカッション、今回私はパネリストとして「現世代」の立ち位置からの登壇となりました。

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新しい時代を切り開く『現世代と次世代のパネル・ディスカッション』

モデレーター:小倉 康嗣 ヤマト運輸・元代表取締役社長、Drucker School日本担当ディレクター

秋山 孝二・秋山記念生命科学振興財団・理事長 https://www.akiyama-foundation.org/

並木 理也子・Orbray株式会社・代表取締役社長 https://orbray.com/

福原 和人・株式会社ASM・取締役副社長 https://asumu.jp/

片山 有紗・片山ホールディングス株式会社・取締役 https://www.katayamaholdings.com/

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 このイベントの私の自己紹介は以下の通りです。

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 1974年、東京都江戸川区鹿本中学校の理科教諭、男子・女子バレーボール部顧問も兼務。その後、1979年にファミリー・ビジネスである北海道内の老舗医薬品卸業、株式会社秋山愛生舘に入社。常務、専務などを歴任し、1992年、第五代目代表取締役社長に就任しました。この間、札証・東証二部に上場し、1998年に医薬品卸売業界大手の(株)スズケン(本社・名古屋)と合併、同時に代表取締役副社長に就任。2002年にスズケン副社長を退任し現在の職務に就任しました。(公財)秋山記念生命科学振興財団:伯母・秋山喜代の出捐金を基に、設立業務を担い、二代目理事長に就任して25年、現在36年を迎えて研究助成・市民活動ネットワーク形成事業助成等を続けています。これまでの助成実績は1,622件、総額11億8,200万円です。

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 私にとって現在引き継いでいる「ファミリービジネス」は、設立にも関わった伯母・秋山喜代の「(公財)秋山記念生命科学振興財団」、叔母・和久奈ちよとワグナー・ナンドールの「(公財)ワグナー・ナンドール記念財団」、それに設立70年「秋山不動産(有)」になりますでしょうか。その成り立ちから自分が引き受けるまでの経緯を語りつつ、次世代への期待を伝えたつもりです。

* 公財)秋山記念生命科学振興財団」 https://www.akiyama-foundation.org/

* (公財)ワグナー・ナンドール記念財団 http://wagnernandor.jp/

* 秋山不動産(有) https://aiseikan.net/

 ご登壇された次世代の皆さんの眩しいほどの姿、素晴らしかったですね。小倉さんのコーディネーターも私自身楽しく聞かせて頂きました。時代は刻々と変化し、それに対応する企業活動もやはり時代にあった感性を持った方々が担うのが最も適切なのだろうと思うのです。それとファミリービジネスを担う方には「自己肯定感」が必要かとも。幼い時に親族の経営の苦労を心身で感じている子供たちは自ずと自らの使命感みたいなものも持ち合わせるのかなと、若い世代のお話を伺っていてそう感じました。と同時に、次の機会には是非、他のアジアの次世代の方々とのディスカッションの場もあればと思った次第です、とにかくアグレッシブでしょうから、日本の若者にも大いなる刺激になると思います。

 いずれにせよ、50名のご参加の皆さんともども、私自身刺激を受ける貴重な場となりました。その後の交流会でも2時間を越える多くの方々との濃密な会話、充実感いっぱいでした、皆さまに感謝です!!!!

ケンユー会総会・懇親会 2023

Posted by 秋山孝二
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 『ケンユー会』は、(株)スズケンの出身者の集まり、北海道は合併前の『愛進会』が母体となり、現在は『愛生舘支部』として活動しています。今年は4年ぶりとなるリアルに集まっての開催、私の母、姉を含めてこの間にお亡くなりになった方もいらっしゃいましたが、相変わらず懐かしいお顔も多く、やっぱりリアルの集まりはいいですね。

* これまでの関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%A6%E3%83%BC%E4%BC%9A

 全国の「ケンユー会」の大場会長と本社から横山さんもご参加に、お二人とも私が名古屋で副社長時代、想い出多いですね。特に横山さんは、当時、東京営業部世田谷支店長、同行してお得意先にも訪問したり、その後は本社で活躍し、今年4月からは管理本部長となっています。

 私は決して細く小さくはないつもりですが、このお二人に囲まれると!!!です。私と一緒に仕事をしていた20数年前以降、益々成長して??!!いたようです。

 左が大場ケンユー会会長、右が横山管理本部長

 左が浜岸ケンユー会愛生舘支部長、相変わらずお元気です!

 こちらは現役、OB混在ですが、皆さんそれぞれの趣味を活かしての楽しそうな日々で、私自身も嬉しいですね。

 その中の一人、中野渡さんが何とも懐かしい写真を持ってきてくれました。私が社長に就任してすぐに開催した幹部候補研修での集合写真、彼らはその後それぞれの職場、会社で活躍してくれているかと思うと、当時の私自身の情熱に密かに胸が熱くなりました。

 こちらの写真は苫小牧営業所を訪問した時のもの、良き時代のホンワカした会社の雰囲気を思い出します。

 先日、秋山財団の愛生館文庫を訪れてくれた社員のご家族もそうですが、昔の写真を大切に保管していて見せて頂けるのは本当に有難いことです。それぞれの人生を歩まれて数十年後に楽しく振り返られる、そんな関係が心地よいです。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=46776

 ケンユー会の皆さんとは今年の夏の納涼会、来年の総会・懇親会でもまた元気な姿でお会いしたいものです。

懐かしの1990年代の想い出!

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 先日、機会があって、東京で思いっきり1990年代を語り合う大変濃密な時間を過ごすことができました。1997年、当時の山一證券が破綻した時に会社の現役だった方々です。あれから25年、今も金融業界で大活躍されている方々とお話をしていて、私自身の激動の90年代の想い出と重なって、静かに興奮、感動しながらの会食でした。

* https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009030281_00000

* 私のブログでの関連記事

ーー 山一証券 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=44066

ーー 北海道拓殖銀行 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35947

ーー 私の平成30年 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35740

 1989年がベルリンの壁崩壊の年、私は(株)秋山愛生舘の代表取締役専務として、2年後に控えた創業100周年に向けて様々なプロジェクトの責任を担って仕事に没頭している時で、その後五代目社長に就任して、1997年には伯母の先代社長だった秋山喜代が亡くなりました。

