ブダペスト『母子像ふるさと』 2024春

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 ハンガリー・ブダペストから送られてきた最近のブダ城ウィーン門『母子像ふるさと』、像の周りがきれいになり一層素晴らしいですね。

* これまでの関連記事ーー>  秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

 後ろがウィーン門城壁です。

 ブダペストのゲレルトの丘の途中にあるブロンズ製『哲学の庭』彫刻群、以前、大掛かりな窃盗団によって一部が持ち去られ、数年後に修復されましたが、この『母子像ふるさと』はそんな教訓からも「石彫」として建立されています。観光地としても有名なブダ城ウィーン門入り口横で多くの方々の目に触れています、嬉しいですね。

JTB企画番組『ハンガリー紹介』

Posted by 秋山孝二
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 先日は、株式会社JTB宇都宮支店さん企画の『ハンガリー文化交流イベント~オンラインでつながる栃木県とハンガリー~』が、リモートで開催されました。早速申し込んで観ましたが大変コンパクトにまとまってリアルにブダペストとも繋がって、クリスマスを前にした街の様子も楽しかったです。これまでブダペストには何回も行っていますが、このシーズンは初めてだったので。

ブダペスト市内のクリスマス市

ブダペスト市内のクリスマス市

 この企画の冒頭で、栃木県益子町にある『ワグナーナンドール・アートギャラリー』も丁寧にご紹介して頂き嬉しかったですね。

 そして一番驚いたのが、事前にハンガリーに因んでのプレゼントが贈られてきていました、「当日はチョコレートを食べながらお楽しみ下さい!!」とのこと。このチョコレートは『ネコの舌』というハンガリー名物のようです。二種類あっておいしかったですね。他には刺しゅう入りのティッシュペーパーケースとハンガリー・ブダペスト近郊の観光パンフレットも。

 お土産付きのZOOM 観光案内は初めて、私の知らなかったことも多く、素晴らしい企画でした。


ナンドール・ちよ胸像 除幕式!!

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 ワグナーナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.htmlの秋季展示会が10月15日から開催されました。

 今回は、ハンガリーの彫刻家作の「ワグナー・ナンドール・ちよ夫妻」の胸像の除幕式も同時に行い、雨の中でしたが、私は理事長として冒頭にご挨拶をしました。挨拶でも紹介しましたが、このギャラリー庭園は、雨の日の水の流れが大変すばらしく、まさに二人の歓迎の演出かと思うほどでした。

* 昨年のハンガリーでの様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=45300

~~~~~~~~~~~~~~~私のご挨拶

 本日は雨の中、2023年秋季展オープニングとワグナー夫妻胸像除幕式にご出席して頂き、心から感謝申し上げます。

 この一対の胸像は、ハンガリーで一緒に活動している「アカデミア・フーマーナ財団」からの提案で、ブダペスト在住のアンドラーシュ・ソルティ氏制作によるものです。私が昨年10月に現地を訪問した時に、彼のアトリエで益子に設置するに当たって幾つか注文があり、今回その趣旨に沿った形で完了した次第です。

 今日のこの記念すべき除幕式、このような雨模様というのも何か二人のメッセージを感じています。というのも、ちよ亡き後の『邸宅美術館』として、当初からの大きなテーマは「水」であり、この土地の傾斜を活かした雨水の流れが、今時代的なSDGsの先駆けだと私たちは理解しています。

 今日の新たなスタートが、雨の音を背景にバイオリンとマリンバのコラボ演奏で祝福されることも、ナンドールとちよの意思の反映なのでしょうね。

重ねて今日の記念すべき日にお集まりされたことに財団を代表して心から御礼申し上げます、ありがとうございます。

~~~~~~~~~~~~~~~

 除幕の後は、バイオリン・打保早紀さんとマリンパ・高島聡美さんのコラボ演奏、雨音をBGMに加えてのお二人の演奏は素晴らしくギャラリー庭園内に響き渡りました。

 雨に濡れる『ヨーゼフ・アティラ像』、顔に流れる雨水が涙のようでもあり、一層憂いを帯びて魅力的です。

世界陸上 @ ブダペスト

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 今年の「世界陸上競技大会(第19回)(https://www.jaaf.or.jp/wch/budapest2023/」はハンガリーのブダペストで開催されました。そのマラソン競技ではブダペスト市内の有名なスポットが映し出されて、競技とは別の意味でずっと注目していました。特に、ゴールの英雄広場は、昨年10月から5か月間、右隣の「ブダペスト現代美術館」で『ワグナー・ナンドール生誕100年特別展』が開催されていました。私もそのオープニングイベントに参加して素晴らしさに感動しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=3%E5%B9%B4%E3%81%B6%E3%82%8A%E3%80%81%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83

 英雄広場の他にも、ドナウ川にかかる「くさり橋」、「ブダ城」周辺等も映し出されてまさに『ドナウの真珠』の面目躍如で、私も嬉しかったです!!

