ブダペスト『母子像ふるさと』 2024春

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 ハンガリー・ブダペストから送られてきた最近のブダ城ウィーン門『母子像ふるさと』、像の周りがきれいになり一層素晴らしいですね。

* これまでの関連記事ーー>  秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

 後ろがウィーン門城壁です。

 ブダペストのゲレルトの丘の途中にあるブロンズ製『哲学の庭』彫刻群、以前、大掛かりな窃盗団によって一部が持ち去られ、数年後に修復されましたが、この『母子像ふるさと』はそんな教訓からも「石彫」として建立されています。観光地としても有名なブダ城ウィーン門入り口横で多くの方々の目に触れています、嬉しいですね。

栃木県益子町の春 2024

Posted by 秋山孝二
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 今年も(公財)ワグナー・ナンドール記念財団(Wagner Nándor Foundation (wagnernandor.jp)の理事会が栃木県益子町のアートギャラリー会議室で開催されました。次年度事業計画・収支計画の承認ほか、今回はハンガリーからワグナー・ナンドール作品保全財団のキッシュ・レイカ理事長、アドバイザーのキッシュ・シャンドールさんもお越し頂き、ハンガリーでの一連の活動報告・計画をご説明頂きました。両財団とも、豊富なワグナー・ナンドール、ちよが残した書簡・資料等を基に、今後も活動することがたくさんあり楽しみです。

キッシュさん親子キッシュ・シャンドールさんとレイカさん親子

 この間、昨年秋の展示会終了から庭園整備を行い、全体がかなりすっきり明るくなりました。彫刻・建物・庭園と、二人が暮らしていた場所自体がギャラリーなので、これからも『邸宅美術館』としてメインテナンスに注力していきたいと思っています。

宮本武蔵像

宮本武蔵像

 一部物置になっていた小屋をあずまや的に、お客さまがゆっくり過ごす空間の一助になればとリニューアルしました。

 今年も4月15日から5月15日まで「春の展示会」、4月21日午後には「ミニコンサート」が互角堂ギャラリーで開催予定です、今年もたくさんの方々にご来場して頂けると嬉しいですね。

栃木県庁&その界隈

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 栃木県とハンガリーの関係から、先日は県庁を訪問して福田富一知事と面談しました。県庁ビルを入ると正面には大きなイチゴが浮かび上がる階段が、『いちご王国栃木県』!!

知事応接室のテーブルには、県のロゴの入ったレース。

県のロゴ入りテーブルクロス

県のロゴ入りテーブルクロス

紅白のイチゴ!!

紅白のイチゴ!!

中まで真っ白!

中まで真っ白!

 訪問終了後に時間があったのでJR宇都宮駅まで街なかを散策、なんと『餃子通り』ですよ!

街灯の傘まで餃子!!

街灯の傘まで餃子!!

近藤家@四街道(下)

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 千葉県四街道市の近藤家には古民家の他にも敷地内建物に歴史的資料が大切に保管されています。ミヒャエル・クーデンホーフ=カレルギーと近藤家との深い関係も大変貴重でした。

* ミヒャエル・クーデンホーフ=カレルギーーー>https://enartsu.co.jp/artist/michael-coudenhove-kalergi/

 ミヒャエル・クーデンホーフ=カレルギーは、クーデンホーフ=カレルギー伯爵家の方で、オーストリアの画家。日本研究者ゲオルフ・クーデンホーフ=カレルギーのご子息。「欧州統合の父」リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーは、ミヒャエルの伯父にあたります。ミヒャエルの父方祖母クーデンホーフ=カレルギー・光子は日本人( 1874年7月24日 - 1941年8月27日)旧名:青山 みつ(あおやま みつ)、オーストリア=ハンガリー帝国の貴族ハインリヒ・クーデンホーフ=カレルギー伯爵の妻、欧州統合の母としても有名ですね。

 近藤家のご親族は、代々ミヒャエル・クーデンホーフ=カレルギーと親しく、絵画にも幾つか残されています。オーストリア・ハンガリー帝国として私が理事長を務める「ワグナー・ナンドール記念財団(Wagner Nándor Foundation (wagnernandor.jp)」に繋がるご縁、『邸宅美術館』としての共通点を発見しました、同時に、オーストリアとハンガリーの不思議な出会いでした。

