久しぶりの北大博物館

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 アポイントの合間に時間が出来たので、久しぶりに北海道大学の博物館をじっくり見学しました。

* 北海道大学総合博物館

 特に北海道大学の歴史を記した1階フロアーは大変ユニークな札幌農学校の理念ほか、日本の国立大学の創成期の心意気を感じる内容です。と同時に、今その伝統をしっかりと継承しているのかどうか、北大出身ではない私ですが懸念するところです。

* 一階フロアーーー> 北大の歴史 | 北海道大学総合博物館

アメリカ合衆国の独立宣言ですd!

アメリカ合衆国の独立宣言です!

 一連の歴史に新渡戸稲造博士もきっちり記載されています。

 そして遠友夜学校のことも。

 更に、ノーベル賞のコーナー、鈴木章先生と共に永らく私どもの財団の副理事長を務めて頂いた森美和子先生のご功績も写真入りで掲載されています、誇りですね。

右下の辺りに

右下の辺りに

新渡戸命日祭 2024

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 岩手県盛岡市で毎年開催されている「新渡戸稲造命日祭」、今年は15日ではなく14日に開催され、十和田の三本木開発と十次郎について、奈良哲紀さんのご講演でした。冒頭に、この間の札幌での私たちの活動とご挨拶の時間を頂き、私からこれまでの経緯、今の状況、今後の展開についてご報告致しました。

* top page - (一社)新渡戸遠友リビングラボ(旧 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会)

 終了後に参加者の方々とと個別にお話もできて、更に新渡戸を囲んでのネットワークが広がりました。

* これまでの命日祭の記事ーー> 秋山孝二の部屋

 奈良さん、お元気で嬉しかったです!

* 三本木原の開拓史 | 新渡戸記念館

 藤井茂さんとのトークの後に、自作の動画『三本木の開発と十次郎の功績』を披露、素晴らしい出来栄えでした!!!

久しぶりの盛岡 2024

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 久しぶりに岩手県盛岡市に行きました、今回は随分歩いて廻ってあらためて新渡戸稲造博士の縁の場所も再訪できました。

* これまでの盛岡関連記事ーー> 秋山孝二の部屋

JR盛岡駅横MLB選手の特別コーナー

JR盛岡駅横MLB選手の特別コーナー

歴史上の著名人

歴史上の著名人

新渡戸博士の生誕地に向かう橋

新渡戸博士の生誕地に向かう橋

 そして「石割桜」!

新渡戸講演会 @ 北大 2024

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 北海道大学のホームカミングデーと同時に、農学部講堂で『新渡戸カレッジ』に関連しての講演会が開催されました。いつ来ても北海道大学キャンパスは北海道開拓の心意気を感じさせる雄大な景観を漂わせています。

* Nitobe College – 新渡戸カレッジは北海道大学の学生を対象とする分野横断型教育プログラムです。 (hokudai.ac.jp)

 札幌農学校の伝統を受け継ぐ農学部!!

 その講堂での講演会でした。

 これまでの新渡戸稲造へのアプローチとは少し違う視座からの考察、新鮮でしたね。同時に、新渡戸カレッジのプログラムの進化も感じることができました、頑張って欲しいです!!!

創成川イースト まち歩き(下)

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 南4条東4丁目の新渡戸稲造記念公園で小休止・記念撮影の後は、日本清酒工場・千歳鶴酒ミュージアム見学、続いて森田たま生家へ。

当時の工場の様子

当時の工場の様子

屋根の近くには当時のロゴマーク!

屋根の近くには当時のロゴマーク!

  少し歩いて森田たまさんの生家。

 そこから創成川沿いを歩いて大通り1丁目。有島武郎の『星座』に出てくる大木かと!

豊平館跡のハルニレの古大木

豊平館跡のハルニレの古大木

創成川再生の景観

創成川再生の景観

 営林署跡のホテル敷地には当時の巨木も残して。

 裏側には当時の札幌軟石の塀の基礎部分も。

 更に北に歩くと現在のクラウンプラザホテル札幌、新渡戸夫妻の札幌農学校官舎跡です。

 そして、今は少し南に移動した『札幌農学校演舞場』後へ。

 最終地点は現在の時計台横の小公園、周囲の建築も時計台の歴史に配慮してこのスペースを公園として確保したとか。2時間の予定の今回のまち歩きツアー、予定を40分オーバーでしたが、実に充実した時間で質疑応答も活発で実り多き時間となりました、杉浦正人さん、ありがとうございました!!!