Eテレ『ブラッドが見つめた戦争』

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 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻から今日まで、メディアでは様々の報道がされていますが、ウクライナ国内でのジャーナリスト他の方々の人生を追いかけた番組は特に興味深いものがあります。

NHK・ETV特集『ブラッドが見つめた戦争~あるウクライナ市民兵の8年(https://ortus-japan.co.jp/2022/10/31/%E3%80%9011%E6%9C%885%E6%97%A5nhk-e%E3%83%86%E3%83%A』もその一つでした。

~~~~~~~~~~~NHK教テレビHP番組HPよりhttps://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/RKJV24KQQ1/

 ウクライナの戦争の最前線で映像を記録・発信している市民兵がいる。ヴォロディーミル・デムチェンコ。2014年の「マイダン革命」をきっかけに、仕事をやめて軍に志願。ドンバス地方の戦闘に参加したのち世界放浪の旅に出たが、今回ロシアの侵攻が始まると、再び一市民兵として志願した。私たちが入手した彼の映像日記は500時間を超す。番組では、この長尺の記録を通じて、ひとりのウクライナ青年の8年間の心の軌跡を描く。

~~~~~~~~~~~引用おわり

 2014年のクリミア侵攻時にカメラマンの身で兵士を志願し、一度はごく普通の市民に戻り世界を取材した後、再度今回のロシアによる侵攻で戦闘の激しい南部に志願する姿、郷土、国を愛する本来の強い意志に引き込まれます。この番組はNHK新人ディレクターが制作したもののようですね、素晴らしい着眼です。

 8月のNスぺ『戦火の放送局』に続いての優れた番組でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=44845

 こちらは別のNHKの番組だったかもしれませんが、ヨーロッパの対ロシアとの関係で、ハンガリーのオルバン首相のこの間の動きを紹介していました。2014年オルバン首相の記者会見に同席していたテーケシュ・ラスローさんを見つけました。つい先月、ハンガリーのブダペストで久しぶりにお会いしましたが、確かこの会見時はEUの評議員だったと思います。

* テーケシュ・ラスローさん関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B7%E3%83%A5

 いずれにせよ、今ヨーロッパはエネルギー・食ほか大きく歴史的大転換を迎えている気がします。

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(5)

Posted by 秋山孝二
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 翌日いよいよ今回のメインイベント、午後5時から『ワグナー・ナンドール生誕100年特別展』のオープニング式典です。

* https://culture.hu/jp/tokio/articles/Wagner-Nandor

 午前中にはこのブダペスト現代美術館のSzego Gyorgy芸術監督を表敬訪問し、この度の特別展示会開催の御礼と日本におけるワグナー夫妻の創作活動についてご説明しました。

 その後、メディア関係者向けの内覧会があり、テレビ・ラジオ・専門誌等の方々がキュレーターのReka Fazakasさんの説明で展示会場を順番に内覧し、質疑応答も熱心なやりとりでした。

 夕方5時からは予想を上回る300人以上のお客様がご来場、先ずは展示のご紹介を。

創造活動の国々

創造活動の国々

 式典では、大鷹正人駐ハンガリー日本大使のご挨拶に続いて私も主催者の一人としてちよの遺影と共に登壇しました。

 大鷹大使は岩手県のご出身、祖父・父と代々外務省官僚としてご活躍されました。

 そして、あのTőkés Lászlóご夫妻もルーマニアからご出席して頂きました、ルーマニアのチャウシェスク政権崩壊の発端となった「ティミショアラ集会」の当事者です。

* Tőkés Lászlóーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%BA%E3%83%A

大勢の参加の方々!

大勢の参加の方々!

 式典の後、美術館ロビーでは簡単な懇親パーティも。

今回の功労者の方々

今回の功労者の方々

 私も便乗して記念撮影!!

 終了後に外に出てみると何とも言えない夕焼けでした。

 長い一日でしたが、一つの歴史を刻んだ実感を得ました、ここまで漕ぎ着けた関係者の皆さんに心から感謝致します、ありがとうございます!

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(4)

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 3日目午後は、ワグナー・ナンドール作品『モーゼ』が建物正面に建立されているブダペスト南のドナウ川沿岸、ドゥナウイバーロッシュ市のカソリック教会を訪問、大変大きな建築でした。

ハンガリー地図

 正面の入り口広場に『モーゼ』像が。ちよさんにより日本の栃木県益子町から船便と陸送で贈られました。この像はワグナー・ナンドールの作品としては二番目、一番の母子像は街なかの映画館前の庭に建立されています。

 神父さんのご理解により、この像が建立されました。直前に通訳のエステルさんから聞いたのですが、彼女が赤ちゃんの時に洗礼を受けた神父さんだったとか、実に不思議な縁ですね。

