「幸せ経済社会研究所」、キックオフ!

Posted By 秋山孝二
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 枝廣淳子さんが新しく設立した「幸せ経済社会研究所:http://ishes.org/」の設立キックオフ・フォーラムがありました。バラトングループの若手のホープ、アラン・アトキンソン(http://www.atkisson.com/)さんの基調講演とQ&Aです。

超満員の会場で、アランの講演です!

超満員の会場で、アラン・アトキソン氏の講演

実にさわやかな、ナイス・ガイでした!
実にさわやかな、ナイス・ガイでした!

 枝廣淳子さんはこれまでに、JFS(ジャパン・フォー・サステナビリティ:http://www.japanfs.org/ja/aboutus.html)をはじめとして、12の視座から環境問題に取り組んできています(http://www.es-inc.jp/)。今回設立の背景は・・・

* 経済成長のジレンマ: 1)現在のままの経済成長は持続可能ではない、2)経済成長を止めると、社会は不安定になる、3)どうしたらよいのか・・・・?

* ハーマン・デイリーのピラミッド(http://change-agent.jp/sustainablemanagement/pyramid.html

* 持続可能な発展の3つの統合指標: 「自然資本」ー持続可能性(Sustainability)、「経済」ー自然資本の幸せへの転換率(Efficiency)、「幸せ」―皆に実現しているか(Sufficiency

* 全体とつながりを考えること: 「経済」、「社会」、「幸せ」――まず指標を考え直そう、という動き

 

 アラン・アトキソン氏は、「Growth and Happiness:成長と幸福」と題しての講演でした。30を越える質問からなるこの講演、普段分かった気になっている言葉を、再度検証する良い機会となりました。その後のQ&Aでも、幾つかのキーワードが・・・・

* インビジブル・エコノミー、「アマチュア・エコノミー」の価値と重要性~~「アマチュア」とはラテン語で「愛」の意味とか

* すべて「プロフェッショナル・エコノミー(お金に代えられる)」にしていいのだろうか?

* これまでお金で代え難かったものをお金にしてしまうと、失われるものも多い

* プロフェッショナル経済とアマチュア経済の線引きをしっかり行うこと――「賢い」経済を目指すべき

* これまで、「歴史は勝った者によって書かれている」

* 日本は、「課題先進国」!!!

  「好奇心」は学習する原点であり、「ダメな自分」を見るのも必要ではないか、と笑顔で問いかけるアランの姿は、透明感と爽やかさでいっぱいでした。JFS(http://www.japanfs.org/ja/)のカタログに「日本から世界へ、世界から日本へ~~コミュニケーションが未来を創ります」と書かれています。

 今回のフォーラム、若い方々と女性が多かったですね。私は平均年齢をかなり上げている参加者の一人だったかもしれません。

2 Responses to “「幸せ経済社会研究所」、キックオフ!”

  1. 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 「みんなのエネルギー・環境会議 札幌」 Says:

    [...]  コーディネーターをつとめた枝廣淳子さん(幸せ経済社会研究所所長:http://ishes.org/)の能力・センスが、ひと際輝いていたと思います。ある時はさりげなく補足し、ある時は大胆に方向性を変える、以前枝廣さんのワークショップ(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=508)で学んだ「Resilience」な姿勢そのものでした。そう言えばこの研究所のキックオフ・ミーティングは、今年の大震災の直前に東京で開催されました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7722)、何かの因縁ですね。 [...]

  2. 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 「バラトン」と聞いて Says:

    [...] * http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=7722 [...]