創成川イースト まち歩き(上)

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 札幌市内の今ホットなゾーン、『創成川イースト』の街歩きを始めて開催しました。題して、『歴史散歩=遠友夜学校時代の創成川の西と東』、主催は「(一社) 新渡戸遠友リビングラボ」、案内人は札幌建築鑑賞会代表の杉浦正人さんです。

* top page - (一社)新渡戸遠友リビングラボ(旧 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会) (nitobe-enyu.org)

* 杉浦正人 札幌建築鑑賞会|まちさぽ|さっぽろまちづくり活動情報サポートサイトまちさぽ (sapporo-machizukuri.com)

 先ずは札幌地下鉄「豊水すすきの駅2番出口」に集合、最初の試みにもかかわらず20数名の参加者でした。

 最初は都通り、札幌軟石の元倉庫「旧刈穂銘木」、東西の仲通り、南北の仲通りの違いは明治の当初のゾーニングによるものとのご説明。

 京城屋の小路は札幌生まれの私も初めて通る小路でした。

 南四条通りを渡って創成川沿いの竹山食品さん、昔の札幌軟石の門の一部を残しています。

 近くで門柱をよく見ると「海産商」の文字が読み取れます。

 そして今回のメインの場所「新渡戸稲造記念公園」です。秋の空の下、しばし休憩で記念撮影です。この公園に至るまでの私たちの活動は是非、下の関連記事を読んで頂きたいですね。歴史を残す大変さを私をはじめこの間の活動を共にした方々はしみじみ感じています。

* これまでの関連記事ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

今年もスタート、新渡戸連続講座 2024

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 「新渡戸連続講座2024」が今年もスタートしました。今年の初回は『公益財団法人 ふきのとう文庫』代表理事で北海学園大学名誉教授の高倉嗣昌先生、「私と遠友夜学校 ~高倉新一郎の背中を見ながら~」と題してのお話でした。

* 『ふきのとう文庫』ーー> (公財)ふきのとう文庫/ふきのとう・こどもクラブ | (fukinotou-bunko.com)

* これまでの関連記事ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

 「布絵本(ふきのとう文庫 [ 写真館 ] (fukinotou.org))」! !

 講演の詳細はこちらにも。

* 高倉先生が「私と遠友夜学校」講演 新渡戸連続講座 | 一般社団法人 札幌農学同窓会 (alumni-sapporo.or.jp)

 検索ジャンルでは「図書館」のようですが、その歴史的背景は新渡戸稲造、札幌遠友夜学校の源流に繋がる素晴らしい活動を続けています。

遠友夏学校 & フォーラム 2024

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 札幌農学同窓会主催の「遠友夏学校」第2回が開催されました、今年はこれまで6月に回を重ねてきた「遠友夜学校フォーラム」も第12回としてこれに合流しての企画となりました。

遠友夜学校フォーラム 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 『遠友夏学校』始まる! (akiyama-foundation.org)

 冒頭に主催者として同窓会の松井博和理事長がご挨拶、そこで「(一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」初代理事長として私をご紹介して頂き、席で起立して皆様にご挨拶、拍手で迎えられました。昨年からは三代目の小篠理事長が就任されて記念館建設に更に邁進しています。

 続いて、昨年同様にこの「夏学校」の校長をされている杉江校友会エルム会長のご挨拶。

 その後に講演二題と続きました。 先ずは笠康三郎さんの「美しい公園建設にまつわる秘話、ルイス・ベーマーの深掘りを通じての公園建設の実績紹介。

 続いてのご講演は堀田国元さんの『武士道外論』です。堀田国元氏の『新渡戸稲造の世界』(新渡戸基金)に執筆された論文を紹介しながら、石塚喜明先生、佐々木二先生ほかの遠友夜学校教師から学んだこと、ほか新渡戸と交流のあった方々のお話、東京での「新渡戸講読会」のご紹介等、幅広いお話で興味深かったです。プレゼンの中で、私のこのブログ『秋山孝二の部屋』2017年7月からカナダ・ビクトリアの写真を引用してクレジットまで付けてご説明をして頂き光栄でした。

