3年ぶり、ハンガリーへ 2022(6)

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 オープニング式典の後、場所をホテルに移して関係者による直来(懇談会)です、常連の皆さん、次の世代の子供たちも、リラックスでした。

 何回でも乾杯です!!!

若い世代のいいですね!

若い世代のいいですね!

 今回も出ました、定番のパーリンカ!!赤ワインとともにハンガリーの心です!

 そして、今回もまたまた出ました『母子像ふるさと』爆弾ケーキです。

* 2012年ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=14710

* 2017年ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=31598

 カメラマンの彼のフットワークは実に軽い、お父さまが今年亡くなられた後、私たちのほぼ専属カメラマンとなってくれています。

 ここに集まった方々が、ハンガリーでのワグナー・ナンドールの作品と業績を支えてくれています、感動の時間でした。

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(5)

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 翌日いよいよ今回のメインイベント、午後5時から『ワグナー・ナンドール生誕100年特別展』のオープニング式典です。

* https://culture.hu/jp/tokio/articles/Wagner-Nandor

 午前中にはこのブダペスト現代美術館のSzego Gyorgy芸術監督を表敬訪問し、この度の特別展示会開催の御礼と日本におけるワグナー夫妻の創作活動についてご説明しました。

 その後、メディア関係者向けの内覧会があり、テレビ・ラジオ・専門誌等の方々がキュレーターのReka Fazakasさんの説明で展示会場を順番に内覧し、質疑応答も熱心なやりとりでした。

 夕方5時からは予想を上回る300人以上のお客様がご来場、先ずは展示のご紹介を。

創造活動の国々

創造活動の国々

 式典では、大鷹正人駐ハンガリー日本大使のご挨拶に続いて私も主催者の一人としてちよの遺影と共に登壇しました。

 大鷹大使は岩手県のご出身、祖父・父と代々外務省官僚としてご活躍されました。

 そして、あのTőkés Lászlóご夫妻もルーマニアからご出席して頂きました、ルーマニアのチャウシェスク政権崩壊の発端となった「ティミショアラ集会」の当事者です。

* Tőkés Lászlóーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%BA%E3%83%A

大勢の参加の方々!

大勢の参加の方々!

 式典の後、美術館ロビーでは簡単な懇親パーティも。

今回の功労者の方々

今回の功労者の方々

 私も便乗して記念撮影!!

 終了後に外に出てみると何とも言えない夕焼けでした。

 長い一日でしたが、一つの歴史を刻んだ実感を得ました、ここまで漕ぎ着けた関係者の皆さんに心から感謝致します、ありがとうございます!

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(4)

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 3日目午後は、ワグナー・ナンドール作品『モーゼ』が建物正面に建立されているブダペスト南のドナウ川沿岸、ドゥナウイバーロッシュ市のカソリック教会を訪問、大変大きな建築でした。

ハンガリー地図

 正面の入り口広場に『モーゼ』像が。ちよさんにより日本の栃木県益子町から船便と陸送で贈られました。この像はワグナー・ナンドールの作品としては二番目、一番の母子像は街なかの映画館前の庭に建立されています。

 神父さんのご理解により、この像が建立されました。直前に通訳のエステルさんから聞いたのですが、彼女が赤ちゃんの時に洗礼を受けた神父さんだったとか、実に不思議な縁ですね。

 この町は、第二次世界大戦中に爆撃で被害を受けましたが、戦後、ハンガリー人民労働者党中央委員会は、1949年に鉄鋼コンビナートで重工業に従事する労働者のための住宅を建設することを決め、1950年代に五カ年計画で始まった都市建設において、市はスターリンの都市を意味するスターリンヴァーロシュ(Sztálinváros)と呼ばれたそうです、今もその名残の集合住宅が立ち並んでいます。町に入るなりこれらの集合住宅を見たので、スターリン時代の影響だなと私自身感じました。ハンガリー人にとっては悪しきソ連時代の遺物なのかもしれません。

 教会内は素晴らしい多数のステンドグラス、日中は陽の光で鮮やか、夜は内側の灯りで外からの景観が素晴らしいようです。このステンドグラスの制作者がつい先日お亡くなりになったそうです。