 この町は、第二次世界大戦中に爆撃で被害を受けましたが、戦後、ハンガリー人民労働者党中央委員会は、1949年に鉄鋼コンビナートで重工業に従事する労働者のための住宅を建設することを決め、1950年代に五カ年計画で始まった都市建設において、市はスターリンの都市を意味するスターリンヴァーロシュ(Sztálinváros)と呼ばれたそうです、今もその名残の集合住宅が立ち並んでいます。町に入るなりこれらの集合住宅を見たので、スターリン時代の影響だなと私自身感じました。ハンガリー人にとっては悪しきソ連時代の遺物なのかもしれません。

 教会内は素晴らしい多数のステンドグラス、日中は陽の光で鮮やか、夜は内側の灯りで外からの景観が素晴らしいようです。このステンドグラスの制作者がつい先日お亡くなりになったそうです。

 ワグナー・ナンドールの作品は、ハンガリー、ルーマニアのそれぞれ縁のある土地に建立されて、これからもその土地・人々とともに生き続けるのでしょうね、野外彫刻という価値の力強さにあらためて感動する日々です。

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(1)

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 今回の3年ぶりの海外出張は、ハンガリー・ブダペストで開催される『ワグナー・ナンドール生誕100年記念展示会(http://mucsarnok.hu/exhibitions/exhibitions.php?mid=vDptk9njGpl36mY3LTr3lG』のオープニング式典ほか、ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/)が関係するイベントへの出席とお世話になった方々との訪問・意見交換が目的です。

 道中、合計16時間の飛行機の旅を終えて、先ずはブダペスト到着後にホテルにチェックイン、昼食後に『英雄広場(https://amazing-trip.xyz/t-blog/heroes-square/』側の会場「ブダペスト現代美術館(http://mucsarnok.hu/index1.php」に行き、準備の様子を見に行きました。正面玄関はエントランス階段が修復中ですが、展示会場は一番奥まった素晴らしい場所、記念展示の大きさに胸が躍りました。

修復中の階段はかなり昔の遺跡

修復中の階段はかなり昔の遺跡

裏正面と側面

裏正面と側面

 早速展示会場に足を運ぶと初日まであと3日にもかかわらずこの程度の仕上がり、果たして本番開始までに完成するのか一抹の不安を正直抱きました。メインの『哲学の庭』8体は3Dのレプリカですが、色合いも含めて実によくできていました。

台座も塗装の最中、まるで本物!!

台座も塗装の最中、まるで本物!!

 日本での活動プースでは日本の栃木県益子町にある『ワグナー・ナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.html』から取り寄せたオリジナルの図面を基に、地元ハンガリー的な解釈を入れての『茶室』の復元です。こちらもまだまだ段ボールによる木組みだけの仕上がり、率直に言って、障子を含めた建物の高さ・太さがどこか少しずつ違和感がありましたね。

 これまでもそうでしたが、ハンガリーの皆さんの仕事の運び方は、日本人から感覚からは準備の段取りもゆっくりで大丈夫かと思うのですが、必ず本番にはきっちり仕上げてくる、そんなスタイルがまた興味深いですね。いずれにせよ、オープニングを間近に控えて、ワクワク感が高まってきたブダペスト到着初日でした。

3年ぶりの国際線!

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 10日ぶりにブログ再会です、実は3年前にも同じようなことがありました。

* 3年前ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=36847

 今回、ハンガリーブダペスト市で大きな主催するイベントがあり、3年ぶりに国際線の飛行機便での出張でした。パスポートは20206月に10年用を更新して新しくしたばかりで新型コロナ感染蔓延を迎え、今回はこのパスポートでの初めての海外へ、何かと予約からチェックイン、出国等、機械化も進み、勘が鈍って浦島太郎状態に我ながら戸惑う場面もありました。 ただ、コロナ予防体制が緩和されたとは言え、国際線ロビーはかつての賑わいにはまだまだ遠く及ばず、閑散としていました。

羽田空港国際線コンコース

羽田空港国際線コンコース

 ブダペスト行きの乗り換えはフランクフルト。乗り換え便までの地下通路の長いこと!!

両サイドには流れる写真が延々と!

両サイドには流れる写真が延々と!

 行きのヨーロッパへの飛行ルートは、ロシアのウクライナ侵攻による影響で、アラスカからカナダ北部を通り、グリーンランド、アイスランド上空からイギリス東部を抜けてフランクフルトです。ソ連崩壊後はロシア上空を抜けるルートが通常でしたが。今回は昔のルートより更に迂回しての初めて飛行でした。記憶に残る行きのルートでした。

ハンガリー文化センターで!!!