* 2017年 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 新渡戸の足跡 @ カナダ(5) (akiyama-foundation.org)

 最後に、小篠理事長が新渡戸稲造祈念公園に建設を目指している『(一社)新渡戸遠友リビングラボ』の将来構想と記念館建設に向けた募金のご案内をされました。北海道大学関連団体の中でこれまでの活動の報告と寄付依頼を行ったことは、今後の展開に大きな弾みとなることと期待したいですね。

* (一社)新渡戸遠友リビングラボ(旧 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会) - 武士道から場づくりへ (nitobe-enyu.org)

新渡戸連続講座 2月 最終 2024

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 今年度の「新渡戸連続講座」、先日は最終回として、北海道大学名誉教授・小笠原正明先生のお話『南部の侍:佐藤昌介と新渡戸稲造の生き方』でした。

* これまでの「連続講座」関連記事ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

 盛岡藩の藩校『作人館 - 作人館の概要 - わかりやすく解説 Weblio辞書』に集った少年たち、佐藤昌介、原敬、栃内元吉、田中舘愛橘、新渡戸稲造、後に明治期に大活躍する人材を輩出しています。さらに盛岡の『求我舎(きゅうがしゃ)とは? 意味や使い方 - コトバンク (kotobank.jp)』では自由民権運動を担った人材の輩出も。その底流には、キリスト教によって活性化された地生えの武士道といえる思想があったようです。

 今年度最後の講座には多くの方々が出席されていました。

札幌の農業 @ 新渡戸連続講座

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 新渡戸連続講座、今回は『札幌の農業』と題して、三部英二さんのお話でした。200万都市札幌はともすると消費都市と言われていますが、市内でも多様な農作物が作られていることをあらためて知りました。

* これまでの連続講座記事ーー> 秋山孝二の部屋 (akiyama-foundation.org)

* さっぽろの農業/札幌市 (city.sapporo.jp)

 最後は新渡戸稲造の『農業本論』から言葉を引用されて終わりました。

INAZOマルシェ 2023(下)

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 2日目のプログラムも盛りだくさん、アプリもダウンロードしましょう!

新しいアプリ!

新しいアプリ!

~~~~~~~~~DAY2プログラム

映画「君の根は。大地再生に挑む人びと」& トークセッション(メノビレッジ長沼)

https://www.yukkurido.com/towhichwebelong

https://colocal.jp/topics/lifestyle/ecovillage/20161124_85392.html

カフェ&マルシェ オープン

映画「氷の花火山口小夜子」

http://yamaguchisayoko.com/

講演(時津宝生)

パネルディスカッション

(時津宝生&海老原裕磨&アーノルド・コンセンコ&幡優子)

おわりの合唱 「Waltzingdays~花」

~~~~~~~~

 映画『君の根は。大地再生に挑む人びと』の映画では、「メノビレッジ長沼(https://www.facebook.com/mennovillage/)」のお二人の解説の後、場所を移してのトークセッション、北海道・長沼での実践も含めて参加者との意見交換も興味深かったですね。植物がCO2を土中に吸収する役割を果たしているメカニズムと新しい持続可能な農業のあるべき姿への提言です。

 午後のセッションはまた刺激的な映画『氷の花火山口小夜子』でした、彼女の波乱万丈の人生、モデル・ダンサー・役者と進んでいく様を遺品となった衣装を手繰りながら、その時々の関わりのあった方々が語るドキュメンタリー。

 更に次の時津宝生さんのご講演も刺激的でした。ベトナムの先駆的技術者集団企業を紹介しながら、企業のDX化が進む近年、更にアップデートされた「HX」(ハッピートランスフォーメーション)によるITの民主化を推進。札幌のビルメンテナンス会社であるテックサプライ内に「DX/HXシステム開発Lab」を立ち上げ、人に寄り添うシステム開発に取り組んでいる様子も語られました。更に手術現場での遠隔医療研修プログラムで共同開発された北海道大学医学部の海老原裕磨教授とのトークセッションも、新しい時代の研修モデルを提示し、新しいビジネスモデルで実践されているフロントラインの方々、素晴らしかったですね。

