ドナルド・キーン博士、熱く語る

Posted By 秋山孝二
Categoirzed Under: 日記
1 Comment

  ドナルド・キーン(http://www.asahi.com/national/update/0308/TKY201203080224.html)博士が、北海道日米協会(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=8777)特別講演会席の講師でお越し頂きました。前日の札幌大学での講演会では、申し込みが3倍以上となり、大盛況だったようです。

D.キーン博士をお迎えして北海道日米協会・特別例会

D.キーン博士をお迎えして北海道日米協会・特別例会

講演されるD.キーン博士(90歳)

講演されるD.キーン博士(90歳)

  

 18歳の時にニューヨークで『源氏物語』と出会い、19歳でアメリカ海軍入り、4年間勤務して日本軍捕虜等の通訳を務めました。以来70有余年の日本人・日本語とのつき合い、古典から現代におよぶ日本文学を研究し、世界に伝えたコロンビア大学名誉教授・文化勲章受章者です、東日本大震災後、今年3月8日に日本国籍を取得(帰化)しました。それは長い日本への感謝の気持ちから、大きな打撃に苦しむ東北・日本人とともに生きることを決意されたからとのことでした。

 先生は、昨年仙台での講演で、以下のように語りかけました。~~~~松尾芭蕉の「奥の細道:http://www.bashouan.com/psBashou.htm」ゆかりの東北の地を56年前に旅した際、桜の季節の中尊寺金色堂(http://www.chusonji.or.jp/index.html)で深く心を動かされました。暗い森の中に輝く金色堂、東北の長い冬の後に森に咲く桜、私はその二つを愛しています。東北のことを考える時、何よりも象徴的な姿です。今回、東北の人たちを勇気づけることができるのならと思い、この講演をお引き受けしました~~~~~

 先日の札幌でのお話でも、長年日本と寄り添ってきた視座から、今の日本の若者が海外へ飛び出す意欲に乏しい様子等へカツを入れて、衰えない説得力で熱弁を奮っていました。間近で拝見すると、想像以上に小柄な姿、活字での存在感が大きいと言った方が良いのかも知れません、すぐに札幌から洞爺湖に向かわれる日程とか。

 いずれにせよ、満90歳、これからも益々お元気でご活躍されることを祈念しています。

One Response to “ドナルド・キーン博士、熱く語る”

  1. 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » Eric Johnston 記者の眼 Says:

    [...]  例会ではこれまで印象的な講演も多いです(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13838)。 見事な日本語で日本の政治動向に鋭い切り込み! [...]