 1992年、会社は札幌証券取引所に新規上場、5年後には東京証券取引所市場二部に上場し、その間に(株)スズケンとの資本・業務提携、資金調達を巡ってスイスフラン建てワラント債を発行しにスイス・チューリッヒでの調印式、さらに1998年にスズケンとの合併は、以後の私にとっても忘れられない思い出となりました。この間、幹事証券だったのが山一証券、担当の札幌支店の吉田さんとは沢山の思い出が詰まっています。今、秋山財団の資金運用のノウハウは、この時からの蓄積によるもので、そこで出会った海外の金融機関の方々からたくさんのアドバイスも頂いて今日に至っています。また、(株)スズケンとの資本業務提携から合併への展開で重要な働きをして頂いたのが(株)レコフ(RECOF)の吉田允昭代表(https://www.recof.co.jp/about/history/)と最初の担当者の浅井さん、いずれも山一証券出身者でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35182

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%92

 私個人としては、39歳から49歳の11年、とにかく仕事に没頭して邁進していた時期といえるでしょうね。100年の歴史を持つ企業の継承者として将来の方向性を定め、一方で新しい秋山財団という組織の立ち上げから基礎創りに関わり、今に至っています。

 先日に懇談した浜田直之(https://www.sc.mufg.jp/company/profile/outline.html)さん、太田原さんは、共に山一証券破綻時には組合の幹部として奔走されていました。秋山愛生舘担当だった当時札幌支店の吉田さんとも今もコンタクトがあるとのお話、懐かしかったですね。10数年前に前橋の地元企業に移られた吉田さんとコンタクトした気がしていますが定かではありません。彼とは、スイスフラン建てワラント債を発行しにスイス・チューリッヒでの調印式に一緒に出張した際、調印後に山岳方面に少しの時間を過ごした時、ホテルの深いプールで水着を持参しなかったのでバスタオルを腰に巻いて泳いでいたら、水を含んだタオルがずり落ちて4メートル以上底に落ちて取り戻すこともできずに、共にプールサイドに上がってきた苦い(?)思い出が忘れられません。

 山一破綻の数日前、前夜、その後のリアルなお話は、今となっては淡々とされていましたが、恐らく苦渋の連続だったのではと思われます。ただ、そのようなパニックの中でも終始冷静に判断をし続けた浜田さんのような人物がいらっしゃったことは不幸中の幸いと言えるのでしょうね。その後の彼の金融業界でのしぶとい活躍は、やはり人間力というかお人柄というか、素晴らしい物語でした、そしてつないでくれた太田原さんにも感謝です。当時の方々はそれぞれ今もご活躍のようです、NHK総合の『アナザーストーリー』でも取り上げられていました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=44066

 あっという間の1990年代振り返りの時間、帰り道でも思わず目頭が熱くなる感情を抑えきれませんでした。皆さんのこれからの変わらぬご活躍を祈念しています、貴重な時間ありがとうございました!!

久しぶりの名古屋 2022

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 (株)スズケンの株主総会ご案内が届いたので20年ぶりにリアルで出席しました。コロナ禍で本社会場には25人限定での座席、事前申し込みで抽選も行われて今回私の参加が実現しました。開始前、開催中、久しぶりの緊張感、懐かしかったですね!

 当日少し早めに懐かしい東片端(ひがしかたは)界隈を地下鉄桜通線高岳駅で下車してゆっくり散策、当時の様々な思い出が頭を巡り、私の人生のひと時を噛み締めながら時の流れも感じていました、嫌な思い出は一つもありません、一生懸命だった自分が愛おしくもありです。

 総会は参加者こそ限定的でしたが、正面玄関ロビーほか受付等は以前と変わりなく、コロナ禍で手指消毒、体温測定が加わった体制でした。総会は詳細説明の後、滞りなく進行し、予定の議案は全て可決承認されました。20年ぶりにリアルな上場企業の株主総会に足を運び、スズケン自体のイノベーションの進化は感動しましたが、企業を取り巻く環境は様変わり、『ガバナンス』の異常なまでの要請、私が企業経営に関わっていた時代とは比較できないほど「窮屈な!!」経営者環境でした。私がいい加減だったというのではなく、外部役員比率、監査体制にしても、要求している要件が本当に『ガバナンス』を担保するのか甚だ疑問に感ずるからです。恐らく志を持ったイノベイティブな人材は、どんどん創造的な中小企業に進み、或いは自ら起業して自由闊達な企業活動で躍進しそうな気がします。

 総会終了後に、お誘いがあって懐かしい役員応接室で別所社長、宮田会長、浅野社長としばし懇談、楽しかったですね。今の『金融資本主義』、株価が下がったところで買いを入れて値上がりしたらすぐに売却する投資家の傾向は、本来企業を支える「株主」と言えるのかという話題には全く同感でした。まさに『産業資本主義』に立ち戻るべきなのだと私も確認した次第です。

 帰る時に浅野社長ほか執行役員の方々もお見送りしてくれました。

懐かし顔ぶれとの再会も

懐かしの顔ぶれとの再会も

 せっかくの久しぶりの名古屋、20数年前に単身赴任していた場所を訪問、うなぎ『いば昇(http://www.ibashou.jp/)』とうどんチェーン『若鯱屋』の「ころ」です。かば焼きは変わらぬ味で懐かしさがこみ上げてきました。

綺麗にリニューアル

綺麗にリニューアル

 こちらはチェーン店の『若鯱屋(https://www.wakashachiya.co.jp/coprofile/index.html)』、いつもカレーうどんではなく、冷たい素うどんの「ころ」でしたが、今回少々残念、以前のような太目のうどんとは違って月並みのうどんになっていました。

 また、以前住んでいた池下界隈にも足を延ばし、周辺を散策しました。地下鉄の駅を上がって地上にでると周囲の景色が大きく変わっていました、高層マンションが林立し、コンビニエンスストアがあちこちにできて、最初は私が住んでいたマンションが分からないくらいの変貌ぶり、ただ、時々行った居酒屋とかの小さなお店は今も健在で嬉しかったですね。この20年のニーズの変化を目の当たりにした次第です。

 何はともあれ、今も秋山財団、秋山不動産、私個人とも株主で居続ける(株)スズケン、トップの世代交代も順調で大いに今後を期待したいですね、株価より配当をね、頑張って下さい!!

* 2012年名古屋訪問ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13963

* これまでのスズケン関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%82%B1%E3%83%B3

(株)スズケン 浅野茂さん 社長就任へ!

