「札幌演劇シーズン2012夏」、スタート!

Posted By 秋山孝二
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 「札幌演劇シーズン2012夏(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=13732)」が、21日からいよいよ始まりました。まずは、札幌座(http://www.h-paf.ne.jp/tps/tps.html)の「アンダンテ・カンタービレ:http://www.h-paf.ne.jp/engeki/34_andante.html」です。これまでの公演とはひと味もふた味も違った魅力的な仕上がりでした。

「アンダンテ・カンタービレ」初日、開演直前:シアターZoo

「アンダンテ・カンタービレ」初日、満席の開演直前:シアターZoo

  10年前では考えられなかったこの数年の盛り上がり、一番は足を運ぶ方々のすそ野の拡大のような気がします。映画に比べて生身の役者が演じる分臨場感があり感動も大きいのですが、ハズレの芝居の場合はストレス(疲労感)も強く、何となく「敷居が高い?」、そんな声を時々聞きます。それと、劇評とか報道とか、事前情報が少な過ぎて、人に紹介する時にも「自分も行ってみないと分からない」みたいな場合が多かったのですね。

 最近は、以前より格段にメディアへの演劇に携わる方々の露出も多くなってきました。昨日の北海道新聞の「かわら版」の大きな記事、その前の夕刊の取り上げられ方等、関わる方々のエピソード等も多彩で、大変楽しみな札幌・北海道になって参りました。これまであまり演劇に関わりの無かった方々が、多彩な場で芝居を語るようになってきた、雰囲気の盛り上がりも感じます。私自身がその一人です、30年程前に札幌に来た時に、観劇は好きではありましたが、こんなに演劇に関わるとは思ってもみなかったです、特に最近の時間の費やし方はどうなってしまったのか、関わる方々に「愛おしさ」を感じてしまう、まずいパターンです?!

 先日の初日公演後、シアターZOOでのささやかな祝賀パーティには、札幌市の上田文雄市長、一連のプロジェクト代表・荻谷忠男HTB代表取締役会長ご夫妻もご出席で、今回の芝居に出演の役者の皆さんと親しく懇談できました、「今日観るまではこの演目はあまり好きでは無かったが、今日の公演で印象がまるで変わりました」との激賞も複数飛び出しました。。コンカリーニョからは週末から始まる公演稽古の合い間をぬって駆けつけた役者の皆さんも勢ぞろいでした、お疲れ様でした。

 いつもは舞台上の役者の方と、こういった至近距離で親しく話ができるのは、新たな人間性に触れる思いで楽しいですね、みなさんの目に勢いがあって。先日は、「芝居を終えた直後に、観ていた観客と役者が飲みながらしばし懇談する場というのは、出演者には負担だろうか?」と役者の一人に聞いてみたら、「芝居後は自分たちもテンションも上がっている場合が多く、疲労というよりもむしろ楽しみでしょうね」との返答を得ました。何かの折に、自然な形で実現してみたいです!

 公演後のトークも、普段聞けないお話の数々で、一層演劇の面白みを味わえます。脚本製作の背景、再演を重ねるごとの芝居の進化、ご自身の演劇人生の披露等、芝居の余韻とともに、昼間の仕事で疲れていても普段使わない脳の部分を刺激されるようで、劇場を出る時には体にエネルギーが湧いてきているのを感じる時が多いから不思議です。

 誰か名の売れた役者を観に行く、それはそれで楽しみ方の一つだとは思いますが、地元の脚本家、演出家、役者等が日々進化・成長していく姿を、自分の人生と並走して生きていくみたいな感じで見続けて、時々は世界の大舞台とか映画とかテレビ番組に堂々と出演している、「あいつ、最初は札幌のこの舞台に立っていたんだよね」とか言って飲みながら語らい合える、これからの私の小さな夢ですね、自分なりのこだわりと言うか。

 これから8月20日までの長丁場、コンカリーニョプロデュース公演「歯並びのきれいな女の子」、札幌座公演「瀕死の王さま」も楽しみにしています。

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