学校林100周年沿革誌

Posted By 秋山孝二
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 北海道札幌南高の学校林(http://www.rikka.net/officer/)は、今年度で100周年を迎え、今、その「100年沿革誌」の編纂の大詰めを迎えています。私は編纂委員会の一委員として、この間関わってきていますが、3月末の出版を目標に、最終の議論を年明けから行っています。

 学校林については、これまで何回か書いてきています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=6209

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13836

 

 この学校林は、1911(明治44)年、当時皇太子だった大正天皇のご来道を記念して行われた造林を機に、当時の学校長山田幸太郎先生の構想により設立され、現在では「一般財団法人 北海道札幌南高等学校林」が運営しています。白旗山山麓の約121haに及んでおり、毎年一年生が枝打ち作業に行く他、山菜採り、キノコ狩りといった散策会も行われています。又、国蝶であるオオムラサキの繁殖計画、その繁殖するエゾエノキの植樹ほか科学部のフィールドとしても活用されており、平成18年度全日本学校関係緑化コンクール学校林活動の部で北海道の高校では初となる「特選(農林水産大臣賞)」を受賞しました。

 沿革誌には、その設立から今日までの経緯、及びこれまでに関わって来られた多くの先輩諸氏からの寄稿、さらには今後の「グランドデザイン」についてもその概略を記載する予定です。「未来は予想するものではなく、創り出していくものである」を合言葉に、これまでの先人のご尽力に感謝しながら、これからの世代に託す夢も含めて、歴史を紡ぐ作業として努力したいと思っています。明治・大正・昭和・平成と、100年の歴史を見続けたこの森の木々は、自らの樹木の変遷としてその時間を記憶しています。

 「グランドデザイン」の理念には、以下のフレーズを書き留めるつもりです。3月末発刊、乞うご期待!!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~学校林は、白旗山の一部をなし、複雑な沢や尾根をもつ多様性と魅力のある森林です。この森を潤した水は、厚別川から石狩川へ、そして日本海へと注ぎ、海の命とつながる位置にあります。そして学校林は、教育の場であり、同窓や地域の交流の場であり、自然資源を生み地域経済に資する場であり、世代間の架け橋でもあります。連綿と続く札幌尋常中・札幌中・札幌一中・札幌一高・札幌南高の歴史とともに歩んできた学校林は、これからも六華同窓の縁とともに、美しく豊かに続いていきます。学校林は、参加型の共有資源『コモンズの森』、いわば六華みんなの森、「六華フォレスト」です。~~~~~~~~~~~~~~~~~

One Response to “学校林100周年沿革誌”

  1. 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 森林調査入門編 2015 Says:

    [...] * 100周年沿革誌(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15600) [...]