Posted by 秋山孝二
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 東京のリスト・ハンガリー文化センターで『日本の中のハンガリー人アーティストが見た:和の心』が開催されましたhttps://culture.hu/jp/tokio/events/Hungary-in-Japan-Exhibition

* これまでのハンガリー関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%BC

 私たち日本人が気が付かない視点からの『和の文化』の解釈、大変斬新で変化に富んだ作品の数々でした。

 先日は、そのオープニングパーティにここのナジ・アニタ館長からご招待を受けて出席しました。冒頭にそれぞれのアーティストの大変丁寧なご紹介があり、それに続いてのバイオリン演奏、ハンガリーに因んだ曲のメドレーでした。

 一連のプログラムの最後は乾杯の発声、当日、アニタ館長から依頼を受けて、ワグナー・ナンドール記念財団理事長として私がすることになりました。

 更に、アニタ館長のご案内によると、10月7日のワグナー・ナンドール生誕100年の記念展示がブダペストでオープンされた後は、当日集まった日本で暮らすアーテイストの大先輩としてのナンドール作品もこの場に加えて展示する予定とのことでした、嬉しいですね。

和久奈ちよ お別れの会

Posted by 秋山孝二
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 10月29日に亡くなった私の叔母・和久奈ちよの「お別れの会」を先日、ワグナー・ナンドール記念財団葬として栃木県宇都宮市内で催しました。コロナ禍の中、大勢の皆さまにご臨席頂き、ちよと縁のあるある皆様からの心温まるお言葉、歌、演奏を頂き、また、ちよの生前のインタビューDVDも放映しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42836

祭壇と献花台

祭壇と献花台

 当日は、駐日ハンガリー大使館のパラノビチ・ノルバート特命全権大使閣下も急遽駆け付けてお言葉を頂きました、ナジ・アニタ参事官の心温まるエピソード、福田富一栃木県知事、横田清泰益子副町長、ハンガリー・ブダペストからいらっしゃったキシュ・シャンドールさん、友人代表の瀧沢久子さん、それぞれの思い出を語られて、私自身、胸が熱くなりました。

 その日の夜の地元テレビニュースでも報道され、翌日の下野新聞、数日後の読者の欄にも掲載されました。

 今回の財団葬、準備期間が短い中、財団関係者のご尽力に感謝します。新しい年、ちよ亡き新しい体制でワグナー・ナンドールとちよの思いを多くの皆さまにお伝えできるように頑張って参ります!!

 以下は当日の私の御礼の言葉です。

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 本日は、師走、コロナ禍の中、このように大勢の皆さまに「和久奈ちよ お別れの会」にお運び頂き、主催者を代表して心から御礼申し上げます。また、ご供花、ご香典、弔電等のお心遣いにも重ねて御礼申し上げます。宇都宮東武ホテルグランデ・スタッフの皆さまには、栃木県のコロナ対応ガイドラインに則っての会場設営に感謝申し上げます。

 和久奈ちよの人生、一言で申し上げれば「波瀾万丈の人生」と言えるのでしょうか。私自身の幼い頃のちよのイメージは、両親の愛情をたっぷり受けた本当に優しい笑顔の叔母でした。その後の結婚と10年での別れ、それ以降は先ほどの映像でちよ自身が語っていた通りです。50年近く前の私の結婚式には益子町に移住して間もない二人が出席してくれました。

 益子町でのナンドールとの創作活動は、ちよにとっても生活そのものであり、特に1997年ナンドールの没後から作品の広報、再評価の活動は目を見張るものがありました。

 16年前から東京の聖路加レジデンスと益子の二拠点居住生活、2年半前に聖路加病院の心療内科で初期の認知症診断を受けて以来、大橋サービスの須田山ツギ子さんに24時間付き添って頂く暮らしが始まりました。

 今年2月に、ちよが部屋で腰を打って病院で受診し、念のために幾つかの検査をしたところ、すい臓頭部にがんが見つかりましたが、その後も毎日変わらぬ日常生活を送っていました。8月に痛みが続き聖路加病院緩和ケア病棟に入院し、積極的治療は行わないという強い意志を貫き、入院79日目となる1029日朝、本当に眠るように穏やかに静かに息を引き取りました。

 この間、聖路加レジデンスのスタッフの皆さま、聖路加国際病院心療内科の太田先生、緩和ケア病床の林先生、長先生ほか病棟看護師の皆さま、当財団堅田憲弘さんには大変お世話になりました、この場を借りて心より御礼申し上げます。そして、何といってもちよの人生の最期まで本当に献身的に寄り添って頂いた須田山ツギ子さん、ありがとうございました。

 今後は、財団関係者は気持ちを新たに、ワグナー・ナンドールとちよの平和を願う思いを受け継ぎ、さらに地元栃木県の皆さまはもちろん、全国、世界に、二人の思いを拡げていくことを皆さまにお誓い申し上げて、私の御礼の言葉と致します、本日のご臨席、誠にありがとうございました。

ブダペスト名品展 2021

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 10月に駐日ハンガリー大使館で開催されたレセプションでパラノビチ大使からご紹介のあったパナソニック汐留美術館で開催中の『ブダペスト国立工芸美術館名品展~ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ
https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/21/211009/ex.html
』、コンパクトな中に100年以上前の作品等、大変見ごたえのある展示の数々でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42727