 ハプスブルク家伝統工芸・プチポワン作家の久家道子(https://atelier-kuge.co.jp/さんコーナーです。作品と写真はミヒャエル・クーデンホーフ氏との対談の様子。

 下の写真、右端は近藤よしえさんの兄・青木昌軍医、佐倉5連隊でレイテ島で26歳でご逝去(昭和20年7月1日)

 近藤家とのご縁は秋山財団『愛生館文庫』を通じてでしたが、四街道の場を訪問して、もう一つの『ワグナー・ナンドール記念財団』とも繋がり歴史の面白さに感動した一日でした。

 今回、途中寄ったJR千葉駅の変貌ぶりには驚きましたね、モノレール駅とJR駅が合体し、エキナカのお店もたくさんできて活気があふれていました。思えば私がこの駅界隈を歩いていたのははるか50年以上も前ですから。この写真は敢えて人通りの少ない場所のもの、他のエリアは人で溢れていました、念のために。

JTB企画番組『ハンガリー紹介』

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 先日は、株式会社JTB宇都宮支店さん企画の『ハンガリー文化交流イベント~オンラインでつながる栃木県とハンガリー~』が、リモートで開催されました。早速申し込んで観ましたが大変コンパクトにまとまってリアルにブダペストとも繋がって、クリスマスを前にした街の様子も楽しかったです。これまでブダペストには何回も行っていますが、このシーズンは初めてだったので。

ブダペスト市内のクリスマス市

ブダペスト市内のクリスマス市

 この企画の冒頭で、栃木県益子町にある『ワグナーナンドール・アートギャラリー』も丁寧にご紹介して頂き嬉しかったですね。

 そして一番驚いたのが、事前にハンガリーに因んでのプレゼントが贈られてきていました、「当日はチョコレートを食べながらお楽しみ下さい!!」とのこと。このチョコレートは『ネコの舌』というハンガリー名物のようです。二種類あっておいしかったですね。他には刺しゅう入りのティッシュペーパーケースとハンガリー・ブダペスト近郊の観光パンフレットも。

 お土産付きのZOOM 観光案内は初めて、私の知らなかったことも多く、素晴らしい企画でした。


ナンドール・ちよ胸像 除幕式!!

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 ワグナーナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.htmlの秋季展示会が10月15日から開催されました。

 今回は、ハンガリーの彫刻家作の「ワグナー・ナンドール・ちよ夫妻」の胸像の除幕式も同時に行い、雨の中でしたが、私は理事長として冒頭にご挨拶をしました。挨拶でも紹介しましたが、このギャラリー庭園は、雨の日の水の流れが大変すばらしく、まさに二人の歓迎の演出かと思うほどでした。

* 昨年のハンガリーでの様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=45300

~~~~~~~~~~~~~~~私のご挨拶

 本日は雨の中、2023年秋季展オープニングとワグナー夫妻胸像除幕式にご出席して頂き、心から感謝申し上げます。

 この一対の胸像は、ハンガリーで一緒に活動している「アカデミア・フーマーナ財団」からの提案で、ブダペスト在住のアンドラーシュ・ソルティ氏制作によるものです。私が昨年10月に現地を訪問した時に、彼のアトリエで益子に設置するに当たって幾つか注文があり、今回その趣旨に沿った形で完了した次第です。

 今日のこの記念すべき除幕式、このような雨模様というのも何か二人のメッセージを感じています。というのも、ちよ亡き後の『邸宅美術館』として、当初からの大きなテーマは「水」であり、この土地の傾斜を活かした雨水の流れが、今時代的なSDGsの先駆けだと私たちは理解しています。

 今日の新たなスタートが、雨の音を背景にバイオリンとマリンバのコラボ演奏で祝福されることも、ナンドールとちよの意思の反映なのでしょうね。

重ねて今日の記念すべき日にお集まりされたことに財団を代表して心から御礼申し上げます、ありがとうございます。

~~~~~~~~~~~~~~~

 除幕の後は、バイオリン・打保早紀さんとマリンパ・高島聡美さんのコラボ演奏、雨音をBGMに加えてのお二人の演奏は素晴らしくギャラリー庭園内に響き渡りました。

 雨に濡れる『ヨーゼフ・アティラ像』、顔に流れる雨水が涙のようでもあり、一層憂いを帯びて魅力的です。

ワグナー夫妻の胸像、設置!

