毎日発行される新聞の全国紙、地方紙を、くまなく読むことは不可能ですが、時々、FBとかで特に話題になる場合は、読み逃していても目に触れられるので有り難いですね。
この新聞社説もそんな話題の中から読むことが出来ましたが、驚くような内容です、とても正気の沙汰とは思えません(http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20130224-OYT1T01073.htm)。
「風評被害」の言葉で、全ての「真実」を隠ぺいする体制、想い出しますね、「自己責任」の名の下に人質を守ることを放棄した当時の政府、同じようにきわめて悪質な「プロパガンダ」です。海外の多くの研究者、ジャーナリストが、フクシマで起きている現実に警告を発している事態、今の時代、賢い国民は様々なメディアツールでそれらにアクセスできるのです。今回の原発事故による放射能汚染を、相も変わらず厳重な管理下の医療機関の放射線量と比較している非常識等、当事者の日本のマスメディアがこのありさまです。日本が真に先進国として世界に貢献するためには、国民一人一人が賢い情報をしっかり得て、このような低劣な主張をするメディアをしっかり見極めなければなりません、勇気を持って。
これを読んで、昨年末に東京で開催されたフォーラムを想い出しました。あるマスメディアの方からご案内を頂いて足を運びましたが、その時登壇した方、個人的に7つの裁判でこの新聞社から訴えられているとか。守る盾もない個人を、一企業が顧問弁護士を使って複数の裁判を起こす、こちらも正気の沙汰とは思えません。「権力の暴走?」、何か組織内で起きている、そう思うのが常識なのではないでしょうか。歴史のある組織の中に、それを正す「装置」が欠如しているとすれば、まだまだ犠牲者が数多く出て来そうな気がします。この社説が、本当にこの新聞社の主張したいことなのでしょうか、この会社に私は優秀な方を存知あげているので、企業の理念に立ち戻って、本来の姿に修復してもらいたいと思いますが・・・・。
私の幻想でないことを祈ります。