秋山財団40周年記念イベント(5)

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 初日からC会場横に貼られていた小学生の「絵とことばのコンテスト」作品、3日目にはその中で3人のお子さんが絵の説明をしてくれました。それぞれに込められた思いを聞いてて何とも言えない感動を覚えました。

 4日目の最終日、B会場では研究助成受領者のポスターセッションは撤収して、再び市民活動プロジェクトギャラリーへと変身しました。

 そしてC会場ではワークショップ第三弾「生命の設計図を取り出せ!DNAを見てみよう」、旭川医科大学医学部生化学講座の矢澤隆志先生です。人間の唾液とバナナを使って、DNAを見える化する実験、溶液・器具ほかを事前に段ボールに詰めて宅配便で送って頂き、実験を通じてDNAを見ることに成功でした。私自身のむかしむかしの中学校での理科の実験授業を思い出しました。準備も大変ですがそれ以上の後片付けが45分間の授業の中では間に合わず、結局教師の自分がすべて洗ったり片付けたり、調理場の風景でしたね、私の記憶では。

 今回ご参加頂いた研究者の方からのリクエストで、子供たちに脊椎のプレゼンもサプライズで行われました。こういった前向きの参加者のご提案は本当に嬉しいですね。

 このイベントの最終プレゼンは、最後の小学生の表彰式にも参加するお子さんたちも参加して、「学びの時間」で「夜更かしすると虫歯が増える?!」と題して北海道医療大学の西出真也先生のお話でした。

 4日間のオオトリは小学生コンテスト作品の表彰式、出品してくれた子供たちが全員参加してくれました。

 今回の40周年記念イベントの報告はこの5回で終了の予定でしたが、もう一回だけ追加の報告をさせて下さい。

秋山財団40周年記念イベント(4)

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 イベント後半の3日目は、前日に引き続いてのポスターセッション、大変多くの方々が濃密な意見交換でした。

セミナー第四弾「マイルストーン~助成が支えた研究の軌跡2」、北海道大学遺伝子病制御研究所准教授の太田信哉先生。

 続いてはワークショップ「植物に麻酔は効きますぃ?」です。

 北見工大応用化学系准教授の陽川憲先生の麻酔のお話、以前、秋山財団贈呈式でも受領者からのメッセージコーナーで植物の根のお話を伺いましたが、今回は更に進化した「麻酔」のお話をオジギソウを使ってのプレゼン&実演は、参加者の注目を集めていました。

* 陽川先生の関連記事ーー> 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 久しぶりの北見(上)2024

 その後の「研究フォーラム2」では、陽川先生に引き続き、札幌医科大学薬理学助教の岩原直敏先生のプレゼン&対談でした。これまで登壇された先生たちは皆さんすでにドイツ、イギリス、アメリカへの海外でも研究活動をされた経験をお持ちで、それが今日の研究にも大いに役立っていると。私はふと思ったのですが、現在の円安と国内インフレの中、経済的にも今後の若手研究者がどれ程海外での研究の経験を積むことができるのか、大変不安になるのですよね。

 今年5月にアメリカ・ボストンを訪問した時、留学中の方のお話によると、ハーバード大学では年収2000万円以下の家庭は貧困層、とても留学生を送り出すことは難しいとのことでした。いろいろな奨学金制度はあるようですが、授業料だけでも1000万円程度は掛かるとも、これからの日本の研究者の環境が気掛かりです。

秋山財団40周年記念イベント(3)

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 二日目はB会場では25名による大学生・大学院生のポスターセッション、題して「話して深まる!未来の研究者が挑む大学生・大学院生のポスター発表」も始まりました。今回手を挙げて頂いた皆さんは学会等でこの種のセッションに慣れているのでしょうね、当日朝早くから来場して手際よく準備をしていました。実はこの部屋、一日目は市民活動プロジェクトのポスター展示だったのですが、終了後にスタッフがそれをいったん外してこの日からの研究活動ポスターセッション用にスペースを空けておいたのです。

 午前・午後、先輩の研究者の方々もいらっしゃっていて私もお話をしましたが、学会等でのセッションより、生命科学の異なる分野の研究についての質疑応答が実に活発に行われているとの複数の感想を頂きました、今回の企画のまさに肝中の肝で嬉しかったですね。私も素人ながら、はるか昔の大学で物性物理で卒論を仕上げた身で、東京の公立中学校で5年間理科教諭だった経験からも素朴に質問してみましたが、データとの向き合い方等理解は難しくはなかったです。