 ワグナー・ナンドールの作品は、ハンガリー、ルーマニアのそれぞれ縁のある土地に建立されて、これからもその土地・人々とともに生き続けるのでしょうね、野外彫刻という価値の力強さにあらためて感動する日々です。

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(3)

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 ハンガリー3日目は、セーケシュフェヘールバール市とドゥナウイバーロッシュ市訪問です。

 セーケシュフェヘールバール市は、これまでも何回か記事を書いています、今年も午前10時から、ワグナー・ナンドール作の『ハンガリアンコープス』が設置されている公園での戦没者慰霊祭、市長ほか議会関係者は例年通り出席しましたが、ただ、コロナ禍で軍隊・学校の生徒たちは不参加、音楽隊も無しでかなりコンパクトな式典となりました。私は昨年10月に亡くなった叔母の和久奈ちよの遺影とともに参列して花輪を捧げました。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%98%E3%83%

ホテルの前庭

早朝のセーケシュフェヘールバールのメインストリート!

早朝のセーケシュフェヘールバールのメインストリート!

ミルク売りのおばさん!

ミルク売りのおばさん!

 ホテルでの朝食時、キッシュ・シャンドールさんと。

式典開始前、生徒代表も

式典開始前、生徒代表も

ちよさんもご一緒に!

ちよさんもご一緒に!

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(2)

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 二日目はそれ以降の密な日程に備えて、郊外への気分転換の一日、貴族のMoric Sandor伯爵の住まいだった大邸宅、午後にはワイン産地を訪問です。

* Moric Sandor(https://hu.wikipedia.org/wiki/S%C3%A1ndor_M%C3%B3ric

 門の前で通訳のエステルさんと記念写真、広大な敷地に大きな館も。

門の前で通訳のエステルさんと

 門をくぐって抜けると見事な中庭と館の裏も立派です。
館の中庭
館の中庭

 館の奥には広大な緑が広がっています、農地にもなっていたようです。

 そして、その昔、馬車が着く館の正面玄関。

 正面玄関には馬に颯爽と乗るここの主人Moric Sandorの姿も、「デビルライダー」の異名を取るほど!

 二階に上がると大広間。天井にはたくさんの壁画も、乗馬とともに特にこちら?の方も盛んだったようです。

 午後は、白ワインの産地でほど近い町ETYEKで遅めの昼食をゆっくりと。

 ここでキッシュ・シャンドールさんが、ワグナー・ナンドールとの出会いからの話をしていると、通訳のエステルさんが急に空を見上げて「虹が出てますっ!」て叫んだのです。見上げると写真では上手く撮れていませんが、空に丸く虹が見えるではありませんか、まるでナンドールが天から覗いているかのようで不思議な瞬間でした。

 毎回ハンガリーを訪問して感じるのですが、地政学的にも歴史的にも分厚い物語がびっしりと詰まっている土地柄、どこを訪問してもそれぞれの人々の歴史と営みが印象的で、今回もまた貴重な時間となりました。

3年ぶり、ハンガリーへ 2022(1)

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 今回の3年ぶりの海外出張は、ハンガリー・ブダペストで開催される『ワグナー・ナンドール生誕100年記念展示会(http://mucsarnok.hu/exhibitions/exhibitions.php?mid=vDptk9njGpl36mY3LTr3lG』のオープニング式典ほか、ワグナー・ナンドール記念財団(http://wagnernandor.jp/)が関係するイベントへの出席とお世話になった方々との訪問・意見交換が目的です。

 道中、合計16時間の飛行機の旅を終えて、先ずはブダペスト到着後にホテルにチェックイン、昼食後に『英雄広場(https://amazing-trip.xyz/t-blog/heroes-square/』側の会場「ブダペスト現代美術館(http://mucsarnok.hu/index1.php」に行き、準備の様子を見に行きました。正面玄関はエントランス階段が修復中ですが、展示会場は一番奥まった素晴らしい場所、記念展示の大きさに胸が躍りました。

修復中の階段はかなり昔の遺跡

修復中の階段はかなり昔の遺跡

裏正面と側面

裏正面と側面

 早速展示会場に足を運ぶと初日まであと3日にもかかわらずこの程度の仕上がり、果たして本番開始までに完成するのか一抹の不安を正直抱きました。メインの『哲学の庭』8体は3Dのレプリカですが、色合いも含めて実によくできていました。

台座も塗装の最中、まるで本物!!

