遠友夜学校フォーラム 2017

Posted by 秋山孝二
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 第5回目となる札幌遠友夜学校フォーラム、今年は、「札幌遠友塾自主夜間中学(http://enyujuku.com/index.shtml」の元代表・工藤慶一さんをお招きしました。

<これまでのフォーラム記事>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20282

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E9%81%A0%E5%8F%8B%E5%A4%9C%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E

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 開始前に会場ロビーでは私たちの会の会員が早くから準備をしました、これまでの活動の写真ほかを模造紙に貼る作業。

活動の展示準備

活動の展示準備

参加者に配布する資料一式の作成

参加者に配布する資料一式の作成

会場入り口のパネル

会場入り口のパネル

 開始30分以上前から続々とお客様、当日は140名以上のご参加でした。

開始かなり前の状態

開始かなり前の状態

 まずは、司会の会員・蔵田親義さんの開会の言葉に続いて、代表理事の私のご挨拶、続いて副会長・高橋大作さんの活動経過報告でした。

挨拶する私、蔵田親義さん、高橋大作さん

挨拶する私、蔵田親義さん、高橋大作さん

 特別講演の工藤慶一さんのお話、正確な現状認識とこれまでの28年間の活動から得た貴重な報告でした。遠友塾の卒業生の方々も多くご参加されていて、「学問より実行」を地で行く活動、今の時代、札幌遠友夜学校の理念の実践は感動的でした。

 昨年12月の「教育機会確保法」法案成立に向けたご尽力ほかのご説明から。活動は結局、日本国憲法、教育基本法にまで言及しなければ社会改革にはならない、そんな強いメッセージを受けとめました。戦後教育の原点とも言われる「教育基本法」では、やはり南原繁(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=215)を語らなければなりません、そして、新渡戸稲造もですね。私自身の中でもきっちり繋がりました。
 
 憲法二十六条に規定されている「義務教育」は、「国民」の義務なのであり、受ける対象の「保護する子女」の義務ではないのですよね、まさに基本の基本です。

* 新渡戸・南原賞 http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E3%83%BB%E5%8D%97%E5%8E%9F%E8%B3%9E

<日本国憲法>

第二十六条 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
2 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。

工藤慶一さん

工藤慶一さん

熟卒業生の方からもご発言!

遠友熟卒業生の方からもご発言!

 フォーラム終了後、十和田からお越しの奈良さんはじめ、会員の有志の皆さんと工藤慶一さんを囲んでの懇談会、遠友夜学校を巡って大いに盛り上がりました。

凄いメンバーが揃いました!

凄いメンバーが揃いました!

 「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」を立ち上げてから、「今の時代的な遠友夜学校の理念の実践」を問い続けてきましたが、「元祖・遠友塾」の工藤慶一さんのお話から大きな示唆を受けました、どの時代にも制度の狭間、社会の狭間で「教育機会に恵まれない」状態は存在し、ますます増えている現実を直視して、超党派で議会に働きかけ、今の時代にあった新たな法律の制定まで持ち上げた功績は、まさに「情熱」に支えれらた30年の「実行」の賜物であることを。

<参考>

* 「教育機会確保法」成立 http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g19001034.htm

* http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG06HD5_X01C16A2CR0000/

* http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/263477.html

* 日本国憲法(教育関係) http://www.mext.go.jp/b_menu/kihon/about/a002.htm

* 教育基本法 http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/06042712/003.htm

遠友夜学校フォーラム 2016

Posted by 秋山孝二
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 「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」主催の第4回遠友夜学校フォーラムを開催しました、今年の記念講演は「新渡戸稲造・内村鑑三とその弟子達」と題して、大山綱夫先生です。近いうちに当日の動画を掲載致します。

大山綱夫先生ご講演動画――>

昨年の様子はこちら――>

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23786

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=23653

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<プログラム>    司会: 蔵田親義

1. 開会の言葉

2. 本会からの報告(2015年度行事・会計報告、2016年度行事予定) 副会長 高橋大作

3. 札幌遠友夜学校校歌・奨励歌演奏

歌: 北川由美子さん(元保育士・幼稚園教諭、現在はソロ・合唱で音楽活動)

アコーディオン: 石澤佳子さん(「うたごえ便(びん)よりみち」主宰)

4. 記念講演  「新渡戸稲造・内村鑑三とその弟子達」

講師: 大山綱夫先生 学校法人 北星学園理事長・内村鑑三研究家

1938年埼玉県生まれ。北海道大学文学部史学科卒、アメリカイーストウエストセンター留学。北星学園・恵泉女学園で教え、この間フルブライト基金によりアマスト大学客員研究員、同基金によりハートフォード5大学連合客員教授、のち恵泉女学園短期大学学長を歴任。NPO法人今井館教友会理事長