 展覧会は、日本の美術を西洋がどのように解釈したか、そして日本の美術や工芸がどのようにして西洋に影響を与えたか、そのありようを19世紀末から20世紀初頭までの工芸作品の作例を通じて辿るものでした。「ジャポニスム」と「アール・ヌーヴォー」をテーマに、ブダペスト国立工芸美術館のコレクションからエミール・ガレ、ルイス・カンフォート・ティファニーらの名品とともに、ジョルナイ陶磁器製造所(https://hungaryfun.com/blog/4644などで制作されたハンガリーを代表する作品群を含めて約170件(約200点)を紹介していました。

 ハンガリーのジョルナイ陶磁器製造所はヘレンドと並んで有名ですが、パラノビチ駐日大使はここペーチのご出身と先日のご挨拶の時にもお話をされていました。

 先日は、先月ハンガリーからお越しになっているキシュ・シャンドールさんもご一緒に観ました。

『ハンガリー革命』記念日 2021

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 10月22日に東京のハンガリー大使館で、1956年に起きたソビエト軍の撤退を要求した市民蜂起を記念する『ハンガリー革命記念日レセプション』が開催されました。

 「1956年ハンガリー革命」、日本では「ハンガリー動乱」と言われていますが、この革命は、1956年10月23日、当時大学生がソビエト連邦の権威と支配に対して始めたハンガリー全国規模の革命と独立運動です。当時の様子は以下の写真でご覧ください。

 ソビエト軍(当時)の戦車が北から侵入してきました。

 蜂起はソ連軍に鎮圧され、当時革命は失敗とされましたが、後に今日の自由な発展したハンガリーとなることに大きく貢献したことは明らかです。

 レセプションは、コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインに従い、参加者の数を減らして開催されました。 参加者は、パラノビチ・ノルバート在日本特命全権大使によるスピーチで歓迎され、赤白の素晴らしいハンガリーワインとオードブルを楽しみました。

 冒頭のパラノビチ・ノルバート大使のご挨拶は、流ちょうな日本語で力強く語られました。「昨年は中止となり二年分のご挨拶で少し長くなります!」と掴みで笑いを取りながらも、10月23日に始まったこの抵抗運動が、今のハンガリーの礎を築いていることを誇り高くお話になりました、素晴らしいスピーチ!!

 この日用意されたハンガリーのワインは本当に素晴らしいです、ロットが小さいので日本に輸入されるものは限定されていますのでこういった機会に飲めるのは最高です、駆け付け赤白それぞれのグラスをテイスティング、いや、味見にしてはしっかり飲んでしまいました。

 当日その場にいらっしゃったスタッフによると、この赤ワインが最高とか、大使館にもあと一本しかないと!次にハンガリーに行く時はまたトライしてみたいですね。

 更には、ブダペスト国立工芸美術館名品展のご案内も。芸術文化の香り高いハンガリーのひと時でした。

* ハンガリー関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%BC

ちよさん、ハンガリー勲章授与!

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 公益財団法人ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.com/indexj.htm)理事、私の叔母の和久奈ちよが、【ハンガリー国騎士十字功労勲章】を受勲し、820日、ハンガリー建国記念日に合わせアーデル・ヤーノシュハンガリー国大統領より和久奈ちよに贈られました。この勲章は、ハンガリー国大統領が各分野で活躍されハンガリーの発展に貢献された方々に、国籍を問わず贈る勲章です。ハンガリー国大統領に代わり、先日、パラノビチ・ノルバート駐日ハンガリー特命全権大使より授与されました。当日、私もこのおめでたい場に陪席できたことを大変誇りに思います。

 勲章に記載されている文面は、以下の通りです。

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ハンガリー国 大統領

ワグナー千代殿、

アカデミア・フマナ、ワグナー・ナンドール財団設立者

「日本・ハンガリー両国間文化交流の発展、並びに彫刻家ワグナー・ナンドールの遺産維持に多大なる貢献をされました。

よって、「ハンガリー国騎士十字功労勲章」を与えます。

2021730日、ブダペストにて

ハンガリー国大統領アーデル・ヤーノシュ

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 勲章と認証書

 更に「証明書」も添付されています。

 ハンガリーのブダペストでもニュースになっているようで嬉しいですhttps://pictorialsreview.blogspot.com/2021/08/chiyo-wagner-was-awarded-knights-cross.html?fbclid=IwAR2IT-vKi6-MrWwpUa-eqE6cKvuBOLZpONm7isXF0UFP18r3FmLndqI9z5g

 先日、東京での授与セレモニー、本来はハンガリー大使館に出向いての受賞なのでしょうが、ちよさんが現在一時的に入院しているので、わざわざ大使自らが出向いての授与となりました。

右・パラノビチハンガリー駐日全権大使、左・ちよさん

右・パラノビチハンガリー駐日特命全権大使、左・ちよさん

右・ハンガリー大使館ナジ・アニタさん

右・ハンガリー大使館ナジ・アニタさん

 ワグナー・ナンドール記念財団の堅田憲弘評議員、私も陪席しました。

左・WN財団堅田評議員、私

左・WN財団堅田評議員、私

 今回の受勲は、ひとり和久奈ちよばかりでなく、財団関係者、更にはオリンピックでハンガリーのホスト県となっていた栃木県にとっても大変名誉なことだと心から喜んでいます。先日の大使のお話によると、栃木県の応援のかいもあって、今回の東京オリンピックではこれまでで最も多いメダルを獲得し、特に、栃木県小山市で合宿して備えていた男女の水球チームが、ともに銅メダルを取ったとのこと、男子は金メダル候補だったようで少々残念でしたが、女子はハンガリー水球チームとしては初めてのメダル獲得で大変喜ぶと同時に栃木県の皆さまに感謝されていました。