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 栃木県益子町の(公財)ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/に新しく胸像一対が設置されました。

 ハンガリーの彫刻家の制作による和久奈ナンドール・ちよ夫妻の胸像、ハンガリーと日本で二人の縁の場所に置かれることになりました。日本では益子の財団『邸宅美術館』内の庭園プロムナード沿い、入り口近くでお客様をお出迎えする位置に先日設置完了しました。いつもの地元の会社の方々には大変お世話になりました。

 この一対の銅像は、昨年10月にハンガリー出張の際、彫刻家のアトリエで意見交換し、その後、船便で日本に運ばれてきました、また一つ、シンボリックな作品がこの場所に生まれました。

* 昨年10月ハンガリーでの様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=45300

 数日後には周辺の養生を終えて、今年の秋の展示会、10月15日開催日午後に音楽演奏と共に除幕式を行う予定です。

世界陸上 @ ブダペスト

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 今年の「世界陸上競技大会(第19回)(https://www.jaaf.or.jp/wch/budapest2023/」はハンガリーのブダペストで開催されました。そのマラソン競技ではブダペスト市内の有名なスポットが映し出されて、競技とは別の意味でずっと注目していました。特に、ゴールの英雄広場は、昨年10月から5か月間、右隣の「ブダペスト現代美術館」で『ワグナー・ナンドール生誕100年特別展』が開催されていました。私もそのオープニングイベントに参加して素晴らしさに感動しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=3%E5%B9%B4%E3%81%B6%E3%82%8A%E3%80%81%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83

 英雄広場の他にも、ドナウ川にかかる「くさり橋」、「ブダ城」周辺等も映し出されてまさに『ドナウの真珠』の面目躍如で、私も嬉しかったです!!

Brava!森山良子

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 先日は、HTB開局55周年記念コンサートに足を運びました、特別ゲスト・森山良子の名前に魅かれて!、後日何気なく検索していたら彼女の誕生日は何と私と同じでした、ただそれだけのことですが・・・。

* https://www.htb.co.jp/event/ichioshiclassic/

 第一部は札幌交響楽団の視聴者からのリクエストによる人気ナンバーの曲がずらり、更に正指揮者となった川瀬賢太郎さんのエネルギッシュな指揮も素晴らしかった、特にブラームスの『ハンガリー舞曲第5番』は緩急が見事で表現力最高でした。奥様のテレビ朝日の松尾由美子アナウンサーもスペシャルMCで登壇でした。

* 川瀬賢太郎さんーー> https://www.sso.or.jp/sso/staff/kawase.php

 第二部のオープニングは広い舞台に一人で『さとうきび畑』のフルバージョンで平和への祈りが伝わり、50年を越える前のデビュー曲『この広い野原いっぱい』も、私の学生時代に何回もギター抱えて歌っていました、懐かしかったですね。続く『乾杯の歌』『ほろ酔いの歌』は、まさにオペラの領域、高音域の澄んで伸びる歌声はとても76歳とは思えなく深く心に染み入りました。そして、最後の『今』、私の最も好きな彼女の曲です、息子の直太朗さんが誕生日に贈ってくれた局とか、大ホールの広い空間に響く熱唱は大きな拍手が鳴りやまずでした。アンコールの『聖者の行進』もジャズ的な彼女の幅広さにあらためて心に残りました。

 とにかく年齢を感じさせない変わらない透明感のある歌声から、日頃の節制とレッスンの日々を垣間見る気がしましたし、50年以上の第一線で活躍し続けてきたプロフェッショナルな姿に感動したひと時でした。

* これまでの彼女関係の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=44147

* https://recochoku.jp/song/S1003108015/

Lionel氏、3年ぶりで!