 一方C会場では、セミナー第二弾「女性研究者のリアル研究ライフ2」、北海道大学本間あやさんのプレゼン、イギリス留学から学んだこと他、複数の場での学びの重要性を語っていらっしゃいました。

 その後はセミナー第三弾「マイルストーン~助成が支えた研究の軌跡1」、北海道大学薬学研究院・山田勇磨先生、「研究フォーラム1」、旭川医科大学大栗敬幸先生と札幌医科大学池上一平先生と続きました。秋山財団の研究助成で、研究活動のどの時期に採択になったのか、これまで私たち財団関係者は選考・採択・振込・贈呈式の一連の流れで助成事業を理解していましたが、今回、受け取る側にとっての研究活動における助成金の位置づけを知った思いで今後の事業展開で学ぶことが多かったですね。

山田勇磨

山田勇磨先生

大栗敬幸先生

大栗敬幸先生

た

池上一平先生

 それぞれのプレゼンの後、財団関係者も参加しての質疑応答も活発でした。この日は地元の三角山小学校、私立静修高校の教頭先生もお越しになったり、大勢の方々にもご参加頂きました。全体を通じて、財団関係者にとって、日頃なかなか率直に意見交換する機会も少ない第一線の研究者の方々の等身大の姿・考え方を知り、今後の研究助成事業の改善に向けて貴重な時間となりました、登壇者の皆さま、足を運んで頂いた皆さまに心から感謝申し上げます。

秋山財団40周年記念イベント(2)

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 初日プログラムは、冒頭私からのご挨拶、40周年記念はこのようなアウトリーチ活動イベント、今後50周年、60周年はここにお集まりの皆さんで企画してほしい旨をお伝えしました。

 続いては事務局の岩崎さんから秋山財団の概略説明。

 次はワークショップ第一弾「VRゴーグルで地震後の森を探索しよう」、道総研森林研究本部の橋本朝陽さんと速水将人さんのプレゼンほかです。

* 道総研の概要| 法人本部| 北海道立総合研究機構

 2018年の「北海道胆振東部地震」の被害をジオラマで精緻に再現して分かりやすく解説されていました。地滑りは急な斜面ばかりではなく、この地震での被害は傾斜の緩やかな森林でも起こり、火山灰主体の地盤では広範囲な 被害となっていることが分かりました。昨今の熊本地震報道では、最近の日本の地震被害として阪神淡路大震災、東日本大震災、2016年熊本地震と紹介されていますが、実は2018年のこの地震こそ森林被害としては過去最大規模の範囲なのですね、私はメディアの不備を感じます。

* 北海道胆振東部地震

森林被害のジオラマ

森林被害のジオラマ

質疑応答も濃密に

質疑応答も濃密に

 続く「探求成果発表」、高校生プレゼン。

 そしてこの日最終は、セミナーの第一弾「女性研究者のリアル研究ライフ1」で北見工業大学工学部准教授・近藤寛子先生です。子育てをしながらの研究活動、一日の過ごし方ほか、等身大の研究者の日々を語って頂き、発表後にすぐに北見のご自宅にお戻りになりました。

 C会場とは別に、A会場では「写真展:写真で知ろう!20人の博士が見せてくれる“研究のリアル”」、B会場では「写真展:市民活動プロジェクトギャラリー」も始まって大勢のお客さまが足を運んでいました。

秋山財団40周年記念イベント(1)

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 今年は秋山財団設立40周年の記念の年、設立以来続けている「研究助成」、15年前からの「ネットワーク形成事業助成」は、年度早々の選考委員会を経て6月の理事会、評議員会で今年度の採択案が決定しています。先日は4日間の「40周年記念アウトリーチイベント」を、秋山財団「愛生舘ラボ」で開催しました。