Posted by 秋山孝二
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 数日前の新聞で(株)スズケン(https://www.suzuken.co.jp/)の新しい社長に浅野茂さんが就任することが発表されていました。これまでの宮田社長はもちろん有能で優れていましたが、浅野さんも能力はもちろん人格的にもリーダーの素養を兼ね備えた優れた人物だと私も太鼓判を押します、楽しみですね。

* スズケン関係のこれまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%82%B1%E3%83%B3

 3年前のスズケン出身者の会「ケンユー会」愛生舘支部総会に本社から札幌にいらっしゃってのご挨拶、私の隣の席でゆっくり今後のスズケンの方向性についてお話をすることができました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35883

 新しい発想で他の企業とのコラボレーションを実現する一方、企業にとってのネガティブな事案では総責任者としてその先頭に立って立ち向かう稀有な企業経営者、私は一連の彼の立ち振る舞いを外から見ていて役回りを越えた彼の強い意志を感じています。大きな部隊のスズケン、激動の時代を彼のリーダーシップで乗り切ってもらいたいですね、落ち着いたらゆっくりお話をしてみたい、ご活躍を期待しています!

日本国憲法のこと

Posted by 秋山孝二
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 【スズケン・オンライン】5/2 いま知っておきたい 憲法の考え方『NHKカルチャー講座 木村草太』は、憲法記念日前日に大変示唆に富むお話でした。

* https://www.facebook.com/permalink.php?id=102433347837451&story_fbid=482528396494609

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木村草太 憲法学者:中日新聞Web

 今年の3月、札幌地裁で同性婚が認められないのは憲法が保障する平等権の侵害、つまり「違憲」という初の司法判断がでました。同様の訴訟はいま東京、名古屋、大阪、福岡でも争われています。
 この判決を巡る動きは、実は、アメリカにおける人種差別解消の動きをなぞっているように見えます。私たちは、差別とどのように向き合えばよいのか。札幌地裁判決の意味はどこにあるのか。法学的な解析とともに、アメリカの歴史を参照しながら、これから考えなければならないことを検討してみたいと思います。

 若い彼のような学者が、日本国憲法をしっかり伝えてくれるのは大変心強いです!!

2020年 大晦日に思う

Posted by 秋山孝二
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 2020年の大晦日、今年はコロナ禍で思うところがたくさんありますね、変化を「実感」した年でした。

* 『コロナ禍』関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E7%A6%8D

* これまでの大晦日の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%A4%A7%E6%99%A6%E6%97%A5

 変化の『実感』、まずは、私の自宅でもう40年近くご一緒だったお向かいの方が12月に引っ越され、見慣れたお家があっという間に取り壊されて更地となり、景色が一変しました。庭の木々が重機でなぎ倒され、立派な住居の壁がどんどん剥がされて落ちるさまには心が痛みます、何か思い出までもが壊されていくようで。でも、これも時の流れですから受け入れるしかありませんね、来年からはどんな方がいらっしゃるのか、自宅前ゆえに気になるところです。

お向かいが空地に

お向かいが空地に

 次は、札幌駅北口東の『札幌卸センター』にあった(株)秋山愛生舘本社、1998年からは(株)スズケン愛生舘営業部の建物(すでに桑園地区に移転済み)でしたが、長年の検討を経て、北口再開発がいよいよ本決まりのようです。私の20数年の会社経営のキャリアは、この建物で培われたもの、企業経営の全ての思い出が詰まった場所です。ここを離れて22年を経ても、いつもJRから見る景色にたくさんの思い出が脳裏に浮かんでいました。

 思えば再開発の話は、1980年代から幾度となく出ては消えていました、50年前くらいは流通団地としてトラックバース等も設置されていましたが、時代の急激な変化で立地は商業地域へと変化し、いよいよ札幌市の「卸団地」としてのプロジェクトは終焉を迎えました。スタート時からキーテナントだった「ダイカ」、「丹波屋」、そして「秋山愛生舘」、みんな企業として別名で進化しています。JRの窓から見る景色も近いうちに一変するのでしょうね。

いよいよ再開発スタートか!

いよいよ再開発スタートか!

【追補】 2021年2月20日現在の様子!

 三つ目は、劇団『イレブンナイン(http://eleven9.jp/)』のアトリエ公演です。今年新たに移った稽古場での公演、若手が岸田國士(きしだくにお)作品、『命を弄ぶ男ふたり(https://www.amazon.co.jp/%E5%91%BD%E3%82%92%E5%BC%84%E3%81%BF%BC%88%E4%B8%80%E5%B9』、『ヂアロオグ・プランタニエ(https://www.aozora.gr.jp/cards/001154/card44787.html)』に挑みました、ナイストライでこれからの役者としての進化が楽しみ、私にとっては今年最後の観劇でした!

年末アトリエ公演も!

年末アトリエ公演も!

 更に、2020年年末年始、自宅からほど近い北海道神宮参道は様変わりの静けさ、コロナ禍でのソーシャルディスタンシングで、露店は一つもなく、初詣も一体どんな景色になるのでしょうか!

北海道神宮境内、露店ゼロ!!

北海道神宮境内、露店ゼロ!!

 毎年、年末は一年を振り返りながら、来年こそは!と気持を新たにしたいと思うのですが、今年は特に新型コロナウイルス感染により、そんな気持もヒトシオです。私自身、今年2月のコロナ騒ぎが起きてから、これはかなり長期戦となると思って、急な自粛ではなく、活性は下げながらも粛々とこれまでの日常生活、出張も続けて過ごそうと心に決めていましたので、この間の駅・空港・各地の様子の変化を、具に見て取れました。飛行機のマイレージから検証すると、例年の1割7分くらい減で今年は終わっているので、この時期としては動き続けたと言えますね。

 ただ、リモートでの会合、ワークショップ、講演会が殆どになり、しっかり日付・主催者を記録しておかなくては、全てのイベントが同じパソコンの画面上なので、記憶がダブって上手く頭のファイルに仕舞い込めません。そして、このスタイルは来年以降、『ポスト・コロナ』として定着していくのでしょう。

 現に、秋山財団の会議室も年明けの理事会・評議員会・選考委員会開催に向けて、リモートとソーシャルディスタンシング確保でハイブリッド仕様に準備を整えています(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=40383)。

 歴史的な2020年、たくさんの皆さまにお世話になり何とか私自身過ごすことができました、心から感謝申し上げます、どうかよいお年をお迎えください!!!

祝 卒寿 大鵬薬品 小林幸雄さん!