 昨年11月に5回目の「稲造サミット」が札幌で開催され、幅広い年代が参加しました。環境問題や地域課題についてそれぞれの立場から意見を交わし、そのサミットがきっかけとなり、発案されたのがこの「INAZOマルシェ」です。市⺠団体、企業、⾏政、⼤学などさまざまな団体や人々が集い、SDGsの学びと活動を発信するとともに、その場から新たな繋がりが生まれたらと考えて開催された二日間、若い二人を中心に幅広い世代の参加を得て、新渡戸稲造の理念を今時代的(SDGs的)に解釈して、今後も札幌で継続して開催されていくでしょう、楽しみですね。

INAZOマルシェ 2023(上)

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 『INAZOマルシェ 2023(https://inazomarche.studio.site/』が、今年初めて2日間開催されました。秋山財団もその趣旨に賛同して応援しました。これまで『INAZOサミット』を5回開催、初回と5回目は札幌で開催しましたが、今後は札幌でさらに幅広く『INAZOマルシェ』として賛同者のすそ野を広げて活動していくことにしています。アプリ『INAZOマルシェ』も新たにスタートして。

地球にやさしいもの✕映画・講演・トークショー!INAZOマルシェ10/7-10/8開催です! - 一般社団法人「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」

アプリもできて!

アプリもできて!

 同マルシェを運営するメインメンバーは、20代の3人。そのうち実行委員長を務める下元蓮大(れお)さんと、副委員長の久保田華梨(かりん)さん、昨年の『INAZOサミット』でもプレゼンで登壇していました。

*昨年の『INAZOサミット』の様子ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog

~~~~~~~~~~~二人の言葉より

 新渡戸稲造は、明治から昭和初期に教育者、農政学者、そして国際人として活躍した人物。その功績は国内だけでなく、海外でも高く評価されています。そして、環境、人権、ジェンダー…とさまざまな課題が山積みの昨今、新渡戸のイズムや取り組んできたことが改めて注目されています。そんな新渡戸の功績を再認識し、意見を交わし、次世代へバトンを渡していこうと企画されたのが、北海道や東北で開催された「稲造サミット」でした。昨年11月には5回目の稲造サミットが札幌で開催され、幅広い年代が参加。環境問題や地域課題についてそれぞれの立場から意見を交わしました。

 そのサミットがきっかけとなり、発案されたのがこの秋に開催される「INAZOマルシェ」です。市⺠団体、企業、⾏政、⼤学などさまざまな団体や人々が集い、SDGsの学びと活動を発信するとともに、その場から新たな繋がりが生まれたらと考えています。

~~~~~~~~~~~~

 会場ロビーには多くのお店が出店、開始前に宮澤洋子さんからのご挨拶も。

~~~~~~~~DAY1プログラム

はじまりの演奏(杉田知子&阿部純子)

新渡戸記念館建設に向けて(秋山孝二)

マルシェ&カフェ オープン

講演(岩元美智彦)

トークセッション(岩元美智彦&蝦名大也&平本健太)

映画『マイクロプラスチック・ストーリー ぼくらが作る2050年』

https://www.microplasticstory.org/

~~~~~~~~~

 1日目冒頭は音楽のオープニング

 続いては私から「(一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」のこれまでの活動について、30分報告致しました。当日のスライド詳細は秋山財団HP(https://www.akiyama-foundation.org/)にアップしています。

 午後は岩元会長のプレゼン、素晴らしいお話でした。

 平本北大教授、蛯名釧路市長、岩元会長、コーディネーターは鶴羽道議、皆さん超個性的でトークセッションは大いに盛り上がりました、理念と実装が相まってです。

 そしてこの日最後の映画がまた凄かったですね、ニューヨークの市立小学校の取り組みドキュメンタリー映画『マイクロプラスチック・ストーリー ぼくらが作る2050年』。

* https://www.microplasticstory.org/

感動、大山綱夫先生のご講演!