著書:『札幌農学校とキリスト教』(単著)、『現代を見る眼』(編著)、『プロテスタント人物史 近代日本の文化形成』(共著)他

5. 質疑応答

6. 閉会の言葉   会長 秋山孝二

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120名の参加者で盛況

120名の参加者で盛況

大山綱夫先生のご講演

当日配布した「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」会報第4号に、私は挨拶文を書きました。

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【はじめに】

代表理事  秋山 孝二

 私たちは、この1年間も多彩な活動を行って参りました。詳細は、「活動報告」にまとめていますが、ネットワークは少しずつ拡がりを見せ、団体・個人の会員も増えてきています。

 昨年6月に創立120周年記念作文・論文コンクール授賞式と、記念館建設に向けて新渡戸博士の人と思想、ならびに札幌遠友夜学校の教育精神に今一度思いを新たにし、理解を深めたく、第3回記念講演を開催しました。「新渡戸稲造~世界に示した紳士道」と題して、(一財)新渡戸基金常務理事の藤井茂さんにお話をして頂きました。

 次に、21世紀における「札幌遠友夜学校」の理念に基づく活動として、昨年10月に、「新渡戸稲造記念遠友みらい塾(http://enyumirai.main.jp/)」を立ち上げ、塾長に寺島実郎さんが就任し、参画する方々の自らが得意とする領域をフルに活かしながら、記念館建設に先駆けて活動することで、21世紀にふさわしい人材育成プログラムの構築を目指しています。「農業本論」読書会、ポートランドに学ぶマチづくりプロジェクト、「寺島未来塾」フォローアップ等、幾つかが既にスタートしています。

 さらに、藤田正一先生の新著『札幌遠友夜学校』を当会が発行元として増刷・販売し、広報に活用すると同時に、記念館建設資金の一助としています。

 一方、新渡戸稲造記念公園内の記念館建設用地では、昨年2回ほど草抜き・種まき、顕彰碑清掃等を行いました。今年もより多くの方々の参加で実施し、夏以降に向けては、この場で幾つかのイベントも企画しています。地域住民の方々との交流の場として、子供たちにも参加を促したいですね。

 記念館建設資金の募集は時間が掛かりますが、賛同する方々は着実に拡がっていることをご報告すると同時に、引き続きのご支援をお願い申し上げます。

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遠友夜学校フォーラム in 時計台(下)

Posted by 秋山孝二
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 フォーラムのメインイベントの講話は、北海道大学名誉教授、元北海道大学副学長、第54代北大応援団長、平成遠友夜学校創設者・校長の藤田正一先生でした。「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会(http://nitobe-enyu.org/」の理事・副会長でもあり、遠友夜学校記念館建設プロジェクトで私たちと一緒に活動をしています。

 新渡戸稲造、札幌農学校、遠友夜学校の理念を通じての思想・哲学を丁寧にご説明になり、今の北海道大学とのギャップほか、札幌市、札幌市民がこの歴史的価値を極めて粗末にしている現状に対して、鋭い視座から問題を提起されました。「歴史に学ぶ」、「歴史をつなぐ」とはどういうことか、まさに「学問ヨリ実行」の本質を受けとめた気がしています。

理念の継承

理念の継承

藤田先生のご講演より~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

< 札幌農学校の理念

* 矢内原忠雄・元東京大学総長の言葉より~~~~

 「明治の初年において、日本の大学教育には二つの大きな中心があって、一つは東京大学で、一つは札幌農学校でありました。この二つの学校が、日本の教育における国家主義と民主主義という二大思想の源流を作ったものです。」

 「・・・・日本の教育、少なくとも官学教育の二つの源流が東京と札幌から発しましたが、札幌から発したところの『人間を創る』というリベラルな教育が主流となることが出来ず、東京大学に発したところの国家主義、国体論、皇室中心主義等が、日本の教育の支配的指導理念を形成した。その極、ついに太平洋戦争を引き起こし、敗戦後、日本の教育を作り直すという段階に、今なっておりのであります。」

* 「Boys,Be Ambitious !」の本来の意味~~~~

 「金銭や私利私欲や、人が名声と呼ぶようなはかないものに対してではなく、知識や正義や人々の向上のために、そして、人としてあるべき究極の姿に到達できるよう、大志を抱け!」、「Be Gentleman !」