* 財団設立40周年記念イベント開催のお知らせ(8/6~9) - 秋山記念生命科学振興財団

 そのプログラムは以下の通りで盛だくさんです。

* 写真展開催のお知らせ~写真を見ながら博士と話そう~ - 秋山記念生命科学振興財団

* みんなで未来を語ろう「 研究フォーラム 」参加者募集! - 秋山記念生命科学振興財団

* 夏休み特別企画 セミナー〈学びの時間〉参加者募集! - 秋山記念生命科学振興財団

* 夏休み特別企画!体験型科学教室 参加者募集! - 秋山記念生命科学振興財団

 設立10周年記念では関係者数名の座談会と振り返りの記念冊子の創刊、30周年では理事をはじめとする財団関係者の昼食懇談会でしたが、今回はこれまでの受領者の方々のアウトリーチの場として「愛生舘ラボ」での開催となりました。

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 宮の森マルシェ @ 愛生舘ラボ

 今回の40周年記念では、財団自身のアウトリーチ活動を企画して、何回もの打ち合わせ、事前準備を経て4日間の長丁場の発表と交流の「場づくり」を主軸に、これまで財団の助成を受けた方々を主役に50周年、60周年に向けた新たなネットワークの構築を目的としました。従来の周年行事は振り返りが多かったのですが、今回はこれからの秋山財団の方向性を明確に打ち出したつもりです。

 前日の会場準備も関係者総出で着々と進めました、たくさんの参加者の化学反応を予感しながら。

会場1階玄関ロビーで

会場1階玄関ロビーで

4階交流の場

4階交流の場

ポスターセッションの部屋の準備!

ポスターセッションの部屋の準備!

 翌日からのアウトリーチイベントに向けて準備万端、ワクワク感満載でした!!

オペラ歌合戦 2026

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 日頃からお世話になっている先輩からチケットを頂いて『オペラ歌合戦』に足を運びました。

* hitaruのひととき オペラ歌合戦 hitaruの乱 | 札幌市民交流プラザ

 オペラ作品の中から有名な曲をピックアップして、NHK紅白歌合戦仕様でのオペラライブ、若手からベテランの方々の競演は楽しいひと時でした。

 あらかじめお客さんに配られたチラシと赤・青の扇子、ライブ最後にどちらかの面を高く掲げて投票して、それを北海道大学野鳥の会の方々が正確に数えての念の入り様、まさに紅白歌合戦の景色で大いに盛り上がりました!!

北海道の風力発電ポテンシャル!

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 北海道経済同友会の今年度第一回例会、ご講演は(株)ユーラスエナジーホールディングス札幌支店長の小杉晃さんのお話でした。

* 株式会社ユーラスエナジーホールディングス

 北海道の風力発電のポテンシャルは想像以上、これからの時代に向けて楽しみです。

 その後の懇親会では、代表取締役の諏訪部哲也社長からもお話を聞くことができました。

* トップメッセージ | 株式会社ユーラスエナジーホールディングス

 北海道内の経営者の中の誰よりも稚内に滞在しているとおっしゃっていました。「クリーンエネルギーの普及・拡大を通じ、地球環境保全の一翼を担う」という企業理念を掲げ、1987年より風力発電事業を開始し、いち早く再生可能エネルギーの導入に取り組んできています。
 2025年4月、同じ豊田通商グループ企業であるテラスエナジーと経営統合を契機に、発電事業にとどまらず、蓄電池やエネルギーマネジメントサービスによる需給調整、電力供給、そして電力需要創出まで事業領域を拡大し、新たな事業への挑戦も進めているとのことでした。地道なこれまでの活動、風車の建設だけでなく、その後のメンテ、廃物処理にまで神経を使っての企業姿勢には敬服しました。

札幌演劇シーズン 2026

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 今年も始まりました『札幌演劇シーズン 2026』、先日はシアターZOOでの「朗読劇 すすきのを爪弾く『今は逢えない~七夕の哀憂歌(ブルース)』」、公演後半に千秋楽を含めて二回観劇しましたが、コロナ禍の時代とススキノ・中島公園・幌平橋界隈を思い出し、同時に昨年6月に亡くなった斎藤歩とも再びこの小劇場で出会えた気がしました。

* 札幌演劇シーズン2026

 2020年に無観客配信で上演されたこの作品が、今年シアターZOOで本格的に芝居として復活しました。コロナ禍時期の斎藤歩の脚本、昨年の演劇シーズンで再演された「劇後鼎談アフタートーク」もコロナ時代のものでした。