< 関連資料 >

和久奈(わぐな) ちよ  プロフィール

公益財団法人ワグナー・ナンドール記念財団 理事 及び

アカデミア・フマナ(ワグナー・ナンドール作品保全財団) 理事

北海道札幌市生まれ。日本女子大学英文科を卒業後、日本女子大学付属高等学校の英語教師を務める。1957年アメリカ ボストン市エマーソン・カレッジ大学院に留学後、スウェーデンでハンガリー出身の彫刻家ワグナー・ナンドールと結婚。1970年夫妻で栃木県益子町に移住し、1987年財団法人タオ世界文化発展研究所を設立し理事に就任(1997年から理事長)。2011年公益財団法人への移行に伴い、公益財団法人ワグナー・ナンドール記念財団理事長に就任(2012年から理事)。2012年紺綬褒章 受章。現在はワグナー・ナンドールの作品及び理念を広く伝える為に活動を続けている。

* ワグナー・ナンドール  日本の公式HP

http://wagnernandor.com/indexj.htm

* 公益財団法人ワグナー・ナンドール記念財団 HP

理事長 秋山孝二

http://wagnernandor.jp/TOP.html

* ハンガリー アカデミア・フマーナ(ワグナー・ナンドール作品保全財団)HP

理事長 キッシュ・シャンドール

http://pictorialsreview.blogspot.com/

ハンガリー経済ミッション @ 益子

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 今月上旬に、ハンガリーから経済ミッションが来日し、オルバン首相は国立新美術館(https://www.nact.jp/で「ブダペスト展 のオープニングセレモニーを開催しました。

* ブダペスト展 https://budapest.exhn.jp/?fbclid=IwAR1CxLpa0fK0MCJAy6M8NaSNi2tSCAbYV5hV1MR_wTfip4qAdGXg4gxHXXk
オルバン首相は、「ハンガリーで日本人と話をするとき、私たちを隔てるものよりも私たちを結び付けるものが多いという印象を持っている。『精神、感情、美徳の共通点』は、ハンガリー人が日本人と話すとすぐに理解できます。」と話しました。

ご挨拶するオルバン首相

ご挨拶するオルバン首相

 その後、ミッションの有志が栃木県日光市と益子町を訪問され、益子町では(公財)ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/にお越しになり、夜は私たちが歓迎交流会も開催しました。

 今年、財団では、春季展2019で「日本・ハンガリー友好150周年」の記念企画として、駐日ハンガリー大使館のご後援を頂き、「ハンガリアン・コープス」の資料を展示し、秋はハンガリーの詩人 ヨーゼフ・アティラをテーマに、ポスターとDMデザインを企画しました。海外での活動では、今年はハンガリーのAcademia Fumana財団」の20周年の年で、記念フォーラムほか幾つかのイベントがブダペストで企画され、大変節目の年でした。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=36842

記念財団アトリエを見学

記念財団アトリエを見学

哲学の庭で

哲学の庭で

 夜は歓迎交流会、阿久澤政行さんのピアノと打保早紀さんのヴァイオリンで、くるみ割り人形作品をはじめクリスマスにちなんだ楽曲を演奏されました。

阿久澤政行さんと打保早紀さんのライブ

阿久澤政行さんと打保早紀さんのライブ

経済ミッション団長のキッシュ・シャンドールさん

経済ミッション団長のキッシュ・シャンドールさん

和久奈ちよさんもご挨拶

和久奈ちよさんもご挨拶

最後は皆さんで記念撮影!

最後は皆さんで記念撮影!

 来年は東京オリンピック・パラリンピックの年、栃木県はハンガリーのホスト県として、選手団を受け入れることになり、一段と飛躍の機会となりそうです。

ハンガリー・ブダペスト訪問 2019 (7最終)

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 帰国後にすぐ報告をと思っていましたが、何だかんだで国内の用事も多く、報告も7回目でやっと最終を迎えました。ここまででこぼれた写真と話題を幾つかご紹介して、今回のハンガリー出張報告の終わりとします。

 今回私にとっては3回目のドナウ川観光船、ディナークルーズは初めてでしたが、出発直後の薄暮がブダ側の建物がシルエットとなって素晴らしい光景でした。

 船内ではライブ演奏も続き、一緒だった江原さんは船の両サイドにカメラを設置して、刻々と変わる景色を一部始終動画撮影、WN財団評議員で記録係として大いに仕事をされていました。

キッシュさんと

キッシュさんと

 もう何回も散策しているブダ城内、ここがまた奥行きが深く、季節・時間帯で違う顔を見せ、一つ一つの通り、建物に物語があります。ウイーン門近くの城壁の噴水、仕組みは実に簡単ですが、ライトアップは幻想的なセンスでオミゴト!さらに 城壁の下から見るとそれ自体が樹木を下から照らす照明になっているのです。

光と噴水の芸術!