Posted by 秋山孝二
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 私が医薬品卸業の(株)秋山愛生舘、(株)スズケン時代に大変お世話になった大鵬薬品(株)(https://www.taiho.co.jp/初代社長・小林幸雄さんの「卒寿のお祝いの会」が、札幌で開催されました。出身者・現役社員の会に私もお招きを受けて、ご挨拶の機会のお心遣いも頂きました。

小林さんと私

小林さんと私

 大鵬薬品(株)は、1963昭和38)年6月、大塚グループと日本主要卸業者49社の出資により設立されましたが、それに先立ってスタート時の大手株主卸3社の一社が(株)秋山愛生舘で、以来、小林社長からは特段のご厚情を注いで頂いていました。

 開発系の医薬ベンチャーとして知られており、「フトラフール」、「ユーエフティ」、「ティーエスワン」などの医家向けの抗がん剤においてトップシェアを誇っています。このほか、一般向けの「チオビタドリンク」や「ソルマック」などのヘルスケア分野での製造・販売も行っています。

 セロハンテープで知られるニチバンの要請により資本参加し経営を立て直し、現在法人で筆頭株主です。また、1974年に経営破綻した近江兄弟社の再建を成功させるなど、小林社長の人情味ある経営手腕は高く評価されています。先日の祝う会でも、その時々の逸話等、今だから話せる秘話の数々が大変興味深かったです。その底に流れる小林社長の温かいお人柄を感じ取り、大鵬薬品と私の思い出は心温まる素晴らしい記憶としてしまっておくことができました。

 同時に、当日集まったOBの方々、現役時代に札幌支店長だった林三郎さん、全国の出身者の集いの代表で退職後もご活躍、特に永年磨き上げたゴルフでは、今やアマチュア選手権の全国優勝を狙う腕前で、今も研鑽を続けているとのこと、当時からのことに向き合う真摯な姿には少しも変わりはありませんでした。

元札幌支店長の林一郎さんと

元札幌支店長の林三郎さんと

 集う会の中盤で、私もご挨拶の機会を与えられました。私が入社した1979(昭和54)年当時、毎月の全道所長会議では、毎回大鵬薬品、SKF,シェル科学の所長の皆さんも一員として参加されていたこと、私が医薬品卸業界を退職後も、札幌にお越しの折にお声を掛けて頂きお食事をご一緒したり、そのお心配りに感激したこと等、率直な私の小林幸雄社長との思いでと御礼を述べたつもりです。

 その後の小林幸雄特別相談役のご挨拶では、医薬品卸会社への出資依頼に対していち早く賛同の意を示した当時の(株)秋山愛生舘の秋山康之進社長のお話ほか、舌鋒鋭く語るお姿は現役社長当時と全く変わらない迫力に感動して耳を傾けていました。

ご挨拶も変わらぬ迫力!

ご挨拶も変わらぬ迫力!

 昨今、日本の経営は様変わりして、短期の利益を追求して経営者のみがその報酬を貪る風潮、労働者の非正規化等、人を育てるなどというミッションをかなぐり捨てている姿を目の当たりにしていると、小林幸雄さんのような経営理念をお持ちの経営者は一層輝きを放っているように感じます。

 どうか、これからも末永くお元気で、ご活躍を願うばかりです、お会いできて嬉しかったです、ありがとうございます!!

愛生舘の「こころ」 (21)

Posted by 秋山孝二
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 秋山財団の一室に開設した『愛生舘文庫(http://www.akiyama-foundation.org/news/3854.html』は、秋山財団25周年にその開設準備活動を始めましたが、7年を経て、この10月にスタートすることができました。これまでの経過については、以下の「愛生舘の『こころ』」シリーズに掲載してきました。

* 愛生舘の『こころ』シリーズーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%84%9B%E7%94%9F%E8%88%98%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%81%93%E3%81%93%E3%82%8D%E3%80%8D

 北海道の皆さんには「秋山愛生舘」で馴染み深い会社ですが、実はその前には明治初頭から中期に始まった全国的健康増進の「愛生館」事業の存在があったのです。今回の「愛生館文庫」は、地場企業化以前のこの「愛生館」の創設の背景、関わったキーマン達に焦点を当てて、日本の近代における医学・薬学・公衆衛生等の黎明期を再確認する意味合いが主たる目的です。

11月27日北海道新聞朝刊に掲載!

11月27日北海道新聞朝刊に掲載!

 これまでの私のブログの記事の中に以下のような記載があります~~~~~~~~~~~~~ 引用

私の永年の友人からのメール―――明治維新は、厳密な意味ではフランスやロシヤみたいに迫害された民衆が自ら闘って自由を勝ち得た”革命”ではありませんでした。あくまでも政治の面で捉えれば、単に江戸幕府衰退と共に雄藩が政権を握ったに過ぎません。

 開拓期、そうした薩長土肥の藩閥政府が横行する初期、民衆に医療・公衆衛生を持ち込んだ松本良順や高松保郎の思想の源流、その彼らを中心とする「愛生舘事業」の実践は、ある意味では、すなわち必ずしも新時代の変革は「政治」の舞台だけではないという意味で、後年、藩閥に反発して立ち上がる自由民権運動よりも更に先んじた自由平等主義の実践者たちであったろうと思われるのです。老若男女が心身共に病むこの21世紀の日本が失った、取り戻さなけれなばならないエスプリが、愛生舘のルーツに秘められている気がしてなりません。それは蘭学が内包する”博愛”とか”弱者救済”精神に基づいた学問・技術・文化などが、質実的な面で明治時代の民衆を支えたと言えます。政治の暗闇に光を当てたのではないでしょうか。近代への道は決して政治力だけではなかったはずです。

 黒船来航に伴い幕府が設立した長崎伝習所、勝海舟や松本良順はじめ、幕末のインテリが学んだ”蘭学”に内包する哲学は、タオ財団のワグナー氏の言葉「それぞれ民族の違いの主張ではなく、いかなる共通点を探し求めるか」とする、作品「哲学の庭」に通ずるテーマと言えるでしょう。貴兄の言葉通り「いのち」とは平和そのもの、世界共通語であります故、「人類愛」を意味するキーワードでもあります。

(注)タオ財団http://wagnernandor.com/indexj.htm ――――メールおわり

衛生書「通俗民間療法」(左)、大鏡(右:高さ1.5m)

 全国的な愛生舘事業の中で、特に北海道支部のミッションは、北海道開拓を担う屯田兵の後方支援、及び全国から入植してきた開拓移民の健康維持・向上でした。1891(明治24)年、東京神田の館主・高松保郎亡き後は、北海道支部長だった初代秋山康之進が自らの名前を掲げて自立し、「秋山愛生舘」となりました。愛生舘事業の理念は、自社販売していた「通俗民間治療法」の中に明確に示されています。「山間僻地までの医薬品供給、医師の診療を受けられない病人の救済、貧者・弱者への施薬、すなわち、利益追求ではなく、あくまでも民間の衛生・治療の便益を図る事を最優先にする」、それが事業の目的であると書かれています。この理念を継承し地場企業として、秋山愛生舘は北海道の地を基盤に、第二次世界大戦後1948(昭和23)年には株式会社として法人化し、私は1991(平成3年)6月に第五代目社長に就任し、1992(平成4)年には札幌証券取引所上場、1997(平成9)年に東京証券取引所市場第二部上場となりました。その後、(株)スズケンhttp://www.suzuken.co.jp/ と資本・業務提携を経て合併し、北海道は「愛生舘営業部」として、今も活動しています。

