全道農業関連部会交流会 in 別海 (1)

Posted By 秋山孝二
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 一般社団法人 北海道中小企業家同友会(http://www.hokkaido.doyu.jp/)の「全道農業関連部会交流会 in 別海http://portal.doyu-kai.net/uploads/zendounougyouinbetukai.pdf」が、先日道東の別海町で開催されました。私は会員ではないのですが、一昨年アフリカに一緒に行った方からお誘いがあり、参加しました。南しれとこ支部 別海地区会82社のエネルギッシュな30歳代・40歳代の担当、130名の参加で大盛況でした。

実行委員長・伊藤敏彦社長

実行委員長・伊藤敏彦社長

 第一部の基調講演は、北海道大学観光学高等研究センター教授・敷田麻実(http://gcoe.ees.hokudai.ac.jp/mfrs/?p=1213)先生のご登壇で、「『よそ者』視点で地域資源を発見し地域づくりでイノベーションを起こそう!」、今の北海道に必要な人材を的確に言い当てていらっしゃいました。

基調講演:敷田麻実 北大教授

基調講演:敷田麻実 北大教授

 印象に残った幾つかのフレーズ~~~~

* 「よそ者」をどのように使えるか――>地域の力

* 社会運動は既存枠組みの中での努力だが、ソーシャルイノベーションは「枠組みの転換」

* 有限責任の市民参加、無限責任は自治体の役割

* 地域づくりは地域資源の「還元」、「再投資」と考える

 

 第二部はパネルディスカッション、コーディネーターは、(株)リープス(http://www.leaps.jp/)代表取締役・鈴木善人さん、パネラーは、北大教授の敷田麻実さん、浜中農業協同組合(http://www.doyu.jp/topics/posts/article/20100507-093710)代表理事組合長・石橋榮紀さん、(有)十勝しんむら牧場(http://www.milkjam.com/)代表取締役・新村浩隆さん、別海町役場(http://betsukai.jp/)商工観光課主任・松本博史さんでした。

第二部:パネルディスカッション

第二部:パネルディスカッション、左から敷田、石橋、新村、松本の各氏

石橋さん:http://www.doyu.jp/topics/posts/article/20100507-093710

* ハーゲンダッツアイスクリーム(http://www.haagen-dazs.co.jp/ilove/index.html)の原料製造:白い牛乳の品質へのオンリーワンを目指しての取り組み、そして「世界標準」へ

* 組合員は自ら生産する牛乳が最高品質にあると自負している

* 健全な水、空気、土地  +  健康な人 と 牛

* 酪農事業における枠組みの変換は、「法人経営」

新村さん:http://www.milkjam.com/

* 十勝しんむら牧場の理念、「自然への畏敬と農業の素晴らしさ、そして感動を伝えたい」

* 「価格決定権を持つ」、それには自社の商品を持つこと――>乳製品の製造・販売へ、「クリームテラス」はコミュニケーションの場

* 自分の道は自分で決める――>いらないものを捨てた結果、残るものは残る

松本さん:http://betsukai.jp/

* 「ジャンボ・ホタテバーガー:http://jumbomilk.com/jumbo-burger.php」の誕生物語

* とにかく、「徹底してやる」こと

 

 パネラーが、それぞれの土俵でイノベーションを起こし、実践して、結果を出してきている方々なので、大変説得力があり、そして、今も組織内で「よそ者」として“戦っている”姿を感じ、コーディネーターの鈴木社長の進行の妙もあり、内容の濃い1時間でした、まだまだ時間があった方が、より議論も深まった気もします。いずれにせよ、「二重丸」でした!

2 Responses to “全道農業関連部会交流会 in 別海 (1)”

  1. 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 2012.6月の札幌 Says:

    [...]  「心地よい」と言えば先日の十勝の「アースカフェ」、一日本格的な雨なのに何なのでしょうか、あの日の気持よさは。多分、十勝の大地とそれに集う人々の素晴らしさなのでしょう。敢えて「仲間」と言わせて下さい、恐らく私の片思いだとは思いますが、「アースカフェ」に参加するメンバーの多彩で愉快な連中、2月の別海(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=11933)も同じ雰囲気でした。とにかく、それぞれの話が面白く、自分のフィールドをしっかり持っていて、それでいて押しつけがましい所が全くなく、みんなが人の話をよく聴いている、日々命に近い場で活動しているからか、ふり返って写真を見ると歴然なのです、笑顔の多さが。私は殆ど聞いてるだけなのですが、疲労感がないのが不思議です。 [...]

  2. 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 吉田文和先生、退職講演ほか Says:

    [...]  また、各パネリストのお話は、それぞれのフィールドでの実践に裏打ちされて大変説得力があり、私は特に、石橋組合長のビジネスマインドに共鳴致しました。3年前に別海でのフォーラムでもお話を伺い、感銘を受けました(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=11933)。「農業協同組合」が金融機関の視点から新しい事業に融資する姿勢は、これからの農協のイノベーションモデルとしても大変優れていると思います。そのためには、ハーゲンダッツへの生乳納入という出口戦略を固めて、さらに再生可能エネルギー等の活用で環境に優しい地域を付加価値として地域のブランディングを重ねていく手法は、見事としか言いようがありません。今回、交流会を含めて石橋組合長とお話が出来て大変よい出会いでした。 [...]