保阪正康さん@ 秋山財団

Posted By 秋山孝二
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 日本の近代史研究家・保阪正康さんが、秋山財団を訪問されて、事務局含めての意見交換をしました。保阪さんは札幌でもしばしば講演をされています。

* http://blog.akiyama-foundation.org/weblog/?s=%E4%BF%9D%E9%98%AA%E6%AD%A3%E5%BA%B7

保阪正康さんと意見交換

保阪正康さんと意見交換

 歴史をしっかり若い世代に伝えるには、記憶に頼るだけでなく、何か仕組み・装置が必要な気がしています。「戦争を知らない世代」では免罪できない今を生きる日本国民としての責務もあるようにも感じます。単発の講演会でどんなに感動しても社会を変える力にはなり得ないので、自分自身の思想として戦争の無い社会、国際社会での日本の果たすべき役割等、21世紀を生きる、或はさらに22世紀を生きる日本国民としての基盤づくりに寄与するような、そんな人材育成プログラムを構築したいと企画を練っています。

 8月に天皇陛下が自らビデオメッセージで直接国民に伝えられた思いについて、保阪さんはその経緯ほか貴重なお話をして頂きました。戦後の日本国憲法の「象徴天皇」と真摯に向き合って、皇后陛下とともに慰霊の旅をお続けになっている姿勢から、誰よりも平和を希求する強い意志を感じ取ることができます。また、NHKテレビで、保阪さんが「平成の玉音放送」と表現されたその真意も、今回の秋山財団でのお話から受けとめることができました。

* 東京新聞から――> http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016080902000114.html

 サンデー毎日からの引用 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「お言葉」は正確には、「象徴としてのお務めについての天皇陛下のお言葉」とのタイトルがついている。象徴天皇としての率直な気持ちを語っているという意味になるであろう。
 この「お言葉」について、まず私なりの解説を加えておこう。この内容は以下のような構成になっている。
〈老齢の今、個人としての意見を明らかにしたい(A)→象徴天皇としての行動を貫いてきた(B)→老齢の今、肉体的に不安(C)→私の28年間の活動について(D)→摂政には疑問(E)→天皇の終焉(しゆうえん)時の一連の儀式(F)→国民の理解を求める(G)〉
 この七つのポイントが、「お言葉」の中には整理されている。あえていうと、天皇は、自らの発言が「政治」に関わるとの懸念があるにもかかわらず、今回その心中を吐露したといっていいのではないかと思う。いや、天皇という制度、システムの枠から離れて、あえて「個人」としての視点から問題提起をしたといってもいいであろう。一面で、このビデオメッセージは「平成の玉音放送」と評していい。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 引用 おわり

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