台座も塗装の最中、まるで本物!!

 日本での活動プースでは日本の栃木県益子町にある『ワグナー・ナンドール・アートギャラリー(http://wagnernandor.jp/mobile/wnag.html』から取り寄せたオリジナルの図面を基に、地元ハンガリー的な解釈を入れての『茶室』の復元です。こちらもまだまだ段ボールによる木組みだけの仕上がり、率直に言って、障子を含めた建物の高さ・太さがどこか少しずつ違和感がありましたね。

 これまでもそうでしたが、ハンガリーの皆さんの仕事の運び方は、日本人から感覚からは準備の段取りもゆっくりで大丈夫かと思うのですが、必ず本番にはきっちり仕上げてくる、そんなスタイルがまた興味深いですね。いずれにせよ、オープニングを間近に控えて、ワクワク感が高まってきたブダペスト到着初日でした。

ヨーロッパ線飛行ルート 2022!

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 今回のヨーロッパ線飛行ルートは、予めロシア上空は避けるとは聞いていましたが、行きも帰りも予想外、こんな具合でした。

 行きは、アラスカ上空からカナダ北部、グリーンランド・アイスランドからイギリス東部を抜けてのフランクフルト、かなりロシア北部・西部を迂回してのルートで14時間半くらいのフライト、ニューヨーク行きに匹敵ですかね。

 帰りは行きと同じルートかと思いきや、全く違う方向、偏西風に乗るようなルートで、しかもウクライナ戦争最中の黒海南をかすめてカスピ海、中央アジアを東に通り、中国、北京上空は避ける形で韓国、日本海に抜けて羽田空港へ、飛行時間は12時間半、行きよりも2時間も短い、偏西風は時速90キロから100キロ!!黒海南よりも北朝鮮近くの日本海が一番のリスクのような気がしました、ミサイルでも飛んでこないかと!

 こうやって振り返ると、ロシア上空は避けるとは言っても、広い国土、問題なく通過できるエリアもあるのですね。

3年ぶりの国際線!

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 10日ぶりにブログ再会です、実は3年前にも同じようなことがありました。

* 3年前ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=36847

 今回、ハンガリーブダペスト市で大きな主催するイベントがあり、3年ぶりに国際線の飛行機便での出張でした。パスポートは20206月に10年用を更新して新しくしたばかりで新型コロナ感染蔓延を迎え、今回はこのパスポートでの初めての海外へ、何かと予約からチェックイン、出国等、機械化も進み、勘が鈍って浦島太郎状態に我ながら戸惑う場面もありました。 ただ、コロナ予防体制が緩和されたとは言え、国際線ロビーはかつての賑わいにはまだまだ遠く及ばず、閑散としていました。

羽田空港国際線コンコース

羽田空港国際線コンコース

 ブダペスト行きの乗り換えはフランクフルト。乗り換え便までの地下通路の長いこと!!

両サイドには流れる写真が延々と!

両サイドには流れる写真が延々と!

 行きのヨーロッパへの飛行ルートは、ロシアのウクライナ侵攻による影響で、アラスカからカナダ北部を通り、グリーンランド、アイスランド上空からイギリス東部を抜けてフランクフルトです。ソ連崩壊後はロシア上空を抜けるルートが通常でしたが。今回は昔のルートより更に迂回しての初めて飛行でした。記憶に残る行きのルートでした。

祝!『白寿』の母

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 私の母は、今年9月23日の誕生日で99歳、『白寿』の大台を迎えました!!