 私は2002(平成14)年11月に(株)スズケン代表取締役副社長を退任しました。その後、故郷札幌に戻り、これまでの(株)秋山愛生舘の108年の活動を振り返り、持続する企業として3本の論文にまとめました。

「地域企業の持続的経営の分析」http://ci.nii.ac.jp/naid/110004813846以下、「地域企業の進化の分析」http://ci.nii.ac.jp/naid/110004813848/、「持続的経営論」http://ci.nii.ac.jp/naid/110006392571/と続きます。

 一方、(株)秋山愛生舘の100周年事業の一環として、それに先立つ1987(昭和62)年1月に「(財)秋山記念生命科学振興財団」を設立しました。http://www.akiyama-foundation.org/ 「地域社会への貢献」という理念の実現は、医薬品販売の事業から更に発展して、愛生舘事業の理念を根幹に、財団の助成・育成事業として継承・進化しています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり

 そして、今月、オープン後の初めての企画として、「連続講座~愛生館文庫の集い~」をスタートして、記念すべき第一回として新祐一さんをお招きしてのミニフォーラムでした。(株)秋山愛生舘の社内報『愛輪』の創刊号から最終号まで、全てを保管してこの愛生館文庫に寄託して頂き、さらにご自身の書き下ろしの会社人生の著書も。

スズケンの幹部たち

スズケンの幹部たち

 秋山財団1階の『愛生舘文庫』でご講演の後は、2階でさらにその続きのフォローアップ懇談会、参加の皆さんは懐かしい思い出話と当時の一生懸命だった自分自身を振り返り、何とも感動のひと時でした。これから、数か月毎に連続して講師を招いての開催を決めて、取り急ぎ次回は2月開催となりました。

 これからが楽しみです!

秋山財団講演会・贈呈式 2019(下)

Posted by 秋山孝二
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 受領者からのメッセージ・講演会に引き続き、贈呈式を行いました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=36642

 今年、これまで33年間の助成総額が、大台の10億円を越えました。継続は力なり、と新たな地平での活動が始まるような気がしています。ここまでご支援頂いた多くの皆さまに感謝したいです。

* 今年度の受賞・受領者――> http://www.akiyama-foundation.org/news/3646.html

 冒頭の私の挨拶は以下の通りです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2019.9.5秋山財団贈呈式:秋山孝二理事長 挨拶 骨子

御礼

ご来賓、助成受領者、(株)スズケン、ほか関係者の皆さま

はじめに

昨年の台風・地震

翌日予定の櫻田先生と若手研究者ワークショップ:1218日再設定し終了

報告

事業実績

–今年度件数504,139万円

–これまでの総件数 1,435件  総額 102,372万円 (大台突破!)

研究助成の「一般」採択率向上 予算増額――>結果は14%が18%へ

『愛生舘文庫』の開設 令和元年101日オープン、7年の準備の歳月 秋山喜代の遺言

基本財産の財団建物:

–23年ぶりリノベーション工事 壁紙・空調・照明等

–BCPの一環: 屋上に太陽光パネル40枚、 自立発電体制

*** 32年間積み立ててきた資金(修繕積立金)の6割を投入

これにより、「事業」、「基本財産・資金の運用」、「設備・建物」、全てでSDGs」時代体制に

今後の課題

アウトリーチ活動の推進

ーー受領者・団体の方のアウトリーチ活動支援

–コラボによる場の確保

「地域」で民間が担う公共を愚直に持続

テーマの設定 「地域」 (例) 地域防災、再生可能エネルギー、食・農

 公益法人改革から10年を経た今、グローバルには、「パリ協定」、「SDGs」、「ESG投資」、国内では、「地域循環共生圏」といった概念が拡がりを見せ、循環型社会における「地域(コミュニティ)」の機能が急速に重要視されています。私達は、「地域において民が担う公共」活動の主体者として、「修正と改革の連鎖」を実現する「SDGs」ほか新しいグローバルなツールを手に入れました。

 人々が暮らす「地域」は、まさに「生きる地球」の原点であり、地域同士でつながれる可能性を膨らませています。このような今、秋山財団関係者は更なる飛躍を目指して今後とも努力することをお誓い申し上げます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ あいさつ おわり

 いずれ、当日の贈呈式・交流会の様子は秋山財団HP(http://www.akiyama-foundation.org/)に掲載されますので、そちらをご覧下さい。昨年度は事務局二人、今年度は事務局一人体制で運営してきた秋山財団ですが、10月中旬には事務局員一人が新しく入ってくることが決まっています。また、数年以内には常務理事も置いて、今後設立50年に向けての体制づくりの基盤を創っていこうと思っています、私の次の理事長体制としてですね。新しい時代は新しい担い手たちに、です!

医薬品卸も物流機能競争の時代へ

Posted by 秋山孝二
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 私が以前いた医薬品卸業の(株)スズケン(https://www.suzuken.co.jp/が、「流通受託」という機能で新しい取引が拡大しているようです、楽しみですね。

北海道新聞の記事より

北海道新聞の記事より

 これに先立って5月中旬には、ノバルティスファーマ株式会社(代表取締役社長 綱場一成)と、ノバルティスが承認取得した日本初で唯一のCAR-T細胞療法「キムリア」の日本国内における流通を、スズケングループが受託することで合意しました。

 「キムリア」の製品化にあたっては、患者から採取した免疫細胞は米国のノバルティス製造施設に輸送され、同施設でCAR-T細胞の加工・培養が行われます。その後、製品化された「キムリア」は日本に輸送され、国内の医療機関に届けられ、この日本国内での市場出荷後の流通業務をスズケングループが担うようです。

* https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/bp8smh/

 スズケングループは、再生医療等製品の流通プラットフォームの構築に向け着々と準備を進めており、すでに兵庫県の六甲物流センター、茨城県の筑波物流センターにおいては、国内東西における再生医療等製品の流通体制を整えています。今後は、2019年度中に、中部圏の拠点となる愛知県の名南物流センターにおける流通体制の拡張、ならびに、より緊急性の高い製品を迅速に納品するための拠点として、札幌物流センター、宮城物流センター、九州物流センターへの流通インフラ整備を計画中とのこと。厳格な温度管理と確実なトレーサビリティを確保しながら再生医療等製品を流通させるプラットフォームを構築していくでしょう。