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 久しぶりに大山綱夫先生のお話を伺い、大いに感銘を受けました。

 北海道大学農学大学院の市民公開講座、『内村鑑三・新渡戸稲造・宮部金吾~青春の志と生涯~』と題して、大山綱夫先生のご講演でした。

* これまでの大山綱夫先生関係記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E7%B6%B1%E5%A4%AB

 内村鑑三、新渡戸稲造の著書はかなり目に触れるのですが、宮部金吾に関する書物が少ない現状、しかし、彼の地味ながら支える二人との関係は、大変大きな影響があったと推察するとの大山先生の見解でした。また、『坂の上の雲』を引用して、ほぼ同時代を生きた三人にもかかわらず、日露戦争等で活躍した秋山兄弟ほかを著名にした時代背景の中で、反戦平和を一貫して言論で追及した内村・新渡戸・宮部は、比較してあまり歴史的に語られてこなかったのではないかとの問題提起もありました。それどころか、内村も新渡戸も当時の軍国主義に迎合するマスメディア・言論界からはバッシングを受け続けて、不遇な生涯とも言えました。ただ、彼らが育てた数多くの人材が、戦後の日本の教育、言論界で中心的な役割を果たした事実、それが彼らの功績と高く評価する必要があるだろうとのご指摘、私はまったく同じ思いを抱いています。

 講演終了後は、司会の久田徳二さんと盛岡からお越しの(一財)新渡戸基金の藤井茂理事長と大山綱夫先生との鼎談でした。宮部金吾の更なる深堀も興味をそそられました。

 穏やかな語り口、しかしながらその内容には凛とした理念があり、この日会場いっぱいに集まった聴衆に感動を与えたのは間違いありません。講演終了後に、大山先生にご挨拶もできてよかったです。どうか、これからもお元気でお過ごしください。

新渡戸連続講座スタート 2023

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 新渡戸稲造連続講座、今年度も始まりました。スタートは藤本研一さんによる「アクティブラーニングが生涯学習を変える」でした。参加者全員参加による幾つかのテーマのアクティブラーニング、あっという間の1時間半、面白かったですね。

* これまでの連続講座関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E9%80%A3%E7%B6%9A%E8%AC%9B%E5%BA%A7

 冒頭、開講にあたって「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/)」の松井博和理事長のご挨拶でした。

 藤本研一さん、自ら今も大学院で学んでいます。

<藤本研一@1対1大学院合格塾ゆう塾長>
大学院合格請負人/文章アドバイザー。早稲田大学・早大大学院 修士課程修了後、高校教員に。満を持して2016年独立。毎年早慶をはじめ北大大学院に多数合格者を輩出。他にも「文章作成力向上研修」を北海道庁/市町村職員対象に実施中。公式ブログhttps://school-edu.net/

* https://school-edu.net/fujimoto_kakuron

『遠友夏学校』始まる!

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 (一社)札幌農学同窓会、北海道大学農学部が主催の『第一回遠友夏学校』が開催され、(一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会も共催でした。

* (一社)札幌農学同窓会ーー> https://www.alumni-sapporo.or.jp/

*  (一社)新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会ーー> http://nitobe-enyu.org/

 当日のプログラムは以下の通り。~~~~~

講演1

演題:「W.P.ブルックス、札幌農学校における仕事」

講師: 井上 高聡(北海道大学大学文書館准教授)