姉(左)と母(右)

姉(左)と母(右)

 そして、毎年、母からは子・孫・お世話になっている皆さんに感謝の贈り物が渡されています。

 コロナ禍の中、親族が一堂に集まるのは避けて、五月雨的に都合のつく時間にお祝いに駆けつけました。昨年10月には東京に居た母の妹のちよさんが亡くなり、4姉妹で今元気なのは母一人になりましたが、食欲もあり頭もしっかりしていて私も元気をもらっている昨今です。3年前まではゴルフを楽しみ、スマホを自由に操り、ソーシャルダンスを発表会で披露もしていました、まさに「選ばれし者」ですね!

* 母の関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%A7%81%E3%81%AE%E6%AF%8D

新たなチャレンジ、金平茂紀さん!

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 TBSテレビ『報道特集(http://www.tbs.co.jp/houtoku/』で永らくキャスターを務めていた金平茂紀さんが今月で番組を離れて一ジャーナリストとして新たなチャレンジをすることになり、10月からは「特任キャスター」という形で番組に携わるそうです『報道特集』は 1980年10月に放送開始、以来「調査報道」を基本に現場からの声を伝え続けています。

~~~~~~~~HPより

金平茂紀

2010年から「報道特集」キャスター。TBS報道局で、モスクワ支局長、ワシントン支局長、報道局長などを歴任。2004年「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞。

JAGATARA、渋さ知らズ、ヤサイ(矢野顕子・坂本龍一・忌野清志郎)を忘れず愛す。
朝、ときどき水泳でストレス忘れる。
澁澤龍彦、つげ義春、『初恋・地獄篇』、『天井桟敷の人々』を、忘れた頃に回顧する。
やっぱり猫が好き。モスクワ、ワシントン、ニューヨークで計10年近く暮らした。
転がる石に苔は生えない。

~~~~~~~~

 番組最後のご挨拶

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 僕が12年間使っていた、この原稿を止めるクリップボードです。実は僕の恩師の筑紫哲也さんが、最後のオンエアの日まで使っていたものです。当時危うく捨てられそうになっていたのをスタッフのADさんの1人が拾い上げて保管して、僕に託してくれました。

 時代遅れのようなこの木製のボードですけども、東日本大震災の被災地ですとか、あるいは福島第一原発の構内、あるいはアフガニスタン、イラク、リビア、ウクライナ、ベラルーシ、ロシア、アメリカなどの取材現場に持って行きました。何のために自分は報道という仕事を続けているのかを考える時、僕はこのボロボロになったボードを眺めていました。

 番組はさらに続きます。僕は「特任キャスター」という役割で、より深く、より広く、より長く取材をして、皆さんと随時、この番組でまたお目にかかりたいと思っております。

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 昨今、ニュース・報道番組での果敢に取材する勇気あるジャーナリストが大変少ない中、金平茂紀さんは、北海道旭川出身ということもあり、本来の真実に向き合おうとする『ジャーナリスト』の一人と以前から注目していました。巷では番組を降ろされたとかも言われていますが、私はむしろ前向きに放送会社の縛りから解き離れての立場からの更なる活躍を期待したいですね。先ずはこれまでお疲れさまでした。

演劇三昧 懐かしの炭住!

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 札幌座・道産子男闘呼倶楽部 公演『五月、忘れ去られた庭の片隅に花が咲く(
http://www.sapporoza.com/program-index/?program_id=2764
』は、夕張をモデルにした物語、鄭義信(https://natalie.mu/stage/artist/12368)さんによる新作書下ろしを札幌と東京での公演でした。鄭さんは、「かつて『昭和』という時代があった。いろんな事件があった。そして、それをいまだ忘れられない人たちがいる……そのことを戯曲として残さねば、と思った。』と語っています。私にとっても炭鉱の落盤事故というのは、医薬品卸業に携わっていた時に医薬品等の緊急大量配送で馴染みがあっただけに、かなりリアルに響いてきましたね。また、「炭住」というと筑豊の『青春の門』の雰囲気も思い出したり、映画『焼肉ドラゴン(http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=33596)』も蘇りました。

