旧正月、「春節」 in 中国

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
Comments: 0

 北京在住の日本人、私のもう20年以上の友人から昨日メールが届きました。本人の承諾なしでここに一部をコピーします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~メールの一部コピー

 中国は、今日から旧正月で、北京市内は渋滞もなく、空気も「比較的」綺麗です。昨晩は、知人の中国人に招かれて、知人の家族と一緒に大晦日を過ごしました。中国では、31日の24時前に餃子をつくって、24時になったら餃子を食べる習慣があります。「年越そば」ではなく「年越餃子」ですね。1年でも最も寒い旧暦の12月8日に酢に漬けたニンニクが丁度大晦日に緑色になるように出来ていて、その酢漬けの緑色のニンニクと餃子を一緒に食べて、1年の健康を祈願します。

 旧正月の1週間前から食べる物や食べ方が伝統的に決まっていまして、元旦の今日はご主人の家族と一緒に食事、正月2日目は奥さんの家族と一緒に食事をするようです。そのために、北京に住んでいる人でも旧正月になったら、30時間以上列車の中で立ったままで絶対に帰省します。最近は、若い人達はこの機会に海外旅行へ行く人も増えていますが、それでも大晦日と元旦だけは親類の目もあるので実家にいるようです。

 アジアでは、気候も旧暦に合っているような気がします。旧正月のことを中国では「春節」と言いますが、冬と春を分けるという意味ですので、実際、春節を過ぎると春の陽気になります。やはり、アジア人の生活習慣、精神構造には旧暦が合っているような気がします。日本がアジアで孤立しつつあり、米国に後ろ盾を懇願している姿は、まさに、太陰暦(東アジア)からの逃避「脱亜」と太陽暦への憧れ「入欧」の象徴のような気がしましす。日本が太陰暦に戻ったら、アジア諸国と共有できるものがもっと見えてくるような気がします。

 昨晩、中国の知人から、年末の料理を食べながら、日本のことを色々と聞かれました。そこには靖国参拝も尖閣問題もありません。歴史認識がない日本の政治屋が右翼の支援者の顔色を伺いながら靖国を参し、その後で世界には通用しない「言い訳」を繰り返している姿が虚しく思えた大晦日の夜でした。・・・・・・・

年越餃子

年越餃子

緑色ニンニク

「緑色ニンニク」、ニンニクピクルスでしょうかね

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~メールコピー おわり

 この友人が言う「世界には通用しない『言い訳』」、安倍首相のダボス会議(末尾*参照)、NHK籾井会長の就任談話での発言(http://www.asahi.com/articles/ASG1T5J3XG1TUCVL005.html?ref=reca)等、立場のある者のその後に通用しない「言い訳」が続き、海外で地道に草の根の信頼を築いている多くの日本人の努力を踏みにじる、センスの悪さを越えた犯罪です、まさにみっともない、恥を知れ!ですね。

 
 以下に鋭いコメントが掲載されています。

* http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2014/01/post-621_1.php

・・・・・・「第一次大戦で甚大な被害を受けたヨーロッパのど真ん中」で、特に「その大戦を繰り返さないために国際連盟を設置したスイスという国」で、しかもその「国際連盟の常任理事国でありながら自身が脱退することで連盟を事実上潰して再度の世界大戦を戦うことになった」日本の、その「戦前の歴史の名誉回復」に熱心な首相が、「第一次大戦の100周年」というセンシティブな時期にこうした発言をするというのは、日本を「再度孤立化へ」向かわせる自爆行為だと言ってもおかしくないと思います。・・・・・

 
 昨晩の札幌、まだまだこれから冬本番です。

昨晩の札幌、さらに降り積もる雪、雪・・・

昨晩の札幌、さらに降り積もる雪、雪・・・