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 ここ3年間、コロナ禍の海外からの入国が難しく会っていなかったLionel氏、久しぶりの日本滞在中に東京で昼食をご一緒にしながら、この間の溜まっていたお話の機会があり、大変面白かったですね。同じコロナ禍・ロシアのウクライナ侵攻を体験しながら、違った立ち位置からのコメントは私にとって貴重です。

Facebookのプロフィール写真

 その中から幾つかを。

* スイスから日本への飛行機便、途中乗客の一人の体調が悪くなり、急遽北京空港に緊急着陸。その途端に一斉に全員が機内でマスクを付けることに、ゼロコロナ政策の徹底は機内にも及んでいた。

* 日本国の負債の累積が心配、少子化でしかもこれまでの累積財政赤字は全て後代負担、所得も伸びない低成長時代に若者が支払う原資をどこから見出すのか。国内の富裕層はそんな国から移住していくのではないか、事実、香港、大陸中国からヨーロッパ諸国にすでに移住は始まったいる。

* ヨーロッパ各国の政治状況、昔は左翼といえば工場労働者とかだったが、今では複数の国で公務員等が中心で環境・人権等の理想主義的理念の基づいて形成し、それに対していわゆるエッセンシャルワーカー、工場労働者は、日々の生活に困窮して右翼的発想になる傾向、基本的に国民の格差、移民・難民の広がりがその原因。各国は自国最優先の政策に回帰し、グローバリズムとの矛盾に行き詰っている感。

* ロシアのウクライナ侵攻について、ウクライナはこれまでにロシアとの様々な歴史的確執があり、建国後はまだ30年の国。西側メディアはプーチン叩きで溢れているが、ヨーロッパ諸国、アメリカはそれぞれの国の思惑で関わっているのが現実ではないか。アメリカは距離を置きながらひたすら武器輸出で武器見本市の意味合いも。

* 日本だけがコロナ禍の今もマスク着用をほぼ全国民が守っているが、ヨーロッパではもう誰もマスクなどしていない。以前からマスク着用の習慣が社会に定着している社会だからなのだろう。

 以上、思い出せるだけを書き留めましたが、私は10月のハンガリー訪問でも感じましたが、特にウクライナ問題の捉え方、難民・避難民への受け止め方は、地政学的に近いゆえの認識の違いを強く感じました。昨今、台湾問題に関するフォーラムでも理解しましたが、ウクライナ問題を台湾有事に置き換えると、アメリカのスタンスが容易に想像できて、日本が巻き込まれるどころか対中国との当事者になりかねない、そして今、武器購入ほか防衛費の増額方針もアメリカの影を感じ大きな方向性の誤りだと思わざるを得ませんね。

 日本国内の論評、マスメディア報道だけでは、大きな歴史の転換点を見誤る気がします、これからも幅広くこれまでのネットワークを活かして正しい現状認識につとめたいものです。

Eテレ『ブラッドが見つめた戦争』

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 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻から今日まで、メディアでは様々の報道がされていますが、ウクライナ国内でのジャーナリスト他の方々の人生を追いかけた番組は特に興味深いものがあります。

NHK・ETV特集『ブラッドが見つめた戦争~あるウクライナ市民兵の8年(https://ortus-japan.co.jp/2022/10/31/%E3%80%9011%E6%9C%885%E6%97%A5nhk-e%E3%83%86%E3%83%A』もその一つでした。

~~~~~~~~~~~NHK教テレビHP番組HPよりhttps://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/RKJV24KQQ1/

 ウクライナの戦争の最前線で映像を記録・発信している市民兵がいる。ヴォロディーミル・デムチェンコ。2014年の「マイダン革命」をきっかけに、仕事をやめて軍に志願。ドンバス地方の戦闘に参加したのち世界放浪の旅に出たが、今回ロシアの侵攻が始まると、再び一市民兵として志願した。私たちが入手した彼の映像日記は500時間を超す。番組では、この長尺の記録を通じて、ひとりのウクライナ青年の8年間の心の軌跡を描く。

~~~~~~~~~~~引用おわり

 2014年のクリミア侵攻時にカメラマンの身で兵士を志願し、一度はごく普通の市民に戻り世界を取材した後、再度今回のロシアによる侵攻で戦闘の激しい南部に志願する姿、郷土、国を愛する本来の強い意志に引き込まれます。この番組はNHK新人ディレクターが制作したもののようですね、素晴らしい着眼です。

 8月のNスぺ『戦火の放送局』に続いての優れた番組でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=44845

 こちらは別のNHKの番組だったかもしれませんが、ヨーロッパの対ロシアとの関係で、ハンガリーのオルバン首相のこの間の動きを紹介していました。2014年オルバン首相の記者会見に同席していたテーケシュ・ラスローさんを見つけました。つい先月、ハンガリーのブダペストで久しぶりにお会いしましたが、確かこの会見時はEUの評議員だったと思います。

* テーケシュ・ラスローさん関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B7%E3%83%A5

 いずれにせよ、今ヨーロッパはエネルギー・食ほか大きく歴史的大転換を迎えている気がします。

朗読会@益子、感動!