* http://sapporoza.blog.fc2.com/blog-entry-240.html

 札幌で二回目の観劇の後にはトークがありました。「 NPO法人 炭鉱の記憶推進事業団」の吉岡宏高理事長と作・演出の鄭義信さんと斎藤歩の鼎談です。

3人のアフタートーク

3人のアフタートーク

 吉岡理事長が「濃い味の舞台だった」とおっしゃっていましたが、私も同じような印象を持ちましたね、いつもの斎藤歩よりもより激しくオーバーアクション、演出の 鄭義信さんの味の濃さなのでしょう。今回各公演終了後に必ずキャスト・スタッフで反省のミーティングを行っていたとか。稽古も毎日4時間を越える熱の入りようで、役者たちもかなりの疲労感だったようです。

 札幌で二回観劇して、東京の浅草『浅草九劇(https://asakusa-kokono.com/』公演も観に行きました、ちょうど東京出張があったのと、お客さんの反応がどう違うのかも興味があったので。この公演、札幌・東京ともに毎公演満席で大盛況、特に東京では北海道弁も受けてたような気がします。昭和のニオイが舞台いっぱいに広がり、物語自体は何とも言えなく哀愁を帯びてはいるのですが、ただ悲しい炭住ではなく、そこにも希望をもって生きていた人々の息遣いを感じる、特に最後の明るい前向きな場面などは鄭義信さんの強いメッセージを感じました。

浅草の今

浅草の今

 久しぶりの浅草、外国人観光客こそいませんが、雰囲気は変わらず活きていますね。

NHKスペシャル『キーウの夏』

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 NHKスペシャル『キーウの夏~戦争の中の’平和’(https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/blog/bl/pneAjJR3gn/bp/pjyzq2m3Xr/』は、胸に刺さる番組でした。『ギルティシンドローム』、生きていることの罪を問い続ける、深い傷として残るのでしょうね。

 戦争が始まって以来、キーウの人々を撮り続けているディレクターのゴシャ・ヴァシルークさん、彼の映像で世界の知らないキーウの今を伝えています。

 一見すると、路上のカフェでは市民が語らい、ビーチは日光浴を楽しむ人で溢れる日常風景。しかし一皮めくると戦争と隣り合わせ。度々の空襲警報で人々は不眠症に苦しみ、東部では多くの人が死んでいるのに、キーウでは平和を享受する罪悪感『ギルティシンドローム』が広がって、家族の中でも分断が始まっています。

 一方、芸術家にも過酷な状況が続いているようです。

 様々に境遇で今を生きているキーウの人々、番組は「それでも生きようと必死にもがいてる」とのメッセージで結ばれていたような気がします。

『バタフライエフェクト』(14)

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 映像の世紀『バタフライエフェクト』シリーズ、今回は『映像プロパガンダ戦』です。プロパガンダというと政治利用をすぐに思いつきますが、映画の世界でもいくつかの作品が有名です。

* 映像の世紀『バタフライエフェクト』シリーズーー> https://www.nhk.jp/p/ts/9N81M92LXV/

~~~~~~NHKホームページより
 「映像は嘘をつく」。AIを駆使したフェイク映像が大統領選挙や戦争の行方すら左右している。映像プロパガンダ戦の始まりは、百年前、ソ連のある若者が日本の漢字の不思議さを知ったことに遡る。部首の組み合わせが別の意味を生む不思議さ。彼の名はエイゼンシュテイン。映画監督となり、映像を組み合わせる革命的な表現手法を編み出した。しかしそれはナチス、アメリカ、日本も含めた、国家的プロパガンダ戦へと広がっていく。
~~~~~~~~~

 エイゼンシュテインの発見がそもそもの始まりなのでしょうか?

