日本の科学技術の底力!

Posted By 秋山孝二
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 (公社)経済同友会(http://www.doyukai.or.jp/)の「環境・エネルギー委員会」が企画した九州視察に同行しました。「環境・エネルギー委員会」は、委員長が長島徹さん(帝人取締役会長)、主たる検討課題は、「震災後のエネルギー政策(含む原子力、電力システム改革)、地球温暖化対策のあり方」です。長島さんは、医薬品卸業時代、帝人ファーマとのお取引でお話をさせて頂き、昨年の富山(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=12630)で再会し、先月札幌(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=15803)でもお話することができましたし、今回のお誘いにも心から感謝します。

 今回訪問したのは下記の2か所です。

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* 「独立行政法人 産業技術総合研究所:http://www.aist.go.jp/aist_j/information/index.html」の「水素材料先端科学研究センター(Hydrogenius):http://unit.aist.go.jp/hydrogenius/ci/index.html

* 北九州市の「北九州スマートコミュニティ創造事業:http://www.kitaq-smart.jp/cmssmallgroups/listview?nn=SMT&mg=1」関連施設

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 まずは、激しい風雨の中、九州大学伊都キャンパスにある「水素材料先端科学研究センター(Hydrogenius):http://unit.aist.go.jp/hydrogenius/ci/index.htmlです。

九州大学伊都キャンパス:水素

九州大学伊都キャンパス:水素

村上センター長ほか幹部の皆さま

村上敬宣センター長ほか幹部の皆さま

 村上敬宣センター長から、この施設のご説明。「水素材料先端科学研究センターは、水素利用社会の実現を技術的に支援するため、水素と材料に関わる種々の現象を科学的に解明して、各種データを産業界に提供するとともに、安全で簡便に水素を利用するための『技術指針』を確立することをミッションとし、2006(平成18)年7月1日に設立されました」。

 以下、HP(http://unit.aist.go.jp/hydrogenius/ci/outline/teams.html)からの引用です~~~~~~~~~

平成18年度は、水素脆化、水素トライボロジー、高圧水素物性の基本原理を解明し、材料の脆化・摩耗対策の検討を行うため、超高圧水素下における材料特性及び高圧水素 トライボロジー、水素高圧物性などの基礎特性のデータ整備に着手いたします。その後、シール用 材料であるゴムやテフロン等の力学的特性に及ぼす水素の影響についても基礎研究をスタートさせ、金属材料の水素脆化評価を行い、長期の水素曝露期間を模擬した試験方法の確立を目指すとともに、水素チャージした金属材料の水素脆化特性のデータベースの拡充を図ります。

このような上記研究開発を、第2期研究戦略の戦略課題「水素エネルギー基盤技術と化石燃料のクリーン化技術の開発」の一環として位置づけ、基礎から応用までカバーする本格研究を実施していきます。また、内外の研究機関との連携を推進するとともに、水素材料研究における世界的なイノベーションハブとして機能すべく、成果の発信と普及に努力していきます。

独立行政法人 産業技術総合研究所では「持続的発展可能な社会 実現への貢献」をミッションとして日々研究を進めており、私どもの研究成果がその目標達成の一つとなることを目指しております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用 おわり

 設立から7年を経て、この間、「事業仕分け」論議で苦労しながらも、世界で唯一「水素の総合研究」の場として、上記の目標に基づく数々の実績を挙げてきています。先日のご説明の中でも、3・11以降、一層再生可能エネルギー源としての最も注目される物質として評価が上がっていることを実感します。ともすると「水素は危険」と思いがちですが、軽いという特性が、開放系環境にしておけば地表に沈殿することなく瞬時に上空に昇るという意味では、きわめて自然には優しい物質とも言え、認識を新たにしました。

 

  続いては、環境未来都市・北九州市(http://www.city.kitakyushu.lg.jp/soumu/02000009.html)で展開している「北九州スマートコミュニティ創造事業:http://www.kitaq-smart.jp/cmssmallgroups/listview?nn=SMT&mg=1」関連施設です。ものすごいプレゼンテーションでした、流れるような心地よさと、関わっている方々の表情に見られるエネルギーと明るさ、下の松岡さんの姿からも発信する「力」を感じ、プロジェクトの将来性が読み取れます。

松岡俊和理事

松岡俊和・北九州市環境局環境未来都市担当理事

電気創造の「見える化」

電気創造の「見える化」

HPから~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

政府の新成長戦略に位置づけられる日本型スマートグリッドの構築と海外展開を実現するための取り組みである、「次世代エネルギー・社会システム実証」を行う地域について、国が公募し、本市を含む全国20地域が提案したところ、平成22年4月本市が全国4地域の一つとして選定されました。平成22年8月、提案した「北九州スマートコミュニティ創造事業」のマスタープランを策定し、現在、参画企業とともに事業を推進しています。

* 実施主体  北九州スマートコミュニティ創造協議会(北九州市、新日本製鐵(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、富士電機(株)、(株)安川電機、(株)日鉄エレックスなどで構成)

* 実施地区  北九州市八幡東区東田地区(約120ha)

* 実施期間  平成22年度~平成26年度(5年間)  事業数 38事業   総事業費 163億円(5年間)

* ​定性的目標
 ・住民や事業所など需要家が太陽光発電などを設置することで、エネルギーの単なる「消費者(consumer)」にとどまらず、「生産消費者(prosumer)」へと変革
 ・従来からのエネルギー供給者に加え、prosumerである市民や事業者が自ら「考え」「参加する」ことで、人々が自ら使うエネルギーを自ら管理する「デマンドサイド・セルフ・マネジメント」を実現
 ・「ダイナミックプライシング」と「インセンティブプログラム」の組み合わせによる快適性や経済性を考えた行動への変革
 定量的目標
 ・CO2削減目標 市内標準街区と比較して、2014年までに2005年比50%減
 ・安定供給 新エネルギー大量導入時においても、周波数・電圧変動を一定の範囲内に維持
5つの柱
 (1)新エネルギー等10%街区の整備
 (2)建築物等への省エネシステム導入
 (3)地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)の構築
 (4)次世代交通システム等の構築
 (5)アジア地域等海外への発信

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~HPからの引用おわり
 「デマンドサイド・セルフ・マネジメント」は、天気予報の情報を基にしたシュミレーションから始まり、「不安定」とよく言われる自然エネルギーを限りなく「安定的」にベストミックスを創り出し、課金体系に瞬時に連動してディマンドへのインセンティブに変える仕組み、まさにスマートシティの真骨頂です!
 自動車産業にとっても、究極のエコカーは水素による燃料電池車であると。そこには「21世紀の日本の科学技術」で成し遂げられる可能性が大変期待できるとも、両施設の責任者の方々はおっしゃっていました、素晴らしいことです。つい数日前に、仙台の全国会議で児玉龍彦先生からも、「20世紀のチェルノブイリ事故とは違って、21世紀の日本の科学技術と経済を結集すれば、必ず除染と地域の復興は成し遂げられる」と発信されていました。
 日本の科学技術の底力とでも言うのでしょうか、今回、総勢10名という少数精鋭(私以外は?)の視察チーム、バス内の意見交換も意義深く、素晴らしい場・人たちと出会うことができました、これからの「再生可能エネルギー」を基盤としたマチのイメージが明確になりました。重ねて、お誘い頂いた長島徹会長に感謝致します、今とも宜しくお願い致します!

One Response to “日本の科学技術の底力!”

  1. 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 北海道における水素社会の実現 Says:

    [...] * http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=16121 [...]