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 ワグナー・ナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.htmlでは秋季展が始まっています。

 今回は、昨年10月29日に亡くなった和久奈ちよの一周忌を踏まえて、五角堂併設展は「ワグナー夫妻の日々」企画となっています。普段、事務棟横の祈りの部屋に掛けられている絵画「夫婦」も、特別に移設して展示しています。また、二週間前にハンガリーで開催された「ワグナー・ナンドール生誕100年展」の様子も、江原評議員のご尽力で編集されて放映しています。

五角堂特別展

五角堂併設展

先日のハンガリーでの特別展のう様子も

先日のハンガリーでの特別展の様子も

 そして先日は、哲学の庭横で『朗読会・ワグナー・ナンドール物語』を開催しました。2008年に幻冬舎から出版された下村徹先生著『ドナウの叫び』をベースにした2時間のフルートと朗読の熱の入ったコラボです。この10月23日は、1956年ソ連がハンガリーに侵攻してきた記念すべき日です、この日にこの企画を選んで頂いた沼尾さんに感謝ですね。日本の教科書では「ハンガリー動乱」と記述されていますが、ソ連邦崩壊後は、ハンガリー国民も「ハンガリー革命」として後世に伝えています。今、ウクライナ情勢を鑑みて決して20世紀の出来事として仕舞う訳にはいきません。

* 朗読 沼尾ひろ子さん(https://www.hirokonumao.com/

* フルート 高橋詩織さん(https://www.musikolor.com/

 屋外の会場は予想を遥かに上回るお客さまで、駐車場も満杯。終演後は皆さま口々に感動したとのお言葉で嬉しかったですね。

大勢のお客さま

大勢のお客さま

 スペシャル企画で原作の下村徹先生、ワグナー・ナンドール財団評議員でもご尽力して頂いていますが、沼尾さん、高橋さんとのアフタートークも大好評でした。

 全て終了後には下村ご夫妻を囲んでの記念撮影、秋の益子を背景に素晴らしいひと時でした。

終演後に記念撮影

終演後に記念撮影

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(10:最終)

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 今回のハンガリー出張は、昨年ちよさんが亡くなってから初めての訪問で、皆さんにはお世話になった御礼の意味も込めてご挨拶と思っていました。そんな中、次の世代にしっかりと繋がる方々との出会いも多く、持続可能な今後の活動に明るいメッセージを受け止めました。

3Dによる制作の方

3Dによる制作の方

お父さまの代からの契約カメラマン!

お父さまの代からの契約カメラマン!

 今回、ハンガリーの方々とのお話で幾つか印象的だったことを最後に書き留めます。

* 3Dによる野外彫刻の室内展示の初めての試みは大成功

* 「彫刻」は、多くの方々に観られて彫刻自体の価値が深まり、多様になり、「成長していく」もの

* ハンガリーは港がない国、エネルギーは全てパイプラインに依存せざるを得ない

* ウクライナは国としての歴史はわずか30年、世界の報道はアメリカからのものに偏っているのでは

* これからの活動は、作品の『見える化」が重要、関係者への取材を短編動画にする等のビジュアル化を実現

 そして、前回に続き道中ご一緒だった江原稔さん、100年記念展示のオープニング式典のライブが中止になり、日本の皆さんには動画による後日配信の重要性が高まり、一連のイベントを丹念に記録されていました、お疲れ様でした。ひとまず今回の報告はこれで終わりにします!