 医薬品卸業もやっと物流機能で差別化を図る時代が到来したようで嬉しいですね。

ケンユー会愛生舘支部 総会・懇親会 2019

Posted by 秋山孝二
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 今年も「ケンユー会」総会・懇親会が開催されました、出身者の皆さん約90名、相変わらず元気いっぱいでした。

* これまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%A6%E3%83%BC%E4%BC%9A

今年も皆さん元気に 久保田会長

今年も皆さん元気に 久保田忠克愛生舘支部長

北尾会長

北尾浩ケンユー会会長

(株)スズケン本社から浅野茂副社長

(株)スズケン本社から浅野茂副社長

 浅野茂さんは今年4月から副社長にご就任され、スズケンの近況をコンパクトにご報告されました。直近決算では過去最高益ですし、他企業とのコラボも積極的に進めているようです。従来型の医薬品卸業との競合のみならず、国内・海外、さらに異業種との競合、協業、医薬品流通の世界も新しいパラダイムに入っているのを実感しました。

* パナソニックとの協業ーー> https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/bop7w6/

* セコムとの協業ーー> https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/bop7w5/

* 医薬品トレーサビリティシステムに関する特許取得ーー> https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/bop7v2/

 素晴らしい業績は市場も評価していて、株価は過去最高値を更新しています。時価総額も着実に上がっているし、新しい取り組みも先駆的で、これからの展開が楽しみですね、私も現役のスズケンの皆さんのご活躍の様子に感動しました。

* スズケンの直近決算報告ーー> https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/bmq6d3/

 和気あいあいの懇親会、途中で私からも秋山財団で今、最終段階に差し掛かっている「愛生舘文庫」について、出身者の方々にご紹介をさせて頂きました、「乞う、ご期待!」と。

* 愛生舘文庫ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%84%9B%E7%94%9F%E8%88%98%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%81%93%E3%81%93%E3%82%8D%E3%80%8D

 今年のアトラクションは演歌のはかまだ雪絵(https://www.hakamadayukie.com/さん、ニューヨークのカーネギーホールで日本人初の民謡を唄われ、津軽五大民謡大会でも優勝されている実力派です、素晴らしい伸びのある歌声、心が洗われる思いでした。

素晴らしい歌声!

素晴らしい歌声!はかまだ雪絵さん

 最後は恒例の浜岸さんによる一本締めで終わりとなりました。

恒例の浜岸さんの締めのご挨拶

恒例の浜岸さんの締めのご挨拶

 今年も皆さんの元気な姿に、私もエネルギーをもらいました。

私の「平成」30年

Posted by 秋山孝二
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 本日の映像系マスメディアは朝から特集番組のオンパレードで騒々しく、10連休中で行楽ニュース以外は一休みのためか、もう結構といった気分です。

 「平成(へいせい)」は、「大化」以降247番目の元号。今上天皇の在位期間である1989年(平成元年)1月8日から2019年(平成31年)4月30日(本日)までです。

 世間では、昭和と比べて「戦争がなかった平和な時代」とか言っていますが、私にとって「平成」は、まさに激動の30年と総括します。1989年はベルリンの壁崩壊の年、私は(株)秋山愛生舘の代表取締役専務として、2年後に控えた創業100周年に向けて様々なプロジェクトの責任を担っていて、仕事に没頭している時でした。プライベートでは、この年の6月に4番目の子供が生まれました。今、その子も結婚して昨年12月に生まれた娘一人の父親として、精神科医師で活躍しています。上3人の子供たちはこの間それぞれ結婚して子供にも恵まれ、今では私は10人のお爺ちゃんです。1997年には伯母の秋山喜代が、2007年には父の秋山宏が、2014年には兄の秋山一男が亡くなりました、まさに世代交代そのものですね。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=21621

 その後、会社は札幌証券取引所に新規上場、5年後には東京証券取引所市場二部に上場し、その間に(株)スズケンとの資本・業務提携、さらに1998年に合併しました。資金調達を巡って、スイスフラン建てワラント債を発行しに、スイス・チューリッヒでの調印式は、以後の私にとっても忘れられない思い出の場となりました。今、秋山財団の資金運用のノウハウは、この時からの蓄積によるもので、この時から出会った海外の金融機関の方々からたくさんのアドバイスも頂いています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=35182

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%92

 私個人としては、38歳から68歳の30年、とにかく仕事に没頭して邁進していた時期といえるでしょうね。100年の歴史を持つ企業の将来の方向性を定め、新しい秋山財団という組織の立ち上げから基礎創りに関わり、今の最大の課題は、本当の意味での「北海道という地域への貢献」です。同世代の方々とは違った稀有な立場での経験は、私一人のものとして思い出にしまい込むことなく、この間お世話になった多くの人々への恩返しのためにも、これからの私の使命として活動を続けていく必要があると考えています。

 私の気に入っているフレーズ、生まれた年1951年は「20世紀のど真ん中!」、元号の括り以上に、私自身は20世紀と21世紀の懸け橋になりたい、そんな思いを強くしてここまで生きてきました。

* http://kamuimintara.net/detail.php?rskey=143200809t01

 今、やり掛けのプロジェクト、そして持続可能な活動として次世代につないでいく仕事、私の残りの人生はそんなことに尽力したいと思っています!最期の瞬間目を閉じる時、「悔いなし」と言える人生でありたいな、と。

 「平成」最後の日に、再度、私は決意を新たにします!

秋山財団贈呈式 2018

Posted by 秋山孝二
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 今年の秋山財団贈呈式は、台風の通過を経て開催することができましたが、翌日早朝の地震により、首都圏・道内各地から参加された方々が予定通りには帰還できず、延泊ほか、当初予定の交通機関を変更し、旭川空港、苫小牧港からのフェリー等でも帰られたようです。震源の厚真町はもちろんですが、札幌市内でも台風の強風、地震との複合災害により、多大な被災がありました。

 そんなこんなでしたが、贈呈式は無事終了しました。

* これまでの贈呈式の記載――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%A7%8B%E5%B1%B1%E8%B2%A1%E5%9B%A3%E8%B4%88%E5%91%88%E5%BC%8F

 例年通り、前半は市民公開の場として、「受領者からのメッセージ」と「特別講演会」です。特別講演の桜田一洋先生は、秋山財団で初めての二年連続のご講演でした。今年はさらにブラッシュアップして素晴らしい内容でした。

* 昨年の様子――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31312

<今年のプログラム>

http://www.akiyama-foundation.org/wp-content/uploads/2018/08/5e3fcb34e3e7813d8feeae6cc9441ac7.pdf

