私は企業経営から身を転じて約20年、それまですっ飛ばしてきた人生の忘れ物を拾い集めるように、「近代史」における保阪正康さん、「歴史認識と世界経済状況」における寺島実郎さん、「地球環境問題」の枝廣淳子さんを師として今日に至っています。リーマンショック、東日本大震災、各地の大災害等の大変衝撃的な事象に対しても、この3人の師のお陰で、羅針盤を得たように冷静に激流を生きて来られた気がしています。
* 保阪正康さん関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E4%BF%9D%E9%98%AA%E6%AD%A3%E5%BA%B7
* 寺島実郎さん関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E5%AF%BA%E5%B3%B6%E5%AE%9F%E9%83%8E
* 枝廣淳子さん関連記事ーー> http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E6%9E%9D%E5%BB%A3%E6%B7%B3%E5%AD%90
そんな私の眼からは、この間の安倍晋三首相の政治に関しては、殆どのマスメディアとは見解を異にしていて、今回の退陣表明、この7年8か月の総括についてもかなり違和感を抱き、特に「アベノミクスの効果」とおっしゃる方々の弁を聴いていて、とんでもないと憤りを感じる程です。
安倍晋三首相が退陣を表明した直後、インターネットのリモートで3時間を超える大変興味深い意見交換がありました。この7年8カ月は、日本にとって何だったんでしょうか?戦後75年苦闘の中積み重ねて創ってきた新たな日本の歴史を、数々ただひたすら「壊してきた」に過ぎないのではありませんか!
* https://twitter.com/ChooselifePj/status/1299272074498904071
この緊急企画は、アカデミックな立場、闘うメディア記者、youtuberから市井の活動者と、幅広いフィールドで実際真摯に課題に向き合っている方々のお話で、それぞれ我が意を得たりといった感じで素晴らしかったです。
マスメディアが、首相官邸等の一方的発表の垂れ流しの中、こんなにも各ジャンルで自分の頭で考えて現実と向き合っている方々がいらっしゃるのを知り、大きな勇気をもらいました。
以下、それ以外でインターネットにアップされた幾つかのコメント、つまみ食いですがご紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~ 発言から
* 日銀元副総裁がアベノミクスを総括「辛口の評価をせざるを得ない」
成長率の平均は1%を切る 景気拡大を実感できず、この8年近くの間の実質GDPの成長率は平均1%を切っている。その意味で回復過程は非常に緩やかだったといえる。企業経営者、消費者の感覚からすれば、景気回復、景気拡大を実感できるような状態ではなかった。雇用情勢が良好だった割には、賃金がそれほど増加せず、その結果として個人消費はほとんどゼロ成長だった。つまり、消費者の厚生は高まっていないということだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/db490fb3f7ed51167ce0b982cd684eb84b9633e8?page=1
* 閣僚が不祥事で辞任する度に、「任命責任は私にある」といって国民に詫びては、責任をとることはなかった。それでも、選挙に負けることがなかった。森友、加計学園問題、公文書改竄問題が浮上し、総理主催の「桜を見る会」の私物化が指摘されても、あれやこれやの言い訳を駆使して、都合の悪いことはどこかうやむやにして乗り切ってしまう。“立法府の長”と自称しても許されたように。それでいて「安倍嫌い」と「安倍支持者」がはっきり分かれる。その政策や政権運営を振り返っても、どこかうやむやの中途半端な印象が拭えない。これも日本の政治が軽薄になった証なのかも知れない。
* 報道特集 日下部氏
「日本は報道の自由度ランキングで11位だったのが、安倍政権下で72位、今年は66位。韓国や台湾も40位ぐらい。安倍政権のメディア対応が影響しているが、日本は独裁国家ではない。長期にわたる低迷の原因の1つは私たちメディアにある。メディアは権力の監視とい基本的な役割を果たしてきたか。忖度や自主規制はなかったか。
現場の記者だけでなくメディア全体の問題」
* 「『敬意』などという言葉を軽々しく用いてはならない。この際、盗っ人猛々しい・・・とでも言うのが適当ではないのか。彼にどれだけの悪事を許してきたか。いくたび不正を見逃してきたか。憲法はいかに蹂躙されてきたか。貧者と弱者はこれまでいかにのけものにされてきたか。『痛恨』とはこちらの話だ」(辺見庸さん、8月29日)
* 「長期政権なんで功罪あると言いたいんですけど、罪の方ががあまりにも大きいのが事実。ありとあらゆる疑惑をウソ、詭弁でごまかし、公文書改ざんまで引き起こした。アメリカに媚びへつらい、アメリカとの対等な関係を失い、アメリカ製のオンボロ兵器を売りつけられただけでしょ」(青木理さん)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用おわり
辞任発表からすぐに、後継総裁選びについてマスメディアがこれまで同様の調子であれこれ大きな記事・番組を流していますが、相も変わらずといった感じですね、これからの日本の将来像を語るようなレベルの候補者は一人も出てくる様子がありません、暫くは政治は冬の時代、民主主義において一般市民の政治参加はただ「投票権だけ?」なのかと暗澹たる気持ちにもなります。でも、諦めはしません、自分の4人の子供・11人の孫を含めた若い家族の将来、札幌・北海道地域の明るい未来のためにも、私の残りの人生を精一杯生きなければ、これまでお世話になった多くの方々に申し訳ない、昨今の政治動向を見ながら、今、私はそんな思いに駆られています。
いずれにせよ、私、私に関わりのある組織の責任者・一員として、命果てるまで頑張ろうと思っています!