 ナチスドイツではゲッペルスが有名ですね。

 広く世界で上映されたこちらの映画も「プロパガンダ」とか。

映画『カサブランカ』

映画『カサブランカ』

* 映画『カサブランカ』ーー> https://www.youtube.com/watch?v=GGxAOtNe9iQ

映画『戦艦ポチョムキン』

映画『戦艦ポチョムキン』

* 映画『戦艦ポチョムキン』ーー> https://www.youtube.com/watch?v=FeNIzuUkds8

 映画には心を動かす力がある分だけ時の政府に利用されるツールとして使われるのでしょうね。日本国内の歴史を振り返るとすぐに1940年代の戦時の「大本営発表」が頭に浮かびますが、今では、日々流れるテレビニュースもその危険性があります。昨今の公共放送のニュース番組は殆ど観る気がしません。ただ、ドキュメンタリー番組は豊富なアーカイブスに裏付けられてスタッフの方々のご尽力による鋭い分析・検証により、見応えがあります。是非、これからもこんな番組作りを続けて頂きたいものです。

植物群、凄いですね!!

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 札幌の家の向かいの土地、永年お住いの方が東京に移住されて2年ほど経ち、その間更地になっていましたが、二冬過ぎると草だけでなくニセアカシア他の多様な樹木も生育して鬱蒼とした状態になってきています。

 毎日早朝にごみステーションまでの道の行き帰り、今年の冬の豪雪の中でもしっかり根を張って春の訪れと共に一気に背を伸ばし、葉を広げて花を咲かせて、今、種を作っている様子は、「雑草」と一括りにしては申し訳ないほどの勢いを見る思いで感動すらするから不思議です。

 これから秋・冬を迎えてどんな風に適応して変貌していくのか、否応なく観察しながらのしばらくの期間となりそうで楽しみ(?!)です。

【 翌日のコメント 】

 実はこの記事を書いた翌日、向かいの土地がきれいに刈られました、土地が売れて二階建ての住宅が建つようです。私の観察は「幻」に終わります、どんな方がお隣になってくるのか。

秋山財団贈呈式 2022

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 今年も秋山財団贈呈式を開催しました、単なる儀式ではなく、コミュニケーションの場としてこれまで設立以来続けています。

* https://www.akiyama-foundation.org/news/4871.html

 参加者は受領者は全員ですが、コロナ禍でまだ以前のように大勢のお客様をお迎えすることには慎重でした。

< これまでの贈呈式の記事 >

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E7%A7%8B%E5%B1%B1%E8%B2%A1%E5%9B%A3%E8%B4%88%E5%91%88%E5%BC%8F

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42354

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=42384

 昨年は中止しましたが、今年は永年続けていた『特別講演』を時間短縮でしたが復活しました。

根本昌宏先生

根本昌宏先生

 全員への授与を終えて、今年の財団賞受賞の札幌医科大学医学部病理学第一講座・鳥越俊彦教授の記念講演『ヒトがん免疫応答のメカニズム解明とがん免疫療法への応用研究』でした。

鳥越俊彦先生

鳥越俊彦先生

 そして、コロナ禍も2年半を経て、ただ昨年同様に限定版の贈呈式では進展が見られないというので、今年は懇談時にコーヒーと事務局手製のお菓子パックをそれぞれの受賞者にお配りしました、大変好評でしたね。

 後日、秋山財団ホームページに、当日の模様が動画でアップされますので、乞うご期待!です。

孫たちの9月?!

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 札幌では、孫たちはそれぞれの夏の終わり、秋の始まりを過ごしています!!

 先ずは残った花火セットの後始末での点火、今年の8月は北海道以外では猛暑が続いたようですが、北海道はどちらかというと涼しい夏、殊の外今年は花火の残りが多かったのかもしれません!

 幼稚園児の運動会は円山公園グラウンドで、天気にも恵まれて久しぶりの保護者席からの応援が真っ青な空に響き渡っていました。私は孫を撮影したつもりが、後から息子夫婦に聞くといつもと違って髪を編んでいたとかで、何と違うお子さんだったようで孫娘を一枚も撮れていなかったのです、お爺ちゃん失格ですね!!!

 一番下の息子家族、小規模保育所の運動会は宮の森の杉の子公園で「いつもと同じ」をコンセプトにアットホームな雰囲気が素晴らしい!

 最年少の孫、12番目、つかまり立ちを始めています、少し前までは笑顔でしたがカメラを向けるとご機嫌ナナメ?!