光と噴水の芸術!

 ブダ城南地域からドナウ川を見下ろすポイントでは、鳥もポーズをとってしばしじーっとしています。鳥も一役観光に協力しているのかと、これまたびっくり!

ブダ城城壁から

ブダ城城壁から

 街なかで見かけた光景、以前ハンガリーでは日本と同じように救急車は白だったそうですが、EU加盟後はEU仕様で黄色になったとか。

救急車は黄色!

救急車は黄色、EU仕様!

 さらにフォリント紙幣にまつわるお話も。あるカフェで1,000フォリント紙幣を出したら、これは古い紙幣で使用できないと断られました。郵便局では新しい紙幣と交換できるそうですが、今後も10,000フォリント、500フォリント紙幣も順次新しくなるそうです。後日、キッシュさんからその理由を聞いてびっくり、ここでは秘密としておきます、国の尊厳に関わるお話なので。

上が旧紙幣、下が新紙幣

上が旧紙幣、下が新紙幣

 最後に、この間お世話になったAF財団理事長、WN財団理事のキッシュ・シャンドールさんについて、今回もまた、「気配り」の神髄を垣間見た思いで、心から感謝申し上げます。リクエストしたことをとにかく実現しようとする企画力と柔軟性、気遣っているという素振りを見せずに自然体を貫く姿は、長年の外交の最前線で活躍されご苦労されたキャリアの成せる技と、学ぶところが多かったですね。

 そして、今回の出張は、今後のWN財団の展開にも大きな方向性を見出したものになりました、ひとまずこれで報告は終了します、ここまでお読みいただきありがとうございます。

ハンガリー・ブダペスト訪問 2019 (6)

Posted by 秋山孝二
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 セーケシュフェヘールバールから帰った夜、ハンガリーのAF財団関係者と日本からの私達でさよならパーティが開かれました。

 スタートはお国の自慢の「パーリンカ(https://ippin.gnavi.co.jp/article-9824/」でまずは乾杯、その後も何回も乾杯、最後もこれで締めでした!

かなりの度数

かなりのアルコール度数、40度越え?

 丁度この日は打保早紀さんの?回目のお誕生日、キッシュさんのお心遣いでみんなでサプライズのお祝いもしました!ケーキは今年もあの「母子像・ふるさと」ケーキです!

* 2年前訪問時の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31598

早紀さんのお誕生日祝いも!

早紀さんのお誕生日祝いも!

今年も登場!「母子像ふるさと」ケーキ!
それぞれ切って頂きましたが、外側の濃厚な甘みの部分はさすがに残しました、内側のケーキもチョコレートと相まってかなりの甘さ。一切れも大きい!
赤、白ワインを飲みながら、間にパーリンカで何回も乾杯して3時間、ワイワイガヤガヤの楽しい時間で、今回のハンガリー訪問も思いで深いものになりました。

ハンガリー・ブダペスト訪問 2019 (5)

Posted by 秋山孝二
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 大きな二つのイベントが終了し、最終日は2年前に竣工したばかりの「Duna Arena:ブダペスト屋内水泳競技場(http://darena.hu/」を見学しました。「2020東京オリンピック・パラリンピック」でWN財団がある栃木県は、ハンガリーのホスト県の一つとして選手団を受け入れることが決まっています。その意味からも、今、競泳で注目を浴びている選手がいるハンガリー競泳のホームグラウンドを是非一目見ておきたかったのです。

DUNA Arena

Duna Arena正面玄関と脚のステンレス像

男子400mメドレー予選

女子200m自由形予選

ハンガリーの代表的選手

ハンガリーの代表的選手、ホッスー・カティンカほか

Hosszú Katinka(ホッスー・カティンカ)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%83%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%

 折から、ここで国際水泳連盟(FINA)主催のワールドカップシリーズ第4戦が開催中で、日本からも有力選手が多数出場していたようで、訪問時はそれぞれの種目の予選が行われていました。日本の入江陵介選手、井狩裕貴選手も間近に観られて、何とも運のいい見学でした。

一番手前が入江陵介選手

一番手前が入江陵介選手

予選一位で

予選一位で

 日本に帰ってからこの大会の成績をチェックすると、入江陵介(イトマン東進)が100、200m背泳ぎで優勝。井狩裕貴(近畿大1年)も400m個人メドレーを制するなど、日本勢はリレーを含め金3銀3銅5の合計11個のメダルを獲得したようです、すごいですね。