* これまでの関連記事ーー> 秋山孝二の部屋

 今回、千秋楽を含めて全ての公演後にアフタートークが用意されていて、2020年頃、当時の斎藤歩の様子を語りながら、出演者はもちろんお客さん達の記憶も蘇ってきたのではないでしょうか。思えば、コロナ禍においても全国に先駆けて「コロナ禍における劇場運営指針」を策定し、万全のコロナ対策を講じて公演を行い続けた斎藤歩の演劇に対する執念、「演劇は不要不急などではなく、社会のインフラだ!」という信念を私は強く感じていました。

 こちらの「ゲキカン」コーナーも実に面白い、自分の感想との比較もできるし、また違った視野からの指摘も興味深いです。

* 札幌演劇シーズン

 今年の「札幌演劇シーズン」は、9月までまだまだ名作が続くので楽しみです。

映画『新渡戸の夢』ほか @ 北大

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 北海道大学で開催された映画『新渡戸の夢(https://nitobenoyume.com/)』の上映とティーチインには200名の聴衆が集まり盛況でした。

* これまでのこの映画関連記事ーー> 秋山孝二の部屋

 今回の北海道大学での主催は、「北海道大学 教育イノベーション機構 リカレント教育ユニット」です。ユニット長の川本思心先生が開会ご挨拶、続いて映画上映、その後ティーチインは工藤慶一さん、藤田正一さん、川本思心さんで、テーマは「すべての人に学ぶ権利がある社会と大学の役割」でした。司会はこのユニットの特任教授の種村剛さん、最後のフロアーからの質問の扱いは大変公正な姿勢で好感が持てました。

* リカレント教育ユニット | 北海道大学リカレント教育プログラム

 当日は開始前に工藤慶一さん、藤田正一さんにもご挨拶ができました。ティーチインでは特に工藤さんのご発言は、遠友夜間中学の長年の実績を踏まえて「教育を受ける権利」について、高等教育機関の役割ほか大変深く示唆に富む内容で感銘を受けました。映画のエンドロールには私の名前も記載されていました。実は、この映画製作にあたり、最初にエーザイの並木さんからお問い合わせがあり、野澤和之監督とご一緒に秋山財団にお越し頂き、永らく北海道で最も遠友精神を実践されてきている工藤慶一さんを先ずは取材すべきと私は強く推薦しました。数年前に東京での試写会で、札幌の工藤さんの実践が今回の映画の主軸になっていて、驚くと同時に嬉しかったですね。

岡山県真庭市 巡り 2026(7:最終)

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 このシリーズの最終回として、真庭市内の各施設・事業所とは別に、食文化でも印象に残る幾つかを書き留めておきたいですね。

 先ずは一日目のジャージー牛に絡んでいますが、場所は離れています『ジェラート醍醐桜』、数々の受賞歴も素晴らしいです。

* ジェラート醍醐桜 公式サイト | 岡山県真庭市|ジャージー牛酪農家によるジャージーミルクをした手作りジェラート『恋するジャージー』販売中|お中元・お歳暮・ギフト承ります

 欲張ってストレートミルクと黒文字のソフトクリーム!!

 昼は空港レストランで。「ままかり」と「蒜山やきそば」で岡山県真庭市巡りを締めました!

* 「ままかり」ーー> https://japanese-food-culture.com/3269.html

ままかり

ままかり

* 「ひるぜん焼そば」

 最後に一つご紹介を忘れてた再生可能エネルギー循環の試みです。

* 真庭市の循環型社会に関する取り組み|真庭市|市町村の情報|岡山県移住ポータルサイト おかやま晴れの国ぐらし|移住・定住支援(岡山県)

 人の集まる場所には電力量を示すパネルも設置されています。真庭市の取り組みは先日のTBS「サンデーモーニング」で、『里山資本主義』でも著名なコメンテーターの藻谷浩介さんからも紹介されていました。以前、日本IBMの泊まり込み「第29回北海道会議(2014年)」で分科会でもご一緒しましたが、少子高齢化社会の一番の課題は「少子化」であることを、数十年後の日本社会の人口ピラミッドを示して熱く語っていた姿が印象的でした。

* 2014年:秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 第29回 IBM 北海道会議

 今回の真庭市巡り、長綱茂雄さんには二日間、貴重なお時間をご一緒させて頂き、心から御礼申し上げます。繰り返しになりますが、昨年の秋山財団贈呈式で講演者の箕輪睦夫さん(故人)からご紹介されての出会い、今回、現場を拝見してこれまでの地域に根差した地道な実践から私は多くの示唆と確信を得た気がします。地域で暮らす、地域に生きる人間たちのしたたかなエネルギーをです、私自身、これからの活動の糧に致します、本当にありがとうございました!!!