* 「国際性」、「平和主義」、「実証主義」、「現場主義」、「実学の重視」

< 新渡戸稲造の哲学 >

* 「人格主義教育」、「Liberal Arts」の原点

――> 「to do」 の前に 「to be」

――> 「専門センス」 より 「コモンセンス(常識・教養)」

「学問ヨリ実行」

――> 当時は立身出世のためには学問が必要であるという「学問のすゝめ」が流布されていたが、そんな功利的机上の学問よりも、徳を実行することの方が尊いという教え

< 遠友夜学校の理念 >

* 札幌農学校、新渡戸稲造の理念・哲学の実践した場としての遠友夜学校

* 50年間活動を支えた札幌の地

~ 今現在、札幌で活動している遠友関連の教育活動 ~

* 青空会(終戦直後) 山崎健作氏(遠友夜学校元生徒)

* 遠友市民大学(1972) 高倉新一郎(北大卒 遠友夜学校教師)

* 北星学園余市高校の転換(1988) 岩本孝一氏(北大卒)

* 札幌遠友塾 自主夜間中学 (1990) 工藤慶一氏(北大中退)

* フリースクール札幌自由が丘学園 (1990?) 亀貝一義氏(北大卒)

* クラーク講座(2002?) 山本玉樹氏(北大卒)

* 平成遠友夜学校(2005?) 藤田正一(北大卒)

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 戦後は、その理念を継承しつつ、実に多様な活動へと発展していますが、肝心かなめの発祥の跡地「南4条東4丁目」が今の状態では、札幌市民の見識が疑われます。先月から初めて「札幌国際芸術祭」が開催されました。私は先日の「V-ネットフォーラム」でも、「この50年間札幌の地で培われた札幌オリジナルの歴史的実践を顧みずして、何が『国際芸術祭』か!」と発言致しました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=20738

 「Art」を狭い芸術・文化に留めるのではなく、まさに「Liberal arts」として幅広く捉えての札幌発の祭典としたいものです!

遠友夜学校フォーラム in 時計台(上)

Posted by 秋山孝二
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 札幌青空会・遠友再興塾準備会の共催による「遠友夜学校フォーラム」が時計台ホールで、150名の満席で開催されました。

レトロなチラシが素晴らしい!

レトロなチラシが素晴らしい!

遠友夜学校の理念、「学問ヨリ実行」、高貴な遺産が札幌にありました

遠友夜学校の理念、「学問ヨリ実行」、高貴な遺産が札幌にありました

 講話は、北海道大学名誉教授、元北海道大学副学長、第54代北大応援団長、平成遠友夜学校創設者・校長の藤田正一先生です。鋭い切り口から現代への問題提起をされました。脈々と流れる遠友夜学校の理念を大変分かりやすくお話して頂き、聴衆は最後まで集中して耳を傾けていました。

藤田正一先生のご講演: 豪速球の鋭い切り口

藤田正一先生のご講演: 豪速球の鋭い切り口

参加者全員で遠友夜学校の校歌合唱!
参加者全員で遠友夜学校の校歌合唱!

「遠友夜学校校歌」の作詞は有島武郎です~~~~~~~~~~

沢なすこの世の楽しみの 楽しき極みは何なるぞ 北斗を支ふる富を得て 黄金を数へん其時か

オー 否(いな) 否 否 楽しき極みはなほあらん。

剣はきらめき弾はとび かばねは山なし血は流る 戦のちまたのいさほしを 我身にあつめし其時か

オー 否 否 否 楽しき極みはなほあらん。

黄金をちりばめ玉をしく 高どのうてなはまばゆきに のぼりて貴き位やま 世にうらやまれん其時か

オー 否 否 否 楽しき極みはなほあらん。

楽しき極みはくれはどり あやめもたへなる衣手か やしほ味よきうま酒か 柱ふとしき家くらか

オー 否 否 否 楽しき極みはなほあらん。

正義と善とに身をさゝげ 欲をば捨てて一すぢに 行くべき路を勇ましく 真心のまゝに進みなば

アー 是れ 是れ 是れ 是れこそ楽しき極みなれ。

日毎の業にいそしみて 心にさそふる雲もなく 昔の聖 今の大人うし 友とぞなしていそしまば

アー 是れ 是れ 是れ 是れこそ楽しき極みなれ。

楽しからずや天の原 そら照る星のさやけさに 月の光の貴さに 心をさらすその時の

アー 是れ 是れ 是れ 是れこそ楽しき極みなれ。

そしらばそしれつゞれせし 衣をきるともゆがみせし 家にすむとも心根の 天にも地にも恥ぢざれば

アー 是れ 是れ 是れ 是れこそ楽しき極みなれ。

衣もやがて破るべし ゑひぬる程もつかの間よ 朽ちせでやまじ家倉も 唯我心かはらめや

アー 是れ 是れ 是れ 是れこそ楽しき極みなれ。

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 時計台の2階「時計台ホール」で歌われる「時計台の鐘(http://duarbo.air-nifty.com/songs/2007/08/post_b04c.html)」は「最高」、「再興」でした!