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(9)

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 今回の3年ぶりの訪問は、何かと話題が多く、なかなか語り尽くせないのが残念ですが、そろそろ終わりに向けて話題を絞らなければなりません。

 先ずはハンガリーの企画で、ちよさん亡き後、和久奈ナンドール・ちよの一対の胸像をハンガリーと日本で建立しようというものです。その一つが今回の『生誕100年祭』にお目見えしました。そして、彫刻家のアトリエを訪問して日本に送られる予定のもう一対の胸像とも対面しました。

 右端の彫刻家の方のアトリエで。日本でどう配置するかを意見交換しました。

制作の彫刻家のアトリエで

制作の彫刻家のアトリエで

 次はキッシュさんのご自宅で今後の財団の事業展開について打ち合わせを。私も数回泊めて頂いたり、ちよさんは長期滞在を何回もしていました。今日のワグナー・ナンドール作品の再評価があるのは、偏にキッシュ・シャンドールさんのご尽力によるものです、感謝しかありません。奥様のイロナさん、娘さんのレイカさん、皆さん日本語の権威で素晴らしいです。

 最終日、空港に行く前に、昨今話題の日本人建築家の藤本壮介さん設計の新しい建物『音楽堂』です。今回の展示会開催の現代美術館のすぐ近く、大勢のお客さんが並んでいました。

* https://architecturephoto.net/109540/

 その隣にも奇抜な建物&公園?!弧を描いている建物です!!!!

 とにかく歴史的建物と現代のイノベイティブな建物が混在している懐深いまちづくりと言えるのでしょうね。

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(8)

Posted by 秋山孝二
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 ヘレンド訪問の後はそこからほど近いSOMLO(ショムロー)のワインセラーで試飲会、ここは白ワインで有名なワインの産地で、これまで数々の輝かしい賞を受賞しています。

ショムロー山を背景にしたワイン畑

ショムロー山を背景にしたワイン畑

ここの社長から直々の各ワインの物語!

ここの社長から直々の各ワインの物語!

 カウンターには近所の方か、ボトル持参でワインセラーのタンクから直接量り買い!

 更に奥の室の中でもまた試飲です、タンクと樽が併設。

 最後にはショムロー山のふもとまで車で登ると火山の跡の柱状節理、眼下には一面の見事なブドウ畑!

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(7)

Posted by 秋山孝二
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 今回のハンガリー訪問の公式行事は終了し、この日はヘレンド社とショムロー地域でのワインテイスティングでした。あいにく午前中予定のヘレンド社は、折からのエネルギー価格高騰の状況下、展示場等が数日前から閉鎖されていたので、外からの見学でした。私はこれまで二回ここの工房・作品展示場を訪問していますが、歴史に裏付けられた確かな技術というのでしょうか、どっしりとした企業風土、しかしながら実にオシャレな雰囲気をいつも感じます。

ヘレンド社の工房群

ヘレンド社の工房群

 建物のこんな所にもデザイン性を感じます。

建物の四隅に動物の彫刻が!!

建物の四隅に動物の彫刻が!!

 今回は残念ながら工房の中は見学できませんでしたが、抜けるような青空の下、逆にこれまで気が付かなかった外壁等のデザインに注目できて面白かったですね。

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(6)

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 オープニング式典の後、場所をホテルに移して関係者による直来(懇談会)です、常連の皆さん、次の世代の子供たちも、リラックスでした。

 何回でも乾杯です!!!

若い世代のいいですね!

若い世代のいいですね!

 今回も出ました、定番のパーリンカ!!赤ワインとともにハンガリーの心です!

 そして、今回もまたまた出ました『母子像ふるさと』爆弾ケーキです。

* 2012年ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14710

* 2017年ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31598

 カメラマンの彼のフットワークは実に軽い、お父さまが今年亡くなられた後、私たちのほぼ専属カメラマンとなってくれています。

 ここに集まった方々が、ハンガリーでのワグナー・ナンドールの作品と業績を支えてくれています、感動の時間でした。

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(5)

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 翌日いよいよ今回のメインイベント、午後5時から『ワグナー・ナンドール生誕100年特別展』のオープニング式典です。

* https://culture.hu/jp/tokio/articles/Wagner-Nandor

 午前中にはこのブダペスト現代美術館のSzego Gyorgy芸術監督を表敬訪問し、この度の特別展示会開催の御礼と日本におけるワグナー夫妻の創作活動についてご説明しました。