岡山県真庭市 巡り 2026(6)

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 二日間の真庭市巡りの最後は「高岡神社」です。「龍王と蛇がご神木に宿る」と辰年に大ブレイク、観光客で大人気だったとか、今はひっそりしていましたが。以前は駐車場もなかったようですが、人気沸騰後は広いスペースも整備されました。

* 髙岡神社 | 岡山県真庭市さまがご神木に宿・龍王る神社

 左上のご神木に宿る龍!!

 真庭市の北から南まで、観光スポットは固有の歴史をしっかり保全しながら、現代的解釈を加えて未来に繋ごうとしているエネルギーをそれぞれの担い手たちから感じた二日間でした。役場の方々と地元の市民との程よい距離感、多くのまちづくり企画に双方の意見が反映されているのでしょうね。簡単に外からのアイディアとか持ち込み提案に乗るのでは地元に人は育たない、多くの地方都市がそんな安易な手法で失敗しているのを見てきています。

 今回、長綱茂雄さんのプロジェクトをつぶさに見ても、実に一歩一歩堅実に前に進んでいる気がします。空き家活用もしっかり諸条件を吟味しての展開は、まさに地域に根差す理念が本物であることを象徴しています。時間を費やしてフルでアテンドして頂きありがとうございました、心から感謝致します。

岡山県真庭市 巡り 2026(5)

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 前日は通り過ぎた久世地区、ここは真庭市の中心部でしょうか、JR久世駅は趣のある無人駅舎です。

 久世駅から徒歩でアクセスできる「旧遷喬(せんきょう)尋常小学校」は 歴史的な建築物、1907年に建てられた木造校舎で、国の指定重要文化財になっています。幾つかのドラマ・映画でのロケ地にも使われていますね。

* 国指定重要文化財 旧遷喬尋常小学校

 建物二階中央の大講堂も板張り・舞台で厳かな雰囲気を感じます、建設当時の初等教育に掛ける意気込みを感じます。

 昭和の戦後に教育を受けた私としても何とも懐かしい風景でした。アルミの給食用具、デコボコしてるのが歴史を感じます。

 直ぐ近くには「真庭あぐりガーデン」、幼児の楽しめる場所、カフェもあったりで、子連れの方々に楽しめる場所ですね。

* 真庭あぐりガーデン

 ここでも古きよきものと現代的コンセプトの絶妙な調和を感じるスポットでした。

岡山県真庭市 巡り 2026(4)

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 湯原(ゆばら)で宿泊の翌日朝、長綱茂雄さんが早速迎えに来て頂き、特別天然記念物のオオサンショウウオ関連資料館を案内して頂きました。

旅館玄関ロビーで!

旅館玄関ロビーで!

 湯原を流れる清流がオオサンショウウオを育み、長綱さんも幼い頃にはサワガニ他を採った思い出もたくさんあるそうです。

* 真庭市オオサンショウウオ保護センター(はんざきセンター) - 真庭市公式ホームページ

 地元キャラクター『パックンはんざき』に食べられた!!

 地元のお祭りで登場する山車もこの通りのこだわり、「はんざき」大活躍!今年は「令和8年8月8日」の「888!」でまた大盛り上がりしそうです!地域に住む人間たちがしっかり伝統を受け継いで、年に一回のお祭りには離れて住んでいる出身者の方々も集まって、湯原地域をはんざきを通じて活きた土地としています。お祭りの準備だけでなく、日頃からも商工会の軸になる担い手として若い世代も頑張っているとのことでした、素晴らしいですね。

* 【888】第64回はんざき祭り|真庭観光WEB

山車もこの通り!

山車もこの通り!

