吉田文和先生の最終講義が北海道大学で200名の参加で開催されました。当日のプログラムは以下の通りです:
【退職講演】
北海道大学大学院経済学研究科 特任教授 吉田 文和
【パネルディスカッション】
* パネリスト
札幌市 市長 上田 文雄 氏
浜中町農業協同組合 組合長 石橋 榮紀 氏
寿都町産業振興課 参事 森本 昌和 氏
北海道大学大学院経済学研究科 特任教授 吉田 文和
* コーディネーター
一般社団法人北海道再生可能エネルギー振興機構理事長 鈴木 亨
講師プロフィール
北海道大学大学院経済学研究科 特任教授 吉田 文和
京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。専門は環境経済学、産業技術論。
2007 年より北海道大学サステナビリティ・ウィーク実施、低炭素社会づくり教育プロジェクト実施に尽力。
浜中町農業協同組合長 石橋 榮紀 氏
1990 年に浜中町農協の組合長に就任。酪農技術センターや研修牧場の開設など数々の新事業の仕掛け人。また、農業分野において国内初の大規模な太陽光発電システムを導入。
寿都町産業振興課参事 森本 昌和 氏
2009年から現職。寿都町は人口約4千人。1998年に自治体として全国初の発電事業に取り組む。現在11基(16,580kW)の風力発電設備が稼働しており、売電の余剰金における水道料の値下げにて住民への還元を行っている。
札幌市長 上田 文雄氏
2003 年6 月に札幌市長就任。2014 年10 月に「札幌市エネルギービジョン」策定。また、策定したビジョンを踏まえて、2014年度中に「さっぽろエネルギー未来構想」を策定予定。
[主催] 北海道大学大学院経済学研究科
[共催] 一般社団法人北海道再生可能エネルギー振興機構
[協力] 認定NPO 法人北海道市民環境ネットワーク、北海道エネルギーチェンジ100 ネットワーク
シンポジウムはトヨタ財団国際助成プログラムの助成の一環で開催されます
☆詳しくはこちらをご覧ください↓
URL:http://www.reoh.org/news/20150123-symposium
当日の吉田文和先生のご講演録画はこちらです。
* http://www.reoh.org/news/150123kirokukoukai
吉田文和先生のお話は、エネルギーと環境の視点から、さらに、内村鑑三の「デンマルク国の話」を引用しての地域再生プロジェクトの視座からのご提言があり、大変貴重で示唆に富むものでした。
また、各パネリストのお話は、それぞれのフィールドでの実践に裏打ちされて大変説得力があり、私は特に、石橋組合長のビジネスマインドに共鳴致しました。3年前に別海でのフォーラムでもお話を伺い、感銘を受けました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=11933)。「農業協同組合」が金融機関の視点から新しい事業に融資する姿勢は、これからの農協のイノベーションモデルとしても大変優れていると思います。そのためには、ハーゲンダッツへの生乳納入という出口戦略を固めて、さらに再生可能エネルギー等の活用で環境に優しい地域を付加価値として地域のブランディングを重ねていく手法は、見事としか言いようがありません。今回、交流会を含めて石橋組合長とお話が出来て大変よい出会いでした。
吉田文和先生については、これまで何回も記載しています。(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%90%89%E7%94%B0%E6%96%87%E5%92%8C)
3 月 29th, 2015 at 9:11 PM
[...] まずは、浜中町農業協同組合(http://www.ja-hamanaka.or.jp/modules/top0/)を訪問して、石橋榮紀組合長(http://www.ja-hamanaka.or.jp/modules/content05/index.php?id=5#1)から酪農家の太陽光発電システム、ハーゲンダッツジャパンとの取り組みについてお話を伺いました、石橋組合長とは1月の北大に続いてお会いできました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=22307)。 [...]