講演2

演題:「有島武郎と北海道」

講師: 伊藤 大介(ニセコ町有島記念館主任学芸員)

~~~~~~~

 主催者の松井博和理事長の冒頭ご挨拶。

 夏学校初代校長の杉江和男さん(北大校友会エルム会長)の講話、札幌農学校の原点に戻ること他、示唆に富むお話でした。

 続いて最初の講演は井上高聡(たかあき)(北海道大学大学文書館准教授)先生、演題は「W.P.ブルックス、札幌農学校における仕事」でした。豊富な配布資料を基に、札幌農学校の外国人教師の中で11年8か月の最も長い勤務でたくさんの学生たちに影響を与えた実績他、新渡戸稲造のブルックス人物評から受け止める彼のお人柄等、大変興味深く聴かせて頂きました。

* 北海道大学大学文書館ーー> https://www.hokudai.ac.jp/bunsyo/

 後半の講演は、伊藤大介(ニセコ町有島記念館主任学芸員)さん、演題は「有島武郎と北海道」でした。亡くなり方に起因するのか、彼の文学的業績に比べて今一社会的に評価が高くないのが少々残念ともお話されていました。

* 有島記念館ーー> https://www.town.niseko.lg.jp/arishima_museum/

 いずれにせよ、私は北海道大学出身ではありませんが、札幌農学校という極めて先進的なユニークな出自を持つ北海道大学と明治初期の北海道、私たちはもっともっと自らの歴史の深掘りをする必要を痛感したしばしの時間でした。

新渡戸関連の地道な作業 2023

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 『一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/』の活動も今年で10年を迎えています。当初から会報を作成して、それを毎年会員に郵送する作業を地道に続けているのがここにいらっしゃる方々。郵便から宅配へと配送手法は代わっても、多くの方々に伝える活動は本当にやったものでなればその大変さは分かりません。今年もゴールデンウイークの休日をフルに使っての作業、お疲れさまでした。

 今年の会報はこれまでよりかなりシンプルに、コロナ禍を潜り抜けて10年を迎えての新たな体制で記念館建設、そして運営へとまた大きく飛躍する現状を、私の次の二代目代表・松井博和先生がコンパクトにご挨拶としてまとめていらっしゃいます。

 今年の6月の恒例記念フォーラムは、札幌大学理事長の荒川裕生先生、千葉大学園芸学部卒で北海道副知事も歴任されています、楽しみですね。千葉大学園芸学部と言えば、7年前に訪問したカナダ・バンクーバーのブリティッシュコロンビア大学にある「新渡戸紀念庭園」の制作者・森歓之助先生も千葉大学園芸学部教授、現在のキュレーターで札幌にもお越し頂いた杉山龍さんも同学部出身で深い縁を感じます。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=30487

 そして今年も『連続講座』の開催が予定されています。これまで三上節子理事が『読書会』と共に根気強く幹事として企画し続けています。

 10年前には、札幌市民ほか新渡戸稲造関係者の方々には「札幌遠友夜学校」の存在自体の認識が薄かったのですが、こうした私たちの地道な活動により少しずつ皆さまの認知も進んできたと自負しながら先日も作業をしました。

 これらの活動の広がりを経て、記念館建設がかなり現実的になってきた今、更にその運営主体の構想も進んでいます。これから目が離せません、乞う、ご期待です!!!!!!

新渡戸連続講座『二宮尊徳と北海道』

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 新渡戸稲造連続講座、今月は『二宮尊徳と北海道』と題して、(一財)北海道報徳社(http://dohotoku.sakura.ne.jp/研究員の柴田浩一郎さんのお話でした。

* これまでの連続講座記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E9%80%A3%E7%B6%9A%E8%AC%9B%E5%BA%A7

 「徳を以て、徳に報いる」、これは二宮尊徳の言葉です。二宮尊徳の教えを「報徳」と言い、「報徳思想」とは「至誠(しせい)」を基本とし、「勤労(きんろう)」「分度(ぶんど)」「推譲(すいじょう)」を実行するという考え方で、 二宮尊徳は報徳思想を広め、実践することにより、ききんや災害などで困っていた多くの藩や村を復興しました。

 戦後、全国の多くの小学校に薪を背に本を読む「二宮金次郎像」が勤勉の象徴のように建立されている風景が残っていましたが、そもそもその姿は本来の「報徳思想」からは大きく外れた活用だったようです。

* https://www.hotoku.or.jp/sontoku/

 本来、北海道におけるこの思想は北海道開拓にも大きな影響を与え、札幌の大友亀太郎による『大友堀』、十勝の開発等、その基本的羅針盤として大いに貢献したばかりでなく、戦後は経済更生運動として、農協設立等にも大きな力を発揮して数々の人材を輩出したようです。