 ここから真庭市の中南部、久世、勝山方面に再び向かっていきました。

岡山県真庭市 巡り 2026(3)

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 宿泊は湯原(ゆばら)温泉の「湯の蔵つるや」さんです。この旅館は「湯原酒造」として大正4年に創業し、昭和36年まで50年間造り酒屋を営んでいたそうです。当時の代表銘柄は『濱乃鶴』、中庭の井戸は酒造りの時代から変わらず湧き出る清らかな水です。その銘柄を残して「つるや」として旅館業に転身し、更に酒蔵のぬくもりを感じるように「湯の蔵」となっているとのこと。また湯原の源泉も大切に使っている、素晴らしいですね、歴史と伝統をしっかり受け継ぎながら時代に合った展開をされていることに心から敬意を表します。

* つるやヒストリー|湯原温泉 湯の蔵つるや / 本物温泉宣言・源泉100%

中庭の井戸:湧き水!

中庭の井戸:湧き水!

 この貴重な井戸の中にはこの地域の特別天然記念物で旅館の主、1メートルは越えるオオサンショウウオも存在感抜群です!

 こちらは部屋にあった「はんざきサブレ」!、「はんざき」はオオサンショウウオの別名(愛称)とのことです。

 夕食は長綱茂雄さんと地域資源を活用した地域に根差した雇用創出・貢献についてゆっくり意見交換をすることができました。地域の歴史を深掘りしながら現代を生きる世代が斬新な解釈を加えて価値を創造していく実践を目の当たりにした一日目でした。

岡山県真庭市 巡り 2026(2)

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 真庭市は合併して新たな名称の市になっているので、地元の方は今もそれぞれ元の地域名を日常は使っているようです。

 市の南から北に向かったのが蒜山(ひるぜん)地区、こちらは標高が少し高く幾分涼しい風が吹いていました。

* 蒜山地区 https://hiruzen.org/

 景色も高原風でどこか北海道を思い出すような景観が続きます。一つは「ひるぜんジャージーランド」、ミルク、牛肉等のお土産コーナーは賑わっていました。敷地内にはひまわりの群生地、隣にはホースパークもありました。

* 施設紹介 | ひるぜんジャージーランド

 続いては「Hiruzen Winery」、ヤマブドウからワイン、リキュールを作っています、無料の8種試飲、それぞれの味が印象的でした。

* ひるぜんワイナリー

 そして、「下湯原(しもゆばら)ひまわり館」、地元で捕獲される鹿肉をさばくジビエ作業場と販売コーナー、更に温泉も!

* 湯原温泉郷 下湯原温泉 ひまわり館|日帰り温泉に露天風呂|蒜山観光帰りに

 見学はここまで、これから湯原温泉の宿泊先に向かいました。

岡山県真庭市 巡り 2026(1)

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 昨年9月の秋山財団贈呈式で講演をされた箕輪睦夫さんから紹介して頂いた長綱茂雄さんのお誘いで、先日は一泊二日の短い滞在でしたが、岡山県真庭(まにわ)市(真庭市の概要 - 真庭市公式ホームページ)を訪れました。箕輪睦夫さんは今年初めに急逝されて、彼の意思も含めて、長綱さんのこれまでの地元における地域密着の実践を具にみることができました。

* 秋山孝二の部屋 » Blog Archive » 箕輪睦夫さん、逝く

 真庭市は、2005(平成17)年、上房郡北房町、真庭郡勝山町、落合町、湯原町、久世町、美甘村、川上村、八束村、中和村が新設合併し新しい名称「真庭市」で発足、川上・八束・中村は蒜山(ひるぜん)地区として現在も存続しています。

* 長綱茂雄 https://www.okasci.or.jp/~keieishien/senmonka/search/index.cgi?c=zoom&pk=1057

 岡山空港に迎えに来て頂き、先ず最初は本拠地の「合同会社池田商店ーー> https://maniwa-business.info/player/local/ikeda-shouten/」を見学、医院跡で活動していて、障がい者の方々の雇用を創り出しています。

 直ぐ近くでは民家を改修してカフェ・図書&時計修理コーナーも、ここで昼の定食をご馳走に!地域の方々の憩いの居場所になっています。

時計修理コーナー

時計修理コーナー

 次は商店街の中のリサイクルショップ!