 私が幼かった頃、よく大人の会話で「明治生まれの年寄りは・・・」と言われていましたが、令和生まれの孫たちが育った時は、「昭和生まれの年寄りは・・・」と言われるのでしょうね!今年もあと3か月少々、私自身は状況の変化になかなか追いつけず日々衰えを感じる毎日ですが、孫たちは確実にそれぞれのスピードで一日一日成長しています。国際社会での日本の劣化を危惧していますが、先ずはこんな平和が続きますように!

* これまでの孫の記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?p=43983

片桐はいりの不思議な魅力

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 NHK教育『スイッチインタビュー(https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/MPZZ23W13W/』、今年でデビュー40年、片桐はいりさんには以前から注目していましたが、何なんでしょうね不思議な魅力は!今回は、中野純さんとの対談です。女優業の傍ら、地元の映画館の「キネカ大森(https://ttcg.jp/cineka_omori/)」でもぎりのボランティアスタッフとして働いているようです。

https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/MPZZ23W13W/blog/bl/peZjvLyGze/bp/pYo8ON9ZvK/

https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/MPZZ23W13W/blog/bl/peZjvLyGze/bp/pXervoOlyj/

 「空間に支配されている気持よさ」、分かりますね、そんな状態!!

奇跡の66歳 郷ひろみ!!

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 NHK総合『SONGS』 郷ひろみ、まさに「奇跡の66歳(https://www.nhk.or.jp/music/songs/472406.html)」ですね。

 『言えないよ(https://www.youtube.com/watch?v=HAkUeMEOXzQ)』

 若い頃のアイドル時代は殆ど興味はありませんでしたが、先日、これまでの芸能生活の軌跡と現在の66歳の姿を拝見して、凛として生きてきた人生を垣間見た気がしました。

 一時芸能界から離れて8年間、その間にニューヨークでの修行を経ての新たな「郷ひろみ」でデビュー、年齢に応じた進化を感じる生き方に感動しました。

 歳を経て新たな自分にチャレンジしている姿、自分の頭で考えて自分の人生の主人公であり続ける、本当に素晴らしいですね。

ハンガリー文化センターで!!!

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 東京のリスト・ハンガリー文化センターで『日本の中のハンガリー人アーティストが見た:和の心』が開催されましたhttps://culture.hu/jp/tokio/events/Hungary-in-Japan-Exhibition

* これまでのハンガリー関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%BC

 私たち日本人が気が付かない視点からの『和の文化』の解釈、大変斬新で変化に富んだ作品の数々でした。

 先日は、そのオープニングパーティにここのナジ・アニタ館長からご招待を受けて出席しました。冒頭にそれぞれのアーティストの大変丁寧なご紹介があり、それに続いてのバイオリン演奏、ハンガリーに因んだ曲のメドレーでした。

 一連のプログラムの最後は乾杯の発声、当日、アニタ館長から依頼を受けて、ワグナー・ナンドール記念財団理事長として私がすることになりました。

 更に、アニタ館長のご案内によると、10月7日のワグナー・ナンドール生誕100年の記念展示がブダペストでオープンされた後は、当日集まった日本で暮らすアーテイストの大先輩としてのナンドール作品もこの場に加えて展示する予定とのことでした、嬉しいですね。

核兵器禁止条約会議から

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 jcjフォーラムで核禁止条約締約国会議に参加した『KNOW NUKES TOKYO(https://www.know-nukes-tokyo.com/』のメンバーが、ウイーンでのその様子を赤裸々に報告されていました。

 国内のマスメディアで報道されているのとかなり違った印象を受けました。この会議に参加しようとしない日本政府の姿勢に対して、上記の行動目標を掲げて事前に、ウイーンでの会議期間の中で、そして帰国後も果敢に活動している様子に、将来の日本に希望を見出す気がしました。今の日本の一番の弱点は、3番の指摘にあるように国際社会における「核軍縮の議論」を理解していないことなのでしょうね。これは私の世代の責任が大きく、今の日本の政治経済を担っているリーダー達の見識の浅さですね、思考停止というか議論をしようともしない雰囲気。

 私たちの世代に鋭く刺さるメンバーたちの指摘でした。