 今回も参加者が熱心に聞き入っていました。柴田さんの大変丁寧なご説明により、時代を経てその思想が受け継がれてきている様子がよく理解できました。

キャリアセミナー@札幌市図書・情報館

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 「札幌市図書・情報館(https://www.sapporo-community-plaza.jp/library.html)」でのセミナー、今回は渡辺美砂子さんの自らのキャリア変遷を語るプログラムでした。

* https://www.sapporo-community-plaza.jp/event.php?num=2782

「キャリアプランは自分で描け!」と、今さら言われても... ~会社員の私が、新渡戸稲造のドキュメンタリー映画製作に参加する理由~のイメージ

講師
渡辺 美砂子(わたなべ みさこ)氏
奈良出身。高校3年生の時に、つくば万博で世界と科学に触れ研究者を志す。
京都大学大学院を卒業後、1993年にエーザイ(株)に入社し創薬研究者となる。
現在は、筑波研究所総務部で資産管理とDXを担当する。
個人活動として、㈳Travelfoward理事、㈳久野塾アドバイザー
新渡戸の夢映画製作委員会等に参加。

(聞き手) 浅野 隆夫(札幌市中央図書館調整担当課長)

 バブル期に社会人となり、大学院で学んだ知識を活かして念願の創薬に携わるも、その後、結婚、離婚、昇進、配置転換と、山あり谷ありの29年のキャリア人生を、図表にして分かりやすくお話をされていました。

渡辺美佐子さん

渡辺美砂子さん

 映画「新渡戸の夢」制作の話は少なかったですが、渡辺さんのキャリア変遷、企業人・研究者・家庭人としてのこれまでのご苦労等、リアルな話で大変面白く、今後のご活躍に期待したいですね。

新渡戸連続講座 12月 2022

Posted by 秋山孝二
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 新渡戸連続講座、今月は三上章先生のご講演『ソクラテスと新渡戸稲造』でした。

* これまでの『新渡戸連続講座』記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E9%80%A3%E7%B6%9A%E8%AC%9B%E5%BA%A7

『INAZOサミット』、再び札幌で!

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 「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」が声掛けをして始めた『INAZOサミット』、初回は札幌で開催し、順次、花巻、十和田、盛岡と続いて、今年再び札幌で『第五回INAZOサミット』を開きました。この5年間の活動の進化を表現できたと自負しています。

* これまでの『INAZOサミット』記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=INAZO%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88

写真の説明はありません。

当日早くからの準備

当日早くからの準備

 受付の皆さんも早くからご苦労さま!

 第一回に続いて今回も実行委員会委員長は宮澤洋子さんでした。

 今回の司会は鶴羽佳子さん、私の千葉大学教育学部の後輩になります。

* https://ameblo.jp/tsuruhayoshiko/

司会の鶴羽さん

司会の鶴羽佳子さん

 冒頭はこの会の趣旨と活動報告を松井博和理事長から。

 続いては私から『INAZOサミット』のこれまでの経緯をご説明しました。

 今回は、若い世代の参加・発表も多く、2030年、2050年に向けての力強いメッセージが。

 そして北海道大学からはSDGsに関して岩渕和則教授からの深いお話も。

* https://sdgs.hokudai.ac.jp/

 今回の趣旨、「SDGsの実装化に向けての事例1」として、水野雅弘さんからは実装化プロジェクトの興味深いプレゼン。

SDGsが生み出す未来のビジネス(できるビジネス)

 「SDGsの実装化に向けての事例2」として、地元企業の取り組みは(株)テックサプライ(https://www.tec-supply.jp/)の幡優子社長。サーキュラーエコノミーの実装化実現に向けてのこの間の活動、今後の展望について熱弁でした。

 サプライズ演奏は、第一回でもオープニングで登場して頂いた杉田知子さんのバイオリン、『You raise me up』は心に染み入りました。

* 『You raise me up』ーー> https://www.youtube.com/watch?v=qe6AXBu9DzA

 各テーブルでの意見交換・交流の時間もたっぷり。老いも若きも、多様な所属の皆さまとなかなか貴重な時間となりました。

 途中でどうしてもお帰りになった方もいらっしゃいましたが、最後は記念撮影、皆さん実にいい笑顔でした。