 この勝山、久世地域は古い町並みも保存・維持されて。

 長綱さんのこれまでの事業自体は全国的にも従来から存在するものですが、その展開の場が旧医院、旧商店とかのリノベーションしての再生、使えるものはそのまま使い、手を加える部分は価値を上げて創り出す、大変着実に前に進んでることと、古いものと新しいもののコラボレーションが絶妙な印象を受けました。活動の基盤には地元密着の情報ネットワークがあることも感じました、地元で育ち地元で事業展開しているまさに強みですね。

 いきなりそんな感想を持ちながら、ここから北へ進んで蒜山地域に向かいました。

私の伯父も登場してた!

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 仕事の合間に時間があってふとyoutubeのアーカイブス映像を何気なく観ていると、先日は2005年の『朝まで生テレビ激論』に、何と私の伯父(母の姉の夫)が出演していたではありませんか。そしてそこで語っているのが、生前には聞いたことがない戦争体験の幾つかがはっきりした口調で映っていました。

* 朝まで生テレビ 激論! 第2弾元帝国軍人が戦争の全てを語る!20050806   Testament of a Soldier

 この回で出演していた方々は、陸海軍の上等兵、水兵、関東軍731部隊所属、陸軍大本営参謀等、階級も戦場も様々で、それぞれの実体験をリアルに語っていました。

 その中で「陸軍参謀、大本営参謀」と紹介されていたのが私の伯父・高橋正二でした。私が幼い頃から「東京おじちゃん」と呼んでいて、いつも優しく可愛がってくれて東京の名所をたくさん案内して頂きました。終戦時は大本営参謀という話は聞いていましたが、広島原爆投下直後の調査員で現地に行ったこと、マッカーサーの出迎え、ミズーリ号での調印式に同行したとか、この番組内で語っていた戦争体験は全く知らなかったので驚きました。また、二・二六事件で決起した青年将校についての感想を司会の田原総一朗さんから促されて、同じ東北の山形出身の自分としては、東北地方の貧しさに苦しむ人々の光景が身近だった故にあるシンパシーは感じていたと語っていたのも新鮮でした。

 よくマスメディアでは、「戦後80年を過ぎて生存している戦争体験者も少なくなって、戦争の現実を伝える人々が減ってくることを危惧する」みたいな報道を目にしますが、実は体験しているが故に語れない実際戦争に行かれた方々が多いのではと私はいつも思うのです。それは個人的に恐怖とか贖罪からとかというよりも、子供・孫の世代には伝えるべきものではない、或いは知らない若い世代の人間と論争したくはないみたいな、そんなメンタリティではないかと私は推測します。

 いずれにせよ、高橋正二伯父さんのリアルな貴重な体験を垣間見ることができて、私のまた新たな身内の話として貴重でした。

崩れゆくアメリカ @ 建国250年

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 7月4日は「アメリカ独立記念日(アメリカ独立記念日(7月4日)とは?意味・由来【今日は何の日】|語彙力.com)」、祭日の中でも特に重要な日ですね。

 もう30年以上前にボストンを訪問した時、ちょうどこの日に滞在して、チャールズ川の「ハッチシェル(Hatch Shell)」上空で音楽とのコラボで打ちあがる花火を観ていたのを思い出しました。 アメリカ独立記念日は、1776年7月4日に13植民地の代表による大陸会議で「独立宣言」が採択されたことに由来します。この宣言では「すべての人間は平等に創られ、生命、自由、幸福追求の権利を持つ」と謳われ、現代の民主主義の理念の基礎となっていたのですが・・・・。独立宣言採択の翌年、1777年にフィラデルフィアで一周年の祝典が行われ、これが現在まで続く独立記念日の祝賀行事の始まり、今年は特に250周年の特別な節目の年でした。

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 アメリカ独立宣言(英語: Declaration of Independence)は、イギリスの支配下にあった北米13植民地が独立を宣言するために作成された文書です。この文書は、トマス・ジェファソンが主に起草し、ベンジャミン・フランクリンやジョン・アダムスなどが修正を加えました。宣言は、全ての人間が平等であり、生命、自由、幸福の追求という不可侵の権利を持つことを強調しています。

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* アメリカ独立宣言

 250周年の今年は、特に深い意味を持ちえたハズでしたが、ドナルド・トランプの下ではその理念は全く色褪せたものになってしまいました。

 首都ワシントンでは、ドナルド・トランプがまさにこの日を私物化して、恐ろしく下品で浅薄な企画とイベントを行ったようです、昔にニューヨークで見た金ぴかのトランプタワーを思い出しました。アメリカも地に堕ちた!、私はそんな強い印象を抱きましたね、これを阻止する何者も存在しない今のアメリカにも大いなる幻滅を感じています。

