遠友みらい塾、ほか

Posted By 秋山孝二
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 5月は札幌、東京で各種フォーラムが盛りだくさん、その中から私が参加した二つをご紹介します。

 まずは、「新渡戸稲造記念遠友みらい塾」、昨年10月に発足し、随時、分科会がスタートしています。先月はその中で、「マチづくりプロジェクト」として、札幌市内丘珠空港を軸とした「丘珠研究会」の報告でした、講師は塾の会員、武山泰典さん(武山事務所㈱代表取締役)でした。

「新渡戸稲造記念遠友みらい塾」――> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%A0%E5%8F%8B%E3%81%BF%E3%82%89%E3%81%84%E5%A1%BE

 札幌都心にある丘珠空港の活性化を図る目的で、札幌の経済人ら13人で設立された丘珠研究会(会長・加森公人・加森観光社長)は、4年前に、『札幌丘珠空港の役割と将来像~地方創生と地方空港の役割~』と題したセミナーを開催しました。経済界や行政などから約600人が参加、フジドリームエアラインズ須川恒次社長や大阪観光局溝畑宏理事長などが講演、同研究会は滑走路延長やもう1本の滑走路建設など具体的な提言も行いました。

 その冒頭で加森会長は、「研究会は2011年7月に発足しこれまで64回の議論を重ねてきた。我々の身近にあってあまり利用されていない丘珠空港を新千歳空港のセカンダリー空港として、また樽前山噴火の際には新千歳が使えなくなるリスクがあるため危機管理からも丘珠活用を考えるべき」と訴えました。さらに、「石狩湾新港にも近く産業振興、観光客誘致、札幌の新しいマチづくりの観点からも丘珠の重要性は増す」とその効果についても言及し、武山さんもそのフォーラムで研究会の報告をされました。

* セミナーの様子――> http://hre-net.com/keizai/keizaisougou/16444/

竹内さんのプレゼン

武山さんのプレゼン

 先日の武山さんのお話では、プライベートジェットの駐機場建設、ターミナルビル建て替え、空港名の変更など新構想ほか、空港充実ばかりでなく、地下鉄駅からアーバンロープウェイで利便性を高めること等、周辺のマチづくりとの相乗効果も期待できることが注目されました。丘珠研究会が誕生して5年、民間の活力でチャーター便とは言え丘珠空港のジェット機就航にも道を開き、同研究会の活動は民間発想による地方創生のモデルケースと言えるもので、今後は札幌市や道とともに国への要望や地域住民の理解を得る具体的作業に入るステージとなっていますね、今後も追いかけていきたいプロジェクトです。

 もう一つは、東京で開催された「IBM Watson Summit 2016」です。「~ようこそ、コグニティブの時代へ」のサブタイトルにも示されているように、「Big Data」、「AI」を基盤に、様々な分野での展開事例も紹介されました、大いに刺激を受けましたね。時代は確実に進化している、そんな実感でした。

* IBM Watson Summit 2016」 http://ibmevent.jp/watsonsummit2016/

当日プログラムの表紙

当日プログラムの表紙

 「IBM Watson」のテクノロジーを中心に、IoTやコグニティブ技術、クラウド、アナリティクス、FinTech、APIエコノミーなど最先端テクノロジーのビジネス活用方法や先進事例などが多数紹介されていました。コンピュータが自ら認知/学習し、考える仕組みである「コグニティブ・コンピューティング」、人と同じように、いやそれ以上に膨大な自然言語や文書、映像等のデータを理解・学習することで 、さらに進化を続けています。

ぎっしり詰まったプレゼンの数々

ぎっしり詰まったプレゼンの数々

 このコグニティブ・コンピューティングを支えるプラットフォームが「IBM Watson」ですね。先日のフォーラム冒頭でも、金融機関や保険会社、医療・ヘルスケア、コールセンター、小売、Eコマースなど幅広い分野で、「IBM Watson」を活用したサービス導入やビジネス開発が進み始めている事例も紹介されていました。

 今回の「IBM Watson Summit 2016」は、今年度の日本IBMが主催する最大規模のカンファレンスとのことでした。開始前、休憩時には、プロフェッショナルのボーカル・バンド演奏もあり、照明も色とりどりでさながらライブ会場でしたね。

会場内はさながらライブステージ!

会場内はさながらライブステージ!

 昨今、鬱陶しい話題の中でまみれている感が強かった私としては、上記の二つのようなフォーラム参加の機会を得て、少し元気が出てきました、時代は確実に前に進んでいる、そんな手応えを実感できる場でした。

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