〇 受領者からのメッセージ

『 家畜とヒトにおける生殖細胞の共通点と将来の展望 』 村西 由紀 様(帯広畜産大学 生命・食料科学研究部門 助教)

『 地域と世界がつながる –白老町での森の創造と胆振地域からのネットワークづくり- 』 国松 希根太 様(飛生アートコミュニティー 代表)

『 未知の現象を記載する重要性 』 角井 敬知 様(北海道大学大学院理学研究院 講師)

〇 特別講演会

講師:桜 田 一 洋 様 (株式会社 ソニーコンピュータサイエンス研究所 シニアリサーチャー)

https://www.sonycsl.co.jp/

演題:『 「人工知能はなぜ人間の知性を超えられないのか」 ~心で心を思うことについての科学から Society 5.0 の価値形成へ~ 』

受領者からのメッセージ

特別講演 桜田一洋先生

 引き続き開催した贈呈式で、冒頭の私のご挨拶メモは以下の通りです。

*********************************

< 理事長挨拶 骨子 >

御礼 ご来賓(北大西井準治理事、公益法人協会 雨宮孝子理事長)ほか、財団賞受領者 鈴木利治さまご夫妻、助成受領者のみなさま、お手伝いの(株)スズケン

<事業の実績>

今年度の実績

~研究助成(34件)2,450万円

~ネットワーク形成事業助成(新規4継続610件)835万円

32年間事業実績

合計件数 1.385件 総額 98,233万円

<いくつかのご報告>

1)宮原正幸常務理事 逝去報告&御礼

2)中期計画 「SDGs」、「ソサイエティ5.0

3)基本財産の資金運用:「グリーンボンド」

4)場創り、繋ぐ役割

* 桜田さんワークショップの開催 研究者・受領者

* 保阪さん連続講座 海老名理事、渡辺事業アドバイザー

* ネットワークのコラボ企画

・坂本評議員・選考委員

・受領者(大野農業高校)訪問 尾島評議員

・札幌西高校アウトリーチ 受領者

<財団の課題>

「持続可能な財団活動」 2012年策定の「未来像・2011から」

採択率のアップ

運営体制 新しい理事・評議員の就任

事業イノベーション、資金運用、「北海道150年」

ネットワークの拡大・進化

グローバルネットワーク 地域課題の共有

<おわりに>

「生命科学(ライフサイエンス)」をテーマに、北海道から発信する「民間・自立」という秋山財団の設立の初心を踏まえて、内外ともに節目の2011年に、もう一度原点に立ち返って、次の四半世紀に向けた「覚悟」を明確に。