 そして巷の本屋にはこんな新著も大人気のようです。

* 『REGEME CHANGE』~~~~~~~Amazon | Regime Change: Inside the Imperial Presidency of Donald Trump | Haberman, Maggie, Swan, Jonathan | National

 Trumpの第二期政権の第一年を描いたもので、彼の権力行使の様子や、ホワイトハウスのシチュエーションルームでの会合の詳細が語られています。この本は、ここでの会合が行われた2025年夏の出来事についての情報が含まれており、議会の過半数が「エプスタイン文書完全公開法」を可決していたにもかかわらず、トランプ大統領が署名した法律の公開の責任の所在が不明瞭であることが指摘されています。 この本は、アメリカの政治体制における情報の公開と責任の所在の問題を深く掘り下げ、現代アメリカの政治経済思想にも通じた内容となっているとのことです。

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 アメリカは建国以来、民主主義の国としての誇り高き存在としての自負でグローバルリーダーとして君臨してきましたが、21世紀に入り、ドナルド・トランプという狂人の出現により、第二次世界大戦後のレジームをことごとく破壊しています。MAGAに酔いしれる本人はさておき、この政権の周りの連中のだらしなさ、それらに拍手を送るアメリカ国民、歴史の裁きは間違いなく厳しいものになるでしょうね。日本を含めて世界は今、多くの国で覇道に覆われていますが、必ずや目覚めて王道の世界に立ち戻ることでしょう、人類の英知が試されています。

高いな!駐車料金 @ 東京

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 昨今の急激なインフレを象徴するような全国での駐車料金の値上げ、まるで今値上げをしそびれると目立ってしまうからとの危惧のようにどちらも大幅な値上げ、それも10分毎・15分毎の値段設定も当たり前になってきています。

 札幌の街中の駐車場は高いと言っても10分200円がせいぜい、それでも1時間1000円以上かと驚いていたのですが、先日来、東京であらためて注意してみると、なんと10分300円、新橋・汐留辺りでは10分400円!!、1時間で2000円を突破です!公共交通があれだけ網の目に発達している都内では、大きな荷物が無ければ車は使いたくないですね。

都内芝公園付近

都内芝公園付近

新橋付近

新橋・汐留付近

金属彫像のメンテナンス @ 高岡(下)

Posted by 秋山孝二
Categorized Under: 日記
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 二日目見学・取材の後は高岡から在来線で富山に移動、クリエーターとしての表の芸術家を支える鋳造・メンテナンスの職人の技に話題が及び、地道な作業を続ける内免さんのお仕事をあらためて振り返っていました。

 完成した屋外金属彫像を観るだけだった私としては、今回の鋳造・メンテナンスの現場を具に眺めて、まさに縁の下の力持ちとして芸術家・作品を支える「職人」の存在は、新たな気付きであり尊敬する存在となりました。

 カウンターでの振り返りは、富山のお酒で、先ずは『小さな手造り酒や;勝駒(かちこま):勝駒|有限会社 清都酒造場』!

 もう一銘柄は『満寿泉(ますいずみ):満寿泉|株式会社桝田酒造店』、富山市岩瀬の歴史ある酒やさんです。

 今回、予定外で見学できたのは高岡の安田侃さんの作品倉庫と展示場でした。そこには普段見ることができない作品の中間形とか完成前の型が保管されていて、これがまた実に自然に生まれる味のある色・模様を呈しているのに驚きでした。

 こちらは展示場の端にひっそり置かれている大理石を磨いて中心部がごく薄くなって光を通す作品、実に神秘的で引き付けられました。

 総じて今回の視察・取材で、彫刻作品の奥深さ、完成までの度重なる工程、そして完成後のメンテナンスの職人技、アートギャラリーを運営する財団理事長として、これまでの認識の浅さを恥じ入るとともに、大変貴重な景色を見ることができて感謝ですね。今回、動画撮影をして記録にも残りますので、また一つワグナー・ナンドール記念財団の財産として多くの皆さまに観て頂ければ嬉しいです。