* 大会結果 https://www.bbm-japan.com/swimming/17308716

 次に路線バスで移動して25分、昼食は中央市場の2階で。大変な混みようでしたが大きなソーセージとパンをシェアして満足でした。

 夕方からは、ブダペスト郊外のバルトークの生家での阿久澤政行さんと打保早紀さんのコンサートです。

玄関前の当日プログラム

玄関前の当日プログラム

中庭の銅像

中庭の銅像

バルトークの肖像を背景に

バルトークの肖像を背景に

ハンガリー国立歌劇場元オペラ歌手のユタ・ボコールさんの解説も

主催者のハンガリー国立歌劇場元オペラ歌手のユタ・ボコールさんの解説も

 この日も大変濃密な一日となりました。

ハンガリー・ブダペスト訪問 2019 (4)

Posted by 秋山孝二
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 毎年10月4日は、ブダペストから40分のセーケシュフェヘールバール市(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%95%E3)の戦没者慰霊祭。今年は2年ぶりにワグナー・ナンドール記念財団理事長として献花を行いました。ここはブダペストの南西、バラトン湖に向かう途中の歴史的遺産の多く発見されている町です。

< これまでのセーケシュフェヘールバール市訪問時の様子 >

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B7%E3%83

 2年前はこんな感じでした。

2年前の献花

2年前の献花

 ワグナー・ナンドール作の『ハンガリアン・コープス』像が設置されている公園は、この間に大変整備されていました。

公園も整備されて

公園も整備されて

 例年通り、中学生の戦没者将校を偲ぶ詩の朗読と歌は素晴らしかったです!

 今年の献花は、日本から参加が4名、AF財団から2名の計6名での参列でした。

献花後に黙礼

献花後に拝礼

指先から真っ青な空に向かって雲が!

指先から真っ青な空に向かって希望の雲が!

財団関係者で記念撮影

財団関係者で記念撮影

 その後は、聖ステファン博物館を訪問し、館長と前館長のMs.Zsuzsa Demeter、学芸員の方々と面談し、WN財団、AF財団の最近の活動についてご説明をしました。

博物館学芸員の方と一緒に

博物館学芸員の方と一緒に

 昼食後は、この町の人気スポット、ボリ城(http://bory-var.hu/en/bory-castle)です。製作者のBory氏は、ワグナー・ナンドールとも親交があった芸術家とのこと。

 愛する妻のために造った「お城?」とのことでしたが、正直その表現には多少の違和感もありました。

ハンガリー・ブダペスト訪問 2019 (3)

Posted by 秋山孝二
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 翌日は、ハンガリーにおけるワグナー・ナンドールの足跡を辿る場所を訪問。

 まずは、ブダ城ウイーン門前の「母子像・ふるさと」像です。周りがきれいに整備されて一段と魅力的な場所になっています。

<2012年 設置時の様子>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14617

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14710

ブダ城ウイーン門前の「母子像・ふるさと」

ブダ城ウイーン門前の「母子像・ふるさと」

 ウィーン門を通り抜けてブダ城の中、ここは何回来ても違う道を通るとまるで別の世界の街並みです。古い建物の角には石が置かれている、キッシュさんの説明によると、昔、馬車が小路を曲る時に家の角を傷つけるので、固い石を置いて荷車が滑り落ちるように各建物の角に置かれているとか。説明を受けないと何気なく通り過ぎるような光景です。

馬車の滑り降ろし

馬車の荷車の滑り降ろし

それぞれの家の門の上にはロゴ!

それぞれの家の門の上にはロゴ!

何世紀も積み重ねた城壁

何世紀も積み重ねた城壁

 ブダ城を抜けると、ワグナー・ナンドールがアトリエとして使っていたお城の下、今はリニューアルされて新たな観光スポットになっています。

ワグナー・ナンドールが居たアトリエ

ワグナー・ナンドールが居たアトリエ

周辺もリニューアルされて

周辺の歴史博物館もリニューアルされて

 ドナウ川畔は、ヒストリカル・パークの雰囲気です。第一次世界大戦時に使用されたという音索敵器。空に向かって設置されている飛行機のエンジン音をいち早く察知する巨大収音器です。

第一次世界大戦時の音を聞く器具

第一次世界大戦時の音を察知する器械

 アトリエ近くにあるリニューアルされたカフェ・レストラン。昔はブダ城に水を上げるポンプ場があった場所。ワグナー・ナンドールほかこの周辺にアトリエを構える芸術家の集う大切な場だったようです。仕事場と憩い・語る場所、双方相まって作品の創作に明け暮れていた姿を想像します。下の写真、カウンター左には、昔のコーヒーメイカーもレトロに置かれていました。

ワグナー・ナンドールが通っていたカフェ跡

ワグナー・ナンドールが通っていたカフェ跡

 ここでもグヤーシュスープ他のハンガリー伝統の品を頂き、最後は締めのデザート、3人でこれをシェアです。

素晴らしいデザート

素晴らしいデザート

 新しく街は変わっても、脈々と流れる歴史を尊重する理念はしっかり受け継がれている、そんなブダペストのまちづくりに、どっしりしたヨーロッパの伝統を感じ、学ぶところが多いですね。