 その後、メディア関係者向けの内覧会があり、テレビ・ラジオ・専門誌等の方々がキュレーターのReka Fazakasさんの説明で展示会場を順番に内覧し、質疑応答も熱心なやりとりでした。

 夕方5時からは予想を上回る300人以上のお客様がご来場、先ずは展示のご紹介を。

創造活動の国々

創造活動の国々

 式典では、大鷹正人駐ハンガリー日本大使のご挨拶に続いて私も主催者の一人としてちよの遺影と共に登壇しました。

 大鷹大使は岩手県のご出身、祖父・父と代々外務省官僚としてご活躍されました。

 そして、あのTőkés Lászlóご夫妻もルーマニアからご出席して頂きました、ルーマニアのチャウシェスク政権崩壊の発端となった「ティミショアラ集会」の当事者です。

* Tőkés Lászlóーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%BA%E3%83%A

大勢の参加の方々!

大勢の参加の方々!

 式典の後、美術館ロビーでは簡単な懇親パーティも。

今回の功労者の方々

今回の功労者の方々

 私も便乗して記念撮影!!

 終了後に外に出てみると何とも言えない夕焼けでした。

 長い一日でしたが、一つの歴史を刻んだ実感を得ました、ここまで漕ぎ着けた関係者の皆さんに心から感謝致します、ありがとうございます!

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(4)

Posted by 秋山孝二
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 3日目午後は、ワグナー・ナンドール作品『モーゼ』が建物正面に建立されているブダペスト南のドナウ川沿岸、ドゥナウイバーロッシュ市のカソリック教会を訪問、大変大きな建築でした。

ハンガリー地図

 正面の入り口広場に『モーゼ』像が。ちよさんにより日本の栃木県益子町から船便と陸送で贈られました。この像はワグナー・ナンドールの作品としては二番目、一番の母子像は街なかの映画館前の庭に建立されています。

 神父さんのご理解により、この像が建立されました。直前に通訳のエステルさんから聞いたのですが、彼女が赤ちゃんの時に洗礼を受けた神父さんだったとか、実に不思議な縁ですね。

 この町は、第二次世界大戦中に爆撃で被害を受けましたが、戦後、ハンガリー人民労働者党中央委員会は、1949年に鉄鋼コンビナートで重工業に従事する労働者のための住宅を建設することを決め、1950年代に五カ年計画で始まった都市建設において、市はスターリンの都市を意味するスターリンヴァーロシュ(Sztálinváros)と呼ばれたそうです、今もその名残の集合住宅が立ち並んでいます。町に入るなりこれらの集合住宅を見たので、スターリン時代の影響だなと私自身感じました。ハンガリー人にとっては悪しきソ連時代の遺物なのかもしれません。

 教会内は素晴らしい多数のステンドグラス、日中は陽の光で鮮やか、夜は内側の灯りで外からの景観が素晴らしいようです。このステンドグラスの制作者がつい先日お亡くなりになったそうです。

 ワグナー・ナンドールの作品は、ハンガリー、ルーマニアのそれぞれ縁のある土地に建立されて、これからもその土地・人々とともに生き続けるのでしょうね、野外彫刻という価値の力強さにあらためて感動する日々です。

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(3)

Posted by 秋山孝二
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 ハンガリー3日目は、セーケシュフェヘールバール市とドゥナウイバーロッシュ市訪問です。

 セーケシュフェヘールバール市は、これまでも何回か記事を書いています、今年も午前10時から、ワグナー・ナンドール作の『ハンガリアンコープス』が設置されている公園での戦没者慰霊祭、市長ほか議会関係者は例年通り出席しましたが、ただ、コロナ禍で軍隊・学校の生徒たちは不参加、音楽隊も無しでかなりコンパクトな式典となりました。私は昨年10月に亡くなった叔母の和久奈ちよの遺影とともに参列して花輪を捧げました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%98%E3%83%

ホテルの前庭

早朝のセーケシュフェヘールバールのメインストリート!

早朝のセーケシュフェヘールバールのメインストリート!

ミルク売りのおばさん!

ミルク売りのおばさん!

 ホテルでの朝食時、キッシュ・シャンドールさんと。

式典開始前、生徒代表も

式典開始前、生徒代表も

ちよさんもご一緒に!

ちよさんもご一緒に!