秋山財団は、社会の不条理と闘いながら、変遷する環境において、日夜、自律的に邁進する研究者、活動する方々の「良心」を、微力ながら応援し続けることをお誓いする。

~~~~~~参考~~~~~

<日本の凋落・劣化、そして新しい担い手たちの台頭>

ひどい大人たちの惨劇

政府 モリ・カケ疑惑

経済―アベノミクスの行き詰まり・破たん

記録改ざん・廃棄・隠ぺい~中央官庁

障碍者雇用の水増し~中央官庁

パワハラ・セクハラ問題

~元TBS山口敬之の犯罪と隠ぺい

~スポーツ:女子レスリング、日大アメフト部、日本ボクシング連盟、日本体操協会、etc

* 女子レスリングの伊調馨(かおり)と栄和人監督

* 日大アメフト部の悪質タックル問題で、内田正人監督、井上奨(つとむ)コーチ、記者会見時の広報部司会者・米倉久邦

* 日本ボクシング連盟の山根明会長(当時)

* 日本体操協会

<一筋の光>

+ スーパーボランティア尾畠春夫さん(78歳)

+ 宮川泰介(みやがわ たいすけ)日大アメフト選手

+ 体操女子 宮川紗江(みやかわさえ)選手

+ 伊藤詩織さん

*********************************

 地震による停電等で、翌日企画していた若手研究者による桜田一洋先生を囲んでの対話型セミナー「人工知能時代の新しい生命医科学~生命の多様性に寄り添う視座~」は、急きょ中止となり、別の機会に再度企画することを約束しています。

* 対話型セミナー――> https://freshu.ist.hokudai.ac.jp/sakurada-semi/

ケンユー会愛生舘支部 夏 2018

Posted by 秋山孝二
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 今年も「ケンユー会愛生舘支部」納涼会がサッポロビール園で開催されました。(株)秋山愛生舘、(株)スズケン愛生舘営業部、秋山物流サービス(株)、(株)三和化学研究所札幌支店に籍を置いた方々が集まる同窓会的組織です。毎年5月の総会、夏の納涼会、さらには活発な同好会活動で皆さんお元気です。

* これまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%A6%E3%83%BC%E4%BC%9A

司会の山本敬三さん

司会の山本敬三さん

ご挨拶の堀清純さん

ご挨拶の堀清純さん

記内勝美さん、どこかホー・チ・ミンに似ている?!

記内勝美さん、どこかホー・チ・ミンに似ている?!

愛生舘支部長の久保田忠克さん(手前)と挨拶する現役の佐藤信博さん

愛生舘支部長の久保田忠克さん(手前)と挨拶する現役の佐藤信博さん

定年退職しても永遠の青年たち?!!

定年退職しても永遠の青年たち?!!

 そして最後は、乾杯で締めとなりました。

皆さん、実にお元気

皆さん、実にお元気[/capti

 「退職後も多くの元社員さんたちが集まるって、よっぽどいい会社だったんですね」と複数の外部の方から言われます。今年5月、私は松葉杖姿でしたが、今回はノーマルスタイル、皆さんから「おっ、治ってきたの?」と声を掛けて頂いたり、変わらぬお元気な姿、嬉しいですね。

保阪正康さんを囲む連続講座

Posted by 秋山孝二
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 今年も昨年に引き続き、近代史の専門家で札幌ご出身の保阪正康さんを秋山財団にお招きして、21名の参加者とともに、「明治150年と平成30年~北海道に住む人びとはどう変わったか」をテーマに二日間の意見交換でした。

 前日は、小樽市内で「小樽市民講座 2018」でのご講演、今年で46回目、保阪さんは5年連続のご登壇とのことで、今年も変わらぬ人気でした。

人気の講座です

人気の講座です

 私と保阪正康さんとの出会いは、2011年の北海道新聞終戦特集取材時でした。

 これまでの関連記述――>http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E4%BF%9D%E9%98%AA%E6%AD%A3%E5%BA%B7

 今年の秋山財団連測講座の企画は、2月のこちら「藪半二階」で決まりました。――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=32466

 今年のテーマ、保阪正康さんもかなりの気合の入りようで、昨年の議論を踏まえて、日本としての150年の検証と北海道150年の冷静な総括と歴史認識でした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 保阪さんメモからの引用

狙 い

 今年(2018年)は明治150年である。具体的には慶応3年の大政奉還からということになるのだが、もとよりこの区分は元号による分け方にすぎないといえるわけで、歴史的に正当性が確立しているわけではない。私たちは歴史を振り返る時に何らかの句読点が必要でもあり、その一つにこの元号で歴史を位置づけて見ることが考えられるという意味でもある。特に北海道に関しては「明治150年」のその内実に対して、さまざまな視点があることは了解されていなければならない。

 アイヌの人たちへの抑圧という側面、北海道入植そのものがそれぞれの場での権力闘争の結果という側面、ロシアの南下政策に対する防衛的な側面、内地でのしがらみからの自由を求めての解放といった側面、などそこには歴史的、社会的な理由が存在する。

 明治150年はそういった問題を、改めて整理しつつ、私たちはこの時代をいかなる眼で見つめるか、を考えていきたい。前半は、中央から見る明治150年を分析しつつ北海道の位置づけを、後半は、北海道の人々の考え方を私なりの見方で「道民性の変化」という視点で考えてみたい。

・・・・・・・・

おわりに

 私たちはいま、北海道そのものの「崩壊の危機」にあると考えるべきではないだろうか。その理由は、近代化の到達した地点で次に来るであろう時代が予測し得ていないがためである。北海道の位置づけが明確でないと言っても良いだろう。北海道は明治150年の出発時の形での地域づくりは終えたのだ。それを共通認識として新しい北海道を作らなければならないように思う。そのために成すべきことは何か、を考えたい。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

 参加者は事前に事務局にそれぞれの思いを提出しています、以下は私のエントリーシートです。

氏名(ふりがな)

秋山 孝二 (あきやま こうじ)

1.自己紹介現在及びこれまでのお仕事、最近の一番の関心事、ご趣味など)

東京都江戸川区立鹿本中学校 理科教諭(5年間)

(株)秋山愛生舘 代表取締役社長(6年:会社在籍19年)

(株)スズケン 代表取締役副社長(48か月)

(公財)秋山記念生命科学振興財団 理事長(22年間:財団理事32年)

他、現在、財団代表理事4、評議員4、監事1

<関心事>

*日本の「近代」の捉えなおし

*明治期の全国的衛生&健康増進「愛生舘」事業のルーツを探る(初代秋山康之進のルーツ他)

*新渡戸稲造と札幌の人材育成「遠友夜学校」の理念と現代的意義

2.本講座への期待ほか(北海道150年への思い、昭和史を次世代の若者へどう伝えていくべきかについてのお考えなどご自由にお書きください)

自分自身が育った時代(1951年~今日)、義務教育年限でしっかり戦後教育(憲法、国際平和ほか)を受け、さらにその後の高校・大学で時代と真摯に向き合った自分の使命として、北海道のアイデンティティを見つめ直し、この地で自立した人材が育つことを期待し、少しでも尽力できればと思う昨今です。今の各セクターにおける歴史修正主義的風潮に危機感を覚え、このままでは若者へは渡せない、そんな世代の責任を感じています。

国際社会で、日本のリーダー的ポジショニングの機会も多くあるにもかかわらず、登場できない現状を憂いながら、まだ間に合うという一筋の希望も見出しています。

3.講師への質問事項など(今回のテーマに関することに限りません。ご自由にお書きください)

自分の残りの人生、北海道を拠点として、地域の財団法人として、何ができるのか、何をすべきなのか、30数年前の財団設立時からの私のテーマであり、「愛生舘」事業の継承者として日々葛藤しています。

抽象的ですが、「歴史を学び直す」ことが単なる趣味・興味にとどまらず、それを踏まえて日々の行動に反映することにヒントが得られれば私なりに満足です。参加者皆さんのそれぞれのお立場からの意見交換も楽しみです。

<今年の保阪さんの分析>
 北海道入植は明治20年ごろまでは前述の明治初年代に加えて、私の見るところ次の七つのタイプに分かれるのではないか。

1. 開拓使関連の人たち(北海道赴任組など)

2. 移住募集に応じた人たち(農業移民、漁業移民など)

3. 札幌、旭川など都市建設の従事者

4. 戊辰戦争の関連(会津藩など)

5. 牧場経営などの入植者

6. 民間側の商人や小事業主たち

7. 士族屯田兵

 このほか明治20年以降は、札幌農学校の教師、学生などの教育関係者、地主に惹かれての一般入植者、宗教関係、自由民権運動の挫折組、そして第七師団編成による軍事関連の人たちなどと広がりを持っていく。これらの人たちの詳細な分析が必要ではないか。

~~~~~~~~~~~~~~~~ 保阪さん分析からの引用おわり

 これに対して、参加者の皆さんからさらに補足する貴重なご発言も多く、大いに盛り上がった今年の講座でした。議論の中では、アッツ玉砕後、北海道出身のご遺骨を札幌市内で札幌一中生徒が抱える列の写真も披露されました。玉砕のこのような慰霊祭は最初で最後だったようです。この列は中島公園に向かいました。

おびただしい数のご遺骨(中身は骨ではなく)

おびただしい数のご遺骨(中身は骨ではなく)

 今回は、前回にも増して様々なお立場の方がご参加になり、メディア、研究者、企業、行政等の視点からの意見交換は実に内容が濃かったです、来年も是非開催したいと思っています。

ケンユー会愛生舘支部 総会 2018

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
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 (株)スズケン(https://www.suzuken.co.jp/)出身者の会「ケンユー会」、その愛生舘支部総会・懇親会が、今年も盛況でした。

 これまでの記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%A6%E3%83%BC%E4%BC%9A

今年も大勢の参加者が

今年も大勢の参加者が

常務取締役の山本律愛生舘営業部長

ご挨拶 常務取締役の山本律愛生舘営業部長

 今年の余興は「相撲甚句」。

アンコールでは江差追分のフレーズも

アンコールでは江差追分のフレーズも

恒例になった浜岸さんの締め

恒例になった浜岸さんの締め

 医薬品卸業を取り巻く流通環境は、一層厳しくなっているようで、将来を見通す新しいビジネスモデル構築に悪戦苦闘している様子が伺えました。シャイアーのタケダ薬品工業(株)による買収発表(https://www.takeda.com/jp/newsroom/newsreleases/2018/20180508_7964/)は、医薬品産業の現状を物語っているのでしょう。また、新たな「医薬品流通ガイドライン(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000190476.pdf」がこの4月からスタートし、大きなネガティブ要素のような予感が私はしますが。